JPH0648270B2 - 化学発光分析方法および検定用キツト - Google Patents
化学発光分析方法および検定用キツトInfo
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- JPH0648270B2 JPH0648270B2 JP7245585A JP7245585A JPH0648270B2 JP H0648270 B2 JPH0648270 B2 JP H0648270B2 JP 7245585 A JP7245585 A JP 7245585A JP 7245585 A JP7245585 A JP 7245585A JP H0648270 B2 JPH0648270 B2 JP H0648270B2
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は試料中のベータラクタムを検出する方法に関
し、また化学ルミネセンス反応の成分の検出に関する。
本発明はまたこれらの検定のあるものを実施するための
検定用キツトにも関する。
し、また化学ルミネセンス反応の成分の検出に関する。
本発明はまたこれらの検定のあるものを実施するための
検定用キツトにも関する。
発明の背景 いくつかの化合物は化学ルミネセンス作用を示し、そし
てこの性質のために一般に尊重される。ルミノール(5
−アミノ−2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオ
ン)は酸化するとき光を発する能力のあることでよく知
られている。それは多くの分析方法に使用される。例え
ば、痕跡の金属イオン、銅、鉄、過酸化物およびシアン
化物を分析するために使われる。
てこの性質のために一般に尊重される。ルミノール(5
−アミノ−2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオ
ン)は酸化するとき光を発する能力のあることでよく知
られている。それは多くの分析方法に使用される。例え
ば、痕跡の金属イオン、銅、鉄、過酸化物およびシアン
化物を分析するために使われる。
ルミノールの発光は典型的にはそれを、ペルオキシター
ゼのような酸化反応用触媒の存在で過酸化水素のような
酸化剤と混合することにより引き出される。ここでこの
反応を「ルミノール反応」と呼ぶ。ホワイトヘツドら、
ネーチユア、305巻、158−159頁、1983年
(Whiteheadh,et al.,Nature,305,158−15
9(1983))により、ホタルルシフエリンのルミノ
ール反応への添加は光出力を向上させると報告されてい
る。
ゼのような酸化反応用触媒の存在で過酸化水素のような
酸化剤と混合することにより引き出される。ここでこの
反応を「ルミノール反応」と呼ぶ。ホワイトヘツドら、
ネーチユア、305巻、158−159頁、1983年
(Whiteheadh,et al.,Nature,305,158−15
9(1983))により、ホタルルシフエリンのルミノ
ール反応への添加は光出力を向上させると報告されてい
る。
化学的に誘導されたけい光を利用する検定法は当該技術
分野に公知であり、例えば米国特許第4,220,45
0号を参照されたい。
分野に公知であり、例えば米国特許第4,220,45
0号を参照されたい。
米国特許第4,433,060号は、過酸化物とクロラ
ミンにより活性化されたトリフエニルメタン染料を利用
する化学ルミネセンス免疫検定法を開示している。トリ
フエニルメタン染料は標識物質として使用される。
ミンにより活性化されたトリフエニルメタン染料を利用
する化学ルミネセンス免疫検定法を開示している。トリ
フエニルメタン染料は標識物質として使用される。
ユーロウら、アナリテイカ・ヒミカ・アクタ、68巻、
203−204頁、1974年(Yurow et al.,Analyt
ice Chimica Acta.,68,pp.203−204(197
4))はルミノールを含む化学ルミネセンス反応を使用
するある種のケトンの検定法を開示している。
203−204頁、1974年(Yurow et al.,Analyt
ice Chimica Acta.,68,pp.203−204(197
4))はルミノールを含む化学ルミネセンス反応を使用
するある種のケトンの検定法を開示している。
ベータラクタムによるけい光または化学ルミネセンスの
報告は何も知られていない。
報告は何も知られていない。
発明の要約 本発明は、ルミノール反応のような反応の化学ルミネセ
ンスを増強する化合物としてのベータラクタムの使用に
関する。さらに詳細に述べれば、ルミノールおよびその
他の化学ルミネセンス化合物と協力するベータラクタム
の化学ルミネセンス作用は特定のベータラクタム類、特
にベータラクタム環構造を含む抗生物質のルミネセンス
検出において、またこれらのベータラクタム類の定性的
および定量的測定において有用である。本発明はまた、
ベータラクタムを使用することにより反応の感度を増加
させる結果として化学ルミネセンス反応(例えばルミノ
ール反応)に基づく検定法の改良に関する。本発明はま
た、酸化触媒の必要を減じるかまたは除くことにより化
学ルミネセンス反応を単純化することに関する。最後
に、本発明はまた化学ルミネセンス検定を実施するため
のキツトに関する。
ンスを増強する化合物としてのベータラクタムの使用に
関する。さらに詳細に述べれば、ルミノールおよびその
他の化学ルミネセンス化合物と協力するベータラクタム
の化学ルミネセンス作用は特定のベータラクタム類、特
にベータラクタム環構造を含む抗生物質のルミネセンス
検出において、またこれらのベータラクタム類の定性的
および定量的測定において有用である。本発明はまた、
ベータラクタムを使用することにより反応の感度を増加
させる結果として化学ルミネセンス反応(例えばルミノ
ール反応)に基づく検定法の改良に関する。本発明はま
た、酸化触媒の必要を減じるかまたは除くことにより化
学ルミネセンス反応を単純化することに関する。最後
に、本発明はまた化学ルミネセンス検定を実施するため
のキツトに関する。
さらに詳細には、試料中のベータラクタムを検出するた
めの本発明の一方法は、a) i) 化学ルミネセンス化合
物、過酸化物源および塩基から成る反応系とii)分析さ
れる試料の予め定量された一部を合わせて混合物とする
工程、およびb) 前記混合物の光出力を測定する工程、
から成る。前記反応系はさらに、もし前記試料の予め定
量された一部が唯一のベータラクタムとしてペニシリン
Gを含み、その含有量が結果として前記混合物がペニシ
リンGを0.45mMの濃度に含むことになる程である
と、光出力信号を発生し、これをルミノメーターで測定
して、信号の開始から30秒に亘り積分すると、前記試
料の予め定量された一部がベータラクタムを含まない場
合に出す出力の少なくとも約2倍、そして好ましくは少
なくとも約4倍であることを特徴とする。反応系はさら
に化学ルミネセンス反応のための酸化触媒を含むことも
ある。
めの本発明の一方法は、a) i) 化学ルミネセンス化合
物、過酸化物源および塩基から成る反応系とii)分析さ
れる試料の予め定量された一部を合わせて混合物とする
工程、およびb) 前記混合物の光出力を測定する工程、
から成る。前記反応系はさらに、もし前記試料の予め定
量された一部が唯一のベータラクタムとしてペニシリン
Gを含み、その含有量が結果として前記混合物がペニシ
リンGを0.45mMの濃度に含むことになる程である
と、光出力信号を発生し、これをルミノメーターで測定
して、信号の開始から30秒に亘り積分すると、前記試
料の予め定量された一部がベータラクタムを含まない場
合に出す出力の少なくとも約2倍、そして好ましくは少
なくとも約4倍であることを特徴とする。反応系はさら
に化学ルミネセンス反応のための酸化触媒を含むことも
ある。
本発明の他の一つの方法は試料中のベータラクタムを検
出するための方法であつて、a) i) 化学ルミネセンス化
合物、過酸化物源および塩基から成る反応系とii)前記
試料の予め定量された一部を合わせて混合物とする工
程、およびb)前記混合物の光出力を測定する工程から成
り、その方法において化学ルミネセンス化学物がルミノ
ール、ルミノール類似体、イソルミノール、イソルミノ
ール類似体、クマリン2、スルホロダミン101、ウン
ベリフエロン、4−メチルウンベリフエロンおよびフル
オレセインから成る群より選択される。
出するための方法であつて、a) i) 化学ルミネセンス化
合物、過酸化物源および塩基から成る反応系とii)前記
試料の予め定量された一部を合わせて混合物とする工
程、およびb)前記混合物の光出力を測定する工程から成
り、その方法において化学ルミネセンス化学物がルミノ
ール、ルミノール類似体、イソルミノール、イソルミノ
ール類似体、クマリン2、スルホロダミン101、ウン
ベリフエロン、4−メチルウンベリフエロンおよびフル
オレセインから成る群より選択される。
さらに本発明の他の一つの方法は、化学ルミネセンス化
合物、過酸化物源および任意に酸化触媒を含む化学ルミ
ネセンス反応の一成分の検出用の検定反応の感度を向上
させる方法である。
合物、過酸化物源および任意に酸化触媒を含む化学ルミ
ネセンス反応の一成分の検出用の検定反応の感度を向上
させる方法である。
本発明において見いだされたことは、ベータラクタムに
