JPH0646289A - 画像信号の階調補正回路 - Google Patents

画像信号の階調補正回路

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JPH0646289A
JPH0646289A JP17268091A JP17268091A JPH0646289A JP H0646289 A JPH0646289 A JP H0646289A JP 17268091 A JP17268091 A JP 17268091A JP 17268091 A JP17268091 A JP 17268091A JP H0646289 A JPH0646289 A JP H0646289A
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浩三 藤井
Hideo Sawai
秀夫 澤井
Takashi Komatsu
隆▲史▼ 小松
Tetsuo Sakai
徹男 坂井
Yoshimichi Takano
善道 高野
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 送信側(例えば放送局)でCRTの特性に合
うように予め階調を補正してある画像信号の階調をCR
T以外の表示装置の特性に合うように補正できかつ簡易
な構成の階調補正回路を提供すること。 [構成] アナログ乗算器11と、その一方の入力端子
xに画像信号に比例する入力信号Vi を供給し、他方の
入力端子yに入力信号Vi のレベルが入力信号Vi のピ
ーク値の5〜50%の範囲内の予め定めた一定値VS
下の場合はこのVS をVS より大きい場合は入力信号V
i を入力する入力信号制御回路部13とを具える。さら
に、アナログ乗算器を利得制御用端子装備のものとし、
この端子に入力信号Vi に関連し変化する電流値を供給
し出力信号V0 に利得制御を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アナログ方式の、画
像信号の階調補正回路に関するものであり、特に、アナ
ログ乗算器を用いて構成したγが2近傍の階調補正回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行のテレビジョン放送では、その端末
装置として、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示
装置が主に使用されている。このため、送信側(例えば
放送局)から発せられる画像信号には、映像の階調をC
RTの特性に合うようにするための階調補正が施されて
いる。そして、この補正は、通常、CRTのγ=2.2
に対して逆の補正γ=1/2.2で与えられるが、画像
信号の黒レベル付近では階調再現特性の傾きが無限大に
なるためこの傾きが2〜10になるように(すなわちγ
=1)行われる。
【0003】また、近年、CRTに代わる種々の表示装
置の実用化も図られている。主に平面型表示装置の実現
要望を満たすためである。液晶表示装置、プラズマディ
スプレイパネル等はその良い例である。
【0004】しかし、CRTに代わる他の表示装置の特
性はCRTの特性とは異なるので、CRTに代わる他の
表示装置でCRT用の画像信号を表示するためには、送
信側でCRT用に予め補正されている階調をCRTを用
いていない当該表示装置用に補正するための回路(また
は送信側でCRT用に予め補正されている階調を元に戻
す回路)すなわち画像信号の階調補正回路が必要にな
る。
【0005】このような画像信号の階調補正回路の従来
例としては、ダイオードを用い折れ線近似により階調を
補正する回路、画像信号をディジタル化しこの信号を予
め用意したルックアップテーブルと照合して階調を補正
する回路、或は、アナログ乗算器の両入力端子に画像信
号を単に入力することによりこれら信号の二乗の値を得
る回路即ちγ=2の階調補正回路があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイオ
ードを用い折れ線近似により階調補正を行う回路の場合
は、正確な近似がむづかしいため補正の精度が低いとい
う問題点があった。また、ルックアップテーブルを参照
し補正を行う回路の場合は、画像信号をディジタル処理
する必要があるために処理が複雑になる、回路規模が大
きくなるなどの問題点があった。また、アナログ乗算器
