JPH0649205A - シアン酸エステル樹脂組成物 - Google Patents
シアン酸エステル樹脂組成物Info
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- JPH0649205A JPH0649205A JP22350192A JP22350192A JPH0649205A JP H0649205 A JPH0649205 A JP H0649205A JP 22350192 A JP22350192 A JP 22350192A JP 22350192 A JP22350192 A JP 22350192A JP H0649205 A JPH0649205 A JP H0649205A
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- group
- resin composition
- cyanate ester
- hydrogen
- curable resin
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-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/032—Organic insulating material consisting of one material
- H05K1/0346—Organic insulating material consisting of one material containing N
Landscapes
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】高周波領域とくにギガヘルツ帯での誘導特性、
特に誘導正接に優れ、吸湿率の低く、耐熱性が高い硬化
性樹脂組成物。 【構成】式Iの芳香族単官能シアン酸エステル5〜45
モル%および式IIの2官能シアン酸エステルあるいはプ
レポリマーの55〜95モル%を含有する硬化性樹脂組
成物。 (Raは水素、アルキル基、アリール基であり、Rb,
Rc及びRdは水素、アルキル基、アリール基、クミル
基、1−メチルベンジル基である。) (R1およびR2は水素、アルキル基、パーフルオロア
ルキル基、アリール基であり、Aは単結合、未置換メチ
レン基、水素原子の1つまたは2つをアルキル基、パー
フルオロアルキル基、および/またはアリール基で置換
した置換メチレン基、5員もしくは6員の環状脂肪族
基、スルホン基、−O−,−S−,−CO−、テトラメ
チルキシリデン基、またはフェニレン基である。)
特に誘導正接に優れ、吸湿率の低く、耐熱性が高い硬化
性樹脂組成物。 【構成】式Iの芳香族単官能シアン酸エステル5〜45
モル%および式IIの2官能シアン酸エステルあるいはプ
レポリマーの55〜95モル%を含有する硬化性樹脂組
成物。 (Raは水素、アルキル基、アリール基であり、Rb,
Rc及びRdは水素、アルキル基、アリール基、クミル
基、1−メチルベンジル基である。) (R1およびR2は水素、アルキル基、パーフルオロア
ルキル基、アリール基であり、Aは単結合、未置換メチ
レン基、水素原子の1つまたは2つをアルキル基、パー
フルオロアルキル基、および/またはアリール基で置換
した置換メチレン基、5員もしくは6員の環状脂肪族
基、スルホン基、−O−,−S−,−CO−、テトラメ
チルキシリデン基、またはフェニレン基である。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた高周波特性が求め
られる電気用積層板およびプリプレグのマトリックス樹
脂や接着剤、コーティング剤、塗料、注型用樹脂、封止
用樹脂、電気・電子機器のハウジング材料用樹脂等に使
用できる硬化性樹脂組成物に関する。ここで電気用積層
板とは、各種電気および電子部品の基板として用いられ
る絶縁積層板や、印刷回路基板として用いられる金属箔
張積層板を意味する。
られる電気用積層板およびプリプレグのマトリックス樹
脂や接着剤、コーティング剤、塗料、注型用樹脂、封止
用樹脂、電気・電子機器のハウジング材料用樹脂等に使
用できる硬化性樹脂組成物に関する。ここで電気用積層
板とは、各種電気および電子部品の基板として用いられ
る絶縁積層板や、印刷回路基板として用いられる金属箔
張積層板を意味する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子工業や通信、コンピューター
などの分野において使用される周波数はメガ、ギガヘル
ツ帯のような高周波領域になりつつある。このような高
周波領域で用いられる電気用積層板、注型材料、コーテ
ィング剤、塗料、接着剤、封止剤などの絶縁層には低誘
電率、低誘電正接の材料が求められている。
などの分野において使用される周波数はメガ、ギガヘル
ツ帯のような高周波領域になりつつある。このような高
周波領域で用いられる電気用積層板、注型材料、コーテ
ィング剤、塗料、接着剤、封止剤などの絶縁層には低誘
電率、低誘電正接の材料が求められている。
【0003】このため各種の低誘電率、低誘電正接樹脂
が開発されてきた。中でもシアン酸エステル樹脂系は熱
硬化性樹脂のなかでは誘電率、誘電正接が優れている。
たとえば、ビスフェノールAのジシアン酸エステルは積
層板用のマトリックス樹脂にすでに使用されている。ま
た、特開昭63−250359にはソッ素含有ジシアン
酸エステルが開示されている。
が開発されてきた。中でもシアン酸エステル樹脂系は熱
硬化性樹脂のなかでは誘電率、誘電正接が優れている。
たとえば、ビスフェノールAのジシアン酸エステルは積
層板用のマトリックス樹脂にすでに使用されている。ま
た、特開昭63−250359にはソッ素含有ジシアン
酸エステルが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のも
のを含む従来のシアン酸エステル樹脂では、一般に電気
用積層板に用いられるエポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂に比べては低い誘
電率及び誘電正接を示すものの高周波領域とくにギガヘ
ルツ帯での誘電正接は十分に満足のいくものではなかっ
た。特にギガヘルツ帯での通信用に用いられる電気用積
