JPH0643876A - 電子楽器用アコースティック楽音シンセサイザ - Google Patents

電子楽器用アコースティック楽音シンセサイザ

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JPH0643876A
JPH0643876A JP5056412A JP5641293A JPH0643876A JP H0643876 A JPH0643876 A JP H0643876A JP 5056412 A JP5056412 A JP 5056412A JP 5641293 A JP5641293 A JP 5641293A JP H0643876 A JPH0643876 A JP H0643876A
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レスリー・ジヨセフ・ドイツチエ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力楽音のピッチを決定するという段階を経
ることなしに、新たな可聴音入力についての複製合成音
を速やかに得て、他の合成音との選択使用を可能とす
る。 【構成】 入力楽音信号の複数周期分を記憶手段203
に取り込み、記憶された楽音信号から高調波係数発生器
225により1組の高調波係数を生成し、音響係数メモ
リ224に記憶させる。他の高調波係数メモリ26と音
響係数メモリ224とから選択的に高調波係数を読み出
し、楽音波形を規定する点の振幅に対応する複数のデー
タ語を計算手段101において計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽音合成に関する
ものであり、特に音源から楽音を発生させるための装置
(手段)に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の歌声をまねるための装置を製作す
るために、長年の間に種々の試みが行われてきた。初期
の劇場用パイプオルガンは、人声音栓(Vox Huma-na )
と呼ばれるソロストップを備えていた。このストップ
は、人間の音源の1つをかすかに思い起こさせるだけの
1列に並んだリードパイプとして実行された。
【0003】ボコーダー形の実施例は、人間の声に似た
音を出すのに用いられてきた。歌の質をうるために、本
当の人間の歌声の音を電子信号に変換するのにマイクロ
ホンが用いられる。周波数フォロワによって、入力信号
の基本周波数をトラック(track )し、次に鍵盤スイッ
チの作動に応答して楽音ピッチに変えることができる。
その結果生じる音は、入力音の正確な複製ではないが、
人間の声に似た音質を有する。
【0004】米国特許第4085644 号(特願昭51-93519)
に説明されている種類の複音シンセサイザにおいては、
計算サイクルとデータ転送サイクルとが独自に反復して
データを与えるように実行され、そのデータは楽音波形
に変換される。計算サイクルの期間中に、発生した楽音
を特徴づける1組の高調波係数を用いて離散的フーリエ
変換を実行することによって主データセットがつくられ
る。この計算はいかなる楽音周波数とも同期しない高速
で行われる。計算サイクルが終了すると、主データセッ
トはメモリに記憶される。
【0005】計算サイクルに引き続いて転送サイクルが
開始され、この転送サイクルの期間中に、多数の楽音発
生器のうちの予め選択された楽音発生器に記憶された主
データセットが転送される。出力楽音発生は計算サイク
ルと転送サイクルの期間中中断することなく続行する。
転送されたデータは、楽音発生器に含まれる音調レジス
タに記憶される。多数の楽音発生器のうちの予め選択さ
れた楽音発生器の各々に含まれる音調レジスタに記憶さ
れた主データセットは、逐次反復して記憶装置から読出
され、D−A変換器によってアナログ楽音波形に変換さ
れる。メモリアドレッシング速度は、楽音発生器に関連
した楽音ピッチの対応する基本周波数に比例する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のボコーダー形の
楽音合成装置は、入力可聴音のピッチを決定する段階を
経るものであり、低い複製の精度しか得られなかった。
また予め記憶された高調波係数を使用する複音シンセサ
イザは、新たな可聴音入力により複製する楽音を速やか
に変化させることはできない。
【0007】本発明は、入力楽音のピッチを決定すると
いう段階を経ることなしに新たな入力可聴音を速やかに
複製することができ、従って新たな合成音と以前の合成
音とを簡単に比較することができ、また幾つかの合成音
を任意に切り換えて或いは更新しながら使用することが
できる楽音シンセサイザを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器用アコ
ースティック楽音シンセサイザは、マイクロホンに向か
って歌うことにより、又はハミングすることによって、
新しい音が楽音発生器に導入される。入力アナログ信号
データは、A−D変換器を用いることによってデジタル
データ語に変換される。変換されたデータのうち選択さ
れたサンプル長(sample length )は、離散的フーリエ
形計算方式によって処理されて1組の高調波係数を与
え、この高調波係数は主データセットの計算に使用され
るように記憶される。この記憶された1組の高調波係数
と別に固定的に或いは前もって記憶された高調波係数と
は、使用者が指示して選択して読み出すことができる。
【0009】
【作用】新たな可聴音入力により速やかに複製合成音が
得られる。高調波係数の組を選択することにより、新た
な合成音と以前の合成音とを簡単に比較することがで
き、また幾つかの合成音を任意に切り換えて或いは更新
しながら使用することができる。
【0010】
【実施例】本発明は、外郭の音源から高調波係数を得
て、離散的フーリエ変換算法を実行することによって楽
音波形を合成する種類の楽音発生器に組込まれるサブシ
ステムを指向する。この種類の楽音発生システムは、こ
こに参考のため述べてある“複音シンセサイザ”と題す
る米国特許第4085644 号(特願昭51-93519)に詳細に説
明されている。下記の説明において、参考のために述べ
てある米国特許に説明されているシステムのすべての素
子は、参考のため述べてある米国特許に出てくる同一数
字の素子に対応する2桁数字で示されている。200代
の一連の3桁数字で示されているすべてのシステム素子
ブロックは、本発明の改良を実施してアコースティック
音シンセサイザを製作するため、複音シンセサイザに付
加された素子に対応する。100代の一連の数字は複音
シンセサイザの機能素子の組合せを示す。
【0011】図1は、米国特許第4085644 号(特願昭51
-93519)に説明されているシステムの変形および付加物
として説明される本発明の1実施例を示す。参考のため
に述べた米国特許に説明されているように、複音シンセ
サイザは鍵盤スイッチ12と表示されたブロックに含ま
れている1列のスイッチを内蔵し、これらのスイッチは
例えばオルガンのような電子楽器の従来の鍵盤スイッチ
配列に対応する。楽器の鍵盤上の1個又はそれ以上の鍵
を押すことによって、音調検出・割当回路14は作動さ
れた鍵に対する楽音情報を記憶し、12個の別々の独立
した楽音発生器の1つに作動された各鍵スイッチを割当
てる。その1組の楽音発生器は楽音発生器102と表示
されているシステムブロックに含まれる。適当な音調検
出・割当回路は、ここに参考のため述べてある米国特許
第4022098 号(特願昭51-110652)に説明されている。
鍵盤上の1個又はそれ以上の鍵が押されると、又は作動
されると、実行制御回路16は計算サイクルを開始さ
せ、その期間中に64データ語からなる主データセット
が主データセット発生器101によって計算され、メモ
リに記憶される。この64データ語は、楽音発生器によ
り発生される楽音に対するオーディオ波形の1サイクル
に対する64の等間隔に配置された点の振幅に対応する
値をもって発生される。一般的原則は、オーディオ楽音
スペクトルの高調波の最大数が完全な1波形サイクルの
データ点数の1/2以下か、又は主データセットをなす
