JPS6317846Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、のれんの輪に通した棒状体の端部
を挾持するホルダーに関する。

のれん掛けについていうならば、従来は適当な
ホルダーがなかつたため、長めの釘を使つてその
釘で棒の端部を受けるようにしたり、環の口があ
いているヒートンと紐を使つて棒の端部を縛り付
けていたから、折角の美観が損われたり、またた
易く脱落するおそれとか、紐で縛り付けるにしろ
手数を要するといつた不便があつた。

この考案は上記の点に鑑み案出したものであつ
て、背面は壁などに取付ける基盤面となし、該基
盤の前面には凹状の受承面を形成し且つ自由端側
に切欠個所を形成した固定受部材と、該切欠個所
に嵌入し且つ突出することができる突片部分を形
成した可動受部材とを、規則的な凹凸形状の両側
縁部分が適宜の間隔をもつて噛み合う管状の枢軸
により回動自在に枢着すると共に、その枢軸の廻
りをめぐるバネを介装して可動受部材に挾持力を
付与してなるものである。

この考案の、好適な実施例を示す添付図面によ
り詳述すると、規則的な凹凸状形の両側縁部分
５，５ａが適宜の間隔６をもつて噛み合う管状の
枢軸４（第４図参照）により、背面は壁などに取
付ける基盤面となし、該基盤の前面には凹状の受
承面１ａを形成した固定受部材１と逆凹状の受承
面２ａを形成した可動受部材２とを回動自在に枢
着し、またその管状の枢軸４の廻りをめぐるバネ
３を介装して可動受部材２に挾持力を付与する。

このホルダーを壁などに取付けるのに一番簡便
な方法は、両面接着性テープ７（第３−Ａ図参
照）を用いて固定受部材１の背面で壁面に取付け
ることであるが、そのほかの適宜の手段を採用し
てもよいこと、勿論である。固定受部材１の自由
端側に切欠個所８を形成し、該切欠個所８に嵌入
し且つ突出することができる突片部分９を可動受
部材２に形成する。

この考案は上記の様に構成されているから、突
出する突片部分９の先端部をバネ３の力に抗して
押し上げることによつて大きく開口でき、その開
口部から棒状体Ａの端部を差し入れたのち指を外
せばバネ３の力で挾持できる。しかも挾持し得る
棒状体Ａの太さの最小は第３−Ａ図に示す状態か
ら最大は第３−Ｂ図に示す状態までといつた具合
に適応性を拡げることができ、ワンタツチで挾持
による固定ができる点と両々相俟つて甚だ便利で
ある。

更に枢軸４は規則的な凹凸状形の両側縁部分
５，５ａが適宜の間隔６をもつて噛み合う管状体
としたから、打ち抜いた板を丸めて作れるため安
価であるし、間隔６が零となるまでは縮径が可能
なため両受部材１，２の孔に嵌挿する組立作業が
容易であるほか、復元弾性によつてしつかり止め
つかり、特別な抜け出防止策の必要もなければ、
寸法精度は特別高めてやらなくても充分である。
そしてひつかかることのない軸円周面が形成され
るため可動受部材２の回動は円滑に行なうことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案であるのれん掛けホルダーの斜
視図、第２図はその正面図、第３−Ａ図及び第３
−Ｂ図は太さの異なつた棒状体を挾持した状態の
断面図、第４図は枢軸の斜視図である。 １……固定受部材、１ａ……凹状の受承面、２
……可動受部材、２ａ……逆凹状の受承面、３…
…バネ、４……枢軸、８……切欠個所、９……突
片部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背面は壁などに取付ける基盤面となし、該基盤
   の前面には凹状の受承面１ａを形成し且つ自由端
   側に切欠個所８を形成した固定受部材１と、該切
   欠個所８に嵌入し且つ突出することができる突片
   部分９を形成した可動受部材２とを、規則的な凹
   凸形状の両側縁部分５，５ａが適宜の間隔６をも
   つて噛み合う管状の枢軸４により回動自在に枢着
   すると共に、その枢軸４の廻りをめぐるバネ３を
   介装して可動受部材２に挾持力を付与してなるの
   れん掛けホルダー。