JPH0643514A - 波長変換レーザ装置および波長変換レーザプロセシング装置 - Google Patents

波長変換レーザ装置および波長変換レーザプロセシング装置

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JPH0643514A
JPH0643514A JP9788493A JP9788493A JPH0643514A JP H0643514 A JPH0643514 A JP H0643514A JP 9788493 A JP9788493 A JP 9788493A JP 9788493 A JP9788493 A JP 9788493A JP H0643514 A JPH0643514 A JP H0643514A
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laser
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公治 安井
Tetsuo Kojima
哲夫 小島
Hiroshi Ito
寛 伊藤
Tatsuki Okamoto
達樹 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高出力域においても時間変動を伴わず、安定
に高出力の波長変換レーザビームを長期にわたり効率良
く得ることを目的としている。さらに任意形状の波長変
換レーザビームを得ることを目的としている。 【構成】 波長変換素子3の近傍または側面に、入射光
に対して全反射で波長変換されたレーザビームに対して
全透過である波長選択反射手段4と、この波長選択反射
手段により全反射されたレーザビームを再び波長変換素
子に向けて全反射させる全反射手段5とを備え、その組
み合わせにより、波長変換素子3に導入したレーザビー
ム2を、波長変換素子内を複数回往復させるとともに、
往復する光路の複数箇所から波長変換されたレーザビー
ム7を選択的に外部に取り出すように構成したものであ
る。また、複数箇所から発生されるレーザビームが互い
に重なりを持つように配置したものでもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、波長変換されたレー
ザビームを、高出力域においても効率良く、時間変動な
く安定に、さらに長期間にわたり安定して発生させる波
長変換レーザ装置、ならびに、波長変換されたレーザビ
ームを用いてレーザプロセシングを行う波長変換レーザ
プロセシング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は、例えば、特開平3ー2521
86号公報に示された、従来の波長変換レーザ装置であ
る。図20において、1は基本波レーザビームを発生す
るレーザ発振器で、たとえばNd: YAGレーザの第2高調
波として発生されるグリーンレーザ発生装置、2はレー
ザ発振器1から発生された基本波レーザビーム、3は波
長変換素子である非線形光学素子で、たとえば、チタン
酸りん酸カリウムKTP(KTiOP4)や、ほう酸バリウムBBO(b
-BaB2O4)などの光学結晶、7は波長変換されたレーザビ
ーム、12は波長変換素子3の温度調節器、100は光
学基板である。
【0003】従来のレーザビーム波長変換装置は、上記
のように構成され、入射基本波レーザビーム2は、波長
変換素子3にある角度で入射すると、波長変換素子の非
線形効果により、その一部が波長変換され、高調波レー
ザビーム7として外部に出力される。その波長変換効率
は入射レーザビーム2のパワー密度に比例して増大す
る。
【0004】また、波長変換素子3内の進行方向に沿っ
た各点で発生した波長変換レーザビームが、互いに打ち
消し合わないようになる条件、いわゆる位相整合条件を
満たすには、波長変換素子3にある特定の方角からレー
ザビーム2を入射させる必要がある。この入射角度は波
長変換素子3の温度変動に従って変化するため、高出力
域で効率良く波長変換を実行するには、光学素子の温度
を温度調節器12により細かく調整する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の波
長変換レーザ装置では、波長変換素子3の吸収率は入射
基本波レーザビーム2に対しては小さく無視できるが、
波長変換レーザビーム7については大きい。
【0006】このことから、基本波レーザビーム2を集
光して波長変換素子3に入射させたり、基本波レーザビ
ーム2の出力を上げることにより波長変換素子3内での
入射ビームのパワー密度を上昇させて波長変換効率を上
げたり、さらに従来の実施例のように、複数の固体素子
を直列に配置して、基本波レーザビーム2と波長変換素
子3との相互作用を増大させて波長変換出力を増大させ
ようとすると、高出力の波長変換レーザビーム7の一部
が波長変換素子3に吸収され、波長変換素子3をレーザ
ビームの光路近傍で局所加熱して、これを局所温度上昇
をさせてしまい、この温度上昇により波長変換素子3の
位相整合状態が崩れ波長変換出力が減少し、従って入射
レーザビーム2の出力に比例して波長変換レーザビーム
7は上昇せず、結果として高出力の波長変換レーザビー
ム7を得ることはできなかった。
