JPH0643195Y2 - 編機の選針装置 - Google Patents

編機の選針装置

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JPH0643195Y2
JPH0643195Y2 JP6213489U JP6213489U JPH0643195Y2 JP H0643195 Y2 JPH0643195 Y2 JP H0643195Y2 JP 6213489 U JP6213489 U JP 6213489U JP 6213489 U JP6213489 U JP 6213489U JP H0643195 Y2 JPH0643195 Y2 JP H0643195Y2
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needle
knitting needle
knitting
shank
carriage
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JP6213489U
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Inventor
克行 大橋
直人 宮島
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シルバー精工株式会社
柏崎シルバー精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は,編針のシャンクの後方部分に,キャリジに設
けたマグネットと電磁コイルとを作用させ,編針を選別
するようにした編機の選針装置に関するものである。
「従来の技術」 従来,この種の装置として,編針のシャンクの後方部分
にマグネットを吸磁させるようにしたものとして,例え
ば特公昭39−25454号公報が知られている。
「考案が解決しようとする課題」 従来見られた上記公報の装置は,まず蝶形レバーを第1
位置から第2位置に移動させ,カム板を編針シャンク直
下に降下させた後に,マグネットで編針を吸着させ,こ
れらの編針とカム板の凸面及び凹面とのそれぞれの係合
で低位及び高位に分けられ,その後選針カムでこれらの
編針がそれぞれ別コースに選別される構成であった。
しかしこの装置では,複数の蝶形レバーやカム板を必要
とするため,構造が複雑化すると共に,特にこれらの部
材をその都度,手操作等で作動させなければならず,操
作上において非常な手間を要し,選針の高速化及び自動
化の面で問題が多かったのである。
そこで本考案は,上述したような従来の問題点に鑑み,
構成が簡単でしかも選針作用の高速化及び自動化が可能
で,工業用編機においても適用できるような編機の選針
装置を提供するものである。
「課題を解決するための手段」 本考案は,キャリジの前方中央部裏面に編針押下部材
を,又この上面側にはマグネットと電磁コイルを設ける
と共に,この後方中央部裏面側に設けた選針部材の左右
には編針のシャンクの後方部分を,押下上昇位置の低位
置よりさらに高位置に上昇させる昇降カム面と,この高
位置に保持する上昇保持面と,更にこの選針部材の前方
中央部には,上記電磁コイルへの通電による励磁で,マ
グネットによる編針の後方部分の吸着を解除し,低位置
に復帰動させるべく開口した下降許容部と,当該下降許
容部の左右には,この低位置の編針のシャンク終端部と
係合して,当該編針を前進させる前進カム部とをそれぞ
れ形成するようにしたものである。
「作用」 本考案は,編針押下部材によるバットの下方への押し下
げによって,押下上昇位置の低位置に上昇した編針シャ
ンクの後方部分を,まず選針部材の昇降カム面でさらに
高位置に上昇させ,上昇保持面で当該位置に保持された
編針のシャンクの後方部分を,マグネットで吸着させる
と共に,電磁コイルへの通電による励磁によってこの吸
着が解除され,低位置に復帰動した編針に対しては,こ
の終端部が前進カム部との係合によって前方に進出され
ることにより選針するようにしたものである。
「実施例」 次に本考案について図面を参照して詳細に説明する。
1は前後に対向設置した針床のうちの,一方の針床2上
を摺動自在に装架されたキャリジで,このキャリジ1の
キャリジ台板3裏面には,編針4のバット5を案内する
通路(図示せず)を形成すると共に,例えば多色編込み
模様編,各種のゴム編,タック編,或はすべり目編等の
編成を可能とする編成諸カム(図示せず)が,中央部を
中心に左右対称に配置されている。
6は針床2下面の前部下方に設けた取付部7より基部を
支持され,自由端を後部上方に蹴上げた多数の板バネで
あって,その一片づつが編針4の下方から係合し,常に
上方に付勢し支持している。
8は編針4のシャンク9の後方部分の下面で係合し,下
方で支持する針受部である。
10は,第1図に示すようにキャリジ台板3の左右上部
に,ネジ11で後方部分を固着し,前方部分は上方に起立
折曲した水平部をナット12で締着し,上下の取付高さ位
置が調節自在な調節ネジ13を設けるようにした支持部材
である。
この調節ネジ13の下端には,下向きに開口し前,後支持
部14a,14b及び左,右支持部14c,14dを各々一体形成した
