JPH0649142U - 電気式自動車のバッテリー交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で容易にバッテリー交換ができる電気
式自動車のバッテリー交換装置を得る。 【構成】 車床２の横の開閉扉３側より、この開閉扉３
とは反対方向に延長する如く、上記車床２に一対のレー
ル６を敷設し、このレール６に沿う細長の底板８より成
り、バッテリー１０を直列状態で複数個乗せるキャリヤ
ー７の下面に設けたコロ１９をこのレール６に載置可能
とし、このキャリヤー７の先端側には上記バッテリー１
０が電気的に接続されたコネクタ部１６を設け、このキ
ャリヤー７の先端に対向して上記車床２側に支持枠４を
設け、この支持枠４に上記接続コネクタ部１６が脱着さ
れる被接続コネクタ部（接触子）５を設け、この被接続
コネクタ部５を介して車輌駆動用のモータに給電可能と
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、断路部接触子により電気的に接続された電気自動車の搭載バッテリ ーを容易に脱着し、短時間でバッテリーを交換するのに好適な電気式自動車のバ ッテリー交換装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の装置については、電気自動車の欠点である一充電当りの走行距離を伸ば すため、急速充電装置が提案されている。 これは、ＥＶスタンド等で、電気自動車の後部側に搭載されている充電装置に 充電を行なっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、急速充電方式は昼間帯に電力ピークを創出するばかりか、バッ テリーの寿命を縮め、また電気料金が割高の時間帯に充電するため可変費が高騰 し、ガソリン車に対抗できず、電気自動車普及の弊害となっていた。 また、一部にねじ込みソケットを用い小型クレーン等によるバッテリー一括交 換方式も提案されては居るが、交換するための前準備が複雑で、重量・容積も大 きく、バッテリー交換は時間もかかり大変な重労働で、どちらかと言えば寿命バ ッテリーの交換を目的としたものであった。

【０００４】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ガソリンを 給油する感覚で、短時間でしかも容易にバッテリー交換が可能な電気式自動車の バッテリー交換装置を得ることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

車床２の後部又は側部の開閉扉３側より、この開閉扉３とは反対方向に延長す る如く、上記車床２に一対のレール６を敷設し、このレール６に沿う細長の底板 ８より成り、バッテリー１０を直列状態で複数個乗せるキャリヤー７の下面に設 けたコロ１９をこのレール６に載置可能とし、このキャリヤー７の先端側には上 記バッテリー１０が電気的に接続されたコネクタ部１６を設け、このキャリヤー ７の先端に対向して上記車床２側に支持枠４を設け、この支持枠４に上記接続コ ネクタ部１６が脱着される被接続コネクタ部５を設け、この被接続コネクタ部（ 接触子）５を介して車輌駆動用のモータに給電可能としたものである。

【０００６】

【作用】

上記のように構成したので、キャリアーの下面に設けたコロがレールに載置さ れ、上記キャリアーが上記レールに沿って開閉扉より出入自在となる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１〜図３に基づいて説明する。 本考案による電気式自動車のバッテリー交換装置は車体１の床２の後部には開 閉扉３が位置され、開閉扉３とは反対側には、支持枠４が立設され、この支持枠 ４からは開閉扉３方向に突出する被接続コネクタ部としての一対の棒状の接触子 ５，５が４組設けられる。これ等接触子５，５は一対のもの同志近接しており、 図示しない、配線で接続された上で、図示しないコントロール部を介して車両駆 動用のモータに接続されている。

【０００８】 床２の上には、開閉扉３側から接触子５，５方向にかけて、Ｌ字状の一対のレ ール６，６が４組敷設されており、この一対のレール６，６の上に、キャリヤー ７の底板８に設けられたコロ１９が載置され、これによりキャリヤー７は開閉扉 ３方向に引出し可能となっている。

【０００９】 キャリヤー７は、開閉扉３から支持枠４方向に延長する細長の上記底板８の４ 辺より上方向に立上る側板９を有し、この中に３個のバッテリー１０が、直列状 態で位置され、その内部の位置決め台１１で前後方向に移動不可能に位置決めさ れる。これ等バッテリー１０は、固定棒１２で位置決め台１１に取付けられる押 えバー１３で押えられる。