【0007】また、この温度上昇を温度調節器12によ
り抑えようと努力しても、波長変換素子3内の温度分布
が、レーザビームの分布に対応して局所的に発生し、こ
のために波長変換素子3が局所的に熱変形し、これが通
過するレーザビームの波面を乱すために、波長変換効率
が減少し、温度調節器12を用いて波長変換素子3全体
の温度を調整するだけでは、この減少を抑えることはで
きなかった。例えば、BBO結晶からなる波長変換素子3
による、グリーンレーザビームの紫外レーザビームへの
波長変換の実験例では、レーザビームの出力は入射グリ
ーン出力の10W以上に対して飽和してしまい、平均出力
として最高で2W程度が得られているに過ぎない。
【0008】また、波長変換素子3の温度上昇による波
長変換レーザビーム7の減少と、その減少による波長変
換素子3の温度下降による波長変換レーザビーム7の出
力の再上昇の繰り返しが短時間で起こり、これにより波
長変換レーザビーム7の出力が短時間内に大きく変動し
不安定になるという問題もあった。
【0009】さらに、百時間程度の長期間の運転を行う
と、波長変換レーザビーム7の波長変換素子3への吸収
により、波長変換素子3内にカラーセンターが生成さ
れ、これが波長変換素子3に色を付け、曇らせ、これに
より波長変換素子3の吸収率が増大し、波長変換レーザ
ビーム7の出力が減少するばかりでなく、極端な場合に
は波長変換レーザビーム7の発生が止ってしまうことも
あった。
【0010】さらに、入射レーザビーム2と波長変換レ
ーザビーム7の波長変換素子3内での進行方向が異な
る、いわゆるウオークオフにより、出射ビームが図21
に示すように偏平状となる強い方向性を示してしまい、
例えば半導体露光装置用の光源としての応用を考えた場
合、矩形状の広い領域を照射できるレーザ半導体露光プ
ロセシングが一度に行えず、生産の効率が低かった。
【0011】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、高出力域においても、波長変換
素子の温度上昇による位相整合のずれ、温度の短時間変
動による不安定発振、および波長変換素子内のカラーセ
ンターの発生が少なく、効率良く、安定に高出力の波長
変換レーザビームを長期にわたり得るとともに、その波
長変換レーザビームを用いて、効率的で、安定なレーザ
プロセシングを行うことを目的としている。
【0012】さらにこの発明は、半導体露光装置などの
光源用として最適な、例えば矩形状、円形状の広い領域
を均一に照射できるビーム形状をもつ波長変換レーザビ
ームを得るとともに、その波長変換レーザビームを用い
て、効率的で、安定なレーザプロセシングを行うことを
目的としている。
【0013】さらにこの発明は、パルス状の基本波レー
ザビームを用いて複数のパルス状波長変換レーザビーム
を得ると共に、それらを合成してレーザプロセシングに
最適なパルス形状を得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる波長変換レーザ装置は、波長変換素子の近傍または
側面に、入射光に対して全反射で波長変換されたレーザ
ビームに対して全透過である波長選択反射手段と、この
波長選択反射手段により全反射されたレーザビームを再
び上記波長変換素子に向けて全反射させる全反射手段と
を備え、その組み合わせにより、上記波長変換素子に導
入したレーザビームを、波長変換素子内を複数回往復さ
せ、往復する光路の複数箇所から、波長変換されたレー
ザビームを選択的に外部に取り出すものである。
【0015】請求項2に係わる波長変換レーザ装置は、
波長変換素子の近傍または側面に、入射光に対して全反
射で波長変換されたレーザビームに対して全透過である
波長選択反射手段と、この波長選択反射手段により全反
射されたレーザビームを再び上記波長変換素子に向けて
全反射させる全反射手段とを備え、その組み合わせによ
り、上記波長変換素子に導入したレーザビームを、波長
変換素子内を複数回往復させ、往復する光路の複数箇所
から、波長変換されたレーザビームを選択的に外部に取
り出すと共に、上記複数箇所から外部に取り出されるレ
ーザビームが互いに重なりを持つように制御するレーザ
ビーム制御手段を備えたものである。
【0016】請求項3に係わる波長変換レーザ装置は、
レーザビームの光路上に複数個の波長変換素子を配置
し、これら各波長変換素子間に入射光に対して全透過で
波長変換されたレーザビームに対して全反射である波長
選択反射手段を備え、上記各波長変換素子により波長変
換されたレーザビームを複数箇所から選択的に外部に取
り出すものである。
【0017】請求項4に係わる波長変換レーザプロセシ
ング装置は、上記請求項1ないし3の何れかに記載され
た波長変換レーザ装置により、複数箇所から外部に取り
出されたレーザビームを、それぞれ別に用意した複数の
光ファイバーまたは一つの光ファイバーに入射させて、
互いに近接したまたは合成された一つのレーザビームと
し、このレーザビームを用いてレーザプロセシングを行
うものである。
【0018】請求項5に係わる波長変換レーザ装置およ
び波長変換レーザプロセシング装置は、パルス状のレー
ザビームを発生するレーザ装置から発生されるレーザビ
ームを非線形素子でなる波長変換素子により波長変換し
て入射光と波長の異なる複数の波長変換レーザビームを