の両入力に画像信号を単に入力する構成の回路の場合
は、γ=2の階調補正回路しか構成できないという問題
点があった。
【0007】この出願はこのような点に鑑みなされたも
のであり従ってこの出願の第一発明の目的は、画像信号
のうちの黒レベルに相当する信号はγ=1でそれ以外の
レベルに相当する信号はγ=2でそれぞれ精度良く補正
でき然も構成が簡単な階調補正回路を提供することにあ
る。
【0008】また、この出願の第二発明の目的は、画像
信号をγ=2の近傍の値で任意のγ値で補正でき然も構
成が簡単な階調補正回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
めこの出願の第一発明の画像信号の階調補正回路(以
下、「第一発明の階調補正回路」と略称することもあ
る。)によれば、アナログ乗算器と、該アナログ乗算器
の一方の入力端子に画像信号に比例する入力信号を供給
し、他方の入力端子に前記入力信号のレベルが該入力信
号のピーク値の5〜50%の範囲内の予め定めた一定値
以下のレベルの場合は該一定値を該一定値より大きいレ
ベルの場合は前述の入力信号を入力する入力信号制御回
路部とを具えたことを特徴とする。
【0010】また、この出願の第二発明の画像信号の階
調補正回路(以下、「第二発明の階調補正回路」と略称
することもある。)によれば、入力端子及び利得制御用
端子を有し前述の入力端子に画像信号に比例する入力信
号が入力されるアナログ乗算器と、前述の利得制御用端
子に入力信号関連し変化する電流値を供給するための電
流信号供給回路部とを具えたことを特徴とする。
【0011】なお、この第二発明の実施に当たり、前述
のアナログ乗算器の一方の入力端子に前述の入力信号を
供給し、他方の入力端子に前述の入力信号のレベルが該
入力信号のピーク値の5〜50%の範囲内の予め定めた
一定値以下のレベルの場合は該一定値を該一定値より大
きいレベルの場合は前述の入力信号を入力する入力信号
制御回路部をさらに具えた構成としても良い。
【0012】また、これら第一発明及び第二発明におい
て、上述の入力信号の上述の一定値に対する区別の仕方
において、一定値以下とあるのを一定値未満と一定値よ
り大きいとあるのを一定値以上とそれぞれ読み変えても
勿論良い。
【0013】また、これら第一発明及び第二発明でいう
画像信号に比例する入力信号とは、画像信号そのものの
場合(つまり比例定数1の場合)、画像信号に対し比例
定数>1の条件で生成された信号の場合、画像信号に対
し比例定数<1の条件で生成された信号の場合のいずれ
でも良い。いずれを用いるかは、例えばアナログ乗算器
の規格、SN比など、種々の設計条件を考慮し決定すれ
ば良い。
【0014】
【作用】この出願の第一発明の構成によれば、アナログ
乗算器の一方の入力端子には画像信号に比例する入力信
号(この信号を「入力信号Vi 」と称する。)がそのま
ま入力される。これに対し、このアナログ乗算器の他方
の入力端子には、入力信号Vi のレベルに応じて入力信
号Vi そのものか、或は、予め定めた一定値(この値を
「一定値VS 」と称する。)が入力される。つまり、入
力信号Vi のレベルが入力信号Vi のピーク値の5〜5
0%の範囲内の予め定めた一定値VS 以下の場合はアナ
ログ乗算器の他方の入力端子に一定値VS が入力され、
入力信号Vi のレベルがこの一定値VS より大きい場合
はこの他方の入力端子に入力信号Vi がそのまま入力さ
れる。
【0015】そして、アナログ乗算器では、一方及び他
方の入力端子から入力された信号同士の乗算が行われそ
の結果が出力端子から出力される。画像信号と入力信号
iとは比例関係になっているので、結局、画像信号が
そのピーク値の5〜50%の範囲内のある値(前記一定
値VS と比例する値である。)以下のレベルの場合はア
ナログ乗算器の出力端子には一定値VS と入力信号vi
との積算値が出力される。また、画像信号が上記ある値
より大きなレベルの場合はアナログ乗算器の出力端子に
はVi の二乗値Vi 2が出力される。
【0016】画像信号がピーク値に対し0〜50%程度
のレベルの場合これは黒レベルに相当すると考えそれ以
上の場合は白レベルに相当すると考えると、この第一発
明の階調補正回路では一定値VS 以下に対応する黒レベ
ルの画像信号はγ=1で補正され、一定値VS より大き
いレベルの画像信号は(一定値VS の値によっては黒レ
ベル相当の一部分も含まれる)はγ=2で補正される。
