JPH0645729B2 - 制振用シート - Google Patents

制振用シート

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JPH0645729B2
JPH0645729B2 JP30382089A JP30382089A JPH0645729B2 JP H0645729 B2 JPH0645729 B2 JP H0645729B2 JP 30382089 A JP30382089 A JP 30382089A JP 30382089 A JP30382089 A JP 30382089A JP H0645729 B2 JPH0645729 B2 JP H0645729B2
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JP
Japan
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weight
parts
sheet
vibration damping
modified polyolefin
Prior art date
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JP30382089A
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孝一 奥村
猛 山崎
潤 中嶋
喜八 大西
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建築床材等に制振機能を付与するための制振
用シートに関する。
〔従来の技術及びその課題〕
高層住宅あるいは集合住宅の建設が進み、そうした中で
隣接家庭、フロアー等で発生する振動音に起因するトラ
ブルが多発している。
こうした状況のもとで、個々の家庭、又はフロアーで発
生する振動音を抑制する対策が各方向から検討されてお
り、その一つの手段として床材中に制振機能を付与した
ものが見られる。
本発明者等は、特願平1−170735号で制振床下地
材を提案した。これは「複数の木質単板を、その繊維が
交叉して積み重ね接着一体化してなる合板の少なくとも
一つの積み重ね間に、平均粒径1.0〜2.0mmの加硫
粒状ゴムを自己融着性のゴム、プラスチックでバインド
してなる制振シートを介在させてなることを特徴とす
る」ものである。
上記提案によって制振効果が得られ関係方面から関心が
寄せられているが、上記提案の評価の過程で一層高い特
性を持つものが求められるようになった。
即ち、上記提案は制振効果においては十分満足するもの
ではあるが、合板の日本農林規格(昭和60年12月改
訂、以下、JASという。)中には強度の規定と共に耐
水性の規定があり、下記の第一類、第二類、第三類の三
レベルの浸せきはく離試験によって耐水性の等級が定め
られている。
記 (1)一類浸せきはく離試験 一類浸せきはく離試験は、試験片を沸とう水中に4時間
浸せきした後、60℃±3℃の温度で20時間乾燥し、
これを沸とう水中に4時間浸せきし、更に60℃±3℃
の温度で3時間乾燥する。
(2)二類浸せきはく離試験 二類浸せきはく離試験は、試験片を70℃±3℃の温度
中に2時間浸せきした後、60℃±3℃の温度で3時間
乾燥する。
(3)三類浸せきはく離試験 三類浸せきはく離試験は、試験片を35℃±3℃の水中
に2時間浸せきした後、60℃±3℃の温度で3時間乾
燥する。
この試験において、先の提案のものは、第三類、第二類
の浸せきはく離試験には全く問題なく合格するのである
が、第一類の浸せきはく離試験では、乾燥後に制振シー
トと木質単板との界面に浮きが見受けられることがあっ
た。
本発明は、上記に鑑み、既に提案している合板における
制振効果を損うことなく、かつ製造工程で別途接着剤を
用いることなく、上記JAS第一類の浸せきはく離試験
に十分に合格する制振合板とし得る制振用シートを提供
することを課題とする。
〔課題解決のための手段〕
上記課題を解決するために、本発明にあっては、ブチル
ゴムの重量部と、エチレン−酢酸ビニル共重合体と極性
基を有する変性ポリオレフィンの合計重量部とが、60
〜90:40〜10の比率であり、上記エチレン−酢酸
ビニル共重合体と極性基を有する変性ポリオレフィンの
合計重量部40〜10の内、極性基を有する変性ポリオ
レフィンが30重量部未満7重量部以上であって、この
総合計量を100重量部として、これに平均粒径0.8
mm〜2.0mmの加硫粒状ゴム60〜220重量部を加え
て配合混練し、これをシート状としてなる構成の制振用
シートとしたのである。
上記ブチルゴムが上記範囲より小なるときは振動音
(波)の吸収効果が得られない。また大なるときは長期
静荷重により傾斜変形(床上の隅に置かれる家財道具の
静荷重による変形)が生ずる。このブチルゴムは、変性
ポリオレフィン等との比率において、生のブチルゴムを
30〜50重量部、再生ブチルゴムを60〜20重量部
とすることもできる。
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体が上記範囲より小な
るときは、へたりが生じ、大なるときは振動音(波)の
吸収効果が得られなくなる。
上記変性ポリオレフィンは接着性樹脂であって、下記化
学構造式(I)から(IV)で表わされるアセトキシ基、
水酸基、カルボキシル基、エステル基等を有するもの
で、市販されている銘柄では次のようなものが挙げられ
る。
デュミラン:三井ポケミカル株式会社製商品名 アドマー:三井石油化学工業株式会社製商品名 タケメルト:武田薬品工業株式会社製商品名 UBE BOND:宇部興産株式会社製商品名 (I) (II) (III) (IV) この接着性樹脂が上記範囲より小なるときは、JASの
