JPH0641711Y2 - ポーラスプラグ - Google Patents

ポーラスプラグ

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JPH0641711Y2
JPH0641711Y2 JP1989146487U JP14648789U JPH0641711Y2 JP H0641711 Y2 JPH0641711 Y2 JP H0641711Y2 JP 1989146487 U JP1989146487 U JP 1989146487U JP 14648789 U JP14648789 U JP 14648789U JP H0641711 Y2 JPH0641711 Y2 JP H0641711Y2
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JP
Japan
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porous brick
porous
wear
gas
brick
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JP1989146487U
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JPH0385159U (ja
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誠二 麻生
十三夫 原田
敏明 小宮
昭弘 土成
修 下林
孝 田路
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、損耗状態を判定できるポーラスプラグに関す
る。
〔従来の技術〕
溶融金属の処理を目的として、容器の底に取り付けたポ
ーラスプラグから、Arなどの不活性ガスを溶融金属中に
吹き込むことが行われている。
ここで使用されるポーラスプラグは容器内張りの耐火物
より損耗されやすいため、湯洩れ事故防止の意味からポ
ーラスプラグの損耗状況を正確に把握しておく必要があ
る。
しかし、目視による損耗状況の判断には相当の熟練を要
すると共に、見誤ることもあるので、損耗状況が判定し
やすい構造をもったポーラスプラグが必要とされる。
第4図は、損耗状況を容易に判断できるポーラスプラグ
の従来の一般的な構造である。ポーラスれんが1とその
側面に周設した緻密質耐火物2よりなるポーラスプラグ
において、ポーラスれんが1の形状を、上部に比べて下
部の方を幅広にしている(実開昭57-122751号公報)。
このポーラスプラグは、ポーラスれんが1の損耗が上部
から下部に移行した際、ポーラスれんが1のガス噴出面
の形状変化を確認することで、損耗代が残り少ないこと
を知ることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、このような異形のポーラスれんが1は、上部と
下部との境界である段差部分に熱応力が集中し、第4図
のようにキレツ5が生じやすい。キレツ5が生じると、
ポーラスれんが1の損耗が下部まで達した際、キレツ5
部分への溶鋼の侵入、あるいはキレツ部分から上のポー
ラスれんが1が浮力とガス圧による剥離によって浮上脱
離し、急激に大きく損傷することで湯洩れ事故を起こす
ことがあった。
また、異形のポーラスれんがは不均一組織となりやす
い。例えば第4図のポーラスれんが1では、製造時の加
圧成形において段差部分に加圧力が十分伝播せず、この
部分の充填率が他の部分に比べて小さくなる。その結
果、充填率の小さい部分が耐食性に劣る問題があった。
これに対処するために、単純形状に一旦成形した後、切
削によって異形にすると均一組織のものが得られるが、
生産性およびコスト面から実際的でなかった。
本考案は、損耗状態を判定できるポーラスプラグにおい
て、上記従来の問題を解決したものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、ガス吹き込み用ポーラスれんが1aの下方外周
に、損耗判定用ポーラスれんが1bを嵌合し、かつ、前記
ガス吹き込み用ポーラスれんが1aおよび損耗判定用ポー
ラスれんが1bの側面に緻密質耐火物2を周設すると共
に、ガス導入管4を前記のガス吹き込み用ポーラスれん
が1aおよび損耗判定用ポーラスれんが1bの下面と連通し
て接続したポーラスプラグである。
〔作用〕
損耗状態を判定できるようにするため、本考案において
もポーラスれんがの上部と下部とを異形にしているが、
ポーラスれんがをガス吹き込み用ポーラスれんが1aと損
耗判定用ポーラスれんが1bに分割したことで、段差部分
にキレツを生じることはない。また、ガス吹き込み用ポ
ーラスれんが1aと損耗判定用ポーラスれんが1bとは独立
しており、それぞれは単純構造であるから、製造が容易
で、しかも均一組織の成形体が得られやすい。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を示して説明する。
第1図および第2図において、1aはガス吹き込み用ポー
ラスれんが、1bはその下方外周に嵌合した損耗判定用ポ
ーラスれんが、2は前記ガス吹き込み用ポーラスれんが
と損耗判定用ポーラスれんがとの側面に周設した緻密質
耐火物である。
ガス吹き込み用ポーラスれんが1a、損耗判定用ポーラス
れんが1bともその材質は、例えばアルミナ質、ムライト
質、マグネシア質、スピネル質、ジルコニア質などの耐
火材質からなる焼成品とする。通気率は、0.5〜3.0(c
c)(cm)/(cm2)・(sec)・(水柱cm)程度が好ま
しい。損耗判定用ポーラスれんが1bは、溶融金属中へ不
活性ガスを吹き込むためのものではなく、ガス噴出でそ
の存在を確認するためのものであるから、ガス吹き込み
用ポーラスれんが1aに比べて通気率が小さくてもよい。
ガス吹き込み用ポーラスれんが1aの形状は、図に示す截
頭円錐形が最も好ましい。他にも例えば截頭角錐形、円
柱形、角柱形でもよい。
損耗判定用ポーラスれんが1bの形状は、その内周がガス
吹き込み用ポーラスれんが1aの外周と合致した筒状とす
る。ガス吹き込み用ポーラスれんが1aの損耗が進み、損
耗判定用ポーラスれんが1bが見えるとそれがポーラスプ
ラグの交換時期となるように損耗判定用ポーラスれんが
1bの高さを定める。
損耗判定用ポーラスれんが1bの外周は、円形あるいは多
角形とする。第2図の平面断面図は、損耗判定用ポーラ
スれんが1bの外周を円形にした例である。第3図の平面
断面図は、損耗判定用ポーラスれんが1bの外周を四角形
にした例である。
ガス吹き込み用ポーラスれんが1aの側面がテーパーを有
している場合は、損耗判定用れんが1bの内周もそれに合
せてテーパーを設ける。損耗判定用れんが2とガス吹き
込み用ポーラスれんが1aとの接合面は、モルタルを介在
