JPH064454Y2 - キャリッジ送り機構 - Google Patents
キャリッジ送り機構Info
- Publication number
- JPH064454Y2 JPH064454Y2 JP3061787U JP3061787U JPH064454Y2 JP H064454 Y2 JPH064454 Y2 JP H064454Y2 JP 3061787 U JP3061787 U JP 3061787U JP 3061787 U JP3061787 U JP 3061787U JP H064454 Y2 JPH064454 Y2 JP H064454Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carriage
- lead screw
- coil spring
- feed mechanism
- lubricating oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moving Of Heads (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はフロッピーディスク装置の情報の書き込み、読
み出しを行う磁気ヘッドのキャリッジ送り機構の構成に
関する。
み出しを行う磁気ヘッドのキャリッジ送り機構の構成に
関する。
近年オフィスオートメイションが急速に伸長し、その外
部記憶装置であるフロッピーディスク装置の普及は目を
見はるものがある。このフロッピーディスク装置は外部
からの情報を、回転運動させたフロッピーディスク上に
等ピッチで同心円（トラック）になるように、デジタル
信号を磁気ヘッドとメディアの電磁変換で記録する。
部記憶装置であるフロッピーディスク装置の普及は目を
見はるものがある。このフロッピーディスク装置は外部
からの情報を、回転運動させたフロッピーディスク上に
等ピッチで同心円（トラック）になるように、デジタル
信号を磁気ヘッドとメディアの電磁変換で記録する。
この磁気ヘッドをトラック移動させる手段として、リー
ドスクリュ回転型のステッピングモーターを利用したキ
ャリッジ送り機構が使われるのが普通である。しかしな
がら、安価でステップ情報の高いリードスクリュー回転
型のステッピングモーターは、耐久性の点で問題があ
る。すなわちステッピングモーターのリードスクリュー
と、磁気ヘッドを固着したキャリッジの係合子との係合
部で、摺動摩擦が生じる。そのため潤滑油たとえばグリ
ースを、リードスクリューと係合子との係合部に塗布し
ても、潤滑油の粘度が高いため、所定のアクセスを行う
と、潤滑油は摺動部以外の箇所に寄せられたままにな
り、潤滑性を失ってしまう。
ドスクリュ回転型のステッピングモーターを利用したキ
ャリッジ送り機構が使われるのが普通である。しかしな
がら、安価でステップ情報の高いリードスクリュー回転
型のステッピングモーターは、耐久性の点で問題があ
る。すなわちステッピングモーターのリードスクリュー
と、磁気ヘッドを固着したキャリッジの係合子との係合
部で、摺動摩擦が生じる。そのため潤滑油たとえばグリ
ースを、リードスクリューと係合子との係合部に塗布し
ても、潤滑油の粘度が高いため、所定のアクセスを行う
と、潤滑油は摺動部以外の箇所に寄せられたままにな
り、潤滑性を失ってしまう。
この結果、リードスクリューと係合子とは摩耗のためガ
タを生じ、キャリッジ送り機構のステップ精度が悪化す
るという問題点が生じる。さらにリードスクリューと係
合子との係合部の摩耗粉が周囲に散乱して、磁気ヘッド
とメディアとの間に入り込み、記録エラーまたは再生エ
ラーになるという問題点が生じている。
タを生じ、キャリッジ送り機構のステップ精度が悪化す
るという問題点が生じる。さらにリードスクリューと係
合子との係合部の摩耗粉が周囲に散乱して、磁気ヘッド
とメディアとの間に入り込み、記録エラーまたは再生エ
ラーになるという問題点が生じている。
本考案の目的は、上記課題を解決して、リードスクリュ
ーの回転運動を、磁気ヘッドを固着したキャリッジの直
線運動に変換するキャリッジ送り機構におけるリードス
クリューと係合子との係合部に、経時変化なく潤滑油を
供給することが可能なキャリッジ送り機構を提供するこ
とである。
ーの回転運動を、磁気ヘッドを固着したキャリッジの直
線運動に変換するキャリッジ送り機構におけるリードス
クリューと係合子との係合部に、経時変化なく潤滑油を
供給することが可能なキャリッジ送り機構を提供するこ
とである。
上記目的を達成するために、本考案のキャリッジ送り機
構は、下記記載の構成を採用する。
構は、下記記載の構成を採用する。
本考案のキャリッジ送り機構は、係合子とリードスクリ
ューとの間に介在させる潤滑油と、リードスクリューの
外周に遊合させるコイルバネとを設け、コイルバネのほ
ぼ中央にキャリッジの係合子を配置してキャリッジの直
線運動により、コイルバネを直線移動あるいは回転移動
するように配備することを特徴とする。
