JPH0644434Y2 - 医療用ドリップチャンバー - Google Patents
医療用ドリップチャンバーInfo
- Publication number
- JPH0644434Y2 JPH0644434Y2 JP1990007979U JP797990U JPH0644434Y2 JP H0644434 Y2 JPH0644434 Y2 JP H0644434Y2 JP 1990007979 U JP1990007979 U JP 1990007979U JP 797990 U JP797990 U JP 797990U JP H0644434 Y2 JPH0644434 Y2 JP H0644434Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- body fluid
- drip chamber
- main body
- nozzle
- filter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- External Artificial Organs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、血液透析、血液ロ過、血漿交換等の体液の体
外循環回路の途中に設置して使用される医療用ドリップ
チャンバーの改良に関するもので、ドリップチャンバー
内の血液の滞留等に起因する血液の凝固の発生をなくし
たものである。
外循環回路の途中に設置して使用される医療用ドリップ
チャンバーの改良に関するもので、ドリップチャンバー
内の血液の滞留等に起因する血液の凝固の発生をなくし
たものである。
［従来の技術］ 第４図及び第５図は、現在使用されている医療用ドリッ
プチャンバー21の概略図を示す。
プチャンバー21の概略図を示す。
ドリップチャンバー21は、体液の導入口27を形成したキ
ャップ22とフィルター24を内部に装填した本体23から構
成され、本体23の下部には体液導出口25が形成されてい
る。
ャップ22とフィルター24を内部に装填した本体23から構
成され、本体23の下部には体液導出口25が形成されてい
る。
体液の導入口27先端のノズル32は、本体23の内部に配置
され、その形状は、第６図から第８図に示すように、水
平に開口されたもの32a（第６図）、斜面に開口された
もの32b（第７図）、斜面に開口しスリット33を形成し
たもの32c（第８図）ものがあった。
され、その形状は、第６図から第８図に示すように、水
平に開口されたもの32a（第６図）、斜面に開口された
もの32b（第７図）、斜面に開口しスリット33を形成し
たもの32c（第８図）ものがあった。
使用に際しては、プライミングにより、ドリップチャン
バー21内に生理食塩液を充填し、体液導入口27から体液
をドリップチャンバー本体23内に導入して、該本体23内
の生理食塩液と置換してから体外循環を行うものであっ
た。
バー21内に生理食塩液を充填し、体液導入口27から体液
をドリップチャンバー本体23内に導入して、該本体23内
の生理食塩液と置換してから体外循環を行うものであっ
た。
従来のドリップチャンバー21の体液導入口27の流速と体
液導出口25の流速は、ほぼ等しく、これらの平均流速を
１とするとドリップチャンバー21の本体23内に導入され
た体液は平均流速が1/10から1/30に減速する。
液導出口25の流速は、ほぼ等しく、これらの平均流速を
１とするとドリップチャンバー21の本体23内に導入され
た体液は平均流速が1/10から1/30に減速する。
このため、本体23内の最も流速の遅い部分（通常は、本
体23内壁部）では、逆流や滞留が発生し、この部分で血
液の凝固が次第に発生し、透析の終了時に残血が生じて
いた。
体23内壁部）では、逆流や滞留が発生し、この部分で血
液の凝固が次第に発生し、透析の終了時に残血が生じて
いた。
本体23内で流速の最も遅い部分が発生する原因は、使用
時の流速や血液レベルの調整の仕方にもよるが、一般的
な使用法で、本体23の底部から液面レベルまでの高さを
Ｈとすると液面から2/3Hの領域である。
時の流速や血液レベルの調整の仕方にもよるが、一般的
な使用法で、本体23の底部から液面レベルまでの高さを
Ｈとすると液面から2/3Hの領域である。
液面から1/3Hの領域は、導入口27からの影響で渦流、乱
