JPH0645885A - 発振回路を具える電気回路 - Google Patents

発振回路を具える電気回路

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JPH0645885A
JPH0645885A JP5075810A JP7581093A JPH0645885A JP H0645885 A JPH0645885 A JP H0645885A JP 5075810 A JP5075810 A JP 5075810A JP 7581093 A JP7581093 A JP 7581093A JP H0645885 A JPH0645885 A JP H0645885A
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JP
Japan
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voltage
circuit
switching
electrode
control circuit
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JP5075810A
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English (en)
Inventor
Adrianus Sempel
セムペル アドリアヌス
Nieuwenburg Johannes Van
ファン ニューウェンブルク ヨハネス
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Gloeilampenfabrieken NV
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Filing date
Publication date
Application filed by Philips Gloeilampenfabrieken NV filed Critical Philips Gloeilampenfabrieken NV
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/26Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback
    • H03K3/28Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback
    • H03K3/281Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator
    • H03K3/282Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator astable
    • H03K3/2821Emitters connected to one another by using a capacitor
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/023Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of differential amplifiers or comparators, with internal or external positive feedback
    • H03K3/0231Astable circuits

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過渡電圧による不所望な信号放出を低減化さ
せた発振回路を具える電気回路を提供する。 【構成】 発振回路が、コンデンサ20の両電極21a , 21
b に交互に接続される2つの電圧源22a, 22bを有す
る。電極21a, 21bはそれぞれ負荷回路24a, 24bを経
て電圧源の共通基準ノード23にも接続する。それぞれの
電圧源22a, 22bは互いに逆の電流を交互に発生してコ
ンデンサ20に供給し、これら電流がコンデンサ20をしき
い値レベルに充電及び放電させ、その後スイッチング制
御回路25が電圧源の結合を交換する。スイッチング時に
第1電極21aにおける電圧レベルに過渡状態を生ぜしめ
ないようにする為に、電圧制御回路40が電圧源22a, 22
bによって供給される電圧間に差を与え、この差を充電
によりコンデンサ20の両端間に形成される電圧に一致さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容量性素子を有する発
振回路を具える電気回路であって、前記の容量性素子の
第1及び第2電極が、−それぞれの負荷回路を経て基準
ノードに結合され、且つ、−第1及び第2電圧源をそれ
ぞれ経て前記の基準ノードに切換え的に結合され、且
つ、−前記の第1及び第2電圧源に結合されたスイッチ
ング制御回路の入力端子にもそれぞれ結合され、前記の
スイッチング制御回路は、−前記の第1電極が第1電圧
源から遮断され前記の第2電極が第2電圧源に結合され
る第1スイッチング動作を制御し、−前記の第2電極が
第2電圧源から遮断され、前記の第1電極が第1電圧源
に結合される第2スイッチング動作を制御し、−前記の
第1及び第2電極間のキャパシタンス電圧が上側のしき
い値を越えるか或いは下側のしきい値よりも降下した際
にそれぞれ前記の第1及び第2スイッチング動作を実行
するようになっている発振回路を具える電気回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上述した種類の電気回路は欧州特許出願
公開第EP−A 0296668号から既知であり、しばしば局
