JPH0643128Y2

JPH0643128Y2 - 眼鏡付帽子

Info

Publication number: JPH0643128Y2
Application number: JP1990083555U
Authority: JP
Inventors: 寿彦永市
Original assignee: 寿彦永市
Priority date: 1990-08-06
Filing date: 1990-08-06
Publication date: 1994-11-09
Anticipated expiration: 2004-11-09
Also published as: JPH0440722U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、必要時に眼鏡を使用位置に起こして手元を見
ることができるようにした眼鏡付帽子に関するものであ
る。

（考案の背景）近年、種々のスポーツが盛んになり、あらゆる世代の人
々がスポーツを楽しんでいる。その中でも、ゴルフは特
に中年以上の人々に愛好されている。ゴルフは、競技の
途中で自らスコアを記入するという点で他のスポーツと
異なっているが、近くが見にくい老眼世代の人々にとっ
てスコア記入は煩わしいものである。

（考案が解決しようとする課題）眼鏡を着用している人にとって、スポーツ競技中激しい
身体の動きにつれて眼鏡がずれる、発汗によって眼鏡が
ずれる、曇る等、非常に不便で煩わしいことが多い。

特に、普段眼鏡を着用しない人にとっては、例えばゴル
フの競技中、眼鏡を持ち歩き、使用の都度ポケットから
眼鏡を取り出して着用し、スコアを記入し、再びポケッ
トに戻すという一連の動作は非常に面倒で煩わしいもの
である。

それならば、競技中常時眼鏡を着用すればよい訳である
が、普段眼鏡を着用しない人にとっては、まず眼鏡を着
用することに大きな抵抗感があり、視野にフレームが入
って鬱陶しく、しかも老齢者になると視野の変化に対し
て眼鏡が対応し難く遠近両用眼鏡を必要とすることが多
い。さらには、眼鏡を入れておくポケットのある衣類を
いつも着用しなければならないという不便がある。

（課題を解決するための手段）本考案は前記問題点を解決する手段として、中央部の接
続片とその接続片の両側に挿入されその挿入深さを調節
することのできる二つの棒状部と各棒状部の端部に設け
られ庇に挟み付けられる挟持部とからなる掛け留め具、
およびこの掛け留め具の棒状部と係合されて眼鏡枠を退
避位置および使用位置で静止保持することのできる眼鏡
枠保持片を有する眼鏡枠を備えることを特徴とする眼鏡
付帽子を提供するものである。前記接続片は例えばゴム
製で管状である。

眼鏡枠に取り付けられた眼鏡枠保持片は、掛け留め具の
棒状部を嵌挿し、眼鏡枠を退避位置および使用位置で静
止保持するために、例えば弾性体で眼鏡枠保持部挿通部
を有し弾性抵抗を利用することが好ましい。また掛け留
め具の棒状部は中心からの半径寸法が少なくとも２箇所
以上で大きくなる、例えば長円形あるいは四角形の断面
形状であることが好ましい。

掛け留め具は庇裏面に固定するために、例えば接続片に
挿入された２本の針金（金属製の棒状体）の各端部を２
箇所以上で折り曲げてクリップ状の挟持部とし、庇を挟
み付けることが好ましい。

眼鏡枠には例えば老眼レンズが装填される。

（作用）本考案の眼鏡付帽子によると、例えばゴルフの競技中に
おいて、スコア記入時に帽子の庇表面に取り付けた眼鏡
を眼前に垂下するように使用位置に下げると、棒状部が
眼鏡枠保持片による静止位置で安定固定され、眼鏡枠は
使用位置で保持される。また、競技中は眼鏡を待避位置
に上げておけば、当該位置で眼鏡枠がそのまま保持され
る。

したがって、スコア記入の度に眼鏡を着用する煩わしさ
からも、常時眼鏡を着用する煩わしさからも開放され
る。

また、眼鏡全体をプラスチックで形成しておけば、軽量
であるから静止時の安定性がよく、競技中の激しい身体
の動きを妨げることもない。

また、掛け留め具の挟持部を庇に挟み付ける位置を容易
に変更することができ、眼とレンズの距離を調節でき
る。また、接続片によって掛け留め具の長さを調節でき
るので、庇の寸法にかかわらず適用できる。

（実施例）次に、本考案の眼鏡付帽子の具体的な実施例ついて図と
ともに説明する。

帽子は固い庇付のものを、眼鏡は枠とレンズが一体とし
た形状のプラスチック製のものを用いる。

本実施例では、掛け留め具（２）は針金状の金属製棒状
部（11），（11）〔断面円形〕が接続片（10）に挿入さ
れてなり、各端部が２箇所以上（ただし断面偏平な形状
にした場合はこの限りではない）で折り曲げられてクリ
ップ状の挟持部（８）とされ、その弾性によって庇
（１）に挟み付けられている。

接続片（10）はゴム製（軟質の合成樹脂を含む）で管状
である。棒状部（11）は接続片（10）に任意の深さで挿
入でき、庇（１）の幅に合わせて掛け留め具（２）の長
さを調節することができる。

掛け留め具（２）の棒状部（11）は断面が長円形であ
り、眼鏡枠保持片（９）の掛け留め具挿通部（12）は円
形である。

柔軟性のある弾性体からなる眼鏡枠保持片（９）の掛け
留め具挿通部（12）に棒状部（11）を所定の位置まで挿
入し、弾性体の弾性抵抗により老眼レンズの装填された
眼鏡枠（３）を使用位置および退避位置にて静止保持で
きる。

本実施例においては、棒状部（11）の断面が円形であっ
たが、変形例として棒状部（11）の断面が中心からの半
径寸法が少なくとも２箇所以上で大きくなる、例えば長
円形あるいは四角形であってもよい。長円形あるいあ四
角形の場合、眼鏡枠保持片がより強力に保持されるとい
うメリットがある。

（考案の効果）本考案の眼鏡付帽子を着用すれば、直接眼鏡を掛けるこ
となく必要時に簡単に眼鏡を用いて手元を見ることがで
きる。しかも、眼鏡を使用しない場合は庇に沿わせてお
けばよく、眼鏡は軽量なものを用いられるから激しい身
体の動きを妨げない。

また、老眼鏡に適用して中高年者が住宅，工場、各施設
において作業帽をつけたままで小さな計器の読み取りが
できるようにし、中高年者の仕事場での作業を容易にし
職場定着に貢献することができる。またゴルフのスコア
カードの記入も容易になる。また、ゴルフ以外にも、眼
鏡をサングラス、近視用に置き換えることにより、他の
スポーツやレジャーにも利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案による眼鏡付帽子の具体的
実施例を説明するための図面であり、第１図は眼鏡付帽
子の斜視図、第２図は側面図である。（１）……庇（３）……眼鏡枠（２）……掛け留め具（８）……挟持部（９）……眼鏡枠保持片（10）……接続片（11）……棒状部（12）……掛け留め具挿通部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中央部の接続片とその接続片の両側に挿入
されその挿入深さを調節することのできる二つの棒状部
と各棒状部の端部に設けられ庇に挟み付けられる挟持部
とからなる掛け留め具、およびこの掛け留め具の棒状部
と係合されて眼鏡枠を退避位置および使用位置で静止保
持することのできる眼鏡枠保持片を有する眼鏡枠を備え
ることを特徴とする眼鏡付帽子。
【請求項２】前記掛け留め具の棒状部は中心からの半径
寸法が少なくとも２箇所で大きくなる断面形状を有する
請求項１に記載の眼鏡付帽子。
【請求項３】前記眼鏡枠には老眼レンズが装填される請
求項１または２のいずれかに記載の眼鏡付帽子。