流を発生しており、3/3Hの領域では、導出口の影響で流
速が早くなっている。
流を発生しており、3/3Hの領域では、導出口の影響で流
速が早くなっている。
また、前述の体液導入口27より本体23中に導入される体
液は、途中の圧力変動により、気泡を含んでおり、第６
図から第８図のノズル32a,32b,32cの形状では、ノズル3
2a,32b,32cから垂下した気泡がフィルター24表面に一部
付着し、この気泡が血液凝固の原因となっていた。
液は、途中の圧力変動により、気泡を含んでおり、第６
図から第８図のノズル32a,32b,32cの形状では、ノズル3
2a,32b,32cから垂下した気泡がフィルター24表面に一部
付着し、この気泡が血液凝固の原因となっていた。
そこで、本考案者は、以上の課題を解決するために鋭意
検討を重ねた結果次の考案に到達した。
検討を重ねた結果次の考案に到達した。
［課題を解決するための手段］ 体液を体外循環させる体外循環回路の途中に配置される
医療用ドリップチャンバー１において、 体液導入口７を形成したキャップ２とフィルター４を装
着しかつ体液導出口５を形成した本体３から構成され、 前記体液導入口７のノズル８（8a、8b）は液面から2/3H
（Ｈは本体の底部から液面レベルまでの高さ）の領域に
配置され、 該ノズル８は体液導入口７の側面に複数形成した医療用
ドリップチャンバー１を提供する。
医療用ドリップチャンバー１において、 体液導入口７を形成したキャップ２とフィルター４を装
着しかつ体液導出口５を形成した本体３から構成され、 前記体液導入口７のノズル８（8a、8b）は液面から2/3H
（Ｈは本体の底部から液面レベルまでの高さ）の領域に
配置され、 該ノズル８は体液導入口７の側面に複数形成した医療用
ドリップチャンバー１を提供する。
［作用］ ノズル８（8a、8b）より本体３内に流入した体液は、遅
滞領域を活発な渦領域に換えることができ、また本体３
内の体液中に含まれている気泡は、ノズル８（8a、8b）
より本体３の上部空間へ移動するので、気泡はフィルタ
ー４に付着することがなくなる。以上のように凝固を誘
発する要素がなくなるので残血は発生しない。
滞領域を活発な渦領域に換えることができ、また本体３
内の体液中に含まれている気泡は、ノズル８（8a、8b）
より本体３の上部空間へ移動するので、気泡はフィルタ
ー４に付着することがなくなる。以上のように凝固を誘
発する要素がなくなるので残血は発生しない。
［実施例］ 第１図は、本考案のドリップチャンバー１の概略図を示
す。本考案は体液導入口７を形成したキャップ２とフィ
ルター４を装填しかつ体液導出口５を形成した筒状の本
体３より構成されている。
す。本考案は体液導入口７を形成したキャップ２とフィ
ルター４を装填しかつ体液導出口５を形成した筒状の本
体３より構成されている。
体液導入口７のノズル８は、前述したように本体３内の
体液の流速の最も遅い領域（本体３の底部から液面レベ
ルまでの高さをＨとすると液面から2/3Hの領域）内に設
定されている。
体液の流速の最も遅い領域（本体３の底部から液面レベ
ルまでの高さをＨとすると液面から2/3Hの領域）内に設
定されている。
ノズル８の形状は、例えば、第２図に示すように細長い
楕円状のノズル8aや第３図に示すようにスリット状のノ
ズル8bとし、体液導入口７の側面に複数形成される。
楕円状のノズル8aや第３図に示すようにスリット状のノ
ズル8bとし、体液導入口７の側面に複数形成される。
以上のように体液導入口７の側面に複数形成したノズル
８を前述した本体３の所定の領域内に配置することによ
り、ノズル８より本体３内に流入した体液は、第１図に
示すように、流速の遅い領域（以下遅滞領域と称す）に
流入し、遅滞領域を活発な渦領域に換えることができ
る。当初の上層部の渦領域は、遅滞溜域にかわるが、時
間の経過とともに血球が沈んでしまうので、凝固や残血
は発生しない。
８を前述した本体３の所定の領域内に配置することによ
り、ノズル８より本体３内に流入した体液は、第１図に
示すように、流速の遅い領域（以下遅滞領域と称す）に
流入し、遅滞領域を活発な渦領域に換えることができ
る。当初の上層部の渦領域は、遅滞溜域にかわるが、時
間の経過とともに血球が沈んでしまうので、凝固や残血
は発生しない。
また、体液中には圧力の変動等により気泡を含んでいる
が、気泡は、体液導入口７の側面に複数形成されたノズ
ル８より本体３の上部空間へ移動するので、気泡はフィ
