JPH0641860U - 電着塗装用ハンガー - Google Patents

電着塗装用ハンガー

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Publication number
JPH0641860U
JPH0641860U JP7909392U JP7909392U JPH0641860U JP H0641860 U JPH0641860 U JP H0641860U JP 7909392 U JP7909392 U JP 7909392U JP 7909392 U JP7909392 U JP 7909392U JP H0641860 U JPH0641860 U JP H0641860U
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JP
Japan
Prior art keywords
hanger
electrodeposition coating
hanging
cap
hanging portion
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Pending
Application number
JP7909392U
Other languages
English (en)
Inventor
彰 吉川
Original Assignee
金井 宏之
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Publication date
Application filed by 金井 宏之 filed Critical 金井 宏之
Priority to JP7909392U priority Critical patent/JPH0641860U/ja
Publication of JPH0641860U publication Critical patent/JPH0641860U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電着塗装工程で使用されるハンガーの表面へ
の塗料の付着を少なくし、かつハンガーへ付着した塗料
を容易に剥がすことができる。 【構成】 導電性を有する中空体により形成されたハン
ガー本体3と導電性を有する中空体により形成された吊
り掛け部4を、中空部が連通するように一体的に形成
し、上記ハンガー本体3と吊り掛け部4を、吊り掛け部
4の先端部5を残して不導体の外郭部により被覆し、か
つ上記先端部5をキャップにより被包した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、被塗装品に電着塗装を施す時に用いる電着塗装用ハンガーの改良に 関するものであり、電着塗装工程でハンガーに付着する塗料を少なくし、付着し ている塗料も容易に剥がすことができるハンガーを提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
従来、電着塗装に用いるハンガーは、図6に示すように導電性材料からなるハ ンガー本体15と被塗装品を吊り掛ける吊り掛け部16とを溶接で以て一体に固着し ていた。そして、上記ハンガーの吊り掛け部16に吊り掛けられた被塗装品は、移 動しながらハンガーごと電着槽に浸漬され、ハンガーに通電を行なうことによっ て、被塗装品に電着塗装が施されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のハンガーでは、被塗装品と同時にハンガー自体にも電着塗 装が施される。このため、一度使用したハンガーは、その表面に付着した塗膜に よって通電機能がほぼ完全に喪失され、そのままの状態では再使用が不可能であ った。 そこで、ハンガーを再使用するために、使用済みハンガーを剥離液中に浸漬し て塗膜を溶解させたり、使用済みハンガーにショット材を投射して塗膜を除去し たり、また時にはハンガーレールから使用済みハンガーを降ろしてハンマー等で 叩いて塗膜を除去している。 しかし、剥離液中での溶解やショット材の投射による塗膜除去には、大型の設 備を必要とし、また手作業による塗膜除去と同様、塗膜除去作業に長時間を要し 、塗装ラインの生産性が大幅に低下するという問題点があった。
【0004】 本考案は、上記従来技術が有する問題に鑑みてなされたものであり、その目的 とするところは、電着塗装工程でハンガーに付着する塗料を少なくし、付着して いる塗料も容易に剥がすことができるような電着塗装用ハンガーを提供すること にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、電着塗装工程で被塗装品を吊り掛けるハンガーであって、導電性を 有する円筒状の中空体により形成されたハンガー本体と導電性を有する円筒状の 中空体により形成された吊り掛け部を、上記中空部が連通すると共に一体的に形 成し、上記ハンガー本体と吊り掛け部を、吊り掛け部の先端部を残して不導体の 外郭部により被覆し、かつ先端部にキャップを摺動可能に設け、しかもハンガー 本体の上端部にフックを一体的に固着した電着塗装用ハンガーを提供するもので あります。
【0006】
【作用】
ハンガーの通電部が不導体の外郭部で覆われ、吊り掛け部の先端部に電極が形 成されているため、上記電極に被塗装品を吊り掛け、通電しながら電着槽に浸漬 することで、被塗装品に電着塗装が施される。なお、ハンガー本体は、離型性の 良い不導体で被覆されているため、塗料はほとんど付着しない。 また、電極には塗料が付着するが、キャップが電極部を摺動しながら電極を被 覆することにより、キャップにより電極上の塗料が剥ぎ取られる。この時、電着 塗装直後の塗料は未乾燥のため極めて容易に剥ぎ取ることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案による実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜図3に示すように電着塗装用ハンガー1は、塗装ラインコンベアに引っ かけるフック状の金具2とハンガー本体3と吊り掛け部4から構成されている。
【0008】 上記ハンガー本体3と吊り掛け部4は導電性を有する円筒状の筒体11により形 成され、中空部が連通した状態で一体的に形成されている。また、上記吊り掛け 部4は図1に示すようにハンガー本体3に千鳥状となるよう複数本配置され、さ らに上記ハンガー本体3を構成する筒体11の全面および吊り掛け部4の先端部5 を除いた部分は不導体の外郭部12により被覆されている。