【0017】さらに、この第一発明の階調補正回路で
は、入力信号Vi のレベルが一定値VS 以下の場合のア
ナログ乗算器の他方の入力端子に入力する信号を一定値
S そのものとしているので、入力信号Vi =一定値V
S となったとき出力信号はVi 2にきれいに移行する。こ
のため、入力信号Vi が一定値VS 以下のレベルから一
定値VS 以上のレベルに変換する領域で出力信号が不連
続になることがない。
【0018】また、この出願の第二発明の構成によれ
ば、アナログ乗算器の双方の入力端子に例えば画像信号
に比例する入力信号Vi を入力すると、このアナログ乗
算器の利得制御用端子には入力信号Vi に関連し変化す
る電流値Iが供給されるので、双方の入力端子に入力さ
れた入力信号Vi 同志の乗算結果にこの電流値Iによる
利得制御が施されることになり、V0 =λ(IK /I)
i 2で示される出力信号V0 が得られる。なお、λ及び
K は比例定数である。λの単位は[1/V]である。
【0019】そして、この構成において、電流値Iを例
えばI=I0 (1−βVi /Vip)で定義されるものと
すると、V0 は V0 =λ(IK /I0 )Vi 2/(1−βVi /Vip)・・・(a) となる。但し、I0 は入力信号Vi =0のときに利得制
御端子に供給される電流であり予め定めた電流である。
βは設計パラメータであり|β|<1を満足する値であ
る(ただし、β=0は除く。)。このβは電流信号供給
回路部の回路定数を変更することにより変更できる。ま
た、VipはVi のピークツーピーク値である。
【0020】従って、(a)式において比例定数を(1
−β)と仮定するとβが0<β<1のときにはγ>2で
の近似的な階調補正が行なわれ、βが−1<β<0のと
きにはγ<2での近似的な階調補正がなわれる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照してこの出願に係る第一発
明の階調補正回路及び第二発明の階調補正回路の実施例
についてそれぞれ説明する。
【0022】1.第一発明の実施例の説明 1−1.第一発明の第1実施例の説明 図1(A)は第一発明の階調補正回路の第1実施例の説
明に供する図である。図1(A)において、11がアナ
ログ乗算器、13が第一発明でいう入力信号制御回路部
である。なお、図1(A)において、三線が交わる点は
これらの点において三線が互いに接続状態であることを
意味する(以下の図1(B)、図3、図4及び図7にお
いて同様。)。
【0023】ここで、アナログ乗算器11は公知の種々
のもので構成できる。
【0024】また、入力信号制御回路部13は、この実
施例の場合、ダイオード13aと、このダイオード13
aのカソード側に接続された抵抗13bと、この抵抗1
3bの他端に正極が接続されている定電圧電源13cと
で構成してある。
【0025】そして、この入力信号制御回路部13にお
いて、ダイオード13aのアノードはアナログ乗算器1
1の一方の入力端子xに接続してあり、ダイオード13
aのカソードはアナログ乗算器11の他方の入力端子y
に接続してある。
【0026】画像信号に比例する入力信号Vi は、この
階調補正回路のアースラインGとダイオード13aのア
ノードとの間に供給する。
【0027】ここで、定電圧電源13cは電圧VS を出
力するものとしてある。定電圧電源13cは可変型のも
のとするのが良い。定電圧電源の電圧VS は、画像信号
に比例する入力信号Vi のピーク値の5〜50%の範囲
内のある一定値とする。この実施例では入力信号Vi
画像信号そのものとしてあり、また、電圧VS は画像信
号のピーク値の30%の値としてある。
【0028】この第1実施例の階調補正回路では、ダイ
オード13aが理想特性を持っていると仮定しかつ抵抗
13bが必要な帯域がとれる値のものであると仮定した
場合は、アナログ乗算器11の出力端zから出力される
出力信号V0 はアナログ乗算器11の入力端x及びyに
それぞれ入力される信号の積に比例した信号になる。そ
して、入力信号制御回路13が設けてあるので、アナロ
グ乗算器11の一方の入力端子xには入力信号Vi がそ
のまま入力され、他方の入力端子yには、入力信号Vi
がVi >VS のときはダイオード13aを介し入力信号
i がそのまま入力されVi ≦VS のときはVS がその
まま入力されるようになる。このため、出力信号V0
入力信号Vi のレベルに応じて下記