ルター４に付着することなく、フィルター４表面での血
液の凝固もなくなる。
が、気泡は、体液導入口７の側面に複数形成されたノズ
ル８より本体３の上部空間へ移動するので、気泡はフィ
ルター４に付着することなく、フィルター４表面での血
液の凝固もなくなる。
［考案の効果］ 以上説明したように本考案では、本体３内に体液の滞溜
域が生じることなく、気泡はフィルター４に付着するこ
とがないので、血液の凝固や残血が生じることがない。
域が生じることなく、気泡はフィルター４に付着するこ
とがないので、血液の凝固や残血が生じることがない。
第１図は本考案のドリップチャンバーの概略図、第２図
及び第３図は第１図の体液導入口のノズルの実施例を示
す拡大図、第４図及び第５図は従来のドリップチャンバ
ーの概略図、第６図から第８図は第４図及び第５図の体
液導入口のノズルの実施例を示す拡大図である。 図中、１はドリップチャンバー、２はキャップ、３はド
リップチャンバー本体、４はフィルター、５は体液導出
口、７は体液導入口、８（8a、8b）はノズルを示す。
及び第３図は第１図の体液導入口のノズルの実施例を示
す拡大図、第４図及び第５図は従来のドリップチャンバ
ーの概略図、第６図から第８図は第４図及び第５図の体
液導入口のノズルの実施例を示す拡大図である。 図中、１はドリップチャンバー、２はキャップ、３はド
リップチャンバー本体、４はフィルター、５は体液導出
口、７は体液導入口、８（8a、8b）はノズルを示す。
Claims (1)
- 【請求項１】体液を体外循環させる体外循環回路の途中
に配置される医療用ドリップチャンバーにおいて、 体液導入口を形成したキャップとフィルターを装着しか
つ体液流出口を形成した本体から構成され、 前記体液導入口のノズルは、液面から2/3H（Ｈは本体の
底部から液面レベルまでの高さ）の領域に配置され、 該ノズルは体液導入口の側面に複数形成したことを特徴
とする医療用ドリップチャンバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990007979U JPH0644434Y2 (ja) | 1990-01-30 | 1990-01-30 | 医療用ドリップチャンバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990007979U JPH0644434Y2 (ja) | 1990-01-30 | 1990-01-30 | 医療用ドリップチャンバー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0398874U JPH0398874U (ja) | 1991-10-15 |
| JPH0644434Y2 true JPH0644434Y2 (ja) | 1994-11-16 |
Family
ID=31511631
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990007979U Expired - Lifetime JPH0644434Y2 (ja) | 1990-01-30 | 1990-01-30 | 医療用ドリップチャンバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0644434Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5680256A (en) * | 1979-12-05 | 1981-07-01 | Terumo Corp | Body outside circulating body fluid circuit |
| JPS60119959A (ja) * | 1983-12-05 | 1985-06-27 | 旭メデイカル株式会社 | 血液回路用チャンバ− |
| JPS6290644U (ja) * | 1985-11-27 | 1987-06-10 |
-
1990
- 1990-01-30 JP JP1990007979U patent/JPH0644434Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0398874U (ja) | 1991-10-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |