JPH0641882U - 廃棄物公害処理及びリサイクル・ドライヤ−装置 - Google Patents
廃棄物公害処理及びリサイクル・ドライヤ−装置Info
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- JPH0641882U JPH0641882U JP082795U JP8279592U JPH0641882U JP H0641882 U JPH0641882 U JP H0641882U JP 082795 U JP082795 U JP 082795U JP 8279592 U JP8279592 U JP 8279592U JP H0641882 U JPH0641882 U JP H0641882U
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 腐敗性廃棄物を酸化カルシウム(CaO)によ
り脱臭、殺菌すると共に、これの乾燥処理を一貫設備で
行い、有機肥料としても利用可能な廃棄物の処理装置を
提供することを目的とする。 【構成】 添化剤CaOを収容するサイロ1と、サイロ
1の下部に設けた添加剤移送コンベヤ3と、添加剤移送
コンベヤ3で送られて来た添加剤の定量ホッパ−4と、
腐敗性廃棄物投入ホッパ−5から廃棄物投入コンベヤ6
とに接続された撹拌ブレ−ドを備えた化学反応機7と、
該化学反応機7の下部に接続された処理物排出コンベヤ
8から直接又は輸送車両を介して接続した処理物投入切
出ホッパ−9と、ホッパ−9の下から処理物はコンベヤ
10を介して接続された被処理物を往復動させて処理す
る乾燥機11とからなり、添化剤CaOと腐敗性廃棄物
を撹拌混合して反応させたのち、乾燥装置によって乾燥
処理するようにした。
り脱臭、殺菌すると共に、これの乾燥処理を一貫設備で
行い、有機肥料としても利用可能な廃棄物の処理装置を
提供することを目的とする。 【構成】 添化剤CaOを収容するサイロ1と、サイロ
1の下部に設けた添加剤移送コンベヤ3と、添加剤移送
コンベヤ3で送られて来た添加剤の定量ホッパ−4と、
腐敗性廃棄物投入ホッパ−5から廃棄物投入コンベヤ6
とに接続された撹拌ブレ−ドを備えた化学反応機7と、
該化学反応機7の下部に接続された処理物排出コンベヤ
8から直接又は輸送車両を介して接続した処理物投入切
出ホッパ−9と、ホッパ−9の下から処理物はコンベヤ
10を介して接続された被処理物を往復動させて処理す
る乾燥機11とからなり、添化剤CaOと腐敗性廃棄物
を撹拌混合して反応させたのち、乾燥装置によって乾燥
処理するようにした。
Description
【0001】
本考案は水分を含む腐敗性廃棄物の公害処理及びリサイクル・ドライヤ−装置 に関するものである。
【0002】
水産廃棄物、家畜糞尿その他の腐敗性廃棄物は、自己分解作用および酸化変腐 敗作用が非常に早く、また、処理時に悪臭処理水等を発生するという派生的問題 があり、その処理が困難であった。
【0003】 従来、かかる腐敗性廃棄物の処理方法として、廃棄物に酸化カルシウムCaO を添加して混合処理する方法が知られている。この方法によれば、腐敗性廃棄物 に酸化カルシウムを作用させることにより、先ず、廃棄物に含まれている分解生 成物、脂質酸化物等と化学反応によって速かに安定なカルシウム塩を生成し、こ れによって変腐敗を停止させ、不快臭を発する揮発性塩基窒素の生成を止め、悪 臭の発生源を断ち、同時に、変腐敗の通過で生ずるヒスタミン、サウリン等の生 成を停止させ、また外部からの熱源を必要とせずに、反応系過程で発生する熱と 化学反応による相乗効果で脱臭殺菌するとともに脱水分離することができると考 えられている。
