JPH0645649A - 半導体発光素子、ならびに当該発光素子を用いた光学検知装置、光学的情報処理装置及び発光装置。 - Google Patents

半導体発光素子、ならびに当該発光素子を用いた光学検知装置、光学的情報処理装置及び発光装置。

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JPH0645649A
JPH0645649A JP21824092A JP21824092A JPH0645649A JP H0645649 A JPH0645649 A JP H0645649A JP 21824092 A JP21824092 A JP 21824092A JP 21824092 A JP21824092 A JP 21824092A JP H0645649 A JPH0645649 A JP H0645649A
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JP
Japan
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light emitting
layer
emitting device
semiconductor light
multilayer reflective
Prior art date
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Application number
JP21824092A
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Inventor
Hiroshi Imamoto
浩史 今本
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/02Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies
    • H01L33/10Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies with a light reflecting structure, e.g. semiconductor Bragg reflector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/44Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the coatings, e.g. passivation layer or anti-reflective coating

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小な発光径を有し、しかも高い発光効率を
有する半導体発光素子を提供する。 【構成】 上面に窪み2を形成された半導体基板1の上
に多層反射膜層3を設ける。多層反射膜層3は窪み2に
沿って形成され、凹状部分4を有する。この上にn型下
クラッド層5、活性層6、p型上クラッド層7、p型拡
散ストップ層8、n型電流ブロック層9及びp型キャッ
プ層10を成長させる。ついで、キャップ層10から上
クラッド層までp型不純物を拡散させ、窪み2に対応す
る位置に電流狭窄領域11を形成する。キャップ層の上
に設けたp側電極12には電流狭窄領域11に対応して
光出射窓13を開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体発光素子、ならび
に当該発光素子を用いた光学検知装置、光学的情報処理
装置及び発光装置に関する。具体的にいうと、本発明
は、光通信または光情報処理等の分野で重要である高出
力、微小発光面積の面発光型半導体発光素子と、その半
導体発光素子を用いた光学検知装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電流狭窄構造の発光ダイオードの
構造を図12に示す。これは特開昭60−98689号
公報に開示されたものであって、AlGaAs半導体基
板151の上に多層反射膜層152、GaAs活性層1
53、AlGaAsクラッド層154を積層している。
多層反射膜層152は、2種の半導体薄膜152a,1
52bを12層以上交互に結晶成長させて構成してい
る。クラッド層154の上面にはSiO2等の絶縁層1
55を介してAl電極156を形成してあり、この電極
156に光出射窓157を開口すると共に光出射窓15
7の周囲で電極156をクラッド層154に接触させて
いる。また、半導体基板151の下面にはAu電極15
8が形成されている。
【0003】しかして、光出射窓157の周囲の領域に
おいて電極156から活性層153へ電流を注入する
と、活性層153の電流注入領域で発光し、活性層15
3から上方へ出射された光は光出射窓157から外部へ
取り出され、活性層153から下方へ出射された光は多
層反射膜層152で反射された後、光出射窓157から
外部へ取り出される。
【0004】しかしながら、この発光ダイオードのよう
に、光取り出し面で電流狭窄を行なった場合、特に微小
発光径化した場合には、活性層から出射された出力光が
電極の影になり、効率良く光を外部へ取り出すことがで
