JPH0648685U - 医療用チューブ導入用具 - Google Patents
医療用チューブ導入用具Info
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- JPH0648685U JPH0648685U JP8740992U JP8740992U JPH0648685U JP H0648685 U JPH0648685 U JP H0648685U JP 8740992 U JP8740992 U JP 8740992U JP 8740992 U JP8740992 U JP 8740992U JP H0648685 U JPH0648685 U JP H0648685U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 シースチューブ(1)を接続し分岐管(7)
を有する本体部位(2)、後端開口部(10)を有する
キャップ部位(3)、本体部位とキャップ部位の間に狭
持されチューブ類を挿通したとき液封状態を保つための
弁部材(5)からなり、弁部材にはあらかじめ潤滑剤を
含浸させ、潤滑剤が経時的に徐々に滲み出してくるゴム
状弾性物質を使用した。 【効果】 弁部材(5)を通してカテーテルの挿入・抜
去を繰り返しても、スムーズに安全、確実に操作するこ
とが出来る。
を有する本体部位(2)、後端開口部(10)を有する
キャップ部位(3)、本体部位とキャップ部位の間に狭
持されチューブ類を挿通したとき液封状態を保つための
弁部材(5)からなり、弁部材にはあらかじめ潤滑剤を
含浸させ、潤滑剤が経時的に徐々に滲み出してくるゴム
状弾性物質を使用した。 【効果】 弁部材(5)を通してカテーテルの挿入・抜
去を繰り返しても、スムーズに安全、確実に操作するこ
とが出来る。
Description
【0001】
本考案は、カテーテルのような医療用チューブ類を体内、とくに血管内に導入 する際、安全性と確実性を確保するために用いる導入用具の改良に関する。
【0002】
診断や治療の目的で、例えば血管バルーンカテーテル、血管造影カテーテル、 あるいは温度、pH、酸素等を検知するセンサー付カテーテルなどを血管内に導 入するにあたっては、極めて慎重かつ安全で確実な処置操作が要求される。
【0003】 通常、血管用カテーテルを経皮的に血管内に導入する操作としては、まずセル シンガー法によって血管内にガイドワイヤーを挿入し、ついで拡張器を組み合わ せた導入用具をガイドワイヤーに沿って血管内に侵入させたのち拡張器とガイド ワイヤーを抜去して導入用具の先端を残留させ、この導入用具の誘導に沿ってカ テーテルを血管内に挿管するプロセスが採られる。
【0004】 この処理に用いられる導入用具は、図1に示すようにシースチューブ(1)を 接続した本体部位(2)と、該本体部位(2)と嵌合するキャップ部位(3)、 および前記本体部位(2)とキャップ部位(3)との間に挟持固定して内部を挿 通するカテーテル(4)を液封状態に保持するための弾性物質からなる膜形状の 弁部材(5)とから構成されている。このカテーテルを、手元で操作(ひねる、 押す、引く)しながら目的の部位に挿入するのであるが、弁部材(5)との摩擦 、抵抗のため手元で加えた力がカテーテルの先端までうまく伝わらずに、特に細 く長いカテーテルの挿入が困難であった。
【0005】 そこでその対策として、生体安全性の優れたシリコーンオイル等の潤滑剤を、 弁部材の表面に塗布することにより、摩擦、抵抗を減らすことが試みられたが、 1個の導入用具を介して何本ものカテーテルの入替えを行うような術式の場合、 1本目のカテーテル挿入の際に潤滑剤がほとんど失なわれてしまい、2本目以降 の挿入が困難になるといった問題があった。
【0006】 さらに、経時的にシリコンオイル等の潤滑剤が弁部材に拡散、吸収されるため 、弁部材の表面から潤滑剤が消え、その上弁部材が膨潤して膨らむため、ますま すカテーテルの通過抵抗が大きくなるといった問題もあった。
【0007】
本考案は、このようにチューブ導入用具を介してカテーテルのような医療用チ ューブを挿入する際に、医療用チューブと弁部材との摩擦抵抗のために挿入が困 難といった問題点を改善し、特に血管内に導入する際の安全性と確実性の高いチ ューブ導入用具を提供しようとするものである。
【0008】
即ち本考案は、シースチューブを接続した先端部から拡径化して分岐管を備え る本体部位、該本体部位に嵌合された後端開口部を有するキャップ部位、前記本 体部位とキャップ部位との間に挟持固定されて挿通チューブ類との液封状態を保 持するための弁部材とからなり、該弁部材があらかじめシリコーンオイル等の潤 滑剤を含浸させたゴム状弾性物質からなり、潤滑剤が経時的に滲み出してくるこ とを特徴とする医療用チューブ導入用具である。
【0009】 先ず、本考案におけるチューブ導入用具を図面により説明する。図1は本考案 による医療用チューブ導入用具を示した断面図で、(2)は本体部位、(3)は キャップ部位、(5)は弁部材である。
