JPH0648859U - 粉体塗料除去装置 - Google Patents

粉体塗料除去装置

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JPH0648859U
JPH0648859U JP8530592U JP8530592U JPH0648859U JP H0648859 U JPH0648859 U JP H0648859U JP 8530592 U JP8530592 U JP 8530592U JP 8530592 U JP8530592 U JP 8530592U JP H0648859 U JPH0648859 U JP H0648859U
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JP
Japan
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powder coating
coating material
powder
removing device
suction nozzle
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JP8530592U
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English (en)
Inventor
隆司 長澤
徹 佐藤
与志郎 大前
Original Assignee
ジューキ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被塗装物の穴部に粉体塗料とともに鉄の切り
粉のような磁性固体が残留している場合においても、こ
れらを確実に除去することのできる粉体塗料除去装置を
提供する。 【構成】 気体を噴射させる噴射ノズル8と、前記噴射
ノズル8から噴射された気体により飛散された被塗装物
11の粉体塗料13bを吸引する吸引ノズル9とを有す
る粉体塗料除去装置7において、前記吸引ノズル9の先
端部に磁性固体14aを吸引する磁石部材10を配置さ
せたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、粉体塗料除去装置に係り、特に、静電塗装により行われる粉体塗装 の粉体塗料の焼付け前に、小径の有底のねじ穴を有する被塗装物の該ねじ穴の内 部に付着した粉体塗料を除去するのに好適な粉体塗料除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ねじ穴、ピン嵌挿孔等の穴部等を有する被塗装物に粉体塗装を行う場 合、前記被塗装物に静電塗装を施すと塗料が前記穴部の内部に付着し、この被塗 装物に対して、そのままの状態で焼付けを行うと、穴部内に付着した塗料により 穴部内に塗膜が形成され、穴部の内径が小さくなり、ボルトやピン等の挿入がで きなくなるという問題点があった。
【0003】 このような問題点に対処するために、従来から焼付け前の被塗装物の穴部に付 着した粉体塗料を除去する粉体塗料除去装置が開発されている。この種の粉体塗 料除去装置としては、エア等の適宜な気体を所望の噴射ノズルにより被塗装物の 穴部等の所望位置に噴射させ被塗装物の所望位置の粉体塗料を飛散させるものや 、適宜な吸引ノズルにより被塗装物の所望位置の粉体塗料を吸引させるもの等が 提案されている。
【0004】 前述した噴射ノズルからエア等の気体を噴射させるようにした粉体塗料除去装 置においては、例えば小径の有底のねじ穴の内部に付着した粉体塗料を除去する 場合に、噴射ノズルからエアを噴射させて、ねじ穴の内部に付着した粉体塗料を 除去することはできるものの、ねじ穴の内部に付着した粉体塗料がエアにより広 範囲に飛散して、粉体塗料を除去する必要のない塗装部分に付着し、塗装品質を 劣化させるという問題点があった。
【0005】 また、吸引ノズルにより被塗装物の所望位置の粉体塗料を吸引させるようにし た粉体塗料除去装置においては、小径の有底のねじ穴の内部に付着した粉体塗料 を吸引力により確実に除去することが困難であるし、また、吸引力を増加させて 小径の有底のねじ穴の内部に付着した粉体塗料を除去しようとすると、小径の有 底のねじ穴の外周縁の表面の粉体塗料を除去する必要のない塗装部分の粉体塗料 が部分的に除去され、いわゆるスケと称される塗装不具合等が発生し塗装品質を 劣化させるという問題点があった。
【0006】 そこで、両者における問題点を克服するものとして、前述した噴射ノズルと吸 引ノズルとを合わせ持つ粉体塗料除去装置が従来から提案されている。
【0007】 この種の従来の粉体塗料除去装置について図3により説明する。
【0008】 図3は従来の粉体塗料除去装置の要部を示す縦断面図である。
【0009】 図3に示すように、従来の粉体塗料除去装置1は、適宜な気体、例えばエア等 を噴射する円環状で小径の噴射ノズル2を有している。そして、噴射ノズル2は 図示しない適宜なバルブを介して図示しない気体の供給源、例えばコンプレッサ 等と接続されている。
【0010】 前記噴射ノズル2の径方向外周には、噴射ノズル2を囲繞するように適宜な間 隔を隔てて噴射ノズル2と同軸状な円環状の吸引ノズル3が配置されている。そ して、吸引ノズル3は図示しない適宜なバルブを介して図示しない吸引源、例え ば真空ポンプ等と接続されている。
