JPH0648310A - 車両用後輪操舵装置のアクチュエータ - Google Patents

車両用後輪操舵装置のアクチュエータ

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Publication number
JPH0648310A
JPH0648310A JP22497292A JP22497292A JPH0648310A JP H0648310 A JPH0648310 A JP H0648310A JP 22497292 A JP22497292 A JP 22497292A JP 22497292 A JP22497292 A JP 22497292A JP H0648310 A JPH0648310 A JP H0648310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering rod
neutral position
steering
actuator
pinion
Prior art date
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Pending
Application number
JP22497292A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kobata
高志 木播
Shinkichi Asanuma
信吉 浅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Publication of JPH0648310A publication Critical patent/JPH0648310A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 中立位置復帰用ばねの設計上の自由度が高
く、しかも合理的な構造を実現し得るように改良された
車両用後輪操舵装置のアクチュエータを提供する。 【構成】 操舵ロッド13を駆動するべく同軸的に配置
したモータ3およびボールスクリュー機構2と、非駆動
時に中立位置に復帰させる手段5とを備える車両用後輪
操舵装置のアクチュエータ1に於ける中立位置復帰手段
5の構成を、ラック17と、噛合するピニオン16と、
径方向に延出された駆動アーム19と、ピニオンシャフ
ト18に同軸回動自在に支持され、かつ周方向の各面に
それぞれが当接し得る一対のアイドラアーム20a,2
0bと、ピニオンシャフトを外囲すると共にアイドラア
ームの各々に各端が係合する捩りばね23と、アイドラ
アームの回動限度位置を規定するべくケーシング6aに
設けられたストッパ手段22a,22bとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングホイール
の操作に対応して電動機の動力によって操舵ロッドを軸
線方向に駆動し、これをもって後輪を転舵するための車
両用後輪操舵装置のアクチュエータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ステアリングホイールの操舵角に
応じて車輪を転舵するための直線変位型アクチュエータ
として、車体に固定されて車幅方向に延在する略円筒状
のケーシング内に軸線方向変位可能に操舵ロッドを受容
し、この操舵ロッド上に同軸的に電動機を設け、かつ公
知のボールスクリュー機構を介して電動機の回転運動を
操舵ロッドの直線運動に変換するように構成されたもの
が知られている(実開平3−33774号公報など参
照)。
【0003】このような操舵アクチュエータにあって
は、エンジン停止時や電動機に対する入力が途絶えた時
に操舵ロッドを速やかに中立位置に復帰させるために、
そのケーシングと操舵ロッドとの間にばね手段からなる
中立位置復帰機構が設けられることが一般的である。
【0004】この中立位置復帰機構として、従来、操舵
ロッドの一部にコイルばねを巻装したものが知られてい
るが、これは図4に示すように、操舵ロッドと一体をな
す内側部材aの外周面に形成された窪みb及びこれに対
向するケーシングcの内周面に形成された窪みdからな
るばね受容部eと、このばね受容部e内にスプリングシ
ートf・gを介して縮設された圧縮コイルばねhとから
なっている。これによると、操舵ロッドがいずれか一方
(例えば矢印方向)に軸線方向変位すると、ロッド側窪
みbの軸線方向内端面の一方jとケーシング側窪みdの
軸線方向内端面の他方kとの間にてコイルばねhが圧縮
され、ロッド側窪みbとケーシング側窪みdとの軸線方
向位置を互いに整合させる向きのばね力が作用し、操舵
力が消滅すると、自動的に操舵ロッドが中立位置へ戻る
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、このような従来
の中立位置復帰機構によると、操舵ロッドの軸上にコイ
ルばねを設けるために寸法上の制約が大きく、制限され
た軸線方向寸法内にて所望のばね特性を得ることが困難
であり、いきおい、復帰動作に円滑さを欠いたり、中立
位置保持力が不十分となったりせざるを得ないことがあ
った。また、操舵ロッドの位置センサとしては、絶対値
が直接得られるアブソリュートエンコーダの使用が望ま
しいが、アブソリュートエンコーダを使用するには、直
線変位を回転変位に変換する機構が別途必要になるな
ど、構造の複雑化を招く不都合があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、中
立位置復帰用ばねの設計上の自由度が高く、しかも合理
的な構造を実現し得るように改良された車両用後輪操舵
