JPH0646457A - Muse信号の折り返し除去装置 - Google Patents
Muse信号の折り返し除去装置Info
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- JPH0646457A JPH0646457A JP4219803A JP21980392A JPH0646457A JP H0646457 A JPH0646457 A JP H0646457A JP 4219803 A JP4219803 A JP 4219803A JP 21980392 A JP21980392 A JP 21980392A JP H0646457 A JPH0646457 A JP H0646457A
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- Japan
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- inter
- signal
- muse signal
- muse
- circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 MUSE信号の静止画像に対し、垂直方向の
解像度をあまり劣化させることなしに、フィールド間折
り返し歪みを除去する。 【構成】 MUSE信号の静止画像は、フレーム間内挿
回路1でフレーム間の内挿処理を施され、フレーム間の
折り返し歪みを除去される。フレーム間の折り返し歪み
を除去された信号は、垂直ローパスフィルタ7で前フィ
ールドとの演算処理を施され、フィールド間の折り返し
歪みを除去される。その際、フィルタ制御回路11は、
フレーム間内挿回路1の出力の高域成分を抽出し、その
高域成分のレベルが高いときは、垂直ローパスフィルタ
7の通過帯域をきつめに設定してフィールド間の折り返
し歪みを十分に除去し、高域成分のレベルが低いとき
は、垂直ローパスフィルタ7の通過帯域を緩めに設定し
て垂直解像度の劣化を防止する。
解像度をあまり劣化させることなしに、フィールド間折
り返し歪みを除去する。 【構成】 MUSE信号の静止画像は、フレーム間内挿
回路1でフレーム間の内挿処理を施され、フレーム間の
折り返し歪みを除去される。フレーム間の折り返し歪み
を除去された信号は、垂直ローパスフィルタ7で前フィ
ールドとの演算処理を施され、フィールド間の折り返し
歪みを除去される。その際、フィルタ制御回路11は、
フレーム間内挿回路1の出力の高域成分を抽出し、その
高域成分のレベルが高いときは、垂直ローパスフィルタ
7の通過帯域をきつめに設定してフィールド間の折り返
し歪みを十分に除去し、高域成分のレベルが低いとき
は、垂直ローパスフィルタ7の通過帯域を緩めに設定し
て垂直解像度の劣化を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MUSE/NTSC
コンバータ等に使用され、静止画像に含まれるフレーム
間及びフィールド間の折り返し歪みを除去するためのM
USE信号の折り返し除去装置に関する。
コンバータ等に使用され、静止画像に含まれるフレーム
間及びフィールド間の折り返し歪みを除去するためのM
USE信号の折り返し除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハイビジョン衛星放送用に開発さ
れたMUSE(multiple sub-Nyquistsampling encodin
g)方式に基づくテレビジョン信号を、現行標準方式で
あるNTSC方式用のテレビジョン受像機で受信可能に
するMUSE/NTSCコンバータが種々開発されてい
る。この種のコンバータは、通常のMUSEデコーダの
ように装置規模が大型にならず、簡易な方式で小型廉価
であることが特徴である。最も簡易な方式としては、M
USEデコーダにおける動画処理の部分、即ちフィール
ド内内挿処理のみを行なう方式が知られている。しか
し、フィールド内内挿処理のみでは、静止画像にフレー
ム間及びフィールド間のオフセットサブサンプリングに
起因した折り返し歪みが生じ、画像のエッジ部分でちら
つきが発生するという問題点がある。
れたMUSE(multiple sub-Nyquistsampling encodin
g)方式に基づくテレビジョン信号を、現行標準方式で
あるNTSC方式用のテレビジョン受像機で受信可能に
するMUSE/NTSCコンバータが種々開発されてい
る。この種のコンバータは、通常のMUSEデコーダの
ように装置規模が大型にならず、簡易な方式で小型廉価
であることが特徴である。最も簡易な方式としては、M
USEデコーダにおける動画処理の部分、即ちフィール
ド内内挿処理のみを行なう方式が知られている。しか
し、フィールド内内挿処理のみでは、静止画像にフレー
ム間及びフィールド間のオフセットサブサンプリングに
起因した折り返し歪みが生じ、画像のエッジ部分でちら
つきが発生するという問題点がある。
【0003】そこで、静止画像に含まれるフレーム間及
びフィールド間の折り返し歪みを簡易な方法で除去する
折り返し除去部を備えたMUSE/NTSCコンバータ
も開発されている(「MUSE−NTSCコンバータの
開発」、伊藤他;1991年テレビジョン学会年次大会)。
びフィールド間の折り返し歪みを簡易な方法で除去する
折り返し除去部を備えたMUSE/NTSCコンバータ
も開発されている(「MUSE−NTSCコンバータの
開発」、伊藤他;1991年テレビジョン学会年次大会)。
【0004】図6に、この方式の折り返し除去部の構成
を示す。図示しないA/Dコンバータにより例えば1
6.2MHzで再サンプリングされ、ディエンファシス
処理されて得られた入力MUSE信号(静止画像)は、
フレーム間内挿回路1の一方の入力として供給されてい
る。また、入力MUSE信号は、1フィールド遅延回路
2、1ライン遅延回路3及び1フィールド遅延回路4を
順次通って1フレーム(1125本)分遅延され、この
信号がフレーム間内挿回路1の他方の入力として供給さ
れている。フレーム間内挿回路1は、これらの入力信号
を交互に選択してフレーム間内挿処理を行ない、32.
