JPH0649286B2 - タイル貼りセメント製品の製造法 - Google Patents

タイル貼りセメント製品の製造法

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JPH0649286B2
JPH0649286B2 JP21948291A JP21948291A JPH0649286B2 JP H0649286 B2 JPH0649286 B2 JP H0649286B2 JP 21948291 A JP21948291 A JP 21948291A JP 21948291 A JP21948291 A JP 21948291A JP H0649286 B2 JPH0649286 B2 JP H0649286B2
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tiled
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイルを貼ったセメン
ト製品の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】タイルを片面に貼ったコンクリートパネ
ルを工場で製造する場合、多数枚のタイルをシートに配
列して接着したタイルシートを型枠の底面に貼り、型枠
内のタイルシートの上にコンクリートを流し込み、これ
を常圧で蒸気養生し、脱型して、タイルシート付のコン
クリートパネル成形体を得る。
【0003】コンクリートパネル成形体に付着したタイ
ルシートは、タイルの表面に接着しているシートを剥離
する。
【0004】多数枚のタイルが配列されて付着したコン
クリートパネル成形体は、高温高圧で蒸気養生し、即
ち、オートクレーブ養生し、洗浄して、多数枚のタイル
が貼られたコンクリートパネルを得る。
【0005】このコンクリートパネルは、建築物の外装
パネルとして使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
にして製造したコンクリートパネルのタイルは、白く変
色したり、色彩が不鮮明になったり、光沢が失われたり
して、品質が非常に低下する。
【0007】タイルの品質が低下する原因は、オートク
レーブ養生の際、高温高圧の下で、コンクリートからア
ルカリ性の蒸気が流出してアルカリ性の雰囲気になり、
タイルの表面がアルカリアタックによって汚染されるこ
とに起因しているようである。
【0008】即ち、コンクリートの品質を高めるため、
オートクレーブ養生を行なうと、タイルの品質が低下し
てしまう。
【0009】結局、品質の高いタイル貼りセメント製品
を製造することが困難である。
【0010】本発明の目的は、上記のような従来の課題
を解決することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数枚のタイ
ルをシートに配列して接着したタイルシートを型枠内に
貼り、型枠内にコンクリート、モルタル又はセメントペ
ーストを流し込み、これを常圧で蒸気養生し、脱型し
て、得られたセメント製品成形体に付着したタイルシー
トのシートを剥離し、多数枚のタイルが配列されて付着
したセメント製品成形体をオートクレーブ養生して、多
数枚のタイルが貼られたセメント製品を得る製造法にお
いて、オートクレーブ養生の際、セメント製品成形体の
タイル付着面を、アルカリ性の蒸気が通過し易くてアル
カリ性の水が通過し難い選択透過性のあるシートで被覆
することを特徴とするタイル貼りセメント製品の製造法
である。
【0012】
【作用】本発明のタイル貼りセメント製品の製造法にお
いては、オートクレーブ養生の際、セメント製品成形体
のタイル付着面が、アルカリ性の水が通過し難いシート
で被覆されるので、アルカリ性の水滴がセメント製品成
形体のタイルに付着し難い。
【0013】また、セメント製品成形体のタイル付着面
が、アルカリ性の蒸気が通過し易いシートで被覆される
ので、セメント製品成形体のタイル付着面から流出する
アルカリ性の蒸気が、セメント製品成形体のタイル付着
面とシートの間に滞留し難く、シートを通過して外部に
流出し易い。
【0014】従って、セメント製品成形体のタイルがア
ルカリアタックによって汚染され難い。
【0015】
【発明の効果】本発明のタイル貼りセメント製品の製造
法においては、オートクレーブ養生の際、セメント製品
成形体のタイルがアルカリアタックによって汚染され難
いので、タイルの品質が低下し難い。
【0016】従って、品質の高いタイル貼りセメント製
品を製造することが容易である。
【0017】
【実施例】本例のタイル貼りセメント製品の製造法は、
タイルを片面に貼った外装用のコンクリートパネルを製
造する方法である。
【0018】先ず、型枠1の底面に、図1に示すよう
に、多数枚のタイル2をシート3に配列して接着したタ
イルシート4を貼り、型枠1内のタイルシート4の上に
コンクリート5を流し込み、これを、圧力が1気圧で温
度が30〜65℃で時間が半日位の条件で蒸気養生し、
脱型して、タイルシート4付のコンクリートパネル成形
体を得る。
【0019】コンクリートパネル成形体に付着したタイ
ルシート4は、タイル2の表面に接着しているシート3
を剥離する。
【0020】多数枚のタイル2が配列されて付着したコ
ンクリートパネル成形体6は、図2に示すように、タイ
ル付着面を、アルカリ性の蒸気が通過し易くてアルカリ
性の水が通過し難い選択透過性のある多孔質樹脂シート
7で被覆し、その多孔質樹脂シート7の周辺を接着テー
プでコンクリートパネル成形体6に止める。
【0021】多孔質樹脂シート7は、材質が四ふっ化エ