装置のアクチュエータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、車体に固定されたケーシングに受容されて
軸線方向に移動可能な操舵ロッドと、該操舵ロッドをス
テアリングホイールの操作に対応して軸線方向に駆動す
るべく操舵ロッドと同軸的に配置したモータおよびボー
ルスクリュー機構と、操舵ロッドを非駆動時に中立位置
に復帰させるための中立位置復帰手段とを備える車両用
後輪操舵装置のアクチュエータに於ける中立位置復帰手
段の構成を、操舵ロッドに形成されたラックと、該ラッ
クに噛合するピニオンと、該ピニオンのシャフトから径
方向に延出された駆動アームと、ピニオンシャフトに同
軸回動自在に支持され、かつ駆動アームの周方向の各面
にそれぞれが当接し得る一対のアイドラアームと、ピニ
オンシャフトを外囲すると共にアイドラアームの各々に
各端が係合する捩りばねと、アイドラアームの回動限度
位置を規定するべく前記ケーシングに設けられたストッ
パ手段とを有するものとすることによって達成される。
【0008】
【作用】このような構成によれば、操舵ロッドが軸線方
向に変位すると、これがラックアンドピニオン機構によ
ってピニオンシャフトの回転運動に変換される。そして
ピニオンシャフトの回動中立位置への復原力は、捩りば
ねの弾発力によって与えられる。
【0009】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明が適用された車両用操舵装
置のアクチュエータの一例を示している。このアクチュ
エータ1は、前後輪操舵車両に於ける後輪操舵装置に用
いられるものであり、ボールスクリュー部2と、電動機
部3と、給電部4と、中立位置復帰機構部5とからな
り、ボールスクリュー部2・電動機部3・給電部4の各
部は、概ね中空円筒状をなすケーシング6aに内蔵さ
れ、中立位置復帰機構部5は、このケーシング6aの一
方の端部に結合されたカップ状のケーシング6bに内蔵
されている。
【0011】電動機のロータ7は、ボールナット8と一
体的に連結されたうえで軸受9・10によってケーシン
グ6aに回転可能に支持されている。そして給電部4に
設けられたターミナルボルト11からの電力供給によっ
てボールナット8を直接的に正逆回転駆動し得る直流電
動機が構成されている。
【0012】電動機のロータ7は、ボールナット8の中
空部12と同軸的に連通する中空になっており、その中
空部内を貫通して操舵ロッド13が挿通されている。こ
の操舵ロッド13は、その各端がケーシング6aの各端
から突出しており、これら各突出端に図示されていない
ボール継手などを介して左右のタイロッドが連結される
ようになっている。
【0013】ボールナット8と操舵ロッド13との互い
に対応する部分には、それぞれ半円断面をなすねじ溝1
4a・14bと、これらの両ねじ溝内を循環して転動可
能な多数の鋼球15とからなる所謂ボールスクリュー機
構が構成されている。また操舵ロッド13の一端には、
中立位置復帰機構部5のピニオン16に噛合するラック
17が形成されており、このラックアンドピニオン機構
によって操舵ロッド13が回転不能にされている。これ
により、ボールナット8の回転に伴って操舵ロッド13
がケーシング6aに対して軸線方向にのみ移動可能であ
り、この操舵ロッド13の軸線方向移動によって後車輪
(図示せず)が転舵されるようになっている。
【0014】中立位置復帰機構5のケーシング6bに
は、操舵ロッド13のラック17に噛合するピニオン1
6のピニオンシャフト18が回動自在に支持されてい
る。このピニオンシャフト18の中間部には、例えばセ
レーション手段などをもって一体回動可能なように駆動
アーム19が固着されている。またピニオンシャフト1
8には、駆動アーム19を軸線方向の両側から挟むよう
にして一対のアイドラアーム20a・20bが回動自在
に嵌着されている。
【0015】駆動アーム19には、ピニオンシャフト1
8と平行する向きに、より具体的には、図1に於ける上
下各方向に係合突片21a・21bが突設されている。
これらの係合突片21a・21bには、それぞれ各アイ
ドラアーム20a・20bの遊端が当接しているが、駆
動アーム19と一対のアイドラアーム20a・20bと
の関係は、図2並びに図3に示されるように、2つのア
イドラアーム20a・20bで駆動アーム19を周方向
から挟むような形になっており、具体的には、図3に示
されるように、上側のアイドラアーム20aは上側の係
合突片21aの手前側の面に当接し、下側のアイドラア
ーム20bは下側の係合突片21bの向う側の面に当接
している。
【0016】両アイドラアーム20a・20bの遊端部
の各係合突片21a・21bとの当接面側には、ケーシ
ング6bの内面に内向突設されたストッパ突起22a・
22bにそれぞれ当接してその回動限度位置が規定され
ている。そして両アイドラアーム20a・20bの各遊
端部には、ピニオンシャフト18に巻装された捩りコイ
ルばね23の各端がそれぞれ係着している。この捩りコ
イルばね23は、所定のプリロードが加えられて各アイ
ドラアーム20a・20bにその各端を引っかけられて
おり、この捩り力がアイドラアーム20a・20bを介
して駆動アーム19に伝達され、外力が加わらない状態
にあってはピニオンシャフト18の回動位置を所定の中
立位置に保持するようになっている。なお、図には明示
されていないが、両アイドラアーム20a・20bの各
係合突片21a・21bとの当接面には、弾性シートが
設けられている。
【0017】ピニオンシャフト18の軸端には、公知の
アブソリュート型ロータリーエンコーダ24が設けられ
ており、ピニオンシャフト18の回動角度、換言すれば
操舵ロッド13の変位量を位置信号として出力し得るよ
うになっている。
