JPH0643629A - フォトリソグラフ用炭化ケイ素単結晶基板 - Google Patents

フォトリソグラフ用炭化ケイ素単結晶基板

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JPH0643629A
JPH0643629A JP21727592A JP21727592A JPH0643629A JP H0643629 A JPH0643629 A JP H0643629A JP 21727592 A JP21727592 A JP 21727592A JP 21727592 A JP21727592 A JP 21727592A JP H0643629 A JPH0643629 A JP H0643629A
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JP
Japan
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single crystal
mask
silicon carbide
substrate
ray
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Withdrawn
Application number
JP21727592A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Maeda
泰宏 前田
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線を露光用光源とする高密度集積回路作製
時のフォトリソグラフに好適なマスク支持体又はX線フ
ィルターを得る。 【構成】 この炭化ケイ素単結晶基板は、一面が絶縁性
であり、他面に高ドープした高導電性層が形成されてい
る。一面から他面に向け、厚み方向に1mm当り102
〜103 /cm3 の傾斜した濃度勾配でキャリア濃度が
分布している。 【効果】 可視光透過性であるためマスク合せを正確に
行うことができ、吸収X線量の増加を招くことなく必要
な強度を確保するため比較的厚い支持体とすることも可
能である。また、マスク作製時の電子ビーム露光によっ
て電荷が基板表面に蓄積されず、滲み等の欠陥がない高
精度のパターンが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大規模集積回路の製作
等に使用されるフォトリソグラフ用のX線フィルター,
マスク支持体等に適した炭化ケイ素単結晶基板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】集積回路を半導体ウエハに作り込むと
き、回路パターンをウエハ上に写真焼付けするフォトリ
ソグラフが採用されている。このとき、回路の集積度を
上げることが機能上,経済上等から強く要求される。集
積度の上昇に応じ、フォトリソグラフ工程における回路
パターンをより細密にする必要がある。
【0003】フォトマスクを通して回路パターンを写真
焼付けするための露光用光源の波長は、回路パターンの
細密化に伴って極端に短くなる。たとえば、比較的低密
度の回路パターンでは紫外線や更に波長の短い真空紫外
線の光源が使用されている。しかし、ナノメータオーダ
ーの高密度素子用パターンを焼き付けるためには、露光
用光源としてX線を使用し、X線源の大きさ,マスクと
ウエハとの位置関係,マスクパターン及びレジストのX
線吸収度合い等から、波長数Åの軟X線を用いることが
望まれている。
【0004】露光時間を短縮して生産性を向上させるた
めには、X線強度を大きくすることが必要である。しか
し、マスク支持体として従来から使用されているシリコ
ン単結晶板は、X線の吸収係数が大きい。厚みを数μm
程度にしたシリコン単結晶基板を使用することによっ
て、シリコンによるX線吸収を抑制し、照射されたX線
をパターン形成に効率よく利用できるが、薄肉化によっ
てマスクの機械的強度が低下する問題が生じる。
【0005】また、シリコンは、可視光を透過しないの
で、マスク支持体として使用するときウエハとマスクと
の位置合せが面倒になる。この位置合せを容易にするた
め、可視光を透過する性質をもつ二酸化ケイ素,窒化ケ
イ素等の薄膜が一部で使用されている。しかし、二酸化
ケイ素,窒化ケイ素等は、X線の長波長領域において大
きな吸収係数を呈し、強度的に問題がある。X線の長波
長領域における吸収係数が小さなものとして、マイラ
ー,カプトン,パリレン等の有機膜の使用も試みられて
いる。しかし、これら有機膜は、マスク製作時の化学
的,熱的処理に十分耐えるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】X線源を照射光源とす
るフォトリソグラフで使用するマスクは、精度が高く、
強度や加工性に優れており、しかも露光時間を短縮して
生産性を向上させるためにX線の吸収係数が小さい材料
であることが要求される。