きなかった。
【0005】また、この発光ダイオードのように、多重
反射膜層と光取り出し面が平行であると、光取り出し面
と多重反射膜層によるファブリペロー共振器が形成さ
れ、これにより発光スペクトルにリップルを生じるとい
う問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、微小発光面積で、しかも、外部量子効率が高い
半導体発光素子を提供することにある。また、発光スペ
クトルや光出力−電流特性に表われるリップルを小さく
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光素子
は、凹状の窪みが形成された基板の上方に、当該凹状の
窪みの形状に沿って、屈折率の異なる2種の薄膜を複数
層交互に積層してなる多層反射膜層を形成し、前記多層
反射膜層の上方に活性層を形成するとともに、前記凹状
の窪みの上方に電流狭窄領域を形成し、前記活性層の上
方から光を出射させるようにしたことを特徴としてい
る。
【0008】上記半導体発光素子においては、多層反射
膜層を構成する各薄膜は、複数種の膜厚からなっていて
もよい。
【0009】特に、2種の薄膜の屈折率及び膜厚をそれ
ぞれn1,d1、n2,d2、活性層の発光波長の中心波長
をλcとするとき、各薄膜がそれぞれ d1≧〔λc/(4n1)〕 d2≧〔λc/(4n2)〕 を満たすようにすることが好ましい。
【0010】また、前記活性層の上方に凸状部分を形成
し、該凸状部分の側面を斜面に形成すると共に該斜面に
光反射面を形成し、該凸状部分の頂部に光出射窓を形成
してもよい。
【0011】上記光反射面が、屈折率の異なる2種の薄
膜を複数層交互に積層した多層反射膜によって形成され
ており、多層反射膜を構成する各薄膜が、複数種の膜厚
からなっていてもよい。
【0012】さらに、光反射面を構成する多層反射膜の
2種の薄膜の屈折率をそれぞれn3,n4とし、膜厚をそ
れぞれd3,d4とし、前記活性層の発光波長の中心波長
をλcとするとき、各薄膜がそれぞれ d3≧〔λc/(4n3)〕 d4≧〔λc/(4n4)〕 とすることが好ましい。
【0013】また、光反射面は多層反射膜に限らず、電
極によって形成してもよい。
【0014】また、上記半導体発光素子は、光学検知装
置や光学的情報処理装置、発光装置等に応用することが
できる。
【0015】
【作用】本発明の半導体発光素子にあっては、凹状の窪
みが形成された基板の上方に、当該凹状の窪みの形状に
沿って、屈折率の異なる2種の薄膜を複数層交互に積層
してなる多層反射膜層を形成し、前記多層反射膜層の上
方に活性層を形成するとともに、前記凹状の窪みの上方
に電流狭窄領域を形成しているから、電流は電流狭窄領
域を通じて活性層に注入され、活性層は電流狭窄領域と
対向する限られた領域でのみ発光し、微小発光面積の半
導体発光素子を得ることができる。しかも、活性層の限
られた領域から基板側へ出射された光は、多層反射膜層
の凹面鏡状をした部分で反射されるので、多層反射膜層
で反射された光は光取り出し面側の光出射窓の付近で集
光され、光出射窓から高出力で出射される。従って、本
発明によれば、微小発光面積で、しかも、外部量子効率
が高い半導体発光素子を得ることができる。
【0016】また、窪みと対応させて光出射窓の部分に
凸状部分を形成し、凸状部分の斜面に多層反射膜等によ
って光反射面を形成しておけば、光出射窓以外の方向へ
向けて出射もしくは反射された光も上記光反射面及び多
層反射膜層で1回ないし複数回反射された後、光出射窓
から外部へ出射され、光の取り出し効率を一層高めるこ
とができる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例による半導体発光素
子Aの構造を示す断面図である。図1において、1は
(100)面方位のn型GaAs基板であって、GaA
s基板1の上面には、HF:H22でエッチングするこ
とによって20μm角の角錐台形の凹状をした窪み2が
形成されている。この窪み2を形成された基板1の上面
には多層反射膜層3が形成されている。多層反射膜層3
は、活性層6の屈折率よりも小さな屈折率を有する半導
体薄膜のヘテロ接合からなっており、具体的にいうと、
屈折率n1のAlXGa1-XAs(x=0.1)層3aと屈
折率n2(≠n1)のAlAs層3bを30ペア交互に成
長させることによって多層反射膜層3が形成されてい
る。この多層反射膜層3は分布ブラッグ反射鏡(DB
R)となっており、しかも、基板1の窪み2に沿って形
成されていて凹状部分4を有している。
【0018】さらに、多層反射膜層3の上には窪み2を
埋めるようにしてn型AlXGa1-XAs(x=0.4
5)下クラッド層5が1μmの厚さに形成されており、
その上に厚さ1μmのAlXGa1-XAs(x=0.0
3)活性層6、厚さ0.5μmのp型AlXGa1-XAs
(x=0.45)上クラッド層7、厚さ0.2μmのp型
AlXGa1-XAs(x=0.2)拡散ストップ層8、厚
さ0.5μmのn型AlXGa1 -XAs(x=0.45)の
電流ブロック層9、厚さ0.2μmのp型GaAsキャ
ップ層10が順次エピタキシャル成長させられている。
【0019】窪み2の中央部と対向する位置において
は、キャップ層10から上クラッド層7に達する深さま
