JPH0642237U - クリップ - Google Patents

クリップ

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JPH0642237U
JPH0642237U JP083000U JP8300092U JPH0642237U JP H0642237 U JPH0642237 U JP H0642237U JP 083000 U JP083000 U JP 083000U JP 8300092 U JP8300092 U JP 8300092U JP H0642237 U JPH0642237 U JP H0642237U
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clip
sheet material
clip body
sheet
elastic
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JP083000U
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敏春 中島
宏 長谷川
Original Assignee
敏春 中島
宏 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚のシート材を、別々に片手で着脱でき
るようにする。 【構成】 弾性を有する線材を、ほぼ密着状態で螺旋状
に巻いて、クリップ本体2を作る。クリップ本体2の上
下端部に、先端案内部材3および基端案内部材4をそれ
ぞれ取付ける。シート材6をクリップ本体2に突当てる
と、螺旋状の各ターンの間が開き、シート材6がクリッ
プ本体2に挿入されて保持される。異なるターン間に、
シート材6を別々に挿入するようにすれば、複数枚のシ
ート材6を、別々に片手で着脱できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、紙片等のシート材を挾むためのクリップに係り、特にシート材の着 脱を片手で行なうことができ、しかも複数枚のシート材を各別に着脱できるクリ ップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基端が枢着された一対の挾持片を、スプリングにより挾持方向に付勢し 、一対の挾持片の先端間で、シート材を挾持して保持するようにしたクリップは 、一般に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来のクリップにおいては、複数枚のシート材を同時に挾持するとともに 、取外す際にも、すべてのシート材を同時に取外すことを前提とし設計されてい るため、保持状態の安定性に主眼が置かれ、強力なスプリングが用いられている とともに、シート材保持部は一箇所しか存在しない。
【0004】 このため、シート材の着脱を片手で行なうことは極めて困難であるとともに、 仮え片手で操作できたとしても、複数枚のシート材を各別に着脱することは不可 能である。
【0005】 そこで、着脱を容易にする方法として一部では、マグネットの磁着力を利用し 、金属板とマグネットとの間でシート材を保持するようにしたクリップも提案さ れているが、保持すべきシート材の種類,厚さあるいは枚数等により保持力が大 幅に変化し、車内等で使用する場合には、走行時の振動によりシート材が落下す るおそれがあり、また各シート材を各別に着脱することはほぼ不可能である。
【0006】 本考案は、かかる現況に鑑みなされたもので、複数枚のシート材を片手でしか も各別に着脱でき、保持すべきシート材の枚数が変わっても、保持力が変化する ことがないクリップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記目的を達成する手段として、クリップを、設置部材と、この 設置部材に取付けられた紙片等のシート材を挾持して保持するクリップ本体とか ら構成し、かつクリップ本体に、複数のシート材保持部を設けるようにしたこと を特徴とする。
【0008】 そして、本考案においては、クリップ本体を、螺旋状をなす弾性線材で構成し 、その各ターン間をシート材保持部とすることが好ましい。この際、弾性線材の 各ターンは、ほぼ密着していることが好ましく、また弾性線材は、その周方向の 少なくとも一箇所に角部を有していることが好ましく、さらに角部は、弾性線材 の各ターン間で周方向に位置がずれていることが好ましい。
【0009】 また、クリップ本体を、螺旋状をなす弾性線材を、軸方向に斜めに押し倒して 構成したり、あるいは弾性を有する線材または板材を、円錐形の渦巻状に巻回し て構成することが好ましい。
