JPH0647349U - 焼鈍炉ロール軸受シール構造 - Google Patents
焼鈍炉ロール軸受シール構造Info
- Publication number
- JPH0647349U JPH0647349U JP9077892U JP9077892U JPH0647349U JP H0647349 U JPH0647349 U JP H0647349U JP 9077892 U JP9077892 U JP 9077892U JP 9077892 U JP9077892 U JP 9077892U JP H0647349 U JPH0647349 U JP H0647349U
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- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- roll
- annealing furnace
- furnace
- inert gas
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- Pending
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続式焼鈍炉のロール軸受部への燃焼ガスや
結露水の侵入に起因する潤滑材の劣化、減少を防止す
る。 【構成】 連続式焼鈍炉内ロールのロール軸1の軸受部
を収納した密閉型の軸受ボックスと、該軸受ボックスと
ロール軸間をシールするシール部材とからなる焼鈍炉ロ
ール軸受において、前記シール部材と軸受部間に不活性
ガスを注入する不活性ガス供給管を接続し、シール部材
と軸受部間に炉内圧またはそれ以上の静圧で不活性ガス
を圧入する。 【効果】 軸受ボックス内潤滑材の劣化、減少に起因す
る軸受部焼付きを解消できる。
結露水の侵入に起因する潤滑材の劣化、減少を防止す
る。 【構成】 連続式焼鈍炉内ロールのロール軸1の軸受部
を収納した密閉型の軸受ボックスと、該軸受ボックスと
ロール軸間をシールするシール部材とからなる焼鈍炉ロ
ール軸受において、前記シール部材と軸受部間に不活性
ガスを注入する不活性ガス供給管を接続し、シール部材
と軸受部間に炉内圧またはそれ以上の静圧で不活性ガス
を圧入する。 【効果】 軸受ボックス内潤滑材の劣化、減少に起因す
る軸受部焼付きを解消できる。
Description
【0001】
この考案は、連続式焼鈍炉の搬送用ロールのロール軸受のシール構造に関する 。
【0002】
連続式焼鈍炉、例えば無酸化炉方式連続溶融めっき炉は、予熱帯、無酸化加熱 帯、均熱帯、徐冷帯等に区分されている。連続溶融めっき設備の無酸化炉は、コ ークス炉ガス、LPG、天然ガス等を、空燃比0.85〜0.90で燃焼させ、 炉内をCO、CO2、H2、H2Oの雰囲気とし、1000〜1300℃の高温に 保つ。ストリップは急速に加熱されて450〜800℃に昇温し、付着する油脂 分は揮発、分解して除去される。 無酸化炉においては、炉内の高温がロールの軸受部に伝導すると、潤滑油また はグリース等の潤滑材が溶出してしまい潤滑不可能もしくは潤滑材が劣化して潤 滑不良となるため、ロールのロール軸部に断熱材を取付けて断熱するか、炉壁部 に相当する位置でロール軸端部を水冷している。
【0003】 一方、無酸化炉の雰囲気中には、燃焼によって生じた水分が20%程度含有さ れているため、ロール軸受部に炉内燃焼ガスが侵入して結露するばかりでなく、 無酸化炉の炉壁部の水冷部分に燃焼ガスが接触して生じた結露が、軸受ボックス 内に侵入して潤滑材を溶出減少し、ロール軸の焼付き原因となっている。 このため、従来の連続式焼鈍炉内で使用するロールの軸受は、シールを施さな いもの(実開昭56−160957号公報)が大半であり、メカニカルシールに よってシールを行っている。
【0004】
上記、連続式焼鈍炉内で使用するロールの軸受をメカニカルシールによってシ ール方式は、炉壁部でロール軸端部を水冷すると、水冷部分に燃焼ガスが接触し て結露を生じ、この結露水が軸受ボックス内に侵入することが避けられない。
【0005】 この考案の目的は、燃焼ガスの軸受部への侵入によって生じた結露、および水 冷部分で発生した結露水の侵入に起因する潤滑油やグリース等の潤滑材の劣化、 減少により発生する軸受部の焼付きを解消できる焼鈍炉ロール軸受シール構造を 提供することにある。
【0006】
本考案者らは、上記目的を達成すべく種々試験検討を重ねた。その結果、連続 式焼鈍炉内ロールのロール軸の軸受部を内蔵した密閉型の軸受ボックスと、該軸 受ボックスとロール軸間をシールするシール部材と軸受部間に、不活性ガスを注 入する不活性ガス供給管を接続し、軸受ボックスとロール軸間をシールするシー ル部材と軸受部間に炉内圧またはそれ以上の静圧で不活性ガスを圧入することに よって、軸受ボックス内への炉内燃焼ガスの侵入が防止され、軸受ボックス内で の結露が防止され、潤滑材の劣化、減少により発生する軸受部の焼付きを解消で きることを究明し、この考案に到達した。
【0007】 すなわちこの考案は、連続式焼鈍炉内ロールのロール軸の軸受部を収納した密 閉型の軸受ボックスと、該軸受ボックスとロール軸間をシールするシール部材と からなる焼鈍炉ロール軸受において、前記シール部材と軸受部間に不活性ガスを 注入する不活性ガス供給管を接続し、シール部材と軸受部間に炉内圧またはそれ 以上の静圧で不活性ガスを圧入することを特徴とする焼鈍炉ロール軸受シール構 造である。
【0008】
この考案のロール軸受シール構造は、軸受ボックスとロール軸間をシールする シール部材と軸受ボックス内の軸受部間に、不活性ガスを注入する不活性ガス供 給管を接続し、シール部材と軸受部間に炉内圧またはそれ以上の静圧で不活性ガ スを圧入するから、軸受ボックス内への炉内燃焼ガスの侵入による結露が防止さ れると共に、水冷部分での結露により発生する結露水の軸受ボックス内への侵入 がパージ効果により防止でき、結露水に起因する潤滑材の劣化、減少が防止され 、軸受部の焼付きを解消することができる。