データ点数に等しいということである。
【0012】計算サイクルが完了すると、転送サイクル
が開始され、この転送サイクルの期間中には、メモリに
記憶された主データセットが読出され、1組の楽音発生
器102の各楽音発生器の素子である音調レジスタ転送
される。これらの音調レジスタは、予め選択された楽音
の完全な1サイクルに対応する64データ語を記録す
る。音調レジスタに記憶されたデータ語は順次反復して
読出されてD−A変換器に転送され、このD−A変換器
はデジタルデータ語をアナログ楽音波形に変換し、次に
この波形は従来の増幅器およびスピーカサブシステムか
らなる音響システム11により可聴音に変換される。記
憶されたデータは、楽音発生器が割当てられている作動
された鍵スイッチに対応する楽音の基本周波数に対応す
る速度で各音調レジスタから読出される。
【0013】上述した米国特許第4085644 号(特願昭51
-93519)に説明されているように、作動された鍵が鍵盤
上で押鍵されたままになっている間に、発生した主デー
タセットを一連の計算サイクルの期間中連続的に再計算
して記憶し、このデータを音調レジスタにロードできる
ようにすることが望ましい。この機能は、読出しクロッ
ク速度でのD−A変換器へのデータ点の流れを妨げるこ
となしに達成される。
【0014】スイッチS1は、主データセットを計算す
るため主データセット発生器101によって用いられる
高調波係数値を選択するのに用いられる高調波係数指示
手段である。スイッチS1が右方にいくと、高調波係数
メモリ26に記憶された高調波係数値が主データセット
発生器101に転送される。スイッチS1が左方にいく
と、音響係数メモリ224に記憶された高調波係数値が
選択され、主データセット発生器101に転送される。
【0015】高調波係数発生器225は音響発生器20
1により発生された楽音を後述する方法で受信し、受信
した信号を処理して、音響係数メモリ224に記憶され
ている1組の高調波係数を評価する。
【0016】図2は、図1に示した高調波係数発生器2
25の詳細な論理を示す。音響発生器201は便利なア
ナログ楽音発生源ならばどんなものでもよい。好ましい
実施例は増幅器を伴ったマイクロホンとして音響発生器
を実行することである。マイクロホンが受けとった音は
信号に変換され、この信号は音響発生器201の出力と
して用いられる。本発明の動作を説明するため、“楽
音”又は“楽音信号”は、周期的信号、又は時間ととも
に徐々に変化する基本周波数をもった信号に対する一般
的語として用いられる。
【0017】音響発生器201のマイクロホンに対する
入力楽音のピッチは、C3 〜C5 の楽音範囲内にあるも
のと想定される。更に、現実的な想定は、入力楽音は1
6以下の高調波に限定されると想定することである。こ
れらの想定は、歌唱又はハミングによって発生される音
に矛盾するものでなく、本発明に本来備っている限界又
は制約を表すものでもない、任意の範囲の楽音周波数お
よび入力音に関連した最大高調波数を扱うため、種々の
サンプリングおよびメモリシステムに容易に変更を加え
うることは明らかである。
【0018】音響発生器201が低域フィルタを内蔵し
ていて、C5 の16次高調波、又は1046.5×16=16.7K
Hzを超える周波数が減衰され、だいたい除去されてA−
D変換器202に転送されないようにするのが有利であ
る。
【0019】A−D変換器202は、音響発生器201
により発生されたアナログ信号を一連のデジタル語に変
換する。楽音C5 の16次高調波の周波数上限に対して
は、A−D変換器202は、この周波数上限に対し fs
=1046.5×16×2 =33.4KHzに固定されているナイキス
トサンプル速度(rate)より高いサンプル速度で動作し
なければならない。サンプリング周波数はナイキスト周
波数よりやや高くすると有利である。ナイキスト周波数
の約 1.2〜1.8 倍の周波数を選択することがサンプルさ
れたデータシステムにはしばしば行われている。
【0020】一般的な、“大ざっぱではあるが実際に則
したやり方”として、高調波スペクトルデータ値を抽出
することを意図したデータプロセッサに利用できる周期
的波形の完全な周期約4周期のデータサンプルを有する
ことが望ましい。好ましい実施例では、N=1024点
のデータセットが用いられている。このN値はピッチC
3 の楽音の下限周波数における楽音に対して4周期のデ
ータサンプルを与え、ピッチC5 の楽音の上限周波数で
16周期のデータサンプルを与える。
【0021】新たな1組の高調波係数が発生し音係数メ
モリに記憶されると、音楽家が作動させたスイッチによ
って開始信号が発生する。この開始信号はフリップフロ
ップ206をセットするのでその出力論理状態はQ=
“1”となる。論理状態Q=“1”に応答して、ゲート
208はサンプルクロック210により発生されたタイ
ミング信号を転送させてA−D変換器202を動作させ
る。状態Q=“1”になると、カウンタ209はエッジ
検出回路300の動作によってその初期値又は初期カウ
ント状態にリセットされる。このカウンタはサンプルク
ロック210が発生させたタイミング信号に応答して増
分する。サンプルクロック210は、上述したように少
なくともナイキストサンプリング周波数に等しい周波数
をもつタイミング信号源である。
【0022】A−D変換器202が発生させたデジタル
データサンプルはサンプルシフトレジスタ203に記憶
される。カウンタ209がその最大カウント状態102
4にまで増分されると、リセット信号が発生する。リセ
ット信号に応答してフリップフロップ206がリセット
されるので、その出力は論理状態Q=“0”となる。論
理状態Q=“1”に応答してサンプルシフトレジスタ2
03は、A−D変換器202の出力において与えられる
一連のデジタルデータ値を記憶する。論理状態Q=
“0”に応答してサンプルシフトレジスタ203は、シ
フトレジスタに対する従来の循環データ循環モードで動
作する。
【0023】音響発生器201からの入力楽音に対する
高調波係数は、36dbのダイナミックレンジで計算する
のが有利である。このレンジの値はA−D変換器を実行
することにより与えられ、少なくとも7ビットを有する
デジタル語に変換する。8ビット分解能を有する市販さ
れている多数のデータ変換器があるので、8ビットを選
択するのがよい。
【0024】開始信号で開始されたデータ収集モードが
完了すると、論理状態Q=“0”はインバータ295に
よって論理“1”信号に反転され、計算モードを開始さ
せる。計算モード期間中に、1組の高調波係数 cq は下
記の関係によりサンプルシフトレジスタ203に記憶さ
れたデータ値 xn に対応して評価される。
【0025】
【数1】
【0026】xn は音響発生器201により発生された
信号のA−D変換によって得られるデータサンプルを表
す。Nはサンプルシフトレジスタ203に記憶されたデ
ータ点の総数である。高調波係数 cq は正規化基本周波
数1/Nに対応する高調波である。それは音響係数メモ
リに記憶された cq 係数ではなく、 cq のサブセットが
後述する方法で選択される。この cq は正規化高調波係
数と呼ばれる。
【0027】図3はある程度の雑音が加えられた典型的
な楽音波形に対応するスペクトル応答を示す。縦軸目盛
りは−5db刻みでしるされている。横軸目盛りは正規化
周波数1/N刻みでしるされている。曲線は最大dbに比
例してdb単位で表した正規化周波数係数 cq のプロット
である。係数 cq の所望のサブセットは、完全なスペク
トルの最初の16の規則的に間隔をおいたピークであ
る。
【0028】インバータ295からの信号出力は、エッ
ジ検出回路296により短いパルスに変換される。この
パルスはフリップフロップ297をセットするのに用い
られる。このフリップフロップがセットされると、シス
テムはその計算モードに入る。
【0029】計算モードの期間中にフリップフロップ2
97からの信号は、クロック選択回路230がシステム
主クロックを選択してサンプルシフトレジスタ内のデー
タを進めさせるようにする。主クロックはデータ処理シ
ステム素子における論理を計時する。主クロックは、サ