取付片14が設けられており,15はこれら前後,左右支持
部14a〜14dに囲まれて設置したマグネットで,上下にそ
れぞれN極,S極の磁極を形成している。
16は,キャリジ台板3の下方にスペーサ17を介してネジ
18で固着した非磁性体の取付プレートで,この取付プレ
ート16と前記取付片14との間には,上下より後記取付ネ
ジ20,21で挟着する形でコイルを巻装した電磁コイル19
が設けられている。
そして,この電磁コイル19の鉄心19aの上端部には,取
付ネジ20を螺合し,この取付ネジ20の鍔部20aの上面
が,前記マグネット15の底面と係合して当該マグネット
15を支持している。又この鉄心19aの下端部には,取付
ネジ21を取着している。
これらの取付ネジ20,21は,強磁性体で構成されると共
に,取付ネジ21の鍔部21aに接極部21bが突出形成され,
この接極部21bは前記取付プレート16の前方に穿設の長
孔16aに嵌合し,かつこの下面は取付プレート16の下面
より僅かに突出している。
従って,上記電磁コイル19及びマグネット15は,取付ネ
ジ20,21を介して取付プレート16によって,下方を支持
されており第1図に示すように,調節ネジ13,マグネッ
ト15,電磁コイル19の鉄心19aを結ぶ中心線S−Sは,や
や斜め右側(内側)に向けて傾斜した形で設定してい
る。
22は,全体平面形状が略T字状の非磁性体で形成され,
キャリジ1の後方中央部裏面側に設けられた選針部材
で,この選針部材22は,取付プレート16の下方において
スペーサ23を介して,前記ネジ18でキャリジ台板3に後
方部分を固着している。
そしてこの選針部材22の前方部分には,第2図に示すよ
うに左右側部に,それぞれ下向きに傾斜した昇降カム面
22aが形成されると共に,これらの昇降カム面22aの間に
は,水平面状の上昇保持面22bが形成されている。
更に,選針部材22の前方中央部で,前記電磁コイル19に
対応する下方位置の上記上昇保持面22bには,第3図に
示すように前側より後側に向けて開口した下降許容部22
cが形成されている。
そして,この下降許容部22cを中心として左右位置に
は,前方に向けて約編針1本分の幅で,編針4の後記傾
斜面27の角度と同角度の,やや急な角度で傾斜した前進
カム部22dと,これに続いて約編針6本分の幅で,しか
も緩い角度で前方に向けて傾斜して形成の前進カム部22
eとが対称に形成されている。
24は,板状の編針押下部材で,この編針押下部材24は,
前記選針部材22に対応する前方裏面側に,第3図に示す
ようにキャリジ1の摺動方向と同方向に細長く形成さ
れ,キャリジ台板3にネジ25で固着している。
そしてこの編針押下部材24は,第2図で示すように上記
ネジ25で固着された固着部24aと,この固着部24aより下
側に向けて傾斜した傾斜部24bと,更にこの傾斜部24bに
続いて水平状のバット押圧部24cとで左右対称に形成さ
れている。
前記編針4のシャンク9の終端部上面には,盛り上った
形状の膨出部26が形成されると共に,この終端には左右
中心側に向けて傾斜した傾斜面27が形成されている。
本実施例は以上のように構成され,以下に編針の選針作
用について説明する。
まずキャリジ1を第2図で左方向(第3図では下方向)
に摺動させると,板バネ6によって常には第1図一点線
位置の原位置に保持されて,針溝2aより突出したバット
5は,キャリジ1裏面の図示しない導入案内通路を経
て,選針通路に案内されることにより,このバット5は
編針押下部材24の下方位置に到達される。
その後当該バット5は,第2図に示すように編針押下部
材24の固着部24aの下を通過した後,傾斜部24bで板バネ
6の付勢に抗して下方に押し下げられつつ,水平状のバ
ット押出部24cの始端に達する。
そしてこのバット押圧部24cによって,第1図の実線位
置の状態にバット5が押し下げられるので,この編針4
のシャンク9の後方部分は,同図の実線位置より一点鎖
線位置の押下上昇位置まで上昇される。その後,このシ
ャンク9が押下上昇位置の状態において,この終端部分
が,第2図に示すように選針部材22の昇降カム面22aの
傾斜面に沿ってさらに上方に変移され,上昇保持面22b
で高位置に達した段階で,この上昇保持面22bと取付プ
レート16との間を横進案内される。その後,案内された
編針4の膨出部26が,取付ネジ21の接極部21bの位置す
る下方に到達すると,マグネット15の発生する磁束によ
って,この膨出部26は接極部21bに吸着されるので,こ
のシャンク9の後方部分は,上昇保持面22b上の高位置
を吸着保持された状態で移動される。
そして,吸着された状態のこの編針4の膨出部6が,選
針部分22の中央部分の下降許容部22cに達し,模様選針
信号によって電磁コイル19に通電され励磁された時に
は,前記マグネット15の磁束が打ち消されるため,この
吸着が解除され,下降許容部22cより第2図のように,
このシャンク9の後方部分が押下上昇位置の低位置に,
この弾性力で下降される。
又,上記模様選針信号によって電磁コイル19への通電が
なく非励磁の時は,吸着作用を維持し引続き高位置を保
持したまま,下降保持面22c上を横切る形で,上昇保持
面22b上を進行する。
低位置に降下されたシャンク9の後方部分は,この終端