層板に求められる誘電正接は、0.005以下が好まし
く、更に好ましくは0.004以下が望ましい。すなわ
ち、この様な用途に用いられる硬化性樹脂組成物は、そ
の硬化物の特性として、当然低い誘電正接が必要であ
る。0.006以下が好ましく、更に好ましくは0.0
05以下が望ましい。
のを含む従来のシアン酸エステル樹脂では、一般に電気
用積層板に用いられるエポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂に比べては低い誘
電率及び誘電正接を示すものの高周波領域とくにギガヘ
ルツ帯での誘電正接は十分に満足のいくものではなかっ
た。特にギガヘルツ帯での通信用に用いられる電気用積
層板に求められる誘電正接は、0.005以下が好まし
く、更に好ましくは0.004以下が望ましい。すなわ
ち、この様な用途に用いられる硬化性樹脂組成物は、そ
の硬化物の特性として、当然低い誘電正接が必要であ
る。0.006以下が好ましく、更に好ましくは0.0
05以下が望ましい。
【0005】また、誘電率が低いことも、コンピュータ
ーの高速化により重要性か増してきており、電気用積層
板の誘電率としては4以下が求められている。一般に電
気用積層板は、Eガラスのガラスクロスを基材として用
いることが多く、マトリックス樹脂としては、誘電率が
3以下、更に好ましくは2.9以下が望ましい。
ーの高速化により重要性か増してきており、電気用積層
板の誘電率としては4以下が求められている。一般に電
気用積層板は、Eガラスのガラスクロスを基材として用
いることが多く、マトリックス樹脂としては、誘電率が
3以下、更に好ましくは2.9以下が望ましい。
【0006】さらに、樹脂の吸湿は高周波領域とくにギ
ガヘルツ帯での誘電正接や誘電率などの電気特性を著し
く低下させる。シアン酸エステル樹脂は優れた電気特性
を有しながら、その吸湿により電気特性を低下させると
いう問題点を有していた。
ガヘルツ帯での誘電正接や誘電率などの電気特性を著し
く低下させる。シアン酸エステル樹脂は優れた電気特性
を有しながら、その吸湿により電気特性を低下させると
いう問題点を有していた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、高周波領域とくにギガヘルツ帯での樹脂硬化物の誘
電特性、特に誘電正接に優れ、かつ、吸湿による誘電特
性の劣化の少ないシアン酸エステル樹脂を用いた高周波
下での誘電特性に優れた硬化性樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
で、高周波領域とくにギガヘルツ帯での樹脂硬化物の誘
電特性、特に誘電正接に優れ、かつ、吸湿による誘電特
性の劣化の少ないシアン酸エステル樹脂を用いた高周波
下での誘電特性に優れた硬化性樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の樹脂組成物は一般式I,
の本発明の樹脂組成物は一般式I,
【化3】 (Ra,Rb,Rc,Rdは同一でも異なっていてもよ
く、Raは水素、アルキル基、アリール基であり、R
b,Rc及びRdは水素、アルキル基、アリール基、ク
ミル基、1−メチルベンジル基である。)の芳香族単官
能シアン酸エステル5〜45モル%及び一般式II,
く、Raは水素、アルキル基、アリール基であり、R
b,Rc及びRdは水素、アルキル基、アリール基、ク
ミル基、1−メチルベンジル基である。)の芳香族単官
能シアン酸エステル5〜45モル%及び一般式II,
【化4】 (R1およびR2は同一であっても異なっていてもよ
く、水素、アルキル基、パーフルオロアルキル基、アリ
ール基であり、Aは単結合、未置換メチレン基、水素原
子の1つまたは2つをアルキル基、パーフルオロアルキ
ル基、および/またはアリール基で置換した置換メチレ
ン基、5員もしくは6員の環状脂肪族基、スルホン基、
2価の硫黄、酸素、2価のカルボニル基、テトラメチル
キシリデン基、またはフェニレン基である。)の芳香族
2官能シアン酸エステルまたはそのプレポリマー55〜
95モル%(2官能シアン酸エステルに換算した値)を
含有する硬化性樹脂組成物である。
く、水素、アルキル基、パーフルオロアルキル基、アリ
ール基であり、Aは単結合、未置換メチレン基、水素原
子の1つまたは2つをアルキル基、パーフルオロアルキ
ル基、および/またはアリール基で置換した置換メチレ
ン基、5員もしくは6員の環状脂肪族基、スルホン基、
2価の硫黄、酸素、2価のカルボニル基、テトラメチル
キシリデン基、またはフェニレン基である。)の芳香族
2官能シアン酸エステルまたはそのプレポリマー55〜
95モル%(2官能シアン酸エステルに換算した値)を
含有する硬化性樹脂組成物である。
【0009】
【作用】上記の硬化性シアン酸エステル樹脂組成物を使
用することにより高周波領域、特にギガヘルツ帯での誘
電正接が小さく、伝送損失の小さいプリント配線板や多
層プリント配線板、注型材料、塗料、接着剤等を得るこ
とができる。
用することにより高周波領域、特にギガヘルツ帯での誘
電正接が小さく、伝送損失の小さいプリント配線板や多
層プリント配線板、注型材料、塗料、接着剤等を得るこ
とができる。
【0010】
【実施例】本発明の硬化性樹脂組成物の芳香族2官能シ
アン酸エステルは一般式IIの構造のものが好ましい。す
なわち、4,4’−ジシアナートフェニルタイプのもの
が好ましい。2,2’−ジシアナートフェニルタイプの
シアン酸エステルの硬化物がギガヘルツ帯での誘電正接
が非常に小さいことについては、本出願人の特願平4−
75148に記載されている。しかし、このような構造
の2官能シアン酸エステルは、単独硬化させても十分に
誘電正接が小さく、単官能のシアン酸エステルをブレン
ド硬化させるとかえって誘電正接を大きくしてしまう。
ところが、一般式IIに示したような4,4’−ジシアナ
ーフェニルタイプのシアン酸エステルは、一般式Iに示
した構造の単官能シアン酸エステルをブレンドすること
によって、単独硬化物に比べて大幅に誘電正接を下げる
ことができる。このような構造のシアン酸エステルの原
料である4,4’−ジヒドロキシフェニルタイプのジフ
ェノールは比較的容易にかつ安価に入手できる原料であ
り、2,2’−ジシアナートフェニルタイプのジフェノ