より引き起される化学ルミネセンス反応の増加した光出
力は一般に付加的というよりはむしろ相乗作用的、すな
わち総光出力は個々の反応物の光出力の合計よりも大で
ある。この理由により、ここに述べた型の化学ルミネセ
ンス反応、すなわち「ベータラクタム反応」はベータラ
クタム類、特にベータラクタム抗生物質の強力な、非常
に高感度の検定方法を提供する。同様に、化学ルミネセ
ンス化合物(例えば、ルミノール)、過酸化物源、また
は酸化触媒(例えば、セイヨウワサビペルオキシダー
ゼ)のようなベータラクタム反応の一成分の化学ルミネ
センス検定においてベータラクタム反応の使用はそのよ
うな成分の非常に高感度の検定方法を与える。
より引き起される化学ルミネセンス反応の増加した光出
力は一般に付加的というよりはむしろ相乗作用的、すな
わち総光出力は個々の反応物の光出力の合計よりも大で
ある。この理由により、ここに述べた型の化学ルミネセ
ンス反応、すなわち「ベータラクタム反応」はベータラ
クタム類、特にベータラクタム抗生物質の強力な、非常
に高感度の検定方法を提供する。同様に、化学ルミネセ
ンス化合物(例えば、ルミノール)、過酸化物源、また
は酸化触媒(例えば、セイヨウワサビペルオキシダー
ゼ)のようなベータラクタム反応の一成分の化学ルミネ
センス検定においてベータラクタム反応の使用はそのよ
うな成分の非常に高感度の検定方法を与える。
詳細な説明 本発明は化学ルミネセンスの作用を示す新規な反応と組
成物を開示し、またその新規な反応と組成物の分析検定
手段としての利用についても開示する。
成物を開示し、またその新規な反応と組成物の分析検定
手段としての利用についても開示する。
本明細書および特許請求の範囲を通じて用いられると
き、「ベータラクタム」なる用語は を含む化合物を表わす。
き、「ベータラクタム」なる用語は を含む化合物を表わす。
検定される物質の量に比例して測定し得る信号または標
識の存在はすべての定量的診断上の検定および分析の手
順の本質的な要素である。本発明の目的にとつて、測定
される信号は光出力である。ベータラクタム、そして特
にベータラクタム抗生物質が、酸化触媒の存在で酸化さ
れるとおだやかに化学ルミネセンスを行なうことは既に
知られている。この現象自身が驚きべきことであり且つ
有用である。さらに驚くべき意外なことに、ルミノール
反応のように化学ルミネセンス反応がベータラクタムの
存在で行なわれると、相乗的化学ルミネセンス反応が起
る。この反応は、その光出力が成分の光出力の和よりも
大であるという事実において相乗的であることが発見さ
れた。ルミノール反応自身は実施例1の条件で約100
0相対光単位(relative light unit)を与える。実施
例2に示すように、実施例1の条件でベータラクタムの
みを反応させた場合、225相対光単位までのおだやか
な化学ルミネセンスが観察された。実施例1の実験B、
C、D、EおよびFにおいて、光出力の非常に大きな増
加がルミノール反応から得られることが判つた。
識の存在はすべての定量的診断上の検定および分析の手
順の本質的な要素である。本発明の目的にとつて、測定
される信号は光出力である。ベータラクタム、そして特
にベータラクタム抗生物質が、酸化触媒の存在で酸化さ
れるとおだやかに化学ルミネセンスを行なうことは既に
知られている。この現象自身が驚きべきことであり且つ
有用である。さらに驚くべき意外なことに、ルミノール
反応のように化学ルミネセンス反応がベータラクタムの
存在で行なわれると、相乗的化学ルミネセンス反応が起
る。この反応は、その光出力が成分の光出力の和よりも
大であるという事実において相乗的であることが発見さ
れた。ルミノール反応自身は実施例1の条件で約100
0相対光単位(relative light unit)を与える。実施
例2に示すように、実施例1の条件でベータラクタムの
みを反応させた場合、225相対光単位までのおだやか
な化学ルミネセンスが観察された。実施例1の実験B、
C、D、EおよびFにおいて、光出力の非常に大きな増
加がルミノール反応から得られることが判つた。
ルミノール反応のような化学ルミネセンス反応は一般
に、化学ルミネセンス化合物(例えば、ルミノール反応
におけるルミノール)、過酸化物のような酸化剤、およ
び時にはペルオキシダーゼのような酸化触媒の存在を必
要とする。以下に示すように、ベータラクタム反応にお
けるベータラクタムの存在は、多くの場合に、化学ルミ
ネセンス反応から酸化触媒の除去を可能にする。そのよ
うな除去は、反応系を簡素化する(すなわち、一成分の
削減により)ことになるので、また検定の感度の向上を
しばしば来すので、望ましい。
に、化学ルミネセンス化合物(例えば、ルミノール反応
におけるルミノール)、過酸化物のような酸化剤、およ
び時にはペルオキシダーゼのような酸化触媒の存在を必
要とする。以下に示すように、ベータラクタム反応にお
けるベータラクタムの存在は、多くの場合に、化学ルミ
ネセンス反応から酸化触媒の除去を可能にする。そのよ
うな除去は、反応系を簡素化する(すなわち、一成分の
削減により)ことになるので、また検定の感度の向上を
しばしば来すので、望ましい。
本明細書および特許請求の範囲において用いられると
き、「化学ルミネセンス化合物」という用語は、過酸化
物の存在でエネルギーを受け螢光としてそれを放出する
(すなわち、過酸化物の化学ルミネセンス化合物との反
応および/または後者の存在における分解の結果として
上記の作用をする)化合物を表わす。本発明の実施に使
用される化学ルミネセンス化合物に含まれるものはルミ
ノールとイソルミノール、米国特許第4,355,16
5号および同第4,226,993号に記載のようなル
ミノールとイソルミノールの類似体、クマリン2、フル
オレセイン、フルオレセインアミンアイソマーII、スル
ホロダミン101、およびウンベリフエロンと4−メチ
ルウンベリフエロンである。
き、「化学ルミネセンス化合物」という用語は、過酸化
物の存在でエネルギーを受け螢光としてそれを放出する
(すなわち、過酸化物の化学ルミネセンス化合物との反
応および/または後者の存在における分解の結果として
上記の作用をする)化合物を表わす。本発明の実施に使
用される化学ルミネセンス化合物に含まれるものはルミ
ノールとイソルミノール、米国特許第4,355,16
5号および同第4,226,993号に記載のようなル
ミノールとイソルミノールの類似体、クマリン2、フル
オレセイン、フルオレセインアミンアイソマーII、スル
ホロダミン101、およびウンベリフエロンと4−メチ
ルウンベリフエロンである。
過酸化物源に関する限り、ルミノール反応に役立つ過酸
化物源らなみな本質的に現在のベータラクタム反応に役
立つと信じられる。ベータラクタム反応に使用できる適
当な過酸化物源の例に含まれるものは過酸化水素、過ホ
ウ素ナトリウム、m−クロロ過安息香酸のような有機過
酸化物、およびターシヤリーブチルペルオキシドのよう
な有機ヒドロペルオキシドなどである。
化物源らなみな本質的に現在のベータラクタム反応に役
立つと信じられる。ベータラクタム反応に使用できる適
当な過酸化物源の例に含まれるものは過酸化水素、過ホ
ウ素ナトリウム、m−クロロ過安息香酸のような有機過
酸化物、およびターシヤリーブチルペルオキシドのよう
な有機ヒドロペルオキシドなどである。
本発明の使用に適する酸化触媒に含まれるものは、セイ
ヨウワサビペルオキシダーゼのようなペルオキシダー
ゼ、水溶液中の酸化性金属イオン、例えばCo+2、Fe+2、
Cu+、Cr+3、Ni+2およびその他の遷移金属イオンの水溶
液、ミクロペルオキシダーゼ(シグマ・ケミカル・コン
パニー、セントルイス、ミズーリ、Sigma Chemical C
o.,St.Louis,Missouri)、コバラミン、ヘモグロビ
ンおよびヘマチンのような金属ポルフイリン型化合物な
どである。その上、多くの場合に本発明の相乗的反応は
ルミノール反応に必要な触媒なしで、または極く少量の
触媒だけで実施できることが判つた。
ヨウワサビペルオキシダーゼのようなペルオキシダー
ゼ、水溶液中の酸化性金属イオン、例えばCo+2、Fe+2、
Cu+、Cr+3、Ni+2およびその他の遷移金属イオンの水溶
液、ミクロペルオキシダーゼ(シグマ・ケミカル・コン
パニー、セントルイス、ミズーリ、Sigma Chemical C
o.,St.Louis,Missouri)、コバラミン、ヘモグロビ
ンおよびヘマチンのような金属ポルフイリン型化合物な
どである。その上、多くの場合に本発明の相乗的反応は
ルミノール反応に必要な触媒なしで、または極く少量の
触媒だけで実施できることが判つた。
本発明のベータラクタム反応を使用して検出されるベー
タラクタム、または化学ルミネセンス化合物、過酸化物
源、または酸化触媒を検出するための検定に使用される
ベータラクタムに含まれるものは、ペニシリンG、ペニ
シリンV、アンピシリン、クロキシシリン(cloxicilli
n)とアミノペニシリン酸のようなペニシリン類、およ
びセフアピリンとセフアロシンのようなセフアロスポリ
ン類などである。
タラクタム、または化学ルミネセンス化合物、過酸化物
源、または酸化触媒を検出するための検定に使用される
ベータラクタムに含まれるものは、ペニシリンG、ペニ
シリンV、アンピシリン、クロキシシリン(cloxicilli
n)とアミノペニシリン酸のようなペニシリン類、およ
