JPH0647773B2 - 糸テキスチヤー噴流装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は糸の空気テキスチャーに関するものであり、さ
らに詳細には糸のテキスチャーに用いられる流体噴流装
置に関するものである。

米国特許願第６６８，４４０号は、コンパクトで且つ容
易に糸を引き上げることができる自己引き上げ噴流装置
を開示している。この噴流装置は本体部、糸入口部、可
動のベンチュリ管及び噴流装置の入口末端から出口末端
へと糸を案内するための円筒形の糸案内要素並びに気体
入口を包含している。糸案内要素の外径は気体入口の区
域において低下するることにより環状の空気室を提供
し、それに続いて本体中の中心の穴の内径とほぼ等しい
外径を有する円筒状の部分すなわちフランジが存在す
る。フランジは噴流としての気体の通路のためのオリフ
ィスを有している。糸案内要素の先の方の部分は直径の
低下した部分であって、それが本体の中心の穴と共に噴
流の出口末端と連絡する室を形成する。ベンチュリ管
は、それに対するカラー中のみぞとかみ合う両端の中間
にカム表面を有する回転可能な桿を用いて、糸引き上げ
位置に、又は操作位置に、設定することができる。外側
の取手が桿の一端に取り付けてあり、これは、糸の引き
上げと操作位置を表わす、それぞれ、第一及び第二の止
めの間で動かすことができる。第二の止めは噴出流装置
の本体の偏心的に取り付けた、操作位置に対する設定範
囲を提供するように容易に調節することができる回転可
能な円盤であることが好ましい。

発明の要約 ここに、オリフィスを有するフランジの上流で糸案内要
素に対して第二のフランジを付加することによって、改
良した糸テキスチャー効率を達成することができるとい
うことが見出された。一実施形態においては、第二のフ
ランジは第一のフランジと同一の直径を有し且つ噴流装
置本体の空気室内に位置せしめ、別の実施形態において
は、第二のフランジは第一のフランジよりも小さな直径
を有しているが、何れの実施形態においても、第二のフ
ランジは第一のフランジのあとにおける気体の乱流を低
下させるために役立ち、それが一方、第一のフランジ中
のオリフィスを通る気体の、より均一な流れを提供す
る。

好適実施形態の詳細な説明 第１及び２図を参照すると、噴流装置の主な要素は、本
体１０、円筒形の糸案内要素１２、カラー１６を伴なう
可動ベンチュリ管１４及び本体１０に取り付けた支持腕
木をもつバッフル１８である。糸案内要素１２は噴流装
置本体の入口末端において本体１０の穴９中に押し込み
はめ合わせしてあり且つ糸案内要素の糸出口孔１５と連
絡する入口１３を包含している。糸案内要素の外側部分
は円錐形の先端１９を有する円筒形部分１７を包含す
る。糸案内要素１２上に形成せしめた第一のフランジ２
１中に設けたオリフィス２２は糸案内要素１２の軸と平
行であって、流体接続部２３を通じて、たとえば圧搾空
気のような、気体を供給する。穴２２と協働して空気室
２７があり、これは本体１０の側壁中に円形的にくり抜
いたもので、流体接続部２３と連絡する位置において本
体１０の穴の拡大部を形成している。第２図から、流入
する空気は先ず空気室２７中に突進し、次いで直ちに穴
２２を通じてベンチュリ管１４に向って進むことが認め
られる。第二の円筒状のフランジ２１ａは、気体入口２
３の下流における噴流装置本体の穴９内で第一のフラン
ジよりも上流にｄの間隔で糸案内要素１２上に形成せし
める。第二のフランジ２１ａは第一のフランジの直径よ
りも小さい直径を有しており且つ第一のフランジにおけ
る距離のほぼ半分だけ糸案内要素１２の先にのびている
ことが好ましい。ベンチュリ管１４は本体１０内で軸方
向に自由に動かすことができ且つ本体中の環２５中に配
置したＯ−リングシール２４によってベンチュリ管と本
体間のシールが与えられる。ベンチュリ管１４はカラー
１６中に押し込みはめ合わせしており、またカラー１６
は噴流装置本体の出口末端におけるくぼみ２６内で自由
に動かすことができる。カラー１６には外周的にみぞ２
８が形成させてある。本体１０中を桿３０がのびてお
り、みぞ２８とかみ合っている。桿は本体及びみぞの両
方中で回転することができる。桿を容易に回転させるこ
とができるように桿の末端に取手３２が取り付けてあ
る。桿は完全な円形ではなくて、みぞ２８と一致してそ
の両端の中間にカム表面３１を有している。本体１０の
表面１１上の第一及び第二の止め３４，３６が、それぞ
れ、取手３２の移動、従ってまたベンチュリ管１４の移
動を制限する。第一の止め３４は本体１０の表面１１上
に突き出る固定ねじくぎであり、第二の止め３６はねじ
３９によって表面１１に偏心的に取り付けた円盤３７で
あって、ねじくぎ３９を締めることによって円盤を適切
な位置で固定することができる。