【0010】 また、クリップ本体を、弾性を有する3つ以上のリングまたは板をほぼ密着配 置して構成することが好ましく、相隣るリングまたはシート材の挿入先端位置が 相互に異なっていることが好ましい。
【0011】 また、クリップ本体を、弾性を有する針状材を、密集配列したり放射状に配列 して構成することが好ましい。
【0012】 さらに、クリップ本体を、積層された3枚以上の板材と、これらを押さえる押 さえばねとから構成し、かつ各板材のシート材挿入側先端に、板厚方向の少なく とも一面側から、先細のテーパ加工を施すことが好ましい。そしてこの際、相隣 る板材は、シート材の挿入側先端位置が相互に異なっていることが好ましい。
【0013】
【作用】
本考案に係るクリップにおいては、クリップ本体に複数のシート材保持部が設 けられている。このため、複数枚のシート材を、別々にシート材保持部に保持さ せるようにすれば、その着脱を各別に行なうことが可能となる。
【0014】 そして、本考案において、クリップ本体を、螺旋状をなす弾性線材で構成し、 その各ターン間をシート材保持部とすることにより、狭い範囲に多数のシート材 保持部を形成することが可能となるとともに、各ターンの連結部分をストッパと して利用でき、しかもシート材を弾性線材に突当てるだけで、いずれかのシート 材保持部に保持させることができ、片手操作が容易となる。
【0015】 この際、弾性線材の各ターンを、ほぼ密着させることにより、0.1mm以下 の薄いシート材でも保持させることができ、また弾性線材の周方向の少なくとも 一箇所に角部を設けることにより、細い弾性線材を用いても、弾性線材の腰折れ が少なくなり、各ターン間へのシート材の案内がスムースになる。さらに、角部 の位置を、弾性線材の各ターン間で周方向にずらせることにより、各ターン間へ のシート材の案内がよりスムースとなる。
【0016】 また、クリップ本体を、螺旋状をなす弾性線材を、軸方向に斜めに押し倒して 構成することにより、各ターン間に形成されるシート材保持部の位置が、状差し のように少しずつずれることになり、同一寸法のシート材を多数保持させた場合 であっても、所望のシート材を容易かつ確実に着脱することが可能となる。
【0017】 また、クリップ本体を、弾性を有する線材または板材を、円錐形の渦巻き状に 巻回して構成することにより、各シート材保持部におけるシート材保持力が相互 に異なることになり、必要な保持力を、シート材保持部を代えることにより容易 に得ることが可能となる。
【0018】 また、クリップ本体を、弾性を有する3つ以上のリングまたは板をほぼ密着配 置して構成することにより、ほぼ密着状態の螺旋状をなす弾性線材とほぼ同様の 効果が得られる。そしてこの際、相隣るリングまたは板を、そのシート材の挿入 側先端位置が相互に異なるようにすることにより、シート材保持部へのシート材 の案内がスムースとなる。
【0019】 また、クリップ本体を、弾性を有する針状材を密集配列して構成することによ り、曲がったシート材でも保持でき、また保持方向も任意に決定することが可能 となる。
【0020】 また、クリップ本体を、弾性を有する針状材を放射状に配列して構成すること により、相隣る針状材の間隙が、基端に向かって次第に狭くなるので、厚さの異 なるシート材でも安定して保持することが可能となる。
【0021】 さらに、クリップ本体を、積層された3枚以上の板材と、これらを押さえる押 さえばねとから構成することにより、板材の素材や板厚に無関係に、押さえばね の調整のみによりシート材保持力を調節でき、素材や形状寸法の選定が容易であ る。また、各板材のシート材挿入側先端に、板厚方向の少なくとも一面側から、 先細のテーパ加工を施すことにより、板材の板厚が厚い場合であっても、シート 材保持部へのシート材の案内がスムースとなる。そしてこの際、相隣る板材を、 シート材の挿入側先端位置が相互に異なるようにすることにより、シート材保持 部へのシート材の案内が、よりスムースとなる。
【0022】
【実施例】
以下、本考案を図面を参照して説明する。 図1および図2は、本考案の第1実施例に係るクリップを示すもので、このク リップ1は、クリップ本体2と、クリップ本体2の先端に設けられた先端案内部 材3と、クリップ本体2の基端に設けられた基端案内部材4と、基端案内部材4 に取付けられた設置部材5とから構成されており、設置部材5は、クリップ1の 使用目的に合わせ、机上に置いて使用する場合には重錘が、また壁面等に取付け て使用する場合には、粘着材や吸盤が、さらに金属板等に取付けて使用する場合 には、マグネットを有する部材がそれぞれ選択されるようになっている。
【0023】 前記クリップ本体2は、図1および図2に示すように、例えば線径が0.8m mのピアノ線を、直径30mmのほぼ密着状態の螺旋状に30mmの軸方向長さ に巻回し、これを焼入れして形成されており、シート材6を、クリップ本体2の 各ターンとほぼ平行にして衝接させることにより、各ターン間に形成されるいず れかのシート材保持部でシート材6を保持できるようになっている。これについ ては、後に詳述する。