びセフアピリンとセフアロシンのようなセフアロスポリ
ン類などである。
本発明のベータラクタム反応の増加した光出力は化学ル
ミネセンス化合物対ベータラクタルのモル比に関係して
変化する。これは化学ルミネセンス化合物としてのルミ
ノールについて実施例3と9に定量的に示されている、
実施例3では、150ng/ml程も少量のペニシリンGが
検出されている。化学ルミネセンス反応は100ng/ml
程も少量のベータラクタムについても検出された。感度
は使用される特定のベータラクタムと採用される反応条
件に依存するであろう。
ミネセンス化合物対ベータラクタルのモル比に関係して
変化する。これは化学ルミネセンス化合物としてのルミ
ノールについて実施例3と9に定量的に示されている、
実施例3では、150ng/ml程も少量のペニシリンGが
検出されている。化学ルミネセンス反応は100ng/ml
程も少量のベータラクタムについても検出された。感度
は使用される特定のベータラクタムと採用される反応条
件に依存するであろう。
ルミノール反応は存在するベータラクタムの量に関係し
て直線的に増加する光出力を示す(実施例3)という観
察を考慮すると、この反応は存在するベータラクタムの
濃度を定量的に測定するために利用できよう。これは標
準曲線との比較を含めて実施される。異なるベータラク
タム類は夫々異なる程度の増加光出力を示すので、各ベ
ータラクタムについて別々の標準曲線を調製することが
必要である。
て直線的に増加する光出力を示す(実施例3)という観
察を考慮すると、この反応は存在するベータラクタムの
濃度を定量的に測定するために利用できよう。これは標
準曲線との比較を含めて実施される。異なるベータラク
タム類は夫々異なる程度の増加光出力を示すので、各ベ
ータラクタムについて別々の標準曲線を調製することが
必要である。
ベータラクタム反応が起るためには、水性媒体は塩基性
でなければならない。すなわち、pHが約7.5より大で
あるべきであり、好ましくは7.5〜12の範囲、最も
好ましくは約8.5〜12の範囲である。ルミノール、
過酸化水素またはベータラクタムの分析のためには、好
ましいpHは約10〜12である。本発明の特定の化学ル
ミネセンス反応に好ましいpHは包含される反応物の性
質、例えばベータラクタムの種類に関係して変動する。
その反応は普通の有機または無機の塩基、例えば重炭酸
ナトリウム、水酸化ナトリウム、グリシン、ホウ酸ナト
リウム、リン酸ナトリウム、イミダゾール、トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタンなど、を使用して塩基性
にすることができ、比較的弱い塩基が好ましい。
でなければならない。すなわち、pHが約7.5より大で
あるべきであり、好ましくは7.5〜12の範囲、最も
好ましくは約8.5〜12の範囲である。ルミノール、
過酸化水素またはベータラクタムの分析のためには、好
ましいpHは約10〜12である。本発明の特定の化学ル
ミネセンス反応に好ましいpHは包含される反応物の性
質、例えばベータラクタムの種類に関係して変動する。
その反応は普通の有機または無機の塩基、例えば重炭酸
ナトリウム、水酸化ナトリウム、グリシン、ホウ酸ナト
リウム、リン酸ナトリウム、イミダゾール、トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタンなど、を使用して塩基性
にすることができ、比較的弱い塩基が好ましい。
上記のように、ここに述べるベータラクタム反応は、液
体の(例えば、水溶液の)試料、例えばミルクとプラズ
マ、の中のベータラクタム、特にベータラクタム抗生物
質の定性および定量分析のため非常に有用である。さら
にまた、実施例5に論じられ且つ第2図に示されるよう
に、各ベータラクタムは、ルミノメーターと組合せたス
トリツプレコーダーにより記録されると、別々の特徴あ
る光出力線図を示す。従つて、これらの化学ルミネセン
スの「指紋」は定性分析の方法として役立つ。
体の(例えば、水溶液の)試料、例えばミルクとプラズ
マ、の中のベータラクタム、特にベータラクタム抗生物
質の定性および定量分析のため非常に有用である。さら
にまた、実施例5に論じられ且つ第2図に示されるよう
に、各ベータラクタムは、ルミノメーターと組合せたス
トリツプレコーダーにより記録されると、別々の特徴あ
る光出力線図を示す。従つて、これらの化学ルミネセン
スの「指紋」は定性分析の方法として役立つ。
ベータラクタム反応が試料中のベータラクタムを検出す
る方法に使用される場合に、そのような方法に採用され
る反応系は化学ルミネセンス化合物、過酸化物源、塩基
および任意に酸化触媒から成る。本発明のこのような一
方法において、反応系のさらに特徴となるものは、もし
検定される試料の予め定量された一部が唯一のベータラ
クタムとしてペニシリンGを含み、この含有量が結果と
して全体の反応混合物がペニシリンGを0.45mMの濃
度に含むような程であると、光出力信号の発生し、これ
を慣用のルミノメーターで測定して、信号の開始から3
0秒に亘り積分すると、前記試料の予め定量された一部
がラクタムを含まない場合に出す出力の少なくとも2倍
になることである。ある反応系がこの特別の方法に適す
るかどうかを判定するためには、ベータラクタムを含ま
ないことが知られている(例えば、他の分析法で判定さ
れたとして)ある試料の予め定量された一部(すなわ
ち、例えば、血漿が本発明の方法を使用して検定される
場合には、その血漿の一部)を用いて検定を行ない、次
に(反応系と予め定量された試料の一部とから成る)混
合物中のペニシリンGの濃度が0.45mMになるために
十分な量のペニシリンGを含有することが知られている
試料の予め定量された一部について再び検定する。光出
力信号をルミノメーターを使用し且つ前記のように最初
の30秒に亘つて積分することにより測定する。それか
らこれらの信号を比較する。ある反応系がこの特別の方
法に用いるために適当であるかどうかを判定する場合に
は、光出力信号の測定は試料と反応系の成分が混合され
た時から約10秒以内に開始されなければならない。
る方法に使用される場合に、そのような方法に採用され
る反応系は化学ルミネセンス化合物、過酸化物源、塩基
および任意に酸化触媒から成る。本発明のこのような一
方法において、反応系のさらに特徴となるものは、もし
検定される試料の予め定量された一部が唯一のベータラ
クタムとしてペニシリンGを含み、この含有量が結果と
して全体の反応混合物がペニシリンGを0.45mMの濃
度に含むような程であると、光出力信号の発生し、これ
を慣用のルミノメーターで測定して、信号の開始から3
0秒に亘り積分すると、前記試料の予め定量された一部
がラクタムを含まない場合に出す出力の少なくとも2倍
になることである。ある反応系がこの特別の方法に適す
るかどうかを判定するためには、ベータラクタムを含ま
ないことが知られている(例えば、他の分析法で判定さ
れたとして)ある試料の予め定量された一部(すなわ
ち、例えば、血漿が本発明の方法を使用して検定される
場合には、その血漿の一部)を用いて検定を行ない、次
に(反応系と予め定量された試料の一部とから成る)混
合物中のペニシリンGの濃度が0.45mMになるために
十分な量のペニシリンGを含有することが知られている
試料の予め定量された一部について再び検定する。光出
力信号をルミノメーターを使用し且つ前記のように最初
の30秒に亘つて積分することにより測定する。それか
らこれらの信号を比較する。ある反応系がこの特別の方
法に用いるために適当であるかどうかを判定する場合に
は、光出力信号の測定は試料と反応系の成分が混合され
た時から約10秒以内に開始されなければならない。
本発明の方法自身は、勿論、光出力信号を測定するどん
な適当な手段を採用してもよいことは理解されるべきで
ある。すなわち、光出力信号を、例えばピークの高さを
測り、全体の信号またはその部分の下の面積を積分する
など、いかなる適当な方法によつても分析することがで
きる。
な適当な手段を採用してもよいことは理解されるべきで
ある。すなわち、光出力信号を、例えばピークの高さを
測り、全体の信号またはその部分の下の面積を積分する
など、いかなる適当な方法によつても分析することがで
きる。
ベータラクタムを検出するために本発明の方法を実施す
る際には、反応系の種々の成分および試料の予め定量さ
れた一部をどんな順序で混合してもよい。
る際には、反応系の種々の成分および試料の予め定量さ
れた一部をどんな順序で混合してもよい。
ここに述べられるベータラクタム反応はまた、化学ルミ
ネセンス化合物、過酸化物源または酸化触媒のようなベ
ータラクタム反応の成分の分析検定において非常に有用
である。
ネセンス化合物、過酸化物源または酸化触媒のようなベ
ータラクタム反応の成分の分析検定において非常に有用
である。
ここに述べられるベータラクタム反応はまた、標識が化
学ルミネセンス化合物(例えば、ルミノール)または化
学ルミネセンス反応用の触媒である分析用反応において
役立つ。これらの反応の感度はより高められる。すなわ
ち、ベータラクタムの存在のために得られるより大きな
光出力によつて検定している成分が検出され且つより容
易に定量される。さらに、本発明はまた標識としてのベ
ータラクタムの使用、例えば、ベータラクタムで標識づ
けた化学種を測定する配位子−反配位子結合検定におけ
