JPH0643559A - 自動画像濃度調整装置 - Google Patents

自動画像濃度調整装置

Info

Publication number
JPH0643559A
JPH0643559A JP4198819A JP19881992A JPH0643559A JP H0643559 A JPH0643559 A JP H0643559A JP 4198819 A JP4198819 A JP 4198819A JP 19881992 A JP19881992 A JP 19881992A JP H0643559 A JPH0643559 A JP H0643559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
slit
original
frequency
bias
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4198819A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhiko Toyoizumi
輝彦 豊泉
Satoshi Watanabe
智 渡邊
Tokuo Shiroichi
徳男 城市
Kiyoharu Nakagama
清張 中釜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP4198819A priority Critical patent/JPH0643559A/ja
Publication of JPH0643559A publication Critical patent/JPH0643559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】露光ランプなどの照明光に含まれるフリッカ成
分の影響を排除するとともにスリットの搬送によって生
ずる解像度の低下を防止する。 【構成】露光ランプ2が周波数fddの交流電源を使用
する場合、その光量には2fddのフリッカ成分が含ま
れる。ローパスフィルタ回路22のカットオフ周波数f
cは(LS/DS)fc<2fdd(LSはスリット2
0の搬送速度、DSはスリット20のスリット幅)とな
るように設定されており、これによって、フリッカ成分
およびこれ以上の高周波成分が除去される。また、スリ
ット20の搬送によって発生する空間周波数F=LS/
DSより低域側の成分を通過させるので、少なくともス
リット幅DSより広い線画が区別可能になる。これで、
各種の画像を最適濃度でしかも解像度を劣化させずに転
写可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スリット露光を行なう
複写機などに適用して好適な自動画像濃度調整装置に関
する。
【0002】
【発明の背景】複写機においては、原稿の濃度が通常よ
り薄い場合や或いは濃い場合でも、これを通常濃度の原
稿と同様に最適な濃度で転写するために、自動画像濃度
調整装置が設けられているのが一般的である。このよう
な複写機では、例えば原稿の地肌濃度が濃い場合は全体
的に薄めの転写濃度が自動的に設定され、これによって
転写カブリ等が防止されて転写後の画像が見易くなる。
転写濃度の調整は、露光量を変えたり、次に説明するよ
うに現像スリーブのバイアス電圧を変えることによって
行なわれる。
【0003】図6は従来のスリット露光を行なう自動画
像濃度調整装置を適用した複写機の構成を示す。この複
写機では、原稿1で反射した露光ランプ2の光がスリッ
ト20およびレンズ3を介してドラム11に投射され
る。これでドラム11上に原稿1の潜像が形成され、こ
れにトナー12が付着して現像される。そして、ドラム
11上のトナー12が別途転写紙に転写されて複写が終
了する。
【0004】なおここでスリット露光を行なうのは、周
知のようにドラム11の湾曲している表面に狭幅の光を
投射することにより、その投射面が平面とみなせるよう
になるからである。
【0005】ドラム11に付着するトナー12の量は、
現像スリーブ10に印加されるバイアス電圧を変えるこ
とによって調整することができ、これによって転写濃度
を調整することが可能になる。すなわち、現像スリーブ
10のバイアス電圧が高いと、ドラム11に付着するト
ナー12の量が少なくなり転写濃度が薄くなる。逆に現
像スリーブ10のバイアス電圧が低いと、転写濃度は濃
くなる。例えば原稿1の地肌濃度が濃い場合は、上述の
ように全体的に薄く転写すると見易くなるので、バイア
ス電圧が高く設定される。
