JPH0648876A - ロータリキルン形醗酵機 - Google Patents

ロータリキルン形醗酵機

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JPH0648876A
JPH0648876A JP4202622A JP20262292A JPH0648876A JP H0648876 A JPH0648876 A JP H0648876A JP 4202622 A JP4202622 A JP 4202622A JP 20262292 A JP20262292 A JP 20262292A JP H0648876 A JPH0648876 A JP H0648876A
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JP
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rotary kiln
rotary
shaft
rotation
drive shaft
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Application number
JP4202622A
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English (en)
Inventor
Sakae Okada
栄 岡田
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Okada Seisakusho KK
Original Assignee
Okada Seisakusho KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ロータリキルンへの駆動力や支持荷重を分散す
ると共に、減速機を使用せずにロータリキルンを微速度
で回転可能にすることを目的としている。 【構成】家畜の糞尿や汚泥がロータリキルン1内に送ら
れ、ロータリキルン回転駆動手段4でそのロータリキル
ン1が微速度で回転させられることで、被醗酵物が攪拌
されながら下流側にゆっくり送られる。ロータリキルン
回転駆動手段4は、互いに水平面で平行な一対の回転軸
に複数のタイヤ13が固着されて、その上にロータリキ
ルン1を載せ、タイヤ13を回転駆動することでロータ
リキルン1を回転するようになっている。その一対の回
転軸はチェーン伝動によって同期をとって回転する。駆
動軸14には、3つの旋回アーム18が固定されてい
る。各旋回アーム18は、各シリンダ装置によって夫々
所定角度旋回させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家畜の糞尿や汚泥等
を、醗酵槽内で万遍なく攪拌しながら醗酵させて均一で
品質のよい有機肥料を作る醗酵機に係り、特に回転式の
醗酵槽を使用するロータリキルン形醗酵機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロータリキルン形醗酵機は、例え
ば図10に示すように、軸をほぼ水平に向けて醗酵槽を
形成する円筒形状のロータリキルン50が、その上流側
及び下流側のそれぞれ左右2カ所ずつに配置された円柱
体51によって下側から支持されている。
【0003】その4つの円柱体51は、上記ロータリキ
ルン50と同軸に且つ回転可能に基礎52上に軸支され
ていて、ロータリキルン50の回転に追従して回転しな
がら該ロータリキルン50を支持するようになってい
る。また、上記ロータリキルン50の長手方向の特定位
置の外周面にロータリキルン50と同軸な歯車53が一
箇所,設けられている。そして、その歯車53に小歯車
54が噛合し、その小歯車54が減速機55を介して図
示しない電動モータに連結して、もってその電動モータ
が出力する回転駆動を減速機55で減速し、所定の回転
速度でロータリキルン50を回転するようになってい
る。
【0004】そして、上記のように構成されるロータリ
キルン50に対して、上流側に連結している投入ホッパ
56から被醗酵物である家畜の糞尿や汚泥が投入され
る。ロータリキルン50内に入った被醗酵物は、ロータ
リキルン50が回転することで攪拌されなが下流側に送
られる。このとき、家畜の糞尿等は、醗酵して良質な有
