JPH0644211A - 建設工事の安全情報システム - Google Patents

建設工事の安全情報システム

Info

Publication number
JPH0644211A
JPH0644211A JP19681692A JP19681692A JPH0644211A JP H0644211 A JPH0644211 A JP H0644211A JP 19681692 A JP19681692 A JP 19681692A JP 19681692 A JP19681692 A JP 19681692A JP H0644211 A JPH0644211 A JP H0644211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
occurrence
accident
disaster
accidents
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19681692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3193463B2 (ja
Inventor
Ryuichi Ota
隆一 太田
Miharu Imahari
美治 今治
Shigeru Tsukamoto
重 塚本
Hisashi Fukuzumi
久 福住
Riichiro Tsuji
理一郎 辻
Hiroo Horinobu
裕生 堀信
Kyoko Yoshida
恭子 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP19681692A priority Critical patent/JP3193463B2/ja
Publication of JPH0644211A publication Critical patent/JPH0644211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3193463B2 publication Critical patent/JP3193463B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 労働災害の発生を防止するための適切な情報
を提供することができる建設工事の安全情報システムを
得る。 【構成】 過去に発生した多数の労働災害の各々につい
て、発生時に行っていた作業と発生時の状況及び発生要
因とを対応させて記憶しておく。これから実施する作業
を表すデータが入力されると、入力された作業で過去に
発生した労働災害における発生要因の頻度に応じて各発
生要因に重みを付与し、発生要因と前記重みとに基づい
て、安全情報一覧表42に、重要度の高い災害から順
に、表示欄42Aに工事の概要を、表示欄42Bに被災
者に関する情報を、表示欄42Cに災害の概要を表示す
る。また安全情報資料に、重要度の高い災害の詳細な情
報を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建設工事の安全情報シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】建設工
事で発生する労働災害は人命に係わる重大なものが多
く、労働災害の撲滅は重要な課題となっている。近年、
建設工事の作業所の作業環境の向上等に伴って労働災害
の発生件数は減少してきているが、労働災害の防止に有
効な、建設工事の各工程、作業で具体的にどのような労
働災害が発生し易いか等の労働災害に関する知識の蓄積
は個々の作業者の経験に頼っており、特に経験の浅い若
年層の作業者または作業管理者の限られた知識では事前
の安全対策の確立が難しくなている。このため、従来は
発生した労働災害のうち重要なものを抜粋して所定期間
毎に冊子等にまとめ、各作業所に配付する等の対策を行
っていた。
【0003】しかしながら、前記冊子は抜粋であるので
情報量が限られている。また、前記冊子は多数の作業所
で共通に使用できるよう建設工事の様々な工程、作業で
発生した労働災害が混在して記載されているので、各作
業所で参考となる労働災害の事例、例えばこれから実施
する工程、作業で以前に発生した労働災害の事例等を前
記冊子から見つけ出すのには手間がかかる。従って、過
去に発生した労働災害の事例が労働災害の発生防止のた
めに有効に利用されているとは言い難い。
【0004】これに関連して、特公平4-23713 号公報に
は各種の情報に基づいて、これから実施する工程、作業
の危険度の計算を行うと共に危険度が高い場合に発生す
る可能性の高い災害の予知を行い、記憶装置に記憶して
いる過去に発生した災害の事例を出力するようにした工
事災害予知情報処理システムが提案されている。このシ
ステムでは、例えば揚重作業の危険度が高い場合に、記
憶装置に記憶している労働災害の事例の中から適切な事
例を抽出し、「現場内資材置き場でクレーンで山止用鋼
材を荷卸し中所定位置まで卸すとき介添えしようと吊り
荷に触れたため挟まれて左手小指切断」等のように労働
災害の発生状況を出力するようになっている。
【0005】しかし、上記システムを稼働させるために
は、固定値情報、変動値情報、共通情報、災害経歴情
報、さらに災害発生予想情報等の多種かつ大量の情報を
入力する必要があるので、前記情報の入力が非常に煩雑
であり、システムも大規模なものとなる。また、特に経
験の浅い作業者または作業管理者が、上記のように出力
された労働災害の発生状況から労働災害防止のための具
体的かつ適切な対策を講ずることは難しく、正確に労働