【0006】一方この複写機では、原稿1の濃度を検出
するため次のようなEEスキャンが行なわれる。なお、
以下の説明では濃度として反射濃度ODを用いている。
いま、原稿1の光の反射率をRとすると、反射濃度OD
はOD=log10(1/R)で表される。そして、反射濃
度OD=0.0(R=1)は白データを表し、反射濃度
OD=∞(R=0)は黒データを表す。
【0007】さて、EEスキャンにおいては、露光ラン
プ2、スリット20を原稿1に沿って移動させ、このと
きに原稿1の複数の測定点から反射した光をスリット2
0を介してセンサ4で受光し、これを光電変換すること
によって測定点の濃度に相当する電気信号(以下EE信
号という)が出力される。このEEスキャンで所定数の
EE信号がサンプリングされ、これがゲイン選択回路5
およびオフセット調整回路6を経てA/D変換器7に入
力される。
【0008】ゲイン選択回路5では、反射濃度OD=
0.0〜∞に相当するEE信号を増幅したとき、これが
全てA/D変換器7に取り込まれるようなゲインが選択
される。つまり、反射濃度OD=0.0に相当するEE
信号を増幅したときのレベルがA/D変換器7の最大入
力レベルとなり、反射濃度OD=∞に相当するEE信号
を増幅したときのレベルがA/D変換器7の最小入力レ
ベルとなるようにゲインが選択される。したがって、A
/D変換器7の分解能を例えば64段階とすると、反射
濃度OD=0.0〜∞に相当する信号が64段階に分解
されることになる。
【0009】このようにしてゲインを選択することによ
り、サンプリングされたEE信号を全てA/D変換器7
に取り込むことが可能になると共に、センサ4の精度誤
差や回路を構成する抵抗器の抵抗値誤差などに起因する
読取り濃度のばらつきの影響を排除することが可能にな
る。つまり、同一濃度の画像を同一仕様の複数の複写機
で読み取ったとき、各部の精度誤差などによって複写機
毎にEE信号のレベルが異なる場合でも、複写機毎にゲ
インを適宜選択することによって全ての複写機で同一濃
度で複写することが可能になる。
【0010】さて、A/D変換器7の出力信号はCPU
(中央処理装置)8に供給され、ここで図7に示すよう
な濃度ヒストグラムが作成される。この濃度ヒストグラ
ムに基づいて、後述するような手順で原稿1の濃度が判
断される。本図は、横軸が反射濃度OD=0.0〜∞
と、この反射濃度OD=0.0〜∞をA/D変換器7の
分解能、本例では64段階に分解して0〜63までの数
字で表した原稿濃度であり、縦軸が各原稿濃度における
度数である。ここでは、A/D変換器7の出力が原稿濃
度と1対1に対応するようになる。
【0011】この濃度ヒストグラムでは、所定範囲の原
稿濃度に対応させてバイアス(=3.5〜7)が設定さ
れている。また、バイアスは現像スリーブ10に印加さ
れるバイアス電圧に1対1で対応させて設定されてい
る。例えば、バイアス4はバイアス電圧250V(ボル
ト)と対応し、バイアス5はバイアス電圧330Vと対
応している。
【0012】そして、バイアス7に対応するバイアス電
圧が最も高く、このときの転写濃度が最も薄くなる。ま
た、各バイアス間の閾値は判断レベルJ2D〜J4とし
て記号化されており、後述するように原稿1に対するバ
イアスを決定するときの比較基準として用いられる。本
例では、例えば判断レベルJ2Dは原稿濃度7であり、
判断レベルJ4は原稿濃度27である。
【0013】このようにして作成された濃度ヒストグラ
ムを基に、原稿1の画像を転写紙に最適な濃度で転写す
るため、すなわち転写カブリなどを防止して見易い濃度
で転写するため、次に説明するような手順で現像スリー
ブ10に印加するバイアス電圧が決定される。
【0014】バイアス電圧の決定においては、まず濃度
ヒストグラムから1番淡い原稿濃度(以下、最淡濃度と
いう)と、1番濃い原稿濃度(以下、最濃濃度という)
を求め、次に広がり濃度(=最濃濃度−最淡濃度)を算
出する。本例では最淡濃度=5、最濃濃度=14、広が
り濃度=14−5=9となる。
【0015】次に、各原稿濃度の度数を最淡濃度の方か
ら順番に加算し、その合計がサンプリング数の1/2を
初めて超えたときの原稿濃度を平均濃度とする。本例で
は、総サンプリング数が640個であり、各濃度におけ
る度数の合計がその半分、すなわち320を初めて超え
るのは原稿濃度10のときであり、これが平均濃度とな
る。
【0016】次に、図8に示すバイアス決定処理30に
よって原稿1に対するバイアスが決定される。このバイ
アス決定処理30では、まず平均濃度と判断レベルJ2
とが比較され、平均濃度の方が小さい場合は次に平均濃