機肥料となるのに醗酵槽内で数日間攪拌しながら寝かす
必要があるため、上記ロータリキルン50は,例えば2
時間で1回転するなどの微速度で回転させる必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のロータリキルン形醗酵機では、4つの円柱
体51の4点で,醗酵槽を形成するロータリキルン50
を支持しているが、通常,ロータリキルン50は、直径
2.5m,長さ20mのもので35.3ton の自重を有
するために、4点で支持するためには堅牢な容器とする
必要があり、ロータリキルン50自身の肉厚を、例えば
鋼板で12〜20mm厚に設定する必要がある。
【0006】また、ギヤ駆動でロータリキルン50を回
転させているが、微速度で回転させるために減速機55
を使用しているので、減速比を大きくしようとすると減
速機55自体を大型化する必要があるという問題があ
る。さらに、上記のように重量があるロータリキルン5
0に、一箇所から駆動力を入力しているために大きな駆
動力を必要とすると共にロータリキルン50自身を堅固
に形成する必要があるという問題がある。
【0007】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、ロータリキルンに入力する駆動力や該
ロータリキルンを支持する荷重を分散すると共に、減速
機を使用せずにロータリキルンを微速度で回転駆動可能
なロータリキルン形醗酵機を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のロータリキルン形醗酵機は、本体が醗酵槽
を形成する円筒形状のロータリキルンからなり、そのロ
ータリキルンの上流側から醗酵させる家畜の糞尿や汚泥
等の被醗酵物を入れ、上記ロータリキルンを下側から支
持するロータリキルン回転駆動手段によってロータリキ
ルンを微速度で回転して、上記被醗酵物を、攪拌しなが
らロータリキルンの下流側に送りつつ醗酵させるロータ
リキルン形醗酵機において、上記ロータリキルン回転駆
動手段が、回転可能に軸支され互いに平行に横架される
1対の回転軸と、その回転軸へ同軸に固着され上記ロー
タリキルンを,下側から接触して支持する複数のタイヤ
と、一方の回転軸に入力される回転トルクを他方の回転
軸に同期をとって伝動する伝動手段と、上記一方の回転
軸に連結する駆動軸と、その駆動軸から径方向に延設さ
れ、駆動軸を中心とする回転方向への位相が互いに相違
して配置された複数の旋回アームと、軸線を駆動軸の径
方向へ向けると共に、対応する旋回アームが所定位置に
移動したときに伸縮可能なピストンロッドの先端部がそ
の旋回アームへ当接可能に配置された複数の流体圧シリ
ンダ装置と、その複数の流体圧シリンダ装置のピストン
ロッドを順番に所望の速度で伸縮させるコントローラと
からなることを特徴としている。
【0009】
【作用】順番に、各流体圧シリンダ装置のピストンロッ
ドをゆっくりと縮状態から伸ばして、各ピストンロッド
の先端部が所定位置にきた対向する各旋回アームを,順
番に所定角度旋回するように同一方向へ押し込むことで
駆動軸が回転し、更に、該駆動軸の回転がチェーンやギ
ヤなどによる伝動手段で伝動されて、1対の回転軸が同
一方向に同期をとって回転する。
【0010】続いて、その両回転軸に固着している複数
のタイヤが回転し、そのタイヤに支持されているロータ
リキルンが、タイヤとロータリキルンの周面との間の摩
擦を介して回転する。上記ロータリキルンの回転速度
は、各シリンダ装置のピストンロッドのストロークの速
さに比例するので、ロータリキルンの回転速度が所望の
速さになるように該ストロークの速さを調整すること
で、ロータリキルンを回転する駆動装置を大きくするこ
となくロータリキルンの回転速度を所望の速度で回転さ
せることができる。
【0011】また、複数のタイヤで支持すると共に、そ
の複数のタイヤから駆動力が入力されるので、ロータリ
キルンへの駆動力と支持荷重が分散されて、各タイヤ単
位の駆動力,及び支持荷重が小さくなる。このとき、従
来のようなギヤ伝動で駆動力の分散を実施しようとする
と、ギヤ伝動では滑り作用が小さいので、出来るだけ誤
差なく同じ大きさの回転トルクが伝動できるだけの同期
精度などに対する制御が要求されて、ギヤ伝動の設置箇
所を多くすることは難しいが、本発明では、ロータリキ