でZnのようなp型不純物を拡散させてp型の電流狭窄
領域11を形成してあり、n型の電流ブロック層9は電
流狭窄領域11ではp型に反転している。なお、電流狭
窄領域11を形成するには、例えば、キャップ層10上
面の電流狭窄領域11を形成しようとする領域にp型不
純物を含んだ拡散剤(例えば、OCD)を塗布し、高温
に保持して拡散剤中のp型不純物を上クラッド層7に達
するまで拡散させる。このとき、拡散ストップ層8で
は、不純物元素の拡散速度が小さくなるので、不純物元
素の拡散深さの制御が容易になる。
【0020】さらに、キャップ層10の上面にはp側電
極12が設けられており、p側電極12には電流狭窄領
域11の上面と対応させて光出射窓13が開口されてい
る。一方、基板1の下面にはn側電極14が設けられて
いる。
【0021】上記多層反射膜層3は、屈折率の異なる2
種の半導体薄膜3a,3bを複数層交互に積層したもの
であって、両薄膜3a,3bの屈折率をn1,n2とし、
膜厚をd1,d2とし、活性層6における発光波長の中心
波長をλcとするとき、1/4波長膜となるように、す
なわち、 d1=〔λc/(4n1)〕 … d2=〔λc/(4n2)〕 … の関係を満たすようにしてもよいが、凹状部分4の傾斜
面4aにおいては薄膜3a,3bの実質的な膜厚は上記
膜厚(鉛直方向の膜厚)d1、d2よりも薄くなるので、
中心波長λc付近の波長の光に対しては多層反射膜層3
による反射率が低下する。そのため、この実施例におい
ては、薄膜3a,3bの膜厚d1、d2を上記式及び
式で決まるものよりも厚めに設定し、言い換えると、予
め中心波長λcよりも長めの波長に対して反射率が最大
となるように設計し、膜厚d1、d2を、 d1>〔λc/(4n1)〕 … d2>〔λc/(4n2)〕 … としている。従って、活性層6から出射された光は、多
層反射膜層3の凹状部分4においても十分な反射率を得
ることができる。
【0022】しかして、p側電極12及びn側電極14
間に電圧を印加した場合、電流ブロック層9と拡散スト
ップ層8との間は逆バイアスとなって電流が流れないた
め、電流は電流狭窄領域11を通って活性層6に注入さ
れ、活性層6は電流狭窄領域11の下面に対向する位置
で発光する。そして、活性層6から出射された光は電流
狭窄領域11を通って光出射窓13から外部へ出射され
る。したがって、この半導体発光素子Aは電流狭窄構造
となっている。また、活性層6から下方へ出射された光
は、多層反射膜層3によって上方へ反射され、しかも、
活性層6の発光領域は多層反射膜層3の凹状部分4に対
向しているので、活性層6から下方へ出射された光は多
層反射膜層3の凹状部分4で反射されることにより光出
射窓13の近くで集光されながら外部へ出射される。従
って、多層反射膜層3の反射作用と反射時の集光作用に
より半導体発光素子Aの外部量子効率が高くなり、微小
発光径を有し、かつ、高出力の半導体発光素子Aを得る
ことができる。
【0023】図示しないが、多層反射膜層3の別な構成
としては、両薄膜3a,3bをそれぞれ、中心波長λc
より短い波長に対する1/4波長膜からλcより長い波
長に対する1/4波長膜までの複数種類の1/4波長膜
としてもよい。つまり、両薄膜3a,3bの膜厚d1
2を、式及び式で決まる値よりも小さな膜厚から
大きな膜厚までの異なる数種の膜厚とし、それぞれ複数
の膜厚を有する薄膜を積層して多層反射膜層3を形成す
れば、多層反射膜層3の凹状部分4の傾斜面4aにおい
て十分な反射率を有する多層反射膜層3を得ることがで
きる。
【0024】図2(a)(b)(c)に示すものは、活
性層6における発光波長の中心波長λcを880nmと
し、種々の構成の多層反射膜層3について反射スペクト
ルの計算結果を表わしたものである。まず、図2(a)
に用いた多層反射膜層3においては、反射率の中心波長
を活性層6の発光波長の中心波長λcよりも長波長側へ
シフトさせている。すなわち、この多層反射膜層3は、
屈折率がn1、膜厚d1がλc/(4n1)よりも大きなA
XGa1-XAs(x=0.1)層と、屈折率がn2、膜厚
2がλc/(4n2)よりも大きなAlAs層を交互に
30ペア成長させたものである。このような多層反射膜
層3においては、850nmにおいても95%以上の反
射率が得られ、また、920nmの波長においても90
%以上の反射率が得られる。従って、多層反射膜層3の
凹状部分4(傾斜面4a)における薄膜の成長膜厚が例
えば8%程度薄くなっても、活性層6から出射される光
に対して十分な反射率を得ることができる。この結果、
光出射窓13からの光取り出し効率が向上する。
【0025】図2(b)は、活性層6の中心波長λc=
880nmを含む波長域750nm〜950nmにある
複数ないし多数の異なる波長に対する複数種類の1/4
波長膜を用いて構成した多層反射膜層3の反射スペクト
ルの計算結果を示している。つまり、両薄膜3a,3b
の膜厚d1、d2を、式及び式で決まる値よりも小さ
な膜厚から大きな膜厚までの異なる数種の膜厚とし、そ
れぞれ複数の膜厚を有する薄膜3a,3bを積層して多
層反射膜層3を形成した場合であって、このような構成
によれば、より広い波長範囲で高反射率を得られること
が分かる。これを利用した場合も、多層反射膜層3の凹
状部分4(傾斜面4a)における薄膜の成長膜厚が例え