【0009】 上記吊り掛け部4の外郭部12により覆われていない先端部5は電極7を構成し 、その先端は不導体のキャップ6により覆われている。 上記キャップ6は先端部5に摺動可能に配置され、一端がキャップ6の頭部内 側に固定され、他端が吊り掛け部4およびハンガー本体3の中空部14を通ってハ ンガー本体3の下部に設けられた引っ張り部材9に固定された紐状部材8により 摺動される。
【0010】 なお、上記吊り掛け部4とキャップ6との間には圧縮バネ13が配置されており 、キャップ6が常時吊り掛け部4から離れるように付勢されている。
【0011】 また、前記フック状の金具2はハンガー本体3に一体的に固着するか、着脱可 能に設けることも可能であり、形状はフック状としたが、コンベアに係合する構 造であればよいものである。 上記フック状の金具2、ハンガー本体3および吊り掛け部4は、鋼製の部材お よびパイプ材を用いて形成したが、他の導電性および剛性を有する材料を用いる ことができる。 また、外郭部12として、テフロンコーティングを行なったが、不導体で耐熱性 、離型性に優れた樹脂またはエラストマーで被覆することも可能である。キャッ プ6も外郭部12と同様の素材を用いて形成することができる。 さらに、紐状部材8としては、可撓性を有し、かつ強力のあるワイヤ、ロープ 等が用いられる。
【0012】 吊り掛け部4はハンガー本体3に千鳥状となるように設けたが、被塗装品の形 状によって適宜配置することができる。
【0013】 次に、本考案の電着塗装用ハンガーを用いた塗装方法について説明する。 通常、電着塗装用の電荷は、塗装ラインコンベアに流れており、金具2からハ ンガー本体3を通って吊り掛け部4に伝わる。この時、吊り掛け部4の露出した 部分が電極7となる。
【0014】 図4に示すように被塗装品10は、露出した電極に掛けられ、通電状態のまま電 着槽に浸漬されることにより、被塗装品10に電着塗装が施される。
【0015】 電着塗装後、引っ張り部材9を引っ張ることにより、キャップ6を圧縮バネ13 に抗して引っ張り、吊り掛け部4上を摺動させ、図5に示すようにキャップ6に より吊り掛け部4の先端部を被覆して、露出部をなくする。
【0016】 塗装工程は被塗装品10の仕様により異なるが、図5の状態で、焼き付け工程や 、さらに上塗り工程を実施することができる。
【0017】 また、吊り掛け部4の外郭部12およびキャップ6はそれぞれ電極7の露出部分 に向かって漸次厚みを減じるように勾配を設けることにより、電着塗装後に電極 7に被塗装品を吊り掛けた状態でキャップを電極7を被覆するように摺動させる と、被塗装品は吊り掛け部の外郭部とキャップのそれぞれの勾配部分に乗り上げ 、電極部が極めて簡単に被覆される。
【0018】
【考案の効果】
本考案の電着塗装用ハンガーは、上記構成であるため、電着塗装時に塗料が付 着するのはハンガーの電極となる部分だけであり、その電極に付着した塗料もキ ャップ部を摺動させることにより掻き取られ、電極部はきれいに清掃される。 したがって、電着塗装で重要な被塗装物への通電は確実に保障され、しかも電 着塗装終了時にハンガーには塗料がほとんど付着しないという優れた実用的効果 を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電着塗装用ハンガーの一実施例を示す
正面図である。
【図2】本考案の動作を説明する正面図である。
【図3】本考案の電極部分を示す部分拡大断面図であ
る。
【図4】本考案の電着塗装用ハンガーの使用状態を示す
要部説明図である。
【図5】本考案の電着塗装用ハンガーの使用状態を示す
要部説明図である。
【図6】従来のハンガーを示す正面図である。
【符号の説明】
1 電着塗装用ハンガー 2 金具 3、15 ハンガー本体 4、16 吊り掛け部 5 先端部 6 キャップ 7 電極 8 紐状部材 9 引っ張り部材 10 被塗装品 11 筒体 12 外郭部 13 圧縮バネ 14 中空部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着塗装工程で被塗装品を吊り掛けるハ
    ンガーであって、導電性を有する円筒状の中空体により
    形成されたハンガー本体と導電性を有する円筒状の中空
    体により形成された吊り掛け部を、上記中空部が連通す
    ると共に一体的に形成し、上記ハンガー本体と吊り掛け
    部を、吊り掛け部の先端部を残して不導体の外郭部によ
    り被覆し、かつ先端部にキャップを摺動可能に設け、し
    かもハンガー本体の上端部にフックを一体的に固着した
    ことを特徴とする電着塗装用ハンガー。
  2. 【請求項2】 キャップの頭部内側に紐状部材の一端を
    固着し、他端を吊り掛け部およびハンガー本体の中空部
    を通してハンガー本体の下端に引き出すと共に、吊り掛
    け部の先端とキャップの頭部との間にバネを配置してな
    る請求項1記載の電着塗装用ハンガー。
  3. 【請求項3】 吊り掛け部に被覆した外郭部およびキャ
    ップの互いに向い合う端部はそれぞれ互いに向かって漸
    次厚みを減じるように勾配を設けてなる請求項1又は請
    求項2記載の電着塗装用ハンガー。
  4. 【請求項4】 外郭部および/またはキャップを離型
    性、耐熱性に優れた樹脂またはエラストマーにより成形
    した請求項1、請求項2又は請求項3記載の電着塗装用
    ハンガー。
JP7909392U 1992-11-17 1992-11-17 電着塗装用ハンガー Pending JPH0641860U (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0641860U true JPH0641860U (ja) 1994-06-03

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ID=13680271

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JP7909392U Pending JPH0641860U (ja) 1992-11-17 1992-11-17 電着塗装用ハンガー

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190047186A (ko) * 2017-10-27 2019-05-08 대원강업주식회사 자동차 현가장치의 코일스프링 분체도장용 비전도체 도장걸이

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