【0004】 しかしながら、従来の廃棄物への酸化カルシウムの添加混合処理は、廃棄物に 重量で50%程度の相当多量の酸化カルシウムを加え、適当な既知の撹拌混合装 置を用いて酸化カルシウムが廃棄物全体にわたり均一に混入されるまで十分に時 間をかけて撹拌混合することにより行なわれていた。かかる従来の添加混合処理 方法では廃棄物と酸化カルシウムとの均一な混合を行なうことができないばかり でなく石膏化(団塊化)が生じ完全な処理が行なわれていなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は腐敗性廃棄物を酸化カルシウムにより脱臭、殺菌すると共に、有機肥 料として利用可能な処理物として取得できる廃棄物の公害処理及びリサイクル・ ドライヤ−装置を提供することを目的とする。 さらにこのように酸化カルシウムによって脱臭・殺菌された処理物を効果的に 乾燥処理する一貫装置を提供することを目的とする。
【0006】
添化剤CaOを収容するサイロ1と、サイロ1の下部に設けた添加剤移送コン ベヤ3と、添加剤移送コンベヤ3で送られて来た添加剤の定量ホッパ−4と、腐 敗性廃棄物投入ホッパ−5から廃棄物投入コンベヤ6とに接続された化学反応機 7と、該化学反応機7の下部に接続された処理物排出コンベヤ8から直接又は輸 送車両を介して接続した処理物投入切出ホッパ−9と、ホッパ−9の下から処理 物はコンベヤ10を介して接続された乾燥機11とからなり、添化剤CaOと腐 敗性廃棄物を撹拌混合して反応させたのち、乾燥装置によって乾燥処理するよう にした。
【0007】 化学反応機7は装入口および取出口が上部および下部にそれぞれ設けられた処 理ドラム14を具え、この処理ドラム14が水平方向に延びる円筒形胴部14a と 、この円筒形胴部の上端に連なる上方室部14b よりなり、前記処理ドラム14の 円筒形胴部14a の中心に設けた回転軸25の円周方向および軸線方向に互に離間 させて細長板状の撹拌ブレ−ド31,32を放射状に設け、これら撹拌ブレ−ド は回転軸の中央部を境にして左半部と右半部はブレ−ドの各ブレ−ド板面が互い に反対方向に傾斜して取付けられている。
【0008】 乾燥装置11は水套42を有する外筒41内にあって中心軸44のまわりに回 転可能な回転筒46を有し、該回転筒は内周面に推進羽根47を備えた推進筒 46a と、推進羽根47と撹拌羽根48を備えた撹拌推進筒46b と、撹拌棒49と 排出溝50及び推進用傾斜板51を備えた排出筒46c 及び整粒板52を備えた整 粒筒46d とで構成されており、前記回転筒46の外側にはさらい板53がピン5 4によって取付けられ、該さらい板53に隣接して推進用の傾斜板55が設けら れ、これにより回転筒46から落下した乾燥処理物が前方下部の排出口61に向 け戻されて排出されるようにし、さらに回転筒46の前端にはホッパ58と、乾 燥ガス発生用の燃焼室59を設けた。
【0009】
以下図面を参照して説明する。図1は本考案に係る腐敗性廃棄物の処理装置を 示し、1は添化剤CaOを収容するサイロ、2はサイロの下部に設けたロ−タリ −バルブ、3は添加剤移送コンベヤである。
【0010】 添加剤移送コンベヤ3で送られて来た添加剤は添加剤定量ホッパ−4で一定量 宛化学反応機7に供給される。他方5は腐敗性廃棄物投入ホッパ−で、廃棄物投 入コンベヤ6から前記化学反応機7に投入されて添加剤ホッパ−4より投入され た添加剤と撹拌混合される。
【0011】 化学反応機7内で添加剤とよく撹拌された処理物は化学反応機7の下部から処 理物排出コンベヤ8から直接又は輸送車両を介して処理物投入切出ホッパ−9に 運ばれる。ホッパ−9の下から処理物はコンベヤ10を経て乾燥機11に投入さ れ、こゝで乾燥処理されて乾燥物12として排出される。
【0012】 因みにこの装置における処理の一例を示すと、廃棄物投入コンベヤ6において 重量が1000kgあったものが乾燥物12の状態では330kgとして排出される 。又当初含水率が85%あったものが、乾燥物12の状態では35%となり、何 れも1/3の重量及び含水率となって排出される。