ンプルクロック210の周波数より高い周波数で有利に
動作できる。上述したように、サンプルクロック210
の周波数は、音響発生器201からの信号出力より予測
される最高周波数成分によって決定される。
【0030】高調波カウンタ205およびカウンタ23
1はいずれもフリップフロップ297から論理“1”出
力状態への移行に応答して計算モードの開始においてそ
れらの初期カウント状態に初期設定する。
【0031】カウンタ231は、システムの計算モード
に対してクロック選択回路230によって選択される主
クロックタイミング信号により増分される。カウンタ2
31は、サンプルシフトレジスタ203に記憶されたデ
ータ点の数に等しい1024をモジュロとしてカウント
するように実施されている。カウンタ231がモジュロ
カウンティング動作の故にその初期状態に増分される度
毎に、リセット信号が発生し、この信号は高調波カウン
タ205のカウント状態を増分するのに用いられる。
【0032】高調波カウンタ205はモジュロ512を
カウントするように実施されている。一般的な場合に
は、カウンタ231がモジュロN(但しNはサンプルシ
フトレジスタ203に記憶されているデータ値の数)を
カウントすると、高調波カウンタ205はモジュロ〔N
/2〕をカウントする。〔N/2〕はN/2を超えない
最大整数値を意味する。
【0033】加算器−アキュムレータ208は、カウン
タ231のカウント状態の変化に応答してそれ自体に高
調波カウンタ205のカウント状態を連続的に加算す
る。加算−アキュムレータ208はカウンタ231が発
生させたリセット信号により初期設定される。
【0034】メモリアドレスデコーダ211は、加算器
−アキュムレータ208の内容に応答して正弦波関数表
214および215からデータをアドレスするのに用い
られる。正弦波関数表214は sin(2πk/1024) の値を
記憶するメモリとして実行され、正弦波関数表215は
k=1、2、…、1024の値に対する cos(2πk/102
4) の値を記憶するメモリとして実行されている。10
24点の完全周期を記憶する代わりに、両メモリは、メ
モリアドレスデコーダ211を実行して三角法の正弦お
よび余弦関数の周知の対称性を利用することによって1
/4周期の256点に減らすことができる。そのような
表(table )アドレッシング技術は信号処理技術におい
て周知である。
【0035】計算モード期間中にゲート204によって
転送されたデータは、正弦波関数表214からアドレス
アウトされた三角関数値と乗算器213によって乗算さ
れる。同様に、同じデータは、乗算器212により正弦
波関数表215からアドレスアウトされた三角関数値と
乗算される。
【0036】計算モード期間中に、データはカウンタ2
31のカウント状態に対応するアドレスにおいて奇数レ
ジスタ216および偶数レジスタ221から読出され、
それらのレジスタに書きこまれる。これら2つのレジス
タに対するアドレスデータはアドレス選択回路222に
よって選択される。
【0037】乗算器212からのデータ値出力はスクエ
アラ(squarer )219によって二乗され、奇数レジス
タ216から読出されたデータ値に加算器217によっ
て加算される。その和は奇数レジスタ216に記憶され
る。同様に、乗算器213からのデータ値出力はスクエ
アラ220によって二乗され、偶数レジスタ221から
読出されたデータ値に加算器218によって加算され
る。その和は偶数レジスタ221に記憶される。奇数レ
ジスタ216に記憶されたデータ値は正規化高調波係数
の奇数サブセットと呼ばれ、偶数レジスタ221に記憶
されたデータ値は正規化高調波係数の偶数サブセットと
呼ばれる。
【0038】高調波カウンタ205が最大カウント〔N
/2〕=512においてその初期状態にリセットされる
と、計算モードは完了する。この時に終了信号が発生
し、この信号はフリップフロップ297をリセットしそ
れによって計算モードを終了させるのに用いられる。こ
の終了信号はフリップフロップ298をセットするのに
用いられる。計算モードの終了時に、奇数レジスタ21
6は式2の aq 2 の値を含み、偶数レジスタ221は式
3の bq 2 の値を含む。
【0039】計算モードが終了してフリップフロップ2
98がセットされると、転送モードが開始される。転送
モードの期間中に、絶対値計算回路223は奇数レジス
タ216および偶数レジスタ221に記憶されたデータ
を用い、音響発生器201の信号出力の16高調波に対
応するスペクトル関数の16ピークを選択するのに用い
られる。選択されたピーク値はそれらの対応する平方根
値に減少して所望の信号高調波係数を発生させ、これら
の係数は音響係数メモリ224に記憶される。
【0040】図4は、図2に示す絶対値計算回路223
を含む詳細なシステム論理を示す。
【0041】フリップフロップ298がセットされる
と、転送開始信号が発生し、この信号はフリップフロッ
プ239をセットし、それによってシステムを転送モー
ドに入れる。転送開始信号はまたカウンタ238および
高調波アドレスカウンタ243を初期設定するのにも用
いられる。
【0042】カウンタ238のカウント状態は、クロッ
ク選択回路230によって転送されるクロックタイミン
グ信号によって増分される。フリップフロップ239か
らのQ=“1”状態に応答して、アドレス選択回路22
2はカウンタ238のカウント状態を転送する。Q=
“0”状態に応答して、アドレス選択回路222はカウ
ンタ231からカウント状態を転送する。これらのカウ
ント状態は、奇数レジスタ216および偶数レジスタ2
21に記憶されたデータ値をアドレスアウトするのに用
いられる。これら2つのレジスタから読出されたデータ
値は加算器235によって合計される。
【0043】加算器235により発生された合計出力
は、閾値回路236によって検査され、予め特定された
閾値絶対値レベルを超える合計されたデータの第1最大
値を見出す。閾値回路236の動作は、図5に示してあ
る詳細な論理に関連して後述される。
【0044】音響発生器201はピーク読出し装置を具
えこの発生器により発生された信号が或る予め定めたピ
ーク値にセットされうるようにするのが有利である。こ
の方法によって、閾値回路236に対する閾値絶対値レ
ベルを決定し特定することができ、そのレベルは cq 2
= a2 q +b2 q の値の予想される第1最大値よりは小
さく、第1最大値前に発生する低周波数雑音より大とな
る。この雑音は図3に示されている。
【0045】加算器235からの出力の第1最大値が見
出されるか又は検出されると、閾値回路236は検出信
号を発生させ、この信号は遅延回路307により発生さ
れる遅延後にフリップフロップ239をリセットするの
に用いられる。この検出信号が発生すると、アンドゲー
ト247は論理“1”信号をゲート240に転送する。
この“1”信号に応答して、ゲート240はカウンタ2
38の現在のカウント状態を転送し、この状態はカウン
トレジスタ241に記憶される。この方法によりカウン
トレジスタ241は、入力楽音に対する第1高調波係数
に対応するカウント又は正規化高調波ナンバーを含む。
【0046】最初の真の最大値が検出された場合に閾値
回路236により発生される検出信号がオアゲート24
6に介してゲート237に転送される。この信号に応答
してゲート237は加算器235からの出力を平方根回
路245に転送する。平方根回路245はその入力デー
タ値について平方根動作を行い、平方根値は高調波アド
レスカウンタ243のカウント状態により決定されるア
ドレスにおいて音係数メモリ224に記憶される。
【0047】カウンタ242はオアゲート245を介し
てアンドゲート247によって転送される信号によって
初期設定される。高調波アドレスカウンタ243は、転
送開始信号によってその初期カウント状態(10進値1
に対応する)に初期設定される。この方法により、加算
器235からの第1最大出力の平方根は、音響係数メモ
リ224の第1メモリアドレス場所に記憶される。
【0048】カウンタ242は、カウンタ238のカウ
ント状態を増分させるのに用いられる同じタイミング信
号によって増分される。比較器244は、カウンタ24
2のカウント状態とカウントレジスタ241に記憶され