4MHzの信号として出力する。
を示す。図示しないA/Dコンバータにより例えば1
6.2MHzで再サンプリングされ、ディエンファシス
処理されて得られた入力MUSE信号(静止画像)は、
フレーム間内挿回路1の一方の入力として供給されてい
る。また、入力MUSE信号は、1フィールド遅延回路
2、1ライン遅延回路3及び1フィールド遅延回路4を
順次通って1フレーム(1125本)分遅延され、この
信号がフレーム間内挿回路1の他方の入力として供給さ
れている。フレーム間内挿回路1は、これらの入力信号
を交互に選択してフレーム間内挿処理を行ない、32.
4MHzの信号として出力する。
【0005】一方、1フィールド遅延回路2の出力と、
1ライン遅延回路3の出力とは、加算器5に供給され、
適当な重み付けをされて加算される。そして、この加算
出力とフレーム間内挿回路1の出力とが加算器6で加算
処理される。この部分はフィールド間の垂直ローパスフ
ィルタ7を構成する部分で、1フィールド前の信号を用
いたフィールド間演算処理を実行する。
1ライン遅延回路3の出力とは、加算器5に供給され、
適当な重み付けをされて加算される。そして、この加算
出力とフレーム間内挿回路1の出力とが加算器6で加算
処理される。この部分はフィールド間の垂直ローパスフ
ィルタ7を構成する部分で、1フィールド前の信号を用
いたフィールド間演算処理を実行する。
【0006】次に、このように構成された折り返し除去
部の作用を説明する。図7は、上記折り返し除去部の各
部の信号の空間周波数を2次元的に表示した図である。
即ち、図7(a)に示す入力MUSE信号(静止画像)
の帯域は、水平8.1MHz、垂直1125本である
が、この信号にはフレーム間オフセットサブサンプリン
グによる折り返し成分Afrと、フィールド間オフセット
サブサンプリングによる折り返し成分Afiとが含まれて
いる。この信号がフレーム間内挿回路1でフレーム間内
挿処理されると、静止画像ではフレーム間が同一の画像
であるため、図7(b)に示すように、フレーム間折り
返し歪みが除去されて水平方向の信号帯域が約12MH
zまで拡大する。また、上述した垂直ローパスフィルタ
7の通過帯域特性は、フィルタタップ係数によって種々
変化するが、概ね図8のようになる。したがって、この
フィルタ7を通過させると、図8に示すように、フィー
ルド間オフセットサブサンプリングによる折り返し成分
Afiが除去される。
部の作用を説明する。図7は、上記折り返し除去部の各
部の信号の空間周波数を2次元的に表示した図である。
即ち、図7(a)に示す入力MUSE信号(静止画像)
の帯域は、水平8.1MHz、垂直1125本である
が、この信号にはフレーム間オフセットサブサンプリン
グによる折り返し成分Afrと、フィールド間オフセット
サブサンプリングによる折り返し成分Afiとが含まれて
いる。この信号がフレーム間内挿回路1でフレーム間内
挿処理されると、静止画像ではフレーム間が同一の画像
であるため、図7(b)に示すように、フレーム間折り
返し歪みが除去されて水平方向の信号帯域が約12MH
zまで拡大する。また、上述した垂直ローパスフィルタ
7の通過帯域特性は、フィルタタップ係数によって種々
変化するが、概ね図8のようになる。したがって、この
フィルタ7を通過させると、図8に示すように、フィー
ルド間オフセットサブサンプリングによる折り返し成分
Afiが除去される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の折り返し除去装置では、垂直ローパスフィルタ
7が現フィールドの対応画素に対して前フィールドの上
下の画素を加算処理するので、垂直ローパスフィルタ7
の通過帯域をきつめに制限した場合には、フィールド間
折り返し歪みの除去効果は上がるものの、垂直方向の解
像度も同時に劣化してしまうという問題点がある。ま
た、通過帯域を緩めに制限した場合には、垂直方向の解
像度の劣化が少なくなる反面、フィールド間折り返し歪
みが十分に除去されないという問題点がある。
た従来の折り返し除去装置では、垂直ローパスフィルタ
7が現フィールドの対応画素に対して前フィールドの上
下の画素を加算処理するので、垂直ローパスフィルタ7
の通過帯域をきつめに制限した場合には、フィールド間
折り返し歪みの除去効果は上がるものの、垂直方向の解
像度も同時に劣化してしまうという問題点がある。ま
た、通過帯域を緩めに制限した場合には、垂直方向の解
像度の劣化が少なくなる反面、フィールド間折り返し歪
みが十分に除去されないという問題点がある。