【0013】 以下本設備の主要部である化学反応機7と乾燥機11について、詳細に説明す る。 図3は化学反応機7の縦断面を示す。14は処理ドラムを示し、この処理ドラ ムは、固定支持枠15によってベ−ス16上に固定して取付けられ、水平方向に 延びる円筒形胴部14aと胴部14aの上方に位置する上方室部14bとを有し円筒形胴 部14aの上端が図3に示すように円周方向に開口し、この上端開口から上方室部1 4bが上方に拡開して延びるよう形成され、上方室部14bは頂板17によって閉止 され、この頂板17に被処理物装入口18および添加剤投入口19とが設けられ 、計量した被処理廃棄物をスクリュ−コンベヤ20または汚泥ポンプ等によって 装入口18から装入し、添加剤である酸化カルシウムCaOを添加剤ホッパ−4 から既知の適当な方法で計量して投入口19から投入し、処理後の処理物を処理 ドラム下部の取出口21を経て取出し得るよう構成されている。22は取出口2 1の開閉ゲ−ト(図示せず)の操作ハンドルで、操作軸23を介して開閉ゲ−ト を開閉し得るよう連結されている。
【0014】 頂板17には、また、排気ダクト24が取付けられ、処理中に発生する悪臭排 ガスを排気ダクト24から後述する脱臭装置を経て脱臭したのち、大気中に排出 する。
【0015】 処理ドラム14内には、その円筒形胴部14aの中心に軸線方向に延びる回転軸 25を設け、この回転軸25の両端を処理ドラム14外で軸受26,26により 固定支持枠15上に回転自在に支承されている。回転軸の軸端に大歯車27を固 着し、この大歯車27と噛合う中間小歯車28をベルトプ−リ伝動装置29を介 してモ−タ30により駆動する。
【0016】 回転軸25上には、複数個の細長い板状の撹拌ブレ−ド31,32を回転軸2 5の円周方向および軸方向に互に離間して半径方向に延長して取付けている。図 の例では、図2および図3に示すように軸方向に隣接する各ブレ−ド31,32 を円周方向にそれぞれ120°の間隔で位置させるとともに、回転軸25の長さ 方向の中心を境として、右側に位置する各ブレ−ド31を左側に位置する各ブレ −ド32に対して円周方向にそれぞれ60°ずらせて位置させている。
【0017】 また、左右の組の軸方向に隣接する各ブレ−ド31,32間の間隔またはピッ チを処理ドラム14の端から中心に向け順次大きくし、これにより後述するよう に、ブレ−ド31,32による処理物の送り速度が処理ドラム14の中心部に向 かって次第に大きくなるよう構成している。
【0018】 さらにまた、回転軸25の中央から2分して右側に位置する各ブレ−ド31を そのブレ−ド板面31aが、図5に示すように、ドラム軸線、すなわち回転軸25 の軸線Aに対する垂直面に対して、例えば20°の角度で傾斜させて取付け、矢 印Bで示す方向への回転軸25の回転に際して処理ドラム14内の被処理物を処 理ドラム14の端から中央部に向けて送るようにし、他方左側に位置する各ブレ −ド32をそのブレ−ド板面32aが、図4に示すように、ドラム軸線、すなわち 回転軸25の軸線Aに対する垂直面に対してブレ−ド31とは反対方向に例えば 、20°の角度で傾斜させて取付け、矢印Bで示す方向への回転軸25の回転に 際して処理ドラム14内の被処理物を処理ドラム14の他端から中央部に向けて 送るよう取付け、これにより処理ドラム14の円筒形胴部14a内で被処理物がブ レ−ド31,32の矢印B方向への回転によって図2に破線矢印C,C′で示す ように、ドラム軸線A方向に対向流で移動するよう構成している。さらに、各ブ レ−ド31,32の回転方向前側に切刃線31b,32bをそれぞれ形成して各ブレ− ド31,32の回転に際して被処理物に切断作用を加えるようにしている。