度と判断レベルJ2Dとが比較される。そして、平均濃
度の方が小さい場合はバイアス3.5に決定され、平均
濃度の方が大きい場合はバイアス4に決定される(ステ
ップ31〜34)。
【0017】ステップ31で平均濃度の方が判断レベル
J2より大きいと判断された場合は、次に広がり濃度と
基準広がり濃度(例えば、線画と写真画を区別するため
に、その中間に設定する)が比較され、ここで広がり濃
度の方が大きいと判断された場合は、次に平均濃度と判
断レベルJ3D,J3,J4が比較され、その大小関係
によってバイアス4.5〜7が決定される(ステップ3
6〜42)。
【0018】ステップ35で広がり濃度が基準広がり濃
度より小さいと判断された場合は、次に最淡濃度と判断
レベルJ2〜J4とが比較され、その大小関係によって
バイアス4〜7が決定される(ステップ43〜51)。
図7に示した濃度ヒストグラムはバイアス4と決定され
る。
【0019】このようにしてバイアスが決定されると、
次にこのバイアスに対応するバイアス電圧を発生するよ
うにCPU8からバイアス回路9に指示が出される。こ
れによってバイアス回路9で発生したバイアス電圧が現
像スリーブ10に印加されて、原稿1の画像が最適な転
写濃度で転写されるようになる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、露光ランプ
2の電源が交流電源の場合、露光ランプ2の光量にはフ
リッカ成分(ちらつき)が含まれる。露光ランプ2の光
量は電源電圧の絶対値に比例するので、電源周波数をf
ddとすると、露光ランプ2の光量には周波数が2fd
dのフリッカ成分が含まれることになる。
【0021】このとき、センサ4から出力されるEE信
号は光量に比例したレベルとなるので、フリッカ成分と
同一周波数の交流信号となる。したがって、これがA/
D変換器7で処理されると、数段階に分解されることに
なる。つまり、多階調の画像を読み取ったのと同一の結
果になる。
【0022】このため、例えば反射濃度ODが一定の原
稿1をEEスキャンしたときには、濃度ヒストグラムは
本来なら図9(a)に示すように特定の反射濃度ODだ
けとなるところが、フリッカ成分の影響で同図(b)に
示すようにある範囲の広がりが生じるようになる。
【0023】このように濃度ヒストグラムにフリッカ成
分が含まれると、原稿1の濃度ヒストグラムを作成した
場合、最淡濃度、最濃濃度、平均濃度、広がり濃度が本
来の値と異なってしまうことがある。例えば、原稿1の
画像が線画の場合でも電源周波数の影響で濃度ヒストグ
ラムの広がり濃度が本来より広くなると、バイアス決定
のときに最淡濃度と判断レベルJ2D〜J4とが比較さ
れることになる。
【0024】このときには、最淡濃度が本来より薄くな
っているから、場合によっては本来のバイアスより小さ
いバイアスが決定されることもある。この場合には、バ
イアス電圧が低くなりドラム11に付着するトナー12
の量が多くなるので、全体的に濃く転写されることにな
る。このとき、原稿1の画像が例えば線画でありしかも
各線の間隔が狭い場合には、各線の区別がつかなくなる
こともある。すなわち解像度が低下してしまうという問
題が発生する。
【0025】そこでこの発明は、上述したような課題を
解決したものであって、原稿の照明光に含まれるフリッ
カ成分の影響を排除して、しかも解像度を低下させずに
最適な転写濃度を設定可能な自動画像濃度調整装置を提
案するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め本発明においては、原稿を読み取って転写するとき、
原稿の濃度に応じて転写濃度を自動的に調整可能な自動
画像濃度調整装置において、原稿の複写面を照明する照
明手段と、複写面からの反射光を受光してこれを電気信
号に変換するセンサ手段と、複写面とセンサ手段との間
に配置されたスリットと、複写面を走査するために照明
手段およびスリットを搬送する搬送手段と、センサ手段
の出力信号に照明手段のフリッカ成分が含まれるとき、
このフリッカ成分を除去すると共に、スリットの搬送に
よって発生する空間周波数より低域側の周波数成分を通
過させるフィルタ手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0027】
【作用】図1において、原稿1を複写するときには、ま
ずEEスキャンによって原稿1の濃度が判断される。こ
のEEスキャンでは周波数fddの交流電源を使用する
露光ランプ2を原稿1に沿って移動させ、このときに原
稿1の複数の測定点から反射される光をセンサ4で受光
