JPH0641500Y2 - スカート用ハンガー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、スカートのウエスト部を挾持した状態でスカ
ートを吊り下げることができるスカート用ハンガーに関
する。

「従来の技術」 従来、この種のスカート用ハンガーは、スカートのウエ
ストサイズに対応して用いることができるように所定寸
法のものが何種類が製作されていた。

しかして、従来のスカート用ハンガーは、スカートのウ
エスト部にハンガーの水平支持杆を嵌め込み、この水平
支持杆の両端部の支持により所定寸法のスカートを吊り
下げることはできるが、吊り下げようとするスカートの
ウエストサイズが異なると、別の適合するハンガーと取
り換えなければならないと言う欠点があった。

「本考案の目的」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、ウエストサイ
ズが異なる各種寸法のスカートを型崩れしないように簡
単に吊り下げることができ、またスカートを吊り下げた
際にスカートが滑り落ちないように確実に挾持すること
ができるスカート用ハンガーに関する。

「本考案の目的を解決するための手段」 本考案のスカート用ハンガーは、ハンガー本体の下部に
形成された水平のガイド筒と、このガイド筒に内装され
たバネ部材と、このバネ部材により一方向へ付勢される
ように前記ガイド筒に嵌挿された伸縮支持杆とから成
り、前記伸縮支持杆のガイド筒から突出する突出端部に
は、スカートのウエスト部を挾持しかつ素材自体により
外拡変位するする挾持部が形成され、一方、伸縮支持杆
の挿入端部をテーパー状に形成し、該挿入端部には軸心
方向に複数個の切欠溝が形成されていると共に、ガイド
筒の内壁面と圧接しながら摺動する複数個の突起部が設
けられていることを特徴とする。

「作用」 ハンガー本体のガイド筒に伸縮支持杆を挿入する時は、
挿入時にテーパ面がガイド筒の挿入端面の内周縁部と嵌
合的に当接する。そして、強制的に伸縮支持杆をガイド
筒内に押し込むと、その挿入端部の突起部がガイド筒の
内壁面と圧接しながら摺接するので、切欠溝を有する挿
入端部は素材自体の弾性力に抗して内側に変位する。こ
れにより伸縮支持杆は周方向には容易に回転しない。

そこで、ハンガーでスカートを吊り下げる場合は、伸縮
支持杆から手を離した後バネ部材の付勢状態のまま挾持
部でスカートの他方側のウエスト部を挾持する。そうす
ると、スカートは左右に張った状態でハンガーに挾持さ
れる。

「実施例」 以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細に説明す
る。

第１図ないし第５図に示す一実施例において、１は主と
してスカートをつり下げるために用いられるスカート用
ハンガーで、このハンガー１は合成樹脂で形成されてい
る。２はハンガー本体で、このハンガー本体１はフック
部３と、このフック部３と一体に設けられかつ任意の形
状に折曲形成された肩部４と、この肩部４の下部に一体
かつ水平に形成されたガイド筒５とから成り、前記ガイ
ド筒５は肩部４の幅と略同じ長さに設定されている。な
お、ガイド筒５の長さは肩部４の幅よりも短くても良
い。

６はガイド筒５に内装された所要の長さを有するバネ部
材で、本実施例では圧縮コイルスプリングが用いられて
いる。７はバネ部材６により一方へ付勢されるように前
記ガイド筒５に嵌挿されたパイプ状の伸縮支持杆であ
る。この伸縮支持杆７の挿入端部にはその軸芯方向に複
数個の切欠溝８が形成されている。また伸縮支持杆７の
挿入端部は第４図で示すようにテーパ7a状に形成されて
いると共に、ガイド筒５の外壁面と圧接しながら摺接す
る複数個の突起部7b,7bが設けられている。一方、伸縮
支持杆７のガイド筒から突出する突出端部には、第５図
で示すようにスカートＳのウエスト部を挾持し、かつ、
素材自体により外拡変位する挾持部９が一体に形成され
ている。なお、前記挾持部９は一般に使用されているピ
ンチに置換えることができる。