部発振器として用いられている。本明細書で、局部発振
器とは、例えば第1電極に得られるような発振信号を電
気回路の一部分のみに、例えば混合段に限定される受信
機に用いられる発振器を意味するものとする。
【0003】上述した発振器は容量性素子の周期的な充
電及び放電に基づいている。これは以下のように実現さ
れる。第2スイッチング動作後、容量性素子及び第2電
極に結合された負荷回路が第1電圧源の両端間に第1の
直列接続回路として接続されている。第1電圧源により
この第1直列接続回路を経て発生される電流が容量性素
子を充電し、容量性素子の電極間の電圧を増大させる
(この電圧を以後キャパシタンス電圧と称する)。
【0004】このキャパシタンス電圧が上側のしきい値
を越えると、第1スイッチング動作が行なわれる。この
場合第1電圧源が遮断される。これと同時に又は少なく
とも後の瞬時に第2電圧源が結合され、容量性素子と第
1電極に結合された負荷回路とより成る第2の直列接続
回路が第2電圧源の両端間に接続される。従って、第1
及び第2直列接続回路の各々が容量性素子と負荷回路と
を有する。しかし、第1及び第2直列接続回路における
容量性素子は逆の電極を経て第1及び第2電圧源にそれ
ぞれ接続されるという点で相違している。従って、第2
電圧源は、第1電圧源が発生する電流に対し容量性素子
を逆方向に流れる電流を発生する。従って、第2直列接
続回路を流れる電流は容量性素子を再び放電させ、これ
によりキャパシタンス電圧を減少させる。この電圧が下
側のしきい値よりも降下すると、第2スイッチング動作
が行なわれ、充電処理が繰返される。従って、周期的な
充電及び放電が達成される。
【0005】第1電極における電圧は、第1電圧源によ
り又容量性素子を介して第2電圧源により交互に決定さ
れる。欧州特許出願公開EP−A 0296668号明細書に開
示された回路では、第1及び第2電圧源により取出され
る電圧は互いに等しい。従って、スイッチング動作は第
1電極に過渡電圧を生ぜしめ、その大きさは、蓄積され
る電荷による容量性素子の両端間に存在する電圧に相当
する。
【0006】このことは、発振信号の高周波成分を発振
器として作用する回路の部分を越えて放出させる寄生結
合を回路中に生ぜしめるという点で欠点となる。過渡電
圧は、高周波成分の為に、充電及び放電中に通常の発振
電圧を増大及び減少させる以上にこのような放出に寄与
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、不所
望な信号放出を低減せしめた前述した種類の電気回路を
提供せんとするにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、容量性素子を
有する発振回路を具える電気回路であって、前記の容量
性素子の第1及び第2電極が、−それぞれの負荷回路を
経て基準ノードに結合され、且つ、−第1及び第2電圧
源をそれぞれ経て前記の基準ノードに切換え的に結合さ
れ、且つ、−前記の第1及び第2電圧源に結合されたス
イッチング制御回路の入力端子にもそれぞれ結合され、
前記のスイッチング制御回路は、−前記の第1電極が第
1電圧源から遮断され前記の第2電極が第2電圧源に結
合される第1スイッチング動作を制御し、−前記の第2
電極が第2電圧源から遮断され、前記の第1電極が第1
電圧源に結合される第2スイッチング動作を制御し、−
前記の第1及び第2電極間のキャパシタンス電圧が上側
のしきい値を越えるか或いは下側のしきい値よりも降下
した際にそれぞれ前記の第1及び第2スイッチング動作
を実行するようになっている発振回路を具える電気回路
において、前記の発振回路が、前記のスイッチング制御
回路と同期して第1及び第2電圧源を制御する電圧制御
回路を具え、−第1スイッチング動作の直前に第1電圧
源によって供給される電圧と、第1スイッチング動作の
直後に第2電圧源によって供給される電圧との間に第1
の電圧差を与え、−第2スイッチング動作の直後に第1
電圧源によって供給される電圧と、第2スイッチング動
作の直前に第2電圧源により供給される電圧との間に第
2の電圧差を与え、−これら第1及び第2電圧差をそれ
ぞれ第1及び第2スイッチング動作中に存在するキャパ
シタンス電圧にほぼ一致させることを特徴とする。
【0009】電圧差は、スイッチング時に第1電極にお
ける電圧にキャパシタンス電圧が及ぼす影響を補償す
る。第1電極における過渡電圧は(従って第2電極にお
ける過渡電圧も)スイッチング中阻止される。キャパシ
タンス電圧、従って必要とする差電圧が第1スイッチン
グ動作中と第2スイッチング動作中とで異なる為、少な
くとも一方の電圧源を可変電圧を発生しうるようにする
必要がある。第1及び第2電圧差はそれぞれ上側のしき
い値及び下側のしきい値に相当する為、必要とする電圧
差は予め分っている。従って、原理的に別の回路により
可変制御電圧を発生せしめることができる。
【0010】本発明による電気回路の例では、前記の第
1及び第2電極は電圧制御回路のそれぞれの入力端子に
も結合され、電圧制御回路と第1及び第2電圧源との組
合せが第1及び第2差動増幅器をそれぞれ構成し、これ
ら差動増幅器が電圧制御回路の入力端子間の電圧差の変
化を第1及び第2電圧源により供給される電圧に伝達
し、第1及び第2差動増幅器の利得間にほぼ1の差を与
えるようにしたことを特徴とする。電圧源の出力端子間
の所望の可変電圧差は追加の電圧発生回路を用いること
なく第1及び第2電極間の電圧から取出される。
【0011】本発明による電気回路の他の例では、第1
及び第2差動増幅器の利得がそれぞれ+1/2 及び−1/2
であることを特徴とする。この場合、電圧制御回路を、
第1及び第2電極に対する回路を同一にした対称的な回
路として構成しうる。
【0012】本発明による電気回路の他の例では、前記
の第1及び第2電極が電圧制御回路の入力端子にもそれ