ば8%程度薄くなっても、活性層6から出射される光に
対して十分な反射率を得ることができる。
【0026】図2(c)に用いた多層反射膜層3におい
ても、反射率の中心波長を活性層6の発光波長の中心波
長λcよりも長波長側へシフトさせている。この多層反
射膜層3においては、多層反射膜層3の反射スペクトル
の中心波長を900nmとし、両薄膜の膜厚を波長80
0nmに対する1/4波長膜から波長1000nmに対
する1/4波長膜までの異なる数種の膜厚としている。
このような構成によると、発光波長850nm〜970
nmまでのより広い波長範囲にわたって高反射率が得ら
れるため、多層反射膜層3の凹状部分4(傾斜面4a)
における薄膜3a,3bの膜厚が例えば20%程度減少
しても十分な反射率を得ることができる。また、多層反
射膜層3を変化させる幅をより広くとれば、それだけ高
反射域が広くなるので、凹状部分4の傾斜面4aの減少
膜厚を考慮して自由に設計することができる。
【0027】図3に示すものは本発明の別な実施例によ
る半導体発光素子Bを示す断面図である。この実施例に
あっては、上面に窪み2を形成されたn型の基板1の上
に、n型の多層反射膜層3、n型の下クラッド層5、活
性層6、p型の上クラッド層7、p型の拡散ストップ層
8、n型の電流ブロック層9及びp型のキャップ層10
を成長させた後、キャップ層10、電流ブロック層9、
拡散ストップ層8及び上クラッド層7をエッチングする
ことによってキャップ層10、電流ブロック層9、拡散
ストップ層8及び上クラッド層7からなる角錐台形など
の凸状部分15を形成している。さらに、素子の最上面
に半導体もしくは誘電体からなる多層反射膜18を積層
して凸状部分15の斜面16に光反射面17を形成し、
エッチングによって凸状部分15の上面の多層反射膜1
8を除去して光出射窓13を開口する。ついで、凸状部
分15の内部においてキャップ層10から上クラッド層
5に達する深さまでZn等のp型不純物を例えば拡散、
イオン注入等の方法によって注入し、電流ブロック層9
を貫通するようにp型の電流狭窄領域11を形成してい
る。この後、多層反射膜18の上から電極12を形成
し、光出射窓13の内周部で電極12をキャップ層10
に接触させている。
【0028】しかして、この実施例にあっては、活性層
6の電流狭窄領域11と対向する箇所から上方へ発した
光は光出射窓13から外部へ取り出され、下方へ発した
光は多層反射膜層3の凹状部分4で反射され、光出射窓
13の近傍で集光されるようにして効率的に外部へ取り
出される。さらに、光出射窓13から外れて凸状部分1
5の斜面16へ向かった光も、斜面16の光反射面17
によって反射された後、あるいは、光反射面17と多層
反射膜層3によって多重反射された後、光出射窓13か
ら外部へ取り出される。従って、この実施例のような構
造によれば、半導体発光素子Bの外部量子効率を一層高
めることができる。
【0029】上記多層反射膜18は、半導体もしくは誘
電体からなる2種の薄膜を複数層交互に積層したもので
あって、例えば、p型のAlAs薄膜とAlxGa1-x
s(x=0.1)薄膜とを20ペア積層したものであ
る。両薄膜の屈折率をそれぞれn3,n4、膜厚をそれぞ
れd3,d4とし、活性層6における発光波長の中心波長
をλcとするとき、1/4波長膜となるように、すなわ
ち、 d3=〔λc/(4n3)〕 … d4=〔λc/(4n4)〕 … の関係を満たすようにしてもよいが、凸状部分15の斜
面16における薄膜の実質的な膜厚は膜厚(鉛直方向の
膜厚)d3、d4よりも薄くなるので、多層反射膜18の
効果が弱くなる。従って、薄膜の膜厚d3、d4を上記
式及び式で決まるものよりも厚めに設定することによ
り、言い換えると、予め中心波長λcよりも長めの波長
に対して反射率が最大となるように、膜厚d3、d4を、 d3>〔λc/(4n3)〕 … d4>〔λc/(4n4)〕 … とすることにより、多層反射膜18は斜面16において
も十分な反射率を得ることができる。
【0030】あるいは、両薄膜をそれぞれ、中心波長λ
cより短い波長からλcより長い波長までの波長域にある
複数もしくは多数の異なる波長に対する複数種類の1/
4波長膜を用いて多層反射膜18を形成してもよい。つ
まり、両薄膜の膜厚d3、d4を、式及び式で決まる
値よりも小さな膜厚から大きな膜厚までの異なる数種の
膜厚とし、それぞれ複数の膜厚を有する薄膜を積層して
多層反射膜18を形成すれば、斜面16において十分な
反射率を有する多層反射膜18を得ることができる。
【0031】また、多層反射膜18を用いず、凸状部分
15の斜面16に直接に電極12を形成し、電極12に
よって斜面16に光反射面17を形成してもよい。
【0032】図4に示すものは本発明のさらに別な実施
例による半導体発光素子Cを示す断面図である。この実
施例にあっては、まず、HF:H22によって(10
0)面方位のp型GaAs基板1上に20μm角の四角
錐状をした窪み2を形成する。ついで、窪み2を形成さ
れた基板1の上にBeドープAlAs薄膜3cとAlx
Ga1-xAs(x=0.2)薄膜3dを発光波長の1/
(4n)の膜厚となるように交互に30ペア積層し、多
層反射膜層3を形成する。この上には、分子線エピタキ
シャル(MBE)法によってSiドープAlxGa1-x