ールに比較してコスト的にも有利である。
アン酸エステルは一般式IIの構造のものが好ましい。す
なわち、4,4’−ジシアナートフェニルタイプのもの
が好ましい。2,2’−ジシアナートフェニルタイプの
シアン酸エステルの硬化物がギガヘルツ帯での誘電正接
が非常に小さいことについては、本出願人の特願平4−
75148に記載されている。しかし、このような構造
の2官能シアン酸エステルは、単独硬化させても十分に
誘電正接が小さく、単官能のシアン酸エステルをブレン
ド硬化させるとかえって誘電正接を大きくしてしまう。
ところが、一般式IIに示したような4,4’−ジシアナ
ーフェニルタイプのシアン酸エステルは、一般式Iに示
した構造の単官能シアン酸エステルをブレンドすること
によって、単独硬化物に比べて大幅に誘電正接を下げる
ことができる。このような構造のシアン酸エステルの原
料である4,4’−ジヒドロキシフェニルタイプのジフ
ェノールは比較的容易にかつ安価に入手できる原料であ
り、2,2’−ジシアナートフェニルタイプのジフェノ
ールに比較してコスト的にも有利である。
【0011】この芳香族2官能シアン酸エステルのR1
およびR2は同一でも異なっていてもよい。R1および
R2のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基及び異性体ペンチル基などを用いる
ことができる。なかでもC1〜C4のアルキル基が好ま
しい。さらに好ましくは、メチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、tert−ブチル基である。パーフルオロア
ルキル基としてはパーフルオロメチル基、パーフルオロ
エチル基等を用いることが出来る。なかでも、C1〜C
4のパーフルオロアルキル基が好ましい。R1およびR
2が水素である場合、あるいはR2が水素である場合も
重要である。アリール基としては、フェニル基、p−メ
チルフェニル基、o−メチルフェニル基、m−メチルフ
ェニル基やC2〜C4のアルキル基でモノ置換したフェ
ニル基またはC1〜C2のアルキル基で2置換したフェ
ニル基や1−ナフチル基、2−ナフチル基、C1〜C4
のアルキル基で置換されたナフチル基などを用いること
ができる。なかでもフェニル基、C1〜C4のアルキル
基でモノ置換したフェニル基及びC1〜C4のアルキル
基でジ置換したフェニル基が好ましい。さらに好ましく
はフェニル基及びメチル基でモノ置換したフェニル基で
ある。ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、よう素
を用いることができるが、中でも塩素、臭素が好まし
い。中でもR1 、R2 としては水素、アルキル基、ハロ
ゲン、パーフルオロアルキル基が好ましい。特に水素、
アルキル基、ハロゲンが好ましい。
およびR2は同一でも異なっていてもよい。R1および
R2のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基及び異性体ペンチル基などを用いる
ことができる。なかでもC1〜C4のアルキル基が好ま
しい。さらに好ましくは、メチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、tert−ブチル基である。パーフルオロア
ルキル基としてはパーフルオロメチル基、パーフルオロ
エチル基等を用いることが出来る。なかでも、C1〜C
4のパーフルオロアルキル基が好ましい。R1およびR
2が水素である場合、あるいはR2が水素である場合も
重要である。アリール基としては、フェニル基、p−メ
チルフェニル基、o−メチルフェニル基、m−メチルフ
ェニル基やC2〜C4のアルキル基でモノ置換したフェ
ニル基またはC1〜C2のアルキル基で2置換したフェ
ニル基や1−ナフチル基、2−ナフチル基、C1〜C4
のアルキル基で置換されたナフチル基などを用いること
ができる。なかでもフェニル基、C1〜C4のアルキル
基でモノ置換したフェニル基及びC1〜C4のアルキル
基でジ置換したフェニル基が好ましい。さらに好ましく
はフェニル基及びメチル基でモノ置換したフェニル基で
ある。ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、よう素
を用いることができるが、中でも塩素、臭素が好まし
い。中でもR1 、R2 としては水素、アルキル基、ハロ
ゲン、パーフルオロアルキル基が好ましい。特に水素、
アルキル基、ハロゲンが好ましい。
【0012】Aとしては単結合、未置換メチレン基のほ
か、メチレン基の1つまたは2つの水素原子をアルキル
基、パーフルオロアルキル基および/またはアリール基
で置換したメチレン基として、イソプロピリデン基、炭
素数2〜10のアルキリデン基、パーフルオロイソプロ
ピリデン基、ジフェニルメチレン基フェニル(メチル)
メチレン基、フェニル(エチル)メチレン基、1,1−
エチレン基、1,1−プロピレン基、フェニルメチレン
基等を用いることができる。
か、メチレン基の1つまたは2つの水素原子をアルキル
基、パーフルオロアルキル基および/またはアリール基
で置換したメチレン基として、イソプロピリデン基、炭
素数2〜10のアルキリデン基、パーフルオロイソプロ
ピリデン基、ジフェニルメチレン基フェニル(メチル)
メチレン基、フェニル(エチル)メチレン基、1,1−
エチレン基、1,1−プロピレン基、フェニルメチレン
基等を用いることができる。
【0013】2価の5員もしくは6員の環状脂肪基とし
て1,1−シクロペンチレン基、1,1−シクロヘキシ
レン基などを用いることができる。
て1,1−シクロペンチレン基、1,1−シクロヘキシ
レン基などを用いることができる。
【0014】また、スルホン酸、2価の硫黄、2価の酸
素、2価のカルボニル基、テトラメチルキシリデン基や
フェニレン基も用いることができる。テトラメチルキシ
リデン基とは2個のイソプロピリデン基で置換されたベ
ンゼンのことである。この中で、好ましくは未置換メチ
レン基、イソプロピリデン基、酸素、硫黄、2価のカル
ボニル基、テトラメチルキシリデン塩、特に好ましく
は、未置換メチレン基、酸素、2価のカルボニル、テト
ラメチルキシリデン基である。
素、2価のカルボニル基、テトラメチルキシリデン基や