【0019】 また、図4に示すように、各ブレ−ド31,32の先端部31c,32cを板面31a ,32aと同一平面内で各ブレ−ドの長さ方向軸線Dに対して、先端部の軸線Eを 例えば25°の角度θ1で回転方向後方に向け傾斜させ、これによりブレ−ド3 1,32の回転に際して円筒形胴部14aの内部から上方室14bの部分にブレ−ドに よりかき上げられた被処理物がブレ−ド先端部31c,32cから放物線を画いて上方 室部14b内の空間33に飛散して図2に破線F,F′で示すように対向流が空間 33内に生ずるよう構成し、これによりネット状の被処理物飛散流を形成する。
【0020】 図3に示すように、頂板17に取付けた排気ダクト34に脱臭装置35のブロ ア−36の吸込管37を接続し、この吸込管37を曲折トラップ管で構成し、必 要に応じ、適当な油分および固形不純物分離除去装置(図示せず)を設け、ブロ ア−36の吐出管38をバブリングタンク39内のバブリング素子に接続し、こ のパブリング素子はバブリングタンク39内の二酸化塩素等の酸化剤の水溶液中 に浸漬され、バブリング素子の細孔壁を経て排気を微細気泡として酸化剤水溶液 中に導入するよう構成されている。バブリングタンク39の出口に乾式酸化処理 筒40が接続され、この処理筒40内には二酸化塩素水溶液含浸アルミナ粒子層 が設けられ、これによりバブリングタンク39内で湿式酸化処理後の排気を酸化 剤中に通して乾式酸化処理することにより、排気中の残余のアンモニア、メルカ プタン、硫化水素等の臭気を酸化して脱具する。かくして脱臭した後の排気を処 理筒40から大気中に放出する。
【0021】 上述の構成になる装置を用いて、廃棄物に酸化カルシウムを添加混合して処理 するに際しては、60〜90%の水分を含む例えば、家畜糞尿のような腐敗性廃 棄物を、スクリュ−コンベヤにより処理ドラム14内に約1/3〜1/4の容量 まで装入し、モ−タ30を作動して回転軸25を100rpm以下、好ましくは処 理ドラム14の容量に応じて60〜100rpmの低回転速度で回転する。
【0022】 これにより、処理ドラム14内にレベルL(図7参照)まで装入された被処理 物の腐敗性廃棄物は、回転軸25の周りに回転する撹拌ブレ−ド31,32によ って細分化され、図6および図7に示すように円筒形胴部14aの内周面に沿って Mで示すようにはね上げられて無数のネット状に交叉する飛散流F,F′が処理 ドラム14内に生ずる。
【0023】 すなわち、処理ドラム14の円筒形胴部14aの上端が略1/3円周以下の円弧 長Nにわたり開口し、この上端から上方室部分14bが上方に拡開して延びるよう 形成されているので、撹拌ブレ−ド31,32の先端部によってはね上げられた 被処理物は空間内において符号Mで示すように円筒形胴部14aの内周面に沿って 種々の円弧方向の運動を与えられて細かく飛散される。
【0024】 また、水平回転軸25の円周方向および軸線方向に互に離間した位置で前記回 転軸に基端を固定されて半径方向に延長して取付けられた複数個の細長い撹拌ブ レ−ドのうち、右側の撹拌ブレ−ド31が回転軸25の回転に際して処理ドラム 14内の被処理物を処理ドラム14の一端から中央部に向けて送るよう、ブレ− ド板面31aがドラム軸線方向に対して一方向に傾斜して取付けられ、又左側の撹 拌ブレ−ド32も同様に回転軸25の回転に際して処理ドラム内の被処理物を前 記ドラムの他端から中央部に向けて送るよう、ブレ−ド板面32aがドラム軸線方 向に対して反対方向に傾斜して取付けられ、各ブレ−ド31,32の先端部分31c ,32cがブレ−ドの長さ方向軸線に対して約25°の角度で前記回転方向とは反対 方向に傾斜しているので、上述した円周方向の飛散流M(図6)は軸線方向への 運動力をも有し、これにより多数の撹拌ブレ−ド31,32によってそれぞれ軸 線方向に反対向きの無数のネット状に交叉する微細な飛散流F,F′を処理ドラ ム14内に生ずる。