発生させ、これら複数の波長変換レーザビームを互いに
近接または合成するとともに、上記複数のレーザビーム
間の干渉度合いを、上記レーザビームのパルス波形、パ
ルス周波数、または上記パルスレーザビームが上記波長
変換素子中を通過する時間間隔を制御して、上記複数の
波長変換レーザビーム波形が時間的に重なる部分を持つ
ように調整するものである。
【0019】
【作用】この発明の請求項1においては、波長変換素子
の近傍または側面に設けられた入射光の全反射手段と、
入射光に対して全反射で波長変換されたレーザビームに
対して全透過である波長選択反射手段との組み合わせに
より、入射レーザビームを波長変換素子中で複数回往復
させ、往復する光路の複数箇所から波長変換されたレー
ザビームが大きくなる前に、波長変換素子の外部に取り
出され、波長変換素子への波長変換レーザビーム吸収に
よる波長変換素子の発熱を最低限に押さえることができ
る。これにより、高出力域においても波長変換レーザ出
力は飽和することなく、高出力の波長変換レーザビーム
が得られる。また、長期間の動作においてもカラーセン
ターなどの波長変換素子の曇りの発生が少なく、波長変
換素子に色がつくことなく長期にわたり安定な動作が保
証される。さらに、入射光は複数回波長変換素子を通過
するために、波長変換の効率は往復回数の増大により容
易に増大させることができる。このために、1回の波長
変換素子の通過による波長変換効率が低い条件でも効率
良く波長変換を行うことができる。このことから、従来
の装置を用いた場合と同じ波長変換レーザ出力を得るた
めに、必要な入射パワーを低くでき、従って発振の効率
を上げることができる。また入射パワー密度を下げるこ
ともでき、波長変換素子表面の損傷が減少し長期間の安
定動作が実現できる。
【0020】また、請求項2においては、レーザビーム
制御手段により、複数箇所から発生されたレーザビーム
が空間的に互いに重なりを持つように制御することによ
り、一つのレーザビームとして外部にて用いるように
し、波長変換素子中の波長変換レーザビームの方向ずれ
によるビーム形状の変形を目立たなくすることができ、
さらにレーザ加工に必要な任意形状、例えばリソグラフ
ィー用に矩形状の波長変換レーザビームを作り出すこと
ができる。
【0021】また、請求項3においては、複数の波長変
換素子を用い、複数の波長変換素子の近傍または側面
に、入射光に対して全透過で波長変換されたレーザビー
ムに対して全反射である波長選択反射手段により、複数
の固体素子中を通過するレーザビーム光路の複数箇所か
ら、波長変換されたレーザビームが大きくなる前に、直
ちに波長変換素子の外部に取り出され、波長変換素子へ
の波長変換レーザビーム吸収による波長変換素子の発熱
を最低限に押さえることができる。これにより、高出力
域においても波長変換レーザ出力は飽和することなく、
高出力の波長変換レーザビームが得られる。また、長期
間の動作においてもカラーセンターなどの波長変換素子
の曇りの発生が少なく、波長変換素子に色がつくことな
く長期にわたり安定な動作が保証される。さらに、入射
光は複数個の波長変換素子を通過するために、波長変換
の効率は波長変換素子個数の増大により容易に増大させ
ることができる。このために、1個の波長変換素子の通
過による波長変換効率が低い条件でも効率良く波長変換
を行うことができる。このことから、従来の装置を用い
た場合と同じ波長変換レーザ出力を得るために必要な入
射パワーを低くでき、従って発振の効率を上げることが
できる。また入射パワー密度を下げることもでき、波長
変換素子表面の損傷が減少し長期間の安定動作が実現で
きる。さらに、小型の波長変換素子を利用できるので安
価に構成できる。
【0022】また、請求項4においては、波長変換素子
の複数箇所から外部に取り出されたレーザビームを、そ
れぞれ別に用意した複数の光ファイバーまたは、一つの
光ファイバーに入射させて、互いに近接した、もしくは
合成された一つのレーザビームとし、このレーザビーム
を用いてレーザプロセシングを行うようにしたので、効
率良く安定なレーザプロセシングが実現できる。
【0023】また、請求項5においては、パルス発振す
るレーザビームのパルス波形、パルス周波数、または複
数の波長変換素子から発生される波長変換レーザビーム
の時間間隔を制御し、合成される複数の波長変換レーザ
ビームが時間的に重なる部分を持つように調整するよう
にしたので、レーザプロセシングに最適な波長変換レー
ザビームの時間波形を得ることができる。
【0024】
【実施例】
実施例1.図1は請求項1の発明の一実施例の構成を示
す側面図であり、図において、1、2、3、100は上
記従来装置と全く同一のものである。4、5は反射ミラ
ーで、ミラー4は入射基本波レーザビーム2を反射さ
せ、波長変換されたレーザビーム7を全透過させる波長
選択光学薄膜60と波長変換レーザビーム7に対する無
反射光学薄膜40とを備えている。また、ミラー5は入
射基本波レーザビーム2を全反射させる光学薄膜50が
施されている。90は反射ミラー4、5や波長変換素子
3の角度を調整する角度調整器である。
【0025】上記のように構成された波長変換レーザ装
置において、レーザ発振器1から発生した基本波レーザ
ビーム2は、波長変換素子3により波長変換され、波長
