JPH0642276B2 - 電子キヤツシユレジスタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、販売商品の商品コードや販売金額等の各販売
データを専用に入力するキャッシャーと客との間で合計
金額に対する決済処理を専用に行なうキャッシャーとの
二人のキャッシャーで一人の客に対する販売業務をおこ
なう電子キャッシュレジスタに関する。

［従来の技術］ 大規模スーパーマーケット等においては販売登録業務の
能率向上のために二人制の電子キャッシュレジスタが採
用されている。このような二人制の電子キャッシュレジ
スタにおいては、客が購入した商品を収納した籠を載置
するためのサッカー台に沿って、前方に登録専用のキャ
ッシャーが操作する登録用キーボードおよび品名，金額
（単価，合計金額）を表示する表示部等が設けられた登
録側装置を配置している。また、サッカー台の後方位置
には預／現計キー，商品券キー，カードキー等の合計金
額に対する各種の決済キーが配列されたキーボード，合
計金額や預り金額等を表示する表示部，現金を収納する
ドロワー，販売商品の品名や単価や合計金額をレシート
に印字出力するプリンタ等を内蔵する本体装置が配置さ
れている。そして、前方の登録側装置で販売商品の販売
データを順次入力し合計キーで合計金額を算出してお
き、後方の本体装置で先の合計金額に対する決済処理を
行なう。

また、スーパーマーケットのなかには、各電子キャッシ
ュレジスタで発生した各商品の販売データや合計金額等
からなる詳細のトランザクションデータ（取引データ）
を、そのままストア制御部（ＳＣ）に収集して売場全体
の販売管理および在庫管理を行なうようにしたシステム
を採用している場合がある。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記のようなトランザクションデータを
収集するシステムに採用される二人制電子キャッシュレ
ジスタにおいては次のような問題があった。すなわち、
一般に、このようなシステムに用いられている二人制電
子キャッシュレジスタにおいては、登録側装置で入力さ
れた各販売商品の販売データおよびこの登録側装置の合
計操作によって得られた合計金額をトランザクションデ
ータとしてストア制御部（ＳＣ）へ送信するようにして
いる。

したがって、ストア制御部（ＳＣ）においては、客が合
計金額を現金で支払ったのか、クレジットカードで支払
ったのか、商品券，クーポン券で支払ったのか、又は伝
票のみで決済したのかが全く把握できない。このように
合計金額に対する決済種類が直ちに把握できないので、
適確な販売管理を実施できない問題があった。

本発明はこのような事情に基づいてなされたものであ
り、その目的とするところは、登録側装置で発生した各
販売データを本体装置で決済キーの操作入力により合計
金額に対する決済の種類が指定され、それに応じたレシ
ート発行等の決済処理が終了するまで記憶しておき、決
済種類と共に外部制御部へ送出することによって、外部
制御部へ決済種類も付加した詳しいトランザクションデ
ータが送出でき、売場全体の迅速かつ適確な販売管理を
実施できる電子キャッシュレジスタを提供することにあ
る。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の電子キャッシュレジスタにおいては、第１図に
示すように、登録側装置１にて入力されてアイテムバッ
ファ２に格納された一人の客に対して販売した全販売商
品の販売データ及びトータルバッファに格納されたその
客に対して販売した全販売商品の合計金額データ等の外
部制御部３へ送出する各客毎のトランザクションデータ
を一時記憶するトランザクションバッファ４を設け、デ
ータ移送手段５によって登録側装置１における合計キー
操作に応動してアイテムバッファ２の記憶内容をトラン
ザクションバッファ４へ移送し、追加格納手段７によっ
て本体装置６における各決済キーのうちの１キーの操作
入力に応動してその操作入力された決済キーに対応する
決済種類のデータとトータルバッファ内の合計金額デー
タとをトランザクションバッファ４へ追加格納し、その
後データ送出手段８によって、この追加格納された後の
トランザクションバッファ４の記憶内容を一人の客に対
するトランザクションデータとして外部制御部３へ送出
するようにしたものである。

［作用］ このように構成された電子キャッシュレジスタであれ
ば、登録側装置で各販売商品の販売データを入力する
と、これ等の販売データはアイテムバッファへ格納され
る。そして、この登録側装置で合計操作するとアイテム
バッファに記憶された各販売データがトランザクション
バッファへ移送されるともに合計金額が算出される。そ
して、この合計金額に対する決済が客との間で行なわ
れ、本体装置における各決済キーのうちの１キーが操作
入力されると、その操作入力された決済キーに対応する
決済種類と合計金額がトランザクションバッファへ追加
格納される。そして、追加格納された後のトランザクシ
ョンバッファの記憶内容が一人の客のトランザクション
データとして外部制御部へ送出される。したがって、ト
ランザクションデータには各販売データと合計金額およ
び決済種類が含まれる。