【0025】 また、撹拌ブレ−ド31,32が上述したように構成されていることと、隣接 する順次の各ブレ−ド31,32の間隔またはピッチが被処理物の物性に応じて ドラム両端部から中央部に向けて増大させていることにより、被処理物は処理ド ラム14内でドラム両端から中央に向けて対向流C,C′(図2)で流動し、こ れらの対向流は中央部に向けて加速され、この加速された対向流のぶつかり合い によって細分化と撹拌とが十分に行なわれる。
【0026】 さて、このような化学反応機で処理された処理物は、処理物移送コンベヤ8( 図1)によって移送されて切出ホッパ9に移される。さらに切出ホッパ9から処 理投入コンベヤ10によって乾燥装置11に送られる。
【0027】 以下乾燥装置11について図8以下を参照して説明する。41は乾燥装置11 の外筒で水套42を有し、後部に煙突43が設けられている。外筒41内には中 心軸44に支持杆45・・・を介し、回転筒46が支持されている。回転筒46 は、前方(図1の右側)より順次内周面に推進羽根47を備えた推進筒46a と推 進羽根47と撹拌羽根48を備えた撹拌推進筒46bと撹拌棒49と排出溝50及 び推進用傾斜板51を備えた排出筒46c及び整粒板52を備えた整粒筒46dとで構 成されている。
【0028】 一番手前の推進筒46a及び撹拌推進筒46b内の推進羽根47は図9に示す如くへ ら状をなし被処理物を前方に推進させ為一定の方向に反っている。
【0029】 撹拌推進筒46b内には推進羽根47の外に小数の撹拌羽根48が設けられてい るが、これには推進機能を持たせないので推進羽根47のごとく反りがない。
【0030】 排出筒46c内の撹拌棒49は図10の如く内側にわん曲した棒よりなり、これ が複数本円筒上に等配され、かつ軸方向にも複数列設けられている。又推進用傾 斜板51は撹拌棒49と撹拌棒49との間に上下左右対をなして設けられている 。排出溝50は円筒に軸と平行に多数設けられている。整粒筒46dは一定方向を 向いた整粒板52が円周上に一定の傾斜角度で取付けられている。
【0031】 回転筒46の外側にはさらい板53がピン54によって120°の間隔を置い て取付けられている。さらい板53に隣接して推進用の傾斜板55が設けられて いる。これにより回転筒46から外筒41に落下した乾燥処理物が入口下部の排 出口61に向け戻される。
【0032】 回転筒46の前端には押出機57を備えた押出筒56がある。ホッパ58に投 入された処理物はスクリュ−或いはコイル状の押出機57によって回転筒内に送 られる。59は燃焼室で図示しないバ−ナ台60上のバ−ナを燃焼させて、処理 物乾燥用の燃焼ガスを回転筒46内に送給する。
【0033】 ホッパ58内に投入された未乾燥の湿潤状処理物を押出筒56に導き、押出機 57を回転させてこれを回転筒46内に押出して落下させる。
【0034】 バ−ナ台60上のバ−ナ−を燃焼させて燃焼室59より後方(図1の左方向) に向け燃焼ガスを送ると回転筒46内を通過して整粒筒46dの上部の煙突43に 至る。この際外筒41も加熱されて水套42内の水が加熱され、水套42も加熱 される。中心軸44を図示しない駆動装置で回転させて回転筒46を図9の矢印 の方向に回転させると、回転筒46内に押出され落下した被処理物は回転筒46 の回転により加熱され推進羽根47により撹拌されながら図8の矢印のように順 次推進筒46a,撹拌推進筒46bに至り、乾燥が徐々に進んで排出筒46cに至る。排 出筒46においては撹拌棒49で撹拌され、推進用傾斜板51により整粒筒46d に向い移動する。この位置で殆ど乾燥を終り粒状又は粒状となった被処理物は円 筒に設けた多数の排出溝50より順次外筒41内に落下し、排出筒46c内で排出 されないものは石等の混在物を除いて整粒筒46dで整粒板52によって細かく粉 砕されて各整粒板52の間から落下する。