上記構成にあっては、伸縮支持杆７はバネ部材６のバネ
力に抗してガイド筒５内に収納可能である。

そこで、ハンガー本体２のガイド筒５に伸縮支持杆を挿
入する時は、挿入時にテーパ面7aがガイド筒５の挿入端
面の内周縁部と嵌合的に当接する。そして、強制的に伸
縮支持杆７をガイド筒内に押し込むと、その挿入端部の
突起部7bがガイド筒５の内壁面と圧接しながら摺接する
ので、切欠溝８を有する挿入端部は素材自体の弾性力に
抗して内側に変位する。これにより伸縮支持杆７は周方
向に容易に回転しない。

しかして、ハンガー１でスカートＳを吊り下げる場合
は、まずハンガー本体２のガイド筒５の一端部5aをスカ
ートＳの一方側のウエスト部内に差し入れると共に、伸
縮支持杆７をガイド筒５内に押し込み、伸縮支持杆から
手を離した後バネ部材の付勢状態のまま挾持部９でスカ
ートＳの他方側のウエスト部を挾持する。そうすると、
スカートＳは第５図で示すように左右に張った状態でハ
ンガー１に確実に挾持される。

「異なる実施例」 次に本考案の異なる実施例につき説明する。

なお、前記本考案の実施例と同一部分には同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。

第６図および第７図に示す実施例に於いて、前記実施例
と主に異なる点はハンガー1Aである。このハンガー1Aは
普通一般の形態をしている。

しかして、ハンガー本体2Aの肩部4Aの一方側の下端部4a
に挾持部10が形成されていると共に、ガイド筒5Aはハン
ガー本体2Aの水平杆11の中間部に一体的に設けられてい
る。そして、ガイド筒5Aに嵌挿される伸縮支持杆7Aは、
バネ部材6Aに多少付勢された状態でその突出端部に設け
られた挾持部9Aがハンガー本体２の肩部４の他方側の下
端部4bと当接している。

このように構成しても前記本考案の実施例と同一の作用
・効果がある。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように本考案にあっては、次に
列挙するような効果がある。

（１）ハンガー本体の下部にガイド筒を形成し、かつガ
イド筒に嵌め込まれた伸縮支持杆がバネ部材により一方
向へ付勢されるので、スカートを吊り下げる際伸縮支持
杆をガイド筒に押し込むだけの操作で簡単にスカートの
ウエスト部を挾持することができる。

（２）スカートを吊り下げた際、伸縮支持杆はバネ部材
で付勢された状態でスカートのウエスト部を挾持するか
ら、スカートを型崩れしないように吊り下げることがで
きる。

（３）各種寸法のスカートを吊り下げることができる。

（４）伸縮支持杆にスカートのウエスト部を挾持し、か
つ、素材自体により外拡変位するする挾持部が形成され
ているので、スカートが滑り落ちないようにして確実に
挾持して吊り下げることができる。又前記挾持部がピン
チである場合も同様にスカートのウエスト部を滑り落ち
ないようにして確実に挾持することができる。

（５）伸縮支持杆の挿入端部にテーパ面を形成したの
で、伸縮支持杆をガイド筒に挿入しやすい。

したかって、組立てが容易である。

（６）挿入端部の突起部7bがガイド筒５の内壁面と圧接
しながら摺接するので、切欠溝８を有する挿入端部は素
材自体の弾性力に抗して内側に変位する。これにより伸
縮支持杆７は周方向には容易に回転しない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本考案の一実施例を示す各説明
図、第６図および第７図は本考案の異なる実施例を示す
各説明図である。 １、1A……ハンガー、 ２、2A……ハンガー本体、 ４、4A……肩部、 ５、5A……ガイド筒、 ６、6A……バネ部材、 ７、7A……伸縮支持杆、 ８……切欠溝、 ９、9a、10……挾持部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ハンガー本体の下部に形成された水平のガ
   イド筒と、このガイド筒に内装されたバネ部材と、この
   バネ部材により一方向へ付勢されるように前記ガイド筒
   に嵌挿された伸縮支持杆とから成り、前記伸縮支持杆の
   ガイド筒から突出する突出端部には、スカートのウエス
   ト部を挾持しかつ素材自体により外拡変位するする挾持
   部が形成され、一方、伸縮支持杆の挿入端部をテーパー
   状に形成し、該挿入端部には軸心方向に複数個の切欠溝
   が形成されていると共に、ガイド筒の内壁面と圧接しな
   がら摺動する複数個の突起部が設けられていることを特
   徴とするスカート用ハンガー。
2. 【請求項２】スカートのウエスト部を挾持する挾持部
   は、ピンチであることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のスカート用ハンガー。