の傾斜面27が,急な傾斜縁の前進カム部22dに衝当し,
この前進カム部22dで少し前進された後,引続き緩やか
な傾斜縁の前進カム部22eによって,ゆっくりと前方に
向けて変位される。
このように低位置の編針4は,このバット5が前方位置
(第1図二点鎖線位置)に選別されると共に,一方高位
置を維持した編針4は,上昇保持面22bを通過後,他側
の昇降カム面22aを経て,このバット5が後方位置(第
1図実線位置)にとどまるので,これにより編針4の前
後の選別が終了し,その後はこれら前後に選別された編
針4は,共に編針押下部材24を通過し,再び板バネ6の
付勢力で原位置に復帰動され,キャリジ1の図示しない
編成通路内を案内される。
又,キャリジ1の中央部の前後にそれぞれ単体の編針押
下部材24及び選針部材22が設けられているので,キャリ
ジ1の復帰動にも,上述した往動時と同様の編針4の選
別作用が行われる。
なお本実施例では,接極部21bが編針4のシャンク9の
膨出部26に吸着されるが,この膨出部26をなくしてこの
シャンク9の終端部分の上面に直接吸着されるようにし
ても良い。
「考案の効果」 以上詳述したように,本考案によれば編針押下部材で上
昇された押下上昇位置の低位置の編針のシャンクの後方
部分を,キャリジの摺動に関連して選針部材の昇降カム
面でさらに上昇させ,この上昇保持面で高位置を保持し
た後,マグネットの磁束で吸着させると共に,電磁コイ
ルの通電による励磁で,この磁束を打ち消してこの部分
の吸着を解除させ,この下降許容部より当該編針の弾性
力で低位置に復帰動させ,この低位置の編針は,このシ
ャンクの終端部と前進カム部との係合によって,前進さ
れて前方に選別されるようにしたので,従って,本考案
ではこれらの選針部材,マグネット及び電磁コイルとい
った簡単な構成でもって,選針の高速化と自動化が可能
となるものである。
特に,本考案ではキャリジの中央部前後に,それぞれ編
針押下部材及び選針部材を設けたことにより,キャリジ
の往復動のいずれの場合にも,これらの部材で選針が行
われる(双方向選針)ので,構成の簡単化を一層はかる
ことができる。
又,この選針装置では,編針の弾力性(バネ性)を利用
し,しかもいわゆる電磁開放型を採用したので応答性に
優れ,電磁コイルの通電時間は,例えば1mmsec以下でも
良いので,キャリジの摺動スピードに追随した高速選針
が可能となり,工業用編機の選針装置としても最適であ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すもので,第1図は針床上の
キャリジの右側要部側面図,第2図は選針作用を示すキ
ャリジ正面要部説明図,第3図は同じく平面側の要部説
明図,第4図は編針の後方部分を説明する側面図,第5
図及び第6図は同じくこの平面図及び裏面図である。 1……キャリジ,2……針床,4……編針,5……バット,9…
…シャンク,15……マグネット,19……電磁コイル,22…
…選針部材,22a……昇降カム面,22b……上昇保持面,22c
……下降許容部,22d,22e……前進カム部,24……編針押
下部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の編針を装架した針床上を,摺動自在
    に設けたキャリジの前方中央部裏面側には,編針のバッ
    トとの係合により,バネの付勢に抗して当該編針を下方
    に押し下げるようにした編針押下部材を,上記摺動方向
    に細長く設けると共に,この編針押下部材に対応位置し
    た上記キャリジの後方中央部裏面側には,当該編針押下
    部材の押し下げで上昇した編針のシャンクの後方部分の
    下面と係合して,この後方部分を押下上昇位置の低位置
    よりさらに上昇させるべく,左右位置にそれぞれ傾斜し
    て形成の昇降カム面と,この昇降カム面によって上昇さ
    れた編針の当該後方部分を,高位置に保持すべく平面状
    に形成の上昇保持面とを有する選針部材を設け,又,こ
    の選針部材に対応したキャリジ上面側には,上記上昇保
    持面による高位置の編針のシャンクの後方部分の上面に
    対して吸着作用を行うマグネットと,通電による励磁に
    よって当該マグネットによる編針との吸着を解除し,高
    位置の編針の後方部分を,この弾性力によって上記押下
    上昇位置の低位置に復帰させる電磁コイルとを設けると
    共に,更に前記選針部材の前方中央部には,上記電磁コ
    イルの励磁による編針の高位置から低位置への復帰動の
    下降を許容すべく,上記上昇保持面を開口した下降許容
    部と,当該下降許容部の左右にはこの下降され低位置の
    編針のシャンクの終端部と係合可能で,当該編針をこの
    係合で前進させるべく前方に向けて傾斜した前進カム部
    とを形成するようにしたことを特徴とする編機の選針装
    置。
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JPH031991U JPH031991U (ja) 1991-01-10
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