して両者を密着させておくことが好ましい。
緻密質耐火物2は、ガス吹き込み用ポーラスれんが1aか
らガスがポーラスプラグの外周へ洩れるのを防止する効
果を持つ。その材質は、例えばアルミナ質、ムライト
質、マグネシア質、スピネル質、ジルコニア質、アルミ
ナ−カーボン質、ムライト−カーボン質、マグネシア−
カーボン質、スピネル−カーボン質、ジルコニア−カー
ボン質などの耐火材質からなる焼成品、不焼成品あるい
は鋳込み成形品とする。
ポーラスプラグを実際に使用するときは、常法どおり、
鉄皮3で側面および底面を覆い、さらに底面にはガス導
入管4を接続し、このガス導入管4を前記のガス吹き込
み用ポーラスれんが1aおよび損耗判定用ポーラスれんが
1bの下面と連通させる。
ポーラスプラグの損耗状況の判定は、溶鋼取鍋が受鋼し
排出後、次の受鋼までの間に上部からの観察を行う。こ
のときポーラスプラグの赤熱状態にあるが、不活性ガス
を噴出させることで、ガス噴出面は冷却され、黒っぽく
見える。この黒っぽく見える部分がポーラス耐火物部分
である。そして、損耗が進んで損耗判定用ポーラスれん
がに達すると黒っぽく見える部分の形状が変化し損耗代
が残り少ないことを知ることができる。
本考案実施例として、全体の寸法が底面の直径230mm×
上面の直径185mm×高さ320mmのポーラスプラグにおい
て、底面の直径130mm×上面の直径85mmのガス吹き込み
用ポーラスれんがと、このガス吹き込み用下方外周に嵌
合した厚さ20mm×高さ100mmの損耗判定用ポーラスれん
がとを内在させ、外周には緻密質耐火物としてアルミナ
質キャスタブル耐火物を設けた。こうして得られたポー
ラスプラグを300t溶鋼取鍋の底部に取付け、試験した。
その結果、ポーラスれんがにキレツが発生しないため
に、従来品に見られたポーラスれんがの浮上脱離はまっ
たくなかった。しかも、ポーラスれんがの製造におい
て、ガス吹き込み用ポーラスれんがと損耗判定用ポーラ
スれんがとを別々に成形することができ、従来の一体的
な異形のポーラスれんがに比べて均一組織の成形体が得
られた。
このポーラスプラグは、損耗が損耗判定用ポーラスれん
がまで達したとき、それまでのガス吹き込み用ポーラス
れんがからのガス噴出に、損耗判定用ポーラスれんがか
らのガス噴出が加わり、ガス噴出によって黒っぽく見え
る部分の面積が拡大した。この拡大をもって、ポーラス
プラグの交換時期とした。
〔考案の効果〕 以上のとおり本考案は、ガス噴出によって黒っぽく見え
る部分の面積が拡大することで損耗状態を判定できるポ
ーラスプラグにおいて、従来品で見られる湯洩れ事故な
どのトラブルが皆無となり、その耐用性と信頼性が格段
に向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例のタテ断面図、第2図は第1図の
A-A線断面図、第3図は第1図のA-A線断面図において他
の実施例、第4図は従来例のタテ断面図である。 1……ポーラスれんが 1a……ガス吹き込み用ポーラスれんが 1b……損耗判定用ポーラスれんが 2……緻密質耐火物 3……鉄皮 4……ガス導入管 5……キレツ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小宮 敏明 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内 (72)考案者 土成 昭弘 兵庫県高砂市荒井町新浜1―3―1 ハリ マセラミック株式会社内 (72)考案者 下林 修 兵庫県高砂市荒井町新浜1―3―1 ハリ マセラミック株式会社内 (72)考案者 田路 孝 兵庫県高砂市荒井町新浜1―3―1 ハリ マセラミック株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−188100(JP,U) 実開 昭62−70156(JP,U) 実公 昭62−8920(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス吹き込み用ポーラスれんが1aの下方外
    周に、損耗判定用ポーラスれんが1bを嵌合し、かつ、前
    記ガス吹き込み用ポーラスれんが1aおよび損耗判定用ポ
    ーラスれんが1bの側面に緻密質耐火物2を周設すると共
    に、ガス導入管4を前記のガス吹き込み用ポーラスれん
    が1aおよび損耗判定用ポーラスれんが1bの下面と連通し
    て接続したポーラスプラグ
JP1989146487U 1989-12-21 1989-12-21 ポーラスプラグ Expired - Lifetime JPH0641711Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989146487U JPH0641711Y2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 ポーラスプラグ

Applications Claiming Priority (1)

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JP1989146487U JPH0641711Y2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 ポーラスプラグ

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JPH0385159U JPH0385159U (ja) 1991-08-28
JPH0641711Y2 true JPH0641711Y2 (ja) 1994-11-02

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ID=31693067

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JP1989146487U Expired - Lifetime JPH0641711Y2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 ポーラスプラグ

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JPS57188100U (ja) * 1981-05-27 1982-11-29
JPH0144421Y2 (ja) * 1985-07-02 1989-12-22
JPS6270156U (ja) * 1985-10-17 1987-05-02

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JPH0385159U (ja) 1991-08-28

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