ぞれ結合され、電圧制御回路が第1電圧源と相俟って差
動増幅器を構成し、この差動増幅器がほぼ1の利得で前
記の入力端子間の電圧差の変化を第1電圧源によって供
給される電圧に伝達するようになっていることを特徴と
する。この場合、1つの電圧源のみを再調整する必要が
ある。
【0013】本発明による電気回路の他の実施例では、
第1電圧源が電圧ホロワとして接続されたトランジスタ
を有し、その電圧ホロワ端子が第1電極に結合されてい
る発振回路を具える電気回路において、電圧制御回路及
びスイッチング制御回路の出力端子が一緒に抵抗性素子
を経て基準ノードに接続され、この抵抗性素子の端子が
電圧ホロワとして接続されたトランジスタの制御端子に
制御の目的で結合されていることを特徴とする。この場
合、電圧制御回路及びスイッチング制御回路により供給
される電流は双方共抵抗性素子を流れる。その結果、制
御電極における電圧により、制御電圧が電圧ホロワトラ
ンジスタの達成しうる最小出力電圧よりも高いトランジ
スタしきい値電圧よりも低くなった場合に電圧源を制御
或いは遮断するようになる。この場合、第1電極の切換
えとこの第1電極における電圧の制御とが1個のみのト
ランジスタにより同時に行なわれる。
【0014】本発明による電気回路の他の例では、負荷
回路を電流制御素子として接続することを特徴とする。
このようにすることにより容量性素子を流れる充電電流
が電流制御素子によってのみ決定され、電圧制御回路は
容量性素子を充電するのに必要とする時間に、すなわち
発振周波数に影響を与えない。
【0015】本発明による電気回路の他の例では、この
電気回路を半導体基板上に集積化したことを特徴とす
る。電気回路の種々の部分を基板上に集積化すると、基
板電流が重要な寄生結合機構を構成する。従って、基板
上に集積化された回路に対し、発振信号中の過渡電圧及
びスパイク電圧を阻止し、信号の不所望な放出を減少せ
しめるという利点が得られるようにすることが特に重要
となる。
【0016】本発明による電気回路の他の例では、この
電気回路が少なくとも2つの局部発振器を有するように
したことを特徴とする。前述したように局部発振器の上
側及び下側のしきい値の変化が周波数妨害として表われ
る。従って、周波数を安定化させる為に数個の発振器を
用いる場合、寄生結合が最小な発振器を用いるのが有利
である。このようにすることは特に、マルチチャネル復
調回路を有する本発明による電気回路の例に適用され
る。マルチチャネル復調回路、例えば衛星テレビジョン
受信のマルチチャネル音声用復調回路では、発振器信号
の高調波が受信すべき信号の高調波と混同される。これ
により復調が間違ったものとなる。この場合も、周波数
をできるだけ安定にするのが有利である。
【0017】本発明による電気回路の例は、容量性素子
を接続する為の端子を有する。このような電気回路は、
発振器の周波数範囲が外部接続コンデンサにより規定さ
れる回路に用いて適している。
【0018】以下図面につき説明する。多くの電気回路
は1つ以上の発振器を有しており、その信号は回路の一
部分においてのみ用いられている。図1は例えば、2以
上のオーディオチャネルを有する衛星テレビジョン信号
における異なるオーディオ信号を復調するのに必要とす
るマルチチャネル復調回路10の形態のこのような回路の
一例を示す。
【0019】マルチチャネル復調回路は2つの復調器12
, 13 に結合された単一入力端子11を有する。各復調器
は、入力端子で受けた信号が供給されるマルチプライヤ
14 ,15を有する。マルチプライヤ14 , 15 では、入力信
号にそれぞれの発振器16 ,17から生じる信号が乗じら
れ、乗算された信号は低周波混合積を含んでいる。低周
波混合積は低域通過フィルタ18 , 19 を経て回路の他の
部分(図示せず)に供給され、これら他の部分が発振器
16 , 17 の発振周波数を再調整する補正信号を生じる。
【0020】発振器16 , 17 の出力信号は回路中で制限
された個数の点でのみ、例えばマルチプライヤで用いら
れる。従って、発振器16 , 17 は局部発振器と称され
る。発振器の出力信号を回路の他の部分に結合するのは
望ましいことではない。発振器16 , 17 が互いの信号を
受けると、これら発振器自体の周波数の安定性が悪くな
る。他の例では、これら発振器の信号の高調波が(実質
的に)一致する為に、一方の発振器の信号が、他方の発
振器と関連するマルチプライヤに不所望に結合すること
により、乗算信号中に他の低周波混合積を生ぜしめ、こ
の他の低周波混合積が入力信号から得られる混合積より
も優位となるおそれがある。
【0021】これらの結合問題を、既知の発振回路を示
す図2につき詳細に説明する。この回路の中央部分は容
量性素子20により形成されている。この回路の動作は容
量性素子の周期的な充放電に基づいている。この目的の
為にこの発振回路は共通基準ノード23を有する第1電圧
源22a及び第2電圧源22bを具えている。これら電圧源
22a,22bはスイッチ26a, 26bをそれぞれ経て容量性
素子の第1及び第2電極21a,21bに開閉的に結合する
ことができる。発振回路は、容量性素子の2つの電極21
a,21bを基準ノード23に接続する負荷回路24a,24b
をも有する。
【0022】図2に示すように、発振回路は2つのスイ
ッチ26a,26bを有し、以下の2つの状態I及び II に
切換えうるように構成されている。 I:第1スイッチ26aが導通し、第1電圧源22aが第1
電極21aに結合され、一方、第2スイッチ26bが遮断さ
れている状態。 II:第2スイッチ26bが導通し、第2電圧源22bが第2
電極21bに結合され、一方、第1スイッチ26aが遮断さ
れている状態。 図2に示すスイッチ26a,26bの位置は第2状態 II に
相当する。スイッチ26a,26bはスイッチング制御回路
25により制御される。このスイッチング制御回路は、容