【0011】 また、前記噴射ノズル2の先端は、小径の穴部内へのエアの噴射を良好ならし めるために、前記吸引ノズル3の先端より所定の長さ突出するようにされている 。
【0012】 そして、被塗装物4の表面に粉体塗料6を付着させる際に、被塗装物4に形成 された小径の有底のねじ穴5の内部に粉体塗料6a(図中斜線部)が付着するの で、この内部の粉体塗料6aを粉体塗料除去装置1により焼付け前に除去するに は、粉体塗料除去装置1の噴射ノズル2からエアを図において太矢印にて示すよ うに噴射させてねじ穴5の内部に付着している除去すべき粉体塗料6aを噴出さ せて飛散させ、この飛散した粉体塗料6bを吸引ノズル3により図において矢印 にて示すように吸引ノズル3内に吸引する。このようにして、粉体塗料6aを除 去することができる。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、被塗装物4の素材が鋼等である場合、この被塗装物4に形成されて いる有底のねじ穴5内には鉄の切り粉が残留していることがある。このような鉄 の切り粉がねじ穴5内に残留しているような被塗装物4に対し、前述した従来の 噴射ノズル2と吸引ノズル3とを合わせ持つ粉体塗料除去装置1を使用して小径 の有底のねじ穴5の内部に噴射ノズル2からエアを噴射させると、粉体塗料6a ばかりでなくねじ穴5の形成時に発生する図示しない鉄の切り粉等が同時にねじ 穴5から被塗装物4の表面に向かって噴出して飛散することとなる。そして、鉄 の切り粉は粉体塗料6に比べ非常に重いため、飛散した粉体塗料6bを吸引する ようにした吸引ノズル3の吸引力では鉄の切り粉を十分に吸引させることができ ず、この結果、飛散した鉄の切り粉が被塗装物4の塗装表面に付着して塗装品質 を劣化させるという問題点があった。また、吸引ノズル3の吸引力を増加させて 鉄の切り粉を吸引させるようにすると、ねじ穴5の外周縁の除去する必要のない 塗装部分の粉体塗料6までもが部分的に除去されるいわゆるスケと称される塗装 不具合等が発生し塗装品質を劣化させるという問題点があった。
【0014】 本考案はこれらの点に鑑みてなされたものであり、前述した従来のものにおけ る問題点を克服し、被塗装物の穴部に粉体塗料とともに鉄の切り粉のような磁性 固体が残留している場合においても、これらを確実に除去することのできる粉体 塗料除去装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため本考案の粉体塗料除去装置は、気体を噴射させる 噴射ノズルと、前記噴射ノズルから噴射された気体により飛散された被塗装物の 粉体塗料を吸引する吸引ノズルとを有する粉体塗料除去装置において、前記吸引 ノズルの先端部に磁性固体を吸引する磁石部材を配置させたことを特徴としてい る。
【0016】
【作用】
前述した構成からなる本考案の粉体塗料除去装置によれば、被塗装物の穴部に 付着している粉体塗料および磁性固体を、噴射ノズルから気体を噴射させること により確実に噴出させることができるとともに、この噴出させた粉体塗料は吸引 ノズルの吸引力により確実に除去させることができ、噴出させた磁性固体は吸引 ノズルの先端部に配置させた磁石部材に確実に吸着捕捉させて除去することがで きる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1から図2により説明する。
【0018】 図1は本考案に係る粉体塗料除去装置の要部を示す縦断面図である。
【0019】 図1に示すように、本実施例の粉体塗料除去装置7は、適宜な気体、例えばエ ア等を噴射する比較的小径の環状の噴射ノズル8を有している。そして、噴射ノ ズル8は図示しない適宜なバルブを介して図示しない気体の供給源、例えばコン プレッサ等と接続されている。なお、本実施例の粉体塗料除去装置7の噴射ノズ ル8から噴射させる気体としては、窒素ガス等の各種のものから選択することが できる。また、気体として窒素ガスを用いる場合には、供給源として適宜なレギ ュレータを有するボンベを用いるとよい。
【0020】 前記噴射ノズル8の径方向外周には、噴射ノズル8を囲繞するように適宜な間 隔を隔てて噴射ノズル8と同軸状な円環状の吸引ノズル9が配置されている。前 記吸引ノズル9は図示しない適宜なバルブを介して図示しない吸引源、例えば真 空ポンプ等と接続されている。そして、この吸引ノズル9の先端の内周面には、 円環状の段部9aが形成されており、この段部9aには磁石部材として環状に形 成された適宜なプラスチックからなる所望の磁力を有する円環状の永久磁石10 が固着されている。さらに、粉体塗料の引掛りを防止するため、前記永久磁石1 0は、吸引ノズル9の内周面と面一となるように段部9aの厚さと同一の肉厚に 形成されている。なお、永久磁石10は吸引ノズル9の先端部に固着されていれ ばよく、特に、本実施例の構造に限定されるものではない。
【0021】 また、前記噴射ノズル8の先端は、小径の穴部内へのエアの噴射を良好ならし めるために、前記吸引ノズル9の先端より所定の長さ突出するようにされている 。