【００１０】 各バッテリー１０のプラグ１４はブスバー１５により直列に接続された上で一 対の接続コネクタ部１６，１６に接続されている。接続コネクタ部１６，１６は 上記接触子５，５に対向する。接続コネクタ部１６，１６は底板８における前部 の底板８ａ側に設けられるもので、この前部の底板８ａ側の側板９ａより支持枠 ４方向に突出する棒状の接触子１６ａ，１６ａと、チューリップ接続子１６ｂと より成る。

【００１１】 上記チューリップ接続子１６ｂは、図４に示すように筒状の基体１６ｃの側板 １６ｄに設けられた複数の孔１６ｅに突入する突子１６ｆを有する長片状のシー ソー体１６ｇを、周方向に複数本設けて成る。 各シーソー体１６ｇの両端は内側方向に変形されて弓なり状となり、その両端 の外周に２本づつスプリングバンド１６ｈが設けられる。 この場合、シーソー体１６ｇの一方側に接触子１６ａが突入され、シーソー体 １６ｇの中央部はキャップ状の絶縁板１６ｉで支持された上で側板９ｂに取付け られ、この側板９ｂから接触子５方向に突出する。なお、上記チューリップ接続 子１６ｂにブスバー１５が接続される。

【００１２】 このような構成によれば、３個のバッテリー１０をキャリヤー７に装着して一 体的に扱うことができるとともに、開閉扉３を開放してここからキャリヤー７を 入れ、側板９をレールの上に乗せて押し込むことによりキャリヤー７をスライド でき、さらに押し込むと接続コネクタ部１６のチューリップ接続子１６ｂの先端 の開口側に接触子５が突入してバッテリー１０を接触子５に電気的に接続できる 。

【００１３】 このようなキャリヤー７を複数用意して、電気料金が比較的安価な夜間電力を 用いて充電しておき、昼間走行時に自動車に組込めばよい。 なお、開閉扉３は車床の側部（横）に設けて、ここからバッテリー１０を交換 してもよい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば、車床の後部又は側部の開閉扉側より、この開閉扉とは反対方 向に延長する如く、上記車床に一対のレールを敷設し、このレールに沿う細長の 底板より成り、バッテリーを直列状態で複数個乗せるキャリヤーの下面に設けた コロをこのレールに載置可能とし、このキャリヤーの先端側には上記バッテリー が電気的に接続されたコネクタ部を設け、このキャリヤーの先端に対向して上記 車床側に支この被接続コネクタ部を介して車輌駆動用のモータに給電可能とした 持枠を設け、この支持枠に上記接続コネクタ部が脱着される被接続コネクタ部を 設けたので、容易にバッテリー交換ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電気式自動車のバッテリー交換装置の
一実施例を示す平面図である。

【図２】本考案の電気式自動車のバッテリー交換装置の
一実施例を示す側面図である。

【図３】本考案の電気式自動車のバッテリー交換装置の
一実施例を示す正面図である。

【図４】本考案のコネクタ部の一例を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

２ 車床 ３ 開閉扉 ４ 支持枠 ５ 被接続コネクタ部（接触子） ６ レール ７ キャリヤー ８ 底板 １０ バッテリー １６ コネクタ部 １９ コロ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車床の後部又は側部の開閉扉側より、こ
   の開閉扉とは反対方向に延長する如く、上記車床に一対
   のレールを敷設し、このレールに沿う細長の底板より成
   り、バッテリーを直列状態で複数個乗せるキャリヤーの
   下面に設けたコロをこのレールに載置可能とし、このキ
   ャリヤーの先端側には上記バッテリーが電気的に接続さ
   れたコネクタ部を設け、このキャリヤーの先端に対向し
   て上記車床側に支持枠を設け、この支持枠に上記接続コ
   ネクタ部が脱着される被接続コネクタ部を設け、この被
   接続コネクタ部を介して車輌駆動用のモータに給電可能
   としたことを特徴とする電気式自動車のバッテリー交換
   装置。