ルンへの回転トルクの伝動として摩擦伝動を利用してい
るので、各タイヤからロータリキルンへの伝動トルクに
万一差異が発生しても、滑り作用によって各タイヤから
のロータリキルンへの伝動の誤差が吸収されるために、
ロータリキルンを支持すると共に回転させる,タイヤの
数を多く設置することができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面をもとに説明する。ま
ず構成を説明すると、図1及び図2に示すように、軸方
向に長い円筒形状からなるステンレス製のロータリキル
ン1が軸をほぼ水平にして基礎2上に配置され、そのロ
ータリキルン1の上流側(図中右側)の開口端部に投入
ホッパ3が連結し、その投入ホッパ3に案内されて、被
醗酵物である家畜の糞尿や汚泥がロータリキルン1内に
送られる。そして、後述するロータリキルン回転駆動手
段4でそのロータリキルン1が微速度で回転させられ
て、ロータリキルン1に収納された被醗酵物が攪拌され
ながら下流側(図中左側)の開口端部までゆっくり送ら
れる。そして、その被醗酵物は、上記ロータリキルン1
内で攪拌されながら送られる間に醗酵して均一な有機肥
料となり、ロータリキルン1の下流側開口部の排出口か
ら排出されて、その下方に一端側が配置してある図示し
ないベルトコンベヤによって所定位置の肥料収納場所に
搬送されていく。
【0013】上記ロータリキルン1は、複数の筒体5を
軸方向に連結して構成されている。その各筒体5は、4
つの胴体フレーム6によって筒形状に形成されている。
その各胴体フレーム6は、図3に示すように、縦断面が
四分の一円の円弧形状になっていると共に円周方向両端
部にそれぞれ内向きフランジ6aが形成されていて、4
つの胴体フレーム6の内向きフランジ6a同士をボルト
止め等によって接合することで筒形状の各筒体5に形成
される。
【0014】また、各胴体フレーム6の内周面には、そ
の胴体フレーム6を補強するために5つの胴体リブ7が
互いに軸方向へ所定の間隔をあけて配設されている。そ
の各胴体リブ7は、4分の1円の円弧形状をしていて、
図4に示すように、胴体フレーム6の円周方向に沿って
それぞれ固着されている。その5つの胴体リブ7のう
ち,胴体フレーム6の両端部に固着している胴体リブ7
aの側面には、それぞれ胴体フランジリブ8が円周方向
に沿って複数,固着されている(図4では右側のみ図示
している)。その各胴体フランジリブ8は、それぞれ胴
体フレーム6の内面に沿って胴体フレーム6の軸方向に
延設されて筒体5の端部を補強している。
【0015】また、上記4つの胴体フレーム6から形成
される筒体5の両端部には、それぞれ胴体フレーム6よ
りも外径が大きい2分の1円の円弧形状からなる胴体フ
ランジ9が1対づつそれぞれ固着し、もってその胴体フ
ランジ9は筒体5両端部における外向きのフランジを形
成している。そして、各筒体5は、その端部に設けられ
ている胴体フランジ9の側面同士を同軸に当接し、ボル
ト止め等によって接合されることで連結されてロータリ
キルン1を形成している。
【0016】そのロータリキルン1の下側に、そのロー
タリキルン1を回転駆動するロータリキルン回転駆動手
段4が設けられている。次に、そのロータリキルン回転
駆動手段4の構成を説明すると、図5及び図6に示すよ
うに、所定の基礎2の上に、上記ロータリキルン1の軸
方向に沿い,且つ互いに水平面で平行な一対の回転軸1
0a,10bが配置され、その各回転軸10a,10b
は、それぞれ基礎2から立設して所定の間隔をあけて配
置された複数の支持台11によって回転可能に軸支され
ている。
【0017】その各回転軸10a,10bは、複数のシ
ャフトの両端部をカップリング12によって連結されて
形成されていて、その回転軸10a,10bに複数のタ
イヤ13が互いに所定間隔をあけて固着されている。そ
の各タイヤ13は中実のゴムタイヤである。その複数の
タイヤ13の上に、図1及び図7に示すように、ロータ
リキルン1が載り、該タイヤ13を回転駆動することで
タイヤ13とロータリキルン1との間の摩擦力によって
回転トルクが伝動されて該ロータリキルン1が回転する
ようになっている。
【0018】上記回転軸10a,10bに固定されてい
る複数のタイヤ13のうち,ロータリキルン1の各胴体
フランジ9近傍に配置されたタイヤ13は、側面に金属
板が付着されていて、その金属板の外面を上記胴体フラ