【0024】 前記案内部材3,4は、図1および図2に示すように、クリップ本体2を嵌入 固定する装着部3a,4aと、鍔状の案内部3b,4bとからハット状に形成さ れており、各案内部3b,4bの内面は、シート材6をクリップ本体2に案内し 易くするためにテーパ面となっている。
【0025】 つぎに、本実施例の作用について説明する。 使用に際しては、まずクリップ1を、設置部材5により例えば机上に設置する 。そして、この状態で、保持すべきシート材6をクリップ本体2の外面に衝接さ せる。すると、図3に示すように、クリップ本体2の上側のターン2aと下側の ターン2bとの間が、シート材6の衝接力で上下に開き、開いた部分にシート材 保持部7が形成される。そしてシート材6は、このシート材保持部7に保持され る。このシート材保持部7は、上側のターン2aと下側のターン2bとが、図3 の左端において連結されているので、シート材6の挿入側と反対の側にストッパ を有する構造となっている。しかも、ストッパは、シート材6をクリップ本体2 周囲のどの方向から挿入しても、必ず挿入側と反対の側に形成されることになり 、シート材6の挿入方向に制限がない。
【0026】 ところで、シート材6をクリップ本体2に衝接させる場合、シート材6のシ ート面の方向が、上下のターン2a,2bの方向と正確に一致しない場合がある が、両者の方向が極端に相違していない限り、シート材6を問題なくシート材保 持部7に挿入でき、これは腰の強いシート材6のみならず、0.03mm厚程度 の腰の弱いガソリンスタンドの領収書でも同様であることが、本考案者等の実験 により確認されている。
【0027】 また、シート材6をクリップ本体2に衝接させる場合、シート材6の先端が、 丁度上下のターン2a,2bに当たることもあるが、クリップ本体2の線径が0 .8mm程度であれば、いずれかのターン2a,2bが、シート材6の衝接によ り微動し、ほとんど問題なくシート材6をシート材保持部7に挿入できることも 、本考案者等の実験により確認されている。なお、この挿入をよりスムースにす るためには、クリップ本体2の線径を細くしたり、クリップ本体2の巻径を大き くして、ばね圧を弱くすればよい。
【0028】 しかして、螺旋状をなすクリツプ本体2の各ターン間に、多数のシート材保持 部7が密集して多数形成されるので、多数枚のシート材6を、各別に着脱するこ とができ、しかも片手で操作することができる。
【0029】 また、シート材6の保持力は、250mm×250mmの大きさの0.03m m厚のファックス用紙をクリップ本体2に保持させ、これに強にした扇風機の風 を当てても、ファックス用紙が脱落しないことが、本考案者等の実験により確認 されており、実用上充分である。
【0030】 なお、前記第1実施例においては、クリップ本体2の各ターンがほぼ密着して いる場合について説明したが、シート材6の厚さ以下の間隙であれば、各ターン 間に間隙があってもよい。
【0031】 図4は、本考案の第2実施例を示すもので、前記第1実施例におけるクリップ 本体2に代え、クリップ本体12を用いるようにしたものである。
【0032】 すなわち、図4(a)に示すクリップ本体12は、弾性線材を三箇所の角部1 3を有する三角筒形の螺旋状に巻回して形成されており、シート材6は、いずれ かの角部13に対してクリップ本体12に衝接されるようになっている。
【0033】 また、図4(b)に示すクリップ本体12は、弾性線材を四箇所の角部13を 有する四角形筒形の螺旋状に巻回して形成されており、シート材6は、いずれか の角部13に対してクリップ本体12に衝接されるようになっている。
【0034】 さらに、図4(c)に示すクリップ本体12は、弾性線材を周面一箇所に角部 13を有する変形円筒形の螺旋状に巻回して形成されており、シート部材6は、 前記角部13に対してクリップ本体12に衝接されるようになっている。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0035】 しかして、周面の少なくとも一箇所に角部13を有するクリップ本体12を用い いることにより、弾性線材の線径を細くして、シート材6の挿入をよりスムース なものとすることができる。すなわち、前述のように弾性線材の線径を細くすれ ば、シート材6の挿入はよりスムースとなるが、反面クリップ本体12自体の腰 が弱くなり、シート材6を衝接した際に、クリップ本体12が湾曲してしまうお それがある。ところが、本実施例のように、クリップ本体12の周面に角部13 を設け、この角部13に対しシート材6を衝接させることにより、クリップ本体 12の湾曲変形を防止することができる。