る使用を可能にする。
学ルミネセンス化合物(例えば、ルミノール)または化
学ルミネセンス反応用の触媒である分析用反応において
役立つ。これらの反応の感度はより高められる。すなわ
ち、ベータラクタムの存在のために得られるより大きな
光出力によつて検定している成分が検出され且つより容
易に定量される。さらに、本発明はまた標識としてのベ
ータラクタムの使用、例えば、ベータラクタムで標識づ
けた化学種を測定する配位子−反配位子結合検定におけ
る使用を可能にする。
公知のルミノールに基づく免疫検定の例はプロゲステロ
ンのようなステロイド用、ビオチンとアビジン用、チロ
キシン用、およびヘパチチスB表面抗原用などの検定で
ある。これらの検定法は「ルミネセンス検定:内分泌学
および臨床化学における展望」エム・セリオとエム・ポ
ザグリ編、ラベン・プレス、ニユーヨーク、1982年
(“Luminecent Assays:Perspective in Endocrinolog
y and Clinical Chemistry”edited by M. Serio and
M. Pozzagli, Raven Press, New York,1982)とい
う本に記載されている。
ンのようなステロイド用、ビオチンとアビジン用、チロ
キシン用、およびヘパチチスB表面抗原用などの検定で
ある。これらの検定法は「ルミネセンス検定:内分泌学
および臨床化学における展望」エム・セリオとエム・ポ
ザグリ編、ラベン・プレス、ニユーヨーク、1982年
(“Luminecent Assays:Perspective in Endocrinolog
y and Clinical Chemistry”edited by M. Serio and
M. Pozzagli, Raven Press, New York,1982)とい
う本に記載されている。
標識種がセイヨウワサビペルオキシダーゼ、ミクロペル
オキシダーゼ、ヘミンまたはヘモグロビンであるルミノ
ール反応に基づく検定に含まれるものは、オルソンら、
ジヤーナル・オブ・イミユノロジカル・メソツズ,25
巻、127−135頁、1979年(Olsson et al.,
J. Immunological Methods,25,127−135(1
979))に記載のようなタンパク質結合検定、前記の
「ルミネセンス検定:内分泌学および臨床化学における
展望」に記載のようなヘモグロビン用検定および酵素免
疫検定、およびアナリテイカル・ケミストリー、54
巻、1126−1129頁、1982年(Analytical C
hemistry,54、1126−1129、(1982))
に記載のようなヒト血清アルブミン上のヘミン触媒標識
に基づく検定などである。
オキシダーゼ、ヘミンまたはヘモグロビンであるルミノ
ール反応に基づく検定に含まれるものは、オルソンら、
ジヤーナル・オブ・イミユノロジカル・メソツズ,25
巻、127−135頁、1979年(Olsson et al.,
J. Immunological Methods,25,127−135(1
979))に記載のようなタンパク質結合検定、前記の
「ルミネセンス検定:内分泌学および臨床化学における
展望」に記載のようなヘモグロビン用検定および酵素免
疫検定、およびアナリテイカル・ケミストリー、54
巻、1126−1129頁、1982年(Analytical C
hemistry,54、1126−1129、(1982))
に記載のようなヒト血清アルブミン上のヘミン触媒標識
に基づく検定などである。
検定を改良する方法としての化学ルミネセンス反応の増
加の有用性は次のようにより十分に説明することができ
る。すなわち、化学ルミネセンス反応は数種の基質を必
要とするかまたは利用する。一つ以上の(一般にはすべ
ての)基質が決定的に重要であるかまたは速度を限定す
る。それらの基質は結合していても、または結合してい
なくてもよい。すなわち、ある場合に基質は他の物質、
例えば、薬剤、抗体、タンパク質、抗原、DNAなどと
結合して、そのような他の物質がそれによつて検出され
るような標識を与える。
加の有用性は次のようにより十分に説明することができ
る。すなわち、化学ルミネセンス反応は数種の基質を必
要とするかまたは利用する。一つ以上の(一般にはすべ
ての)基質が決定的に重要であるかまたは速度を限定す
る。それらの基質は結合していても、または結合してい
なくてもよい。すなわち、ある場合に基質は他の物質、
例えば、薬剤、抗体、タンパク質、抗原、DNAなどと
結合して、そのような他の物質がそれによつて検出され
るような標識を与える。
ルミノール反応の例では、自由のルミノールまたは他の
ある物質に結合したルミノールが検出される。この反応
は本発明の方法によれば増強されるであろう。
ある物質に結合したルミノールが検出される。この反応
は本発明の方法によれば増強されるであろう。
化学ルミネセンス反応において過酸化物源は必要な成分
であるので、過酸化物の存在は化学ルミネセンス反応の
発生によつて示すことができよう。従つて、本発明の方
法は、例えば、過酸化水素または過酸化水素を発生する
基質の検出を容易にするであろう。
であるので、過酸化物の存在は化学ルミネセンス反応の
発生によつて示すことができよう。従つて、本発明の方
法は、例えば、過酸化水素または過酸化水素を発生する
基質の検出を容易にするであろう。
同様に、ベータラクタム類、他の物質に結合したベータ
ラクタム類、ルミノール反応の触媒および他の物質に結
合した触媒の検出は本発明の方法によつて改良されよ
う。
ラクタム類、ルミノール反応の触媒および他の物質に結
合した触媒の検出は本発明の方法によつて改良されよ
う。
ベータラクタムの化学ルミネセンスを考慮すると、ベー
タラクタムは免疫検定の標識としてて使用することがで
きる。例えば、米国特許第4,220,450号は、ベ
ータラクタムの存在によつて増強される化学ルミネセン
ス反応を含むが、これらすべての反応は本発明の利用の
機会を与えるであろう。すなわち、米国特許第4,22
0,450号に記載の配位子または反配位子を化学ルミ
ネセンス反応の一成分によつて標識をつけることがで
き、そして配位子または反配位子をベータラクタムを使
用して化学ルミネセンス反応の増加の結果としてより容
易に検出することができよう。
タラクタムは免疫検定の標識としてて使用することがで
きる。例えば、米国特許第4,220,450号は、ベ
ータラクタムの存在によつて増強される化学ルミネセン
ス反応を含むが、これらすべての反応は本発明の利用の
機会を与えるであろう。すなわち、米国特許第4,22
0,450号に記載の配位子または反配位子を化学ルミ
ネセンス反応の一成分によつて標識をつけることがで
き、そして配位子または反配位子をベータラクタムを使
用して化学ルミネセンス反応の増加の結果としてより容
易に検出することができよう。
上記のように、酸化触媒の使用は本発明のベータラクタ
ム反応においては任意である。また、ここに述べた酸化
触媒を含むベータラクタム反応のあるものにアスコルビ
ン酸塩(例えば、アルコルビン酸ナトリウム)の添加、
あるいは酸化触媒を毒するある種のイオンの塩の添加は
化学ルミネセンス検定の感度を増させることも見いださ
れた。適当なイオン塩に含まれるものはアジ化塩(例え
ば、アジ化ナトリウム)、アジ化塩とシアン化塩の混合
物(例えば、後者はシアン化ナトリウム)である。アル
コルビン酸塩とアジ化塩の混合物もまた適当であること
が判つた。理論に束縛されることは望まないが、二種の
反応が酸化触媒、例えばセイヨウワサビペルオキシダー
ゼ、が存在する本発明の化学ルミネセンス反応に包含さ
れていると信じられる。一つの反応は従来の化学ルミネ
センス反応であり、他の反応はベータラクタムの存在を
必要とする別の反応である。酸化触媒の毒の存在で前者
の反応の光出力の減少および/または後者の反応の光出
力の増加を起すために感度が増すと信じられている。
ム反応においては任意である。また、ここに述べた酸化
触媒を含むベータラクタム反応のあるものにアスコルビ
ン酸塩(例えば、アルコルビン酸ナトリウム)の添加、
あるいは酸化触媒を毒するある種のイオンの塩の添加は
化学ルミネセンス検定の感度を増させることも見いださ
れた。適当なイオン塩に含まれるものはアジ化塩(例え
ば、アジ化ナトリウム)、アジ化塩とシアン化塩の混合
物(例えば、後者はシアン化ナトリウム)である。アル
コルビン酸塩とアジ化塩の混合物もまた適当であること
が判つた。理論に束縛されることは望まないが、二種の
反応が酸化触媒、例えばセイヨウワサビペルオキシダー
ゼ、が存在する本発明の化学ルミネセンス反応に包含さ
れていると信じられる。一つの反応は従来の化学ルミネ
センス反応であり、他の反応はベータラクタムの存在を
必要とする別の反応である。酸化触媒の毒の存在で前者
の反応の光出力の減少および/または後者の反応の光出
力の増加を起すために感度が増すと信じられている。
化学ルミネセンス反応の一成分を検出するための本発明
の検定用キツトは、i)検定されるべき成分以外の化学
ルミネセンス反応の反応物、およびii)ベータラクタム
から成る。そのような反応物とベータラクタムは複数の
検定を行なうに十分な量に存在し、実質的に安定な形に
包装されている(すなわち、そのキツトは室温において
少なくとも30日の貯蔵寿命を示す)。
の検定用キツトは、i)検定されるべき成分以外の化学