フェニレン基も用いることができる。テトラメチルキシ
リデン基とは2個のイソプロピリデン基で置換されたベ
ンゼンのことである。この中で、好ましくは未置換メチ
レン基、イソプロピリデン基、酸素、硫黄、2価のカル
ボニル基、テトラメチルキシリデン塩、特に好ましく
は、未置換メチレン基、酸素、2価のカルボニル、テト
ラメチルキシリデン基である。
【0015】また、単官能芳香族シアン酸エステルのR
a,Rb,Rc及びRdは同一でも異なっていてもよ
く、Raとしては水素、アルキル基、アリール基が用い
られる。特に水素、アルキル基が好ましい。
a,Rb,Rc及びRdは同一でも異なっていてもよ
く、Raとしては水素、アルキル基、アリール基が用い
られる。特に水素、アルキル基が好ましい。
【0016】アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、t−ブチル基及び異性体ペンチル基など
を用いることができる。なかでもC1〜C4のアルキル
基が好ましい。さらに好ましくは、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基である。
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、t−ブチル基及び異性体ペンチル基など
を用いることができる。なかでもC1〜C4のアルキル
基が好ましい。さらに好ましくは、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基である。
【0017】アリールとしては、フェニル基、p−メチ
ルフェニル基、o−メチルフェニル基、m−メチルフェ
ニル基やC2〜C4のアルキル基でモノ置換したフェニ
ル基またはC1〜C2のアルキル基で2置換したフェニ
ル基や1−ナフチル基、2−ナフチル基、C1〜C4の
アルキル基で置換されたナフチル基などを用いることが
できる。なかでもフェニル基、C1〜C4のアルキル基
でモノ置換したフェニル基及びC1〜C4のアルキル基
でジ置換したフェニル基が好ましい。さらに好ましくは
フェニル基及びメチル基でモノ置換したフェニル基であ
る。
ルフェニル基、o−メチルフェニル基、m−メチルフェ
ニル基やC2〜C4のアルキル基でモノ置換したフェニ
ル基またはC1〜C2のアルキル基で2置換したフェニ
ル基や1−ナフチル基、2−ナフチル基、C1〜C4の
アルキル基で置換されたナフチル基などを用いることが
できる。なかでもフェニル基、C1〜C4のアルキル基
でモノ置換したフェニル基及びC1〜C4のアルキル基
でジ置換したフェニル基が好ましい。さらに好ましくは
フェニル基及びメチル基でモノ置換したフェニル基であ
る。
【0018】Rb,Rc及びRdとしては、水素、アル
キル基、アリール基の他のクミル基、1−メチルベンジ
ル基を用いるけことができる。Rb,Rc,Rdのいず
れかがメチル基、フェニル基、クミル基または1−メチ
ルベンジル基で他の置換基が水素の場合は特に好まし
い。
キル基、アリール基の他のクミル基、1−メチルベンジ
ル基を用いるけことができる。Rb,Rc,Rdのいず
れかがメチル基、フェニル基、クミル基または1−メチ
ルベンジル基で他の置換基が水素の場合は特に好まし
い。
【0019】特表平2−503003にジシクロペンタ
ジエンのフェノールの重合体のシアン酸エステルと各オ
ルト位がメチル基で置換された単官能フェノールのシア
ン酸エステルのブレンド硬化物が靱性及び剛性を改良す
ることが報告されている。しかしながら、この場合は、
誘電特性に関する記載はなく、また、単官能シアン酸エ
ステルの各オルト位にアルキル基のごとき置換基が存在
することが必須である。
ジエンのフェノールの重合体のシアン酸エステルと各オ
ルト位がメチル基で置換された単官能フェノールのシア
ン酸エステルのブレンド硬化物が靱性及び剛性を改良す
ることが報告されている。しかしながら、この場合は、
誘電特性に関する記載はなく、また、単官能シアン酸エ
ステルの各オルト位にアルキル基のごとき置換基が存在
することが必須である。
【0020】この特表平2−503003は、樹脂の機
械的特性に注目しているが、例えば樹脂組成物を基材に
含浸させて使用する電気用積層板などの用途の場合に
は、樹脂の機械的強度はもともと充分高く、例えばエポ
キシ樹脂などより強靱であることから問題となることは
ほとんどない。又、例え、本発明のごとき、2種のシア
ン酸エステルのブレンドにより機械的強度が低下するよ
うな傾向が生じたとしても、基材が存在することで機械
的な補強の役割をはたすため何ら問題とならない。それ
よりも本発明の目的とする極めて良好な低誘電率、低誘
電正接、低吸水率、低コスト、良好な機械的特性バラン
スが本発明の構成によってはじめて達成できる。
械的特性に注目しているが、例えば樹脂組成物を基材に
含浸させて使用する電気用積層板などの用途の場合に
は、樹脂の機械的強度はもともと充分高く、例えばエポ
キシ樹脂などより強靱であることから問題となることは
ほとんどない。又、例え、本発明のごとき、2種のシア
ン酸エステルのブレンドにより機械的強度が低下するよ
うな傾向が生じたとしても、基材が存在することで機械
的な補強の役割をはたすため何ら問題とならない。それ
よりも本発明の目的とする極めて良好な低誘電率、低誘
電正接、低吸水率、低コスト、良好な機械的特性バラン
スが本発明の構成によってはじめて達成できる。
【0021】本発明で用いることのできる単官能シアン
酸エステルは、必ずしも各オルト位に置換基を持つ必要
はない。全くオルト位に置換基がなくてもよいし、片方
のオルト位のみに置換基を持っていてもよい。
酸エステルは、必ずしも各オルト位に置換基を持つ必要
はない。全くオルト位に置換基がなくてもよいし、片方
のオルト位のみに置換基を持っていてもよい。
【0022】この硬化性樹脂組成物に使用する芳香族シ
アン酸エステルは、多官能フェノールまたは単官能フェ
ノールとハロゲン化シアンをトリエチルアミン等の存在
下で反応させて合成することができ、例えば米国特許3
553244に記載されている方法を用いることができ
る。すなわち、1例をあげるとアセトン溶媒中でポリフ
ェノールと臭化シアンの当量混合物の中に0℃〜10℃
でトリエチルアミンを加える。この際に生じたトリエチ