【数1】で示されるものとなる。
【数1】
【0029】
【0030】したがって、この階調補正回路では画像信
号に比例する入力信号Vi が一定値VS 以下の場合γ=
1の階調補正回路として動作し、入力信号Vi が一定値
Sより大きい場合γ=2の階調補正回路として動作す
る。また、アナログ乗算器の他方の入力端子yにいかな
る入力信号を入力するかを決める閾値とこの閾値以下に
おいてこの入力端子に入力する信号の電圧とを共にVS
としているので、Vi=VS の点においてV0 は不連続
になることなく連続的に得られる。
【0031】図2は、図1(A)に示した第1実施例の
階調補正回路に種々のレベルの信号xを入力した場合の
信号xと出力信号V0 との関係を示した特性図(階調再
現特性図)である。横軸に信号Xをとり縦軸に出力信号
0 をとって示してある。但し、信号xは1入力信号V
i の零からピーク値までの間の種々の値に相当する信号
であり入力信号Vi のピーク値によって正規化した値で
示してある。また、出力信号V0 は入力信号Vi のピー
ク値に相当する信号Xを入力したときの出力値によって
出力信号V0 を正規化した値で示してある。
【0032】図2から明らかなように、第1実施例の階
調補正回路では、信号Xが0.3以下の場合γ=1で階
調補正が行え(図2のIで示す特性部分)、信号xが
0.3より大きい場合γ=2で階調補正が行える(図2
のIIで示す特性部分)。送信側での逆補正に対応して
画像信号が黒レベル付近のレベルの場合γ=1で補正で
きることがわかる。また、x=0.3の点で階調再現特
性はきれいに連続することが分る。なお、図2中に破線
で示した部分はアナログ乗算器11の入力端子x及びy
双方に入力信号Vi を単に入力した場合(従来技術に相
当)の特性を示したものである。入力端子x及びy双方
に入力信号Vi を単に入力した場合は入力信号のすべて
のレベルでγ=2で階調補正が行われてしまうことが分
る。
【0033】1−2.第一発明の第2実施例の説明 図1(A)に示した第1実施例の階調補正回路では、周
囲温度が変化するとダイオード13aで降下する電圧が
変化するのでその影響が出力信号V0 に影響してしまう
危険性があった。以下の第2実施例ではこの危険性を低
減する。さらに、ダイオードの非直線性の出力信号V0
に及ぼす影響を軽減する。
【0034】図1(B)はこの第2実施例の階調補正回
路の説明に供する図である。アナログ乗算器11は第1
実施例で用いたものと同じものを用いている。しかし入
力信号制御回路部23は、この場合、2個のダイオード
23a,23bと、5つの抵抗23c〜23gと、定電
圧電源23hと、定電流電源23iとで構成してある。
具体的には、ダイオード23a及び23bの互いのアノ
ードを定電流電源23iに接続してある。さらにダイオ
ード23aのカソードには抵抗23c及び23dが直列
に接続してあり、ダイオード23bのカソードには抵抗
23e及び23fが直列に接続してある。さらに、抵抗
23e及び23fで構成される直列回路に、抵抗23g
及び定電圧電源23hで構成される直列回路が並列に接
続してある。さらに抵抗23c及び23dの接続点はア
ナログ乗算器11の一方の入力端子xと、また、抵抗2
3e及び23fの接続点はアナログ乗算器11の他方の
入力端子yとそれぞれ接続してある。そして、画像信号
に比例する入力信号Vi は、この階調補正回路のアース
ラインGとダイオード23aのアノードとの間に供給す
る。
【0035】なお、各抵抗23c〜23gの抵抗値、定
電圧電源23hの電圧VT は以下の表1に示した値とし
てある(但し、表1中のaは、0<a<1を満足する任
意の値である。R0 ,R1 及びR2 は正の任意の値(但
し必要な帯域がとれる値)である。)。R0 とR1 とは
同じ場合もあり得る。また、定電流電源23hで設定す
る電流値は0.1〜数10mAとするのが良い。
【表1】
【0036】
【0037】この第2実施例の階調補正回路では、アナ
ログ乗算器11の一方の入力端子xにa・Vi で示され
る信号が供給される。また、アナログ乗算器11の他方
の入力端子yに、入力信号Vi のレベルがVS 以下の場
合はa・VS が入力され、入力信号Vi のレベルがVS
より大きい場合はa・Vi で示される信号が供給され
る。そして、これら入力端子に入力された信号の積が出
力信号V0 として出力される。そして、この第2実施例