ルミネセンス反応の反応物、およびii)ベータラクタム
から成る。そのような反応物とベータラクタムは複数の
検定を行なうに十分な量に存在し、実質的に安定な形に
包装されている(すなわち、そのキツトは室温において
少なくとも30日の貯蔵寿命を示す)。
次の実施例は例証のために提供されるが、限定のためで
はない。
はない。
実施例1 ルミノール0.0020M、エチレンジアミン四酢酸
0.0025Mおよび重炭酸ナトリウム0.30Mの水
溶液(pH10.5)の100μl,ベータラクタム抗生
物質水溶液(2×10-3M)の100μl,およびセイ
ヨウワサビペルオキシダーゼ(440ng/ml)、牛の血
清アルブミン(200μg/ml)と0.0050Mのエ
チレンジアミン四酢酸を含む水溶液の100μlを混合
して溶液を調製した。反応をルマツク・ビオカウンター
2010(Lumac Biocounter2010)〔スリーエ
ム、セントポール、ミネソタ(3M、St. Paul, Mineso
ta)から入手できるルミノメーター〕を使用して監視し
た。反応をそれからエチレンジアミン四酢酸0.001
0Mの過酸化水素0.018M水溶液の100μlの添
加により開始させた。光出力を反応開始後30秒間測定
し、ストリツプ・チヤート・レコーダー上に線図として
記録し、そしてルミノメーターにより記録し且つ積分し
た。ブランクとして、ベータラクタム抗生物質を含む溶
液100μlを蒸留水と取り替えて反応を実験した。
0.0025Mおよび重炭酸ナトリウム0.30Mの水
溶液(pH10.5)の100μl,ベータラクタム抗生
物質水溶液(2×10-3M)の100μl,およびセイ
ヨウワサビペルオキシダーゼ(440ng/ml)、牛の血
清アルブミン(200μg/ml)と0.0050Mのエ
チレンジアミン四酢酸を含む水溶液の100μlを混合
して溶液を調製した。反応をルマツク・ビオカウンター
2010(Lumac Biocounter2010)〔スリーエ
ム、セントポール、ミネソタ(3M、St. Paul, Mineso
ta)から入手できるルミノメーター〕を使用して監視し
た。反応をそれからエチレンジアミン四酢酸0.001
0Mの過酸化水素0.018M水溶液の100μlの添
加により開始させた。光出力を反応開始後30秒間測定
し、ストリツプ・チヤート・レコーダー上に線図として
記録し、そしてルミノメーターにより記録し且つ積分し
た。ブランクとして、ベータラクタム抗生物質を含む溶
液100μlを蒸留水と取り替えて反応を実験した。
第I表はルミノメーターで測定した光出力、計算した増
加光出力(ELOと略記され、記録された光出力からブ
ランクの光出力を減じた差を表わす)および増加光出力
係数(ここではELO係数と略記され、光出力をブラン
クの光出力で割つた商を表わす)を示す。光出力の単位
は前記の計器で測定された通り相対光単位(ここではR
LUと略す)である。
加光出力(ELOと略記され、記録された光出力からブ
ランクの光出力を減じた差を表わす)および増加光出力
係数(ここではELO係数と略記され、光出力をブラン
クの光出力で割つた商を表わす)を示す。光出力の単位
は前記の計器で測定された通り相対光単位(ここではR
LUと略す)である。
実験B、C、D、EおよびFにおいて、ベータラクタム
抗生物質は反応により大きな光の増加を生じ、実験Eの
230%から実験Cの1150%に及んだ。ベータラク
タムの加水分解生成物(実験GとH)および非ラクタム
抗生物質(実験I,J,およびK)は光出力に比較し得
る程大きな増加を生じなかつた。
抗生物質は反応により大きな光の増加を生じ、実験Eの
230%から実験Cの1150%に及んだ。ベータラク
タムの加水分解生成物(実験GとH)および非ラクタム
抗生物質(実験I,J,およびK)は光出力に比較し得
る程大きな増加を生じなかつた。
実施例2 重炭酸ナトリウム0.30M(pH10.5)およびエチ
レンジアミン四酢酸0.0025Mの水100μl、ベ
ータラクタム抗生物質水溶液(2×10-3M)の100μ
l、およびセイヨウワサビペルオキシダーゼ(440ng
/ml)、牛の血清アルブミン(200μg/ml)とエチ
レンジアミン四酢酸(0.0050M)を含む水溶液の
100μlを混合して溶液を調製した。反応をルミノメ
ーターを使用して監視し、そして過酸化水素0.018
Mおよびエチレンジアミン四酢酸0.0010Mの水溶
液100μlを添加して反応を開始させた。光出力を反
応開始後30秒間測定し、ストリツプ・チヤート・レコ
ーダー上に線図として記録し、そしてルミノメーターに
より記録し且つ積分した。
レンジアミン四酢酸0.0025Mの水100μl、ベ
ータラクタム抗生物質水溶液(2×10-3M)の100μ
l、およびセイヨウワサビペルオキシダーゼ(440ng
/ml)、牛の血清アルブミン(200μg/ml)とエチ
レンジアミン四酢酸(0.0050M)を含む水溶液の
100μlを混合して溶液を調製した。反応をルミノメ
ーターを使用して監視し、そして過酸化水素0.018
Mおよびエチレンジアミン四酢酸0.0010Mの水溶
液100μlを添加して反応を開始させた。光出力を反
応開始後30秒間測定し、ストリツプ・チヤート・レコ
ーダー上に線図として記録し、そしてルミノメーターに
より記録し且つ積分した。
第II表は、示されたベータラクタム抗生物質が使用され
た場合のルミノメーターで測定された光出力を示す。
た場合のルミノメーターで測定された光出力を示す。
これらの結果は、すべての試験されたベータラクタム抗
生物質がおだやかな化学ルミネセンスを示したが、総化
学ルミネセンス量は採用された条件下では抗生物質の間
にかなりの変動のあることを示した。
生物質がおだやかな化学ルミネセンスを示したが、総化
学ルミネセンス量は採用された条件下では抗生物質の間
にかなりの変動のあることを示した。
実施例3 ベータラクタム反応がここではペニシリンG、アンピシ
リン、およびセフアロシンを定量するために用いられ
た。水に希釈されたベータラクタム溶液(50μl)を
0.1M重炭酸ナトリウム、0.005Mエチレンジア
ミン四酢酸、および0.1%トイーン20(Tween
20)〔ポリオキシエチレン・ソルビタン・モノラウレ
ート、アイ・シー・アイ・アメリカ、ウイルミントン、
デラウエア(ICI America、Wilmington, Delaware)か
ら入手可能〕を含むルミノール溶液、0.1mg/ml、に
加えて、夫々pH11.0(ペニシリンG)、pH12.0
(アンピシリン)、またはpH10.0(セフアロシン)
に調製した。反応をターシヤリーブチルヒドロペルオキ
シド0.02M溶液(0.001Mエチレンジアミン四
酢酸を含む)100μlを加えて開始させ、その反応に
よつて発生した光を1分間の区間で積分した。
リン、およびセフアロシンを定量するために用いられ
た。水に希釈されたベータラクタム溶液(50μl)を
0.1M重炭酸ナトリウム、0.005Mエチレンジア
ミン四酢酸、および0.1%トイーン20(Tween
20)〔ポリオキシエチレン・ソルビタン・モノラウレ
ート、アイ・シー・アイ・アメリカ、ウイルミントン、
デラウエア(ICI America、Wilmington, Delaware)か
ら入手可能〕を含むルミノール溶液、0.1mg/ml、に
加えて、夫々pH11.0(ペニシリンG)、pH12.0
(アンピシリン)、またはpH10.0(セフアロシン)
に調製した。反応をターシヤリーブチルヒドロペルオキ
シド0.02M溶液(0.001Mエチレンジアミン四
酢酸を含む)100μlを加えて開始させ、その反応に
よつて発生した光を1分間の区間で積分した。
ペニシリンG、アンピシリン、およびセフアロシンにつ
き夫々3分、2分および1分における光出力を第1図に
夫々曲線A、BおよびCとして記入した。これらのプロ
ツトは、これらの反応から発生した光が反応混合物中に
存在する特定のベータラクタム抗生物質の濃度に対して
直線的関係にあることを示した。これらの検定のおおよ
その感度は、バツクグランド反応の標準偏差を2回測定
すると、夫々150、250および500ng/mlであ
る。
き夫々3分、2分および1分における光出力を第1図に
夫々曲線A、BおよびCとして記入した。これらのプロ
ツトは、これらの反応から発生した光が反応混合物中に
存在する特定のベータラクタム抗生物質の濃度に対して
直線的関係にあることを示した。これらの検定のおおよ
その感度は、バツクグランド反応の標準偏差を2回測定
すると、夫々150、250および500ng/mlであ
る。
実施例4 ベータラクタム反応からの光出力は、適当な反応条件と
反応物を選択することによつて光出力の量と光出力の継
続期間の両方において変えることができる。ペニシリン
G、1mg/ml水溶液の100μl、との反応を実施し、
その光出力を時間に対して記録した(第2図)。使用さ
れた過酸化物が過酸化水素、0.018M溶液の100
μl、pH11.0、であつた場合に、反応は大量の光を
速やかに発生したが(曲線D)、光の発生は殆ど同様な
速さで減退した。もし添加された過酸化物がターシヤリ
ーブチルヒドロペルオキシド、0.02M溶液の100
μl、であると、反応ははるかに多くの光を発生する
(曲線E、FおよびG)が、それほど遠くない。pH1
0.0では(曲線E)、ピークの光出力は18分まで到
達されないが、pH11.0(曲線F)とpH12.0(曲線