【0036】 図5は、本考案の第3実施例を示すもので、前記第1実施例におけるクリップ 本体2に代え、クリップ本体22を用いるようにしたものである。
【0037】 すなわち、クリップ本体22は、弾性線材を例えば五箇所の角部23を有する 五角筒形の螺旋状に巻回するとともに、角部23の位置を、各ターン毎に周方向 に少しずつずらして形成されており、シート材6は、いずれかの角部23に対し てクリップ本体22に衝接されるようになっている。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0038】 しかして、角部23の位置を、各ターン毎に周方向に少しずつずらせることに より、前記第2実施例の場合よりも、よりスムースにシート材6を挿入すること ができる。
【0039】 図6は、本考案の第4実施例を示すもので、前記第1実施例におけるクリップ 本体2に代え、クリップ本体32を用いるようにしたものである。
【0040】 すなわち、このクリップ本体32は、図6に示すように、弾性線材を筒形の螺 旋状に巻回するとともに、これを軸方向に斜めに押し倒して構成されており、こ のクリップ本体32は、吊下げ孔5aを有する方形板状の設置部材5の前面に設 置されている。そして、シート材6は、クリップ本体32の各ターンの傾斜方向 に合わせ、斜めからクリップ本体32に衝接されるようになっている。
【0041】 前記クリップ本体32は、弾性線材を、図6に示すような横倒しの状態で巻回 して形成してもよく、また筒状に巻回したものを横倒しにし、図示しない止め金 具等を用い横倒しの状態に固定して形成するようにしてもよい。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0042】 しかして、斜めに押し倒した状態のクリップ本体32を用いることにより、同 一寸法のシート材6を多数保持させた場合でも、シート材6の位置が状差しのよ うに少しずつずれることになり、所望のシート材6を容易かつ確実に着脱するこ とができる。また、クリップ本体32の巻径を大きくしても、クリップ本体32 の厚さを薄くすることができる。
【0043】 図7および図8は、本考案の第5実施例を示すもので、前記第1実施例におけ るクリップ本体2に代え、クリップ本体42を用いるようにしたものである。
【0044】 すなわち、このクリップ本体42は、図7および図8に示すように、弾性板材 を渦巻状にカットするとともに、これを円錐形状に加工して形成されており、こ のクリップ本体42は、大径側が設置部材5に固定され、シート材6は、この設 置部材5とほぼ平行にクリップ本体42に衝接されるようになっている。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0045】 しかして、このクリップ本体42の場合には、各ターンの巻径がそれぞれ異な っているので、各シート材保持部7のシート材保持力が相互に異なることになり 、シート材保持部7の選択により最適なシート材保持力を得ることができる。こ れは、クリップ本体42を弾性線材を用いて構成しても同様である。
【0046】 図9は、本考案の第6実施例を示すもので、前記第1実施例におけるクリップ 本体2に代え、クリップ52を用いるようにしたものである。
【0047】 すなわち、このクリップ本体52は、図9に示すように、弾性板材52aを3 枚以上ほぼ密着配置して構成されており、かつ相隣る弾性板材52aの先端位置 が相互に異なっている。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0048】 しかして、このクリップ本体52を用いても、前記第1実施例とほぼ同一の効 果が期待でき、また相隣る弾性板材52aの先端位置が相互に異なっているので 、弾性板材52aの板厚が多少厚くても、シート材6をスムースにシート材保持 部7に案内することができる。
【0049】 図10は、本考案の第7実施例を示すもので、前記第1実施例におけるクリッ プ本体2に代え、クリップ本体62を用いるようにしたものである。
【0050】 すなわち、このクリップ本体62は、図10に示すように、弾性を有する針状 材62aを密集配列して構成されており、シート材6は、針状材62aに対し平 行であれば、どの向きからでも挿入できるようになっている。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0051】 しかして、このクリップ本体62を用いることにより、シート材6の挿入の向 きに制限がないとともに、シート材6が曲がっている場合であっても、挿入する ことができる。
【0052】 図11および図12は、本考案の第8実施例を示すもので、前記第1実施例に おけるクリップ本体2に代え、クリップ本体72を用いるようにしたものである 。