【0010】 本体部位(2)は、先端部にカテーテル(4)を体内に導入するシースチュー ブ(1)が接続されており、該先端部から拡径化した胴体部には薬液等を供給す るための分岐管(7)が設置されている。シースチューブ(1)の長さは目的に よっても異なるが、概ね10〜 170mmの範囲内に設定される。キャップ部位(3 )は、前記本体部位(2)と嵌合して後端開口部(10)を形成するように結合 されている。弁部材(5)は本体部位(2)とキャップ部位(3)の部材間に挟 持固定されており、チューブ類を挿通しない場合には本体部位(2)の胴体部で 区画される導入孔(11)を閉鎖し、カテーテル(4)などのチューブ類を挿通 した場合にはその外面と密着して液封状態を保持するように、あらかじめ潤滑剤 を含浸させたゴム状弾性物質の円盤膜状弁により形成される。弁の構成は、シー ル性能を確実とするため図1のように複数枚重ねてセットすることが好ましい。
【0011】 本考案の主要な改良点は、上記の構造において弁部材(5)として、生体安全 性に優れたシリコーンオイル等の潤滑剤を、常温以上の温度を加えて飽和状態近 くまで含浸させ、経時的に徐々に滲み出してくるようにした点である。
【0012】 本考案において弁部材(5)を構成するゴム弾性物質としては、シリコーンゴ ム、安全性の点から特にジメチルポリシロキサンからなる医療用シリコーンゴム を用いるのが好ましい。
【0013】 これに対して弁部材に含浸させる潤滑剤は、生体安全性に優れたものであれば 特に限定されるものではないが、シリコーンオイル、中でもメチルフェニルシリ コーンオイルを用いるのが好適である。メチルフェニルシリコーンオイルは、3 0〜40℃程度に加温することによりジメチルポリシロキサンゴムに速やかに吸 収され、飽和状態に達する。このときの含有割合は約5%で、表面のシリコーン オイルを拭き取っても内部から徐々に滲み出して来て、表面の潤滑性が保たれる 。また、ジメチルシリコーンオイルも使用可能であるが、含浸速度がやゝ遅く、 飽和状態における吸収量が多いため、弁部材が膨張し変形するので、シリコーン オイル含有量を5〜8%程度に留めるのが良い。
【0014】 次に、本考案による医療用チューブ導入用具の使用方法と働きについて説明す る。まず、内針付中空針を経皮的に穿刺して血管内に挿入し、ついで内針を抜去 して中空針内にガイドワイヤーを挿入し、引き続き中空針を抜去してガイドワイ ヤーのみを血管内に残す。そこで、図2(a)に示すようにガイドワイヤー(1 2)に沿わせてダイレータ(拡張器)(13)の先端部を血管の壁孔を拡張しな がら挿入し、シースチューブ(1)を血管内に導入させる。ついで、分岐管(7 )に供給チューブ(14)を内挿してヘパリン加食塩水を導入孔(11)に注入 しながら、ダイレータ(13)およびガイドワイヤー(12)を抜去する。ここ で、図2(b)に示したように、カテーテル(4)をチューブ導入用具(25) を介して、スムーズに、血管(15)内に導入する。操作過程における弁部材( 5)の働きは、ガイドワイヤー(12)やダイレータ(13)が挿入されている 間、その外面を密着シールして液封し、血液の逆流、流出を防止する。ガイドワ イヤー(12)やダイレータ(13)を抜去した状態でも、シースチューブ(1 )を介して逆流してくる血液を完全に遮断する機能を果たす。
【0015】
以上に述べた如く、本考案による医療用チューブ導入用具は、徐々に潤滑剤が 滲み出してくる弁部材を使用しているので、カテーテルの挿入、抜去を繰り返し た場合でも、摩擦抵抗を抑えてスムーズに操作でき、安全性と確実性の優れた施 術を行なうことができる。
【図1】本考案の一実施例となるチューブ導入用具の断
面図である。
面図である。
【図2】チューブ導入用具の使用する状態を示した図で
ある。
ある。
1 シースチューブ 2 本体部位 3 キャップ部位 4 カテーテル 5 弁部材 7 分岐管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61M 25/00 420 L 9052−4C
Claims (2)
- 【請求項1】 シースチューブを接続した先端部から拡
径化して分岐管を備える本体部位、該本体部位に嵌合さ
れた後端開口部を有するキャップ部位、前記本体部位と
キャップ部位との間に挟持固定されて挿通チューブ類と
の液封状態を保持するための弁部材とからなり、該弁部
材があらかじめ潤滑剤を含浸させたゴム状弾性物質から
なることを特徴とする医療用チューブ導入用具。 - 【請求項2】 弁部材を構成するゴム状弾性物質がジメ
チルポリシロキサンゴムであり、潤滑剤としてシリコー
ンオイルを含浸させたことを特徴とする、請求項1記載
の医療用チューブ導入用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992087409U JP2593080Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 医療用チューブ導入用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992087409U JP2593080Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 医療用チューブ導入用具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648685U true JPH0648685U (ja) | 1994-07-05 |