ルアミンの臭化水素酸塩を除去した後、溶媒を留去して
得られた粗生成物を再結晶などの方法で精製して得られ
る。
アン酸エステルは、多官能フェノールまたは単官能フェ
ノールとハロゲン化シアンをトリエチルアミン等の存在
下で反応させて合成することができ、例えば米国特許3
553244に記載されている方法を用いることができ
る。すなわち、1例をあげるとアセトン溶媒中でポリフ
ェノールと臭化シアンの当量混合物の中に0℃〜10℃
でトリエチルアミンを加える。この際に生じたトリエチ
ルアミンの臭化水素酸塩を除去した後、溶媒を留去して
得られた粗生成物を再結晶などの方法で精製して得られ
る。
【0023】本発明の硬化性樹脂組成物に対し、エポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレ
タンアクリレート樹脂、ジアリルフタレート樹脂、スピ
ロびらん樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱
硬化性樹脂や、フッ素樹脂、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネートな
ど熱可塑性樹脂の1種類以上の樹脂と上記硬化性樹脂組
成物を混合して使用してもかまわない。また、硬化反応
を促進させるために硬化触媒や硬化促進剤をいれてもよ
いが必ずしも必要ではない。
シ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレ
タンアクリレート樹脂、ジアリルフタレート樹脂、スピ
ロびらん樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱
硬化性樹脂や、フッ素樹脂、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネートな
ど熱可塑性樹脂の1種類以上の樹脂と上記硬化性樹脂組
成物を混合して使用してもかまわない。また、硬化反応
を促進させるために硬化触媒や硬化促進剤をいれてもよ
いが必ずしも必要ではない。
【0024】硬化触媒としてはイミダゾール類、第3級
アミン、有機金属化合物等が用いられる。有機金属化合
物が好ましく、オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、
ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛等が用いられる。
また、非イオン性の金属キレート化合物の亜鉛、コバル
ト、銅、マンガン、鉄のアセチルアセトナート等も好ま
しい。硬化促進剤としては不揮発性のフェノール類を使
用することが好ましく、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、ビスフェノールS等の各種ビスフェノール類や
ノニルフェノール等が例示される。
アミン、有機金属化合物等が用いられる。有機金属化合
物が好ましく、オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、
ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛等が用いられる。
また、非イオン性の金属キレート化合物の亜鉛、コバル
ト、銅、マンガン、鉄のアセチルアセトナート等も好ま
しい。硬化促進剤としては不揮発性のフェノール類を使
用することが好ましく、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、ビスフェノールS等の各種ビスフェノール類や
ノニルフェノール等が例示される。
【0025】また、硬化性樹脂組成物に対しては無機フ
ィラーを混合しても良いが必ずしも必要とするわけでは
ない。無機フィラーとしては、アルミナ、水酸化アル
ミ、クレー、タルク、三酸化アンチモン、五酸化アンチ
モン、酸化亜鉛、酸化チタン、溶融シリカ、ガラス粉、
石英粉、シラスバルーン等を単独で混合しても良いし、
2種類以上を混合使用してもよい。
ィラーを混合しても良いが必ずしも必要とするわけでは
ない。無機フィラーとしては、アルミナ、水酸化アル
ミ、クレー、タルク、三酸化アンチモン、五酸化アンチ
モン、酸化亜鉛、酸化チタン、溶融シリカ、ガラス粉、
石英粉、シラスバルーン等を単独で混合しても良いし、
2種類以上を混合使用してもよい。
【0026】本発明の硬化性樹脂組成物を用いてプリプ
レグを作製するには、シアン酸エステル樹脂ワニスを調
整する必要がある。まず、単官能シアン酸エステル5〜
45モル%と2官能シアン酸エステルまたは該シアン酸
エステルプレポリマー55〜95モル%(2官能シアン
酸エステルモノマーに換算した値)をブレンドし、加熱
して反応させたプレポリマーを含む樹脂組成物をこれに
可溶な溶剤に溶解させてワニスを調整する。この時に樹
脂組成物中の単官能シアン酸エステルの割合が45モル
%を超えると、機械特性や耐熱性が劣化し、好ましくな
い。また、単官能シアン酸エステルの割合が5モル%よ
り少ないと改良の効果がない。低誘電正接化及び低吸湿
率化の効果を十分に引き出すためには、単官能シアン酸
エステルを7〜40モル%、2官能シアン酸エステルま
たは該シアン酸エステルプレポリマー60〜93モル%
ブレンドすることが好ましい。単官能シアン酸エステル
が10〜35モル%で、2官能シアン酸エステルまたは
該シアン酸エステルプレポリマー65〜90モル%のブ
レンドはさらに好ましい。
レグを作製するには、シアン酸エステル樹脂ワニスを調
整する必要がある。まず、単官能シアン酸エステル5〜
45モル%と2官能シアン酸エステルまたは該シアン酸
エステルプレポリマー55〜95モル%(2官能シアン
酸エステルモノマーに換算した値)をブレンドし、加熱
して反応させたプレポリマーを含む樹脂組成物をこれに
可溶な溶剤に溶解させてワニスを調整する。この時に樹
脂組成物中の単官能シアン酸エステルの割合が45モル
%を超えると、機械特性や耐熱性が劣化し、好ましくな
い。また、単官能シアン酸エステルの割合が5モル%よ
り少ないと改良の効果がない。低誘電正接化及び低吸湿
率化の効果を十分に引き出すためには、単官能シアン酸
エステルを7〜40モル%、2官能シアン酸エステルま
たは該シアン酸エステルプレポリマー60〜93モル%