【0018】さて、操舵ロッド13が、図1に示した中
立状態から例えば左方へ移動したと仮定すると、操舵ロ
ッド13の軸線方向変位は操舵ロッド13の一端部に形
成されたラック17を介してピニオン16に伝達され、
ピニオンシャフト18の回動運動(図2・3に於ける矢
印A方向への)に変換される。ピニオンシャフト18が
回動すると、これと一体回動する駆動アーム19が上側
のアイドラアーム20aを回動させる。ここで下側のア
イドラアーム20bは、これに対応するストッパ突起2
2bにてこの方向への(矢印A方向)回動が阻止されて
いるので、これに係合した側の捩りコイルばね23の一
端は動くことができず、その結果、捩りコイルばね23
に捩り力が作用する。この逆に操舵ロッド13が右方へ
移動すると、下側のアイドラアーム20bを図2に於け
る矢印B方向へ回動させ、同様に捩りコイルばね23に
捩り力が作用する。
【0019】これにより、操舵ロッド13が中立位置か
らいずれの方向へ変位しても、捩りコイルばね23が捩
られて操舵ロッド13を中立位置に戻す復元力が発生す
ることとなる。
【0020】このようにして、エンジン停止時あるいは
操舵駆動力が途絶えた際には、操舵ロッド13を中立位
置に戻すフェイルセーフ機能が働くこととなる。
【0021】
【発明の効果】このように本発明によれば、ラックアン
ドピニオン機構をもって操舵ロッドの直線的ストローク
を360度以内の適宜な角度の回動運動に変換し得るの
で、アブソリュートエンコーダの使用が可能になり、し
かも別途回り止め手段を設けることなく操舵ロッドが回
転しないようにすることができるので、構造を合理化で
きる。加えて、操舵ロッドの変位量が中立位置復帰ばね
の両端の変位量に拡大して変換されるので、ばね特性の
設定自由度が高まることから、中立位置復帰動作の円滑
性を向上し、かつヒステリシスを少なくするうえに大き
な効果がある。またアイドラアームのアーム長が作用し
た上で円弧運動を行うため、スプリング端の可動範囲が
大きくなり、アイドラアームの係合突片との当接面に設
けた弾性シートによる保持荷重の不感帯が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両用転舵装置のアクチュ
エータの全体的な構成を示す部分断面図。
【図2】図1に於けるII−II線に沿う断面図。
【図3】本発明に基づく中立位置復帰機構の模式的な斜
視図。
【図4】従来の構造を示す模式図。
【符号の説明】 1 アクチュエータ 2 ボールスクリュー部 3 電動機部 4 給電部 5 中立位置復帰部 6a・6b ケーシング 7 ロータ 8 ボールナット 9・10 軸受 11 ターミナルボルト 12 中空部 13 操舵ロッド 14a・14b ねじ溝 15 鋼球 16 ピニオン 17 ラック 18 ピニオンシャフト 19 駆動アーム 20a・20b アイドラアーム 21a・21b 係合突片 22a・22b ストッパ突起 23 捩りコイルばね 24 ロータリーエンコーダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定されたケーシングに受容され
    て軸線方向に移動可能な操舵ロッドと、該操舵ロッドを
    ステアリングホイールの操作に対応して軸線方向に駆動
    するべく該操舵ロッドと同軸的に配置したモータおよび
    ボールスクリュー機構と、前記操舵ロッドを非駆動時に
    中立位置に復帰させるための中立位置復帰手段とを備え
    る車両用後輪操舵装置のアクチュエータであって、 前記中立位置復帰手段が、前記操舵ロッドに形成された
    ラックと、該ラックに噛合するピニオンと、該ピニオン
    のシャフトから径方向に延出された駆動アームと、前記
    シャフトに同軸回動自在に支持され、かつ前記駆動アー
    ムの周方向の各面にそれぞれが当接し得る一対のアイド
    ラアームと、前記ピニオンシャフトを外囲すると共に前
    記アイドラアームの各々に各端が係合する捩りばねと、
    前記アイドラアームの回動限度位置を規定するべく前記
    ケーシングに設けられたストッパ手段とを有することを
    特徴とする車両用後輪操舵装置のアクチュエータ。
JP22497292A 1992-07-31 1992-07-31 車両用後輪操舵装置のアクチュエータ Pending JPH0648310A (ja)

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JPH0648310A true JPH0648310A (ja) 1994-02-22

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ID=16822098

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JP22497292A Pending JPH0648310A (ja) 1992-07-31 1992-07-31 車両用後輪操舵装置のアクチュエータ

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JP (1) JPH0648310A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101014058B1 (ko) * 2004-10-01 2011-02-14 현대자동차주식회사 차량의 스티어링 메커니즘

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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