量性素子20の両端間の電圧降下(第1電極21aにおける
電圧から第2電極21bにおける電圧を引いた値であって
以後キャパシタンス電圧と称する) が下側しきい値より
も低く降下した際に発振回路を第1状態に切換える。キ
ャパシタンス電圧が上側しきい値を越えて増大すると、
発振回路は第2状態に切換わる。
【0023】回路線図の形態で図2に示す発振回路の動
作を図3に示す信号波形図につき説明する。この図3
は、第1電極21aにおける電圧Va 30a ( 太いライン)
と、第2電極21bにおける電圧Vb 30bと、キャパシタ
ンス電圧VC 32とを時間の関数として示している。発振
回路がスイッチ26a, 26bにより第1状態に切換わって
いる期間を符号Iで示し、発振回路がスイッチ26a, 26
bにより第2状態に切換わっている期間を符号IIで示し
てある。
【0024】第1状態Iでは、容量性素子20と第2電極
21bに結合された負荷回路24bとが第1電圧源22aに対
する直列接続負荷を構成する。この負荷中に発生する電
流が容量性素子20を充電し、キャパシタンス電圧VC 32
を増大させる。第1電極21aにおける電圧Va 30aは第
1電圧源22aにより完全に決定され、一定である。第2
電極21bにおける電圧(Vb =Va −Vc )30b は第1
電極21aにおける電圧Va 30aからキャパシタンス電圧
C を引いた値に等しく、従って減少する。
【0025】第2状態IIでは、容量性素子20と、第1電
極に結合された負荷回路24aとが第2電圧源22bに対す
る直列接続負荷を構成する。従って、第2電圧源は第1
状態中に発生する電流とは逆の方向で容量性素子20を流
れる電流を発生する。従って、第2状態II中の電流はキ
ャパシタンス電圧VC 32を減少させる。第2電極26bに
おける電圧Vb 30bは第2状態IIにおいて第2電圧源22
bによって決まり一定であり、一方、第1電極21aにお
ける電圧(Va =Vb +Vc )30aは第2電極21bの電
圧Vb 30bとキャパシタンス電圧とを加えた値に等し
く、従って減少する。
【0026】第1状態I及び第2状態II間の切換えはス
イッチング制御回路25により制御される。キャパシタン
ス電圧VC 32が上側しきい値を越えると、スイッチング
制御回路はスイッチ26a, 26bにより、すなわち第1ス
イッチ26aを遮断し、第2スイッチ26bを導通させるこ
とにより発振回路を第2状態IIに切換える。キャパシタ
ンス電圧VC 32が下側しきい値よりも低く降下すると、
スイッチング制御回路はスイッチ26a, 26bにより、す
なわち第1スイッチ26aを導通させ、第2スイッチ26b
を遮断させることにより発振回路を第1状態Iに切換え
る。
【0027】切換えに際しては双方のスイッチ26a, 26
bが同時に導通しないようにする。さもないと、容量性
素子20が大きな妨害電流パルスにより急激に放電されて
しまう為である。2つのスイッチ26a, 26bは同時に導
通しない為、容量性素子は切換え時にその電荷を保持し
ており、従ってキャパシタンス電圧VC も切換え時に同
じとなる。
【0028】既知の回路では、第1及び第2電圧源によ
り順次に供給される電圧Va,Vbは互いに等しく(=
S )、非結合電極における順次の電圧は上記の電圧か
らキャパシタンス電圧VC だけ相違する為、切換え時に
第1電極21a 及び第2電極21b における電圧30a及び30
bに過渡状態が生じる。例えば第1状態Iでは、切換え
直前に第1電極における電圧30aが第1電圧源によりV
a =VS として決定され、第2状態IIでは切換え直後に
この電圧Va =Vb +Vc =VS +VC が、第2電極21
bにおける第2電圧源により供給される電圧(Vb =V
s )により決定されるも第2電圧源により供給される電
圧に対しキャパシタンス電圧VC だけシフトしている。
第1及び第2電圧源22a, 22bにより供給される電圧が
互いに等しく(=VS )、キャパシタンス電圧VC が零
に等しくない場合、切換え時に、この切換え時のキャパ
シタンス電圧に等しい過渡電圧が第1電極における第1
電圧30aに生じる。第2電極22bにおける電圧30bにも
同様な過渡状態が生じる。第1及び第2電圧源により供
給される電圧が等しくなくしかも時間に依存しない場合
でも少なくとも一方の切換え瞬時に過渡状態が生じる。
【0029】このような過渡電圧は、発振回路の他の部
分への寄生結合の為に、発振信号を不所望に寄生放出せ
しめる。例えば、互いに交差する導体通路に対する寄生
結合キャパシタンスの場合、過渡電圧が一方の導体通路
から他方の導体通路に伝達され、寄生キャパシタンスを
放電させるのに必要な時間の間存続する電圧パルスを生
ぜしめる。小さな寄生キャパシタンスでさえも、急峻な
過渡電圧の為に妨害を及ぼす。半導体基板上に集積化さ
れた回路では、この基板に対する寄生キャパシタンスが
同様な結合を生ぜしめる。
【0030】このような寄生信号伝達は不所望なことで
ある。例えば、図2に示す型の第2発振回路では、この
ような寄生信号伝達によりスインチング制御回路25に対
するしきい値電圧に変動を生ぜしめるおそれがある。こ
のような変動は発振周期の持続時間の変動として直接表
われるようになり、これにより図1に示す受信機の受信
の選択性が悪影響を受ける。
【0031】
【実施例】図4は、過渡電圧を回避する本発明の実施例
を示す回路図である。この図4及びそれ以降の図で、図
2に示す素子に対応する素子に図2と同じ符号を付し、
これらの説明を省略する。
【0032】本発明によれば、図4に示す発振回路は電
圧制御回路40を有する。この電圧制御回路の入力端子は
容量性素子20の電極21a , 21b に結合され、その出力端
子は電圧源22a, 22bの制御入力端子に結合されてい
る。電圧制御回路40は第1電圧源22aに関して第1差動