【0053】 すなわち、このクリップ本体72は、図11および図12に示すように、細い 丸棒状あるいは細長い平板状の針状材72aを放射状に配して構成されており、 相隣る針状材72a間のシート材保持部7は、針状材72aの先端から基端に向 かって次第に狭くなるようになっている。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0054】 しかして、このクリップ本体72は、針状材72aが放射状に配されているの で、シート材保持部7の先端が拡がった状態となり、シート材6の挿入が容易と なるとともに、異なる厚さのシート材6でも、容易にしかも安定して保持するこ とができる。
【0055】 図13および図14は、本考案の第9実施例を示すもので、前記第1実施例に おけるクリップ本体2に代え、クリップ本体82を用いるようにしたものである 。
【0056】 すなわち、このクリップ本体82は、図13および図14に示すように、所定 枚数の板材82aをL形板状をなす設置部材5上に積層するとともに、これらを 押さえばね83で押さえて構成されており、押さえばね83のばね圧は、調節ナ ット84の螺進調節により、自由に調節できるようになっている。
【0057】 また、各板材82aの先端は、図13および図14に示すように、三角形状に カットされているとともに、板厚方向両側からテーパ加工が施されおり、しかも 各板材82aの先端位置は、少しずつずれていて階段状になっている。 なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用 も同一である。
【0058】 しかして、このクリップ本体82を用いても、前記第1実施例と同様の効果が 期待できるとともに、板材82aの素材や大きさに無関係にばね圧を調節でき、 所望のシート材保持力を容易に得ることができる。
【0059】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、クリップ本体に複数のシート材保持部を設ける ようにしているので、複数枚のシート材を、別々のシート材保持部に保持させる ことができ、したがってその着脱を、各別に行なうことができる。
【0060】 そして、本考案において、クリップ本体を、螺旋状をなす弾性線材で構成し、 その各ターン間をシート材保持部とすることにより、狭い範囲に多数のシート材 保持部を形成することが可能となるとともに、各ターンの連結部分をストッパと して利用でき、しかもシート材を弾性線材に突当てるだけで、いずれかのシート 材保持部に保持させることができ、片手操作が容易となる。
【0061】 この際、弾性線材の各ターンを、ほぼ密着させることにより、0.1mm以下 の薄いシート材でも保持させることができ、また弾性線材の周方向の少なくとも 一箇所に角部を設けることにより、細い弾性線材を用いても、弾性線材の腰折れ が少なくなり、各ターン間のシート材の案内がスムースになる。さらに、角部の 位置を、弾性線材の各ターン間で周方向にずらせることにより、各ターン間への シート材の案内がよりスムースとなる。
【0062】 また、クリップ本体を、螺旋状をなす弾性線材を、軸方向に斜めに押し倒して 構成することにより、各ターン間に形成されるシート材保持部の位置が、状差し のように少しずつずれることになり、同一寸法のシート材を多数保持させた場合 であっても、所望のシート材を容易かつ確実に着脱することが可能となる。
【0063】 また、クリップ本体を、弾性を有する線材または板材を、円錐形の渦巻き状に 巻回して構成することにより、各シート材保持部におけるシート材保持力が相互 に異なることになり、必要な保持力を、シート材保持部を代えることにより容易 に得ることが可能となる。
【0064】 また、クリップ本体を、弾性を有する3つ以上のリングまたは板をほぼ密着配 置して構成することにより、ほぼ密着状態の螺旋状をなす弾性線材とほぼ同様の 効果が得られる。そしてこの際、相隣るリングまたは板を、そのシート材の挿入 側先端位置が相互に異なるようにすることにより、シート材保持部へのシート材 の案内がスムースとなる。
【0065】 また、クリップ本体を、弾性を有する針状材を密集配列して構成することによ り、曲がったシート材でも保持でき、また保持方向も任意に決定することが可能 となる。
【0066】 また、クリップ本体を、弾性を有する針状材を放射状に配列して構成すること により、相隣る針状材の間隙が、基端に向かって次第に狭くなるので、厚さの異 なるシート材でも安定して保持することが可能となる。
