JPH0648373U - 昇降機の減速機付モータ - Google Patents
昇降機の減速機付モータInfo
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- JPH0648373U JPH0648373U JP8859192U JP8859192U JPH0648373U JP H0648373 U JPH0648373 U JP H0648373U JP 8859192 U JP8859192 U JP 8859192U JP 8859192 U JP8859192 U JP 8859192U JP H0648373 U JPH0648373 U JP H0648373U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 故障時等において減速機の出力軸を確実にブ
レーキングして安全性を大幅に向上できるようにした昇
降機の減速機付モータを提供する。 【構成】 駆動モータの回転を減速し出力して昇降機を
駆動するようにしてなる減速機付モータにおいて、減速
機ハウジングには減速ギアを有する複数の回転軸が相互
に平行に支承されるとともに、駆動モータがその回転軸
を減速機の入力軸に対してほぼ垂直に配列して取付けら
れている一方、減速機の少なくとも1つの回転軸が減速
機ハウジングの減速出力取出し側とは反対側に突設さ
れ、該突設部分をブレーキングする制動装置が減速機ハ
ウジングに取付けられていることを特徴とする。
レーキングして安全性を大幅に向上できるようにした昇
降機の減速機付モータを提供する。 【構成】 駆動モータの回転を減速し出力して昇降機を
駆動するようにしてなる減速機付モータにおいて、減速
機ハウジングには減速ギアを有する複数の回転軸が相互
に平行に支承されるとともに、駆動モータがその回転軸
を減速機の入力軸に対してほぼ垂直に配列して取付けら
れている一方、減速機の少なくとも1つの回転軸が減速
機ハウジングの減速出力取出し側とは反対側に突設さ
れ、該突設部分をブレーキングする制動装置が減速機ハ
ウジングに取付けられていることを特徴とする。
Description
【0001】
この考案は、昇降機に採用される減速機付モータに関する。
【0002】
昇降機、例えばホームエレベータにおいては、停電時や故障時等にエレベータ が急激に落下するのを防止して安全性を確保することが要求される。 そこで従来のホームエレベータでは、駆動モータに制動装置を設け、駆動モー タの回転軸をブレーキングし、もって停電時や故障時等における安全性を確保す る方式が採用されていた。 また、ホームエレベータにおいては、駆動源として減速機付モータが採用され ることが多い。 かかる減速機付モータでは、駆動モータの出力ギアにウォームギアを採用し、 ウォームギアのセルフロック作用によって減速機の出力軸がフリー回転するのを 防止し、安全性を保証することが広く行われている。
【0003】
ところで、上述のウォームギアは平歯車や傘歯車等の段ギアに比してトルクの 伝達効率が一般に低く、省エネルギーの点から、段ギアへの変更を要求されるこ とがある。 他方、駆動モータの回転軸は高速回転しており、駆動モータの出力ギアと減速 機の入力ギアとの間に歯欠け等の故障が懸念されるが、駆動モータにウォームギ ア以外のギアを設けると、ギアのセルフロックが効かず、しかもギアの構造上、 歯欠け等の故障によって減速機の入力ギアが駆動モータの出力ギアとの噛合が外 れ、駆動モータの安全装置が作動しても減速機の出力軸がフリーに回転してしま うことが懸念される。 かかる問題を解決する方法としては、減速機の出力軸を直接ブレーキングする ことが考えられるが、減速機の出力軸は減速されており、そのブレーキングには 大きなトルクを必要とすることから、大型の制動装置が必要であり、従来の減速 機付モータにはレイアウトが困難で、減速機の出力軸を直接ブレーキングする制 動装置は設けられていないのが実情である。 この考案は、かかる問題点に鑑み、故障時等において減速機の出力軸を確実に ブレーキングして安全性を保証できるようにした昇降機の減速機付モータを提供 することを課題とする。
【0004】
本件考案者らは上述の課題を解決すべく、昇降機の減速機付モータの構造につ いて種々検討した。昇降機の減速機付モータにおいて、駆動モータの出力ギアに 段ギアを採用する場合、減速機の回転軸の延長線上に駆動モータを配置し、駆動 モータの回転軸を減速機の入力軸と平行に設定するのが一般的な設計の考え方で ある結果、減速機の回転軸の延長線上にはレイアウトスペースがなく、制動装置 を配置することができなかった。 他方、駆動モータの出力ギアに傘歯車、ハイポイドギア又はウォームギア等を 採用する場合、駆動モータの回転軸は必ずしも減速機の入力軸と平行に設定する 必要はなく、垂直に設定することも可能である。しかも、駆動モータの回転軸を 減速機の入力軸に対して垂直に設定した場合には減速機の回転軸の延長線上には 充分なレイアウトスペースができ、制動装置を配置できることに着目し、本考案 を完成した。 即ち、本考案に係る昇降機の減速機付モータは、 「駆動モータの回転を減速し出力して昇降機を駆動するようにしてなる減速機 付モータにおいて、 減速機ハウジングには減速ギアを有する複数の回転軸が相互に平行に支承され るとともに、駆動モータがその回転軸を減速機の入力軸に対してほぼ垂直に配列 して取付けられている一方、 減速機の少なくとも1つの回転軸が減速機ハウジングの減速出力取出し側とは 反対側に突設され、該突設部分をブレーキングする制動装置が減速機ハウジング に取付けられている」ことを要旨とする。 駆動モータの出力ギアはモータ回転軸を減速機の入力軸に対してほぼ垂直に設 定できるようなギアを採用すればよく、例えば傘歯車、ハイポイドギア、ウォー ムギアを採用できる。 また、減速機付駆動モータの構造はモータ出力ギアの先端を軸受で支持した両 持ち式であってもよいが、先端がフリーとなった片持ち式の構造に適用した方が 効果が大きい。 また、制動装置は減速機の少なくとも1つの回転軸、例えば入力軸に設けられ ていればよく、従って必要トルクの制動装置を各段の回転軸に分割して設けても よい。