JP2593080Y2 JP2593080Y2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=13914085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992087409U Expired - Lifetime JP2593080Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 医療用チューブ導入用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593080Y2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010522628A (ja) * | 2007-03-29 | 2010-07-08 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 血管アクセスデバイスにおける血液露出防止 |
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WO2023242957A1 (ja) * | 2022-06-14 | 2023-12-21 | 東郷メディキット株式会社 | 弁及びそれを備えた医療機器 |
US11998369B2 (en) | 2021-04-12 | 2024-06-04 | Freeflow Medical Devices Llc | Packaging for medical devices coated with perfluorinated liquids or dispersions thereof |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP1992087409U patent/JP2593080Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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US9932484B2 (en) | 2011-01-19 | 2018-04-03 | President And Fellows Of Harvard College | Slippery liquid-infused porous surfaces and biological applications thereof |
US9932482B2 (en) | 2011-01-19 | 2018-04-03 | President And Fellows Of Harvard College | Slippery surfaces with high pressure stability, optical transparency, and self-healing characteristics |
US10550272B2 (en) | 2011-01-19 | 2020-02-04 | President And Fellows Of Harvard College | Slippery liquid-infused porous surfaces and biological applications thereof |
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US11118067B2 (en) | 2011-01-19 | 2021-09-14 | President And Fellows Of Harvard College | Sanitation systems and components thereof having a slippery surface |
US9963597B2 (en) | 2012-07-12 | 2018-05-08 | President And Fellows Of Harvard College | Slippery self-lubricating polymer surfaces |
JP2015531005A (ja) * | 2012-07-12 | 2015-10-29 | プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ | 易滑性自己潤滑性ポリマー表面 |
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---|---|
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