た数とを比較する。比較器244がこれら2つの入力値
が等しいことを見出すと、等値信号が発生する。この等
値信号は高調波アドレスカウンタ243のカウント状態
を増分するのに用いられる。等値信号はオアゲート24
6を介してゲート237に伝送される。等値信号に応答
してゲート237は加算器からの出力を平方根回路24
5に伝送する。平方根回路245からの出力は、高調波
アドレスカウンタ243のカウント状態に対応するメモ
リ場所において音響係数メモリ224に記憶される。
【0049】等値信号は、カウンタ242をその初期カ
ウント状態にリセットするので、システムは音響発生器
201により発生される入力楽音の次の真の高調波係数
を探索するように初期設定される。先行する順序の動作
は、512データ点全部が奇数レジスタ216および偶
数レジスタ221からデータ点が読出されてしまうまで
反復される。このデータ全部がアクセスされると、デー
タ転送モードは完了し、音響係数メモリ224は音響発
生器201からの入力楽音に対応する16高調波係数を
含む。カウンタ238はモジュロ512カウンタとして
実施されているので、このカウンタがその初期カウント
状態に増分されると、転送終了信号がこのカウンタによ
って発生させられる。この転送終了信号は図2に示され
ているフリップフロップ298をリセットするのに用い
られる。最大値レジスタは、図5に示されている転送開
始信号によって零値にセットされる。比較器299は加
算器235からの出力データと予め特定された閾値定数
とを比較する。現在の出力データが絶対値において閾値
定数より大であれば、現在の出力データは、ゲート24
8を介して比較器250に転送される。比較器250は
ゲート248によって転送されたデータと最大値レジス
タ251に記憶されたデータとを比較する。ゲート24
8からのデータが絶対値において最大値レジスタに記憶
された現在のデータより大であれば、比較器250は書
込み信号を発生させ、この信号はゲート248からのデ
ータ出力を最大値レジスタ251に記憶させる。ゲート
248からの現在のデータが最大値レジスタに記憶され
たデータ値より小であれば、比較器250はフリップフ
ロップ239をリセットする信号を発生させる。この信
号は、加算器235により発生される出力信号の第1最
大値(first max-imum)の検出を示す。
【0050】比較器299の目的は、真の第1最大値に
先行する雑音状低レベルデータから発生する可能性のあ
る加算器235からのデータ出力の誤れる第1最大値を
システムが検出するのを防ぐことである。閾値定数の値
は、臨界的ではなく、音響発生器201における予め選
択されたピークレベルに調節された入力信号に対する予
想されたピーク値の約1/2に容易にセットすることが
できる。
【0051】入力アナログ信号の正確なピーク値は、説
明したシステムによって必ずしも常に配置されるとは限
らないことが認められている。サンプルシフトレジスタ
203に記憶されたサンプル点の数によって決定される
限定された周波数分解能の故に記憶場所の誤差が発生す
る。好ましい実施例では、周波数分解能は1/Nであ
る。例えば、C3 の基本ピッチを有する楽音では、周波
数分解能は 130×16/1024 = 2Hzとなる。従って、真の
基本ピッチを見つける場合に誤差が起こり得る。この誤
差は各高調波の場所を発見する場合に高調波の数によっ
て乗算される。このような誤差は重大なものではない。
という訳は、これらの誤差は測定された高調波係数の絶
対値(magnitude) の誤差としてのみ表れるからである。
高調波係数の誤差の結果として出力楽音に不快な雑音は
生じない。そのような誤差は発生した音色に比較的僅か
な変化を導入するにすぎない。
【0052】図2に示すシステムは上述した3つの動作
モードに対し下記の時間的間隔を必要とする。
【0053】データ収集(acquisition) モード: TA =1024×(1/33488.1)=30.6ミリ秒 計算モード: TC =1024×512 ×10-6=524.3 ミリ秒 転送モード: TT =512 ×10-6=0.512 ミリ秒
【0054】必要とされる総時間は、TA +TC +TT
=0.555 秒である。もし基本周波数が判っていれば、入
力楽音に対する高調波成分を見つけるのに要する時間を
短縮することができる。一定の既知のピッチに楽音をセ
ットする1つの方法は、その楽音をオルガンで発生し、
次の可聴(オーデブル)ピッチで歌うことである。正確
なピッチが歌われるやいなやそのオルガンの鍵は開放さ
れ、開始キーが動作してデータ収集モードを開始させ
る。
【0055】図6は本発明の代わりの実施例を示し、こ
の実施例では音響発生器201により発生される信号
は、予め特定した基本周波数を有する周期性波形であ
る。サンプルクロック210は、音響発生器201から
の信号出力の基本周波数の32倍の周波数で動作する。
この周波数は、所定の信号に対する16高調波の決定を
調節する。
【0056】図6に示すシステム素子は、スクエアラ2
19およびスクエアラ220に対しデータが達するまで
は、図2に示したシステムについて上述したのと同じ方
法で動作する。カウンタ209およびカウンタ231は
この場合にはモジュロ32をカウントするように実施さ
れている。図6に示すシステムは、図2に示したシステ
ムですでに説明した方法により動作するデータ収集モー
ドおよび計算モードを有する。図6に示すシステムは、
正規化された高調波係数のピークを見出すのに転送モー
ドを必要としない。この場合には正規化された高調波係
数は信号の高調波係数と同じである。
【0057】計算モードの期間中に、スクエアラ219
およびスクエアラ220からの出力データは加算器25
4によって合計される。合計されたデータは平方根回路
255によってその絶対値の平方根を見出すように処理
され、その結果は音響係数メモリ224中において高調
波カウンタ205のカウント状態に対応するアドレスに
記憶される。
【0058】図6に示すシステムは、A4 =440Hzの
入力周波数に対し2つの動作モードのために下記の時間
的間隔を必要とする。
【0059】データ収集モード: TA =32×1/(440×16×2 ) =2.27ミリ秒 計算モード: TC =32×16×10-6=0.512 ミリ秒
【0060】入力楽音の高調波係数を収集し見出すのに
要する総時間はTA +TC =2.78ミリ秒である。図2お
よび図6に示してある両方のシステムにおいて、計算の
ために用いられる論理クロック速度は1MHzにセットさ
れている。入力楽音の基本周波数に関する先験的知識
は、明らかに1組の高周波係数を得るのに要する時間を
大幅に短縮するのに用いることができる。
【0061】本発明の更にもう1つの実施例が図7に示
されている。このシステムは図2と図6に示してある両
方のシステムの特徴を組合わせてある。図2に示したシ
ステムの変形は先ず音響発生器201により発生された
入力楽音の基本周波数を見出すのに用いられる。ひとた
びこの周波数が見出されると、入力時間に対し所望する
1組の高調波係数を見出すために、図6に示される構成
と類似のシステム構成を用いることができる。
【0062】スイッチを閉じることによって発生する開
始信号に応答して、周波数発生器260がセットされ3
3.49KHzの周波数の一連のタイミング信号を発生さ
せる。この一連のタイミング信号は、約C3 〜C5 の範
囲で音響発生器201により発生された信号をサンプル
するのに適している。発生した信号は16以下の高調波
を有するものと予想される。周波数発生器260の動作
については後述する。
【0063】フリップフロップ206は開始信号に応答
してセットされる。フリップフロップ206がセットさ
れると、その出力論理状態Q=“1”によりカウンタ2
09はその初期カウント状態にリセットされ、同時にカ
ウンタ209はモジュロ1024をカウントするモード
におかれる。開始信号が発生するとシステムは周波数決
定動作モードにおかれる。
【0064】周波数決定動作モードでは、フリップフロ
ップ261はセットされないので、その出力論理状態は
Q=“0”である。この出力状態はモード制御信号と呼