G)ではピークはさらに速く、夫々6分と2分に到達さ
れ、その際光の総発生量に著しい減少は見られない。
反応物を選択することによつて光出力の量と光出力の継
続期間の両方において変えることができる。ペニシリン
G、1mg/ml水溶液の100μl、との反応を実施し、
その光出力を時間に対して記録した(第2図)。使用さ
れた過酸化物が過酸化水素、0.018M溶液の100
μl、pH11.0、であつた場合に、反応は大量の光を
速やかに発生したが(曲線D)、光の発生は殆ど同様な
速さで減退した。もし添加された過酸化物がターシヤリ
ーブチルヒドロペルオキシド、0.02M溶液の100
μl、であると、反応ははるかに多くの光を発生する
(曲線E、FおよびG)が、それほど遠くない。pH1
0.0では(曲線E)、ピークの光出力は18分まで到
達されないが、pH11.0(曲線F)とpH12.0(曲線
G)ではピークはさらに速く、夫々6分と2分に到達さ
れ、その際光の総発生量に著しい減少は見られない。
実施例5 第3図は実施例1においてルミノメーターを連結したス
トリツプレコーダーにより記録された30秒線図を夫々
ペニシリンG(第3A図)、ペニシリンV(第3B
図)、アンピシリン(第3C図)、アミノペニシリン酸
(第3D図)およびセフアロシン(第3E図)について
示す。これらの特徴的線図は、試験された各ベータラク
タム毎に異なり、種々のベータラクタム類についての化
学ルミネセンス指紋の役をつとめるので、定性分析法と
して役立つ。
トリツプレコーダーにより記録された30秒線図を夫々
ペニシリンG(第3A図)、ペニシリンV(第3B
図)、アンピシリン(第3C図)、アミノペニシリン酸
(第3D図)およびセフアロシン(第3E図)について
示す。これらの特徴的線図は、試験された各ベータラク
タム毎に異なり、種々のベータラクタム類についての化
学ルミネセンス指紋の役をつとめるので、定性分析法と
して役立つ。
実施例6 10μgのルミノール、0.1%トイーン20(Tween
20)、0.1M重炭酸ナトリウム、および0.0
05Mエチレンジアミン四酢酸を含むルミノール溶液
(pH10.0)の100μlに、ベータラクタム抗生物
質1mg/mlを含む溶液50μlと、牛のヘモグロビン
(シグマ)2.3×10-7mg/ml、ミクロペルオキシダ
ーゼ(シグマ)2.6×10-8mg/ml、または水のうち
一つの50μlを加えることにより一連の反応を実験し
た。これらの溶液に、100μlの過酸化水素溶液
(0.018M、エチレンジアミン四酢酸0.001M
を含む)または過ホウ酸ナトリウム溶液(0.02M、
エチレンジアミン四酢酸0.002Mを含む)を実施例
1に述べたように暗所で注入した。これらの反応から発
生する光を観察したが、その結果を第III、IVおよびV
表に示す。
20)、0.1M重炭酸ナトリウム、および0.0
05Mエチレンジアミン四酢酸を含むルミノール溶液
(pH10.0)の100μlに、ベータラクタム抗生物
質1mg/mlを含む溶液50μlと、牛のヘモグロビン
(シグマ)2.3×10-7mg/ml、ミクロペルオキシダ
ーゼ(シグマ)2.6×10-8mg/ml、または水のうち
一つの50μlを加えることにより一連の反応を実験し
た。これらの溶液に、100μlの過酸化水素溶液
(0.018M、エチレンジアミン四酢酸0.001M
を含む)または過ホウ酸ナトリウム溶液(0.02M、
エチレンジアミン四酢酸0.002Mを含む)を実施例
1に述べたように暗所で注入した。これらの反応から発
生する光を観察したが、その結果を第III、IVおよびV
表に示す。
これらのデータは、ベータラクタム抗生物質のルミノー
ルへの添加反応はヘモグロビンまたはミクロペルオキシ
ダーゼ触媒の存在ではより大量の光を発生すること、お
よび触媒なしでもこの反応はまたかなりの光を発生する
ことを示す。また、過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムの
両方共にこれらの反応に酸化剤として役立つことが示さ
れた。セフアロシンとセフアピリンの場合に、過ホウ酸
ナトリウムを使用すると、過酸化水素よりも著しく大量
の光を発生する。
ルへの添加反応はヘモグロビンまたはミクロペルオキシ
ダーゼ触媒の存在ではより大量の光を発生すること、お
よび触媒なしでもこの反応はまたかなりの光を発生する
ことを示す。また、過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムの
両方共にこれらの反応に酸化剤として役立つことが示さ
れた。セフアロシンとセフアピリンの場合に、過ホウ酸
ナトリウムを使用すると、過酸化水素よりも著しく大量
の光を発生する。
実施例7 ペニシリンG(1mg/ml水溶液)と過ホウ酸ナトリウム
(0.02M、エチレンジアミン四酢酸0.002Mを
含む)の反応に試験化合物を添加した。各化合物を、エ
チレンジアミン四酢酸の0.005M溶液であり且つ
0.1%トイーン20(Tween 20)をpH9.5で
含む0.05Mホウ酸ナトリウム中に溶解した。但し、
クマリン2とアクリドンは別で、これらは0.5mlのジ
メチルスルホキシド中に溶解してから、ホウ酸塩緩衝液
で10.0mlに希釈した。各反応は実施例1と同じくセ
イヨウワサビペルオキシダーゼ50μlと共に、または
触媒なしで50mlの緩衝液と共に実験された。反応を、
過酸化物、100μlの試験化合物溶液、および50μl
のペニシリンGを実施例1と同様に混合することにより
開始させ、発生する光を観測した。
(0.02M、エチレンジアミン四酢酸0.002Mを
含む)の反応に試験化合物を添加した。各化合物を、エ
チレンジアミン四酢酸の0.005M溶液であり且つ
0.1%トイーン20(Tween 20)をpH9.5で
含む0.05Mホウ酸ナトリウム中に溶解した。但し、
クマリン2とアクリドンは別で、これらは0.5mlのジ
メチルスルホキシド中に溶解してから、ホウ酸塩緩衝液
で10.0mlに希釈した。各反応は実施例1と同じくセ
イヨウワサビペルオキシダーゼ50μlと共に、または
触媒なしで50mlの緩衝液と共に実験された。反応を、
過酸化物、100μlの試験化合物溶液、および50μl
のペニシリンGを実施例1と同様に混合することにより
開始させ、発生する光を観測した。
これらの反応の結果を、存在するペニシリンGによつて
発生した光のそれなしで発生した光に対する比として、
第VI表に示した。本発明に従つて化学ルミネセンス作用
について試験された化合物のうちで、クマリン2、スル
ホロダミン101、4−メチルウンベリフエロン、ウン
ベリフエロン、フルオレセインアミン・アイソマーII、
フルオレセイン、ルミノールおよびイソルミノールはベ
ータラクタム反応のため有用な化学ルミネセンス化合物
として行動し、そしてこれらのうちイソルミノールとル
ミノールが好ましい。第VI表に列記された残りの化合物
は本発明の実施に使用するには適しない。
発生した光のそれなしで発生した光に対する比として、
第VI表に示した。本発明に従つて化学ルミネセンス作用
について試験された化合物のうちで、クマリン2、スル
ホロダミン101、4−メチルウンベリフエロン、ウン
ベリフエロン、フルオレセインアミン・アイソマーII、
フルオレセイン、ルミノールおよびイソルミノールはベ
ータラクタム反応のため有用な化学ルミネセンス化合物
として行動し、そしてこれらのうちイソルミノールとル
ミノールが好ましい。第VI表に列記された残りの化合物
は本発明の実施に使用するには適しない。
実施例8 化学ルミネセンス反応用の緩衝剤はベータラクタム反応
から発生する光に影響を与える。エチレンジアミン四酢
酸の0.005M溶液であり且つ0.1%トイーン20
(Tween 20)を含む緩衝液(pH9.5)中にルミ
ノールを0.01mg/mlに溶解することにより第VII表
に示す種々の緩衝剤の存在で反応を実験した。これらの
ルミノール溶液100μlに、50μlのベータラクタム
水溶液(1mg/ml)と50μlのセイヨウワサビペルオ
キシダーゼ溶液(6.8×10-5mg/ml)を添加した。
反応を実施例1と同様に過酸化水素溶液(0.018
M、エチレンジアミン四酢酸0.001Mを含む)の注
入によつて開始させた。
から発生する光に影響を与える。エチレンジアミン四酢
酸の0.005M溶液であり且つ0.1%トイーン20
(Tween 20)を含む緩衝液(pH9.5)中にルミ
ノールを0.01mg/mlに溶解することにより第VII表
に示す種々の緩衝剤の存在で反応を実験した。これらの
ルミノール溶液100μlに、50μlのベータラクタム
水溶液(1mg/ml)と50μlのセイヨウワサビペルオ
キシダーゼ溶液(6.8×10-5mg/ml)を添加した。
反応を実施例1と同様に過酸化水素溶液(0.018
M、エチレンジアミン四酢酸0.001Mを含む)の注
入によつて開始させた。
これらの反応の結果(第VII表)は、各緩衝剤毎にEL
Oがあるが、炭酸塩、ほう酸塩、およびトリス緩衝剤が
試験されたベータラクタムにつき最大のELO係数を発
生することを示している。
Oがあるが、炭酸塩、ほう酸塩、およびトリス緩衝剤が
試験されたベータラクタムにつき最大のELO係数を発
生することを示している。
実施例9 ルミノールはまた過酸化物の存在で、しかし酸化触媒の
不在でのベータラクタム反応によつて検出することがで