変換されたレーザビームは光学薄膜60の作用によりそ
のほとんどが波長変換レーザビーム7として外部に取り
出される。
【0026】入射レーザビーム2のうち波長変換されな
かった成分は、光学薄膜60の作用により、そのほとん
どがミラー4により反射され、再び波長変換素子3を紙
面左方向に通過するが、この方向では位相整合条件が満
たされないため波長変換はされず、ほとんど減衰するこ
となく光学薄膜50の作用によりミラー5で全反射され
る。
【0027】再び紙面右方向に、波長変換素子3中を位
相整合条件を満たしながら、従って波長変換されながら
進行し、波長変換レーザビーム7を外部に出射する。こ
うして入射レーザビーム2は、波長変換素子3中をミラ
ー4と5の作用により複数回往復し、各往復毎に外部に
波長変換レーザビーム7を出射する。
【0028】また、波長変換素子3への波長変換レーザ
ビーム7の一部吸収による温度上昇に伴う位相整合角の
変化に対応して、ミラー4、5、および波長変換素子3
の角度を、光学部品角度調整手段90により調整して、
波長変換条件が高出力域においても保たれるようにする
ことができる。なお、この位相整合角の調整は、ミラー
4、5および波長変換素子3のどちらか一方を調整する
ことにより行ってもよい。
【0029】実施例2.次に、請求項2の発明の一実施
例について説明する。上記実施例1で得られた波長変換
レーザビーム7を、波長変換素子3外部において重ね合
わせて任意形状のビームパターンを作る。例えば、図2
に示すよう配置すれば、半導体露光装置用の光源として
最適な、矩形状のビームパターンを得ることができる。
【0030】実施例3.なお、上記実施例1で用いた反
射ミラー4および5のいずれか、または両方を波長変換
素子3の側面に光学薄膜を施して、例えば図3に示すよ
うに構成してもよい。この図3では、波長変換素子3の
側面に波長選択薄膜60を施すと共に、他方の側面に、
入射レーザビーム2に対する全透過光学薄膜41と、全
反射光学薄膜50を部分選択的に施すことにより、上記
実施例と同様な効果を得ることができる。
【0031】実施例4.上記実施例3では、波長変換素
子3の各反射点からビームを出射する構成を示したが、
図4に示すように、波長選択反射光学薄膜60を施す波
長変換素子の側面に、波長変換選択反射薄膜60と全反
射光学薄膜50を交互に施すようにして、一部の反射点
からのみ波長変換レーザビーム7を取り出すようにして
もよい。
【0032】実施例5.また、例えば図5に示すよう
に、光路中に集光レンズ8などの集光光学系を配置する
か、反射ミラー4、5の表面を凹面状にして、集光ビー
ム状の基本波レーザビーム2が波長変換素子3中を通過
するようにしてもよく、こうすれば波長変換の効率が上
昇する。
【0033】実施例6.また、図6に示すように、両端
面に全反射光学薄膜50を施したブロック9を配置し
て、波長変換素子3内を基本波レーザビーム2が複数回
往復する光路が、2周以上となるようにしてもよく、こ
うすれば基本波レーザビーム2の波長変換素子3中での
往復回数が増して波長変換の効率が増す。
【0034】実施例7.また、図7に示すように、プリ
ズム形状の反射ミラー10を、波長変換素子3側面に配
置して、基本波レーザビーム2が波長変換素子3中を複
数回往復するように構成してもよい。このようにすれ
ば、構造が簡素化し、また各光路の位置調整が独立して
行える効果もある。
【0035】実施例8.また、図8に示すように、波長
変換素子3の最終位置で、レーザビームを反射ミラー5
により反射させてレーザ発振器1に戻るようにしてもよ
い。こうすれば波長変換されなかった基本波レーザビー
ム2は、再びレーザ1の共振器中で増幅されて波長変換
に寄与するため、波長変換の効率が上昇する。
【0036】実施例9.また、図9に示すように、波長
変換素子3を複数個に分割して往復する各光路に対応し
て備えるようにしてもよく、こうすると小さな波長変換
素子3が使えるために、安価に構成できる。
【0037】実施例10.次に、請求項3の発明につい
て説明する。図10に示すように、安価な複数の小型の
波長変換素子3を光路上に配置すると共に、各波長変換
素子3の間に、入射基本波レーザビーム2を全透過さ
せ、波長変換されたレーザビームを全反射させる波長選
択光学薄膜61、入射基本波レーザビーム全透過させる
光学薄膜41を施した波長選択ビームスプリッター11
を配置する。こうすると小さな波長変換素子が使えるた
めに、安価に構成できる。また、波長変換されたレーザ
ビームは直ちに外部に取り出され、波長変換素子への波
長変換レーザビーム吸収による波長変換素子の発熱を最
低限に押さえることができる。これにより、高出力域に
おいても波長変換レーザ出力は飽和することなく、高出
力の波長変換レーザビームが得られる。また、長期間の
動作においてもカラーセンターなどの波長変換素子の曇
りの発生が少なく、波長変換素子に色がつくことなく長
期にわたり安定な動作が保証される。さらに、入射光は
複数個の波長変換素子を通過するために、波長変換の効
率は波長変換素子個数の増大により容易に増大させるこ
とができる。このために、1回の波長変換素子の通過に
よる波長変換効率が低い条件でも効率良く波長変換を行
うことができる。このことから、従来の装置を用いた場