s(x=0.45)層19が1μmの膜厚に形成され
る。ここで、SiドープAlxGa1-xAs層19の窪み
2と対応する位置には凹状部分20が形成されており、
凹状部分20の傾斜面21における面方位は(111)
A面となっている。ついで、SiドープAlxGa1-x
s層19の上にはBeドープAlxGa1-xAs(x=
0.45)クラッド層22およびGaAs活性層23が
順次分子線エピタキシャル成長させられ、さらにその上
に、SiドープAlxGa1-xAs(x=0.45)層2
4がエピタキシャル成長させられる。ついで、Siドー
プAlxGa1-xAs層24の上には、面方位に依存しな
いn型の不純物であるSnをドープしたGaAsコンタ
クト層25を成長させる。このようにして窪み2を形成
された基板1の上面に、1回のエピタキシャル成長工程
により、多層反射膜層3、AlxGa1-xAs層19、B
eドープAlxGa1-xAsクラッド層22、GaAs活
性層23、SiドープAlxGa1-xAs層24およびS
nドープGaAsコンタクト層25を成長させた後、コ
ンタクト層25の上面にn側電極26を形成すると共に
窪み2の位置に対応させて光出射窓13を開口し、基板
1の下面にp側電極27を設けている。
【0033】SiドープAlxGa1-xAs層19,24
は、傾斜面の(111)A面ではp型となっており、そ
れ以外の領域ではn型となっているので、活性層23よ
りも下側の領域においては、SiドープAlxGa1-x
s層19の傾斜面21以外の領域とクラッド層22との
間は逆バイアスとなり、基板1からの注入電流は(11
1)A面である傾斜面21に狭窄される。一方、活性層
23よりも上側の領域においては、SiドープAlx
1-xAs層24においては、凹状部分28の傾斜面2
9においてはp型となっているので、凹状部分28の中
央の平坦部30に電流が狭窄される。従って、p側電極
27から基板1へ注入された電流は、SiドープAlx
Ga1-xAs層19の傾斜面21を通って活性層23へ
注入され、SiドープAlxGa1-xAs層24の中央の
平坦部30を通ってn側電極26へ流れ、活性層23で
は、SiドープAlxGa1-xAs層24の中央の平坦部
30と対向する位置において微小発光径の発光を行な
う。この結果、この実施例の半導体発光素子Cにあって
は、不純物拡散やイオン注入等を行なうことなく、1回
だけの結晶成長工程により、電流狭窄構造を有する素子
を製作することができる。
【0034】つぎに、上記半導体発光素子を用いた応用
例について説明する。まず、図5(a)(b)(c)に
示す投光器(発光装置)Dについて説明する。この投光
器Dは、本発明の半導体発光素子71を一方のリードフ
レーム72の上にダイボンディングすると共に他方のリ
ードフレーム73にワイヤボンディングした状態で透明
エポキシ樹脂等の封止樹脂74で所定形状に低圧注型し
て封止し、全体として角ブロック状の外形に構成されて
いる。封止樹脂74の表面には多数の環状レンズ単位を
同心状に配列したフレネル型平板状レンズ75が一体形
成されると共に、表面の両側にはフレネル型平板状レン
ズ75と同じ高さ、あるいはフレネル型平板状レンズ7
5よりもやや高いアゴ部76を突設してあり、アゴ部7
6によってフレネル型平板状レンズ75を保護してい
る。
【0035】この投光器Dの場合、半導体発光素子71
は、高い発光効率で、しかも微小な発光領域を有するも
のであるから、フレネル型平板状レンズ75により光の
指向特性が狭小化し、出力が強く、かつ細いビームが長
距離においても得られる。例えば、フレネル型平板状レ
ンズ75を焦点距離f=4.5mm、レンズ直径3.5m
mとし、半導体発光素子71の光取り出し窓を直径20
μmにしたとき、1mの距離におけるビーム径は直径4
mm程度である。しかるに、従来より用いられている通
常の発光ダイオード(すなわち、その光の出射面積が3
50μm角程度のもの)では、直径70mm程度まで広
がってしまうので、本発明による半導体発光素子71を
用いて投光器Dを作製することにより大きなメリットが
得られる。
【0036】また、従来より用いられている投光器とし
ては、図13に示すような構造のものがあるが、ステム
162から突出したヒートシンク163に半導体レーザ
素子164及びフレネル型平板状レンズ165を取り付
け、これらを金属キャップ166で覆ったキャンシール
型のものなどがあるが、このような従来の投光器161
と比較して本発明の投光器Dは構造が大幅に簡略化され
ており、コスト及び嵩体積の低減を図ることができる。
【0037】なお、ここでは投光ビームとして指向性の
狭い平行光線を出射するものについて説明したが、フレ
ネル型平板状レンズ75のパラメータを変えることによ
り、集光ビームや偏向ビームなどの投光器にも適用でき
ることは自明である。
【0038】図6に示すものは、スクリーンなどの上の
映像等の位置を指示するためのハンディタイプのポイン
タ(投光器)Eである。このポインタEは、本発明によ
る発光ダイオード(LED)81、コリメート用の投光
レンズ82、動作回路83及びバッテリー84からなっ
ており、半導体発光素子81から出射された光は投光レ
ンズ82でコリメートされた後、スクリーン上に投射さ
れ、光スポットにより指示箇所を示す。