災害が予知されたとしても確実に労働災害を防止できる
とは限らない。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、労働災害の発生を防止するための適切な情報を提供
することができる建設工事の安全情報システムを得るこ
とが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、過去に発生した複数の労働災
害の各々について労働災害が発生した作業と前記労働災
害の発生状況、発生要因及び講じた対策とを対応させて
記憶する記憶手段と、建設工事でこれから実施する作業
を表すデータを入力する入力手段と、前記記憶手段に記
憶された前記複数の労働災害のうち前記入力手段によっ
て入力された作業で発生した労働災害の発生状況、発生
要因及び講じた対策を出力する出力手段と、を有してい
る。
【0008】請求項2記載の発明は、過去に発生した複
数の労働災害の各々について労働災害が発生した作業と
前記労働災害の少なくとも概要及び発生要因とを対応さ
せて記憶する記憶手段と、建設工事でこれから実施する
作業を表すデータを入力する入力手段と、前記記憶手段
に記憶された労働災害のうち入力手段によって入力され
た作業で発生した労働災害における前記発生要因の頻度
を求め求めた頻度に応じて各発生要因に重みを付与する
付与手段と、発生要因と前記重みとに基づいて前記入力
された工程または作業で発生した労働災害の少なくとも
概要を重要度の高い労働災害から順に出力する出力手段
と、を有している。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明は、記憶手段に過去に発生
した複数の労働災害の各々について労働災害が発生した
作業と前記労働災害の発生状況、発生要因及び講じた対
策とを対応させて記憶しておき、建設工事でこれから実
施する作業で過去に発生した労働災害の発生状況、発生
要因及び講じた対策を出力する。これにより、作業者ま
たは作業管理者は、出力された労働災害の発生状況に基
づいてこれから実施する工程または作業で発生する可能
性のある労働災害を具体的に認識することができ、さら
に、出力された発生要因及び講じた対策に基づいて労働
災害の発生を防止するための対策を認識することができ
る。従って、各作業所毎にこれから実施する作業を入力
すれば、労働災害の発生を防止するための適切な情報が
各作業所毎に提供され、前記作業に関わる作業者、作業
管理者等の経験が浅い場合にも、適切な対策を講ずるこ
とができる。
【0010】請求項2記載の発明では、建設工事でこれ
から実施する作業で過去に発生した労働災害における発
生要因の頻度を求め求めた頻度に応じて各発生要因に重
みを付与し、少なくとも発生要因と前記重みとに基づい
て前記労働災害の少なくとも概要を重要度の高い労働災
害から順に出力する。これにより、過去に発生した多数
の労働災害事例のうち発生頻度の高い重点的に注意すべ
き労働災害事例から順に出力されるので、作業者、作業
管理者等に労働災害の発生を防止するための適切な情報
が提供され、重点的に注意すべき労働災害を容易に認識
することができる。従って、労働災害の発生を防止でき
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には本発明に係る建設工事の安全情報
システム10が示されている。
【0012】安全情報システム10はホストコンピュー
タ12を備えており、このホストコンピュータ12には
通信回線を介して多数の端末14A、14B、・・、1
4Cが接続されている。端末14A、14B、・・、1
4Cは各々キーボード16A、16B、・・、16C等
の入力手段、ディスプレイ14A、18B、・・、18
C、プリンタ20A、20B、・・、20等の出力手段
を備えており、全国各地に設置されている。各端末14
は、キーボード16を介して入力された情報を通信回線
を介してホストコンピュータ12へ送信したり、ホスト
コンピュータ12から通信回線を介して受信したデータ
を表示または印刷することができるようになっている。
【0013】また、ホストコンピュータ12には光ディ
スク、磁気ディスク等の記憶媒体を備えた記憶装置22
が接続されている。ホストコンピュータ12には、後述
するように前記多数の端末から全国各地の建設工事の作
業所で発生した労働災害に関する情報が送られ、ホスト
コンピュータ12では前記労働災害に関する情報を受信
する毎に、受信した情報または受信した情報を処理して
得た情報を記憶装置22に蓄積している。これにより、
記憶装置22の記憶媒体上には災害事例データベースが
形成される。
【0014】次に本実施例の作用を説明する。ある作業
所において、被災者が負傷して休業する労働災害(以
下、休業災害という)が発生した場合、または被災者が
死亡する労働災害(以下、重大災害という)が発生した
場合、前記作業所の作業管理者は、発生した災害の状況
等を報告するための重大・休業災害報告書30(図2
(A)参照)を、図3に示すようなフォーマット32に
従って作成する。
【0015】このフォーマット32には、工事名称等の
ように工事に関する情報を記入する記入欄32A、被災
者の名称等のように被災者に関する情報を記入する記入
欄32Bが設けられている。また、災害の概要を5Wの
形式で記入する記入欄32C、状況を示す図面を記入す
る記入欄32Dも設けられている。作業管理者は前記フ
ォーマット32の各記入欄に各種の情報を記入して報告
書30を作成する。
【0016】また、作業管理者は前記災害の発生要因を