合と同じ波長変換レーザ出力を得るために必要な入射パ
ワーを低くでき、従って発振の効率を上げることができ
る。また入射パワー密度を下げることもでき、波長変換
素子表面の損傷が減少し長期間の安定動作が実現でき
る。
【0038】実施例11.なお、上記各実施例では何れ
も、波長変換素子3の位相整合条件を、光学部品角度調
整器90により調整する場合について示したが、図11
に示すように、波長変換素子3の全体温度を波長変換素
子3に接触して設けられた温度調節器12により調節し
て行ってもよい。
【0039】実施例12.次に上記のようにして得られ
た波長変換レーザビームを波長変換レーザプロセシング
装置に利用する場合について説明する。図12に示す実
施例では、複数の波長変換レーザビームを、反射ミラー
13でまとめてレーザ加工プロセシングステーションに
導いている。
【0040】この例では、レーザプロセシングステーシ
ョンは、波長変換レーザビーム7をまとめて集光する集
光レンズ14、これにより集光されたレーザビームによ
り、切断、熔接、焼き入れ、表面改質、蒸発加工などの
レーザ加工プロセシングを施される、鉄、アルミ、セラ
ミック、プリント基盤などの加工対象物17、加工を効
率良く行うために、酸素、アルゴン、ヘリウムなどのガ
スを吹き込むための導入口16、このガスを閉じ込める
ためのノズル15からなる。
【0041】波長変換レーザビーム7は、反射ミラー1
3により方向を変えられた後、レーザプロセシングステ
ーションに導かれ、集光レンズ14により集光され、ガ
ス導入口16から導入されたガスの雰囲気の中で、加工
物17のレーザ加工を行う。
【0042】例えば、基本波レーザビーム2と相性の悪
い加工材を効率良くレーザ加工でき、また短波長に変換
された波長変換レーザビーム7を用いた場合には、レン
ズ13によりより小さな集光スポットに絞られ、高い集
光強度を得て、効率良くレーザ加工が行える。
【0043】さらに、複数の波長変換レーザビーム7を
合成して生成された波長変換レーザビーム7は、強度が
高く、従って短時間で効率良くレーザ加工プロセシング
を行うことができる。
【0044】実施例13.図13に示す実施例では、複
数の波長変換レーザビームを、反射ミラー13でまとめ
てレーザ半導体露光装置プロセシングステーションに導
いている。
【0045】この実施例では、レーザプロセシングステ
ーションは、波長変換レーザビーム7をまとめて集光す
る第1の集光レンズ18、その集光性を調整するフライ
アイレンズなどからなる光学素子19、第2の集光レン
ズ20、パターンを転写するためのレチクル21、レチ
クル21上のパターンを半導体23上に転写するための
投影レンズ22、さらに半導体の位置を変化させる移動
ステージ24からなる。
【0046】波長変換レーザビーム7は、反射ミラー1
3により方向を変えられた後、レーザプロセシングステ
ーションに導かれ、レチクル21のパターンを半導体2
3の上に転写するが、基本波レーザビームより波長が短
くなるように発生させられた波長変換レーザビーム7
は、回折効果が小さく、より細かいレチクル21上のパ
ターンを半導体23上に転写できる。このため、密度の
高い電子回路を半導体上に転写でき、集積度の高い集積
回路を製造することができる。
【0047】さらに、複数の波長変換レーザビームを合
成して生成された波長変換レーザビーム7は強度が高
く、従って短時間で効率良く転写プロセシングを行うこ
とができ、生産性を向上させる。
【0048】実施例14.図14に示す実施例では、複
数の波長変換レーザビーム7を、反射ミラー13でまと
めて色素セル励起プロセシングステーションに導いてい
る。
【0049】この実施例では、レーザプロセシングステ
ーションは、波長変換レーザビーム7をまとめて集光す
る集光レンズ14、これにより集光されたレーザビーム
により、レーザ励起される色素が、アルコールなどの液
体に溶かされて詰められた色素セル25、励起された色
素セルからレーザビームを取り出す、全反射ミラー27
と部分反射ミラー26からなるレーザ共振器からなる。
【0050】波長変換レーザビームは、反射ミラー13
により方向を変えられた後、集光レンズ14により色素
が詰められた色素セル25中で集光され、これをレーザ
励起する。
【0051】レーザ励起された色素セル25から発生さ
れたレーザビーム28は、全反射ミラー27と部分反射
ミラー26の間を往復し増幅され、ある一定以上の大き
さになると、レーザビーム29として外部に取り出され
る。
【0052】レーザ励起された色素セル25は、広い波
長のレーザビームを発生する能力があり、従って共振器
の構成を変えて種々の波長を持つレーザビームを発生さ
せ、これにより例えば、レーザによるウラン濃縮などの
応用で必要とされる特殊な波長のレーザビームを発生さ
せることができる。
【0053】さらに、複数の波長変換レーザビームを合
成して生成された波長変換レーザビーム7は強度が高
く、従って色素セルを励起して、高いゲインを持つレー
ザ媒質を発生させることができ、このために高出力のレ
ーザビーム29が効率良く得られる。
【0054】実施例15.次に、請求項4の発明の一実
施例について説明する。図15(a)(b)に示す実施
例では、(a)に示すように、複数の波長変換レーザビ
ーム7を、集光レンズ14で光ファイバー30に導き、