ブレンドすることが好ましい。単官能シアン酸エステル
が10〜35モル%で、2官能シアン酸エステルまたは
該シアン酸エステルプレポリマー65〜90モル%のブ
レンドはさらに好ましい。
【0027】ワニスに用いる溶媒としては、たとえばア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
等のケトン類やトルエン、キシレン等の芳香族系溶媒、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコール
モノメチルエーテル等のエーテル類、エタノール、メタ
ノール、i−プロピルアルコール等のアルコール類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド等の単独あるいは混合溶媒を用いることができ
るが、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類が良
好である。
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
等のケトン類やトルエン、キシレン等の芳香族系溶媒、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコール
モノメチルエーテル等のエーテル類、エタノール、メタ
ノール、i−プロピルアルコール等のアルコール類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド等の単独あるいは混合溶媒を用いることができ
るが、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類が良
好である。
【0028】プリプレグの作製は、布あるいは紙状の連
続基材に対して通常のプリプレガーを用いてワニスを含
浸、乾燥して作製することができる。プリプレガーとし
ては、タテ型、横型いずれでもよいがタテ型の方が好ま
しい。
続基材に対して通常のプリプレガーを用いてワニスを含
浸、乾燥して作製することができる。プリプレガーとし
ては、タテ型、横型いずれでもよいがタテ型の方が好ま
しい。
【0029】また、シアン酸エステル樹脂プレポリマー
を加熱溶解させてそのまま基材に含浸させてプリプレグ
を作製することもできる。この際、硬化触媒及び硬化促
進剤を加熱溶解した樹脂に配合しても良いし、配合しな
くてもよい。
を加熱溶解させてそのまま基材に含浸させてプリプレグ
を作製することもできる。この際、硬化触媒及び硬化促
進剤を加熱溶解した樹脂に配合しても良いし、配合しな
くてもよい。
【0030】布あるいは紙状連続基材としてはガラスク
ロス、ガラス不織布などのガラス基材、クラフト紙、リ
ンター紙などの紙基材、アラミド不織布、アラミド織布
などの合成繊維基材の単体または複合が使用できる。ガ
ラスクロスの原料ガラスの材質としてはEガラス、Dガ
ラス、Sガラス、Tガラス、石英ガラス等が例示され
る。
ロス、ガラス不織布などのガラス基材、クラフト紙、リ
ンター紙などの紙基材、アラミド不織布、アラミド織布
などの合成繊維基材の単体または複合が使用できる。ガ
ラスクロスの原料ガラスの材質としてはEガラス、Dガ
ラス、Sガラス、Tガラス、石英ガラス等が例示され
る。
【0031】電気用積層板を作製する場合、多段積層プ
レス法、加圧連続製造法、無圧連続製造法などの方法を
問わない。積層プレス法を用いる場合は、シアン酸エス
テル樹脂を含浸したプリプレグを通常の方法でプレス熱
板間にセットして上下に金属箔を配して加熱加圧硬化さ
せることによって両面金属張積層板を製造できる。加圧
連続積層法の場合は、紙管に連続的に巻取ったプリプレ
グと金属箔を用いることにより、積層板を得ることがで
きる。無圧連続積層法を用いる場合は、連続的に繰り出
される複数の基材に対して、加熱溶媒したシアン酸エス
テルまたはシアン酸エステルプレポリマーを連続的に含
浸した後、これらの含浸基材を金属箔と連続的に積層
し、硬化させることによって金属張積層板が得られる。
レス法、加圧連続製造法、無圧連続製造法などの方法を
問わない。積層プレス法を用いる場合は、シアン酸エス
テル樹脂を含浸したプリプレグを通常の方法でプレス熱
板間にセットして上下に金属箔を配して加熱加圧硬化さ
せることによって両面金属張積層板を製造できる。加圧
連続積層法の場合は、紙管に連続的に巻取ったプリプレ
グと金属箔を用いることにより、積層板を得ることがで
きる。無圧連続積層法を用いる場合は、連続的に繰り出
される複数の基材に対して、加熱溶媒したシアン酸エス
テルまたはシアン酸エステルプレポリマーを連続的に含
浸した後、これらの含浸基材を金属箔と連続的に積層
し、硬化させることによって金属張積層板が得られる。
【0032】このシアン酸エステル樹脂組成物を注型材
料として使用する場合は加熱溶融し、プレポリマー化し
てある程度増粘させてから型に注型して加熱硬化させれ
ばよい。この際、硬化触媒や硬化促進剤を使用してもよ
いし、使用しなくてもよい。
料として使用する場合は加熱溶融し、プレポリマー化し
てある程度増粘させてから型に注型して加熱硬化させれ
ばよい。この際、硬化触媒や硬化促進剤を使用してもよ
いし、使用しなくてもよい。
【0033】接着剤として使用する場合は、ワニスを作
製して被接着物にコーティングして加熱加圧して用いる
ことができる。また、プレポリマーを加熱溶融して直
接、被接物に塗ることもできる。以下本発明の一実施例
について説明する。
製して被接着物にコーティングして加熱加圧して用いる
ことができる。また、プレポリマーを加熱溶融して直
接、被接物に塗ることもできる。以下本発明の一実施例
について説明する。
【0034】(誘電特性の測定)矩型空洞共振器摂動法
により測定した。共振周波数は、約2.5GHzの島田
理化製矩型共振器に用いて、ネットワークアナライザー
(HP8410B)を用いて測定した。
により測定した。共振周波数は、約2.5GHzの島田
理化製矩型共振器に用いて、ネットワークアナライザー
(HP8410B)を用いて測定した。
【0035】(吸湿率の測定)4mm角で長さ10cm
の注型板を用いて、恒温恒湿器によるC−96/40/
90処理後の重量増加率を測定した。
の注型板を用いて、恒温恒湿器によるC−96/40/
