JPH0644611U - 自動車の屋根装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観に軽快感があると共に強度も有し、か
つ、屋根の脱着に寸法上融通性を有する自動車の屋根と
する。 【構成】 屋根部が脱着可能な自動車に於いて、天井部
２Ａ及び天井部２Ａの後部両側に支柱部２Ｂを形成した
屋根部材２を硬質プラスチックで形成する。支柱部２Ｂ
の下部上下方向に長孔３を設け、ボデー１側に設けたブ
ラケットの孔に螺子４で止着する。布製幌５を屋根部材
２上から後方部に張設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、屋根部が脱着可能なハードートップ仕様の自動車に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来の脱着可能な屋根は、全体が鉄、硬質プラスチック等の硬質材か、又は全 体が布等の幌により形成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

脱着可能な屋根で鉄、硬質プラスチック等の硬質材で形成されたものは強度は あるが、製作時、高度の工作精度が要求されると共に、使用に際し外的要因で変 形等を来すと寸法が合わず、脱着が不可能となっている。 又、布製の幌仕様のものは外観は良好であるが、強度上に問題がある。

【０００４】 そこで、本考案は外観が良好で強度も有し、かつ、脱着に寸法上融通性を有す る自動車の屋根装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案装置は、屋根部が脱着可能な自動車に於いて、 天井部の後部両側に支柱部が形成された屋根部材が硬質材で形成されると共に、 支柱部の下部がボデーに上下調節可能に取り付けられ、屋根部材の上部及び後方 部全体を軟質材より成る幌で覆設したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案装置の作用を説明すれば、屋根部材は硬質プラスチック等の硬質材で形 成され、かつ、天井部の後部両側に支柱部が形成されているため、強度は十分で ある。そして、屋根部材を取り付けた後、屋根部材上より後方部全体に渉り布製 の幌を覆設したため、外観は布製幌仕様の自動車に見えず、すっきりと軽快感を 有する。 又、屋根部材の支柱部の下部が自動車のボデーに上下調節可能に取り付けられ ているため、製作時の寸法誤差や使用による外的要因で変形等を来しても、ある 程度融通性があると共に、それによる幌への影響も布製幌はある程度伸縮性を有 するから障害とならない。そして、上下調節部は幌により被覆されるため、外観 上は全く影響を受けることがないものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案装置の一実施例を図面に基づき説明すれば、図１は本考案装置の 幌の一部を切り欠いた側面図である。 而して、図中１は自動車のボデー、２は天井部２Ａ及び天井部２Ａの後部両側 に形成した支柱部２Ｂより成る屋根部材であり、屋根部材２は鉄、硬質プラスチ ック等の硬質材により形成されている。 屋根部材２は支柱部２Ｂの下部に上下方向に長孔３が穿設され、ボデー１側に 設けたブラケットの孔（図示せず）に合わせ螺子４にて上下調節可能に止着され る。

【０００８】 ５は布、軟質合成樹脂等の軟質材より成る幌であり、幌５は前記屋根部材２上 から後方部全体に渉って張設される。６はボタン等の幌の止着部材である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、屋根部材は硬質プラスチック等の硬質材で形成され、又、屋 根部材と後方部は布製幌により被覆されているため強度を有すると共に、外観は 幌仕様のみに見え軽快感がある。 更に、屋根部材は自動車のボデーに上下調節可能に取り付けられているため、 製作に当たり、高度の工作精度は要求されないので精巧な加工機は要せず、製作 が容易であると共に経済性もある。 又、後日使用に当たり、外的要因で屋根部材が変形等を来しても融通性があり 、取り付けが容易である等効果の多い有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の幌の一部を切り欠いた側面図分あ
る。

【符号の説明】

１ 自動車のボデー ２ 屋根部材 ２Ａ 天井部 ２Ｂ 支柱部 ５ 幌

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 屋根部が脱着可能な自動車に於いて、天
   井部の後部両側に支柱部が形成された屋根部材が硬質材
   で形成されると共に、支柱部の下部がボデーに上下調節
   可能に取り付けられ、屋根部材の上部及び後方部全体を
   軟質材より成る幌で覆設したことを特徴とする自動車の
   屋根装置。