ューとの間に介在させる潤滑油と、リードスクリューの
外周に遊合させるコイルバネとを設け、コイルバネのほ
ぼ中央にキャリッジの係合子を配置してキャリッジの直
線運動により、コイルバネを直線移動あるいは回転移動
するように配備することを特徴とする。
粘度の高い潤滑油の偏りを無くし、さらに潤滑油が両端
に偏ってしまうのを、リードスクリューと係合子との係
合部を挟んで前後に配置するようなコイルバネをリード
スクリューの外周に設ける。そしてこのコイルバネは、
リードスクリューの外周に遊合させ、キャリッジの係合
子の直線運動により直線移動、または回転、または移動
圧縮するように設ける。
に偏ってしまうのを、リードスクリューと係合子との係
合部を挟んで前後に配置するようなコイルバネをリード
スクリューの外周に設ける。そしてこのコイルバネは、
リードスクリューの外周に遊合させ、キャリッジの係合
子の直線運動により直線移動、または回転、または移動
圧縮するように設ける。
リードスクリューの外周に設けたコイルバネの運動によ
り、リードスクリューと係合子との係合部の潤滑油、た
とえばグリースの偏在を防止する働きと、寄せられた潤
滑油を係合部に押し戻す作用をさせる。
り、リードスクリューと係合子との係合部の潤滑油、た
とえばグリースの偏在を防止する働きと、寄せられた潤
滑油を係合部に押し戻す作用をさせる。
コイルバネの圧縮力は、ステッピングモーターの推力に
比較して、充分小さな値にする必要があり、たとえば１
０分の１程度が好ましい。そしてコイルバネの圧縮力
は、リードスクリューと係合子との運動変換を損なわな
いように、コイルバネの巻き方向や、ピッチ寸法や、線
径を変えることにより調整する。
比較して、充分小さな値にする必要があり、たとえば１
０分の１程度が好ましい。そしてコイルバネの圧縮力
は、リードスクリューと係合子との運動変換を損なわな
いように、コイルバネの巻き方向や、ピッチ寸法や、線
径を変えることにより調整する。
以下本考案の実施例におけるキャリッジ送り機構を図面
に基づいて説明する。第１図は本考案の実施例における
キャリッジ送り機構を示す平面図である。
に基づいて説明する。第１図は本考案の実施例における
キャリッジ送り機構を示す平面図である。
磁気ヘッド２１を固着したキャリッジ２０の係合子２２
は、両端をハウジング１４の軸受１３により支持された
ステッピングモーター１０のリードスクリュー１２の螺
旋状溝に係合させる。リードスクリュー１２は駆動部１
１と同軸回転可能に構成されている。
は、両端をハウジング１４の軸受１３により支持された
ステッピングモーター１０のリードスクリュー１２の螺
旋状溝に係合させる。リードスクリュー１２は駆動部１
１と同軸回転可能に構成されている。
外部から入力したパルスに比例した角度だけリードスク
リュー１２を回転させ、フロッピーディスク（図示せ
ず）の径方向に、ガイドレール２３に案内されたキャリ
ッジ２０を所定量直線送りして、磁気ヘッド２１を所定
のトラックに位置決めし、情報の書き込み、読み出しを
行う。
リュー１２を回転させ、フロッピーディスク（図示せ
ず）の径方向に、ガイドレール２３に案内されたキャリ
ッジ２０を所定量直線送りして、磁気ヘッド２１を所定
のトラックに位置決めし、情報の書き込み、読み出しを
行う。
キャリッジ２０の係合子２２と、リードスクリュー１２
の螺旋状溝との係合部には、潤滑のため潤滑油１５とし
て、たとえばグリースを介在させる。この潤滑油１５が
運動開始とともにリードスクリュー１２の両端に向かっ
て寄せられるのを元の位置に戻すために、リードスクリ
ュー１２の外周に遊合させたコイルバネ１６を設ける。
の螺旋状溝との係合部には、潤滑のため潤滑油１５とし
て、たとえばグリースを介在させる。この潤滑油１５が
運動開始とともにリードスクリュー１２の両端に向かっ
て寄せられるのを元の位置に戻すために、リードスクリ
ュー１２の外周に遊合させたコイルバネ１６を設ける。
そしてこのコイルバネ１６のほぼ中央部にキャリッジ２
０の係合子２２を係合させ、キャリッジ２０の係合子２
２の直線運動にほぼ合わせて直線移動、あるいは多少の
回転移動を行うように構成する。
０の係合子２２を係合させ、キャリッジ２０の係合子２
２の直線運動にほぼ合わせて直線移動、あるいは多少の
回転移動を行うように構成する。
なおコイルバネ１６の螺旋形状は、動作中いかなる場合
にも、リードスクリュー１２の螺旋状溝の形状に合致し
ない形状にする。すなわちコイルバネ１６の巻き方向
を、リードスクリュー１２の螺旋状溝の方向と逆にする
か、ピッチ寸法を変えておく。
にも、リードスクリュー１２の螺旋状溝の形状に合致し
ない形状にする。すなわちコイルバネ１６の巻き方向
を、リードスクリュー１２の螺旋状溝の方向と逆にする
か、ピッチ寸法を変えておく。
第２図の潤滑油の偏りをさらに確実に無くす本考案の他
の実施例におけるキャリッジ送り機構を示す平面図であ
る。
の実施例におけるキャリッジ送り機構を示す平面図であ
る。
キャリッジ２０に一端を固着するアーム１７により、コ