調査し、調査した発生要因及び災害発生時に実施してい
た作業の内容を報告するための重要・休業災害調査書3
4(図2(A)参照)を、図4に示すようなフォーマッ
ト36に従って作成する。このフォーマット36には、
災害発生の経過を記入する記入欄36A、災害発生時に
実施していた作業の内容を記入する記入欄36B、災害
の発生要因を記入する記入欄36Cが設けられている。
【0017】また、記入欄36Cの側方には災害の発生
要因の分類の一覧表36Dが示されている。本実施例で
は災害の発生要因を、心理的要因としてA1〜A11 、生理
的要因としてB1〜B10 、作業動作・行動としてC1〜C18
、物自体としてD1〜D13 、安全施設としてE1〜E13 、
作業環境としてF1〜F13 、作業に対する管理としてG1〜
G13 、物に対する管理としてH1〜H12 、人に対する管理
としてI1〜I14 の計117種類に予め分類している。こ
の117種類の発生要因は、さらに次の表1に示す中分
類で区分されている。
【0018】
【表1】
【0019】前記一覧表36Dには、各発生要因毎に付
された要因コードと、各発生要因に対応するキーワード
と、が記載されている。
【0020】労働災害は複数の要因が重なることによっ
て発生することが一般的である。作業管理者は今回発生
した災害を分析し、一覧表36Dを参照して災害の発生
要因を複数洗い出し、洗い出した複数の発生要因の各々
に該当する要因コードを前記キーワードを参考にして判
断する。そして記入欄36Cに、判断した要因コード及
び補足事項を記入する。次に作業管理者は、記入した複
数の発生要因について災害の発生に対する関与の度合い
(以下、影響度という)を判断し、影響度の高い要因か
ら昇順に影響度の順位を付与する。このようにして調査
書34が作成される。
【0021】さらに、作業管理者は発生した災害が再発
することを防止する対策を報告するための同種災害再発
防止対策書38(図2(A)参照)を、図5に示すよう
なフォーマット39に従って作成する。このフォーマッ
ト39には、災害の発生要因を複数記入する記入欄39
A、各発生要因毎の再発防止対策を記入する記入欄39
B、39C、各再発防止対策の実施計画を記入する記入
欄39Dが設けられている。作業管理者は前記フォーマ
ット39の各記入欄に各種の情報を記入して対策書38
を作成する。
【0022】以上のようにして作成された重大・休業災
害報告書30、重大・休業災害調査書34、同種災害再
発防止対策書38は管理部署に提出され、管理部署では
前記書類に記載された災害に関する情報を端末14のキ
ーボード16を介し安全情報システム10に入力する。
なお、報告書30の記入欄32Dに記載された状況図等
はイメージスキャナ等によってデータ化することができ
る。入力された情報は通信回線を介してホストコンピュ
ータ12へ送信される。ホストコンピュータ12では受
信した情報に基づいて、災害が発生した作業と、発生し
た災害の概要、発生状況、発生要因、防止対策等と、を
対応させて災害事例データベースに蓄積する。
【0023】一方、各作業所の作業管理者は、所定期間
毎(例えば毎月)に安全成績・危険作業報告書40(図
2(B)参照)を作成し、管理部署に提出する。この安
全成績・危険作業報告書40は、既に実施した作業にお
ける災害発生の有無(安全成績)を報告すると共に、こ
れからの工事で実施する工程及び特定の危険作業を実施
する予定があるか否かを報告するためのものである。危
険作業とは、建設工事で行われる多数種類の作業の中で
過去に多数の労働災害が発生している作業であり、過去
に発生した労働災害の統計に基づいて予め定められてい
る。
【0024】管理部署では安全成績・危険作業報告書4
0に記載された安全成績、これから実施する工程及び危
険作業の有無等の情報を端末14のキーボード16を介
し安全情報システム10に入力する。入力された安全成
績はホストコンピュータ12において記憶装置22に記
憶され、後述するように災害防止に関する管理・統計資
料の作成に使用される。また、実施する工程及び危険作
業の有無については、危険作業有りの場合、ホストコン
ピュータ12において該危険作業で過去に発生した災害
事例のうち適切な事例を複数抽出し、安全情報一覧表4
2及び安全情報資料44(図2(B)参照)が作成、出
力される。
【0025】以下、ホストコンピュータ12による安全
情報一覧表42及び安全情報資料の作成処理について、
図8のフローチャートを参照して説明すると、ステップ
100では災害事例データベースに蓄積されている多数
の災害事例の中から、入力された危険作業で過去に発生
した災害事例を検索する。ステップ102では検索した
災害事例における発生要因の頻度を求め頻度及び影響度
の順位に基づいて発生要因の重みを中分類(表1参照)
毎に算出する。
【0026】以下、発生要因の重み計算の具体例を説明
する。例えばある作業で過去に10件の災害(災害No.1
〜10)が発生しており、各災害の発生要因として次の表
2に示すような要因コードが報告されたものとする。
【0027】
【表2】
【0028】上記10件の災害事例において各中分類毎
の頻度(回数)を求めた結果及び個々の影響度の順位は
次の表3の通りである。各中分類毎に、影響度の順位に
応じた得点を回数に応じて加算し、中分類毎の合計得点
を演算する(表3参照)。
【0029】
【表3】
【0030】表3に示す合計得点が発生要因の各中分類
毎の重みである。なお、上記では影響度1位及び2位の
発生要因に得点1.0 を与え、影響度3位及び4位の発生
