JPH0648074U - 自動販売機の商品表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨格を必要とせず、ステージに対する取付け
が容易で、しかも、その作業が簡易化され、製造原価が
廉く、展示効果が極めて顕著な自動販売機の商品展示装
置を提供する。 【構成】 ステージの横腹部から所定の間隔を置いて前
方に突出する上蓋部及び下台部に夫々立縁部を設けてな
る上部出窓部及び下部出窓部の各立縁部の内側にその表
面に収納商品の主として前面部分が印刷されるラベル体
を弯曲状態で嵌入・係止し、さらに、該ラベル体を照明
する光源を設けて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動販売機の商品表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

缶飲料等を取扱う自動販売機の見本展示室に据付けられるステージの上部台に 商品表示見本缶をそのまま載置し又は穿設される取付け孔に嵌入して載置する商 品表示手段は従来から行われていた。この際、単に展示見本缶を載置すると自販 機の振動その他の原因により転倒又は移動し易く整容性を損じて適当でないので 、多くの場合ステージに穿設される取付け孔に見本缶の底部の係合部分を嵌入・ 固定して陳列する手段がとられている。 しかしながら、取付け孔に嵌入・固定する方式の展示見本缶は、少なくとも缶 形又はそれに近い形状の骨格を有し、これに見本内容の表示物を取付けたものが 必要であり、従って、個々の展示見本について骨格に表示物を取付けて展示見本 缶をステージの取付け孔に嵌合することとなり、展示見本缶の製作及び自販機へ の取付けのいずれの面でも煩わしい作業が必要となり、また、経費も比較的大と なることから、展示効果を損うことなく、製造及び陳列作業をさらに簡易化し経 済的にも有利な商品表示装置の出現が夙に要望されていたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の実状に鑑みてなされたもので、骨格を必要としない展示見本を 採用し、しかも該見本のステージに対する取付けが極めて容易で作業が簡易化さ れ、しかも製造原価を格段に廉価になり展示効果が極めて顕著な商品表示装置を 提供することをその目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、 ａ．ステージの横腹部から対応して位置する半円状の上蓋部と半円状の下台部 とを所定の間隔を置いて夫々前方に突出させ該上蓋部及び該下台部の夫々の周端 に立縁部を形成してなる出窓部と、 ｂ．上蓋部及び下台部の各立縁部の内側間に弯曲状態で嵌入・係止されるフィ ルム状物であってその表面に収納される商品の主として前面部分が印刷されてい るラベル体と、 ｃ．ラベル体を後方又は下方から照明する光源とを、設けてなる ｄ．自動販売機の商品表示装置 その要旨として構成されるものである。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案装置に係る出窓部を示す説明図、図２は同じくラベル体を示す説 明図、図３はラベル体が出窓部に嵌装された状態を示す説明図である。

【０００６】 一般に、見本展示用ステージは、自動販売機の見本展示室に据付けられ、その 台上に商品表示見本缶を、そのまま又は穿設される取付け孔に嵌入して載置され るようになっている。 しかし、本考案に係る商品表示装置では、図１に示す如く、ステージ１の横腹 部２から前方に突出する半円状の上蓋部３とこれに対応する下方位置にある同じ く半円状の下台部４とをもって１組とする表示装置であって、各上蓋部３は隣接 の上蓋部と所定の間隔を有し、また、下台部４も隣接の下台部４と所定の間隔を 有して突設する。 各上蓋部及び下台部の夫々の周端には、立縁部３ａ，４ａが立設されて、上部 出窓部５及び下部出窓部６が構成される。

【０００７】 各出窓部５，６に嵌入されるラベル体７は、図２に示す如き外観のもので、や や硬目のプラスチックフィルム又は紙フィルム等で形成されて、その表面には、 収納される商品の主として前面部分が印刷８されている。このラベル体は、容易 に断面半円状等に弯曲状態のものになる。

【０００８】 図３は上下２段のステージで、夫々から突設される上下部出窓部５，６の間に ラベル体７が弯曲状態で嵌入係止されている状態が示されている。

【０００９】 ラベル体７を照明する光源例えば蛍光灯９は、図１では、ステージの後方に配 置され、ステージに穿設される光通過口１０，１０，…からラベル体の後面に照 射される。光源は、後方のみでなく、下方から照射するようにも配置できる。

【００１０】 本考案に係る商品表示装置の構成は、見本展示室に据付けられるステージの横 腹部に在る上蓋部に係る出窓部５と下台部に係る出窓部６との間に弯曲状態のラ ベル体７を挿入すると、ラベル体が弯曲状態のままに夫々の出窓部の立縁部の内 側に支持される。ラベル体は前面部分には、例えば図２の如く実物缶と同様の規 模，色彩，形状の印刷されているから、顧客が最も見易い前面部分が膨出状態で 突出して配列されることとなる。しかもラベル体は後方等に配置される光源から 光通過口を介して照明されるので、顧客は印刷された図柄を鮮やかに看取するこ とができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上の構成に基づくものであって、予めステージの横腹部に突起され る２つの出窓部の間に、ラベル体を挿入するだけで、見本缶が容易に形成され、 また、ラベル体の前面が弯曲して膨出状態に突設しているので、顧客の目に、鮮 明に映じてその展示効果が顕著であり、後方又は下方からの照明と相俟って、自 販機の商品に係る非常に見易い展示装置を形成することとなり、実用上極めて有 用な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置に係る出窓部を示す説明図である。

【図２】本考案装置に係るラベル体を示す説明図であ
る。

【図３】ラベル体が出窓部に嵌装された状態を示す説明
図である。

【符号の説明】

１ ステージ ２ （ステージの）横腹部 ３ 上蓋部 ４ 下台部 ３ａ （上蓋部の）立縁部 ４ａ （下台部の）立縁部 ５ 上部出窓部 ６ 下部出窓部 ７ ラベル体 ８ 印刷 ９ 蛍光灯 １０ 光通過口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ステージの横腹部から対応して位置する
   半円状の上蓋部と半円状の下台部とを所定の間隔を置い
   て夫々前方に突出させ該上蓋部及び下台部の夫々の周端
   に立縁部を形成してなる上部出窓部及び下部出窓部と、
   前記上下部出窓部の各立縁部の内側に弯曲状態で嵌入・
   係止されるフィルム状物であってその表面に収納される
   商品の主として前面部分が印刷されているラベル体と、
   該ラベル体を後方又は下方から照明する光源とを設けて
   構成される自動販売機の商品表示装置。