チレン樹脂であり、耐熱性と耐薬品性に優れ、厚さが1
5〜130μmであり、気孔率が30〜90%であり、
孔径が0.1〜5μmである。具体的には、日東電工株
式会社が「ミクロテックス」の商標名で製造販売してい
る四ふっ化エチレン樹脂多孔質膜である。
【0022】多孔質樹脂シート7でタイル付着面を被覆
したコンクリートパネル成形体6は、圧力が6〜17気
圧で温度が150〜200℃で時間が3時間〜3日の条
件でオートクレーブ養生し、その後、多孔質樹脂シート
7を剥離して洗浄し、図3に示すように、多数枚のタイ
ル2が片面に貼られたコンクリートパネル8を得る。
【0023】<比較実験> 実施例 タイル2に光沢のあるラスタータイルを用いたラスター
タイル貼りコンクリートパネルと、タイル2に光沢のな
い素焼きタイルを用いた素焼きタイル貼りコンクリート
パネルを、それぞれ、実施例の製造法によって製造し
た。その際、オートクレーブ養生においては、温度は、
2〜3時間かけて常温から180℃に昇温し、180℃
の温度を5時間維持し、2〜3時間かけて180℃から
常温に降温した。圧力は、温度が100℃から180℃
に昇温するに従って1気圧から10気圧に昇圧し、温度
が180℃から100℃に降温するに従って10気圧か
ら1気圧に降圧した。
【0024】従来例 ラスタータイル貼りコンクリートパネルと素焼きタイル
貼りコンクリートパネルを、それぞれ、オートクレーブ
養生の際にタイル付着面を被覆せずに露出し、その他の
条件を実施例におけるのと同様にして製造した。
【0025】比較例 ラスタータイル貼りコンクリートパネルと素焼きタイル
貼りコンクリートパネルを、それぞれ、オートクレーブ
養生の際に、多孔質樹脂シートに代えて、蒸気と水が通
過しない合成ゴムシートでタイル付着面を被覆し、その
他の条件を実施例におけるのと同様にして製造した。
【0026】実験結果 これらのタイル貼りコンクリートパネルにおいて、それ
ぞれ、汚染のない良質のタイルの枚数を数え、これをタ
イルの全枚数で割って良品率を求めた。
【0027】タイルの良品率は、次の表1の通りであ
る。
【0028】
【表1】 この表1から明らかなように、実施例の製造法によるラ
スタータイル貼りコンクリートパネルと素焼きタイル貼
りコンクリートパネルは、それぞれ、従来例と比較例に
おけるものに比較して、タイルの良品率が非常に高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のタイル貼りセメント製品の製
造法において、型枠内のタイルシートの上にコンクリー
トを流し込んだ状態の縦断面図である。
【図2】同例のタイル貼りセメント製品の製造法におい
て、コンクリートパネル成形体のタイル付着面を多孔質
樹脂シートで被覆した状態の縦断面図である。
【図3】同例のタイル貼りセメント製品の製造法によっ
て製造したタイル貼りコンクリートパネルの縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 型枠 2 タイル 3 シート 4 タイルシート 5 コンクリート 6 コンクリートパネル成形体 7 多孔質樹脂シート 8 タイル貼りコンクリートパネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数枚のタイルをシートに配列して接着
    したタイルシートを型枠内に貼り、型枠内にコンクリー
    ト、モルタル又はセメントペーストを流し込み、これを
    常圧で蒸気養生し、脱型して、得られたセメント製品成
    形体に付着したタイルシートのシートを剥離し、多数枚
    のタイルが配列されて付着したセメント製品成形体をオ
    ートクレーブ養生して、多数枚のタイルが貼られたセメ
    ント製品を得る製造法において、 オートクレーブ養生の際、セメント製品成形体のタイル
    付着面を、アルカリ性の蒸気が通過し易くてアルカリ性
    の水が通過し難い選択透過性のあるシートで被覆するこ
    とを特徴とするタイル貼りセメント製品の製造法。
  2. 【請求項2】 選択透過性のあるシートが四ふっ化エチ
    レン樹脂多孔質膜であることを特徴とする請求項1に記
    載のタイル貼りセメント製品の製造法。
JP21948291A 1991-08-30 1991-08-30 タイル貼りセメント製品の製造法 Expired - Fee Related JPH0649286B2 (ja)

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ES2368961B1 (es) * 2009-08-21 2012-10-08 José Francisco Méndez Herrero Método de envejecimiento combinado para una superficie lisa de material pétreo.
JP5558084B2 (ja) * 2009-11-30 2014-07-23 清水建設株式会社 建物外装材の製造方法
ITTV20130217A1 (it) * 2013-12-31 2015-07-01 Dario Toncelli Metodo per la produzione di lastre di materiale lapideo agglomerato a legante cementizio aventi una composizione a mosaico e le lastre così ottenute.

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