ンジ9側面に接触するような位置になるように回転軸1
0a,10bへ配置されている。これによって、ロータ
リキルン1が、回転するときに軸方向に移動しないよう
に規制されている。
【0019】上記のような一対の回転軸10a,10b
の一端側(図5中,右側)には、それぞれ駆動軸14及
び従動軸15がカップリング12を介して連結してい
て、その駆動軸14及び従動軸15にそれぞれ設けられ
ているスプロケット16,16間に無端環状のローラチ
ェーン17が掛け渡されて伝動手段を構成し、そのチェ
ーン17によって、一方の回転軸10aの回転トルクが
同期をとって他方の回転軸10bに伝動するようになっ
ている。
【0020】また、駆動軸14には、3つの旋回アーム
18が駆動軸14に沿って所定間隔をあけて固定されて
いる。各旋回アーム18は、図8及び図9に示すよう
に、それぞれ駆動軸14を中心にして互いに反対方向へ
延びる一対の腕18aからなり、駆動軸14に対する各
旋回アーム18の延設方向が互いに60度の位相差を有
して配置されている。
【0021】また、各旋回アーム18には、旋回アーム
18を所定角度だけ旋回駆動するシリンダ装置19が個
別にそれぞれ配置されている。そのシリンダ装置19
は、その軸線を駆動軸14の径方向に向けると共に、対
応する上記旋回アーム18に先端側を向けて配設され、
シリンダチューブ19aの後端部が基礎2に上下方向へ
旋回可能に軸支され、シリンダチューブ19aに沿って
往復移動するピストンロッド19bの先端部にヘッド2
0が固定されている。また、シリンダチューブ19aの
外周面に、回転止めシャフト21がシリンダチューブ1
9aの軸方向へ伸縮自在に固定されており、その回転止
めシャフト21の先端部が上記ヘッド20へ一体に連結
していて、ピストンロッド19bの伸縮に追従して回転
止めシャフト21も伸縮し、該ピストンロッド19b及
びヘッド20に軸回転が発生しないように防止してい
る。
【0022】また、シリンダチューブ19aの先端部下
側には当接板22が配設されると共に、その当接板22
に対して上端部を当てることで該シリンダチューブ19
aの水平面に対する軸線が所定傾斜角度になるように支
持する角度調整支持体23が配置されている。その角度
調整支持体23は、基礎2に固定された角度調整支持台
23aに、軸を斜め上方に向けた摺動棒23bが軸方向
に往復移動可能に支持され、その摺動棒23bの先端部
が形成する球体23cを当接板22に当接可能状態にし
ていると共に、摺動棒23bの外周で且つ摺動棒23b
と同軸にバネ23dが配設され、そのバネ23dによっ
て摺動棒23bが軸方向の斜め上方に付勢されている。
【0023】また、それぞれが各旋回アーム18に対応
している3台のシリンダ装置19は、コントローラを兼
ねた油圧ユニット24に接続され、該油圧ユニット24
によって3台のシリンダ装置19のピストンロッド19
bが順番に所望の速度で伸縮するように駆動制御される
ようになっている。なお、上記ロータリキルン1の上流
側開口端部に連結している投入ホッパ3の上端開口部に
は水平にスライド可能な投入ゲート25が備えられてい
て、家畜の糞尿等をホッパ3内に投入するとき以外は、
ホッパ3の上端開口部を閉塞するようになっている。
【0024】また、上記投入ホッパ3の上部側面には排
気口26が設けられている。その排気口26には排気ダ
クト27の一端部が連結し、その排気ダクト27の他端
部は図示しない脱臭用のブロアに連通している。また、
上記ロータリキルン1の下流側開口端部の下側が肥料排
出口が形成されていると共に、その開口端部の上側に加
温バーナー28が設けられて、冬季等で温度が低下した
ときにロータリキルン1内を加温するようになってい
る。
【0025】上記のような構成のロータリキルン形醗酵
機では、ロータリキルン1が複数の胴体フレーム6,胴
体フランジ9に分割して持ち運び可能になると共に、回
転軸10a,10bもカップリング12で連結している
ので分割して持ち運び可能になっているので、分割した
状態で現場まで搬送して現場で組立可能となり、従来,
工場で組み立てて長さが20m以上もなるロータリキル
ン形醗酵機を搬送するような手間が軽減され、遠方への
醗酵機の輸送が容易にできるようになる。
【0026】また、上記構成のロータリキルン形醗酵機
では、投入ホッパ3の投入口を閉じている投入ゲート2