【0009】 この考案において、シール部材と軸受部間に圧入する不活性ガスとしては、窒 素ガス、アルゴンガス等が考えられるが、窒素ガスが経済的に有利である。 シール部材と軸受部間に圧入する不活性ガスの圧力は、焼鈍炉の炉内圧または それ以上の静圧であればよく、通常40〜50mmH2Oで十分である。
【0010】
実施例1 以下にこの考案の詳細を実施の一例を示す図1に基づいて説明する。図1はこ の考案の焼鈍炉ロール軸受シール構造を示す縦断面図である。 図1において、1は焼鈍炉ロールのロール軸、2はロール軸1の軸受部3を収 納した軸受ボックス、4は軸受部3を軸受ボックス2内で支持する外環、5はロ ール軸1と軸受ボックス2間をシールするシール部材、6は水冷壁である。 7は窒素ガス供給管、8はガス圧力を調整する圧力調整装置で、軸受ボックス 2の軸受部3とシール部材5間に軸受ボックス2の四方から、連続焼鈍炉の炉内 圧に相当する静圧か、それ以上の静圧で軸受ボックス2内へ窒素ガスを圧入する よう構成されている。 なお、9は潤滑油10の注油口、11は排油口、12はオイルドレン排出孔、 13は水冷壁6表面とロール軸1との境界で発生した結露水を示す。
【0011】 上記のとおり構成することによって、軸受ボックス2内には連続焼鈍炉の炉内 圧に相当する静圧か、それ以上の静圧で窒素ガス供給管7から窒素ガスが圧入さ れるから、軸受ボックス2内への炉内燃焼ガスの侵入による結露が防止される。 また、水冷壁6表面とロール軸1との境界で発生した結露水は、シール部材5と ロール軸1との間隙からパージされる窒素ガスにより侵入してくることもない。 したがって、軸受ボックス2内の潤滑油10の結露水に起因する劣化、減少を 防止することができる。
【0012】 上記この考案の焼鈍炉ロール軸受シール構造に変更した結果、月1回程度の頻 度で発生していた連続焼鈍炉のロール軸受の焼付きによるライン停止が、変更後 1年余経過するも皆無である。
【0013】
以上述べたとおり、この考案によれば、連続焼鈍炉のロールの軸受ボックスへ の炉内燃焼ガスの侵入による結露が防止されると共に、水冷壁とロール軸との境 界で発生した結露水の軸受ボックスへの侵入が防止でき、軸受ボックス内潤滑材 の劣化、減少に起因する軸受部焼付きを解消することができる。
【図1】この考案の焼鈍炉ロール軸受シール構造を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【符号の説明】 1 ロール軸 2 軸受ボックス 3 軸受部 4 外環 5 シール部材 6 水冷壁 7 窒素ガス供給管 8 圧力調整装置 9 注油口 10 潤滑油 11 排油口 12 オイルドレン排出孔 13 結露水
Claims (1)
- 【請求項1】 連続式焼鈍炉内ロールのロール軸の軸受
部を収納した密閉型の軸受ボックスと、該軸受ボックス
とロール軸間をシールするシール部材とからなる焼鈍炉
ロール軸受において、前記シール部材と軸受部間に不活
性ガスを注入する不活性ガス供給管を接続し、シール部
材と軸受部間に炉内圧またはそれ以上の静圧で不活性ガ
スを圧入することを特徴とする焼鈍炉ロール軸受シール
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9077892U JPH0647349U (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 焼鈍炉ロール軸受シール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9077892U JPH0647349U (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 焼鈍炉ロール軸受シール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0647349U true JPH0647349U (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=14008067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9077892U Pending JPH0647349U (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 焼鈍炉ロール軸受シール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647349U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006170254A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Nisshin Steel Co Ltd | 焼鈍炉ロール軸受け構造 |
KR20140047600A (ko) * | 2011-03-25 | 2014-04-22 | 슈바르츠 에바 | 워크피스 가열용 롤러하스 가열로 및 워크피스의 가열방법 |
-
1992
- 1992-12-10 JP JP9077892U patent/JPH0647349U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006170254A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Nisshin Steel Co Ltd | 焼鈍炉ロール軸受け構造 |
KR20140047600A (ko) * | 2011-03-25 | 2014-04-22 | 슈바르츠 에바 | 워크피스 가열용 롤러하스 가열로 및 워크피스의 가열방법 |
JP2014511988A (ja) * | 2011-03-25 | 2014-05-19 | シュヴァルツ,エーファ | ワークピースを加熱するためのローラハース炉及び方法 |
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