ばれる。“0”状態のモード制御信号に応答して、語カ
ウンタ259はモジュロ1024をカウントするように
なる。
【0065】カウンタ209がその最大カウント102
4に達しそのモジュロカウンティング実行によりリセッ
トされると、リセット信号が発生する。このリセット信
号はフリップフロップ206をリセットし、フリップフ
ロップ261をセットする。この動作によりモード制御
信号は論理“1”状態になる。この時にサンプルメモリ
257は、A−D変換器202によりデジタル値に変換
される音響発生器201からの信号出力から誘導される
1024の連続サンプル点を含む。
【0066】モード制御信号が論理“1”である場合に
は、周波数動作モードの一部として周波数計算動作モー
ドが開始される。周波数計算モードの期間中に、離散的
フーリエ変換がサンプルメモリ257に記憶されたデー
タを用いて実行され、正規化された周波数 fN =1/1
024の最初の32の高調波を計算する。周波数決定モ
ード期間中のフーリエ変換動作は、図2に示したシステ
ムについて上述した方法で機能する。
【0067】高調波カウンタ205および語カウンタ2
59は、モード制御信号が“1”状態に変換するのに応
答して周波数決定モードの開始時にそれらの初期カウン
ト状態に初期設定される。
【0068】語カウンタ259は周波数発生器260が
発生させるタイミング信号によって増分される。サンプ
ルメモリ257に記憶されたデータ点は、語カウンタ2
59のカウント状態が増分される度毎に逐次読出され
る。語カウンタ259がそのモジュロカウンティング動
作の故にその初期状態に増分される度毎に、リセット信
号が発生し、この信号は高調波カウンタ205のカウン
ト状態を増分するのに用いられる。
【0069】加算器−アキュムレータ208は、語カウ
ンタ259のカウント状態の変化に応答して高調波カウ
ンタ205のカウント状態を連続的に加算する。加算器
−アキュムレータ208は周波数計算モードの開始時に
モード制御信号によって初期設定される。
【0070】メモリアドレスデコーダ211は、加算器
−アキュムレータ208の内容に応答して正弦波関数表
214および215からデータをアドレスするのに用い
られる。乗算器212は、正弦波関数表214から読出
された正弦波関数表とサンプルメモリ257から読出さ
れた信号データ値との積を与える。乗算器213はサン
プルメモリ257から読出された正弦波関数値の積を与
える。乗算器212からの積データ値はスクエアラ21
9により絶対値が二乗され、乗算器213からの積デー
タ値はスクエアラ220により絶対値が二乗される。周
波数計算モードの期間中にモード制御信号が論理状態
“1”をもつと、選択ゲート291はスクエアラ219
の出力を加算器217に転送し、スクエアラ220の出
力を加算器218に転送する。
【0071】スクエアラ219から選択ゲート291に
よって転送されたデータ値は、語カウンタ259のカウ
ント状態に応答して読出された偶数レジスタ221の内
容に加算器217により加算される。スクエアラ219
から選択ゲート291によって転送されたデータ値は、
語カウンタ259のカウント状態に応答して読出された
奇数レジスタ216の内容に加算器218により加算さ
れる。
【0072】データが奇数レジスタ216と偶数レジス
タ221に書込まれるにつれて、これら2つのデータ値
は加算器235によって合計される。データ値は、語カ
ウンタ259のカウント状態に対応するメモリアドレス
に記憶される。加算器235の出力は図4に関連して上
述したように絶対値計算回路223によって処理され
る。この場合モード制御は図4に示した転送開始信号に
対して用いられる。また図7に示したシステムに対して
は、カウンタ242は、第1高調波係数だけが必要なの
で、モジュロ1をカウントするようにつくられている。
周波数計算モードの期間中に、フーリエ変換は、1/1
024の正規化された周波数の単位で測定される正規化
された高調波係数の第1高調波ピークの位置を見出すた
めにのみ用いられる点が注目される。
【0073】図4のカウンタ238が発生させた転送終
了(End Transfer)信号は、フリップフロップ261を
リセットしそれによってモード制御信号を2進論理状態
“0”にするのに用いられる。転送終了信号は、またフ
リップフロップ206をセットしそれによってシステム
を計算モードにするのにも用いられる。
【0074】計算モード又は高調波データ計算モードの
期間中に、データ制御の“0”状態は語カウンタ259
をしてモジュロ32をカウントするようにさせ、カウン
タ209をしてモジュロ32をカウントするようにさ
せ、高調波カウンタ205をしてモジュロ16をカウン
トするようにさせる。
【0075】周波数決定モードの期間中のシステム動作
に似た方法で、音響発生器201からの信号出力の32
の等間隔に置かれたサンプルはA−D変換器202によ
ってデジタル値に変換され、サンプルメモリ257に記
憶される。図8に関連して後述する方法で、周波数発生
器260は音響発生器201からの信号出力の基本周波
数の約32倍にセットされる。
【0076】高調波データ計算モード期間中のシステム
動作は、信号処理システムにおける選択ゲート291ま
では周波数決定モード期間中の動作に似ている。高調波
データ計算モードでは、高調波カウンタ205はモジュ
ロ16をカウントし、一方語カウンタ259はモジュロ
32をカウントする点が注目される。この方法によって
入力信号の16の高調波全部が決定される。
【0077】モード制御の“0”状態は、選択ゲート2
91が出力値をスクエアラ219および220から加算
器262に転送させる。加算器262は2つの入力デー
タ値を合計し、合計された出力の平方根は平方根回路2
55によって評価される。平方根回路からの出力は、音
響係数メモリ内において、高調波カウンタ205の状態
に対応するメモリ位置に記憶される。
【0078】図8は、図7に示した周波数発生器260
を含むサブシステム論理を示す。開始信号に応答して、
選択ゲート271は周波数定数回路270に記憶された
周波数定数値を転送し、周波数レジスタ272に転送さ
れた値を記憶する。周波数定数は、10進法の1の値に
相当する2進値に等しくするのが有利である。周波数レ
ジスタ272に記憶された周波数ナンバーは、周波数ク
ロック275によって決定される速度で加算器−アキュ
ムレータ273の内容に反復して加算される。周波数ク
ロック275はデータサンプリング周波数33.49K
Hzで動作する。10進数1の2進等値に達すると、加算
器−アキュムレータ273内のアキュムレータはその初
期値にリセットする。この最終的な結果として、データ
収集モードの期間中に、加算器−アキュムレータ273
により発生されるリセット信号は周波数33.49KHz
の一連のサンプルクロック信号となる。
【0079】周波数決定モードの期間中に分析されたサ
ンプル楽音の第1高調波の位置は、図4に関連して上述
した方法によってカウントレジスタ241に記憶され
る。カウントレジスタ241に記憶されたナンバーは右
2進シフト回路274によって32で割算される。デー
タ収集モードの期間中にモード制御信号がその2進状態
“1”になると、選択ゲート271は右2進シフト回路
274の出力を転送し、周波数レジスタ272に記憶さ
せる。この方法により、データ収集モードの期間中に発
生したサンプルクロック信号は、音響発生器201から
の信号出力の基本周波数の32倍にほぼ等しい周波数を
有する。
【0080】図7に示すシステムに要する総分析時間は
種々の動作モードに必要な時間からなる。
【0081】周波数収集モード: TFA=1024×(1/33490)=30.6ミリ秒 周波数決定モード: TF =1024×32×10-1=32.8ミリ秒 C3 の楽音に対する第2データ収集モード: TS =32×(1/130.81)=245 ミリ秒 計算モード: TC =32×16×10-6=0.51ミリ秒 総分析時間は TT =TFA+TF +TS +TC =0.308 秒 である。
【0082】従って、図8に示すシステムに対する1組
16の高調波係数を得るのに要する時間の短縮は、図2
に示すシステムに要する時間の約1/2である。約0.