の階調補正回路ではダイオード23a,23bの特性が
同じであるとこれらダイオードの両端(両ダイオードカ
ソード側)の電圧は同じになるので、周囲温度の変化に
よってダイオードでの電圧降下量が変化してもこれを無
視できるようになる。このため、出力信号V0 の温度依
存性は第1実施例の場合より低減する。また、アナログ
乗算器11の各入力端子x,yに入力する信号は抵抗2
3b及び23c或は抵抗23d及び23eによって分圧
したものとしているのでダイオードが持つ非直線性特性
の影響が軽減でき階調補正回路の特性が第1実施例の場
合より向上する。
【0038】図3は、図1(B)に示した第一発明の第
2実施例の階調補正回路においてVS =1Vとしたい場
合の各抵抗の値や電源の値の具体的な例を示した図であ
る。なお、aは0.5と考えている。この回路では、入
力信号Vi がVS (すなわち1V)以下の場合Vy
0.5Vとなり、入力信号Vi が1Vより大きい場合V
y =0.5Vi となる。
【0039】なお、この実施例では温度補正を1対のダ
イオードによって行っていたが、1対のバイポーラトラ
ンジスタまたは1対の電界効果トランジスタによって行
っても良い。
【0040】2.第二発明の実施例の説明 次に、第二発明の階調補正回路の実施例について説明す
る。図4はその説明に供する図である。
【0041】図4において31は利得制御用端子Qを有
するアナログ乗算器である。このようなアナログ乗算器
として例えばフェアチャイルド社製の1595Lと称さ
れるアナログ乗算器を挙げることができる。このアナロ
グ乗算器31の一方の入力端子x及び他方の入力端子y
に、画像信号に比例する入力信号Vi を入力する。
【0042】また、図3において33は第二発明でいう
電流信号供給回路部である。この電流信号回路部33
は、利得制御用端子Qに前記入力信号Vi に関連し変化
する電流値Iを供給するものである。この実施例の電流
信号供給回路部33は、画像信号に比例する入力信号V
i が入力される反転増幅器33aと、この反転増幅器3
3aの出力側に直列に接続された抵抗33bと、この抵
抗33bに直列に接続された抵抗33cと、この抵抗3
3cに正極が接続された電源33dとで構成してある。
抵抗33bと抵抗33cとの接続点は利得制御用端子Q
と接続してある。
【0043】このような構成の階調補正回路において、
アナログ乗算器31の一方の入力端子xに入力される信
号をVX 、他方の入力端子に入力される信号をVy 、利
得制御用端子Qに供給される電流をIとすると、これら
x 、Vy 及びIに対して出力電圧V0 は、 V0 =λVx y K /I ・・・(b) で表わされる。ただし、λ及びIK は比例定数である。
また、λの単位は1/Vである。
【0044】さらに、この実施例では、アナログ乗算器
31の両入力端子x,yに入力信号Vi をそれぞれ入力
することとしているので、Vx =Vy =V1 となるか
ら、電流Iを一定とすれば(b)式はV0 =αVi 2(但
し、α=λIK /Iである。)となり図4の階調補正回
路はγ=2の補正回路になる。しかし、この第二発明の
階調補正回路では、電流信号供給回路部33を設けてあ
るのでアナログ乗算器31の利得制御用端子Qに入力信
号Vi に関連し変化するの電流値Iが供給されるので、
以下のような動作が可能になる。
【0045】まず、設計パラメータをβとする。ただ
し、|β|<1(β=0を除く。)である。そして、I
=I0 (1−βVi /Vip)とすると、V0 は V0 =λ(IK /I0 )Vi 2/(1−βVi /Vip)・・・(C) となる。但し、I0 は入力信号Vi =0のときの電流値
である。この電流値I0は、電源33d、抵抗33c
と、アナログ乗算器11の内部抵抗とで主に決定され
る。
【0046】ここで、入力信号Vi が0を含む正レベル
のものであると仮定すると入力信号Vi は電流信号供給
回路33の反転増幅器33aによって反転され0を含む
負極性のものとなる。また、VipはVi のp−p値(こ
の場合はVi =0とVi のピーク値との差)である。
【0047】従って、(c)式において比例定数を(1
−β)と仮定するとβが0<β<1のときにはγ>2の
曲線の近似が可能になるのでγ>2での階調補正が行な
え、また、βが−1<β<0のときにはγ<2の曲線の
近似が可能になるのでγ<2での階調補正が行える。
【0048】例えば、CRTを用いた表示装置のγは