【0005】
駆動モータの回転軸を減速機の入力軸に対してほぼ垂直に配置したことから、 減速機の回転軸の延長線上に充分なレイアウトスペースができ、そこに制動装置 が配置可能である。 また、少なくとも減速機の入力軸をブレーキングするようにしたことから、駆 動モータの高速回転に起因する歯欠け等の故障が発生しても減速機の出力軸は確 実にブレーキングされる。 さらに、減速機の出力軸の前段側の回転軸をブレーキングできるので、出力軸 をブレーキングする場合に比して小トルク小型の制動装置が使用でき、又構造上 、必要トルクの制動装置を各段の回転軸に分割して設けて安全性を一層向上する ことも可能である。
【0006】
以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。 図1ないし図3は本考案の一実施例による昇降機の減速機付モータを示す。減 速機1において、ハウジング本体10は円筒状をなし、該ハウジング本体10の 下端部には取付基部11が一体に形成され、ハウジング本体10には蓋12が設 けられている。 ハウジング本体10内には入力軸13と出力軸14とが内蔵され、該出力軸1 4は前後の軸受15によってハウジング本体10に回転自在に支承され、図示し ていないが昇降機の昇降ロープの駆動系に接続されている。 他方、入力軸13は前後の軸受16に回転自在に支承され、該軸受16はハウ ジング本体10及び蓋12に前後にスライド自在に取付けられ、前側軸受16に は押板17が設けられ、又蓋12には取付板18が固定され、該取付板18には 調整ねじ19が取付けられ、上記押板17は調整ねじ19の先端が当接されてお り、調整ねじ19の螺進退によって入力軸13の前後位置、即ち各ギアの噛合位 置を調整しうるようになっている。なお、110はOリング、111はオイルシ ールである。 また、上記出力軸14の先端部には平歯車112が形成され、又入力軸13の 後部には入力ギア113としてハイポイドギアがキーとキー溝との結合によって 固定され、入力軸13の先端部外周面には出力軸14の平歯車112が噛合する 平歯車114が一体に形成されている。
【0007】 減速機ハウジング本体10の側方にはモータ取付部26が一体に形成され、該 取付部26には円筒状のモータケース20及び蓋21がボルトによって固定され ている。 このモータケース20内には回転軸22が内蔵され、該回転軸22は減速機1 の入力軸13及び出力軸14に対してほぼ垂直に延び、モータケース20及び蓋 21に前後の軸受23によって回転自在に支承されている。 また、回転軸22にはロータ24が取付けられ、モータケース20内面にはス テータ25が取付けられている。 また、上記回転軸22の先端部にはハイポイドギアが出力ギア27として形成 され、該出力ギア27は上記減速機ハウジング本体10内に片持ち状に突設され て減速機1の入力ギア113に噛合されており、こうして駆動モータ2が構成さ れている。
【0008】 減速機ハウジング本体10の後方にはブレーキ取付部30が一体に形成され、 該取付部30には制動装置3のケース31が固定され、該ケース31内には減速 機1の入力軸13の後端部が突設され、該入力軸13の後端部には四角形状の係 止部材32がボルトによって固定され、該係止部材32には円板状のライニング 板34が前後にスライド可能に固定されている。 また、ブレーキ取付部30には複数の支持ボルト35が円周上に植設され、該 支持ボルト35の先端部には固定円板36が一対のナット37によって固定され 、該固定円板36には電磁マグネット38が固定されている。 また、複数の各支持ボルト35にはガイド筒39が外装され、該ガイド筒39 とブレーキ取付部30との間には環状の停止板310がライニング板34を挟ん で固定され、又複数のガイド筒39には2枚の環状の停止板311及び可動鉄心 312が各々軸方向に移動自在に支承され、又複数のうちの幾つかの支持ボルト 35には停止板310、311とライニング板34とが相互に接続されるように 可動鉄心312を付勢するばね部材313が外装されており、こうして制動装置 3が構成されている。