増幅器を構成し、この第1差動増幅器が電極21a, 21b
間の差電圧、すなわちキャパシタンス電圧VC の変化を
+1/2 の利得をともなって第1電圧源22aによって供給
される電圧の変化に変換する。又、電圧制御回路40は第
2電圧源22bに関して第2差動増幅器を構成し、この第
2差動増幅器が電極21a, 21b間の差電圧の変化を−1/
2 の利得をともなって第2電圧源22bにより供給される
電圧の変化に変換する。更に、これら双方の差動増幅器
は零の入力信号に対し同じオフセット出力電圧Vo を有
する。
【0033】図4に示す発振回路の動作を図5を参照し
て説明する。図5は図3と同様に、第1電極21a及び第
2電極21bにおける電圧50a及び50bと、キャパシタン
ス電圧52とを時間の関数として示す。図3と相違して、
第1状態Iでは電圧制御回路40が第1電極21aにおける
電圧Va 50aをキャパシタンス電圧VC 52に比例して増
大させる。第2状態IIでは電圧制御回路40が第2電極21
bにおける電圧Vb 50bをこの場合もキャパシタンス電
圧VC 52に比例して、しかし逆の正負符号で増大させ
る。その結果、第1電圧源22a及び第2電圧源22bによ
り供給され、第1電極21a及び第2電極21bにおける電
圧をそれぞれスインチング前及びスインチング後に別々
に決定する電圧間に差が存在する。
【0034】例えば、第2スインチング動作の前に、第
1電圧源22aが第1電極21aに結合されていると、第1
電圧源22a により供給される電圧(Va =Vo +Vc /
2)52aはオフセット電圧Vo とキャパシタンス電圧V
c の半分との和に等しくなる。第2スインチング動作後
第2電圧源22bが第2電極21bに結合されると、第2電
圧源22bにより供給される電圧(Vb =Vo −Vc
2)52bはオフセット電圧からキャパシタンス電圧の半
分を引いた値に等しくなる。従って、供給されるこれら
2つの電圧Va , Vb 間の差はキャパシタンス電圧に等
しくなる。
【0035】従って、第2スインチング動作の直後に、
第1電極21aにおける電圧Va50a(この場合第2電極21
bにおける電圧よりも1キャパシタンス電圧だけ高く、
a=Vb +Vc =(Vo −Vc /2)+Vc である)
は第2スイッチング動作前の第1電極21aにおける電圧
a =Vo +Vc /2と、過渡電圧無しに、連続する。
過渡電圧が存在しなくなるのは第1スイッチング動作の
前で第2電極における電圧に対しても満足される。
【0036】電圧源22a,22bのオフセット出力電圧V
O は、これら電圧源22a,22bにより供給される電圧V
a , Vb が常に正に保たれる程度に高くなる。従って、
容量性素子20を流れる充電電流は状態 I , II の各々に
おいて一方向に流れ続けるようになる。しかし、原理的
には、第1及び第2電圧源22a,22bにより供給される
電圧Va 50a, Vb 50bの変化が、容量性素子を下側し
きい値及び上側しきい値に充電させるのに必要とする時
間に影響を及ぼす。このことが不所望である場合には、
例えば、負荷回路に対し、制御電極が一定電圧を有する
トランジスタの電流チャネル(エミッタ−コレクタ又は
ソース−ドレイン) を用いることにより負荷回路24a,
24bを電流制御素子として構成するのが望ましい。
【0037】更に、容量性素子20を充電するにはその都
度負荷回路24a, 24bのうちの一方のみが重要である
為、第1状態で第2電極に切換わり、第2状態で第1電
極に切換わる1つの負荷回路を用いることができる。従
って、図6に、負荷回路が共通の負荷61を有し、この負
荷を、負荷回路の一部を成しスイッチング制御回路によ
り制御される他のスイッチ60a , 60bを経て容量性素子
の電極21a, 21bに接続しうるようにした本発明による
発振回路の一実施例を示す。第1スイッチ26aが導通し
ている発振回路の第1状態では、第1電極21aの側にあ
る負荷回路中の他のスイッチ60aが遮断され、第2電極
21bの側にある負荷回路中の他のスイッチ60bが導通す
る。第2状態、すなわち図6に示す状態では、第1電極
21a側にある負荷回路中の他のスイッチ60a及び第2電
極21b側にある負荷回路中の他のスイッチ60bがそれぞ
れ導通及び遮断する。
【0038】電圧源22a,22bは第1及び第2電極21
a, 21bに直接結合する必要はなく、所望に応じ抵抗体
のような抵抗性素子を介して、結合を行なうこともでき
る。電圧源22a,22bが電流を供給すると、このような
抵抗性素子が電圧源22a,22bと電圧源が接続されてい
る電極21a, 21bとの間に電圧降下を生ぜしめる。第1
及び第2電圧源を有する電圧制御回路により制御される
電圧間の差によって抵抗性素子の両端間のこの電圧降下
を補償する必要もある。電流制御負荷回路を用いる場
合、電圧降下はキャパシタンス電圧に依存せず、電圧源
によって供給される電圧間のオフセットにより簡単に補
償を達成することができる。
【0039】電極電圧における過渡状態を無くす為に
は、電圧制御回路がスイッチング時にキャパシタンス電
圧に相当する差が第1及び第2電圧源22a,22bにより
供給される電圧間に存在するようにすることで充分であ
る。この点を達成する為には、(第1電圧源22aと関連
する電圧制御回路40及び第2電圧源22bと関連する電圧
制御回路40を以て構成される)前記の第1及び第2差動
増幅器の利得間に1の差を存在させれば充分である。利
得を前述したように±1/2 にする以外に、例えば、第1
差動増幅器の利得を1に選択し、第2差動増幅器の利得
を0に選択することができる。この場合、第2電圧源へ
の電圧制御回路の結合は単に時間に依存しない基準接続
より成る。
【0040】更に最小の電源電圧で動作させる為には、
利得を1よりも小さくすることが望ましい。その理由は
以下の通りである。キャパシタンス電圧はトランジスタ
