JPH0647250Y2

JPH0647250Y2 - 組立て式温室床の連結部の構造

Info

Publication number: JPH0647250Y2
Application number: JP1990102929U
Authority: JP
Inventors: 寅恵鈴木
Original assignee: スズエ電機株式会社
Priority date: 1990-09-29
Filing date: 1990-09-29
Publication date: 1994-12-07
Anticipated expiration: 2004-12-07
Also published as: JPH0460038U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、樋状に形成した主体を軸方向に連結して温室
床を形成する組立て式温室床の連結部の構造に関するも
のである。

（従来の技術）従来の技術として、第６図に示す構造のものがあった。

第６図において、１は繊維強化プラスチック材により樋
状に形成された主体であり、底壁２に多数の孔３を有
し、外周に外側方に向かって突出する補強用のフランジ
４を長手（左右）方向に所定ピッチで有する。

上記主体１の一方の端部、例えば左端部に外側方に向か
って拡開するＵ字状の嵌合段部５を形成する。

上記嵌合段部５は、その内周面5aが主体１の外周面６に
略対応する寸法に形成する。

そして、第６図に示すように、右方の主体１の嵌合段部
５に左方の主体１の右端部1aを嵌合させ、ボルト・ナッ
ト等の締結具７により嵌合段部５と上記右端部1aとを厚
さ方向に締め付けて左右の主体1,1を互いに連結し、こ
の作業を繰り返して左右方向に細長い樋状の温室床Ａを
形成する。

（考案が解決しようとする課題）上記従来のものは、締結具７の先端部7a（またはナッ
ト）が主体１の内方に突出するため、温室床Ａに収容し
た土を耕作機で耕す際に、耕作機の爪が上記締結具７の
先端部7aに接触して該爪を損傷する欠点が合った。

また、主体1,1の連結部がフランジ４から離間した位置
に存在していたので、この連結部の強度が不足し、撓ん
だり損傷したりする欠点が合った。

本考案は上記欠点を解消した新規な組立て式温室床の連
結部の構造を得ることを目的とする。

（課題を解決するための手段）本考案は、上記目的を達成するために、以下の如く構成
したものである。

即ち、底壁に多数の孔を有し、かつ側壁の上端部が外方
かつ下方に向かって逆Ｕ字状に湾曲されてなる樋状の主
体を設け、主体の一端から若干軸方向内に位置する部位
の外周に外側方に向かって突出する一方の端部フランジ
を形成し、主体の他端部にその内周面が主体の一端部の
外周面に略対応するＵ字状の嵌合段部を形成するととも
に、該嵌合段部の軸方向外端に外側方に向かって突出す
る他方の端部フランジを形成する構成にしたものであ
る。

また、一方の端部フランジの幅方向中心部に軸方向外方
に向かって突出する突起を形成し、他方の端部フランジ
の幅方向中心部に前記突起が嵌合可能の凹部を形成する
構成にしたものである。

（作用）本考案は上記構成にしたものであるから、主体の一端部
は一方の端部フランジにより、また主体の他端部は他方
の端部フランジにより補強されることになる。

そして、一方の主体の一端部を他方の主体と嵌合段部に
嵌合させると、上記各端部フランジが軸方向から互いに
接触することになる。

この状態で各端部フランジをボルト・ナット等の締結具
により締結すると、両主体が互いに一体的に連結される
ことになる。

（実施例）以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。

図面において、第１図は本考案の実施例を示す一部断面
側面図、第２図および第３図はそのII-IIおよびIII-III
断面図、第４図は嵌合段部の要部斜視図、第５図は主体
の連結状態を示す要部側面図、第６図は主体の幅方向中
心部の連結状態を示す要部断面図である。

第１図〜第４図において、10は合成樹脂により樋状に形
成されたメロン温室床用の主体である。

上記主体11の底壁11は、第１図〜第３図に示すようにそ
の幅方向中心が高くなる如く上方に湾曲させるととも
に、底壁11の全面に多数の孔12を形成する。

また、主体の両側壁13は、第３図に示すように上方に起
立させ、その上端部に外方かつ下方に向かって逆Ｕ字状
に湾曲する円弧縁部13aを有する。

また、主体10の外周には、第１図に示すように底壁11お
よび各側壁13から外側方に向かって突出する補強用のフ
ランジ14を左右方向に所定のピッチで形成する。

上記フランジ14のうち、右端部の端部フランジ14aは、
主体10の右端10aから若干左方に位置させ、左端部の端
部フランジ14bは、主体10の左端10bと同一面上に位置さ
せる。

また、主体10の左端部に嵌合段部15を形成する。この嵌
合段部15は、第４図に示すように、その底壁15aおよび
側壁15bを外側方に向けて段状に屈曲させるとともに、
その上縁部15cを主体の10の円弧縁部13aに対し段状かつ
小径の円弧面に形成してなり、これにより、嵌合段部15
の内周面15dを主体10の右端部10dの外周面と略対応する
寸法および形状とする。

また、第１図〜第３図に示すように、右端部の端部フラ
ンジ14aの幅方向中心部に右方（軸方向外方）に向かっ
て突出する突起16を形成し、左端部の端部フランジ14b
の幅方向中心部に上記突起16が嵌合可能の凹部17を形成
する。

なお、第２図および第３図中、18は端部フランジ14a,14
bに形成した連結孔である。

そして、第５図および第６図に示すように、右方の主体
10の嵌合段部15に左方の主体10の右端部10dを嵌合させ
るとともに、右方の主体10の端部フランジ14aに形成し
た凹部17に、左方の主体10の端部フランジ14bに形成し
た突起16を嵌合させ、次いでボルト・ナット等の締結具
19により各端部フランジ14a,14bを左右方向に圧接して
左右の主体10,10を互いに連絡し、この作業を繰り返し
て左右方向に細長い樋状のメロン用の温室床Ｂを形成す
る。

上記実施例によれば、主体10の左右両端部は、左右端部
の端部フランジ14b,14aにより補強されることになる。

そして、左方の主体10の右端部を右方の主体10の嵌合段
部15に嵌合させるとともに、各端部フランジ14a,14bの
突起16と凹部17とを嵌合させると、両主体10,10は上下
および左右方向の相対移動が規制され、また上記各フラ
ンジが軸方向から互いに接触することになる。

この状態で各端部フランジ14a,14bを締結具19により締
結すると、両主体10が左右方向（軸方向）に一体的に連
結されることになる。

（考案の効果）以上の説明から明らかな如く、本考案によれば、隣接す
る主体の一端部と他端部とを互いに嵌合させるととも
に、これら一端部と他端部とが互いに嵌合した際に一端
部と他端部とに形成した各端部フランジを軸方向から互
いに接触させるようにしたので、各端部フランジを締結
具により軸方向に締め付けることにより、締結具を主体
内に突出させることなく隣接する主体を強固に連結する
ことができる。

さらに、上記一端部と他端部とは各端部フランジによっ
て補強され、撓んだり外れたりしなくなる等の効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部断面側面図、第２図
および第３図はそのII-IIおよびIII-III断面図、第４図
は嵌合段部の要部斜視図、第５図は主体の連結状態を示
す要部側面図、第６図は主体の幅方向中心部の連結状態
を示す要部断面図、第７図は従来例を示す要部断面図で
ある。 B:温室床、10:主体、10a:右端、10b:左端、10c:外周
面、10d:右端部、11:底壁、12:孔、13:側壁、13a:円弧
縁部、14:フランジ、14a,14b:端部フランジ、15:嵌合段
部、15a:底壁、15b:側壁、15c:上縁部、15c:内周面、1
6:突起、17:凹部、18:連結孔、19:締結具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】底壁に多数の孔を有し、かつ側壁の上端部
が外方かつ下方に向かって逆Ｕ字状に湾曲されてなる樋
状の主体を設け、主体の一端から若干軸方向内に位置す
る部位の外周に外側方に向かって突出する一方の端部フ
ランジを形成し、主体の他端部にその内周面が主体の一
端部の外周面に略対応するＵ字状の嵌合段部を形成する
とともに、該嵌合段部の軸方向外端に外側方に向かって
突出する他方の端部フランジを形成したことを特徴とす
る組立て式温室床の連結部の構造。
【請求項２】一方の端部フランジの幅方向中心部に軸方
向外方に向かって突出する突起を形成し、他方の端部フ
ランジの幅方向中心部に前記突起が嵌合可能の凹部を形
成したことを特徴とする請求項１記載の組立て式温室床
の連結部の構造。