光ファイバー30中で合成するか、(b)に示すよう
に、それぞれの波長変換レーザビーム7に対して複数の
光ファイバー30を備えて離れた場所に伝送後に合成
し、合成された高出力波長変換レーザビーム70を作り
出している。
【0055】こうすれば、ほぼ均一な強度分布を持つ、
出力の高い波長変換レーザビーム70が得られ、さらに
波長変換レーザ装置から離れた場所まで、光ファイバー
30により安全に高出力波長変換レーザビーム70を導
くことができる。
【0056】さらに、光ファイバー30を、例えば酸化
物ガラスにより構成された非線形光学素子としたり、例
えば希土類元素をドープしたガラスからなるアップコン
バージョン光学素子とし、光ファイバー30中で2段目
の波長変換を行うようにすれば、高出力の波長変換レー
ザビームの作用により、効率良く2段階波長変換された
レーザビーム70を取り出すこともできる。
【0057】実施例16.図16に示す実施例では、実
施例15で示した装置により、光ファイバー30中で合
成された高出力波長変換レーザビームにより、レーザ加
工プロセシングを行っている。この場合、光ファイバー
30から出射されるレーザビーム70は、高出力で均一
なビームパターンを持つために、これを集光して効率良
く安定なレーザ加工が実現できる。
【0058】さらに、図16に示す例では、光ファイバ
ー30端面のビームパターンを、2つの集光レンズ14
により加工物17上に像転写している。こうすれば、光
ファイバー端面で鋭く端切りされたレーザビームパター
ンを加工物17上に再現でき、これを用いて熱影響の小
さい、精度の高い安定なレーザ加工が実現できる。
【0059】実施例17.図17に示す実施例では、実
施例14で示した装置により、光ファイバー30中で合
成された高出力波長変換レーザビーム70を、レーザ半
導体露光プロセシングステーションに導いている。光フ
ァイバー30から出射されるレーザビーム70は高出力
で均一なビームパターンを持つために、これを用いて効
率良く安定なレーザ半導体露光プロセシングが実現でき
る。
【0060】実施例18.図18に示す実施例では、実
施例15で示した装置により、光ファイバー30中で合
成された高出力波長変換レーザビーム70を、レーザ色
素セル励起プロセシングステーションに導いている。こ
の場合、光ファイバー30から出射されるレーザビーム
70は高出力で均一なビームパターンを持つために、こ
れを集光して効率良くゲインの高い均質なレーザ媒質を
色素セル25中に発生させることができ、これから安定
に、効率良く、高出力で高品質のレーザビーム29が取
り出される。
【0061】実施例19.次に、請求項5の発明の一実
施例について説明する。この実施例19では、Qスイッ
チ、またはモードロックなどのパルス動作によりパルス
発振するレーザ発振装置1を用いて、パルス状に出力さ
れる基本波レーザビーム2を用いている。波長変換の変
換効率は、光強度のピークの値に比例するために、パル
ス発振の基本波レーザビームがしばしば用いられる。従
って、通常波長変換レーザビームはパルス状のものが得
られる。
【0062】図19を用いて動作を説明する。複数の波
長変換レーザビームは、それぞれ異なる光路を持つため
に、図2、図12、図15で説明したそれらの合成は、
時間的にずれて実行される。図19(a)は、横軸に時
間を取った場合のレーザビームの強度分布を示す。図
中、700は最初に波長変換素子を通過して発生された
波長変換レーザビーム、701は波長変換素子を一回往
復後に発生された波長変換レーザビーム、以下702、
703、...はそれぞれ2、3、...回往復後に発
生された波長変換レーザビームである。
【0063】ここで例えば、時間的に連続した強度を持
つ波長変換レーザビームを得たい場合には、波長変換素
子内の往復する光路を短くして、複数の波長変換レーザ
ビーム700〜703間の時間間隔を短くするか、基本
波レーザビームのパルス幅を増大させて、図19(b)
に示すように、複数の波長変換レーザビーム700〜7
03が互いに重なる部分を持つようにすればよい。
【0064】さらに、パルス周波数の間隔を短くして、
図19(c)に示すように、時間的にほぼ連続したレー
ザビームを発生させることができる。この時間的に連続
した光強度を持つ波長変間レーザビームを用いれば、安
定なレーザプロセシングが実行できる。
【0065】なお、上記何れの実施例においても、特に
説明しなかったが、光学素子のうち特に指示のない部分
にも、レーザビームが通過する部分には通常の光学素子
のように無反射薄膜を施せば光学素子通過によるロスが
減少し、効率の良い波長変換を実現することができる。
【0066】また、上記何れの実施例における波長変換
レーザ装置も、何れの波長変換レーザプロセシング装置
とも組み合わせて用いることができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1によれば、波長変換素子に導入したレーザビームを、
波長変換素子内を複数回往復させ、往復する光路の複数
箇所から、波長変換されたレーザビームを選択的に外部
に取り出すようにしたので、波長変換されたレーザビー
ムは直ちに外部に取り出され、波長変換素子への波長変
換レーザビーム吸収による波長変換素子の発熱を最低限
