JPH0644318B2 - 検出器 - Google Patents

検出器

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JPH0644318B2
JPH0644318B2 JP63281314A JP28131488A JPH0644318B2 JP H0644318 B2 JPH0644318 B2 JP H0644318B2 JP 63281314 A JP63281314 A JP 63281314A JP 28131488 A JP28131488 A JP 28131488A JP H0644318 B2 JPH0644318 B2 JP H0644318B2
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真一 斎藤
徹男 木村
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Nittan Co Ltd
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Nittan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、環境中の煙・ガス等を検出する検出器であ
って、特に検出機能の正常確認を自動的に行なうことが
できる検出器に関する。
[従来の技術] 上記のような検出器は、被検出物である煙・ガス等を開
口部を介して検出室内に流入させ検出しているのが一般
的である。そして、検出室内に被検出物以外の塵埃ある
いは昆虫等が侵入し、検出機能に障害が発生しないよ
う、開口部に細かな網目の防虫網を設けている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記のように防虫網を設けると、確かに昆虫
等の侵入に対しては効果的であるが、塵埃等が付着して
網目が目詰まりを起こし、被検出物の室内への流入が阻
害され、検出機能が低下することがあった。従来より検
出機能が低下してくると、防虫網が目詰まりを起こして
いるか否かを目測で確認し、目詰まりを起こしている場
合には防虫網の洗浄・交換等を行っている。しかし、こ
の目詰まりの目測確認は、少なくとも防虫網を目視でき
る状態とする必要があり、かなり面倒な作業となる。
そこで、目詰まりの検出を、人手を煩わせることなく自
動的に行なうことができれば良いのであるが、目詰まり
を自動的に検出する手段が従来無かった。
[課題を解決するための手段] そこで、この発明による検出器は、検出室の共振周波数
の変化を検出する検出手段を設け、この検出手段の検出
出力より開口部の状況を検知するようにして上記課題を
解決し、目詰まりを自動的に検出する手段を提供したも
のである。
[作用] 開口部を有する検出室の共振周波数は、ヘルムホルツの
式より求めることができる。すなわち、主として検出室
の体積によって決まる音響容量をC,主として開口部の
面積と検出室壁部の厚みによって決まるイナータンスを
Mとすると、この音響容量とイナータンスにより共振を
生じ、その共振周波数は次式により表される。
そこで、開口部を覆う防虫網の網目が目詰まりを起こす
と等価的に開口部の面積が小さくなることとなり、これ
はイナータンスを変化させ、延いては共振周波数の変
化を来す。
したがって、検出室の共振周波数の変化を検出すること
により、間接的に開口部の状況を検出することができ
る。
[実施例] この発明による検出器の一実施例を図面に基づいて説明
する。
この発明は、検出室を有する検出器にはほぼ全ての機種
に適用することができるのであるが、本実施例は検出室
に流入した煙による散乱光を検知することにより、煙の
存在を検出する散乱光式煙検出器に適用した例を示す。
すなわち、検出室1の内部天井面には光源2と受光器3
とが設けられており、受光器3は光源2からの光が直接
入射することのないように配置されている。検出室1の
周囲には煙を室内に導入するための開口部4が設けらて
おり、この開口部4は防虫網5により覆われている。検
出室1全体は、外カバー6により覆われている。
上記のように構成された散乱光式煙感知器において、防
虫網5及び開口部4を介して検出室1に流入した煙は、
光源2からの光を散乱させる。この散乱光を受光器3に
より検出することにより、煙の存在を検出する。
検出室1の内部天井面には、放音孔7が穿たれており、
裏面よりこの放音孔7を塞ぐように円盤状の発音体8が
取り付けられている。この発音体8は、金属板9に圧電
セラミック10を貼り付けてなり、駆動回路により発音
される。駆動回路の具体的な構成は、第2図の回路図に
示すように、発音体8に設けられた帰還用電極80を利
用した1個のトランジスタ11と3個の抵抗12,1
3,14からなるエミッタ接地ハートレー発振器の変形
である自励振回路となっている。
この駆動回路によって駆動される発音体8の共振周波数
と検出室1の共振周波数が一致すると駆動回路は容易に
発振を開始する。この発振は、駆動回路への供給電圧を
調整する等して発振条件を適当に設定することにより、
検出室1の共振周波数の変化の影響を受けて停止する。
駆動回路が発振しているか否かは、駆動回路への電流を
検出することによって容易に検知することができる。通
常この電流は、発振を開始すると開始前に比べて著しく
増加する。したがって、発振条件を適当に設定した上
で、駆動回路の発振電流の変化を検出することにより、
防虫網が目詰まりを起こしたことを検知することができ
る。
上記実施例では、防虫網が目詰まりを起こすと発振が停
止するとしたが、発振条件の設定次第では反対に防虫網
が目詰まりを起こすと発振を開始するようにすることも
可能である。また、常時駆動回路を作動させておくこと
は消費電力の増加を招くので、防虫網の目詰まりをチェ
ックする必要が生じたときのみ作動させるようにすると
よい。さらに、発音体8の取付位置は、検出室1の内部
天井面に限定されることはなく、検出器が備える他の機
構との配置関係から検出室内部の任意の位置に決定され
得る。
なお、上記実施例においては検出室の開口部が防虫網に
より覆われているものを例示したが、検出室自身が網体
からなる検出器にも適用できる。
[発明の効果] 以上のように、この発明による検出器は、検出室の共振
周波数の変化を検出する検出手段を設け、この検出手段
の検出出力より開口部の状況を検知するようにしたの
で、目詰まりの検出を、人手を煩わせることなく自動的
に行なうことができる。したがって、目詰まり検出を常
時或いは定期的かつ自動的に行なうことが可能となり、
検出器の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明による機能検知装置を有する検出器の一
実施例であって、第1図はその縦断面図、第2図は駆動
回路の回路図である。 4……開口部、1……検出室、8……発音体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部を有する検出室内部に該開口部を介
    して外部より煙,ガス等の被検出物を流入させて検出す
    る検出器において、上記検出室の共振周波数の変化を検
    出する検出手段を設け、該検出手段の検出出力より上記
    開口部の状況を検知するようにした検出器。
  2. 【請求項2】検出手段が検出室に設けられた発音体と、
    該発音体を駆動する駆動回路とからなる第1項記載の検
    出器。
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