第一類浸せきはく離試験に合格しにくくなる。一方、2
0重量部を挿入すれば十分な効果が得られ、30重量部
をこえて投入してもそれ以上の効果は得られず、経済的
に不利であるばかりでなく、ブチルゴムによる振動音
(波)吸収効果が低下する。
加硫粒状ゴムの粒径は、小さ過ぎると振動音(波)の分
散、吸収効果が低下する。反対に粒径が大き過ぎると振
動音(波)の分散が悪くなるだけでなく混練後のシート
化が困難となる。また、配合量が少ないときは長期静荷
重による傾斜変形が生ずると共に、振動音(波)の分散
効果が悪くなる。一方、多すぎるときは粒間のブチルゴ
ム量が相対的に少なくなって、振動音(波)の吸収が悪
くなり、シート化も難しくなる。
上記の構成の他、充てん剤として重炭酸カルシウム、滑
剤としてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸鉛、粉末ステ
アリン酸、パラフィンフレーク、安定剤として亜鉛華、
軟化剤としてプロセス油、及び着色剤等を適宜に選択し
て添加することができる。
〔作 用〕
上記の如く構成する本発明に係る制振用シートにあって
は、シート中に分散する加硫粒状ゴムとその間隙を埋め
るブチルゴム(BR)と低密度ポリエチレン(LDP
E)とによって振動音(波)は効率よく分散し吸収され
る。
また、ブチルゴムの自己融着性と熱融着性を有する接着
性樹脂との相乗効果に基づき、合板製造時の加熱加圧に
より、第一類浸せきはく離試験に耐え得る十分な接着強
度を付与される。
さらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体を上記範囲で配
合することにより、適度な硬さが与えられ、長期静荷重
による傾斜変形が阻止される。
〔実施例〕
本発明の実施例1〜6、従来例7、8、比較例9〜11
の配合を表1上欄に示し、その配合でもってそれぞれ制
振用シートを製作した。
その製作は、まず、各剤を所定部数になる如く計量し、
バンバリーミキサーに、ブチルゴム、再生ブチルゴム、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、変性ポリオレフィン樹
脂(UBE BOND M1000)、重炭酸カルシウム、亜鉛華、
ステアリン酸亜鉛を順次投入し、若干混練して後、加工
性付与油(プロセス油)を投入して130℃12分間混
練し、その混練ミキサーのゲートを開いて調整ロールに
落し原料板とする。この原料板をカレンダーロールに通
し所定の厚さのシートとして各制振用シートを得た。
この各シートの制振特性試験及び浸せきはく離試験を行
うために第1図に示す、単板1:1.5mm、合板2:
5.5mm、制振用シート3:2.0mmからなる制振合板
aを製作した。この製作条件は、制振用シート3介在部
は接着剤なし、木質(単板1、合板2)の接着は公知の
接着剤を用い、糊量:32〜39kgf/cm2、熱圧温
度:125℃〜130℃、面圧力:8〜10kgf/c
m2、熱圧時間:3.5〜5分であった。
また、制振特性試験は、まず、第2図(a)に示す 架台A(大引:105×210×2680mm、根太:4
5×45×1730mm)を製作し、これを測定室の架台
取付孔に嵌め込んでその周縁にパテを埋込んで装着し、
同図(b)に示すように、その架台A上に、各制振合板a
を載置した。この試験体aの床衝撃音レベルの測定を、
第3図に示す仕様で、JAS A 1418−1978年(建築物
の現場における床衝撃音レベルの測定方法)に準拠し、
日本建築総合試験所にて行なった。その受音室は、13
4m2の残響室であった。打撃ポイントは、第4図に示す
所である。
その実験結果を表1下欄に示し、それによると、実施例
のものは、有効に制振作用をしており、かつ、第一類浸
せきはく離試験においてもはく離が生じなかった。
〔効 果〕
以上説明した如く本発明に係る制振シートにより製造さ
れた制振合板は、従来と同様の制振効果を有しながら、
それに加えてJASの第一類浸せきはく離試験に十分合
格するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る制振用シートの一実施例を制振
合板とした部分斜視図、第2図(a)、(b)、第3図、第4
図は試験説明用斜視図、概略図、打撃ポイント図であ
る。 1……木質単板、2……合板、 3……制振用シート、a……制振合板、 A……架台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 31:04)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブチルゴムの重量部と、エチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体と極性基を有する変性ポリオレフィンの合
    計重量部とが、60〜90:40〜10の比率であり、
    上記エチレン−酢酸ビニル共重合体と極性基を有する変
    性ポリオレフィンの合計重量部40〜10の内、極性基
    を有する変性ポリオレフィンが30重量部未満7重量部
    以上であって、この総合計量を100重量部として、こ
    れに平均粒径0.8mm〜2.0mmの加硫粒状ゴム60〜
    220重量部を加えて配合混練し、これをシート状とし
    てなることを特徴とする制振用シート。
JP30382089A 1989-11-22 1989-11-22 制振用シート Expired - Lifetime JPH0645729B2 (ja)

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