要因に得点0.8 を与え、影響度5位及び6位の発生要因
に得点0.64 を与えて計算している。影響度の順位付け
は作業管理者の主観に基づいて行われるため、必ずしも
正確であるとは言い切れない。前記のように、1位と2
位、3位と4位、5位と6位に同一の得点を与えること
により、作業者の主観が発生要因の重みに与える影響を
小さくしている。
【0031】次のステップ104以降では、検索した災
害事例を重要度に応じた順位付けを行って並べ換える。
すなわち、ステップ104では、検索した複数の災害事
例の各々について影響度の順位が1位の発生要因に注目
し、影響度の順位1位の発生要因の重み順に災害事例を
並べ換える。例えば表2に示した災害事例では、重みが
大きい発生要因C1〜8 が影響度1位となっている災害N
o.1,4,7,8のグループが重要度1位とされ、災害No.2,6
のグループが重要度2位とされる。
【0032】次のステップ106では各グループに属す
る災害事例を、労働災害の種別、すなわち重大災害か休
業災害かで分類し、重大災害の重要度が高くなるように
順位付けする。例えば前述の重要度1位のグループでは
災害No.1,4,8の重要度が高く、災害No.7の重要度が低く
なるように順位付けする。さらにステップ108では、
災害発生年月日の新しい順に順位付けする。このように
して、検索された災害事例は重要度の高い順に並べ換え
される。
【0033】ステップ110では並べ換えを行った災害
事例を、例として図6に示すような安全情報一覧表42
に編集する。図6に示す安全情報一覧表42では、「足
場解体」、「リフト・エレベータ組立・解体」等の危険
作業で過去に発生した災害事例が重要度の高い順に並ん
でおり、個々の災害事例に対し、表示欄42Aに工事の
概要が、表示欄42Bに被災者に関する情報が、表示欄
42Cに災害の概要が各々表示されている。
【0034】また、ステップ112では重要度の最も高
い災害事例について、災害事例データベースに記憶され
ている発生要因等の詳細な情報を取り込み、ステップ1
14では例として図7に示すような安全情報資料44に
編集する。図7に示す安全情報資料44では、表示欄4
4Aに重大・休業災害調査書34で報告された災害の発
生要因が表示され、表示欄44Bに同種災害再発防止対
策書38で報告された再発防止対策が表示され、表示欄
44Cに重大・休業災害報告書30で報告された状況図
が表示されている。また表示欄44Dには、この災害の
発生に伴って再発を防止するために過去に全国の作業所
に再発防止対策等が連絡されていた場合には、これを記
載した文書が表示される。
【0035】このようにして作成された安全情報一覧表
42及び安全情報資料44は、通信回線を介して端末1
4に送られ、ディスプレイ18に表示されると共にプリ
ンタ20によって紙に印刷され、作業管理者に提供され
る。作業管理者は安全情報一覧表42を参照することに
より、これから実施する危険作業で発生する可能性の高
い、すなわち重点的に注意すべき災害の概要を認識する
ことができる。また、災害状況に加えて災害の発生要
因、再発防止対策が具体的に記載された安全情報資料4
4を参照することにより、最も発生する可能性が高いと
予想される災害に対し、この災害の発生を未然に防ぐた
めの適切な対策を容易に講ずることができる。
【0036】このように、各作業所毎に適切なタイミン
グで過去に発生した災害事例に関する情報が得られるの
で、災害の発生を確実に防止することができると共に、
災害の予知を行うために多種かつ大量のデータを入力す
る必要がなく、比較的入力するデータ量が少なくて済む
ので、容易に実施することができる。
【0037】また、図2(C)に示すように、安全情報
システム10は安全成績・危険作業報告書40で報告さ
れた安全成績を集計し、管理・統計資料46を作成す
る。この管理・統計資料としては、例えば管理者が各作
業所を危険作業の実施開始日に巡回するための安全巡回
計画表や、各作業所や各地区毎の安全成績の統計、災害
要因分析のための資料等を作成することができる。これ
により、管理部署の事務処理を合理化することも可能と
なる。
【0038】なお、上記では安全情報資料44におい
て、重要度の最も高い災害事例についてのみ発生要因、
防止対策、状況図等の詳細な情報を示していたが、これ
に限定されるものではなく、重要度の高い所定数の災害
事例の詳細な情報を表示するようにしてもよい。
【0039】また、各種の書類のフォーマットは図3乃
至図7に示した例に限定されるものではなく、種々変更
が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
では、過去に発生した複数の労働災害の各々について労
働災害が発生した作業と前記労働災害の発生状況、発生
要因及び講じた対策とを対応させて記憶しておき、建設
工事でこれから実施する作業で過去に発生した労働災害
の少なくとも発生状況及び発生要因を出力するようにし
たので、労働災害の発生を防止するための適切な情報を
提供することができる、という優れた効果が得られる。
【0041】請求項2記載の発明では、建設工事でこれ
から実施する作業で過去に発生した労働災害における発
生要因の発生頻度に応じて各発生要因に重みを付与し、
少なくとも発生要因と前記重みとに基づいて前記労働災
害の少なくとも概要を重要度の高い労働災害から順に出
力するようにしたので、労働災害の発生を防止するため
の適切な情報を提供することができる、という優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る安全情報システムの概略構成を
