JPH0646968A - ウェットティシュー - Google Patents
ウェットティシューInfo
- Publication number
- JPH0646968A JPH0646968A JP4204980A JP20498092A JPH0646968A JP H0646968 A JPH0646968 A JP H0646968A JP 4204980 A JP4204980 A JP 4204980A JP 20498092 A JP20498092 A JP 20498092A JP H0646968 A JPH0646968 A JP H0646968A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wet tissue
- solvent
- alcohol
- aqueous solution
- paraben
- Prior art date
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- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アルコール系溶剤特有の刺激臭を発生せず、か
つ保湿性に優れたものを得る。 【構成】抗菌剤として塩化ベンザルコニウム、パラベン
の一種以上を含有し、溶剤としてアルコール溶剤を含有
せず、グリコール系溶剤を含み、グリコール溶剤の水溶
液濃度が3〜20重量%であり、さらにpHを5.0 〜7.0
として、不織布または耐湿潤性紙に含浸させた。
つ保湿性に優れたものを得る。 【構成】抗菌剤として塩化ベンザルコニウム、パラベン
の一種以上を含有し、溶剤としてアルコール溶剤を含有
せず、グリコール系溶剤を含み、グリコール溶剤の水溶
液濃度が3〜20重量%であり、さらにpHを5.0 〜7.0
として、不織布または耐湿潤性紙に含浸させた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェットティシューの
改良に関する。
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、この種のウェットティシューは、
生活の近代化に伴って多用されている。ウェットティシ
ューとしては、抗菌性があり、揮発性の高いアルコール
を主成分とし、これに塩化ベンザルコニウム、安息香
酸、パラベンなどの抗菌剤を補助成分とした溶液を不織
布あいは紙に含浸させたものが一般的である。
生活の近代化に伴って多用されている。ウェットティシ
ューとしては、抗菌性があり、揮発性の高いアルコール
を主成分とし、これに塩化ベンザルコニウム、安息香
酸、パラベンなどの抗菌剤を補助成分とした溶液を不織
布あいは紙に含浸させたものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アルコールを
溶剤するとする場合、刺激臭による不快感を使用者にも
たらし、さらに保湿性が十分でない問題がある。
溶剤するとする場合、刺激臭による不快感を使用者にも
たらし、さらに保湿性が十分でない問題がある。
【0004】したがって、本発明の課題は、アルコール
系溶剤特有の刺激臭から解放し、かつ保湿性をもったも
のとすることにある。
系溶剤特有の刺激臭から解放し、かつ保湿性をもったも
のとすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、抗菌剤とし
て塩化ベンザルコニウム、パラベンの一種以上を含有
し、溶剤としてアルコール溶剤を含有せず、グリコール
系溶剤を含み、グリコール溶剤の水溶液濃度が3〜20
重量%であり、さらにpHを5.0 〜7.0 として、不織布ま
たは耐湿潤性紙に含浸させたことで解決できる。
て塩化ベンザルコニウム、パラベンの一種以上を含有
し、溶剤としてアルコール溶剤を含有せず、グリコール
系溶剤を含み、グリコール溶剤の水溶液濃度が3〜20
重量%であり、さらにpHを5.0 〜7.0 として、不織布ま
たは耐湿潤性紙に含浸させたことで解決できる。
【0006】
【作用】本発明では、アルコール系溶剤を含まないの
で、アルコール系溶剤特有の刺激臭から解放される。さ
らに、グリコール系溶剤を含有するので、優れた保湿性
を示す。
で、アルコール系溶剤特有の刺激臭から解放される。さ
らに、グリコール系溶剤を含有するので、優れた保湿性
を示す。
【0007】
【実施例】本発明において、抗菌剤としては、塩化ベン
ザルコニウム、パラベンの一種以上を含有したものを用
いる。この場合、パラベンとしては、メチルパラベン、
エチルパラベン、プロピルパラベンのいずれも用いるこ
とができる。抗菌剤としては、一種でもよいが、二種以
上併用することにより、菌に対して広い抗菌作用を示
す。
ザルコニウム、パラベンの一種以上を含有したものを用
いる。この場合、パラベンとしては、メチルパラベン、
エチルパラベン、プロピルパラベンのいずれも用いるこ
とができる。抗菌剤としては、一種でもよいが、二種以
上併用することにより、菌に対して広い抗菌作用を示
す。
【0008】溶剤としては、刺激臭をもたらすアルコー
ルを用いない。その代わりに、グリコール系溶剤を使用
する。グリコール系溶剤としては、プロピレングリコー
ル、1−3ブタンジオール、イソプレングリコールなど
を用いることができる。グリコール溶剤の水溶液濃度は
3〜20重量%とされる。3重量%未満では、抗菌剤で
あるパラベンの抗菌力を発揮させるほどには溶解できな
い。また、20重量%を超えると、ベタツキを生じ、使
用時に不快感を与えるようになるので好ましくない。
ルを用いない。その代わりに、グリコール系溶剤を使用
する。グリコール系溶剤としては、プロピレングリコー
ル、1−3ブタンジオール、イソプレングリコールなど
を用いることができる。グリコール溶剤の水溶液濃度は
3〜20重量%とされる。3重量%未満では、抗菌剤で
あるパラベンの抗菌力を発揮させるほどには溶解できな
い。また、20重量%を超えると、ベタツキを生じ、使
用時に不快感を与えるようになるので好ましくない。
【0009】ウェットティシューには、さらに、桃葉エ
キスや、pH調整を目的としてリン酸水素ナトリウムなど
を微量含有させることができる。
キスや、pH調整を目的としてリン酸水素ナトリウムなど
を微量含有させることができる。
【0010】水溶液のpHは、肌のpH(=4.5 〜6.5 )に
近い5.0 〜7.0 とされる。pHが5.0未満、あるいはpHが
7.0 を超えると、肌荒れの原因となる。
近い5.0 〜7.0 とされる。pHが5.0未満、あるいはpHが
7.0 を超えると、肌荒れの原因となる。
【0011】上記水溶液は、不織布または耐湿潤性紙に
含浸される。このウェットティシューは、最終的には、
密封容器や密封袋内に収容された商品化される。
含浸される。このウェットティシューは、最終的には、
密封容器や密封袋内に収容された商品化される。
【0012】次に実施例を示して本発明の効果を明らか
にする。表1に示すように、溶剤および抗菌剤の種類、
および含有量を代えて、そのpH、カビ発芽試験、ベトツ
キ、アルコール臭の有無、保湿性を調べたところ、表2
に示す結果を得た。
にする。表1に示すように、溶剤および抗菌剤の種類、
および含有量を代えて、そのpH、カビ発芽試験、ベトツ
キ、アルコール臭の有無、保湿性を調べたところ、表2
に示す結果を得た。
【0013】なお、カビの発生試験は、黒かびを例に採
ると次記の通りである。すなわち、黒かび(Cladospori
um sp.) をポテトデキストロース寒天培地に移植し、20
〜25℃で10〜20日間培養し、その後は0〜15℃に保って
保存する。使用時は、保存されたかびを新しい培地に移
植し、20〜28℃で10日間培養した後、10日間以内に使用
して、〜の発芽試験を行う。 発芽テスト1…滅菌シャーレに試料のみを入れ、これ
にかびを移植する。20〜25℃で2週間培養し、かびが発
芽したかどうかを肉眼で判定する。 発芽テスト2…滅菌シャーレに滅菌ポテトデキストロ
ース寒天培地を入れ、冷却凝固させる。その上に試料を
おき、20〜25℃で2週間培養し、試料上にかびが発芽し
たかどうか肉眼で判定する。 発芽テスト3…滅菌シャーレに滅菌ポテトデキストロ
ース寒天培地を入れ、冷却凝固させる。その上に試料を
おき、試料上にかびを移植する。20〜25℃で2週間培養
し、試料上にかびが発芽したかどうかを肉眼で判定す
る。なお、表1中、評価のランクとしては、2個のシャ
ーレで実験を行い、各結果をもってランク付けを行っ
た。A:カビの発生なし、B:カビの発生面積が全体の
1/3以下である、C:カビの発生面積が全体の1/3
を超える。
ると次記の通りである。すなわち、黒かび(Cladospori
um sp.) をポテトデキストロース寒天培地に移植し、20
〜25℃で10〜20日間培養し、その後は0〜15℃に保って
保存する。使用時は、保存されたかびを新しい培地に移
植し、20〜28℃で10日間培養した後、10日間以内に使用
して、〜の発芽試験を行う。 発芽テスト1…滅菌シャーレに試料のみを入れ、これ
にかびを移植する。20〜25℃で2週間培養し、かびが発
芽したかどうかを肉眼で判定する。 発芽テスト2…滅菌シャーレに滅菌ポテトデキストロ
ース寒天培地を入れ、冷却凝固させる。その上に試料を
おき、20〜25℃で2週間培養し、試料上にかびが発芽し
たかどうか肉眼で判定する。 発芽テスト3…滅菌シャーレに滅菌ポテトデキストロ
ース寒天培地を入れ、冷却凝固させる。その上に試料を
おき、試料上にかびを移植する。20〜25℃で2週間培養
し、試料上にかびが発芽したかどうかを肉眼で判定す
る。なお、表1中、評価のランクとしては、2個のシャ
ーレで実験を行い、各結果をもってランク付けを行っ
た。A:カビの発生なし、B:カビの発生面積が全体の
1/3以下である、C:カビの発生面積が全体の1/3
を超える。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】この結果から、本発明のものが優れている
ことが判る。
ことが判る。
【0017】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、アルコー
ル系溶剤特有の刺激臭から解放され、かつ保湿性に優れ
たものを得ることができる。
ル系溶剤特有の刺激臭から解放され、かつ保湿性に優れ
たものを得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】抗菌剤として塩化ベンザルコニウム、パラ
ベンの一種以上を含有し、溶剤としてアルコール溶剤を
含有せず、グリコール系溶剤を含み、グリコール溶剤の