90処理後の重量増加率を測定した。
【0036】(Tgの測定)昇温速度10℃/minで
測定したTMAの屈曲点を求めTgとした。
測定したTMAの屈曲点を求めTgとした。
【0037】(実施例1〜3)4−メチルシアナトベン
ゼン(以下MCBと略す)と2,2−ビス(4−シアナ
トフェニル)プロパン(以下ビスA−CYと略す)をそ
れぞれ以下の表に示すようなモル%で混合し、オーブン
中にて150℃で2時間予備硬化させた後、4ミリ角、
長さ10cmの注型板に注型し、200℃で硬化するま
で加熱した。さらに、得られた4ミリ角の注型板を25
0℃で3時間加熱し完全に硬化させた。
ゼン(以下MCBと略す)と2,2−ビス(4−シアナ
トフェニル)プロパン(以下ビスA−CYと略す)をそ
れぞれ以下の表に示すようなモル%で混合し、オーブン
中にて150℃で2時間予備硬化させた後、4ミリ角、
長さ10cmの注型板に注型し、200℃で硬化するま
で加熱した。さらに、得られた4ミリ角の注型板を25
0℃で3時間加熱し完全に硬化させた。
【0038】(比較例1)2,2−ビス(4−シアナト
フェニル)プロパンを用いて実施例1と同様にして注型
板を作製した。
フェニル)プロパンを用いて実施例1と同様にして注型
板を作製した。
【0039】(比較例2)MCBを50モル%とビスA
−CYの50モル%のブレンド物を用いて実施例1と同
様にして注型板を作製した。
−CYの50モル%のブレンド物を用いて実施例1と同
様にして注型板を作製した。
【0040】表1に実施例1〜3及び比較例1の注型板
の2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率を
示した。表より明らかなように比較例に比べて実施例1
〜3は優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐熱性
を維持している。
の2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率を
示した。表より明らかなように比較例に比べて実施例1
〜3は優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐熱性
を維持している。
【0041】
【表1】
【0042】(実施例4,5)4−メチルシアナトベン
ゼン(以下MCBと略す)と2,2−ビス(3,5−ジ
メチル−4−シアナトフェニル)プロパン(以下TMビ
スA−CYと略す)をそれぞれ以下の表に示すような混
合割合でブレンドし、実施例1と同様に組成物を熱硬化
して注型板を作製した。
ゼン(以下MCBと略す)と2,2−ビス(3,5−ジ
メチル−4−シアナトフェニル)プロパン(以下TMビ
スA−CYと略す)をそれぞれ以下の表に示すような混
合割合でブレンドし、実施例1と同様に組成物を熱硬化
して注型板を作製した。
【0043】(比較例3)TMビスA−CYを用いて、
実施例1と同様にして注型板を作製した。表2に実施例
4,5及び比較例3の注型板を評価した結果を示した。
実施例1と同様にして注型板を作製した。表2に実施例
4,5及び比較例3の注型板を評価した結果を示した。
【0044】
【表2】
【0045】表2に実施例4,5及び比較例3の注型板
の2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率を
示した。表より明らかなように比較例に比べて実施例
4,5は優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐熱
性を維持している。
の2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率を
示した。表より明らかなように比較例に比べて実施例
4,5は優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐熱
性を維持している。
【0046】(実施例6,7)4−メチルシアナトベン
ゼン(以下MCBと記す)とビス(3−メチル−4−シ
アナトフェニル)プロパン(以下ビスC−CYと記す)
をそれぞれ以下の表に示すような混合比率でブレンド
し、実施例1と同様にして注型板を作製した。
ゼン(以下MCBと記す)とビス(3−メチル−4−シ
アナトフェニル)プロパン(以下ビスC−CYと記す)
をそれぞれ以下の表に示すような混合比率でブレンド
し、実施例1と同様にして注型板を作製した。
【0047】(比較例4)ビスC−CYを用いて、実施
例1と同様の方法で注型板を作製した。
例1と同様の方法で注型板を作製した。
【0048】
【表3】
【0049】表3に実施例6及び比較例4の注型板の
2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率を示
した。表より明らかなように比較例に比べて実施例6は
優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐熱性を維持
している。
2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率を示
した。表より明らかなように比較例に比べて実施例6は
優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐熱性を維持
している。
【0050】(実施例7,8)4−クミルシアナトベン
ゼン(以下CCBと略す)と2,2−ビス(4−シアナ
トフェニル)プロパン(以下ビスA−CYと略す)をそ
れぞれ以下の表に示すような混合比率でブレンドし、オ
ーブン中にて150℃で3時間予備硬化させた後、実施
例1と同様の方法で注型板を作製した。
ゼン(以下CCBと略す)と2,2−ビス(4−シアナ
トフェニル)プロパン(以下ビスA−CYと略す)をそ
れぞれ以下の表に示すような混合比率でブレンドし、オ
ーブン中にて150℃で3時間予備硬化させた後、実施
例1と同様の方法で注型板を作製した。
【0051】
【表4】
【0052】表4に実施例7,8及び比較例1の注型板
の2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率を
示した。表より明らかなように比較例に比べて実施例