【0022】 前記噴射ノズル8の内外径、吸引ノズル9の内外径、噴射ノズル8の先端の吸 引ノズル9の先端からの突出長さ等の各種の寸法および形状等は、図示しない被 塗装物に対応させて設計コンセプトにより決定すればよい。
【0023】 また、前記噴射ノズル8から噴射する気体の圧力および吸引ノズル9の吸引力 を制御する図示しない適宜な制御手段を設けてもよい。
【0024】 つぎに、前述した構成からなる本実施例の粉体塗料除去装置による焼付け前の 粉体塗料の除去の作用について図2により説明する。
【0025】 図2は本実施例の粉体塗料除去装置の作用を説明する説明図である。
【0026】 図2に示すように、被塗装物11の表面粉体塗料13を付着させる際に、被塗 装物11に形成された小径の有底のねじ穴12の内部に粉体塗料13a(図中斜 線部)が付着するので、この内部の粉体塗料13aを粉体塗料除去装置7により 焼付け前に除去するには、粉体塗料除去装置7の噴射ノズル8からエアを図にお いて太矢印にて示すように噴射させて飛散させ、この飛散した粉体塗料13bを 吸引ノズル9により図において矢印にて示すように吸引ノズル9内に吸引する。 このようにして、粉体塗料13aを除去することができる。
【0027】 また、前記ねじ穴12に残留している鉄の切り粉等の磁性固体14は、噴射ノ ズル8から噴射させる適宜な圧力の気体により、除去すべき粉体塗料13aとと もにねじ穴12から噴出して飛散させ、ねじ穴12内から除去される。
【0028】 そして、ねじ穴12の上方に飛散した粉体塗料13aは、吸引ノズル9の適宜 な吸引力により図において矢印にて示すように吸引ノズル9内に吸引され、一方 、ねじ穴12の上方に飛散した磁性固体14aは、吸引ノズル9の先端に固着さ れた磁石部材10の磁力により、磁石部材10に吸引されて捕捉される。
【0029】 すなわち、本実施例の粉体塗料除去装置7によれば、ねじ穴12の上方に飛散 したねじ穴12内の比較的軽い粉体塗料13bは、スケの発生しない軽い吸引力 とした吸引ノズル9により被塗装物11から確実に取り除かれ、ねじ穴12の上 方に飛散した重い磁性固体14aは、磁石部材10の磁力により被塗装物11か ら確実に取り除かれることとなり、被塗装物11の塗装の不都合を確実に防止し 、高い塗装品質を確実に保持させることができる。
【0030】 また、本実施例の磁石部材10は、いわゆるプラスチックマグネットと称され るものを用いたので、磁石部材10の形状を自由にできるとともに、その大きさ を小さくして粉体塗料除去装置7の全体の重量を軽量とすることができる。この 粉体塗料除去装置7の重量の軽減は、人力により粉体塗料除去装置7を操作する 場合に、人の疲労を確実に少なくすることができる。
【0031】 また、本実施例の粉体塗料除去装置7は、被塗装物の表面に形成される図示し ない貫通孔および面部等に施された粉体塗料13の除去にも当然適用することが できる。
【0032】 なお、本考案は前述した実施例に限定されるものではなく、必要に応じて種々 の変更が可能である。例えば、鉄の切り粉に代表される磁性固体を吸引する磁石 部材としては、必要により電磁石により形成されていてもよい。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の粉体塗料除去装置によれば、粉体塗装が施された 被塗装物の穴部に粉体塗料とともに磁性固体が残留している場合においても、穴 部から磁性固体とともに粉体塗料を確実に除去することができるという実用的な 効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る粉体塗料除去装置の要部を示す縦
断面図
【図2】本考案に係る粉体塗料除去装置の粉体除去作用
を説明する説明図
【図3】従来の粉体塗料除去装置の要部を示す縦断面図
【符号の説明】
7 粉体塗料除去装置 8 噴射ノズル 9 吸引ノズル 9a 段部 10 永久磁石 11 被塗装物 12 ねじ穴 13 粉体塗料 13a 除去すべき粉体塗料 13b 飛散した粉体塗料 14 磁性固体 14a 飛散した磁性固体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を噴射させる噴射ノズルと、前記噴
    射ノズルから噴射された気体により飛散された被塗装物
    の粉体塗料を吸引する吸引ノズルとを有する粉体塗料除
    去装置において、前記吸引ノズルの先端部に磁性固体を
    吸引する磁石部材を配置させたことを特徴とする粉体塗
    料除去装置。
JP8530592U 1992-12-11 1992-12-11 粉体塗料除去装置 Pending JPH0648859U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113926631A (zh) * 2021-10-11 2022-01-14 周业秀 推进式防腐管道内螺纹防堆积高分子氟硅涂料设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113926631A (zh) * 2021-10-11 2022-01-14 周业秀 推进式防腐管道内螺纹防堆积高分子氟硅涂料设备
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