示すブロック図である。
【図2】安全情報システムの作用として、(A)は災害
事例の蓄積、(B)は災害事例の検索、提供、(C)は
管理・統計資料の出力を示す概念図である。
【図3】重大・休業災害報告書のフォーマットの例を示
す平面図である。
【図4】重大・休業災害調査書のフォーマットの例を示
す平面図である。
【図5】同種災害再発防止対策書のフォーマットの例を
示す平面図である。
【図6】安全情報一覧表のフォーマットの例を示す平面
図である。
【図7】安全情報資料のフォーマットの例を示す平面図
である。
【図8】安全情報システムにおける安全情報一覧表、安
全情報資料の作成処理を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 安全情報システム 12 ホストコンピュータ 16 キーボード 18 ディスプレイ 20 プリンタ 22 記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福住 久 愛知県名古屋市中区錦一丁目18番22号 株 式会社竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 辻 理一郎 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 堀信 裕生 広島県広島市中区橋本町10番10号 株式会 社竹中工務店広島支店内 (72)発明者 吉田 恭子 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過去に発生した複数の労働災害の各々に
    ついて労働災害が発生した作業と前記労働災害の発生状
    況、発生要因及び講じた対策とを対応させて記憶する記
    憶手段と、 建設工事でこれから実施する作業を表すデータを入力す
    る入力手段と、 前記記憶手段に記憶された前記複数の労働災害のうち前
    記入力手段によって入力された作業で発生した労働災害
    の発生状況、発生要因及び講じた対策を出力する出力手
    段と、 を有する建設工事の安全情報システム。
  2. 【請求項2】 過去に発生した複数の労働災害の各々に
    ついて労働災害が発生した作業と前記労働災害の少なく
    とも概要及び発生要因とを対応させて記憶する記憶手段
    と、 建設工事でこれから実施する作業を表すデータを入力す
    る入力手段と、 前記記憶手段に記憶された労働災害のうち入力手段によ
    って入力された作業で発生した労働災害における前記発
    生要因の頻度を求め求めた頻度に応じて各発生要因に重
    みを付与する付与手段と、 発生要因と前記重みとに基づいて前記入力された工程ま
    たは作業で発生した労働災害の少なくとも概要を重要度
    の高い労働災害から順に出力する出力手段と、 を有する建設工事の安全情報システム。
JP19681692A 1992-07-23 1992-07-23 建設工事の安全情報システム Expired - Fee Related JP3193463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19681692A JP3193463B2 (ja) 1992-07-23 1992-07-23 建設工事の安全情報システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19681692A JP3193463B2 (ja) 1992-07-23 1992-07-23 建設工事の安全情報システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0644211A true JPH0644211A (ja) 1994-02-18
JP3193463B2 JP3193463B2 (ja) 2001-07-30

Family

ID=16364142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19681692A Expired - Fee Related JP3193463B2 (ja) 1992-07-23 1992-07-23 建設工事の安全情報システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3193463B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059332A (ja) * 2004-07-15 2006-03-02 Computer System Kenkyusho:Kk 労働安全衛生マネージメントシステム、その方法及びプログラム
JP2006293652A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 安全教育資料作成方法
JP2017182545A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 積水ハウス株式会社 施工管理システム、端末装置及び端末装置用プログラム
JP2018049349A (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 イカリ消毒株式会社 事故予防管理システム
JP2021026645A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 新東工業株式会社 作業情報の参照システム