【0008】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、垂直方向の解像度をあまり劣化さ
せることなしに、フィールド間折り返し歪みを除去する
ことができるMUSE信号の折り返し除去装置を提供す
ることを目的とする。
めになされたもので、垂直方向の解像度をあまり劣化さ
せることなしに、フィールド間折り返し歪みを除去する
ことができるMUSE信号の折り返し除去装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るMUSE
信号の折り返し除去装置は、MUSE信号に対しフレー
ム間の内挿処理を施してフレーム間の折り返し歪みを除
去するフレーム間内挿手段と、このフレーム間内挿手段
でフレーム間の折り返し歪みを除去されたMUSE信号
に対し前フィールドとの演算処理を施してフィールド間
の折り返し歪みを除去するフィルタ手段と、前記フレー
ム間内挿手段の出力の高域成分を抽出し得られた高域成
分のレベルに応じて前記フィルタ手段の通過帯域特性を
適応的に変化させるフィルタ制御手段とを具備したこと
を特徴とする。
信号の折り返し除去装置は、MUSE信号に対しフレー
ム間の内挿処理を施してフレーム間の折り返し歪みを除
去するフレーム間内挿手段と、このフレーム間内挿手段
でフレーム間の折り返し歪みを除去されたMUSE信号
に対し前フィールドとの演算処理を施してフィールド間
の折り返し歪みを除去するフィルタ手段と、前記フレー
ム間内挿手段の出力の高域成分を抽出し得られた高域成
分のレベルに応じて前記フィルタ手段の通過帯域特性を
適応的に変化させるフィルタ制御手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】一般の映像信号では、高域成分のレベルが常に
大きいとは限らないので、フレーム間内挿後の映像信号
には、フィールド間オフセットサブサンプリングによる
折り返し成分が含まれているとはいえ、それによる影響
が極めて小さいことも多い。そこで、この発明によれ
ば、フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成分の
レベルが高い場合には、フィルタ手段の通過帯域がきつ
めに制限されてフィールド間の折り返し歪みが十分に除
去され、フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成
分のレベルが小さい場合には、フィルタ手段の通過帯域
が緩めに制限されて垂直方向の解像度の劣化が抑制され
る。したがって、この発明によれば、垂直方向の解像度
をあまり劣化させることなく、フィールド間折り返し歪
みを除去することができる。
大きいとは限らないので、フレーム間内挿後の映像信号
には、フィールド間オフセットサブサンプリングによる
折り返し成分が含まれているとはいえ、それによる影響
が極めて小さいことも多い。そこで、この発明によれ
ば、フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成分の
レベルが高い場合には、フィルタ手段の通過帯域がきつ
めに制限されてフィールド間の折り返し歪みが十分に除
去され、フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成
分のレベルが小さい場合には、フィルタ手段の通過帯域
が緩めに制限されて垂直方向の解像度の劣化が抑制され
る。したがって、この発明によれば、垂直方向の解像度
をあまり劣化させることなく、フィールド間折り返し歪
みを除去することができる。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面を参照してこの発明の実施
例について説明する。図1はこの発明の実施例に係るM
USE信号の折り返し除去装置の構成を示すブロック図
である。なお、図1において、図6と同一の部分には同
一符号を付し、重複する部分の説明は割愛する。
例について説明する。図1はこの発明の実施例に係るM
USE信号の折り返し除去装置の構成を示すブロック図
である。なお、図1において、図6と同一の部分には同
一符号を付し、重複する部分の説明は割愛する。
【0012】この実施例の装置が図6に示した従来の装
置と異なる点は、1フィールド遅延回路2、1ライン遅
延回路3、1フィールド遅延回路4及び加算器5,6で
構成される垂直ローパスフィルタ7の通過帯域特性が、
フィルタ制御回路11よって制御される点である。フィ
ルタ制御回路11は、ローパスフィルタ12、減算器1
3及び乗算器14により構成されている。即ち、フレー
ム間内挿回路1でフレーム間内挿された信号(静止画
像)は、ローパスフィルタ12において低域成分のみを
抽出される。一方、フレーム間内挿後の信号は減算器1
3にも供給され、ここでローパスフィルタ12からの低
域成分を減算される。つまり、減算器13からはフレー
ム間内挿回路1の出力に含まれる高域成分のみが出力さ
れる。
置と異なる点は、1フィールド遅延回路2、1ライン遅
延回路3、1フィールド遅延回路4及び加算器5,6で
構成される垂直ローパスフィルタ7の通過帯域特性が、
フィルタ制御回路11よって制御される点である。フィ
ルタ制御回路11は、ローパスフィルタ12、減算器1
3及び乗算器14により構成されている。即ち、フレー
ム間内挿回路1でフレーム間内挿された信号(静止画
像)は、ローパスフィルタ12において低域成分のみを
抽出される。一方、フレーム間内挿後の信号は減算器1
3にも供給され、ここでローパスフィルタ12からの低
域成分を減算される。つまり、減算器13からはフレー
ム間内挿回路1の出力に含まれる高域成分のみが出力さ
れる。
【0013】また、前フィールドの周辺画素を加算する
加算器5の出力は乗算器14に供給され、減算器13の
出力に応じてゲイン調整される。図2は、減算器13の
出力、即ちフレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域
成分のレベルと、乗算器14のゲインとの関係を示す図
である。この図からも明らかなように、乗算器14は、
フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成分のレベ
ルが高い場合には、前フィールドの画素成分を多くし
て、垂直ローパスフィルタ7の通過帯域特性をきつめに
設定し、フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成
分のレベルが低い場合には、前フィールドの画素成分を
少なくして、垂直ローパスフィルタ7の通過帯域特性を
緩めに設定するように動作する。そして乗算器14の出
力が、加算器6でフレーム間内挿処理後の信号と加算さ
れる。そして、加算器6の出力は、回路のトータルゲイ
ンを一定にするため、減算器13の出力に応じて乗算器
15により出力レベルを正規化される。
加算器5の出力は乗算器14に供給され、減算器13の
出力に応じてゲイン調整される。図2は、減算器13の
出力、即ちフレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域
成分のレベルと、乗算器14のゲインとの関係を示す図
である。この図からも明らかなように、乗算器14は、
フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成分のレベ
ルが高い場合には、前フィールドの画素成分を多くし
て、垂直ローパスフィルタ7の通過帯域特性をきつめに
設定し、フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成
分のレベルが低い場合には、前フィールドの画素成分を
少なくして、垂直ローパスフィルタ7の通過帯域特性を
緩めに設定するように動作する。そして乗算器14の出
力が、加算器6でフレーム間内挿処理後の信号と加算さ
れる。そして、加算器6の出力は、回路のトータルゲイ
ンを一定にするため、減算器13の出力に応じて乗算器
15により出力レベルを正規化される。
【0014】このように構成された折り返し除去装置に
よれば、図3(a)、(b)に示すように、フレーム間
内挿回路1でフレーム間内挿処理された信号の高域成分
のレベルが高い場合には、図3(c)に示すように、垂
直ローパスフィルタ7の通過帯域特性がきつめに設定さ
れるので、フィールド間折り返し歪みが従来と同様に除
去される。また、図4(a)、(b)に示すように、フ
レーム間内挿回路1でフレーム間内挿処理された信号の
高域成分のレベルが低い場合には、図4(c)に示すよ
うに、垂直ローパスフィルタ7の通過帯域特性が緩めに
設定されるので、垂直解像度の劣化を防止することがで
きる。
よれば、図3(a)、(b)に示すように、フレーム間
内挿回路1でフレーム間内挿処理された信号の高域成分
のレベルが高い場合には、図3(c)に示すように、垂
直ローパスフィルタ7の通過帯域特性がきつめに設定さ
れるので、フィールド間折り返し歪みが従来と同様に除
去される。また、図4(a)、(b)に示すように、フ
レーム間内挿回路1でフレーム間内挿処理された信号の
高域成分のレベルが低い場合には、図4(c)に示すよ
うに、垂直ローパスフィルタ7の通過帯域特性が緩めに
設定されるので、垂直解像度の劣化を防止することがで
きる。
【0015】なお、この発明は上述した実施例に限定さ
れるものではなく、フィルタ手段の構成及びフィルタ制
御手段の構成等は、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
れるものではなく、フィルタ手段の構成及びフィルタ制
御手段の構成等は、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
【0016】図5は、垂直ローパスフィルタ21及びフ
ィルタ制御回路22の他の構成例を示したブロック図で
ある。垂直ローパスフィルタ21のライン間信号を加算
する加算器5の入力信号b,cは夫々乗算器24,25
により係数1/4を乗算される。フレーム間内挿回路1
の出力信号aは、乗算器23によって係数1/2を乗算
され、加算器5の出力は、減算器26で乗算器23の出
力を減算される。そして、この減算器26の出力がフィ
ルタ制御回路22に供給される。また、フィルタ制御回
路22を構成する減算器13の出力は、リミッタ27及
び割算器28を介して乗算器14の制御信号として与え
られる。
ィルタ制御回路22の他の構成例を示したブロック図で
ある。垂直ローパスフィルタ21のライン間信号を加算
する加算器5の入力信号b,cは夫々乗算器24,25
により係数1/4を乗算される。フレーム間内挿回路1
の出力信号aは、乗算器23によって係数1/2を乗算
され、加算器5の出力は、減算器26で乗算器23の出
力を減算される。そして、この減算器26の出力がフィ
ルタ制御回路22に供給される。また、フィルタ制御回
路22を構成する減算器13の出力は、リミッタ27及
び割算器28を介して乗算器14の制御信号として与え
られる。
【0017】この構成によれば、出力Yは、下記数1の
ようになる。
ようになる。
【0018】
【数1】Y=a+X(b/4+c/4−a/2)
【0019】したがって、例えばX=0,1,1/2の
ときには、それぞれ数2のような出力が得られる。
ときには、それぞれ数2のような出力が得られる。
【0020】
【数2】 X=0のとき Y=a X=1のとき Y=a/2+(b+c)/4 X=0.5のとき Y=a+[(b+c)/4−a/
2]/2=3a/4+(b+c)/8
2]/2=3a/4+(b+c)/8
【0021】以上から明らかなように、この構成によれ
ば、回路のトータルのゲインを一定にすることができ
る。なお、ゲインXは、0<X<1の条件を満たさなけ
ればならないので、減算器13の出力をリミッタ27で
ある程度の制限をしたうえで、正規化する。つまり、減
算器13で差分をとった後にもとの信号aと割算される
ことになる。図中点線で示すリミッタ27と割算器28
の部分は、ハードウェア構成を考えた場合、ROM等の
メモリを使用したテーブルルックアップ方式を用いるの
が望ましい。
ば、回路のトータルのゲインを一定にすることができ
る。なお、ゲインXは、0<X<1の条件を満たさなけ
ればならないので、減算器13の出力をリミッタ27で
ある程度の制限をしたうえで、正規化する。つまり、減
算器13で差分をとった後にもとの信号aと割算される
ことになる。図中点線で示すリミッタ27と割算器28
の部分は、ハードウェア構成を考えた場合、ROM等の
メモリを使用したテーブルルックアップ方式を用いるの
が望ましい。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成分のレベ
ルが高い場合には、フィルタ手段の通過帯域がきつめに
制限されてフィールド間の折り返し歪みが十分に除去さ
れ、フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成分の
レベルが小さい場合には、フィルタ手段の通過帯域が緩
めに制限されて垂直方向の解像度の劣化が抑制されるの
で、垂直方向の解像度をあまり劣化させることなく、フ
ィールド間折り返し歪みを除去することができるという
効果を奏する。
フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成分のレベ
ルが高い場合には、フィルタ手段の通過帯域がきつめに
制限されてフィールド間の折り返し歪みが十分に除去さ
れ、フレーム間内挿処理後の信号に含まれる高域成分の
レベルが小さい場合には、フィルタ手段の通過帯域が緩
めに制限されて垂直方向の解像度の劣化が抑制されるの
で、垂直方向の解像度をあまり劣化させることなく、フ
ィールド間折り返し歪みを除去することができるという
効果を奏する。
【図1】 この発明の実施例に係るMUSE信号の折り
返し除去装置のブロック図である。
返し除去装置のブロック図である。
【図2】 同装置におけるフレーム間内挿処理後の信号
の高域成分のレベルと乗算器のゲインとの関係を示す図
である。
の高域成分のレベルと乗算器のゲインとの関係を示す図
である。
【図3】 フレーム間内挿処理後の信号に高域成分が多
い場合の1次元及び2次元スペクトルと垂直フィルタの
通過帯域特性とを示す図である。
い場合の1次元及び2次元スペクトルと垂直フィルタの
通過帯域特性とを示す図である。
【図4】 フレーム間内挿処理後の信号に高域成分が少
ない場合の1次元及び2次元スペクトルと垂直フィルタ
の通過帯域特性とを示す図である。
ない場合の1次元及び2次元スペクトルと垂直フィルタ
の通過帯域特性とを示す図である。
【図5】 この発明の他の実施例に係るMUSE信号の
折り返し除去装置のブロック図である。
折り返し除去装置のブロック図である。
【図6】 従来のMUSE信号の折り返し除去装置のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図7】 同装置の各部の信号の2次元スペクトルを示
す図である。
す図である。
【図8】 同装置における垂直フィルタの通過帯域特性
を示す図である。
を示す図である。
1…フレーム間内挿回路、2,4…1フィールド遅延回
路、3…1ライン遅延回路、4,5…加算器、7,21
…垂直ローパスフィルタ、11,22…フィルタ制御回
路、12…ローパスフィルタ、13,26…減算器、1
4,15,23〜25…乗算器、27…リミッタ、28
…割算器。
路、3…1ライン遅延回路、4,5…加算器、7,21
…垂直ローパスフィルタ、11,22…フィルタ制御回
路、12…ローパスフィルタ、13,26…減算器、1
4,15,23〜25…乗算器、27…リミッタ、28
…割算器。
Claims (1)
- 【請求項1】 MUSE信号に対しフレーム間の内挿処
理を施してフレーム間の折り返し歪みを除去するフレー
ム間内挿手段と、 このフレーム間内挿手段でフレーム間の折り返し歪みを
除去されたMUSE信号に対し前フィールドとの演算処
理を施してフィールド間の折り返し歪みを除去するフィ
ルタ手段と、 前記フレーム間内挿手段の出力の高域成分を抽出し得ら
れた高域成分のレベルに応じて前記フィルタ手段の通過
帯域特性を適応的に変化させるフィルタ制御手段とを具
備したことを特徴とするMUSE信号の折り返し除去装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4219803A JPH0646457A (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | Muse信号の折り返し除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4219803A JPH0646457A (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | Muse信号の折り返し除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646457A true JPH0646457A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=16741288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4219803A Pending JPH0646457A (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | Muse信号の折り返し除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646457A (ja) |
-
1992
- 1992-07-27 JP JP4219803A patent/JPH0646457A/ja active Pending
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