5をスライドして該投入ホッパ3の投入口を開け、その
投入口から図示しないショベル・ダンプやベルトコンベ
ヤ等によって被醗酵物である家畜の糞尿が投入されて、
醗酵槽を構成するロータリキルン1内の上流側に上記糞
尿が収納される。被醗酵物を投入するとき以外は、上記
投入ゲート25をスライドして投入ホッパ3の投入口を
閉じておく。これによって、醗酵槽を形成するロータリ
キルン1が通常時は密閉状態になり、醗酵の際に発生す
る悪臭を外部に洩らすことがないと共に、排気ダクト2
7を介してブロアでロータリキルン1内の脱臭を行う。
【0027】また、油圧ユニット24によって、3つの
シリンダ装置19のピストンロッド19bが順番にゆっ
くりと伸縮するように制御されている。このとき、対応
する旋回アーム18の腕18aが所定位置にきている
と、1つのシリンダ装置19のピストンロッド19bが
伸びることで、その先端部に設けられたヘッド20が旋
回アーム18の一方の腕18a部に当接し、さらにその
腕18a部を押して60度旋回させる。すると、2番目
のアームの一方の腕18aが対応するシリンダ装置19
のヘッド20の傍である所定位置にきていて、2番目の
シリンダ装置19のピストンロッド19bが伸縮して2
番目の旋回アーム18の一方の腕18a部を60度旋回
させる。続いて、3番目のシリンダ装置19のピストン
ロッド19bが伸縮して3番目の旋回アーム18を60
度回転する。
【0028】このように、3つのシリンダ装置19のピ
ストンロッド19bを順番に駆動することで3つの旋回
アーム18を順番の60度旋回させて駆動軸14を18
0度回転する。なお、各シリンダ装置19のピストンロ
ッド19bの伸縮は油圧で行われるので、ゆっくり移動
させることができる。
【0029】以上のように、3つのシリンダ装置19の
ピストンロッド19bを順番に駆動することを繰り返す
ことで駆動軸14が回転し、該駆動軸14の回転トルク
がカップリング12を介して一方の回転軸10aに伝動
されると共に、チェーン17を介して他方の回転軸10
bにも伝動され、もって1対の回転軸10a,10bが
同期をとって所定の回転トルクで回転するようになって
いる。
【0030】そして、1対の回転軸10a,10bが回
転することで両回転軸10a,10bに固定されている
各タイヤ13が回転駆動され、その複数のタイヤ13の
上にのっているロータリキルン1が回転するようになっ
ている。上記のようにして常時ロータリキルン1は軸回
転していて、上記ロータリキルン1の上流側から入れら
れた糞尿は、ロータリキルン1の回転に伴って攪拌され
つつ醗酵しながら下流側に徐々に送られ、上質な肥料と
なって排出口から排出され、図示しないベルトコンベヤ
によって所定の格納場所に搬送される。
【0031】このとき、被醗酵物である家畜の糞尿を醗
酵させて上質な肥料にするには、醗酵槽内におよそ4日
間は滞留させる必要があるため、ロータリキルン1内の
糞尿を攪拌しながら下流側に送るロータリキルン1の回
転速度を遅くする必要があり、2時間で1回転する程度
の遅い回転にする必要があるが、本実施例においては、
油圧を使用してシリンダ装置19のピストンロッド19
bの伸縮を旋回アーム18を介して回転運動に変換して
いるので、該ピストンロッド19bのストロークの速度
を遅くするだけでロータリキルン1の回転速度を減速す
ることが可能となり、一つのシリンダ装置19でのピス
トンロッド19bが伸びるのに要する時間を20分に設
定しておくと、20分で駆動軸14は60度回転し、該
駆動軸14が1回転するのに2時間かかるようになる。
このように、駆動軸14の回転速度を減速機を用いるこ
となく遅くすることができる。
【0032】また、ロータリキルン1を複数のタイヤ1
3で支持しているために各タイヤ13で支持しなければ
ならない荷重が小さくなると共に駆動力の入力も分散し
たので、従来の4点で支持する場合に比べてロータリキ
ルン1自身の肉厚を薄くして軽くすることができる。例
えば回転軸10a,10bの片側に18個のタイヤ13
を配設しておくと、32箇所で支持するため、従来の4
箇所での支持に比べて各タイヤ13にかかる支持荷重が
4/36≒0.1となり、各タイヤ13で支持する荷重
が従来の約1割に減じると共に、各タイヤ13を介して
ロータリキルン1を回転駆動するようにしたため駆動力
が分散して、それぞれ4個から5個のタイヤ13でそれ