水溶液濃度が3〜20重量%であり、さらにpHを5.0 〜
7.0 として、不織布または耐湿潤性紙に含浸させたこと
を特徴とするウェットティシュー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4204980A JPH0646968A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | ウェットティシュー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4204980A JPH0646968A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | ウェットティシュー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646968A true JPH0646968A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16499483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4204980A Pending JPH0646968A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | ウェットティシュー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646968A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997024927A1 (en) * | 1996-01-05 | 1997-07-17 | Reckitt & Colman Products Limited | Antiseptic composition containing a quaternary ammonium compound a chelating agent and a polyol |
EP1088535A1 (en) * | 1998-06-03 | 2001-04-04 | Yuzo Tsuchida | Silk clothes for protecting affected parts |
EP1153544A3 (en) * | 2000-05-11 | 2001-11-21 | Unilever Plc | Antimicrobial cleansing composition and wipe |
WO2002100448A1 (en) * | 2001-06-13 | 2002-12-19 | Barrie David Cooper | Antibacterial material |
JP2006069919A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 殺菌消毒剤 |
JP2008100923A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | Kao Corp | 防腐殺菌剤及び皮膚外用組成物 |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP4204980A patent/JPH0646968A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997024927A1 (en) * | 1996-01-05 | 1997-07-17 | Reckitt & Colman Products Limited | Antiseptic composition containing a quaternary ammonium compound a chelating agent and a polyol |
EP1088535A1 (en) * | 1998-06-03 | 2001-04-04 | Yuzo Tsuchida | Silk clothes for protecting affected parts |
EP1088535A4 (en) * | 1998-06-03 | 2006-05-31 | Hououdou Co Ltd | SILK CLOTHING TO PROTECT DAMAGED BODY PARTS |
EP1153544A3 (en) * | 2000-05-11 | 2001-11-21 | Unilever Plc | Antimicrobial cleansing composition and wipe |
WO2002100448A1 (en) * | 2001-06-13 | 2002-12-19 | Barrie David Cooper | Antibacterial material |
JP2006069919A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 殺菌消毒剤 |
JP2008100923A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | Kao Corp | 防腐殺菌剤及び皮膚外用組成物 |
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