のしきい値電圧よりも大きな範囲を有することが望まし
い。その理由は、この場合スイッチング制御回路におけ
る下側及び上側しきい値を越えることを検出するのにト
ランジスタのしきい値を直接用いうる為である。しか
し、キャパシタンス電圧や電圧源によって供給される電
圧は電源電圧よりも常に小さく保つ必要がある為、電源
電圧はトランジスタのしきい値電圧よりも確実に大きく
する必要がある。利得が絶対値で1よりも小さい場合に
は、電圧源22a, 22bにより供給される電圧の範囲はキ
ャパシタンス電圧の範囲よりも小さくなる。従って、こ
れらの電圧が電源電圧に関してより厳しい条件を課すこ
とはない。このことは、例えば携帯電話のようなバッテ
リ給電装置の場合におけるように低電源電圧で動作させ
るのに望ましいことである。
【0041】スイッチング時に第1及び第2電圧源22a
, 22b により供給される電圧間の差のみが過渡電圧を
阻止するのに重要となるものである。従って、上側及び
下側しきい値に等しい入力信号に対し利得が1だけ相違
する限り、差動増幅器を線形増幅器とする必要はない。
(上側及び下側しきい値の)スイッチング時の所望の差
は知られている為、増幅器の使用も省略でき、その代
り、電圧制御に別個の信号発生回路を用いることがで
き、この信号発生回路により、測定キャパシタンス電圧
を更に用いることなくスイッチングと同期して所望の差
を与えるようにする。
【0042】図7は、バイポーラトランジスタを用いて
構成した本発明による発振回路の実施例を示す。この場
合も容量性素子20が本例の中心部分を構成する。この容
量性素子に結合されたスイッチング制御回路25は、(正
及び負のキャパシタンス電圧の場合にそれぞれ増幅を行
なう2つのトランジスタT11 ,12を有する)差動入力
段60と、差動増幅器段61と、エミッタホロワ/レベルシ
フト段62と、他の増幅器段63と、結合出力段64との順次
の縦続接続回路を有している。スイッチング制御回路
は、第1及び第2電圧源22a, 22bとして作用する2つ
のエミッタホロワトランジスタT10 ,13の制御入力端
子に接続されている。
【0043】スイッチング制御回路は補足的なレベルシ
フト抵抗R20 ,21を経て、負荷回路24a, 24bの一
部分を成す2つの電流スイッチングトランジスタT14 ,
15の制御入力端子にも接続されている。これら負荷回
路24a, 24bは更に電流制御回路T16 ,12を以て形成
されている。
【0044】図7に示す実施例は、差動入力段65及び結
合出力段64を順次に有する電圧制御回路をも具えてい
る。本例の動作は図2及び4につき説明した通りであ
り、エミッタホロワトランジスタT10及びT13が電圧源
22a, 22b及びスイッチ26a, 26bとして作用する。電
圧源として作用するエミッタホロワトランジスタT10 ,
13の一方が、スイッチング瞬時以外で、他方のエミッ
タホロワトランジスタのベース電圧よりも著しく高くて
この一方のエミッタホロワトランジスタのみがターン・
オンする程度に高いベース電圧を受ける。負荷回路のト
ランジスタT14 ,T15の一方のトランジスタも、他方の
トランジスタのベース電圧よりも著しく高くこの一方の
トランジスタのみが、すなわち容量性素子20を経てター
ン・オンされているエミッタホロワトランジスタと直列
に接続されているトランジスタのみが導通する程度に高
いベース電圧を受ける。従って、第1の例ではトランジ
スタT10及びT15が一緒にターン・オンし、トランジス
タT13及びT14がターン・オフし、一方、第2の例では
トランジスタT10及びT15がターン・オフした際にトラ
ンジスタT13及びT 14がターン・オンする。後に詳細に
説明する第1の例では、電流制御トランジスタT16によ
り決定される電流が電源VS から抵抗R11、エミッタホ
ロワトランジスタT10、容量性素子20及び負荷T15 ,
16 ,12を経て流れる。抵抗R10には電流が流れない
為、電圧降下は抵抗R11の両端間に生じるも抵抗R10
両端間には生じない。差動増幅器段61はこれらの電圧降
下の差に相当する入力差電圧を受ける。この差電圧は電
圧制御回路で更に増幅される為、電圧制御回路は、他の
増幅器段63におけるトランジスT5 がターン・オンしト
ランジスT6 がターン・オンしない方向で飽和される。
従って、トランジスタT10及びT15は高いベース電圧を
受ける為、これらトランジスタはターン・オンし、一
方、トランジスタT13及びT14は低い電圧を受ける為タ
ーン・オンしない。従って、負荷回路によって発生され
る電流は容量性素子及びトランジスタT10及びT15を経
て流れる。この電流は容量性素子20を充電し、キャパシ
タンス電圧を増大させる。
【0045】キャパシタンス電圧はスイッチング制御回
路の差動入力段60 ,T11,T12に供給される。容量性素
子20の充電の開始時には、このキャパシタンス電圧は、
ベース・エミッタ接合が容量性素子20を経て接続されて
いるスイッチング制御回路の入力トランジスタT11,T
12をターン・オンさせるには低すぎる。容量性素子20が
更に充電されると、入力トランジスタの一方が所定の瞬
時にターン・オンする。トランジスタT10及びT15がタ
ーン・オンしている例では、トランジスタT11がやがて
ターン・オンする。従って、負荷回路R12 ,16 ,15
により供給される電流は主としてターン・オンされたト
ランジスタT11を流れる。従って、まず最初に電圧降下
がコレクタ抵抗R10 ,11の一方のみ、すなわち抵抗R
11のみの両端間に生じているものとすると、この一方の
抵抗R11の両端間の電圧降下が減少し、他方の抵抗R10
の両端間の電圧降下が増大する。
【0046】入力トランジスタT11が電流の半分以上を
引くと直ちに、スイッチング制御回路における差動入力
段60の入力信号の正負符号が変化する。これにより、ス