【0039】現在使用されているポインタは、半導体レ
ーザ素子を用いたものがほとんどであるが、レーザ光を
用いているため、出射レーザ光が周囲の人の目に入ると
有害である。この危険性のため、レーザ規制等の問題が
起こっている。したがって、このような問題を解決する
ため、発光ダイオードを用いたLEDポインタなどが考
えられている。しかし、従来の全面発光型LED(発光
径400μm)を用い、焦点距離f=10mm、レンズ
径4mmの投光レンズでコリメートしたLEDポインタ
の場合、5m先のスクリーン上でのビーム径は200m
mと大きく広がってしまい、ほとんど見えなくなってし
まう。
【0040】これに対し、本発明によるLED81を用
いたポインタEの場合には、発光径10μmのLED8
1と、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの同様な
投光レンズ82を用いた場合、5m先のスクリーン上で
もビーム径は5mmと小さく、見易いものとなる。した
がって、本発明のLED81で光出力や指向性を向上さ
せることにより、安全で見易いポインタEを製作するこ
とができる。
【0041】図7(a)に示すものは本発明による半導
体発光素子95を用いた透過型光学式ロータリーエンコ
ーダFを示す斜視図である。このロータリーエンコーダ
Fは、回転軸91に取り付けられた回転板92、回転板
92の外周部に対向した固定板93、回転板92及び固
定板93を挟んで対向させられた投光レンズ94と本発
明による半導体発光素子95及び受光素子96から構成
されている。回転板92の外周部には全周にわたって1
mmの間隔のスリット97が穿孔されており、固定板9
3にも1mmの間隔でトラックAスリット98及びトラ
ックBスリット99が穿孔されている。
【0042】しかして、半導体発光素子95から出射さ
れた光は、投光レンズ94でコリメートされた後、固定
板93のスリット98,99で分割され、回転板92の
スリット97を通り、受光素子96で検知される。固定
板93のトラックAスリット98とトラックBスリット
99は電気位相角を90゜ずらしてあり、A相信号・B
相信号が共にオン(受光状態)になるときをスケールの
1単位(1スリット)と数えることによりスケールを読
むものである。また、図7(b)に示すようにA相から
オンになるか、あるいはB相からオンになるかで回転方
向を判別できるようになっている。
【0043】このロータリーエンコーダにおいて、例え
ば、従来の全面発光型半導体発光素子(発光径400μ
m)を用い、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの
投光レンズでコリメートしたとすると、そのコリメート
性の悪さによって回転板上のビーム径は、固定板のスリ
ット幅+約40μmに広がってしまう。したがって、6
00DPI(40μmピッチ)以上のスケールではスリ
ット幅以上にビームが広がることとなり、スケールを読
み取ることができず、高分解能化が不可能である。
【0044】これに対し、本発明による半導体発光素子
95を用いたロータリーエンコーダFでは、半導体発光
素子95の発光径を10μm程度に微小発光径化できる
ので、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの同様な
投光レンズ94を用いてコリメートしたとしても、回転
板92上のビーム径は、固定板93のスリット幅+約
0.5μmにビームの広がりを抑えることができる。し
たがって、高分解能化が可能であり、600DPI(4
0μmピッチ)以上のスケールを読み取ることも可能に
なる。よって、本発明による半導体発光素子95をロー
タリーエンコーダFに用いることにょり、特別な光学系
を用いることなく、ロータリーエンコーダFの分解能を
向上させることができる。
【0045】なお、上記実施例では、ロータリーエンコ
ーダを説明したが、リニアエンコーダヘッドにおいて本
発明による半導体発光素子を用いることによっても同様
な効果を得ることができる。
【0046】図8は本発明による半導体発光素子101
を用いた光学式距離センサGの構成を示す説明図であ
る。この距離センサGは、本発明による半導体発光素子
101及びコリメートレンズ102からなる投光部と、
受光レンズ103及び位置検出素子104からなる受光
部とから構成されている。
【0047】また、図8は当該距離センサGによって対
象物105が有する凹凸の段差dを計測する場合を表わ
している。半導体発光素子101から出射された光はコ
リメートレンズ102で平行光化された後、対象物10
5上に照射されてビームスポットSP1,SP2を生成
し、それぞれビームスポットSP1,SP2の反射像を位
置検出素子104上に結像させる。これらの結像位置
は、位置検出素子104の信号線106,107で得た
信号比をもって検出でき、その位置ずれ量より三角測量
の原理を用いて段差qが算出される。
【0048】本発明による半導体発光素子101は、高
出力で、かつ発光領域が制限されていて微小発光窓を有
するものであるので、このような距離センサGに本発明
による半導体発光素子101を用いれば、長距離検出が
可能で、しかもビームスポット径が小さく、分解能を向
上させることができる。
【0049】図9は上記距離センサGによる段差qの測