［実施例］ 以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する 第２図は実施例の二人制電子キャッシュレジスタを３台
用いた場合の配置図である。すなわち、図中１１は客１
２が購入した商品を収納した籠を置くサッカー台であ
る。そして、このサカー台１１の片側に沿って前方位置
に登録専用のキーボード１３と表示部１４とからなる登
録側装置１５が配置され、後方位置に本体装置１６が配
置されている。また、各本体装置１６は伝送路１７にて
外部制御部としての１台のストア制御部（ＳＣ）１８に
閉ループに接続されている。

そして、登録側装置１５は前方キャッシャー１９が操作
し、本体装置１６は後方キャッシャー２０が操作する。
また、客１２は前方キャッシャー１９にて各購入商品の
登録を行なってもらった後、サッカー台１１に沿って前
方へ進み、後方キャッシャー２２０にて合計金額に対す
る決済を行なってもらう。すなわち、代金を現金で支払
ったり、クレジットカードで支払ったりする。

前記ストア制御部１８には、各二人制電子キャッシュレ
ジスタに対して各種指令を入力したり、このストア制御
部１８を操作するためのキーボード２１，各二人制電子
キャッシュレジスタから入力されたトランザクションデ
ータを記録するフロッピーディスクドライブ装置（ＦＤ
Ｄ）２２，各種データを表示するＣＲＴ表示部２３，編
集整理された各種データを印字出力するプリンタ２４等
が接続されている。

前記本体装置１６は第３図に示すように構成されてい
る。すなわち、筺体２５の前面に各種決済用キーが配列
されたキーボード２６が設けられ、上部に合計金額，預
り金，釣銭等を表示する表示部２７，上面に客用の表示
部２８が設けられており、キーボード２６に隣接してレ
シート発行口２９が形成されており、下部に現金を収納
するドロワー３０が設けられている。また、前記キーボ
ード２６には預り金額等を置数するための置数キー３
１，客が現金で代金を支払う場合に操作する預／現計キ
ー３２，商品券で支払う場合に操作する商品券キー３
３，クーポン券で支払う場合に操作するクーポン券キー
３４，クレジットカードで支払う場合に操作するカード
キー３５等の各種決済キーの他に、各種業務を選択設定
するコントロールキー３６が配列されている。さらにこ
のキーボード２６上には後述するアイテムバッファの合
計金額を呼出す呼出キー３７が設けられている。

一方、登録側装置１５には、第４図に示すように、筺体
に置数キー，合計キー等の登録専用キーが配列された登
録専用のキーボード１３と、品名，単価，合計金額等を
表示する表示部１４と、この表示部１４の裏側の図示し
ない客用の表示部とが設けられている。

第５図は二人制電子キャッシュレジスタの概略構成を示
すブロック図である。図中３８は入力した各データに対
して各種演算処理を実施する制御部であり、この制御部
３８は、システムバス３９を介して、登録側装置１５の
キーボード１３の登録用キーボードＩ／Ｆ（インターフ
ェース）４０，本体装置１６のキーボード２６の決済用
キーボードＩ／Ｆ（インターフェース）４１，登録側装
置１５の表示部１３および客用の表示部４２の登録用表
示制御部４３，本体装置の各表示部２７，２８の決済用
表示制御部４４，レシートおよびジャーナルへ品名，販
売金額，合計金額，預り金額，釣銭等を印字出力するプ
リンタ４５の印字制御部４６，伝送路１７を介してスト
ア制御部１８に接続された伝送Ｉ／Ｆ４７等を制御す
る。

ここに、伝送路１７及び伝送Ｉ／Ｆ４７は伝送手段を構
成する。

また、前記制御部３８は、登録側装置１５のキーボード
１３から入力された部門コード，商品コード，置数デー
タ等を一時格納する登録キーバッファ４８，一人の客に
対して販売した各商品の品名、販売金額，販売個数等の
販売データを順次格納していくアイテムバッファ４９，
アイテムバッファ４９に記憶された各販売データの合計
金額を一時格納するトータルバッファ５０，本体装置１
６のキーボード２６からキー入力された預り金額および
各種決済種類等を一時記憶する決済キーバッファ５１，
レシートおよびジャーナルへ印字出力する印字データを
一時記憶する印字バッファ５２，アイテムバッファ４９
の記憶内容（販売データ）と決済キーバッファ５１の記
憶内容（決済種類および合計金額）とを一時記憶するト
ランザクションバッファ５３等の各種バッファが形成さ
れたＲＡＭ等の記憶部を制御する。