イルバネ１６をリードスクリュー１２の軸方向に移動さ
せ、コイルバネ１６とアーム１７により潤滑油１５の偏
りを無くす。そのほかのキャリッジ送り機構の構成は第
１図と共通なので、説明は省略する。
イルバネ１６をリードスクリュー１２の軸方向に移動さ
せ、コイルバネ１６とアーム１７により潤滑油１５の偏
りを無くす。そのほかのキャリッジ送り機構の構成は第
１図と共通なので、説明は省略する。
アーム１７はバネ性をもつ材料で構成しても良い。また
さらにアーム１７とコイルバネ１６とを一体で作っても
良い。
さらにアーム１７とコイルバネ１６とを一体で作っても
良い。
なおコイルバネ１６の代わりに、リードスクリュー１２
に遊合するリングやブッシュを用いても前述と同様な効
果をもつ。
に遊合するリングやブッシュを用いても前述と同様な効
果をもつ。
以上の説明で明かなように、本考案のキャリッジ送り機
構は、リードスクリューの外周にコイルバネを設けてい
る。このことにより、潤滑油の偏りを防止するばかりで
なく、リードスクリューの両端に寄せられた潤滑油もコ
イルバネの復元移動で元に戻され、つねに正常な潤滑効
果を生み、キャリッジ送り機構の摩耗が少なくなり、経
時変化によるステップ精度の劣化の発生を抑えることが
できる。しかも本考案のキャリッジ送り機構は、構造も
簡単で、その効果は多大である。
構は、リードスクリューの外周にコイルバネを設けてい
る。このことにより、潤滑油の偏りを防止するばかりで
なく、リードスクリューの両端に寄せられた潤滑油もコ
イルバネの復元移動で元に戻され、つねに正常な潤滑効
果を生み、キャリッジ送り機構の摩耗が少なくなり、経
時変化によるステップ精度の劣化の発生を抑えることが
できる。しかも本考案のキャリッジ送り機構は、構造も
簡単で、その効果は多大である。
【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の実施例におけるキャリッジ送り機構を
示す平面図、第２図は本考案の他の実施例におけるキャ
リッジ送り機構を示す平面図である。 １０……ステッピングモーター、 １２……リードスクリュー、 １５……潤滑油、 １６……コイルバネ、 １７……アーム、 ２０……キャリッジ、 ２２……係合子。
示す平面図、第２図は本考案の他の実施例におけるキャ
リッジ送り機構を示す平面図である。 １０……ステッピングモーター、 １２……リードスクリュー、 １５……潤滑油、 １６……コイルバネ、 １７……アーム、 ２０……キャリッジ、 ２２……係合子。
Claims (1)
- 【請求項１】磁気ヘッドを固着したキャリッジの係合子
を、両端を軸受により支持されたリードスクリューの螺
旋状溝に係合し、ステッピングモーターの回転により、
キャリッジを所定量直線送りし、磁気ヘッドの位置決め
を行うキャリッジ送り機構において、 係合子とリードスクリューとの間に介在させる潤滑油
と、リードスクリューの外周に遊合させるコイルバネと
を設け、コイルバネのほぼ中央にキャリッジの係合子を
配置してキャリッジの直線運動により、コイルバネを直
線移動あるいは回転移動するように配備することを特徴
とするキャリッジ送り機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3061787U JPH064454Y2 (ja) | 1987-03-03 | 1987-03-03 | キャリッジ送り機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3061787U JPH064454Y2 (ja) | 1987-03-03 | 1987-03-03 | キャリッジ送り機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63138661U JPS63138661U (ja) | 1988-09-13 |
| JPH064454Y2 true JPH064454Y2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=30835593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3061787U Expired - Lifetime JPH064454Y2 (ja) | 1987-03-03 | 1987-03-03 | キャリッジ送り機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064454Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-03-03 JP JP3061787U patent/JPH064454Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63138661U (ja) | 1988-09-13 |
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