イッチング制御回路60 , 61 , 62 , 63 , 64の他の回路
段を介してエミッタホロワトランジスタT10, T13及び
負荷回路のトランジスタT14 ,15のベースにおける電
圧を変化させる。その結果、ターン・オンしているトラ
ンジスタ(上記の例ではT10, T15)がターン・オフさ
れ、ターン・オフしていたトランジスタ(T13 ,14
がターン・オンする。従って、容量性素子20を流れる電
流の方向が反転され、この容量性素子が再び放電され、
図2につき説明したように発振が生じる。
【0047】本発明による図6の回路に加えた電圧制御
回路65 , 64 の動作は以下の通りである。エミッタが互
いに等しいエミッタ抵抗R30, 31を経て互いに接続さ
れている2つのトランジスタT30 ,31のベース端子に
キャパシタンス電圧が印加される為、これらトランジス
タのコレクタを流れる電流I30,I31間に差が生じる。
これらエミッタ抵抗はこれら電流間の差と入力電圧との
間に適切な直線関係を与える。エミッタ抵抗がトランジ
スタ特性を無視しうる程度に高いものとすると(この仮
定は簡単化の為のものである)、この電流差は
【数1】I31−I30=2Vcap /(R30+R31) により与えられる。コレクタ電流I30,I31はスイッチ
ング制御回路の一部を構成する抵抗R1 ,R2 をもそれ
ぞれ流れる。スイッチング制御回路はスイッチング瞬時
以外でこれら2つの抵抗R1 ,R2 のうちの一方のみに
(トランジスタT 10及びT15がターン・オンしている例
では抵抗R1 のみに)電流を流す。従って、電源電圧V
S に対する他方の抵抗(上の例ではR2 )の両端間の電
圧降下は電圧制御回路のトランジスタの一方のコレクタ
電流(上の例ではI31)によって完全に決定される。こ
の電圧降下は結合出力トランジスタT20 ,21の一方
(上記の例ではトランジスタT20)を経てターン・オン
しているエミッタホロワトランジスタ(この例ではトラ
ンジスタT10)のベースに伝達される。従って、コレク
タ電流I30,I31の変化が常に、電圧源22a , 22bとし
て作用するターン・オンしているエミッタホロワトラン
ジスタT10 ,13の出力電圧に伝達される。スイッチン
グ動作の前後にエミッタホロワトランジスタT10 ,13
により供給される電圧V10, 13間の差はコレクタ電流
間の差に比例し、
【数2】 V10−V13=(R1 +R2 )Vcap /(R30+R31) となる。本発明による発振回路の実施例は、2つの和
(R1 +R2 )及び(R30+R31)が互いに等しくなる
ように構成する。従って、電圧制御回路(T32, 32,
30 ,30 ,1 , 21及びT31 ,31 ,2 , 20
とエミッタホロワトランジスタT10及びT13とより成る
差動増幅器は互いに正確に1だけ相違する利得を有す
る。従って、図4につき前述したように、容量性素子20
の電極における電圧に過渡状態が生じなくなる。R1
2 =R30=R31である特別な場合には、利得は±1/2
となり、2つの電圧源を制御する回路は同一となる。
【0048】差V10−V13へのトランジスタの寄与を無
視しえない場合には、これに応じて抵抗R30 ,31又は
1 , 2 を選択する必要があること明らかである。ス
イッチング制御回路と電圧制御回路とは、抵抗R1 ,
2 から共通素子(R 1,T21, 2 , 20)を利用してい
る。このことは、発振回路の2つの状態の各々において
スイッチング制御回路がこれらの抵抗の一方のみを流れ
る電流を発生する為に可能となる。他方の抵抗を流れる
電流は電圧制御回路によってのみ決定され、スイッチン
グの前後に電極21a, 21bを制御する所望の電圧差を発
生させる作用をする。
【0049】図7における負荷回路(T14,T15
16,R12)は共通の電流制御回路(T 16,R12)を有
する。この共通の電流制御回路はトランジスタT16を有
し、そのベースが、コレクタ電流を制御する一定電圧を
受ける。このコレクタ電流は第1負荷回路(T14
16,R12)は第2負荷回路(T15,T16,R12)とに
交互に供給される。これら負荷回路間の切換えは電圧源
10,T13の結合及び遮断とほぼ同時に行なわれる。そ
の理由は、負荷回路と電圧源の遮断とが同じトランジス
タT20,T21により制御される為である。
【0050】本発明による局部発振器を有する電気回路
をバイポーラトランジスタ回路に基づいて説明したが、
本発明はバイポーラトランジスタ回路に限定されるもの
ではない。本発明はまた復調回路として作用する局部発
振器に限定されるものでもない。本発明は広く適用で
き、特に、発振信号のクロストークを最小にする必要の
あるあらゆる電気回路に用いうるものである。
【0051】本発明による回路は半導体基板上に集積化
するのが好ましい。この場合、電気回路のあらゆる素子
が基板のすぐ上に配置され、従って寄生結合を生ぜしめ
る。発振信号の局部放出以外の形態でのこの寄生結合の
欠点は本発明による回路により低減される。本発明によ
る回路を集積化する場合には、通常容量性素子も集積化
される。しかし、発振周波数を外部から決定するか、或
いは集積化するのに困難なキャパシタンス値を必要とす
る場合には、容量性素子20を接続する為の外部接続ピン
を電気回路に設けるようにすることもできる。この場
合、製造中に容量性素子を組込む必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】局部発振器を有する電気回路の例を示すブロッ
ク線図である。
【図2】従来の発振回路を示す回路図である。
【図3】従来の発振回路に生じる信号を示す波形図であ
る。
【図4】本発明による発振回路の一実施例を示す回路図
である。
【図5】本発明による発振回路に生じる信号を示す波形
図である。
【図6】本発明による発振回路の他の実施例を示す回路
図である。