きる。ルミノールを0.1mg/ml〜2.5ng/ml含む溶
液を、0.005Mエチレンジアミン四酢酸と0.1%
トイーン20(Tween 20)を含む0.1M重炭酸ナト
リウム緩衝剤(pH10.0)中に希釈することによつて
調製した。各100μlのルミノール溶液に50μlの水
と50μlのペニシリンG溶液(1.0mg/ml水溶液)
を添加した。0.001Mエチレンジアミン四酢酸溶液
中0.018Mの過酸化水素100μlを注入すること
により化学ルミネセンス反応を開始させた。反応の光出
力を実施例1のように観測したが、ここでは光出力を6
0秒間に亘つて積分した点が異なる。
不在でのベータラクタム反応によつて検出することがで
きる。ルミノールを0.1mg/ml〜2.5ng/ml含む溶
液を、0.005Mエチレンジアミン四酢酸と0.1%
トイーン20(Tween 20)を含む0.1M重炭酸ナト
リウム緩衝剤(pH10.0)中に希釈することによつて
調製した。各100μlのルミノール溶液に50μlの水
と50μlのペニシリンG溶液(1.0mg/ml水溶液)
を添加した。0.001Mエチレンジアミン四酢酸溶液
中0.018Mの過酸化水素100μlを注入すること
により化学ルミネセンス反応を開始させた。反応の光出
力を実施例1のように観測したが、ここでは光出力を6
0秒間に亘つて積分した点が異なる。
この検定の結果を第4図に示す。これらの条件の下での
検出の限界は溶液ml当り1.5ngのルミノール(8.5
×10-9M)であると見られる。
検出の限界は溶液ml当り1.5ngのルミノール(8.5
×10-9M)であると見られる。
実施例10 ベータラクタム反応はまた過酸化水素の存在の検出に使
用することができる。過酸化水素の溶液を0.018M
の濃度から1.8×10-6Mへ水中に希釈して調製し
た。ルミノールを1μg/ml、0.005Mエチレンジ
アミン四酢酸と0.1%トイーン20(Tween 2
0)を含むルミノール溶液(pH10.0)の100μl
とペニシリンG溶液(1mg/ml)の100μlに、10
0μlの過酸化水素溶液を加えて、その反応により発生
した光を実施例8と同じく60秒間観測した。
用することができる。過酸化水素の溶液を0.018M
の濃度から1.8×10-6Mへ水中に希釈して調製し
た。ルミノールを1μg/ml、0.005Mエチレンジ
アミン四酢酸と0.1%トイーン20(Tween 2
0)を含むルミノール溶液(pH10.0)の100μl
とペニシリンG溶液(1mg/ml)の100μlに、10
0μlの過酸化水素溶液を加えて、その反応により発生
した光を実施例8と同じく60秒間観測した。
その検定結果を第5図に示すが、過酸化水素は3.7×
10-7Mの濃度まで検出できることを示している。
10-7Mの濃度まで検出できることを示している。
実施例11 2種の別の過酸化物をベータラクタム反応において過酸
化水素の代りに使用した。100μlのルミノール溶液
(0.1M重炭酸ナトリウム、0.005Mエチレンジ
アミン四酢酸、および0.1%トイーン20(Tween
20)の液中0.1mg/ml、pH10.0)と100μl
のベータラクタム溶液(1mg/ml水中)の混合物に暗所
で100μlのターシヤリーブチルヒドロペルオキシド
(t−BuOOH)(0.001Mエチレンジアミン四酢酸
中0.02M)、または100μlのメタ−クロロ過安
息香酸(MCPB)(0.001Mエチレンジアミン四酢酸
中0.002M)のいずれかを加え、反応により発生し
た光を1分間に亘り積分した。その反応の結果が第VIII
表にELO係数として報告されている。
化水素の代りに使用した。100μlのルミノール溶液
(0.1M重炭酸ナトリウム、0.005Mエチレンジ
アミン四酢酸、および0.1%トイーン20(Tween
20)の液中0.1mg/ml、pH10.0)と100μl
のベータラクタム溶液(1mg/ml水中)の混合物に暗所
で100μlのターシヤリーブチルヒドロペルオキシド
(t−BuOOH)(0.001Mエチレンジアミン四酢酸
中0.02M)、または100μlのメタ−クロロ過安
息香酸(MCPB)(0.001Mエチレンジアミン四酢酸
中0.002M)のいずれかを加え、反応により発生し
た光を1分間に亘り積分した。その反応の結果が第VIII
表にELO係数として報告されている。
これらの結果は、これらの過酸化物がベータラクタムと
の反応に際して著しい量の光を発生することを示す。タ
ーシヤリーブチルヒドロペルオキシドの使用は、観測さ
れた高いELO係数から見られるように、特にこれらの
反応において効果がある。
の反応に際して著しい量の光を発生することを示す。タ
ーシヤリーブチルヒドロペルオキシドの使用は、観測さ
れた高いELO係数から見られるように、特にこれらの
反応において効果がある。
実施例12 ベータラクタム反応は血漿と乳の両方に有用である。反
応は実施例3の方法で、ペニシリンGの水溶液(10mg
/ml)を血漿または生ミルクで10倍に希釈して、最終
濃度1mg/mlのペニシリンG溶液としたものと共に実施
された。さらにベータラクタム抗生物質の希釈が適当な
液体(すなわち、血漿または乳)によつて行なわれた。
50μlの血漿または乳に100μlの水と100μlの
ルミノール溶液(0.1mg/mlのルミノール、0.1M
重炭酸ナトリウム、0.005Mエチレンジアミン四酢
酸、および0.1%トイーン20(Tween 20)を
含む)を加えた。反応を100μlの過酸化水素溶液
(0.001Mエチレンジアミン四酢酸中0.018
M)を暗所で注入して開始させてから、反応からの光を
60秒間監視した。血漿と乳夫々について第6図と第7
図に示された、ペニシリンGの濃度に対する正味の光出
力のプロツトから、ベータラクタム反応からの光出力は
ペニシリンGの濃度と共に直線状に変化することが見ら
れる。このことはこの抗生物質の検出と定量を血漿では
約10μg/ml、乳では1μg/mlの水準まで可能にす
る。
応は実施例3の方法で、ペニシリンGの水溶液(10mg
/ml)を血漿または生ミルクで10倍に希釈して、最終
濃度1mg/mlのペニシリンG溶液としたものと共に実施
された。さらにベータラクタム抗生物質の希釈が適当な
液体(すなわち、血漿または乳)によつて行なわれた。
50μlの血漿または乳に100μlの水と100μlの
ルミノール溶液(0.1mg/mlのルミノール、0.1M
重炭酸ナトリウム、0.005Mエチレンジアミン四酢
酸、および0.1%トイーン20(Tween 20)を
含む)を加えた。反応を100μlの過酸化水素溶液
(0.001Mエチレンジアミン四酢酸中0.018
M)を暗所で注入して開始させてから、反応からの光を
60秒間監視した。血漿と乳夫々について第6図と第7
図に示された、ペニシリンGの濃度に対する正味の光出
力のプロツトから、ベータラクタム反応からの光出力は
ペニシリンGの濃度と共に直線状に変化することが見ら
れる。このことはこの抗生物質の検出と定量を血漿では
約10μg/ml、乳では1μg/mlの水準まで可能にす
る。
分析される試料が乳である場合には、反応の解析を反応
系の成分と試料とを混合した後直ちに(すなわち、約1
0秒以内に)開始することが感度の理由で望ましい。
系の成分と試料とを混合した後直ちに(すなわち、約1
0秒以内に)開始することが感度の理由で望ましい。
実施例13 ベータラクタム反応を100μlのルミノール溶液
(0.1M NaHCO3、0.005Mエチレンジアミン四
酢酸、および0.1%トイーン20(Tween 20)溶
液中1mg/ml、pH10.0)、50μlのペニシリンG
水溶液(1mg/ml)、および100μlの過酸化水素
(0.018M、0.001Mエチレンジアミン四酢
酸)によつて行なつた。この反応を50μlのシアン化
ナトリウム(2.6mg/ml)またはアジ化ナトリウム
(2.8mg/ml)のいずれかを添加して改変した。
(0.1M NaHCO3、0.005Mエチレンジアミン四
酢酸、および0.1%トイーン20(Tween 20)溶
液中1mg/ml、pH10.0)、50μlのペニシリンG
水溶液(1mg/ml)、および100μlの過酸化水素
(0.018M、0.001Mエチレンジアミン四酢
酸)によつて行なつた。この反応を50μlのシアン化
ナトリウム(2.6mg/ml)またはアジ化ナトリウム
(2.8mg/ml)のいずれかを添加して改変した。
これらの反応により発生した光をストリツプ・チヤート
・レコーダー上で監視し、第8図に再現し、そして5分
間に毎分積分した。その結果は、第IX表に示されている
が、アジ化物の添加は反応により発生した光を著しく増
加させる(それのない場合の185%)ことを示す。シ
アン化物は光出力を減少させるが(5分間の観測で約3
0%の減少)、アジ化物と組合せて使用された場合に
は、アジ化物単独使用の場合とほぼ同じ、あるいは改変
しない反応の174%の光出力である。注意すべき他の
一つの結果は、アジ化物および/またはシアン化物が存
在する場合に、それらが不在の場合よりも速くピークの
光出力が達成されることである(第8図)。
・レコーダー上で監視し、第8図に再現し、そして5分
間に毎分積分した。その結果は、第IX表に示されている
が、アジ化物の添加は反応により発生した光を著しく増
加させる(それのない場合の185%)ことを示す。シ