しかして、前記制御部３８は登録側装置１５のキーボー
ト１３または本体装置１６のキーボード２６からキー信
号が入力すると第６図の流れ図に従って登録処理を実行
するように構成されている。すなわち、キー信号が入力
されると、先ずＰ１にて登録側装置１５のキーボード１
３からのキー信号であるか、本体装置１６のキーボード
２からのキー信号であるかを調べる。そして、登録側装
置１５からのキー信号であれば、Ｐ２にてそのキー信号
が各販売商品の各販売データの入力操作終了を示すキー
信号であることを確認する。そして、入力された商品コ
ード（品名），販売金額，販売個数等の一つの商品に対
する販売データを表示部１４，４２へ表示するとともに
アイテムバッファ４９へ格納する。なお、単品の登録終
了を示すキーでなければ入力キー情報を登録キーバッフ
ァ４８へ一旦格納しておく。

Ｐ３にて登録側装置１５から入力されたキー信号が合計
キーのキー信号であれば、一人の客に販売した全商品の
販売データの入力操作が終了したと判断して、アイテム
バッファ４９に格納された各販売データの合計金額を算
出して表示部１４，４２に表示するとともにトータルバ
ッファ５０へ格納する。そして、Ｐ４にて本体装置１６
が先の客に対する決済処理を終了してイニシャル状態に
なっていることを確認すると、アイテムバッファ４９の
各販売データを印字バッファ５２へ格納する。そして、
レシートおよびジャーナルに印字バッファ５２の各販売
データを印字出力する。その後、アイテムバッファ４９
の各販売データをトランザクションバッファ５３へ移送
する（データ移送手段）。

Ｐ１にて入力したキー信号が登録側装置１５のキーボー
ト１３でなくて本体装置１のキーボード２６からのキー
信号であれば、そのキー信号種類を調べる。そしてＰ５
にて呼出キー３７のキー信号であれば、決済業務が開始
されたと判断して、トータルバッファ５０に記憶された
合計金額を表示部２７，２８へ表示する。

また、Ｐ６にてキー信号が預／現計キー３２，商品券キ
ー３３，クーポン券キー３４，カードキー３５等の各種
決済キーであれば、その決済種類と合計金額とをトラン
ザクションバッファ５３へ先の各販売データに追加格納
する（追加格納手段）。そして、印字バッファ５２，プ
リンタ４５を介してレシートおよびジャーナルに決済種
類および合計金額を印字出力する。そして、レシートを
切断発行するとともに、トランザクションバッファ５３
に記憶された決済種類，合計金額，各販売データからな
る一人の客に対するトランザクションデータを第７図に
示す電文フォーマット５４に組込んで伝送路１７を介し
てストア制御部１８へ送出する（データ送出手段）。

なお、Ｐ６にて入力したキー信号が前述の決済キーでな
く、例えば置数キー３１であれば現金決済における預り
金額が入力されたと判断して、その預り金額を決済キー
バッファ５１へ格納するとともに表示部２７，２８へ表
示する。そして、この次に入力される預／現計キー３２
のキー入力操作に応動して釣銭を算出してレシートに合
計金額に加えて預り金額および釣銭を印字出力する。

このように構成された二人制電子キャッシュレジスタで
あれば、登録側装置１５のキーボード１３の各登録専用
キーにて入力された各販売商品の販売データはアイテム
バッファ４９へ順次格納される。そして、登録側装置１
５のキーボード１３の合計キーの操作によって、アイテ
ムバッファ４９の各販売データはそのままトランザクシ
ョンバッファ５３へ格納され、合計金額はトータルバッ
ファ５０へ格納される。また、その時点で本体装置１６
で先の客に対する決済業務が終了しておれば、レシート
にアイテムバッファ４９の各販売データが印字出力され
る。終了していなければ、その終了を待って印字出力さ
れる。