【0035】 外筒41内に落下した被処理物は回転筒46の外壁に設けられたさらい板53 が下方から上方に至る間に外筒41の内面に接触し被処理物をさらって上部に移 動させ、上部より下方に向う位置においてさらい板53より回転筒46の外周上 に落下し、加熱された回転筒46の外周上を滑動して推進用傾斜板55により前 方(図の右側)へ移動される。この移動・落下をくり返して順次前部に移動して 排出口61(図2)より外部へ排出される。回転筒46は加熱され、又外筒41 も水套42内の水を介して後部まで所定の温度を維持し、比較的小さなバ−ナ− の焔で十分な乾燥を実施することができる。
【0036】 回転筒46を形成する推進筒46a,撹拌推進筒46b及び排出筒46c内に設ける推 進羽根47および撹拌羽根48は前部(図2の右側)に近い回転筒内では被処理 物が湿っていて撹拌が不可能であるから、前段階では推進羽根47のみを設け、 推進筒46aの後段ではある程度乾燥が進んでいるので撹拌羽根48を1部設け、 他は推進羽根47とし、更に撹拌推進筒46cにおいては乾燥がかなり進み、比較 的小さな塊状又は粒状あるいは粒状となっているので、撹拌羽根48を更に増加 している。かくして高温に加熱された回転筒46内に送られた被処理物は撹拌、 推進、移動の間に乾燥され、排出筒46cおよび整粒筒46dより水套42で加熱され ている外筒41内に落下し、さらい板53に掻き寄せられ、傾斜板55で戻され て排出口61から乾燥排出物12(図1)となって排出される。
【0037】
腐敗性の廃棄物をまずCaOと化学反応機7を撹拌して化学反応させたのち、 乾燥機11に送り乾燥した粒状にして排出することができるようにしたので、カ ルシウム塩となって脱臭され、悪臭のない状態で送り出すことができる。特に乾 燥機においては往復型の回転処理方法を採用したので、設備に要するスペ−スを 節約でき、しかも熱エネルギ−を有効に利用できる。
【0038】 又分子構造の分解による揮散、また、化学変化によるカルシウム塩の生成によ り、空気に接触しての腐敗による悪臭の発生をなくすことができる。また、さら に廃棄物が酸性物質であっても廃棄物重量比の僅か5%の添加剤使用でも化学反 応によりCa(HCO3)2を生成させ完全殺菌(アルカリ)が可能となった。
【0039】 このようにして送り出された処理物は緩効性の有機質肥料あるいは土壌改良剤 としても利用することができる。
【0040】 本考案に関る処理設備により大気汚染悪臭防止法規制対象基準数値(隣接境界 着地濃度)アンモニア1〜5ppm以下、硫化水素0.02〜0.2ppm以下、メチル メルカプタン0.01〜0.2ppm以下、硫化メチル0.01〜0.2ppm以下、トリ メチルアミン0.005〜0.07ppm以下等の悪臭防止をクリア−することが可 能となった。
【図1】本発明装置の概念図。
【図2】化学反応機の断面図。
【図3】図2のIII−III矢視図。
【図4】ブレ−ドの拡大図。
【図5】回転軸と左右のブレ−ドの取付関係を示す図。
【図6】多数のブレ−ドによる被処理物の円周方向運動
の態様を示す図。
の態様を示す図。
【図7】同じく軸方向運動の態様を示す図。
【図8】乾燥機の縦断面図。
【図9】図8のA−A断面図。
【図10】図8のB−B断面図。
【図11】図8のC−C断面図。
1 サイロ 2 ロ−タリ−バル
ブ 3 添加剤移送コンベヤ 4 定量ホッパ− 5 腐敗性廃棄物投入ホッパ− 6 廃棄物投入コン
ベヤ 7 処理物投入切出ホッパ− 8 処理物排出コン
ベヤ 9 処理物投入切出ホッパ− 10 コンベヤ 11 乾燥機 12 乾燥物 13 固定支持枠 14 処理ドラム 14a 円筒形胴部 14b 上方室部 15 固定支持枠 16 ベ−ス 17 頂板 18 被処理物装入口 19 添加剤投入口 20 スクリュ−コン
ベヤ 21 取出口 22 操作ハンドル 23 操作軸 24 排気ダクト 25 回転軸 26 軸受 27 大歯車 28 中間小歯車 29 ベルトプ−リ伝動装置 30 モ−タ 31,32 撹拌ブレ−ド 31a,32a ブレ−ド