ぞれの筒体5を回転駆動するようになる。
【0033】なお、上記実施例では各旋回アーム18の
腕18aを2本にしているが、1本でもよいし3本以上
の腕18aを持っていてもよい。また、上記実施例では
1対の回転軸10a,10bの回転の同期をチェーン伝
動で実施しているが、ギヤ伝動等,他の公知の手段で同
期をとって回転するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のロー
タリキルン形醗酵機は、ロータリキルンの支持位置,及
びロータリキルンに回転トルクを入力する箇所を複数に
したので、ロータリキルンを支持する各タイヤの支持荷
重が小さくなると共に、該ロータリキルンに伝動される
駆動力が分散されて、ロータリキルンを軽量化すること
ができるようになる。特にタイヤとの摩擦伝動によって
ロータリキルンを回転しているので、ロータリキルンに
回転駆動力を入力する箇所を多く設定することができ
る。
【0035】また、流体圧シリンダ装置によって、回転
軸を回転駆動するようにしたので、減速機を使用するこ
となくゆっくりとした所望の回転速度でロータリキルン
を回転可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のロータリキルン形醗酵機
を示す側面図である。
【図2】図1における平面図である。
【図3】胴体フレームを示す斜視図である。
【図4】筒体の一部を示す図である。
【図5】ロータリキルン回転駆動手段を示す平面図であ
る。
【図6】ロータリキルン回転駆動手段を示す側面図であ
る。
【図7】筒体とタイヤとの関係を示す正面図である。
【図8】旋回アーム及びシリンダ装置の配置を示す図で
ある。
【図9】旋回アームの配置を示す図である。
【図10】従来のロータリキルン形醗酵装置を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 ロータリキルン 4 ロータリキルン回転駆動手段 5 筒体 9 胴体フランジ 10a,10b 回転軸 13 タイヤ 14 駆動軸 15 従動軸 16 スプロケット 17 ローラチェーン 18 旋回アーム 19 シリンダ装置 24 油圧ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体が醗酵槽を形成する円筒形状のロー
    タリキルンからなり、そのロータリキルンの上流側から
    醗酵させる家畜の糞尿や汚泥等の被醗酵物を入れ、上記
    ロータリキルンを下側から支持するロータリキルン回転
    駆動手段によってロータリキルンを微速度で回転して、
    上記被醗酵物を、攪拌しながらロータリキルンの下流側
    に送りつつ醗酵させるロータリキルン形醗酵機におい
    て、上記ロータリキルン回転駆動手段が、回転可能に軸
    支され互いに平行に横架される1対の回転軸と、その回
    転軸へ同軸に固着され上記ロータリキルンを,下側から
    接触して支持する複数のタイヤと、一方の回転軸に入力
    される回転トルクを他方の回転軸に同期をとって伝動す
    る伝動手段と、上記一方の回転軸に連結する駆動軸と、
    その駆動軸から径方向に延設され、駆動軸を中心とする
    回転方向への位相が互いに相違して配置された複数の旋
    回アームと、軸線を駆動軸の径方向へ向けると共に、対
    応する旋回アームが所定位置に移動したときに伸縮可能
    なピストンロッドの先端部がその旋回アームへ当接可能
    に配置された複数の流体圧シリンダ装置と、その複数の
    流体圧シリンダ装置のピストンロッドを順番に所望の速
    度で伸縮させるコントローラとからなることを特徴とす
    るロータリキルン形醗酵機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006198596A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Hiroshi Hasegawa 回転処理機
JP2008521603A (ja) * 2004-12-02 2008-06-26 ピアース・オケーン 有機材料消化槽

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