に押さえることができる。これにより、高出力域におい
ても波長変換レーザ出力は飽和することなく、高出力の
波長変換レーザビームが得られる。また、長期間の動作
においてもカラーセンターなどの波長変換素子の曇りの
発生が少なく、波長変換素子に色がつくことなく長期に
わたり安定な動作が保証される。さらに、入射光は複数
回波長変換素子を通過するために、波長変換の効率は往
復回数の増大により容易に増大させることができる。こ
のために、1回の波長変換素子の通過による波長変換効
率が低い条件でも効率良く波長変換を行うことができ
る。このことから、従来の装置を用いた場合と同じ波長
変換レーザ出力を得るために、必要な入射パワーを低く
でき、従って発振の効率を上げることができる。また入
射パワー密度を下げることもでき、波長変換素子表面の
損傷が減少し長期間の安定動作が実現できる。
【0068】また、請求項2によれば、複数の波長変換
レーザビームを外部で重ね合わせるように構成したの
で、ウオークオフによるビーム形状の偏平変形を目だた
なくすることができ、さらにレーザ加工に必要な任意形
状、例えばリソグラフィー用に矩形状の波長変換レーザ
ビームを作り出すことができる。
【0069】また、請求項3によれば、レーザビームの
光路上に複数個の波長変換素子を配置し、これら各波長
変換素子間に入射光に対して全透過で波長変換されたレ
ーザビームに対して全反射である波長選択反射手段を備
え、上記各波長変換素子により波長変換されたレーザビ
ームを複数箇所から選択的に外部に取り出すので、波長
変換されたレーザビームは直ちに外部に取り出され、波
長変換素子への波長変換レーザビーム吸収による波長変
換素子の発熱を最低限に押さえることができる。これに
より、高出力域においても波長変換レーザ出力は飽和す
ることなく、高出力の波長変換レーザビームが得られ
る。また、長期間の動作においてもカラーセンターなど
の波長変換素子の曇りの発生が少なく、波長変換素子に
色がつくことなく長期にわたり安定な動作が保証され
る。さらに、入射光は複数個の波長変換素子を通過する
ために、波長変換の効率は波長変換素子個数の増大によ
り容易に増大させることができる。このために、1回の
波長変換素子の通過による波長変換効率が低い条件でも
効率良く波長変換を行うことができる。このことから、
従来の装置を用いた場合と同じ波長変換レーザ出力を得
るために必要な入射パワーを低くでき、従って発振の効
率を上げることができる。また入射パワー密度を下げる
こともでき、波長変換素子表面の損傷が減少し長期間の
安定動作が実現できる。さらに、小型の波長変換素子を
利用できるので安価に構成できる。
【0070】また、請求項4によれば、波長変換素子の
複数箇所から外部に取り出されたレーザビームを、それ
ぞれ別に用意した光ファイバーまたは一つの光ファイバ
ーに入射させて、互いに近接したまたは合成された一つ
のレーザビームとし、このレーザビームを用いてレーザ
プロセシングを行うようにしたために、効率良く安定な
レーザプロセシングが実現できる。
【0071】また、請求項5によれば、パルス発振する
レーザビームのパルス波形、パルス周波数、または複数
の固体素子から発生される波長変換レーザビームの時間
間隔を制御し、合成される波長変換レーザビームが時間
的に重なる部分を持つように調整するようにしたため
に、レーザプロセシングに最適な波長変換レーザビーム
の時間波形を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の構成を示す側面図であ
る。
【図2】この発明の実施例2により得られたビームパタ
ーンを示す説明図である。
【図3】この発明の実施例3の構成を示す側面図であ
る。
【図4】この発明の実施例4の構成を示す側面図であ
る。
【図5】この発明の実施例5の構成を示す側面図であ
る。
【図6】この発明の実施例6の構成を示す側面図であ
る。
【図7】この発明の実施例7の構成を示す側面図であ
る。
【図8】この発明の実施例8の構成を示す側面図であ
る。
【図9】この発明の実施例9の構成を示す側面図であ
る。
【図10】この発明の実施例10の構成を示す側面図で
ある。
【図11】この発明の実施例11の構成を示す側面図で
ある。
【図12】この発明の実施例12の構成を示す側面図で
ある。
【図13】この発明の実施例13の構成を示す側面図で
ある。
【図14】この発明の実施例14の構成を示す側面図で
ある。
【図15】この発明の実施例15の構成を示す側面図で
ある。
【図16】この発明の実施例16の構成を示す側面図で
ある。
【図17】この発明の実施例17の構成を示す側面図で
ある。
【図18】この発明の実施例18の構成を示す側面図で
ある。
【図19】この発明の実施例19の動作を説明する説明
図である。
【図20】従来の波長変換装置の構成を示す側面図であ
る。
【図21】従来の波長変換装置により得られるビームパ