JP2022535186A (ja) * 2019-04-10 2022-08-05 ヤン,キョンゴク 作業日報を利用した安全情報生成方法および装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059332A (ja) * 2004-07-15 2006-03-02 Computer System Kenkyusho:Kk 労働安全衛生マネージメントシステム、その方法及びプログラム
JP2006293652A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 安全教育資料作成方法
JP2017182545A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 積水ハウス株式会社 施工管理システム、端末装置及び端末装置用プログラム
JP2018049349A (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 イカリ消毒株式会社 事故予防管理システム
JP2022535186A (ja) * 2019-04-10 2022-08-05 ヤン,キョンゴク 作業日報を利用した安全情報生成方法および装置
JP2021026645A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 新東工業株式会社 作業情報の参照システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3193463B2 (ja) 2001-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108415921B (zh) 供应商推荐方法、装置及计算机可读存储介质
Fard et al. Safety concerns related to modular/prefabricated building construction
CN1310169C (zh) 实现非打断通知的方法与系统
US20090063234A1 (en) Method and apparatus for capacity management and incident management system
EP2219157A1 (en) Automated processing of electronic log book pilot reports for ground-based fault processing
JP6917791B2 (ja) 土木・建設現場における工事作業に対する危険予知活動の分析支援システム及び連絡配布支援システム
KR20100078993A (ko) 안전사고 위험률 예측 시스템 및 방법
KR102263145B1 (ko) 건설현장고위험작업관리시스템 및 방법
JPH09259181A (ja) ワークフロー管理システム
KR101877177B1 (ko) 건설 안전관리 시스템 및 방법
JP6945461B2 (ja) 安全情報提供システム
JP2009512036A (ja) プロセス産業プラントの安全性評価のためのコンピュータ・システムおよびコンピュータ・ベースの方法
JPH0644211A (ja) 建設工事の安全情報システム
WO2000016215A1 (fr) Appareil d'examen de documents, systeme d'examen de documents et support d'enregistrement exploitable par ordinateur et servant a memoriser des programmes permettant d'exploiter des ordinateurs en tant qu'appareils d'examen de documents
JP2006039650A (ja) 対応優先順位決定装置、及びその方法
JP2013122699A (ja) 緊急時対応指示策定支援装置及び緊急時対応指示策定支援方法
JPH10187319A (ja) 未処理案内方法及び装置及び未処理案内プログラムを格納した記憶媒体
JP7417960B1 (ja) 未然防止支援ワークシート生成システム
Simutenda et al. Types of occupational accidents and their predictors at construction sites in Lusaka city
JPH06119310A (ja) 労働災害の再発防止システム
US20110091845A1 (en) Implementation of Facility Management Programs
US20240193553A1 (en) Device and method for supporting maintenance work
KR20050001557A (ko) 일정기능을 갖는 안전관리 체크리스트 서비스 장치 및 방법
JPH10105567A (ja) 安全管理支援システム
JP2002245231A (ja) 問題点を抽出して改善策を提案する診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090525

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100525

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees