JPH0641644B2 - 多分割溶融紡糸装置 - Google Patents

多分割溶融紡糸装置

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JPH0641644B2
JPH0641644B2 JP60061630A JP6163085A JPH0641644B2 JP H0641644 B2 JPH0641644 B2 JP H0641644B2 JP 60061630 A JP60061630 A JP 60061630A JP 6163085 A JP6163085 A JP 6163085A JP H0641644 B2 JPH0641644 B2 JP H0641644B2
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JP
Japan
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spinneret
spinning
spinnerets
plate
heater
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彦三郎 小島
裕 福田
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、合成繊維フイラメント糸の多分割溶融紡糸
装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンなどの
熱可塑性合成樹脂からなる合成繊維フイラメント糸を製
造するには、フイラメントの単糸本数に応じた多数の紡
糸孔を穿設した紡糸口金の2〜4個を円形状または方形
状の紡糸ヘツドに取付けた溶融紡糸装置を使用されてい
たが、この装置は紡糸ヘツド毎にその外面に加熱ヒータ
を取付けていたので、紡糸ヘツド当りの面積が大きくな
り、また各紡糸ヘツド間の加熱が不均一になる傾向があ
る。この問題を解決するものとして、第3図に示すよう
に、2〜4個の紡糸口金1を長さ方向(または幅方向)
に配置した紡糸ヘツド2の多数個を直線状に配列し、そ
の外周を加熱ヒータ3で取囲んだ多分割溶融紡糸装置が
使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記第3図に示す紡糸装置においては、両端に配置した
紡糸ヘツド2a、2aは、紡糸ヘツドの三方から加熱される
ので、その温度は中央部に配置した二方から加熱される
紡糸ヘツド2に比べて高くなり、ひいては両端の紡糸ヘ
ツド2a、2aから紡出されたフイラメント糸の物性、特に
繊度が中央部から紡出されたものの物性と差異を生じ、
糸質が不均一となる。また紡糸ヘツドを多数個、例えば
8個以上配置した場合は、装置の全長が長くなり、その
作業性がよくないという問題があつた。
(問題点を解決するための手段) この発明は、円に沿って8〜32個の紡糸口金を等間隔
に配列し、この紡糸口金の上側に溶融樹脂の導入通路を
有する導入板、分配装置を有する分配板および過砂が
充填された過板を上から順に重ね、下側に上記紡糸口
金を支持する紡糸口金支持板を重ね、これらを一体的に
結合して円筒状の紡糸パックを形成し、この紡糸パック
の外周部に加熱ヒータを、内側の中空部に保温ヒータを
それぞれ設けたことを特徴とする多分割溶融紡糸装置で
ある。
紡糸パツクに配置される紡糸口金の個数は8〜32個で
あり、紡糸口金の個数が、8個未満であると紡糸口金を
直線状に配列した従来の紡糸装置に比べて全長の長さに
対してさほど大きな差異がなく、また少数の紡糸口金を
この発明と同様な等間隔に配置した場合には、冷却紡糸
筒の直径が小さくなり、冷却風の流れが乱れるので好ま
しくない。また32個を越えると装置が大きくなり、か
つ巻取部における糸条の分割が困難となる。この発明に
おける紡糸パツクに配置される紡糸口金を16個とし、
その下方に8分割ワインダの2台を対設して巻取ること
が特に好ましい配置である。
隣接する紡糸口金の間隔は、紡糸口金から紡糸されたフ
イラメント糸が互いにからみ合わない程度である。
以下にこの発明の装置の例を第1図、第2図によつて説
明する。紡糸パツク4は円筒状に形成され、その下端を
構成するリング状の紡糸口金支持板10には16個の紡
糸口金1が円形状に等間隔に配置されている。紡糸パツ
ク4の中空部には保温ヒータ5が、また外周部には熱媒
体によつて加熱される加熱ヒータ6がそれぞれ設けられ
ている。上記保温ヒータ5は、ダウサム(商品名、米国
ダウ・ケミカル社製)などの熱媒体、または電気ヒータ
などを内蔵しており、紡糸口金1に供給される溶融樹脂
の温度が低下し、紡糸口金1の表面温度がある程度以下