2.2であるので、γをこの値に近くするためには上記
βを0.21程度にするのが良い。
【0049】そこで、β=0.21とした場合の第二発
明の階調補正回路に種々のレベルの信号x(入力信号V
i のピーク値で種々のレベルの入力信号Vi を正規化し
た信号(図2を用いて説明した信号に同じ。))をそれ
ぞれ入力しその際の出力信号V0 を求める。このV
0 は、上記(c)式をV0 =(1−β)x2 /(1−β
x)=0.79x2 /(1−0.21x)として得られ
る。また、比較のために信号xをγ=2.2で階調補正
した場合に得られる出力信号を計算により求める。そし
て、信号xが同じレベルの時の両者の出力信号同士の差
を求めた。この結果を図5のIに示した。また、計算に
より求めたγ=2.2の上記結果と、γを2としγを
2.2とした場合同様に計算により求めた出力との差に
ついても図5にIIを付して示した。なお、図5は縦軸
に出力信号同士の差をとり、横軸に信号xをとってあ
る。
【0050】図5の特性図Iから明らかなように、この
第二発明の階調補正回路はβ=0.21とした場合γ=
2.2の補正回路との最大誤差が0.005(0.5
%)程度の階調補正回路となることが分る。また、βを
適正に設定することにより、2近傍のγ(例えばγ=
1.5〜2.5)の階調補正回路が得られることが理解
できる。一方、信号xをγ=2.2で補正したいところ
をγ=2で補正した場合の最大誤差は、図5の特性図I
Iから明らかなように0.035(3.5%)にもなる
ことが分る。このことから、この第二発明の有用さが理
解できる。図6は、信号xに対するγ=2.2での補正
再現特性と、γ=2での補正再現特性とを共に示した図
であり、図5の特性IIを求めるための基になったデー
タである。
【0051】なお、上述の第二発明の実施例の階調補正
回路では、入力信号Vi は0を含む正のレベルのものと
して考えて説明をしていた。しかし、利得制御用端子を
有するアナログ乗算器31が4象限型(この実施例で用
いたフェアチャイルド社製の1595Lもこれに該当す
る。)の場合、入力信号Vi が0を含む負極性のもので
あってもこのアナログ乗算器では−Vx ・(−Vy )=
0 >0となるので正の出力が得られる。したがって、
入力信号Vi が0を含む負極性のものである場合にもこ
の実施例の階調補正回路は対応できる。ただし、βが0
<β<1のときにγ>2の曲線の近似をし、βが−1<
β<0のときにはγ<2の曲線の近似を行なおうとする
ならば、電流信号供給回路部33の反転増幅器33aを
除去する必要がある。
【0052】3.第一発明と第二発明とを組み合わせた
例の説明 図7は第一発明と第二発明とを組み合わせた階調補正回
路を示した図である。具体的には図1(A)に示した回
路と、図4に示した回路とを組み合わせた回路を示した
ものである。
【0053】図7に示した階調補正回路では、入力信号
i がVS 以下の場合γ=1で階調補正が行え、入力信
号Vi がVS より大きい場合γが2近傍での階調補正が
行え、然も、その補正値には電流信号供給回路部33の
設計に応じた利得制御を施せる。
【0054】図1(B)に示した回路と、図4に示した
回路とについても、図7と同様な考えで、組み合わせる
ことが出来る。
【0055】上述においてはこの出願の第一発明及び第
二発明の各実施例について説明した。しかし、この発明
は上述の実施例に限られるものでは。例えば、上述の入
力信号制御回路、電流信号供給回路は、いずれも一例に
すぎず、同様な目的が達成できれば他の構成のものでも
良い。
【0056】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の出願の第一発明の画像信号の階調補正回路によれば、
送信側(例えば放送局)で映像の階調をCRTの特性に
合うようにするため階調補正が施されている画像信号の
うちの黒レベル付近の画像信号を簡易な構成の回路で正
しく補正できる。
【0057】また、この出願の第二発明の画像信号の階
調補正回路によれば、送信側(例えば放送局)で映像の
階調をCRTの特性に合うようにするため階調補正が施
されている画像信号のうちの中間レベル以上の画像信号
を簡易な構成の回路でγ=2.2に近い値で補正でき
る。
【0058】また、この出願の第一発明及び第二発明各
々の階調補正回路を組み合わせた回路によれば、送信側
(例えば放送局)で映像の階調をCRTの特性に合うよ