板面 31b,32b 切刃線 31c,32c 先端部 33 空間 34 排気ダクト 35 脱臭装置 36 ブロア− 37 吸込管 38 吐出管 39 バブリングタンク 40 処理筒 41 外筒 42 水套 43 煙突 44 中心軸 45 支持杆 46 回転筒 46a,46b 推進筒 46c 排出筒 46d 整粒筒 47 推進羽根 48 撹拌羽根 49 撹拌棒 50 排出溝 51 傾斜板 52 整粒板 53 さらい板 54 ピン 55 傾斜板 56 押出筒 57 押出機 58 ホッパ 59 燃焼室 60 バ−ナ台 61 排出口
ブ 3 添加剤移送コンベヤ 4 定量ホッパ− 5 腐敗性廃棄物投入ホッパ− 6 廃棄物投入コン
ベヤ 7 処理物投入切出ホッパ− 8 処理物排出コン
ベヤ 9 処理物投入切出ホッパ− 10 コンベヤ 11 乾燥機 12 乾燥物 13 固定支持枠 14 処理ドラム 14a 円筒形胴部 14b 上方室部 15 固定支持枠 16 ベ−ス 17 頂板 18 被処理物装入口 19 添加剤投入口 20 スクリュ−コン
ベヤ 21 取出口 22 操作ハンドル 23 操作軸 24 排気ダクト 25 回転軸 26 軸受 27 大歯車 28 中間小歯車 29 ベルトプ−リ伝動装置 30 モ−タ 31,32 撹拌ブレ−ド 31a,32a ブレ−ド
板面 31b,32b 切刃線 31c,32c 先端部 33 空間 34 排気ダクト 35 脱臭装置 36 ブロア− 37 吸込管 38 吐出管 39 バブリングタンク 40 処理筒 41 外筒 42 水套 43 煙突 44 中心軸 45 支持杆 46 回転筒 46a,46b 推進筒 46c 排出筒 46d 整粒筒 47 推進羽根 48 撹拌羽根 49 撹拌棒 50 排出溝 51 傾斜板 52 整粒板 53 さらい板 54 ピン 55 傾斜板 56 押出筒 57 押出機 58 ホッパ 59 燃焼室 60 バ−ナ台 61 排出口
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C05F 3/06 H 7188−4H 5/00 7188−4H
Claims (3)
- 【請求項1】 添化剤CaOを収容するサイロ(1)と、
サイロ(1)の下部に設けた添加剤移送コンベヤ(3)と、
添加剤移送コンベヤ(3)で送られて来た添加剤の定量ホ
ッパ−(4)と、腐敗性廃棄物投入ホッパ−(5)から廃棄
物投入コンベヤ(6)とに接続された化学反応機(7)と、
該化学反応機(7)の下部に接続された処理物排出コンベ
ヤ(8)から直接又は輸送車両を介して接続した処理物投
入切出ホッパ−(9)と、ホッパ−(9)の下から処理物は
コンベヤ(10)を介して接続された乾燥機(11)とからな
り、添化剤CaOと腐敗性廃棄物を撹拌混合して反応さ
せたのち、乾燥装置によって乾燥処理するようにした廃
棄物公害処理及びリサイクル・ドライヤ−装置。 - 【請求項2】 化学反応機(7)は装入口および取出口が
上部および下部にそれぞれ設けられた処理ドラム(14)を
具え、この処理ドラム(14)が水平方向に延びる円筒形胴
部(14a)と、この円筒形胴部の上端に連なる上方室部(1
4b)よりなり、前記処理ドラム(14)の円筒形胴部(14a)
の中心に設けた回転軸(25)の円周方向および軸線方向に
互に離間させて細長板状の撹拌ブレ−ド(31,32)を放射
状に設け、これら撹拌ブレ−ドは回転軸の中央部を境に
して左半部と右半部はブレ−ドの各ブレ−ド板面が互い
に反対方向に傾斜して取付けられていることを特徴とす
る請求項1の廃棄物公害処理及びリサイクル・ドライヤ
−装置。 - 【請求項3】 乾燥装置(11)は水套(42)を有する外筒(4
1)内にあって中心軸(44)のまわりに回転可能な回転筒(4
6)を有し、該回転筒は内周面に推進羽根(47)を備えた推
進筒(46a)と、推進羽根(47)と撹拌羽根(48)を備えた撹
拌推進筒(46b)と、撹拌棒(49)と排出溝(50)及び推進用
傾斜板(51)を備えた排出筒(46c)及び整粒板(52)を備え