定結果を示している。これは距離センサGから10cm
だけ離れた位置に高さが2mmと5mmの凸部及び2m
mと5mmの凹部を有する対象物を位置させた場合の測
定結果であり、段差qに応じた特性曲線108が得られ
ている。なお、特性曲線108において、イは2mmの
凸部、ロは5mmの凸部、ハは2mmの凹部、ニは5m
mの凹部に対応する箇所である。
【0050】図10は本発明による半導体レーザ素子1
11を用いたレーザビームプリンタHを示す斜視図であ
る。これは、半導体レーザ素子111、投光側コリメー
トレンズ112、回転多面鏡(ポリゴンミラー)11
3、回転多面鏡113を一定方向に一定速度で回転させ
るスキャナモータ114、スキャナコントローラ11
5、集光レンズ116、感光体ドラム117、水平同期
用受光センサ118などから構成されている。
【0051】しかして、半導体レーザ素子111から出
射された光は投光側コリメートレンズ112を通ってコ
リメート光となり、回転多面鏡113で反射されると共
に水平方向にスキャンされ、集光レンズ116で感光体
ドラム117上に集光され、感光体ドラム117上に潜
像を生じさせる。
【0052】このようなレーザビームプリンタにおい
て、例えば全面発光型の従来のLED(発光径400μ
m)を用い、焦点距離f=15mmの集光レンズで15
0mm先の感光体ドラム上に集光したとすると、その集
光性の悪さのため、感光体ドラム上でのビーム径は4.
8mmと大きくなり、400DP1の印字密度仕様を満
足できなかった。
【0053】これに対し、本発明による半導体レーザ素
子111を用いたレーザビームプリンタHにあっては、
その発光径を5μm程度に微小化できるので、同一条件
で集光させた場合でもビーム径を60μm以下に絞るこ
とができ、400DPIの仕様を十分に満足することが
できる。
【0054】図11(a)は本発明による半導体発光素
子121を用いたバーコードリーダJを示す斜視図であ
る。このバーコードリーダJは、半導体発光素子12
1、投光側集光レンズ122、回転多面鏡123、回転
多面鏡123を一定方向に一定速度で回転させるスキャ
ナモータ124、等速走査レンズ125、受光側集光レ
ンズ126、受光素子127から構成されている。
【0055】しかして、半導体発光素子121から出射
された光は投光側集光レンズ122を通り、回転多面鏡
123で反射されると共に水平方向にスキャンされ、等
速走査レンズ125で等速化された後、バーコード12
8上で集光され、バーコード128上を走査される。さ
らに、バーコード128からの反射光は、受光側集光レ
ンズ126により受光素子127上に集光されて検知さ
れ、バーコード信号BSが得られる。このバーコードリ
ーダJにおいては、等速走査レンズ125により光ビー
ムの走査速度が等速化されているので、横軸に時間をと
り、縦軸に検知信号(バーコード信号BS)をとると、
図11(b)に示すようにバーコードに応じた信号BS
が得られる。
【0056】このようなバーコードリーダにおいて、例
えば全面発光型の従来のLED(発光径400μm)を
用い、焦点距離f=15mmの集光レンズで250mm
先のバーコード上に集光したとすると、その集光性の悪
さのため、バーコード上でのビーム径は約6.7mmと
大きくなり、ハーコード(一般的に、最小線幅は0.2
mm)は到底読み取ることができない。
【0057】これに対し、本発明による半導体発光素子
121を用いたバーコードリーダJにあっては、その発
光径を10μm程度に微小発光径化できるので、同一条
件で集光させた場合でもバーコード128上のビーム径
をバーコード128の最小線幅以下(0.2mm弱)ま
で絞ることができ、バーコード128を読み取ることが
できる。
【0058】また、本発明の半導体発光素子は、図示し
ないが、半導体発光素子と光ファイバーとからなる光フ
ァイバーモジュールにも適用することができる。
【0059】なお、本発明の半導体発光素子は、面発光
型の半導体ダイオードに限らず、面発光型の半導体レー
ザ素子にも適用できることはもちろんである。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、電流狭窄領域から活性
層に電流を注入して活性層の狭い領域で発光させ、活性
層から光取り出し面と反対側(基板側)へ出射された光
を凹状をした多層反射膜層で反射させ、多層反射膜層で
反射した光を光出射窓の付近で集光され、光出射窓から
高出力で出射させることができる。従って、本発明によ
れば、微小発光面積で、しかも、外部量子効率が高い半
導体発光素子を得ることができる。
【0061】また、窪みと対応させて光出射窓の部分に
凸状部分を形成し、凸状部分の斜面に多層反射膜等によ
って光反射面を形成しておけば、光出射窓以外の方向へ
向けて出射もしくは反射された光も上記光反射面及び多
層反射膜層で1回ないし複数回反射された後、光出射窓
から外部へ出射され、光の取り出し効率を一層高めるこ
とができる。
【0062】さらに、凹状部分の傾斜面に形成された多
層反射膜層や凸状部分の斜面に形成された多層反射膜で
は、膜厚が不足することがあるので、多層反射膜層や多
層反射膜を構成する薄膜の膜厚を発光波長の中心波長よ
りも長い波長に基づいて設計すると良い。あるいは、発
