JPH0645824B2 - 方向性けい素鋼板の鉄損改善装置 - Google Patents
方向性けい素鋼板の鉄損改善装置Info
- Publication number
- JPH0645824B2 JPH0645824B2 JP60291842A JP29184285A JPH0645824B2 JP H0645824 B2 JPH0645824 B2 JP H0645824B2 JP 60291842 A JP60291842 A JP 60291842A JP 29184285 A JP29184285 A JP 29184285A JP H0645824 B2 JPH0645824 B2 JP H0645824B2
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- JP
- Japan
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- steel sheet
- iron loss
- grain
- torch
- silicon steel
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1294—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties involving a localized treatment
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、変圧器等に用いられる方向性けい素鋼板の鉄
損を、新規な知見にもとづいて著しく低減させる有利な
装置についての提案である。
損を、新規な知見にもとづいて著しく低減させる有利な
装置についての提案である。
かかる変圧器等の鉄心に使用される方向性けい素鋼板
は、近年のエネルギー事情を背景にして、その低減すな
わち該方向性けい素鋼板の鉄損低減に対してより一層の
改善が望まれている。
は、近年のエネルギー事情を背景にして、その低減すな
わち該方向性けい素鋼板の鉄損低減に対してより一層の
改善が望まれている。
（従来の技術） ところで鉄損を減少させるには、鋼板の結晶方位を(11
0)<001>方位に高度に揃えること、Si含有量を上げ鋼板
の電気抵抗を増加させること、不純物を減少させるこ
と、および近年ではさらに鋼板の板厚を薄くすることな
どが種々試みられた。しかしこれらの治金学的方法によ
る鉄損低減はほぼ限界に達しているのが実情である。
0)<001>方位に高度に揃えること、Si含有量を上げ鋼板
の電気抵抗を増加させること、不純物を減少させるこ
と、および近年ではさらに鋼板の板厚を薄くすることな
どが種々試みられた。しかしこれらの治金学的方法によ
る鉄損低減はほぼ限界に達しているのが実情である。
そこで、従来上述した治金学的な手段以外の鉄損低減策
も種々提案されている。例えばその１つとして、特公昭
57-2252号公報等に示されているレーザー照射による鉄
損低減技術がある。この技術を用いることにより鉄損の
大幅な減少が可能になったが、装置が高価なこと、レー
ザー励起用ランプの寿命が永くないことによるイニシア
ルコストおよびランニングコスト増が避けがたく、また
使用するレーザーは可視光でない場合が多いために安全
対策の面で問題点があった。
も種々提案されている。例えばその１つとして、特公昭
57-2252号公報等に示されているレーザー照射による鉄
損低減技術がある。この技術を用いることにより鉄損の
大幅な減少が可能になったが、装置が高価なこと、レー
ザー励起用ランプの寿命が永くないことによるイニシア
ルコストおよびランニングコスト増が避けがたく、また
使用するレーザーは可視光でない場合が多いために安全
対策の面で問題点があった。
（発明が解決しようとする問題点） これに対して、発明者らは、特開昭６２−９６６１７号
公報にて、仕上焼鈍済の方向性けい素鋼板にプラズマ炎
を放射することによって、上記のような欠点がなく、生
産性、作業性、安全性、コスト面で有利に鉄損を低減さ
せ得る方向性けい素鋼板の鉄損改善方法を提案した。
公報にて、仕上焼鈍済の方向性けい素鋼板にプラズマ炎
を放射することによって、上記のような欠点がなく、生
産性、作業性、安全性、コスト面で有利に鉄損を低減さ
せ得る方向性けい素鋼板の鉄損改善方法を提案した。
すなわち、この方法は、実操業において有利であるとこ
ろから、この方法を工業的規模での生産に適用すること
が望ましく、従ってこの方法による工業的規模での生産
を実現するのに適した装置を提供することが、この発明
の目的である。
ろから、この方法を工業的規模での生産に適用すること
が望ましく、従ってこの方法による工業的規模での生産
を実現するのに適した装置を提供することが、この発明
の目的である。
（問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は、 方向性けい素鋼板の走行に同期して同じ方向に輪回移動
するトーチ支持用シャフトを一対のリンクチェーンで列
状に連繋してなるロータリーコンベヤと、前記シャフト
に対してその軸方向に一致する鋼板圧延方向に交わる向
きに往復動するプラズマ炎放射用トーチと、上記ロータ
リーコンベヤおよびトーチをそれぞれ駆動させるための
駆動機構とを設けてなる方向性けい素鋼板の鉄損改善装
置、 を提案する。
するトーチ支持用シャフトを一対のリンクチェーンで列
状に連繋してなるロータリーコンベヤと、前記シャフト
に対してその軸方向に一致する鋼板圧延方向に交わる向
きに往復動するプラズマ炎放射用トーチと、上記ロータ
リーコンベヤおよびトーチをそれぞれ駆動させるための
駆動機構とを設けてなる方向性けい素鋼板の鉄損改善装
置、 を提案する。
すなわち、本発明は仕上焼鈍された方向性けい素鋼板の
表面に、プラズマ炎を放射することにより、著しい鉄損
低減の効果が得られることに着目し、上記のような構成
にかかる装置を連続ライン中に組入れることにより、製
造コストの格別な上昇を招くことなく低鉄損方向性けい
素鋼板が得られるようにしたのである。
表面に、プラズマ炎を放射することにより、著しい鉄損
低減の効果が得られることに着目し、上記のような構成
にかかる装置を連続ライン中に組入れることにより、製
造コストの格別な上昇を招くことなく低鉄損方向性けい
素鋼板が得られるようにしたのである。
（作用） 第１図、第２図は、本発明にかかる鉄損改善装置を示
す。この装置は、通板中の方向性けい素鋼帯と同期して
動きながら、従って鋼帯を連続して通板させたまま、一
定の間隔（２〜30mm）で該方向性けい素鋼帯の圧延方向
と交差する方向；好ましくは直交する方向にプラズマト
ーチを横移動させ、プラズマ炎を放射する。
す。この装置は、通板中の方向性けい素鋼帯と同期して
動きながら、従って鋼帯を連続して通板させたまま、一
定の間隔（２〜30mm）で該方向性けい素鋼帯の圧延方向
と交差する方向；好ましくは直交する方向にプラズマト
ーチを横移動させ、プラズマ炎を放射する。
プラズマ発生はタングステンを主成分とする陰極と陽極
間に電圧を印加しアルゴン又はアルゴンと水素の混合ガ
スを流すことにより発生させた。
間に電圧を印加しアルゴン又はアルゴンと水素の混合ガ
スを流すことにより発生させた。
プラズマ炎放射によって鉄損の減少する理由はプラズマ
炎が放射された部分が磁気的に硬質になりそれによって
磁区が細分されたものと推定される。
炎が放射された部分が磁気的に硬質になりそれによって
磁区が細分されたものと推定される。
この発明のプラズマ炎放射に用いる鋼板は、MnS,MnSe,A
IN及びSbなどをインヒビターとして含む熱延鋼板を１回
または中間焼鈍をはさむ２回の冷間圧延により最終板厚
とした後、脱炭焼鈍を施し次いでMgOを主成分とする焼
鈍分離剤を塗布してから約1200℃の高温で仕上焼鈍した
鋼板であり、二次再結晶が完了している鋼板である。
IN及びSbなどをインヒビターとして含む熱延鋼板を１回
または中間焼鈍をはさむ２回の冷間圧延により最終板厚
とした後、脱炭焼鈍を施し次いでMgOを主成分とする焼
鈍分離剤を塗布してから約1200℃の高温で仕上焼鈍した
鋼板であり、二次再結晶が完了している鋼板である。
（実施例） 次に本発明装置の好適例を図面にもとづき説明する。図
示の符号１は被処理方向性けい素鋼帯であり、この鋼帯
１直上にはその走行に同期して同じ方向に輪回移動(0.1
m/min.〜200m/min.)する形式のロータリーコンベヤ２が
配設してある。このロータリーコンベヤ２は、上記鋼帯
１よりも広幅の一対のリンクチェーン3a,3bと、それら
チェーン3a,3b間には表面にボールネジを設けたトーチ
支持用シャフト４…が列状にかけ渡してあり、全体とし
てローラ列がエンドレスに輪回するように組み立てられ
ている。
示の符号１は被処理方向性けい素鋼帯であり、この鋼帯
１直上にはその走行に同期して同じ方向に輪回移動(0.1
m/min.〜200m/min.)する形式のロータリーコンベヤ２が
配設してある。このロータリーコンベヤ２は、上記鋼帯
１よりも広幅の一対のリンクチェーン3a,3bと、それら
チェーン3a,3b間には表面にボールネジを設けたトーチ
支持用シャフト４…が列状にかけ渡してあり、全体とし
てローラ列がエンドレスに輪回するように組み立てられ
ている。
前記シャフト４には軸受５を介してプラズマトーチ６
が、モータ７の駆動力を得て軸方向に定速度で移動する
ようにこのモータ７は、モータ７から突出させた摺動子
を介して駆動電源に接続する。なお、８は該トーチの姿
勢を保持するサポートバーである。
が、モータ７の駆動力を得て軸方向に定速度で移動する
ようにこのモータ７は、モータ７から突出させた摺動子
を介して駆動電源に接続する。なお、８は該トーチの姿
勢を保持するサポートバーである。
また、トーチ６には、電源、ガスならびに冷却水が供給
されるが、これらの供給は、トーチがロータリーコンベ
ヤ２において下向きの配置をとるときに、図示しないジ
ョイントを介して行われる。
されるが、これらの供給は、トーチがロータリーコンベ
ヤ２において下向きの配置をとるときに、図示しないジ
ョイントを介して行われる。
上記リンクチェーン3a,3bは、モータ12、駆動軸11、駆
動歯車９，10の連繋によって図示した矢印の方向に動
く。
動歯車９，10の連繋によって図示した矢印の方向に動
く。
なお、図示例はあくまでも好適な一例であり、例えば鋼
帯１に面する下側を向くトーチ６と上向きトーチ６とで
は極性を変えて元の位置に待機させる形式を例示した
が、上側では該トーチ６を横移動させずに下側に輪回さ
せた後反対方向からプラズマ炎放射を行うようにしても
よい。この場合：トーチ６の動きが直角でない場合に平
行なプラズマ処理とならないが、それが上述した磁区の
区分に変化を与えて好結果を生むケースも予想される。
帯１に面する下側を向くトーチ６と上向きトーチ６とで
は極性を変えて元の位置に待機させる形式を例示した
が、上側では該トーチ６を横移動させずに下側に輪回さ
せた後反対方向からプラズマ炎放射を行うようにしても
よい。この場合：トーチ６の動きが直角でない場合に平
行なプラズマ処理とならないが、それが上述した磁区の
区分に変化を与えて好結果を生むケースも予想される。
次に上記装置を使った作動例による鉄損低減のもようを
試みたのでその結果を以下に説明する。
試みたのでその結果を以下に説明する。
最終仕上焼鈍した0.23mm厚の方向性けい素鋼板に0.1mm
φのノズル穴径を持つトーチを備えた本発明装置により
プラズマ炎を放射した。ガスはアルゴンガスを用い、放
射の方向は圧延方向と直角な方向で連続の線状に放射
し、圧延方向の間隔は10mm間隔とした。得られた鋼板と
近接位置から採取したプラズマ炎を放射していない部分
の磁気特性の結果を表１に示す。
φのノズル穴径を持つトーチを備えた本発明装置により
プラズマ炎を放射した。ガスはアルゴンガスを用い、放
射の方向は圧延方向と直角な方向で連続の線状に放射
し、圧延方向の間隔は10mm間隔とした。得られた鋼板と
近接位置から採取したプラズマ炎を放射していない部分
の磁気特性の結果を表１に示す。
このことから分かるように本発明装置を用いると鉄損低
減に有効である。
減に有効である。