アン化物は光出力を減少させるが(5分間の観測で約3
0%の減少)、アジ化物と組合せて使用された場合に
は、アジ化物単独使用の場合とほぼ同じ、あるいは改変
しない反応の174%の光出力である。注意すべき他の
一つの結果は、アジ化物および/またはシアン化物が存
在する場合に、それらが不在の場合よりも速くピークの
光出力が達成されることである(第8図)。
実施例14 ベータラクタム反応をペニシリンGとアジ化ナトリウム
単独かまたはアジ化ナトリウム/シアン化ナトリウム混
合物のいずれかを使用して実施例13と同様に実験し
て、ペニシリンGを含まないバツクグラウンド反応と比
較した。反応の30秒と60秒における積分光出力の比
が第X表に示されており、かなりの増加、すなわちアジ
化ナトリウムでは夫々1.9および10.5倍、アジ化
ナトリウムとシアン化ナトリウムでは夫々1.1および
3.1倍、を示している。
単独かまたはアジ化ナトリウム/シアン化ナトリウム混
合物のいずれかを使用して実施例13と同様に実験し
て、ペニシリンGを含まないバツクグラウンド反応と比
較した。反応の30秒と60秒における積分光出力の比
が第X表に示されており、かなりの増加、すなわちアジ
化ナトリウムでは夫々1.9および10.5倍、アジ化
ナトリウムとシアン化ナトリウムでは夫々1.1および
3.1倍、を示している。
実施例15 ベータラクタム反応を再びペニシリンGと、今回はアス
コルビン酸ナトリウム(300ng/ml)、またはアスコ
ルビン酸ナトリウム(300ng/ml)とアジ化ナトリウ
ム(2.8mg/ml)の混合物を使用して実施例13と同
様に実験した。反応の光出力は著しい影響を受けなかつ
たが、バツクグラウンド光出力はかなり減少した。これ
は第XI表に示されたこれらの反応のELO係数によつて
見られ、ELO係数は反応2分後に200以上に増加し
ている。
コルビン酸ナトリウム(300ng/ml)、またはアスコ
ルビン酸ナトリウム(300ng/ml)とアジ化ナトリウ
ム(2.8mg/ml)の混合物を使用して実施例13と同
様に実験した。反応の光出力は著しい影響を受けなかつ
たが、バツクグラウンド光出力はかなり減少した。これ
は第XI表に示されたこれらの反応のELO係数によつて
見られ、ELO係数は反応2分後に200以上に増加し
ている。
実施例16 ルミノール反応の酸化触媒をベータラクタム反応によつ
て検出および定量することができる。100μlのルミ
ノール溶液(0.1M重炭酸ナトリウム、0.005M
エチレンジアミン四酢酸、および0.1%トイーン20
(Tween 20)、pH10.0の溶液中、ルミノール1mg
/ml)、50μlのペニシリンG溶液(0.2mg/ml水
溶液)、および50μlのセイヨウワサビペルオキシダ
ーゼ溶液(緩衝液で5600から14ng/mlへ希釈され
た)の混合物に100μlの過酸化水素(0.018
M)を暗所で加えてから、反応により発生した光を10
秒間監視した。第9図に反応の正味光出力が触媒の濃度
に対してプロツトされており、それらの間に直線関係の
存在することを示している。このグラフから、これらの
条件における検出限界の6ng/mlが示される。
て検出および定量することができる。100μlのルミ
ノール溶液(0.1M重炭酸ナトリウム、0.005M
エチレンジアミン四酢酸、および0.1%トイーン20
(Tween 20)、pH10.0の溶液中、ルミノール1mg
/ml)、50μlのペニシリンG溶液(0.2mg/ml水
溶液)、および50μlのセイヨウワサビペルオキシダ
ーゼ溶液(緩衝液で5600から14ng/mlへ希釈され
た)の混合物に100μlの過酸化水素(0.018
M)を暗所で加えてから、反応により発生した光を10
秒間監視した。第9図に反応の正味光出力が触媒の濃度
に対してプロツトされており、それらの間に直線関係の
存在することを示している。このグラフから、これらの
条件における検出限界の6ng/mlが示される。
第1図はベータラクタム濃度に対する本発明の方法を使
用して得られた光出力のプロツトである。(実施例3参
照) 第2図は時間に対する本発明の方法を使用する光出力の
プロツトである。(実施例4参照) 第3図は本発明の方法を使用して得られる特定のベータ
ラクタムに特徴的な線図の例示である。(実施例5参
照) 第4図はルミノール濃度に対する本発明の方法を使用し
て得られる光出力のプロツトである。(実施例9参照) 第5図は過酸化水素濃度に対する本発明の方法を使用し
て得られる光出力のプロツトである。(実施例10参
照) 第6図は血漿中のペニシリン濃度に対する本発明の方法
を使用して得られる光出力のプロツトである。(実施例
12参照) 第7図は生ミルク中のペニシリン濃度に対する本発明の
方法を使用して得られた光出力のプロツトである。(実
施例12参照) 第8図は時間に対する本発明の方法を使用して得られた
光出力のプロツトである。(実施例13参照) 第9図はセイヨウワサビペルオキシダーゼ濃度に対する
本発明の方法を使用して得られる光出力のプロツトであ
る。(実施例16参照)
用して得られた光出力のプロツトである。(実施例3参
照) 第2図は時間に対する本発明の方法を使用する光出力の
プロツトである。(実施例4参照) 第3図は本発明の方法を使用して得られる特定のベータ
ラクタムに特徴的な線図の例示である。(実施例5参
照) 第4図はルミノール濃度に対する本発明の方法を使用し
て得られる光出力のプロツトである。(実施例9参照) 第5図は過酸化水素濃度に対する本発明の方法を使用し
て得られる光出力のプロツトである。(実施例10参
照) 第6図は血漿中のペニシリン濃度に対する本発明の方法
を使用して得られる光出力のプロツトである。(実施例
12参照) 第7図は生ミルク中のペニシリン濃度に対する本発明の
方法を使用して得られた光出力のプロツトである。(実
施例12参照) 第8図は時間に対する本発明の方法を使用して得られた
光出力のプロツトである。(実施例13参照) 第9図はセイヨウワサビペルオキシダーゼ濃度に対する
本発明の方法を使用して得られる光出力のプロツトであ
る。(実施例16参照)
Claims (3)
- 【請求項1】ベータラクタムを含有すると思われる試料
中のベータラクタム環を含む化合物の検出方法であっ
て、 a) i)化学ルミネセンス化合物、過酸化物源、および塩
基から成る反応系、およびii)前記試料の予め定量され
た一部、を合わせて混合物とする工程、および b) 前記混合物の光出力を測定する工程、から成る上記
の検出方法において、もし前記試料の前記予め定量され
た一部が唯一のベータラクタムとしてペニシリンGを含
み、かつ、その含有量が結果として前記混合物がペニシ
リンGを0.45mMの濃度で含むことになるならば、前記反
応系が光出力信号を発生し、これをルミノメーターで測
定して信号の開始から30秒に亘り積分すると、前記試料
の前記予め定量された一部がベータラクタムを含まない
場合に出す出力の少なくとも約2倍であることを特徴と
する上記の検出方法。 - 【請求項2】前記反応系がさらに酸化触媒を含む、特許
請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項3】ベータラクタムを含有すると思われる試料
中のベータラクタム環を含む化合物の検出方法であっ
て、 a) i)化学ルミネセンス化合物、過酸化物源、および塩
基から成る反応系、およびii)前記試料の予め定量され
た一部、を合わせて混合物とする工程、および b) 前記混合物の光出力を測定する工程、から成り、前
記方法において化学ルミネセンス化合物がルミノール、
ルミノール類似体、イソルミノール、イソルミノール類
似体、クマリン2、スルホロダミン101、ウンベリフェロ
ン、4-メチルウンベリフェロンおよびフルオレセインか
ら成る群より選択されることを特徴とする上記の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US59748384A | 1984-04-06 | 1984-04-06 | |
US597483 | 1984-04-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60253975A JPS60253975A (ja) | 1985-12-14 |
JPH0648270B2 true JPH0648270B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=24391707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7245585A Expired - Lifetime JPH0648270B2 (ja) | 1984-04-06 | 1985-04-05 | 化学発光分析方法および検定用キツト |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0157629B1 (ja) |
JP (1) | JPH0648270B2 (ja) |
AU (1) | AU582357B2 (ja) |
CA (1) | CA1252373A (ja) |
DE (1) | DE3583763D1 (ja) |
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