光波長の中心波長を含む広い範囲の波長に対して設計さ
れた複数種類の膜厚の薄膜を積層して反射率スペクトル
のレンジ幅の広い多層反射膜層や多層反射膜を用いれ
ば、凹状部分の傾斜面や凸状部分の斜面においても十分
な反射率を得ることができる。
【0063】また、多層反射膜層が凹状部分を有してお
り、光取り出し面が場合によっては凸状部分を有してい
るので、多重反射膜層と光取り出し面とが平行になって
ファブリペロー共振器が構成されることがなく、発光ス
ペクトルにリップルを生じるのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による半導体発光素子を示す
断面図である。
【図2】(a)(b)(c)は種々の多層反射膜層の反
射スペクトルの計算結果を示す図である。
【図3】本発明の別な実施例による半導体発光素子を示
す断面図である。
【図4】本発明のさらに別な実施例による半導体発光素
子を示す断面図である。
【図5】(a)(b)(c)は本発明による半導体発光
素子を用いた投光器を示す斜視図、水平断面図及び側断
面図である。
【図6】本発明による半導体発光素子を用いたポインタ
を示す断面図である。
【図7】(a)は本発明による半導体発光素子を用いた
ロータリーエンコーダを示す斜視図、(b)は当該エン
コーダのA相信号とB相信号を示す波形図である。
【図8】本発明による半導体発光素子を用いた距離セン
サの構成を示す概略図である。
【図9】同上の距離センサによる測定結果の一例を示す
図である。
【図10】本発明による半導体発光素子を用いたレーザ
ビームプリンタを示す斜視図である。
【図11】(a)は本発明による半導体発光素子を用い
たバーコードリーダを示す斜視図、(b)はバーコード
リーダによる検知信号を示す図である。
【図12】従来の半導体発光素子を示す断面図である。
【図13】従来の投光器を示す一部破断した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 窪み 3 多層反射膜層 3a,3b 薄膜 6 活性層 11 電流狭窄領域 12 p側電極 13 光出射窓 15 凸状部分 16 斜面 17 光反射面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹状の窪みが形成された基板の上方に、
    当該凹状の窪みの形状に沿って、屈折率の異なる2種の
    薄膜を複数層交互に積層してなる多層反射膜層を形成
    し、 前記多層反射膜層の上方に活性層を形成するとともに、
    前記凹状の窪みの上方に電流狭窄領域を形成し、 前記活性層の上方から光を出射させるようにした半導体
    発光素子。
  2. 【請求項2】 前記多層反射膜層を構成する各薄膜が、
    複数種の膜厚からなることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 前記2種の薄膜の屈折率をそれぞれ
    1,n2、膜厚をそれぞれd1,d2とし、前記活性層の
    発光波長の中心波長をλcとするとき、各薄膜がそれぞ
    れ d1≧〔λc/(4n1)〕 d2≧〔λc/(4n2)〕 であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体
    発光素子。
  4. 【請求項4】 前記活性層の上方に凸状部分を形成し、
    該凸状部分の側面を斜面に形成すると共に該斜面に光反
    射面を形成し、該凸状部分の頂部に光出射窓を形成した
    ことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の半導体発
    光素子。
  5. 【請求項5】 前記光反射面が、屈折率の異なる2種の
    薄膜を複数層交互に積層した多層反射膜によって形成さ
    れており、 前記多層反射膜を構成する各薄膜が、複数種の膜厚から
    なっていることを特徴とする請求項4に記載の半導体発
    光素子。
  6. 【請求項6】 前記光反射面を構成する多層反射膜の2
    種の薄膜の屈折率をそれぞれn3,n4、膜厚をそれぞれ
    3,d4とし、前記活性層の発光波長の中心波長をλc
    とするとき、各薄膜がそれぞれ d3≧〔λc/(4n3)〕 d4≧〔λc/(4n4)〕 であることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体
    発光素子。
  7. 【請求項7】 前記光反射面が電極によって形成されて
    いることを特徴とする請求項4に記載の半導体発光素
    子。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6又は7に
    記載の半導体発光素子を備えた光学検知装置。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6又は7に
    記載の半導体発光素子を備えた光学的情報処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6又は7
    に記載の半導体発光素子を備えた発光装置。
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