（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、鋼板表面へのプラ
ズマ炎放射が連続的にかつ生産性を阻害することなく低
鉄損の方向性けい素板を低コストで製造でき、従って低
鉄損の方向性けい素鋼板の工業的規模での生産を有利に
実現し得る。
ズマ炎放射が連続的にかつ生産性を阻害することなく低
鉄損の方向性けい素板を低コストで製造でき、従って低
鉄損の方向性けい素鋼板の工業的規模での生産を有利に
実現し得る。
第１図は、本発明装置の正面図、 第２図は、第１図Ａ−Ａ矢視部の断面図である。 １…鋼帯、２…ロータリーコンベヤ 3a,3b…リンクチェーン ４…シャフト、５…軸受 ６…トーチ、７…モータ ８…サポートバー、9,10…歯車 11…駆動軸、12…モータ
フロントページの続き (72)発明者 本田 厚人 千葉県千葉市川崎町１番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内
Claims (1)
- 【請求項１】方向性けい素鋼板の走行に同期して同じ方
向に輪回移動するトーチ支持用シャフトを一対のリンク
チェーンで列状に連繋してなるロータリーコンベヤと、
前記シャフトに対してその軸方向に一致する鋼板圧延方
向に交わる向きに往復動するプラズマ炎放射用トーチ
と、上記ロータリーコンベヤおよびトーチをそれぞれ駆
動させるための駆動機構とを設けてなる方向性けい素鋼
板の鉄損改善装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60291842A JPH0645824B2 (ja) | 1985-12-26 | 1985-12-26 | 方向性けい素鋼板の鉄損改善装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60291842A JPH0645824B2 (ja) | 1985-12-26 | 1985-12-26 | 方向性けい素鋼板の鉄損改善装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62151512A JPS62151512A (ja) | 1987-07-06 |
| JPH0645824B2 true JPH0645824B2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=17774124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60291842A Expired - Lifetime JPH0645824B2 (ja) | 1985-12-26 | 1985-12-26 | 方向性けい素鋼板の鉄損改善装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0645824B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016158322A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-06 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 絶縁被膜付き方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
| WO2016158325A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-06 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 絶縁被膜付き方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107284955A (zh) * | 2016-03-31 | 2017-10-24 | 费德尔弹簧设备（太仓）有限公司 | 一种弹簧热压机快速定位装置 |
-
1985
- 1985-12-26 JP JP60291842A patent/JPH0645824B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016158322A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-06 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 絶縁被膜付き方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
| WO2016158325A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-06 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 絶縁被膜付き方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
| US10920323B2 (en) | 2015-03-27 | 2021-02-16 | Jfe Steel Corporation | Insulating-coated oriented magnetic steel sheet and method for manufacturing same |
| US10982329B2 (en) | 2015-03-27 | 2021-04-20 | Jfe Steel Corporation | Insulation-coated oriented magnetic steel sheet and method for manufacturing same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62151512A (ja) | 1987-07-06 |
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