うにするため階調補正が施されている画像信号の全レベ
ルについて簡易な構成の回路で誤差の少ない補正ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は、第一発明の各実施例の説
明に供する図である。
【図2】第一発明の回路での階調再現特性の説明に供す
る図である。
【図3】第一発明の第2実施例の具体例を示した図であ
る。
【図4】第二発明の実施例の説明に供する図である。
【図5】第二発明の実施例の説明に供する図である。
【図6】γ=2、γ=2.2各々の階調再現特性の違い
を示す図である。
【図7】第一発明及び第二発明を組み合わせた例を示す
図である。
【符号の説明】
11:アナログ乗算器 13:第1実施例の入力信号制御回路部 23:第2実施例の入力信号制御回路部 33:電流信号供給回路部 Vi :画像信号に比例する入力信号 V0 :出力信号 G:グランドライン Q:利得制御用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 隆▲史▼ 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 坂井 徹男 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 高野 善道 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ乗算器と、 該アナログ乗算器の一方の入力端子に画像信号に比例す
    る入力信号を供給し、他方の入力端子に前記入力信号の
    レベルが該入力信号のピーク値の5〜50%の範囲内の
    予め定めた一定値以下のレベルの場合は該一定値を該一
    定値より大きいレベルの場合は前記入力信号を入力する
    入力信号制御回路部とを具えたことを特徴とする画像信
    号の階調補正回路。
  2. 【請求項2】 入力端子及び利得制御用端子を有し前記
    入力端子に画像信号に比例する入力信号が入力されるア
    ナログ乗算器と、 前記利得制御用端子に前記入力信号に関連し変化する電
    流値を供給するための電流信号供給回路部とを具えたこ
    とを特徴とする画像信号の階調補正回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像信号の階調補正回
    路において、 前記入力信号をVi としたとき、前記電流信号供給回路
    部は、前記利得制御用端子にI=I0 (1−βVi /V
    ip)で定義される電流値を供給するものであることを特
    徴とする画像信号の階調補正回路(ただし、I0 はVi
    =0において前記利得制御用端子に供給される予め設定
    されている電流値であり、βは設計パラメータであり|
    β|<1(ただし、β=0は除く。)を満足する値であ
    り、VipはVi のp−p値(ピークツーピーク値)であ
    る。)。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の画像信号の階
    調補正回路において、 前記アナログ乗算器の一方の入力端子に前記入力信号を
    供給し、他方の入力端子に前記入力信号のレベルが該入
    力信号のピーク値の5〜50%の範囲内の予め定めた一
    定値以下のレベルの場合は該一定値を該一定値より大き
    いレベルの場合は前記入力信号を入力する入力信号制御
    回路部をさらに具えたことを特徴とする画像信号の階調
    補正回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018112672A (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 シナプティクス・ジャパン合同会社 表示ドライバ、サブピクセルレンダリング処理回路及び表示装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01307369A (ja) * 1988-06-06 1989-12-12 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ガンマ補正修正回路

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