JPH0643251Y2 - 建設機械の旋回装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、油圧ショベル等の建設機械の旋回装置に関
する。

［従来の技術］ 第３図は油圧ショベルの一例を示し、無限軌道式の走行
体１の上部には旋回輪３を介して旋回体２が旋回自在に
装架されている。旋回体２の前部には作業機５が取付け
られており、一側方部には運転室４が設置されている。

第４図に示すように、旋回装置の構成要素である油圧モ
ータ６のハウジング７とリングギヤ８の上面部とは互い
に結合されている。第５図は油圧モータ６のハウジング
７のフランジ7aとリングギヤ８との結合部を示し、フラ
ンジ7aにはレベルゲージ９用のパイプ10がねじ込まれて
いる。フランジ7aとリングギヤ８との合わせ面部にはＯ
リング11が取付けられており、レベルゲージ９を挿入し
た穴の合わせ面部にはＯリング12が取付けられている。

［考案が解決しようとした課題］ 上述したように、従来の旋回装置では、レベルゲージ９
用のパイプ10を油圧モータ６のフランジ7aにねじ込みに
より取付けているため、レベルゲージを挿入させる穴の
まわりのフランジ7aとリングギヤ８との合わせ面にシー
ル（Ｏリング）12を設ける必要がある。

この考案は、これにかんがみてなされたもので、前記の
Ｏリング12を容易に省くことができる旋回装置を提供す
ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するため、この考案は、油圧モータの
フランジにレベルゲージ用のパイプを遊嵌させる穴を設
けるとともに、フランジの下面部に、一端が前記穴につ
らなり他端がフランジの外周に開口する切欠き部を設
け、穴を貫通させたパイプをリングギヤの上面側部にね
じ込みにより直接取付けたことを特徴とする。

［作用］ この構成により、穴のまわりのフランジとリングギヤと
の合わせ面にシールを設ける必要がなくなり、また、ハ
ウジングのパイプ用の穴に水がたまるのを防ぐことがで
きる。

［実施例］ 以下、この考案の一実施例を第１図および第２図により
説明する。両図において、第５図と同じ符号をつけたも
のは、同じもの、もしくは相当するものを表わす。

油圧モータのハウジング７のフランジ7aには、レベルゲ
ージ９用のパイプ10の外径より大きな穴13が設けられて
おり、フランジ7aの下面部には、一端が穴13につらなり
他端がフランジ7aの外周に開口する水抜き用の切欠き14
が設けられている。穴13に遊嵌させたパイプ10はリング
ギヤ８の穴にねじ込みにより取付けられている。

パイプ10はリングギヤ８に直接ねじ込まれているので、
そのまわりのフランジ7aとリングギヤ８との合せ面にＯ
リングを設ける必要がない。また、切欠き14があるので
穴13に水がたまることがなく、パイプ10のねじ込み部を
通して旋回装置の内部に水が侵入することがない。

［考案の効果］ 以上説明したように、この考案によればレベルゲージ用
の穴部のシールが不要となり、したがって、リングギヤ
の外径を小さくすることができる。また、フランジに設
けた水抜き用の切欠きより、パイプ部から旋回装置内部
へ水が浸入するのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す断面側面図、第２図
は第１図のII−II断面図、第３図は油圧ショベルの一例
を示す側面図、第４図は旋回装置の油圧モータ部を示す
断面側面図、第５図は従来のレベルゲージ用パイプの取
付け部分を示す断面側面図である。 ６……油圧モータ、７……ハウジング、7a……フラン
ジ、８……リングギヤ、９……レベルゲージ、10……パ
イプ、11……Ｏリング、13……穴、14……切欠き

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】油圧モータのフランジの下面部とリングギ
   ヤとの上面部とを結合させる建設機械の旋回装置におい
   て、油圧モータのフランジにレベルゲージ用のパイプを
   遊嵌させる穴を設けるとともに、前記フランジの下面部
   に、一端が前記穴につらなり他端がフランジの外周に開
   口する切欠きを設け、穴を貫通させたパイプをリングギ
   ヤの上面側部にねじ込みにより直接取付けたことを特徴
   とする旋回装置。