第３図に示す実施形態においては、第１、第２図と同様
であるが、このフランジ２１ａ′は第一のフランジから
ｄ′の距離だけ上流にあり且つこの場合は穴の内ではな
くて空気室２７内の位置まで動く点が異なる。この実施
形態においては、フランジ２１ａ′はフランジ２１と同
じ直径を有している。

この装置の操作は次のようである：１本又は複数の糸を
引き上げる場合には、桿３０を取手３２により第１図に
示す位置まで回し（すなわち、取手３２は止め３４に当
たる）、それによって可動ベンチュリ管１４を円錐先端
１９に向って動かし、かくして周囲の空気が糸入口１３
を通じて可動ベンチュリ管１４中へと吸引されるに至る
まで空気の流れを制限する。次いで作業者が糸を入口１
３に挿入すると、そこで吸引される空気が、ベンチュリ
管を通じて出口末端へと糸を運ぶのを助ける。次いで作
業者が桿３０を第１図中に影像で示す位置まで回転させ
（すなわち取手３２は円盤３７に当たる）、それによっ
て可動ベンチュリ管を噴流装置内の空気圧の力下に円錐
形先端１９から離して、円盤３７の配置によって確立さ
れる最適の操作設定位置に達するまで移動させる。

本発明の噴流装置を使用する一連の試験において増大し
た処理速度及び１清掃サイクル間における比較的長い噴
流操作時間が認められた。

本発明によると、上記のとおりに第二のフランジを有す
るので、第一のフランジのあとにおける気体の乱流を減
少させ、第一のフランジのオリフィスを介する、安定し
た気体の流れを形成することができる。これによって、
糸の品質を犠牲にすることなしに、処理速度を速くする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の好適実施形態の遠近図である。 第２図は線２−２に沿って取った第１図の拡大断面図で
ある。 第３図は本発明の他の一実施形態の第２図と類似の拡大
断面図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中心の穴によって連絡された糸入口及び出
   口末端を有する本体と、気体入口を通じて該両末端間で
   該穴中に加圧気体を導入するための手段と、該出口末端
   において該穴中に位置させたベンチュリ管と、該本体の
   糸入口末端において該穴を密閉する糸案内要素とを具備
   し、 該要素が、それを通じて本体の糸入口から気体入口を経
   て該要素の出口末端を通じてベンチュリ管へと糸を案内
   するための通路を有し、 該要素が、その上に該穴の直径にほぼ等しい第一の円筒
   形のフランジを有し、 該第一のフランジが、該気体入口から下流で該穴に位置
   しており、 該第一のフランジに、加圧気体を該気体入口から該ベン
   チュリ管中に向けるように該気体入口と連絡するオリフ
   ィスが存在している 糸テキスチャー噴流装置において、 該穴内において該第一のフランジから上流にある距離を
   置き且つ気体入口の下流で該要素上に、第二の円筒形フ
   ランジが固定されており、 該第二のフランジが、第一のフランジよりも小さい直径
   を有することを特徴とする糸テキスチャー噴流装置。
2. 【請求項２】該第二のフランジが、該第１のフランジに
   おけるものの約半分の距離だけ糸案内要素の先に延びて
   いる特許請求の範囲第１項記載の噴流装置。
3. 【請求項３】中心の穴によって連絡させた糸入口及び出
   口末端を有する本体と、気体入口を通じて該両末端間に
   位置する空気室を経て該穴中に加圧気体を導入するため
   の手段と、該出口末端において該穴中に位置させたベン
   チュリ管と、該本体の糸入口末端において該穴を密閉す
   る糸案内要素とを具備し、 該要素が、それを通じて本体の糸入口から気体入口を経
   て該要素の出口末端を通じてベンチュリ管へと糸を案内
   するための通路を有し、 該要素が、その上に該穴の直径にほぼ等しい第一の円筒
   形のフランジを有し、 該第一のフランジが、該気体入口から下流で該穴中に位
   置しており、 該第一のフランジに、加圧気体を該気体入口から該ベン
   チュリ管中に向けるように該気体入口と連絡するオリフ
   ィスが存在している 糸テキスチャー噴流装置において、 該空気室内において該第一フランジから上流にある距離
   を置いて、該要素上に第二の円筒形フランジが固定され
   ており、 該第二のフランジが、第一のフランジと等しい直径を有
   することを特徴とする糸テキスチャー噴流装置。