た整粒筒(46d)とで構成されており、前記回転筒(46)の
外側にはさらい板(53)がピン(54)によって取付けられ、
該さらい板(53)に隣接して推進用の傾斜板(55)が設けら
れ、これにより回転筒(46)から落下した乾燥処理物が前
方下部の排出口(61)に向け戻されて排出されるように
し、さらに回転筒(46)の前端にはホッパ(58)と、乾燥ガ
ス発生用の燃焼室(59)を設けたことを特徴とする請求項
1又は請求項2の廃棄物公害処理及びリサイクル・ドラ
イヤ−装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP082795U JPH0641882U (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 廃棄物公害処理及びリサイクル・ドライヤ−装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP082795U JPH0641882U (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 廃棄物公害処理及びリサイクル・ドライヤ−装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641882U true JPH0641882U (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=13784343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP082795U Pending JPH0641882U (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 廃棄物公害処理及びリサイクル・ドライヤ−装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0641882U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005040070A1 (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-06 | Yugen Kaisha Okamura | 混合汚泥肥料の製造装置及び製造プラント |
KR100794172B1 (ko) * | 2007-04-19 | 2008-01-14 | 강윤식 | 정밀화된 생분료 처리방법 및 그 장치 |
CN113209320A (zh) * | 2021-04-25 | 2021-08-06 | 南京三美农业发展有限公司 | 一种制备微生物有机肥料的杀菌消毒装置及其杀菌消毒方法 |
CN117206087A (zh) * | 2023-11-09 | 2023-12-12 | 上海沃骋有色金属有限公司 | 一种阳极炭渣固体废物回收处理装置 |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP082795U patent/JPH0641882U/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4502196B2 (ja) * | 2003-10-29 | 2010-07-14 | 有限会社オカムラ | 混合汚泥肥料の製造装置及び製造プラント |
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CN117206087B (zh) * | 2023-11-09 | 2024-04-19 | 上海沃骋有色金属有限公司 | 一种阳极炭渣固体废物回收处理装置 |
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