ターンを示す説明図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 基本波レーザビーム 3 波長変換素子 4 反射ミラー 5 反射ミラー 7 波長変換レーザビーム 8 集光レンズ 10 プリズム 12 温度調節器 13 反射ミラー 17 加工対象物 23 半導体 25 色素セル 30 光ファイバー 40 無反射光学薄膜 41 無反射光学薄膜 50 反射光学薄膜 60 波長選択反射光学薄膜 61 波長選択反射光学薄膜 70 波長変換レーザビーム 90 光学部品角度調整器 100 光学基板 700 波長変換レーザビーム 701 波長変換レーザビーム 702 波長変換レーザビーム 703 波長変換レーザビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 達樹 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ装置から発生されたレーザビーム
    を非線形素子でなる波長変換素子により波長変換して入
    射光と波長の異なる波長変換レーザビームを取り出す波
    長変換レーザ装置において、上記波長変換素子の近傍ま
    たは側面に、入射光に対して全反射で波長変換されたレ
    ーザビームに対して全透過である波長選択反射手段と、
    この波長選択反射手段により全反射されたレーザビーム
    を再び上記波長変換素子に向けて全反射させる全反射手
    段とを備え、その組み合わせにより、上記波長変換素子
    に導入したレーザビームを、波長変換素子内を複数回往
    復させ、往復する光路の複数箇所から、波長変換された
    レーザビームを選択的に外部に取り出すことを特徴とす
    る波長変換レーザ装置。
  2. 【請求項2】 レーザ装置から発生されたレーザビーム
    を非線形素子でなる波長変換素子により波長変換して入
    射光と波長の異なる波長変換レーザビームを取り出す波
    長変換レーザ装置において、上記波長変換素子の近傍ま
    たは側面に、入射光に対して全反射で波長変換されたレ
    ーザビームに対して全透過である波長選択反射手段と、
    この波長選択反射手段により全反射されたレーザビーム
    を再び上記波長変換素子に向けて全反射させる全反射手
    段とを備え、その組み合わせにより、上記波長変換素子
    に導入したレーザビームを、波長変換素子内を複数回往
    復させ、往復する光路の複数箇所から、波長変換された
    レーザビームを選択的に外部に取り出すと共に、上記複
    数箇所から外部に取り出されるレーザビームが互いに重
    なりを持つように制御するレーザビーム制御手段を備え
    たことを特徴とする波長変換レーザ装置。
  3. 【請求項3】 レーザ装置から発生されたレーザビーム
    を非線形素子でなる波長変換素子により波長変換して入
    射光と波長の異なる波長変換レーザビームを取り出す波
    長変換レーザ装置において、上記レーザビームの光路上
    に複数個の波長変換素子を配置し、これら各波長変換素
    子間に入射光に対して全透過で波長変換されたレーザビ
    ームに対して全反射である波長選択反射手段を備え、上
    記各波長変換素子により波長変換されたレーザビームを
    複数箇所から選択的に外部に取り出すことを特徴とする
    波長変換レーザ装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1ないし3の何れかに記載さ
    れた波長変換レーザ装置により、複数箇所から外部に取
    り出されたレーザビームを、それぞれ別に用意した複数
    の光ファイバーまたは一つの光ファイバーに入射させ
    て、互いに近接したまたは合成された一つのレーザビー
    ムとし、このレーザビームを用いてレーザプロセシング
    を行うことを特徴とする波長変換レーザプロセシング装
    置。
  5. 【請求項5】 パルス状のレーザビームを発生するレー
    ザ装置から発生されるレーザビームを非線形素子でなる
    波長変換素子により波長変換して入射光と波長の異なる
    複数の波長変換レーザビームを発生させ、これら複数の
    波長変換レーザビームを互いに近接または合成するとと
    もに、上記レーザビームのパルス波形、パルス周波数、
    または上記パルスレーザビームが上記波長変換素子中を
    通過する時間間隔を制御して、上記複数の波長変換レー
    ザビーム波形が時間的に重なる部分を持つように調整す
    ることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の
    波長変換レーザ装置および波長変換レーザプロセシング
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004125943A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Sony Corp 波長変換装置
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JP2008180760A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Seiko Epson Corp 光源装置、照明装置、モニタ装置、及び画像表示装置

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