【0009】 次に、作用効果について説明する。 駆動モータ2を駆動する場合、制動装置3の電磁マグネット38に通電すると 、電磁マグネット38の磁気的吸引によって可動鉄心312がばね部材313の ばね力に抗して吸引され、ライニング板34と停止板310、311との接続が 遮断され、減速機1の回転軸13が回転自在となる。 この状態で駆動モータ2に通電すると、回転軸22が回転し、その回転が出力 ギア27、入力ギア113、入力軸13及び平歯車114、112を経て減速さ れて出力軸14に出力され、昇降機の昇降ロープが巻取り、巻出される。 他方、駆動モータ2の出力ギア27と減速機1の入力ギア113との間に歯欠 け等の故障が発生し、減速機1の入力ギア113と駆動モータ2の出力ギア27 との噛合が外れた場合、減速機1の出力軸14がフリーに回転してしまい、昇降 機の落下が懸念される。 本実施例の減速機付モータでは、故障等が発生した場合には電磁マグネット3 8への通電を停止すると、ばね部材313によって可動板312が押圧され、ラ イニング板34が停止板310、311によって直に接続され、減速機3の入力 軸13が制動され停止されるので、出力軸14のフリー回転が防止される。 従って、昇降ロープ及び駆動モータ回転軸に制動装置を設けるようにすれば、 昇降機の落下事故等を確実に防止して安全性を大幅に向上できる。 なお、故障時等に、減速機3の入力軸13は完全に停止させず、徐々に回転す るようにブレーキングしてもよく、この場合には昇降機が急激にドーンと落下し ないので、大きな事故は発生せず、従来に比して安全性が高い。
【0010】
以上のように、本考案に係る昇降機の減速機付モータによれば、駆動モータの 回転軸を減速機の回転軸に対してほぼ垂直に配置し、減速機の回転軸の後方延長 線上にレイアウトスペースを設けて減速機回転軸の制動装置を設けるようにした ので、故障時等において減速機の出力軸を確実にブレーキングして安全性を大幅 に向上できる効果がある。
【図1】 本考案の一実施例による昇降機の減速機付モ
ータを示す平面図である。
ータを示す平面図である。
【図2】 図1の横断面構成図である。
【図3】 図1の縦断面構成図である。
1 減速機 10 減速機ハウジング 13 入力軸 14 出力軸 112 減速ギア 113 減速ギア 114 減速ギア 2 駆動モータ 22 回転軸 27 出力ギア 3 制動装置
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動モータの回転を減速し出力して昇降
機を駆動するようにしてなる減速機付モータにおいて、 減速機ハウジングには減速ギアを有する複数の回転軸が
相互に平行に支承されるとともに、駆動モータがその回
転軸を減速機の入力軸に対してほぼ垂直に配列して取付
けられている一方、 減速機の少なくとも1つの回転軸が減速機ハウジングの
減速出力取出し側とは反対側に突設され、該突設部分を
ブレーキングする制動装置が減速機ハウジングに取付け
られていることを特徴とする昇降機の減速機付モータ。 - 【請求項2】 上記駆動モータの回転軸には、出力ギア
として傘歯車、ハイポイドギア又はウォームギアが設け
られている請求項1記載の昇降機の減速機付モータ。 - 【請求項3】 上記駆動モータの出力ギアは片持ち状に
支持されている請求項1又は2記載の昇降機の減速機付
モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8859192U JPH0648373U (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 昇降機の減速機付モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8859192U JPH0648373U (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 昇降機の減速機付モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648373U true JPH0648373U (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=13947083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8859192U Pending JPH0648373U (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 昇降機の減速機付モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648373U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143255A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Yaskawa Electric Corp | 平滑電機子巻線形モータおよびブレーキ付モータ |
WO2016111057A1 (ja) * | 2015-01-11 | 2016-07-14 | プラトー株式会社 | 減速機および減速機付きモータ |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP8859192U patent/JPH0648373U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143255A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Yaskawa Electric Corp | 平滑電機子巻線形モータおよびブレーキ付モータ |
WO2016111057A1 (ja) * | 2015-01-11 | 2016-07-14 | プラトー株式会社 | 減速機および減速機付きモータ |
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