登録側装置１５で各購入商品の登録が終了した客は本体
装置１６へ進む。本体装置１６のキャッシャー２０がキ
ーボード２６の呼出キー３７をキー操作すると、この客
が支払うべき合計金額が表示部２７，２８に表示され
る。そして、客が指定した決済種類に対応する決済キー
３２〜３５をキー入力すると、その決済種類と合計金額
がトランザクションバッファ５３へ追加格納されるとと
もに、先の各販売データと共にトランザクションデータ
としてストア制御部１８へ送信される。

このように、ストア制御部１８には各二人制電子キャッ
シュレジスタにて一人の客に対する販売登録業務が終了
する毎に、各販売商品の品名又は商品コード，販売金
額，販売点数，合計金額，決済種類等を含む詳細なトラ
ンザクションデータが入力され、随時ＦＤＤ２２へ記録
されていく。したがって、売場の責任者は決済種類も含
んだ最新のトランザクションデータを常時把握すること
が可能である。その結果、売場全体の迅速かつ的確な販
売管理を実施できる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、登録側装置で発生
した各販売データを本体装置で決済キーの操作入力によ
り合計金額に対する決済の種類が指定され、それに応じ
たレシート発行等の決済処理が終了するまでトランザク
ションバッファにて記憶しておき、決済種類と共にスト
ア制御部等の外部制御部へ送出している。したがって、
外部制御部には決済種類も付加した詳しい最新のトラン
ザクションデータが入力されるので、売場全体の迅速か
つ適確な販売管理を実施できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電子キャッシュレジスタを示す図、第
２図乃至第７図は本発明の一実施例に係わる二人制電子
キャッシュレジスタを示す図であり、第２図は同実施例
の二人制電子キャッシュレジスタを３台用いた場合の配
置図、第３図は本体装置の外観図、第４図は登録側装置
の外観図、第５図は概略構成を示すブロック図、第６図
は動作を示す流れ図、第７図は電文フォーマットを示す
図である。 １１……サッカー台、１２……客、１３、２６……キー
ボード、１４，２７，２８……表示部、１５……登録側
装置、１６……本体装置、１７……伝送路、１８……ス
トア制御部、１９……前方キャッシャー、２０……後方
キャッシャー、３１……置数キー、３２……預／現計キ
ー、３３……商品券キー、３４……クーポン券キー、３
５……カードキー、３７……呼出キー、３８……制御
部、３９……システムバス、４５……プリンタ、４８…
…登録キーバッファ、４９……アイテムバッファ、５０
……トータルバッファ、５１……決済キーバッファ、５
２……印字バッファ、５３……トランザクションバッフ
ァ、５４……電文フォーマット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】各販売商品の販売データを入力するデータ
   入力手段及び一人の客に対して販売した各販売商品の合
   計金額の算出を指示する合計キーを設けてなる登録側装
   置と、この登録側装置とは異なる位置に配置され、前記
   合計金額に対する決済の種別に複数の決済キーを設けて
   なる本体装置とを備えるとともに、外部制御部との間で
   データ伝送を行う伝送手段を備え、前記データ入力手段
   により入力された一人の客に対して販売した各販売商品
   の販売データをアイテムバッファに一時記憶し、前記合
   計キーの操作入力により前記アイテムバッファに記憶さ
   れた全販売データの合計金額を算出してトータルバッフ
   ァに一時記憶し、前記各決済キーのうちの１キーの操作
   入力により前記アイテムバッファ内の全販売データ、前
   記トータルバッファ内の合計金額データ及び操作入力さ
   れた決済キーに対応する決済種類を示すデータが印字さ
   れたレシートを発行し、かつ前記アイテムバッファ内の
   全販売データ及び前記トータルバッファ内の合計金額デ
   ータをトランザクションデータとして前記伝送手段によ
   り前記外部制御部へ送出する電子キャッシュレジスタに
   おいて、 前記外部制御部へ送出する各客毎のトランザクションデ
   ータを一時記憶するトランザクションバッファと、前記
   登録側装置における合計キーの操作入力に応動して前記
   アイテムバッファ内の全販売データを前記トランザクシ
   ョンバッファへ移送するデータ移送手段と、前記本体装
   置における各決済キーのうちの１キーの操作入力に応動
   してその操作入力された決済キーに対応する決済種類の
   データと前記トータルバッファ内の合計金額データとを
   前記トランザクションバッファへ追加格納する追加格納
   手段と、この追加格納手段によりデータが追加格納され
   たトランザクションバッファの記憶内容をトランザクシ
   ョンデータとして前記伝送手段により前記外部制御部へ
   送出するデータ送出手段とを備えたことを特徴とする電
   子キャッシュレジスタ。