【0067】 さらに、クリップ本体を、積層された3枚以上の板材と、これらを押さえる押 さえばねとから構成することにより、板材の素材や板厚に無関係に、押さえばね の調整のみによりシート材保持力を調節でき、素材や形状寸法の選定が容易であ る。また、各板材のシート材挿入側先端に、板厚方向の少なくとも一面側から、 先細のテーパ加工を施すことにより、板材の板厚が厚い場合であっても、シート 材保持部へのシート材の案内がスムースとなる。そしてこの際、相隣る板材を、 シート材の挿入側先端位置が相互に異なるようにすることにより、シート材保持 部へのシート材の案内が、よりスムースとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るクリップを示す構成
図である。
【図2】図1の中央縦断面図である。
【図3】クリップ本体によるシート材保持状態を示す説
明図である。
【図4】(a)〜(c)は本考案の第2実施例に係るク
リップ本体をそれぞれ示す説明図である。
【図5】本考案の第3実施例に係るクリップのクリップ
本体を示す説明図である。
【図6】本考案の第4実施例に係るクリップを示す断面
図である。
【図7】本考案の第5実施例に係るクリップを示す平面
図である。
【図8】図7の底面図である。
【図9】本考案の第6実施例に係るクリップを示す説明
図である。
【図10】本考案の第7実施例に係るクリップを示す斜
視図である。
【図11】本考案の第8実施例に係るクリップを示す断
面図である。
【図12】図11の中央縦断面図である。
【図13】本考案の第9実施例に係るクリップを示す平
面図である。
【図14】図13の中央横断面図である。
【符号の説明】
1 クリップ 2,12,22,32,42,52,62,72,82
クリップ本体 2a 上側のターン 2b 下側のターン 5 設置部材 6 シート材 7 シート材保持部 13,23, 角部 52a 弾性板材 62a,72a 針状材 82a 板材 83 押さえばね 84 調節ナット

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置部材と、この設置部材に取付けられ
    紙片等のシート材を挾持して保持するクリップ本体とを
    備え、クリップ本体は、複数のシート材保持部を有して
    いることを特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 クリップ本体は、螺旋状をなす弾性線材
    で構成され、その各ターン間がシート材保持部となって
    いることを特徴とする請求項1記載のクリップ。
  3. 【請求項3】 弾性線材の各ターンは、ほぼ密着してい
    ることを特徴とする請求項2記載のクリップ。
  4. 【請求項4】 弾性材は、その周方向の少なくとも一箇
    所に角部を有していることを特徴とする請求項2または
    3記載のクリップ。
  5. 【請求項5】 角部は、弾性線材の各ターン間で周方向
    に位置がずれていることを特徴とする請求項4記載のク
    リップ。
  6. 【請求項6】 クリップ本体は、螺旋状をなす弾性線材
    を、軸方向に斜めに押し倒して構成されていることを特
    徴とする請求項2記載のクリップ。
  7. 【請求項7】 クリップ本体は、弾性を有する線材また
    は板材を、円錐形の渦巻き状に巻回して構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のクリップ。
  8. 【請求項8】 クリップ本体は、弾性を有する3つ以上
    のリングまたは板をほぼ密着配置して構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のクリップ。
  9. 【請求項9】 相隣るリングまたは板は、シート材の挿
    入側先端位置が相互に異なっていることを特徴とする請
    求項8記載のクリップ。
  10. 【請求項10】 クリップ本体は、弾性を有する針状材
    を密集配列して構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のクリップ。
  11. 【請求項11】 クリップ本体は、弾性を有する針状材
    を放射状に配列して構成されていることを特徴とする請
    求項1記載のクリップ。
  12. 【請求項12】 クリップ本体は、積層された3枚以上
    の板材と、これらを押さえる押さえばねとから構成さ
    れ、かつ各板材は、シート材挿入側の先端に、板厚方向
    の少なくとも一面側から、先細のテーパ加工が施されて
    いることを特徴とする請求1項記載のクリップ。
  13. 【請求項13】 相隣る板材は、シート材の挿入側先端
    位置が相互に異なっていることを特徴とする請求項12
    記載のクリップ。
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