JPH0649256Y2 - 額 縁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、写真等を挾み込むと共
に、机上等に載置して使用する額縁に関するものであ
る。 そして、本考案に係る額縁は、衝立状板体部分の
前方に迫り出した状態で額縁体部分が支持されると言う
ような、立体性に富んだ極めてユニークな形態の新規な
額縁を提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の額縁は、単なる矩形枠体状を呈
し、その背面側に設けた脚片等で机上等に立てて飾るも
のであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上述したような従来の
額縁であると、額縁として旧態の固定観念に捕らわれた
ものであり、新たなデザイン的創作も、狭い範囲に限ら
れるばかりでなく、近代風な写真または絵画カード等を
飾った際に、額縁の存在が、写真等が醸し出すイメージ
を損ねてしまうと言うような事態を招く場合もあった。
本考案は、従来に於けるこのような問題点の解決化を
図ったものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は、自立可能な形
態を具えた衝立状板体１に対して、前面に写真等の差し
込みが成されるように構成した額縁形成用基板２を、当
該基板２の背部中心部分に突設した支軸３を介して、上
記衝立状板体１の前方に迫り出した状態で取り付けるよ
うに構成したことを特徴とする額縁に係るものである。
そして、上記した衝立状板体１及び額縁形成用基板２
を、透明の材料で形成するこが特に好ましい。

【０００５】

【実施例】図に於いて、１は衝立状板体であって、自立
可能な形態に形成してある。 すなわち、図示の実施例
にあっては、当該板部１は両側部が前方に迫り出すよう
なわん曲板とすることに依り、その自立性が図られてい
る。 すなわち、その侭の状態で机上等に立てることが
出来るように構成してある。

【０００６】然し乍、当該衝立状板体１は、このような
形態以外、例えば両側部を後方に迫り出すようなわん曲
板とするか、両側部分を前方または後方に折り曲げたよ
うな形態とする等、適宜な形態であっても可とする。
換言すれば、当該衝立状板体１は自立可能なものであれ
ば、如何なる形態であっても良い。

【０００７】また、当該衝立状板体は、通常、透明なガ
ラスまたはプラスチック製の板材で形成する。 然し
乍、本考案は、このような透明材料に限定化されるもの
ではない。

【０００８】２は額縁形成用基板であって、その背部中
心部分に突設した支軸３を介して、上記した衝立状板体
１の前方に迫り出した状態で取り付けられている。 ４
は当該額縁形成用基板２と支軸３の間に介在させた基板
取付け用補強板である。 また、当該額縁形成用基板２
は、通常、透明なガラスまたはプラスチック製の板材で
形成する。 然し乍、本考案は、このような透明材料に
限定化されるものではない。

【０００９】５は額縁形成用基板２の前面中央部分に付
設した写真等挾込み用固定枠片であって、両側枠片５
ａ，５ｂと下部枠片５ｃとで構成してある。

【００１０】６は着脱枠片であって、写真等覆用透明フ
イルム７を一体的に垂設してある。そして、当該着脱枠
片６は図１に示すように、固定枠片５の上縁該当部分に
対して着脱自在に取り付けるように構成してある。 す
なわち、固定枠片５内に対する写真等の収容及び取り出
し操作は、当該当該着脱枠片６の着脱に基づき行われる
ように構成してある。 そして、上記した写真等覆用透
明フイルム７は当該固定枠片５内にしっくりと差し込ま
れるようになっている。

【００１１】

【考案の効果】本考案は、自立可能な形態を具えた衝立
状板体１に対して、前面に写真等の差し込みが成される
ように構成した額縁形成用基板２を、当該基板２の背部
中心部分に突設した支軸３を介して、上記衝立状板体１
の前方に迫り出した状態で取り付けるように構成したか
ら、従来のような机上等に立てるための脚片が不存在に
して、自立する衝立状板体１の前方に、額縁体が迫り出
した状態で存在すると言うような極めてユニークな額縁
の提供が可能化される。

【００１２】そして、衝立状板体１と額縁形成用基板２
を、透明材料で形成することに依り、額縁全体が無機質
化し、収容する写真等だけが浮き出た状態で展示される
こととなる。 従って、写真は額縁に依る影響を受け
ず、写真自身が醸し出す画像的効果をストレートに現出
させると言うような展示が許容化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の正面図である。

【図３】本考案の平面図である。

【図４】図２に於けるＡ−Ａ線拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 額縁状板体 ２ 額縁形成用基板 ３ 支軸 ４ 基板取付け用補強板 ５ 写真等挾込み用固定枠片 5a,5b 両側枠片 5c 下部枠片 ６ 着脱枠片 ７ 写真等覆用透明フイルム

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自立可能な形態を具えた衝立状板体
   （１）に対して、前面に写真等の差し込みが成されるよ
   うに構成した額縁形成用基板（２）を、当該基板（２）
   の背部中心部分に突設した支軸（３）を介して、上記衝
   立状板体（１）の前方に迫り出した状態で取り付けるよ
   うに構成したことを特徴とする額縁。
2. 【請求項２】 衝立状板体（１）を、両側部が前方に迫
   り出すようなわん曲板として成る請求項１に記載の額
   縁。
3. 【請求項３】 衝立状板体（１）を、透明材料で形成し
   た請求項１または請求項２に記載の額縁。
4. 【請求項４】 額縁形成用基板（２）を、透明材料で形
   成した請求項１または請求項２、若しくは請求項３に記
   載の額縁。