【0007】マスク製作工程で、X線吸収用金属をパタ
ーン化するために電子ビーム露光,イオンビームエッチ
ング等が使用されている。このとき、絶縁性材料である
従来のマスク支持体ではビーム露光中に電荷が蓄積さ
れ、パターン形状に滲み等が発生し、形状精度が低下す
る。この欠陥発生を避けるためには、ある程度の導電性
を呈するマスク材料の開発が望まれる。
【0008】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、炭化ケイ素単結晶基板の一面をド
ーピングによって低抵抗体とすることにより、マスク製
作時に滲み等の欠陥発生がなく、強度,加工性,耐薬品
性,耐熱性等に優れ、高精度でパターンを形成するのに
適したマスク支持体,X線用フィルター等を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の炭化ケイ素単結
晶基板は、その目的を達成するため、一面に高ドープし
た高導電性層をもち、厚み方向に1mm当り102 〜1
3 /cm3 の傾斜キャリア濃度をもつことを特徴とす
る。
【0010】
【作 用】本発明の炭化ケイ素単結晶基板は、絶縁性の
基体に広禁制帯幅を持たせた半導体単結晶である。基板
面の一方向に向かってドーピング濃度を変化させること
により、一面を低抵抗体とし、可視光を透過させる結晶
基板としている。そのため、マスク製作工程で電子ビー
ム等が照射されたとき、滲みの原因となる電荷の蓄積が
避けられる。また、広禁制帯幅をもつことから、放射線
により生じる禁制帯内の欠陥レベルが光学特性に与える
影響が少なく、フィルター,マスク支持体等として有効
である。更に、可視光透過性であることから、ウエハに
対するマスクの位置合わせも容易になる。
【0011】炭化ケイ素単結晶は、たとえば図1に示す
設備構成で製造される。黒鉛ルツボ1内に、種結晶とし
ての単結晶板2及び炭化ケイ素原料3をセットする。炭
化ケイ素原料3は、粉末状又は粒状のものが使用され、
多孔質黒鉛板4で仕切られている。黒鉛ルツボ1をAr
等の不活性ガス雰囲気で圧力制御されたチャンバー5内
に配置し、ヒータ6によって2200〜2400℃の温
度勾配を付けて加熱する。炭化ケイ素原料3は、加熱に
よって昇華する。昇華ガスは、比較的低温度に維持され
ている単結晶板2に接触し、単結晶板2の上に結晶成長
する。
【0012】結晶成長によって単結晶板2が適当な厚さ
になったとき、窒素ガス又はトリメチルアルミニウム等
をドーピングガスとしてチャンバー5内に導入する。結
晶成長に伴ってドーピングガスの流量を増加させると、
厚み方向に関してキャリア濃度が増加する状態で結晶成
長が継続される。低抵抗が得られる所望のキャリア濃度
(約5×1018/cm3)に達するまで結晶成長させた
後、ヒータ6により加熱を止め、結晶成長を終える。
【0013】得られた単結晶を切り出し、円板状に加工
する。作製された単結晶板は、絶縁性の一面をもち、厚
み方向に傾斜して増加するキャリア濃度のため他面では
低抵抗体となっている。可視光透過性は50%以上であ
り、70%のX線透過性でマスクとしての許容範囲にあ
る。
【0014】
【実施例】黒鉛質ルツボ1の底部に単結晶板2を配置
し、多孔質黒鉛板4で仕切った上部に炭化ケイ素原料3
を収容した。黒鉛ルツボ1をチャンバー5内にセット
し、チャンバー5内を排気・減圧した後、Arを不活性
ガスとして導入し、雰囲気圧を約10トールに調整し
た。炭化ケイ素原料3側が2400℃,単結晶板2側が
2200℃となる温度勾配を付けて、ヒータ6で炭化ケ
イ素原料3を加熱した。
【0015】加熱された炭化ケイ素原料3が昇華し、昇
華蒸気によって単結晶板2の上に結晶成長が開始した。
このとき、結晶成長速度が1mm/時となるように、加
熱条件及び不活性ガス導入・排出条件を制御した。1時
間の結晶成長後、窒素ガスを不活性ガスと共にチャンバ
ー5に導入した。窒素ガスの導入量は、流入開始段階で
0.1ml/分に設定し、時間経過と共に増加させ、最
終的に1ml/分に調整した。また、窒素ガスの導入量
増加に応じて、チャンバー5内の雰囲気圧力が一定に維
持されるように不活性ガスの導入量及び排気量を調節し
た。結晶成長を2時間継続した後、ヒータ6による加熱
を中止し、チャンバー5から黒鉛ルツボ1を取り出し
た。得られた単結晶を厚さ2mmに切り出して両面を研
磨し、直径2cm及び厚さ2mmの炭化ケイ素単結晶基
板とした。
【0016】作製された炭化ケイ素単結晶基板は、可視
光でほぼ透明であり、一面が絶縁性で、他の面が0.1
Ω/ロの面抵抗をもつ導電性であった。炭化ケイ素単結
晶基板の厚み方向に関するキャリア濃度を測定するた
め、サンプルを適当な厚さに研磨した後、ホール測定を
行った。その結果、図2に示すキャリア濃度の分布がみ
られた。基板の厚さに対するキャリア濃度の変化は、厚
さ1mm当り102 〜103 /cm3 であった。このキ
ャリア濃度の傾斜度合いは、片面が絶縁性である結晶板
の他面を低抵抗面とする濃度変化として最適である。な
ぜなら、このような濃度勾配のものでは、可視光透過性
の向上等のために厚さを薄くする場合等において、一面
は常に低抵抗面としてもつことができる。本実施例で
は、厚さ1mmで、絶縁面と1〜2Ω/ロの低抵抗面が
得られた。
【0017】X線マスクの製作方法にはいくつかある
が、本実施例では、代表的なプロセスでX線マスクを製
作した。前述のようにして得られた炭化ケイ素基板の低
抵抗側をマスクパターン、他の絶縁又は高抵抗側を装置
に固定したフレーム等と合体する面とした。先ず、炭化
ケイ素基板の低抵抗面に、X線吸収材としてAuめっき
を施した。なお、X線吸収層は、めっきに替えスパッタ
リング等で形成することもできる。次いで、Auめっき
層の上にレジストを塗布し、電子線描画によりマスクパ
ターンを形成した。その後、ドライエッチングにより、
レジストと同様のパターンをAuめっき層に形成した。
このとき、レジスト法に替えてイオンビームエッチング
法を採用し、Auめっき層に直接パターンを形成するこ
とも可能である。
【0018】従来のSi基板を使用するとき、このよう
なパターン形成後にSiをエッチング除去することによ
り、マスクとして必要な機械的強度が著しく低下する。
しかし、本発明に従った炭化ケイ素基板では、基板その
ものを使用することから、強固さが確保される。また、
電子線描画やイオンビームエッチングの際、基板のパタ
ーン形成面が低抵抗体となっていることから、この面に
電荷の蓄積がない。そのため、パターンのアイランド同
士の帯電がなく、パターン形成の精度が向上した。更
に、炭化ケイ素基板の他の面が絶縁性又は高抵抗体であ
ることから、パターン形成時の支持或いはマスクとして
使用するときの固定支持に関し、特にガラスフレーム等
の装置との電位を分離する固定支持体を考慮する必要が
なく、この点でもマスクとしての位置精度の向上に役立
っている。すなわち、マスク支持体として、傾斜キャリ
ア濃度をもつ炭化ケイ素単結晶基板の有効に使用され
る。以上の炭化ケイ素単結晶基板を使用したマスクを、
X線リソグラフに応用した結果、X線透過性68%及び
可視光透過性50%であり、実際にX線照射を150時
間継続してもストレス透過性に変化がみられなかった。
【0019】本実施例においては、窒素ガスを導入する
ことによってn型の単結晶基板を製造している。p型単
結晶基板を作製する場合、窒素ガスに替えてトリメチル
アルミニウムをドーピングガスとして使用する。何れの
場合においても、X線用フィルター,マスク支持体等と
して使用するとき、n型及びp型の間に有意差はみられ
ない。ただし、製作が比較的容易なことから、n型の単
結晶基板が有利であるといえる。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の炭化ケ
イ素単結晶基板は、一方の面が絶縁性であり、他方の面
に向かって傾斜したキャリア濃度が分布し、他方の面で
低抵抗体となっている。また、可視光に対する透過性に
優れ、X線吸収係数も小さい。そのため、X線を露光用
光源とする高密度集積回路作製時のフォトリソグラフに
マスク支持体又はX線フィルターとして使用するとき、
マスク合せを正確に行うことができると共に、吸収X線
量の増加を招くことなく必要な強度を確保するため比較
的厚い支持体とすることも可能である。また、マスク作
製時の電子ビーム露光によって電荷が基板表面に蓄積さ
れず、滲み等の欠陥がない高精度のパターンが形成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 炭化ケイ素単結晶基板を製造する装置の一例
【図2】 本発明実施例で製造された炭化ケイ素単結晶
基板のキャリア濃度分布
【符号の説明】
1 黒鉛ルツボ 2 単結晶板(種結晶) 3
炭化ケイ素原料 4 多孔質黒鉛板 5 チャンバー 6
ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に高ドープした高導電性層をもち、
    厚み方向に1mm当り102 〜103 /cm3 の傾斜キ
    ャリア濃度をもつことを特徴とするフォトリソグラフ用
    炭化ケイ素単結晶基板。
JP21727592A 1992-07-23 1992-07-23 フォトリソグラフ用炭化ケイ素単結晶基板 Withdrawn JPH0643629A (ja)

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JP21727592A JPH0643629A (ja) 1992-07-23 1992-07-23 フォトリソグラフ用炭化ケイ素単結晶基板

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JPH0643629A true JPH0643629A (ja) 1994-02-18

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Effective date: 19991005