【図7】本発明による発振回路をバイポーラトランジス
タを以って構成した例を示す回路図である。
【符号の説明】
20 容量性素子 22a , 22b 電圧源 23 共通基準ノード 24a , 24b 負荷回路 25 スイッチング制御回路 26a , 26b スイッチ 40 電圧制御回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量性素子を有する発振回路を具える電
    気回路であって、前記の容量性素子の第1及び第2電極
    が、 −それぞれの負荷回路を経て基準ノードに結合され、且
    つ、 −第1及び第2電圧源をそれぞれ経て前記の基準ノード
    に切換え的に結合され、 且つ、 −前記の第1及び第2電圧源に結合されたスイッチング
    制御回路の入力端子にもそれぞれ結合され、 前記のスイッチング制御回路は、 −前記の第1電極が第1電圧源から遮断され前記の第2
    電極が第2電圧源に結合される第1スイッチング動作を
    制御し、 −前記の第2電極が第2電圧源から遮断され、前記の第
    1電極が第1電圧源に結合される第2スイッチング動作
    を制御し、 −前記の第1及び第2電極間のキャパシタンス電圧が上
    側のしきい値を越えるか或いは下側のしきい値よりも降
    下した際にそれぞれ前記の第1及び第2スイッチング動
    作を実行するようになっている発振回路を具える電気回
    路において、 前記の発振回路が、前記のスイッチング制御回路と同期
    して第1及び第2電圧源を制御する電圧制御回路を具
    え、 −第1スイッチング動作の直前に第1電圧源によって供
    給される電圧と、第1スイッチング動作の直後に第2電
    圧源によって供給される電圧との間に第1の電圧差を与
    え、 −第2スイッチング動作の直後に第1電圧源によって供
    給される電圧と、第2スイッチング動作の直前に第2電
    圧源により供給される電圧との間に第2の電圧差を与
    え、 −これら第1及び第2電圧差をそれぞれ第1及び第2ス
    イッチング動作中に存在するキャパシタンス電圧にほぼ
    一致させることを特徴とする発振回路を具える電気回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発振回路を具える電気
    回路において、前記の第1及び第2電極は電圧制御回路
    のそれぞれの入力端子にも結合され、電圧制御回路と第
    1及び第2電圧源との組合せが第1及び第2差動増幅器
    をそれぞれ構成し、これら差動増幅器が電圧制御回路の
    入力端子間の電圧差の変化を第1及び第2電圧源により
    供給される電圧に伝達し、第1及び第2差動増幅器の利
    得間にほぼ1の差を与えるようにしたことを特徴とする
    発振回路を具える電気回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発振回路を具える電気
    回路において、第1及び第2差動増幅器の利得がそれぞ
    れ+1/2 及び−1/2 であることを特徴とする発振回路を
    具える電気回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の発振回路を具える電気
    回路において、前記の第1及び第2電極が電圧制御回路
    の入力端子にもそれぞれ結合され、電圧制御回路が第1
    電圧源と相俟って差動増幅器を構成し、この差動増幅器
    がほぼ1の利得で前記の入力端子間の電圧差の変化を第
    1電圧源によって供給される電圧に伝達するようになっ
    ていることを特徴とする発振回路を具える電気回路。
  5. 【請求項5】 第1電圧源が電圧ホロワとして接続され
    たトランジスタを有し、その電圧ホロワ端子が第1電極
    に結合されている請求項2又は3に記載の発振回路を具
    える電気回路において、電圧制御回路及びスイッチング
    制御回路の出力端子が一緒に抵抗性素子を経て基準ノー
    ドに接続され、この抵抗性素子の端子が電圧ホロワとし
    て接続されたトランジスタの制御端子に制御の目的で結
    合されていることを特徴とする発振回路を具える電気回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の発
    振回路を具える電気回路において、負荷回路が電流制御
    素子として接続されていることを特徴とする発振回路を
    具える電気回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発
    振回路を具える電気回路において、この電気回路が半導
    体基板上に集積化されていることを特徴とする発振回路
    を具える電気回路。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の発
    振回路を具える電気回路において、この電気回路が少な
    くとも2つの局部発振器を有していることを特徴とする
    発振回路を具える電気回路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の発振回路を具える電気
    回路において、この電気回路がマルチチャネル復調回路
    を有していることを特徴とする発振回路を具える電気回
    路。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    局部発振回路を有する電気回路に用いる電気回路におい
    て、容量性素子を接続する接続端子を有していることを
    特徴とする電気回路。
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