に低下した場合にON−OFF機構によつて加熱される
ようにしたものである。
紡糸パツク4の構造を詳しく説明すると、溶融樹脂の導
入通路7aを有する導入板7、数個の分配通路8aを有する
2枚の分配板8、過砂9aを充填した過板9、および
所定数の紡糸孔(図示していない)を穿設した紡糸口金
1を支持する紡糸口金支持板10を順次ガスケツトを介し
て通しボルト(図示していない)で一体的に組立てられ
たものであり、上記導入板7、分配板8、過板9およ
び紡糸口金支持板10の各中央に設けた円孔によつて中空
部が形成され、また上記導入通路7a、分配通路8a、過
砂9aおよび紡糸口金1は上下に連通されている。上記加
熱ヒータ6の下部には円筒状の冷却筒11が接合されてい
る。冷却筒11は、紡糸口金1より吐出されたフイラメン
ト糸12を均一に冷却するもので、冷却気流導入管13より
導入された冷却気流は、外側多孔板14の細孔、フイルタ
ー15および内側多孔板14a の細孔を順次通過してフイラ
メント糸12に対して吹き当るようにしたものである。ま
た上記紡糸パツク4の各導入通路7aには溶融樹脂の供給
管(図示されていない)が連結され、各供給管には溶融
樹脂供給用のギヤポンプが取付けられる。この供給管は
大容量の数個のギヤポンプから分岐されたものでもよ
い。
なお、上記紡糸パツクは、これらの部材を1個または2
個のブロツクとして形成されたものでもよい。
(作用) 各供給管から一定の圧力で紡糸パツクの各導入通路に導
入された溶融樹脂は、加熱ヒータ、保温ヒータによつて
均一に加熱されながら分散通路によつて均一に分配さ
れ、過砂で過されたのち紡糸口金から冷却筒内に紡
出され、冷却筒の外周から内部に通風される冷却空気に
よつて均一に冷却され、冷却固化されたフイラメント糸
12は巻取ローラに巻取られる。
(使用例) 紡糸孔48個を穿設した紡糸口金の16個の等間隔に直
径700mmの円周上に配置した紡糸パツクを有する多分
割溶融紡糸装置(第1図、第2図)を使用し、この装置
に固有粘度0.630(フエノール/テトラクロルエタン=
6/4の溶液中で30℃で測定した値)のポリエチレン
テレフタレートを290℃で溶融紡出し、冷却筒内で2
5℃の空気流で冷却固化し、巻取速度3300m/分で引取
つて78デニール/48本のポリエステルフイラメント
糸を製造した。
比較のために、上記紡糸口金16個を上記と同じ等間隔に
一直線上に配置した多分割溶融紡糸装置(第3図)を用
いて上記と同様なポリエステルフイラメント糸を製造し
た。
両者のポリエステルフイラメント糸のデニール変動率
(%)および均斉度U(%)を測定した結果を下表に示
した。なお、デニール変動率(%)はフイラメント糸の
断面写真における各単糸の直径を測定し、その分散値を
平均値で除した百分率で示した。
(発明の効果) この発明の装置は、1個の円に沿って等間隔に配列され
た8〜32個の紡糸口金を含む円筒状の紡糸パックがそ
の外周部および中空部から加熱保温されるので、吐出さ
れる溶融樹脂の粘度および温度が紡糸口金相互間で均一
化されその結果フイラメント糸の物性の不均一性、特に
デニール変動率(錘間差)が小さくなる。
またこの発明の装置は、多数個の紡糸口金を円周上に配
置したものであるから、直線上に配置したものに比べて
装置の長さが小さくなり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の底面図、第2図は第1図の
II−II線垂直切断面図、第3図は従来の装置の底面図で
ある。 1:紡糸口金、4:紡糸パツク、5:保温ヒータ、6:
加熱ヒータ、7:導入板、7a:導入通路、8:分配板、
8a:分配通路、9:過板、9a:過砂、10:紡糸口金
取付板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円に沿って8〜32個の紡糸口金を等間隔
    に配列し、この紡糸口金の上側に溶融樹脂の導入通路を
    有する導入板、分配装置を有する分配板および過砂が
    充填された過板を上から順に重ね、下側に上記紡糸口
    金を支持する紡糸口金支持板を重ね、これらを一体的に
    結合して円筒状の紡糸パックを形成し、この紡糸パック
    を外周部に加熱ヒータを、内側の中空部に保温ヒータを
    それぞれ設けたことを特徴とする多分割溶融紡糸装置。
JP60061630A 1985-03-25 1985-03-25 多分割溶融紡糸装置 Expired - Fee Related JPH0641644B2 (ja)

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