JPH0647695Y2 - 金型構造 - Google Patents

金型構造

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JPH0647695Y2
JPH0647695Y2 JP1989079524U JP7952489U JPH0647695Y2 JP H0647695 Y2 JPH0647695 Y2 JP H0647695Y2 JP 1989079524 U JP1989079524 U JP 1989079524U JP 7952489 U JP7952489 U JP 7952489U JP H0647695 Y2 JPH0647695 Y2 JP H0647695Y2
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JP
Japan
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block
heat
resin
resistant resin
backup block
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JP1989079524U
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JPH0320116U (ja
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保夫 奥田
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は金型構造に関し、特に耐熱樹脂を金型材料と
して用いた金型構造に関する。
[従来の技術] 近年、射出成形用金型および真空成形用金型等の金型に
おいては、全てを耐摩耗性の金属で構成することは金型
製作期間が長期化し、金型費が高価となるため、外側の
バックアップブロックのみを鉄(Fe)等の金属で形成
し、このバックアップブロック内に耐熱樹脂からなる樹
脂ブロックを一体化したものが知られている。
このような金型を製作する場合には、バックアップブロ
ックにマスタブロックを押し当てて、これらの内部にキ
ャビティを形成し、バックアップブロックに設けられた
注入口から耐熱樹脂をキャビティ内に流し込んで固化さ
せることにより、所定形状の樹脂ブロックをバックアッ
プブロック内に一体化して形成している。なお、マスタ
ブロックは樹脂ブロックを形成した後に取り外す。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上述したような金型においては、樹脂ブロック
の耐熱樹脂をバックアップブロック内に流し込む際に、
予め真空中で耐熱樹脂を脱泡し、真空中においてバック
アップブロック内に流し込む作業を行なっているにもか
かわらず、流し込みの際に、再び気泡を含んでしまうこ
とがある。そのため、耐熱樹脂を流し込んだ後に、再び
脱泡しても、注入口から気泡が抜けきれず、バックアッ
プブロックの隅部に溜り、耐熱樹脂の充填不足を招くと
いう問題がある。
この考案の目的は、耐熱樹脂の注入時に気泡や空気の溜
りを防ぐとともに、耐熱樹脂の充填不足をも防ぎ、良好
にバックアップブロック内に樹脂ブロックを一体化する
ことのできる金型構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この考案は上述した目的を達成するために、下方が開口
された箱状のバックアップブロックの上部に樹脂ブロッ
クを形成するための耐熱性樹脂を注入する注入口を設け
るとともに、樹脂ブロックの外形と対応する前記バック
アップブロックの上部隅部にオーバーフロー用の抜き孔
を設けたことにある。
[作用] この考案によれば、バックアップブロックの注入口から
耐熱樹脂を注入すると、耐熱樹脂は内部の形状に沿って
バックアップブロック内の上部隅部に向けて徐々に流れ
て行く。このとき、バックアップブロック内に気泡や空
気を含んでも、この気泡や空気は流れ込んだ耐熱樹脂に
より押されて、バックアップブロック内の上部隅部に集
められる。この集められた気泡や空気はバックアップブ
ロックの上部隅部に形成されたオーバーフロー用の抜き
孔から外部に押し出される。これにより、バックアップ
ブロック内に気泡や空気の溜りが発生するのを防ぐこと
ができる。しかも、バックアップブロック内の上部隅部
に流れ込んだ耐熱樹脂は気泡や空気の溜りがないので、
抜き孔から容易に抜け出し、耐熱樹脂の充填不足をも防
ぐことができる。この結果、樹脂ブロックを良好にバッ
クアップブロック内に一体化することができる。
[実施例] 以下、第1図および第2図を参照して、この考案の一実
施例を説明する。
この考案の金型1は第2図に示すように、バックアップ
ブロック2内に樹脂ブロック3を一体化した構成となっ
ている。バックアップブロック2は鉄等の耐摩耗性を有
する金属よりなり、下方が開口された箱状に形成されて
いる。このバックアップブロック2の上部中心付近には
注入口4が形成されているとともに、樹脂ブロック3の
外形に対応するバックアップブロック2の上部隅部には
オーバーフロー用の抜き孔5…が形成されている。この
場合、抜き孔5…は注入口4よりも小径の孔であり、適
宜箇所に複数設けられており、図面上ではバックアップ
ブロック2内の上部隅部から上方に貫通して形成されて
いるが、バックアップブロック2内の上部隅部から側方
または斜め上方に貫通して形成してもよい。一方、樹脂
ブロック3はフィラーを含む耐熱樹脂6よりなり、後述
するマスタブロック7により所定の形状に形成されてい
る。この場合、耐熱図示6は熱硬化性または熱可塑性の
ものであり、例えば、2液混合硬化型で、かつ熱硬化型
のエポキシ系樹脂等を用いることができる。また、フィ
ラーとしてはアルミニウム等の金属粉が望ましいが、こ
れに限らず、ガラス繊維や無機質材料等を用いてもよ
い。しかも、耐熱樹脂6はフィラーの混合比を変えた
り、あるいは耐熱樹脂自体もしくはフィラーの材質を変