5秒の時間的遅延は、楽音システムの楽音変化に要する
時間にとって必ずしも常に難点になるとは考えられない
という点に注目すべきである。例えば、パイプオルガン
を組合わせたシステムの楽音を変化させるピストン変化
は、制御スイッチの作動後スイッチング動作を完了させ
るのに通常約0.5秒を必要とする。
【0083】音響発生器201からの信号出力の周波数
を発見するための図7に示したサブシステムの周波数分
解能は fR =33490 /(1024×16)= 2Hzである。入力
周波数範囲における2つの最高音間の周波数の差はC5
とB4 との間の差である。これは周波数差29.4Hzで
ある。周波数分解能は、周波数決定モードで用いられ
る、サンプルメモリ257に記憶されたデータサンプル
数Nの大きさを増大させることによって高めることがで
きる。データの大きさNを2倍にするとヘルツで測定し
た周波数分解能は1/2になる。
【0084】本発明はまた、出力楽音波形がフーリエ形
変換器を実施することによって発生する他の楽音発生シ
ステムにも応用できる。発生した楽音は予め選択した高
調波係数によって決定される。そのような楽音発生シス
テムは“コンピュータオルガン”と題する米国特許第38
09786 号に説明されている。この特許はここに参考のた
め述べてある。
【0085】図9は、本発明と米国特許第3809786 号に
説明してある楽音発生器との組合わせを示す。“70
0”代の数字で表示されているシステム論理ブロック
は、本発明の図9に用いた表示数字から700を差引い
た数字を有する、参照特許の図1のシステム論理ブロッ
クに対応する。追加したサブシステムは、その動作を上
述してあるシステム論理ブロック224、225および
201を含む。
【0086】以下本発明の実施の態様を列記する。
【0087】1 前記音響発生器はアコースティック信
号を電気信号に変換するための音響トランスジューサを
含む請求項1による楽器。
【0088】2 前記高調波係数計算手段は、一連のタ
イミング手段を与えるためのクロックと、前記一連のタ
イミング信号に応答して、前記楽音信号を信号音サンプ
ルデータセットを含む一連の2進デジタル数字に変換す
る変換手段と、前記信号音サンプルデータセットを記憶
するためのサンプルメモリとを具える請求項1による楽
器。
【0089】3 前記変換手段は、開始信号を発生させ
るための手段と、前記一連のタイミング信号によって増
分され、所定の数Nをモジュロとしてカウントするサン
プルカウンタと、前記開始信号に応答して、前記サンプ
ルカウンタを初期カウント状態にリセットする初期設定
回路と、前記サンプルカウンタがその初期状態に戻ると
計算信号を発生させるサンプルモジュロリセット回路と
を含む前記第2項による楽器。
【0090】4 前記高調波係数計算手段は、前記サン
プルメモリに記憶された信号音サンプルデータセットに
応答して、1組の正規化高調波係数を計算する係数計算
手段と、前記1組の高調波係数値を前記1組の正規化高
調波係数から選択し前記第1アドレッシング手段に与え
る絶対値計算手段とを更に含む前記第3項による楽器。
【0091】5 前記係数計算手段は、前記一連のタイ
ミング手段に応答し、前記所定数Nをモジュロとしてカ
ウントする語カウンタと、前記計算信号に応答し、前記
語カウンタを初期カウント状態にリセットする語初期設
定回路と、前記語カウンタがその初期状態に戻ると、語
リセット信号を発生させる語モジュロリセット回路と、
前記語リセット信号によって増分され、前記所定数Nの
1/2を超えない最大整数値をモジュロとしてカウント
する高調波カウンタと、前記計算信号に応答し、前記高
調波カウンタを初期カウント状態にリセットする高調波
初期設定回路と、前記高調波カウンタがその初期状態に
戻ると終了信号を発生させる高調波モジュロリセット回
路と、前記語カウンタの状態の変化に応答して前記高調
波カウンタの内容を連続的に加算しその結果生じる和を
記憶するため、前記語リセット信号に応答して初期設定
される加算器−アキュムレータと、三角関数の正弦関数
値を記憶する第1正弦波関数表と、三角関数の余弦関数
値を記憶する第2正弦波関数表と、前記加算器−アキュ
ムレータ手段に記憶された前記結果として生じた和に応
答して前記第1正弦波関数表から三角関数正弦波値を読
出し、前記第2正弦波関数表から三角関数余弦波値を読
出すための正弦波関数表アドレッシング手段と、後から
読出されるデータを記憶するための奇数メモリ手段と、
後から読出されるデータを記憶するための偶数メモリ手
段と、前記サンプルメモリから信号音サンプルデータセ
ット値を読出すため前記一連のタイミング信号に応答す
るサンプルメモリアドレッシング手段と、前記サンプル
メモリから読出された前記信号サンプルデータセット値
と前記第1正弦波関数表から読出された前記三角関数正
弦波値との乗算積を発生させるための第1乗算器手段
と、前記第1乗算器手段が発生させた前記乗算積を自ら
乗算することによって第1二乗値を発生させる第1スク
エアラ手段と、前記語カウンタの内容に応答して前記第
1二乗値と前記奇数メモリ手段から読出されたデータ値
とを連続的に代数的に加算して奇数合計値をつくるため
の手段と、前記語カウンタの内容に応答して前記奇数合
計値を前記奇数メモリ手段に記憶し、それによって前記
正規化高調波係数の奇数サブセットをつくる奇数アドレ
ッシング手段と、前記サンプルメモリから読出された前
記信号サンプルデータセット値と前記第2正弦波関数表
から読出された前記三角関数余弦波値との乗算積を発生
させるための第2乗算器手段と、前記第2乗算器手段に
より発生された前記乗算積を自ら乗算させることによっ
て第2二乗値を発生させる第2スクエアラ手段と、前記
語カウンタの内容に応答し、前記第2二乗値と前記偶数
メモリ手段から読出されたデータ値とを連続的に代数的
に合計するための第2手段と、前記語カウンタの内容に
応答して前記偶数和の値を前記偶数メモリ手段に記憶
し、それによって前記正規化高調波係数の偶数サブセッ
トをつくる偶数アドレッシング手段とを含む前記第4項
による楽器。
【0092】6 前記絶対値計算手段は、前記一連のタ
イミング信号によって増分され、前記所定数Nの1/2
を超えない最大整数値をモジュロとしてカウントするレ
ジスタカウンタと、前記終了信号に応答し、前記レジス
タカウンタを初期カウント状態にリセットするレジスタ
初期設定回路と、前記レジスタカウンタの内容に応答
し、それによって前記奇数メモリ手段から奇数正規化高
調波係数を読出し、前記偶数メモリ手段から偶数正規化
高調波係数を読出すレジスタアドレッシング手段と、前
記の読出した奇数正規化高調波係数と前記の読出した偶
数正規化高調波係数とを合計することによって合計した
正規化高調波係数をつくるための加算器手段と、後から
読出すカウント状態を記憶するためのカウントレジスタ
と、前記加算器手段によってつくられた前記の合計した
正規化高調波係数が所定の閾値より大きい最大値を有す
る場合には閾値信号を発生させる閾値比較手段と、前記
カウントレジスタのカウント状態を前記カウントレジス
タに記憶するため前記閾値信号に応答するカウント転送
回路と、前記一連のタイミング信号によって増分され、
カウント同等信号に応答して初期状態にリセットされる
選択カウンタと、前記選択カウンタのカウント状態が前
記カウントレジスタに記憶されたカウント状態に等しい
場合には前記カウント同等信号を発生させるカウント比
較手段と、前記カウント同等信号によって増分され、前
記終了信号に応答して初期状態にリセットされる高調波
アドレスカウンタと、入力データ値の平方根絶対値を評
価するための平方根手段と、前記の合計した正規化高調
波係数を前記平方根手段に転送するための前記カウント
同等信号に応答する係数選択ゲートとを含む前記第5項
による楽器。
【0093】7 前記第1アドレッシング手段は、前記
平方根手段によって評価した平方根絶対値を、前記係数
メモリ内の、前記高調波アドレスカウンタのカウント状
態に対応するアドレスに記憶するアドレッシング回路を
含む前記第6項による楽器。
【0094】8 前記高調波計算手段は、前記一連のタ
イミング信号に応答して、前記信号楽音の1周期に対応
する信号音サンプルデータセットを含む多数のN2進デ
ジタル数を含むセットに前記信号楽音に変換する変換手
段と、前記信号音サンプルデータセットを記憶するため
のサンプルメモリとを含む前記第9項による楽器。
【0095】9 前記変換手段は、開始信号を発生させ
るための手段と、前記一連のタイミング信号によって増
分され、前記数Nをモジュロとしてカウントするサンプ
ルカウンタと、前記開始信号に応答し、前記サンプルカ
ウンタを初期カウント状態にリセットする初期設定回路
と、前記サンプルカウンタがその初期状態に戻ると計算
信号を発生させるサンプルモジュロリセット回路とを含
む前記第8項による楽器。
【0096】10 前記高調波係数計算手段は、前記一
連のタイミング信号に応答し、前記数Nをモジュロとし
てカウントする語カウンタと、前記計算信号に応答し、
前記語カウンタを初期カウント状態にリセットする語初
期設定回路と、前記語カウンタがその初期状態に戻ると
語リセット信号を発生させる語モジュロリセット回路
と、前記語リセット信号によって増分され、前記数Nの
1/2を超えない最大整数値をモジュロとしてカウント
する高調波カウンタと、前記計算信号に応答し、前記高
調波カウンタを初期カウント状態にリセットする高調波
初期設定回路と、前記高調波回路がその初期状態に戻る
と終了信号を発生させる高調波モジュロリセット回路
と、前記語カウンタの状態の変化に応答して前記高調波
カウンタの内容を連続的に自ら加算してその結果生じる
合計を記憶するため、前記語リセット信号に応答して初
期設定する加算器−アキュムレータと、三角関数の正弦
波関数値を記憶する第1正弦波関数表と、三角関数の余
弦波関数値を記憶する第2正弦波関数表と、前記第1正
弦波関数表から三角関数正弦波値を読出し、前記第2正
弦波関数表から三角関数余弦波値を読出すため、前記加
算器−アキュムレータ手段に記憶された前記結果的に生
じた和に応答する正弦波関数表アドレッシング手段と、
前記サンプルメモリから信号音サンプルデータセット値
を読出すため、前記一連のタイミング信号に応答するサ
ンプルメモリアドレッシング手段と、前記サンプルメモ
リから読出された前記信号音サンプルデータセット値と
前記正弦波関数表から読出された前記三角関数正弦値と
の乗算積を発生させるための第1乗算器手段と、前記第
1乗算器手段が発生させた乗算積を自ら乗算することに
よって第1二乗値を発生させる第1スクエアラ手段と、
前記サンプルメモリから読出された前記信号音サンプル
データセット値と前記第2正弦波関数表から読出された
前記三角関数余弦値との乗算積を発生させる第2乗算器
手段と、前記第2乗算器手段が発生させた前記乗算積を
自ら乗算することによって第2二乗値を発生させる第2
スクエアラ手段と、前記第1二乗値と前記第2二乗値と
を加算して合計値をつくるための加算器手段と、前記合
計値の平方根に対応する高調波係数を発生させるための
平方根手段とを含む前記第10項による楽器。
【0097】11 前記第1アドレッシング手段は、前
記平方根手段により発生された前記高調波係数を前記係
数メモリ内の、前記高調波カウンタのカウント状態に対
応するアドレスに記憶するアドレッシング回路を含む前
記第11項による楽器。
【0098】12 前記計算手段は、一連のタイミング
信号を発生させるための可変周波数クロック手段と、前
記周波数決定モードの間動作し、前記信号楽音のピッチ
に対応する周波数ナンバーを発生させる周波数決定手段
と、前記可変周波数クロックを前記高調波データ計算モ
ード期間中に前記周波数ナンバーのN倍の周波数に対応
する周波数で動作させ、それによって前記可変周波数ク
ロックを前記周波数決定モード期間中に所定の周波数M
で動作させる周波数セッティング手段と、前記一連のタ
イミング信号に応答し、信号音サンプルデータセットを
含む一連の2進デジタル数に前記楽器を変換する変換手
段と、前記信号音サンプルデータセットを記憶するため
のサンプルメモリとを含む前記第13項による楽器。
【0099】13 前記変換手段は、開始信号を発生さ
せるための手段と、前記開始信号に応答して2進論理状
態“0”を有し検出信号に応答して状態“1”を有する
モード制御信号を発生させるための手段と、前記モード
制御信号に応答し、モード制御信号が“0”状態にあれ
ば前記周波数決定モードで動作し、モード制御信号が
“1”状態にあれば前記高調波データ計算モードで動作
するモード制御手段と、前記一連のタイミング信号によ
って増分され、前記周波数決定モード期間中には所定数
Pをモジュロとしてカウントし、前記高調波データ計算
期間中には前記数Nをモジュロとしてカウントするサン
プルカウンタと、前記開始信号又は前記検出信号に応答
し、それにより前記サンプルカウンタを初期カウント状
態にリセットする初期設定回路と、前記サンプルカウン
タがその初期状態に戻ると計算信号を発生させるサンプ
ルモジュロリセット回路とを含む前記第14項による楽
器。
【0100】14 前記計算手段は、前記一連のタイミ
ング信号によって増分され、前記周波数決定モードの期
間中には前記数Pをモジュロとしてカウントし、前記高
調波データ計算モード期間中には前記数Nをモジュロと
してカウントする語カウンタと、前記計算信号に応答
し、前記語カウンタを初期カウント状態にリセットする
語初期設定回路と、前記語カウンタがその初期カウント
状態に戻ると語リセット信号を発生させる語モジュロリ
セット回路と、前記語リセット信号によって増分され、
前記周波数決定モード期間中は1をモジュロとしてカウ
ントし、前記高調波データ計算モード期間中は前記数N
の1/2を超えない最大整数値をモジュロとしてカウン
トする高調波カウンタと、前記計算信号に応答し、前記
高調波カウンタを初期カウント状態にリセットする高調
波初期設定回路と、前記高調波カウンタがその初期状態
に戻ると終了信号を発生させる高調波モジュロリセット
回路と、前記語カウンタのカウント状態に応答して前記
高調波カウンタの内容を自ら連続的に加算し記憶し、前
記語リセット信号に応答して初期設定される加算器−ア
キュムレータと、三角関数の正弦関数値を記憶する第1
正弦波関数表と、三角関数の余弦関数値を記憶する第2
正弦波関数表と、前記一連のタイミング信号に応答し、
前記サンプルメモリから信号音サンプルデータセット値
を読出すためのサンプルメモリアドレッシング手段と、
前記加算器−アキュムレータ手段に記憶された内容に応
答して前記第1正弦波関数表から三角関数正弦値を読出
し、前記第2正弦波関数表から三角関数余弦値を読出す
ための正弦関数表アドレッシング手段と、前記信号サン
プルデータセット値と前記第1正弦波関数表から読出し
た前記三角関数正弦値との乗算積を発生させるための第
1乗算器手段と、前記第1乗算器手段が発生させた前記
乗算積を自ら乗算して第1二乗値を発生させる第1スク
エアラ手段と、前記信号サンプルデータセット値と前記
第2正弦波関数表から読出した前記三角関数余弦値との
乗算積を発生させるための第2乗算器手段と、前記第2
乗算器手段が発生させた前記乗算積を自ら乗算すること
によって第2二乗値を発生させる第2スクエアラ手段
と、高調波係数計算手段と、前記周波数決定モード期間
中に前記第1二乗値と前記第2二乗値を前記周波数決定
手段に転送し、前記高調波データ計算モード期間中にそ
のような第1二乗値と前記第2二乗値を前記高調波係数
計算手段に転送するデータ選択手段とを更に含む前記第
15項による楽器。
【0101】15 前記周波数決定手段は、後から読出
すデータを記憶するための奇数メモリ手段と、後から読
出すデータを記憶するための偶数メモリ手段と、前記語
カウンタの内容に応答し、前記データ選択手段によって
転送された前記第1二乗値を前記奇数メモリ手段に記憶
させる奇数アドレッシング手段と、前記語カウンタの内
容に応答し、前記データ選択手段によって転送された前
記第2二乗値を前記偶数メモリ手段に記憶させる偶数ア
ドレッシング手段と、前記信号楽音の基本周波数に対応
する第1および第2二乗値を含む前記の奇数メモリ手段
および前記偶数メモリ手段の共通アドレス位置を決定す
るための最大振幅手段とを含む前記第16項による楽
器。
【0102】16 前記最大振幅手段は、前記一連のタ
イミング信号によって増分されるレジスタカウンタと、
前記奇数メモリ手段からデータ値を読出し前記偶数メモ
リ手段からデータ値を読出すため前記レジスタカウンタ
の内容に応答するレジスタアドレッシング手段と、前記
奇数メモリ手段から読出されたデータ値と前記偶数メモ
リ手段から読出されたデータ値とを合計して合計値をつ
くるための加算器と、前記合計値が予め選択された閾値
より大きい最大値を有する場合には前記検出信号を発生
させる最大値検出手段と、前記レジスタカウンタの内容
を前記数Nで除算しそれによって前記周波数ナンバーを
発生させるため、前記検出信号に応答する除算器手段と
を含む前記第17項による楽器。
【0103】17 前記高調波係数手段は、前記データ
選択手段によって転送された前記第1二乗値と前記デー
タ選択手段によって転送された前記第2二乗値とを合計
して二乗合計値をつくるための第2加算器と、前記二乗
合計値の平方根絶対値に対応する高調波係数を発生させ
るための平方根手段とを含む前記第16項による楽器。
【0104】18 前記第1アドレッシング手段は、前
記平方根手段が発生させた前記高調波係数を前記係数メ
モリ内において前記高調波カウンタのカウント状態に対
応するアドレスに記憶させるアドレッシング回路を含む
前記第19項による回路。
【0105】
【発明の効果】本発明によると、入力楽音のピッチを決
定するという段階を経ることなしに、新たな可聴音入力
により速やかに複製合成音が得られ、高調波係数の組を
選択することにより、新たな合成音と以前の合成音とを
簡単に比較することができ、また幾つかの合成音を任意
に切り換えて或いは更新しながら使用することができ
る。従って、本発明のシンセサイザを使用して変化に富
んだ楽音の創作をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の概略図である。
【図2】図1の高調波係数発生器の概略図である。
【図3】代表的な楽音波形に対応するスペクトルグラフ
である。
【図4】図2の絶対値計算回路の概略図である。
【図5】図4に示した閾値回路の概略図である。
【図6】本発明の別の実施例の概略図である。
【図7】本発明の更に別の実施例の概略図である。
【図8】図7の周波数発生器の概略図である。
【図9】コンピュータオルガンシステムと組合わせた本
発明の1実施例の概略図である。
【符号の説明】
11 音響システム 12 鍵盤スイッチ 14 音調検出・割当装置 16 実行制御回路 26 高調波係数メモリ 101 主データセット発生器 102 楽音発生器 201 音響発生器 224 音響係数メモリ 225 高調波係数発生器 S1 スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音波形を規定する点の複数の振幅に対
    応する複数のデータ語を計算し順次D−A変換器へ転送
    し楽音波形に変換する多数の楽音発生器を有する電子楽
    器において、 1組の高調波係数を記憶する音響係数メモリと、 楽音を入力する楽音入力手段と、 該入力された楽音信号を複数周期記憶する入力楽音記憶
    手段と、 該記憶された入力楽音信号から1組の高調波係数をつく
    り出す高調波係数発生器と、 該高調波係数発生器でつくられた1組の高調波係数を前
    記音響係数メモリに記憶させるアドレッシング手段と、 前記1組の高調波係数以外の高調波係数を記憶する高調
    波係数メモリと、 前記音響係数メモリと高調波係数メモリから利用者の指
    示に基づき選択的に1組の高調波係数を読み出す高調波
    係数指示手段と、 前記選択的に読み出された1組の高調波係数に応答し
    て、楽音波形を規定する点の振幅に対応する複数のデー
    タ語を計算する計算手段とからなり、入力音を模倣した
    楽音を発生する電子楽器用アコースティック楽音シンセ
    サイザ。
JP5056412A 1981-09-22 1993-02-22 電子楽器用アコースティック楽音シンセサイザ Expired - Lifetime JPH0812556B2 (ja)

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