して光電変換する。センサ4から出力されるEE信号
は、露光ランプ2のフリッカ成分の周波数2fddと同
一周波数の信号となる。
【0028】このEE信号は、図2にも示すようにI/
V変換回路21で電圧V1に変換され、これがローパス
フィルタ回路22に供給される。電圧V1には図3
(a)に示すように、周期T=1/(2×fdd)のフ
リッカ成分が含まれている。ここで、スリット20の搬
送速度をLS、スリット幅をDSとすると、ローパスフ
ィルタ回路22のカットオフ周波数fcはLS/DS<
fc<2fddとなるように設定されている。
【0029】これによって、ローパスフィルタ回路22
の出力V2は同図(b)に示すように、フリッカ成分お
よび高周波成分が除去されたものとなる。また、スリッ
ト20の搬送によって発生する空間周波数F=LS/D
Sより低域側の周波数成分がそのまま通過するので、す
くなくともスリット幅DSより広い線画は区別可能にな
り、解像度の低下を防止することが可能になる。
【0030】ローパスフィルタ22の出力電圧V2はゲ
イン選択回路5で増幅され、これが足切り回路23に供
給される。ここで原稿1の濃度を判定するために必要な
範囲の信号、例えば図4に示すように反射濃度OD=
0.0〜0.3の範囲に相当する信号だけが抽出され
る。ゲイン選択回路5のゲインは、この範囲の信号を増
幅したときにA/D変換器7の入力レベル幅と合致する
ように選択される。
【0031】A/D変換器7でA/D変換された信号は
CPU8に供給され、ここで図5に示すような濃度ヒス
トグラムが作成されて原稿1の濃度、本例では平均濃
度、最淡濃度、最濃濃度、広がり濃度が判断される。こ
れらの濃度が図8に示すバイアス決定処理30にしたが
って、判断レベルJ2D〜J4と比較されてバイアス
(=3.5〜7)が決定される。
【0032】
【実施例】続いて、本発明に係わる自動画像濃度調整装
置を複写機に適用した場合の一実施例について、図面を
参照して詳細に説明する。なお、上述と同様な部分には
同一の符号を付けて詳細な説明は省略した。
【0033】図1は、本発明による自動画像濃度調整装
置を適用した複写機の構成を示す。同図において、原稿
1の複写面で反射した露光ランプ2の光は、スリット2
0を通過してレンズ3などの光学系の近辺に配置された
センサ4で検出される。露光ランプ2は交流電源(周波
数fdd)に接続されており、ここから投射される光に
は電源周波数の影響によるフリッカ成分(周波数2fd
d)と、スリット20が原稿1の画像を横切ることによ
って発生する交流成分が含まれている。
【0034】センサ4では、受光した光がEE信号に変
換され、これがI/V変換回路21で電圧V1に変換さ
れる。この電圧V1は後述するようにローパスフィルタ
22でフリッカ成分が除去されると共に、スリット露光
によって発生する空間周波数成分より低域側が通過する
ようになり、これがゲイン選択回路5および足切り回路
23を介してA/D変換器7に供給される。
【0035】ゲイン選択回路5ではCPU8からの指示
によって、後述のように原稿1の濃度を判断するのに必
要な範囲の信号、例えば反射濃度OD=0.0〜0.3
の範囲に相当するEE信号を増幅したときに、これがA
/D変換器7の入力範囲と合致するようなゲインが選択
される。
【0036】すなわち、反射濃度OD=0.0に相当す
るEE信号を増幅したときのレベルがA/D変換器7の
最大入力レベルと一致し、反射濃度OD=0.3に相当
するEE信号を増幅したときのレベルがA/D変換器7
の最小入力レベルと一致するようにゲインが選択され
る。これによって、上述と同様に検出されたEE信号を
全てA/D変換器7に取り込むことが可能になると共
に、センサ4の精度や各部を構成する抵抗器の抵抗値誤
差などの影響を排除することが可能になる。
【0037】足切り回路23ではゲイン選択回路5の出
力信号から、濃度判断に必要な範囲だけが抽出され、こ
れがA/D変換器7に供給されてA/D変換される。本
例ではA/D変換器7の分解能を64段階とする。A/
D変換器7の出力はCPU8に供給され、これに基づい
て濃度ヒストグラムが作成される。
【0038】この濃度ヒストグラムでは、反射濃度OD
の取り得る範囲として上述と同様に濃度判断に必要な範
囲だけが設定され、これがA/D変換器7の分解能と同
一の64段階に分割されて原稿濃度(0〜63)が設定
される。したがって、A/D変換器7の出力と原稿濃度
は1対1で対応する。この濃度ヒストグラムから最淡濃
度、最濃濃度、平均濃度、広がり濃度が算出され、これ
が図8で説明したと同様に判断レベルJ2D〜J4と比
較されてバイアスが決定される。
【0039】次に、この複写機における自動画像濃度調
整装置の各部の構成及びその作用について説明する。な
お、ここで用いられている抵抗器およびサーミスタの抵
抗値はその符号と同一とする。
【0040】さて、図2は本発明に係わる自動画像濃度
調整装置の各部の詳細な構成を示す。同図において、原
稿1で反射した露光ランプ2の光はセンサ4で光電変換
される。センサ4の出力電流Iは原稿1の原稿濃度に比
例する。
【0041】センサ4の出力端子とグランドとの間に
は、サーミスタTHが接続されている。このサーミスタ
THは、センサ4における温度補正を行なうために設け
られたものである。センサ4から出力された電流Iは、
I/V変換回路21のアンプA2に供給されて電圧V1
に変換される。アンプA2の非反転入力端子とグランド
との間には抵抗器R1が接続されており、電圧V1はV
1=I×((R1×TH)/(R1+TH))となる。
つまり、電圧V1は電流Iすなわち原稿1の濃度に比例
することになる。この電圧V1は露光ランプ2のフリッ
カ成分を含んでおり、図3(a)に示すように周期T=
1/(2×fdd)の交流電圧となる。
【0042】図2において、電圧V1はローパスフィル
タ回路22の抵抗器R2,R4を介してアンプA3の非
反転入力端子に印加される。アンプA3の非反転入力端
子とグランドとの間にはコンデンサC1が接続され、抵
抗器R2および抵抗器R4の接続中点とアンプA3の出
力端子との間には、コンデンサC2が接続されている。
また、アンプA3の出力端子とグランドとの間には抵抗
器R3,R5が接続され、抵抗器R3および抵抗器R5
の接続中点が、アンプA3の反転入力端子に接続されて
いる。
【0043】いま、R2=R4、C1=C2とするとア
ンプA3の出力電圧V2はV2=(1+R5/R3)V
1となる。そして、このローパスフィルタ回路22のカ
ットオフ周波数fcはfc=1/(2π×C1×R4)
であり、このカットオフ周波数fcはfc<2fddと
なるように設定されている。これによってローパスフィ
ルタ回路22の出力電圧V2は、図3(b)に示すよう
に電圧V1に含まれるフリッカ成分が除去されたものと
なる。また、この場合にはフリッカ成分の周波数2fd
d以上の高周波成分も除去されるので、ノイズ成分が除
去されるようになる。
【0044】また、このカットオフ周波数fcは次に説
明するように、少なくともスリット20のスリット幅D
S以上の線幅の画像を検出可能なように設定されてい
る。すなわち、いまスリット幅DS(mm)と画像の線
幅が同一であり、スリット20の搬送速度をLS(mm
/s)とすると、スリット20が画像を横切ることによ
って発生する空間周波数FはF=LS/DS(HZ)と
なる。
【0045】したがって、ローパスフィルタ回路22の
カットオフ周波数fcをLS/DS<fcとなるように
設定すれば、周波数がLS/DSまでの濃度信号はその
まま出力されるようになる。つまり、スリット幅DSよ
り広い線幅の画像は識別可能になる。
【0046】以上のことから、このローパスフィルタ回
路22のカットオフ周波数fcは、LS/DS<fc<
2fddとなるように設定されている。これによって、
フリッカ成分を除去すると共に、解像度の低下を防止可
能になる。
【0047】ローパスフィルタ回路22から出力された
電圧V2は、抵抗器R6を介してゲイン選択回路5のア
ンプA4の非反転入力端子に印加される。ゲイン選択回
路5においては、アンプA4の反転入力端子とグランド
との間にアナログスイッチSW1〜SW4を介して4種
類の抵抗器R20〜R23が並列に接続されている。ア
ナログスイッチSW1〜SW4はCPU8からの指示に
よってオン/オフされるもので、各アナログスイッチS
W1〜SW4を適宜切り換えることによって、14通り
の合成抵抗RRを得ることができる。また、アンプA4
の出力端子と反転入力端子との間には抵抗R7が接続さ
れている。
【0048】このゲイン選択回路5におけるゲインGは
G=(1+RR/R7)となる。ここで、合成抵抗RR
は上述のように14通り選択可能なので、ゲインGも1
4通り、例えば1.0倍〜8.0倍まで0.5倍刻みの
ゲインを選択することが可能である。アンプA4の出力
電圧V3はV3=G×V2=(1+RR/R7)×V2
となる。
【0049】電圧V3は、足切り回路23の抵抗器R1
2を介してアンプA5の非反転入力端子に印加される。
アンプA5の非反転入力端子とグランドの間には、抵抗
器R13が接続され、アンプA5の出力端子とグランド
との間には抵抗器R15が接続されている。また、アン
プA5の反転入力端子には、抵抗器R8と抵抗器R9で
分圧された電源(5V)が抵抗器R10を介して入力さ
れる。さらにアンプA5の出力端子と反転入力端子との
間には、抵抗器R11および抵抗器R14が接続されて
いる。
【0050】この足切り回路23では、アンプA5を用
いて減算回路が構成されており、R10=R11=R1
2=R13とし、反転入力端子に入力される電圧を基準
電圧VBとすると、アンプA5の出力電圧V4はV4=
V3−VBとなる。ここで、基準電圧VBは抵抗器R8
と抵抗器R10との分圧比で決まるもので、実際に検出
される原稿1の濃度より僅かに濃い反射濃度ODに相当
する電圧、本例では反射濃度OD=0.3に相当する電
圧が設定される。
【0051】つまり、足切り回路23では図4に示すよ
うに、ゲイン選択回路5の出力電圧V3から基準電圧V
Bを引くことによって、反射濃度OD=0.0〜0.3
の範囲に相当する信号、すなわち原稿1の濃度の判別に
必要な範囲の信号だけを取り出していることになる。な
お、基準電圧VBは実際の使用条件によって、適宜設定
される。
【0052】このようにして、濃度判別に必要な比較的
狭い範囲の信号が抽出されてA/D変換器7に供給さ
れ、ここでA/D変換された後CPU8に供給される。
CPU8では、入力したデータを基に図5に示すような
濃度ヒストグラムが作成される。
【0053】この濃度ヒストグラムにおいては、濃度の
取り得る範囲として反射濃度OD=0.0〜0.3が設
定され、原稿濃度はこれを64段階に分けたものになっ
ている。
【0054】この濃度ヒストグラムに基づいて、上述と
同様な手順(図8)でバイアスが決定される。このと
き、濃度ヒストグラムには露光ランプ2のフリッカ成分
が含まれていないので正確な濃度判断が行なわれ、これ
によって、適正なバイアスが決定されるようになる。そ
して、このバイアスに対応するバイアス電圧を発生する
ようにCPU8からバイアス回路9に指示が出されて、
現像スリーブ10に所定のバイアス電圧が供給される。
【0055】このようにしてバイアス電圧を調整するこ
とによって、例えば原稿1の画像が淡い線画もしくは濃
い線画であっても、最適な転写濃度が設定されるから、
複写された画像の解像度が低下することなく各線の区別
が明確にできるようになる。また、多階調の写真画も鮮
明に複写することが可能になる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、原稿を読
み取って転写するとき、原稿の濃度に応じて転写濃度を
自動的に調整可能な自動画像濃度調整装置において、原
稿の複写面を照明する照明手段と、複写面からの反射光
を受光してこれを電気信号に変換するセンサ手段と、複
写面とセンサ手段との間に配置されたスリットと、複写
面を走査するために照明手段およびスリットを搬送する
搬送手段と、センサ手段の出力信号に照明手段のフリッ
カ成分が含まれるとき、このフリッカ成分を除去すると
共に、スリットの搬送によって発生する空間周波数より
低域側の周波数成分を通過させるフィルタ手段を備えた
ものである。
【0057】したがって本発明によれば、照明手段のフ
リッカ成分によって生ずる濃度判断の誤差がなくなると
共に、スリットの搬送によって生ずる解像度の低下を防
止することが可能になるから、本発明を複写機等に適用
すれば、淡い線画、濃い線画、多階調の写真画など各種
の画像を鮮明に複写可能になるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる自動画像濃度調整装置を適用し
た複写機の構成図である。
【図2】本発明に係わる自動画像濃度調整装置の構成図
である。
【図3】ローパスフィルタ回路22の入力電圧V1およ
び出力電圧V2を説明する説明図である。
【図4】ゲイン選択回路5および足切り回路23の出力
を説明する説明図である。
【図5】実施例の自動画像濃度調整装置で作成される濃
度ヒストグラムの一例を説明する説明図である。
【図6】従来例に係わる自動画像濃度調整装置を適用し
た複写機の構成図である。
【図7】従来例の自動画像濃度調整装置で作成される濃
度ヒストゲラムの一例を説明する説明図である。
【図8】バイアス決定処理の手順を説明する説明図であ
る。
【図9】濃度ヒストグラムにおけるフリッカ成分の影響
を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 原稿 2 露光ランプ 3 レンズ 4 センサ 5 ゲイン選択回路 6 オフセット調整回路 7 A/D変換器 8 CPU 9 バイアス回路 10 現像スリーブ 11 ドラム 12 トナー 20 スリット 21 I/V変換回路 22 ローパスフィルタ回路 23 足切り回路 DS スリット幅 LS スリットの搬送速度 TH サーミスタ
フロントページの続き (72)発明者 中釜 清張 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取って転写するとき、上記原
    稿の濃度に応じて転写濃度を自動的に調整可能な自動画
    像濃度調整装置において、 上記原稿の複写面を照明する照明手段と、 上記複写面からの反射光を受光してこれを電気信号に変
    換するセンサ手段と、 上記複写面と上記センサ手段との間に配置されたスリッ
    トと、 上記複写面を走査するために上記照明手段および上記ス
    リットを搬送する搬送手段と、 上記センサ手段の出力信号に上記照明手段のフリッカ成
    分が含まれるとき、このフリッカ成分を除去すると共
    に、上記スリットの搬送によって発生する空間周波数よ
    り低域側の周波数成分を通過させるフィルタ手段を備え
    たことを特徴とする自動画像濃度調整装置。
JP4198819A 1992-07-24 1992-07-24 自動画像濃度調整装置 Pending JPH0643559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4198819A JPH0643559A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 自動画像濃度調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4198819A JPH0643559A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 自動画像濃度調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0643559A true JPH0643559A (ja) 1994-02-18

Family

ID=16397443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4198819A Pending JPH0643559A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 自動画像濃度調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0643559A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4624547A (en) Image forming apparatus
US4702590A (en) Image density control apparatus
JPH0643559A (ja) 自動画像濃度調整装置
JPH0541993B2 (ja)
JPH0643558A (ja) 自動画像濃度調整装置
JPH05323706A (ja) 画像形成装置
US5107300A (en) Image forming apparatus including means for controlling the amount of light exposure
JP3135690B2 (ja) 自動画像濃度調整装置
JPH0643561A (ja) 自動画像濃度調整装置
JP3222617B2 (ja) 自動画質補償制御装置
GB2131202A (en) Electrophotographic copier
JPH0643560A (ja) 自動画像濃度調整装置
JPH0643562A (ja) 自動画像濃度調整装置
US5428425A (en) Automatic density adjusting device in copying machine
JPH0231386B2 (ja)
JPS6057358A (ja) 電子写真複写機
JPS61156265A (ja) 画像形成装置
JPS5953869A (ja) フオトセンサ出力補正装置
JPS59157663A (ja) 画像記録制御方法
JPS6010269A (ja) 像形成装置
JPH0555867B2 (ja)
JPH0239067A (ja) 原稿濃度検出装置
JP2572601B2 (ja) 複写機の露光制御装置
JPS6050558A (ja) 電子写真複写機
JPH0516589B2 (ja)