えることにより、機械的特性、熱伝導率、線膨張係数等
の物理的特性を変えることができる。なお、マスタブロ
ック7は加工しやすい金属、例えば黄銅(Bs)等の金属
よりなり、平板部8の上面に形状マスタ部9が形成され
ている。この形状マスタ部9は樹脂ブロック3の形状を
形成するものであり、所定の凹凸形状に形成され、バッ
クアップブロック2内に下方より突出して配置される。
次に、上述した金型1を製作する場合について説明す
る。
まず、第1図に示すように、バックアップブロック2の
下面にマスタブロック7を配置し、マスタブロック7の
平板部8の上面周縁をバックアップブロック2の下端面
に当接させ、形状マスタ部9をバックアップブロック2
内に突出させる。これにより、バックアップブロック2
内にキャビティが形成される。なお、形状マスタ部9に
は予め離型剤を塗布しておく。
この後、真空中においてバックアップブロック2の注入
口4から耐熱樹脂6をキャビティ内に注入する。この場
合には、予め、耐熱樹脂6中に含まれている気泡を例え
ば真空炉内に放置することにより充分に脱泡しておく。
そして、注入された耐熱樹脂6はキャビティの形状、す
なわちマスタブロック7の形状マスタ部9に沿ってバッ
クアップブロック2内の上部隅部に向けて徐々に流れて
行く。このとき、キャビティ内に気泡や空気が含まれて
いても、この気泡や空気は耐熱樹脂6により押されてバ
ックアップブロック2内の上部隅部に集められる。
このように集められた気泡や空気は、バックアップブロ
ック2の上部隅部に形成された抜き孔5…から外部に押
し出される。この場合には、真空中において耐熱樹脂6
の注入が行なわれるので、バックアップブロック2内の
上部隅部に集められた気泡や空気は外部に真空引きされ
やすく、良好に排出される。これにより、バックアップ
ブロック2内の上部隅部に発生する気泡や空気の溜りを
解消することができる。
そのため、耐熱樹脂6はキャビティ内に最後まで一定の
注入状態で円滑に注入され、バックアップブロック2内
の上部隅部に亘って良好に充填される。そして、バック
アップブロック2内の上部隅部に到達した耐熱樹脂6は
気泡や空気の溜りが解消されているので、第2図に示す
ように抜き孔5…から外部に流出する。この流出した耐
熱樹脂6を外部より視認することにより、耐熱樹脂6が
キャビティ内のすみずみに亘って充填されているか否か
を判断することができ、耐熱樹脂6の充填不足を防ぐこ
とができる。
なお、この後は、乾燥炉に入れて強制乾燥し、耐熱樹脂
6を充分に硬化させてからマスタブロック7を離型す
る。これにより、バックアップブロック2内に耐熱樹脂
6よりなる所定形状の樹脂ブロック3が一体化された金
型1を得ることができる。
[考案の効果] 以上詳細に説明したように、この考案の金型構造によれ
ば、下方が開口された箱状のバックアップブロックの上
部に樹脂ブロックを形成するための耐熱性樹脂を注入す
る注入口を設けるとともに、樹脂ブロックの外形と対応
する前記バックアップブロックの上部隅部にオーバーフ
ロー用の抜き孔を設けたので、耐熱樹脂の注入時に気泡
や空気の溜りを防ぐことができるとともに、耐熱樹脂の
充填不足をも防ぐことができ、これにより良好にバック
アップブロック内に樹脂ブロックを一体化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の金型の製造工程を示
し、第1図は耐熱樹脂の注入工程を示す断面図、第2図
は耐熱樹脂の注入完了状態を示す断面図である。 1……金型、2……バックアップブロック、3……樹脂
ブロック、4……注入口、5……オーバーフロー用の抜
き孔、6……耐熱樹脂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下方が開口された箱状のバックアップブロ
    ック内に熱硬化性または熱可塑性の耐熱樹脂からなる樹
    脂ブロックを一体化した金型構造において、 前記バックアップブロックの上部に前記樹脂ブロックを
    形成するための耐熱樹脂を注入する注入口を設けるとと
    もに、前記樹脂ブロックの外形と対応する前記バックア
    ップブロックの上部隅部にオーバーフロー用の抜き孔を
    設けたことを特徴とする金型構造。
JP1989079524U 1989-07-07 1989-07-07 金型構造 Expired - Lifetime JPH0647695Y2 (ja)

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JP1989079524U JPH0647695Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 金型構造

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JP1989079524U JPH0647695Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 金型構造

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Publication Number Publication Date
JPH0320116U JPH0320116U (ja) 1991-02-27
JPH0647695Y2 true JPH0647695Y2 (ja) 1994-12-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01216808A (ja) * 1988-02-25 1989-08-30 Sekaicho Rubber Co Ltd プラスチック成型用樹脂型の製造方法並びにそれに用いる枠型

Also Published As

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JPH0320116U (ja) 1991-02-27

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