7,8は優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐熱
性を維持している。
の2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率を
示した。表より明らかなように比較例に比べて実施例
7,8は優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐熱
性を維持している。
【0053】(実施例9,10)4−クミルシアナトベ
ンゼン(以下CCBと略す)と2,2−ビス(3,5−
ジメチル−4−シアナトフェニル)メタン(以下TMビ
スF−CYと略す)をそれぞれ以下の表に示すようなモ
ル%でブレンドし、オーブン中にて150℃で3時間加
熱してプレポリマー化させた後、実施例1と同様の方法
で注型板を作製した。
ンゼン(以下CCBと略す)と2,2−ビス(3,5−
ジメチル−4−シアナトフェニル)メタン(以下TMビ
スF−CYと略す)をそれぞれ以下の表に示すようなモ
ル%でブレンドし、オーブン中にて150℃で3時間加
熱してプレポリマー化させた後、実施例1と同様の方法
で注型板を作製した。
【0054】(比較例5)TMビスF−CYを用いて、
実施例1と同様にして注型板を作製した。
実施例1と同様にして注型板を作製した。
【0055】
【表5】
【0056】表5に実施例9,10及び比較例5の注型
板の2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率
を示した。表より明らかなように比較例に比べて実施例
9,10は優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐
熱性を維持している。
板の2.5GHzでの誘電率、誘電正接、Tg、吸湿率
を示した。表より明らかなように比較例に比べて実施例
9,10は優れた誘電正接、吸湿率を示し、かつ高い耐
熱性を維持している。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明は、一般式IIに示す
構造の芳香族2官能シアン酸エステルあるいは該プレポ
リマーと一般式Iに示す構造の芳香単官能シアン酸エス
テルを含有する硬化性樹脂組成物を採用することによ
り、従来の芳香族シアン酸エステル樹脂に比較してその
硬化物のギガヘルツ帯における誘電正接、誘電率さら
に、吸湿特性を大幅に改良できる。
構造の芳香族2官能シアン酸エステルあるいは該プレポ
リマーと一般式Iに示す構造の芳香単官能シアン酸エス
テルを含有する硬化性樹脂組成物を採用することによ
り、従来の芳香族シアン酸エステル樹脂に比較してその
硬化物のギガヘルツ帯における誘電正接、誘電率さら
に、吸湿特性を大幅に改良できる。
Claims (8)
- 【請求項1】下記一般式Iで表される芳香族単官能シア
ン酸エステル5〜45モル%および下記一般式IIで表さ
れる2官能シアン酸エステルあるいは該2官能シアン酸
エステルプレポリマーの55〜95モル%(2官能シア
ン酸エステルモノマーに換算した値)を含有する硬化性
樹脂組成物。 【化1】 (Ra,Rb,Rc,Rdは同一でも異なっていてもよ
く、Raは水素、アルキル基、アリール基であり、R
b,Rc及びRdは水素、アルキル基、アリール基、ク
ミル基、1−メチルベンジル基である。) 【化2】 (R1およびR2は同一であっても異なっていてもよ
く、水素、アルキル基、パーフルオロアルキル基、アリ
ール基であり、Aは単結合、未置換メチレン基、水素原
子の1つまたは2つをアルキル基、パーフルオロアルキ
ル基、および/またはアリール基で置換した置換メチレ
ン基、5員もしくは6員の環状脂肪族基、スルホン基、
2価の硫黄、酸素、2価のカルボニル基、テトラメチル
キシリデン基、またはフェニレン基である。) - 【請求項2】R1及びR2が水素である請求項1記載の
硬化性樹脂組成物。 - 【請求項3】R1及びR2がアルキル基である請求項1
記載の硬化性樹脂組成物。 - 【請求項4】R1がアルキル基、R2が水素である請求
項1記載の硬化性樹脂組成物。 - 【請求項5】Aが未置換メチレン基またはジアルキル置
換メチレン基である請求項1記載の硬化性樹脂組成物。 - 【請求項6】Aが2価の酸素または硫黄である請求項1
記載の硬化性樹脂組成物。 - 【請求項7】単官能シアン酸エステルのRbが水素であ
る請求項1記載の硬化性樹脂組成物。 - 【請求項8】単官能シアン酸エステルのRa,Rb及び
Rdが水素である請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22350192A JPH0649205A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | シアン酸エステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22350192A JPH0649205A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | シアン酸エステル樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649205A true JPH0649205A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16799137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22350192A Pending JPH0649205A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | シアン酸エステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649205A (ja) |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP22350192A patent/JPH0649205A/ja active Pending
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