JPH0641346B2 - 延伸・撚糸巻上げによるカバリング用パッケージの製造方法 - Google Patents
延伸・撚糸巻上げによるカバリング用パッケージの製造方法Info
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Description
ト糸を被覆巻付けするカバリング工程において被覆用糸
供給用に用いられるカバリング用パッケージを製造する
方法に関するものである。
性フィラメント糸にポリアミドフィラメント糸を被覆巻
付けしてなるカバリング弾性糸が一般に使われてきてい
る。特に、ポリウレタン弾性糸とポリアミド糸によるカ
バリング弾性糸がストッキング用に多用されてきてい
る。
付きボビンに巻上げられたパッケージとしてカバリング
工程に供される。このカバリング用パッケージは、従
来、フリクションドライブによるボビン繰り機という簡
易な装置によって、ポリアミドフィラメント糸を、単
に、鍔付きボビンに巻替えすることによって製造されて
いた。
び正面図)に示すように、糸条(Y)を原糸パッケージ(4
1)から引出し、ガイド(42)、リング式テンサー(43)によ
る張力付加、バーガイド(45)、およびトラバース装置(4
6)によるトラバースを経て、鍔付きボビン(10)に巻上げ
ることにより行われる。ここで、巻上げ装置部分は、駆
動軸(47)に固定されて回転する摩擦駆動ホィール(48)、
該駆動ホィールに自重で接触することにより駆動回転さ
れる摩擦ロール(49)、該摩擦ロールの軸芯(50)(軸受け
(図示なし)で支えられている)と同軸に嵌挿され摩擦
ロールと一体となって回転する鍔付きボビン(10)から主
として構成されている。鍔付きボビン(10)に巻上げられ
る糸条(Y)はテンサーにより張力付加されるが、そのテ
ンサーとしては、図示したようなリング式テンサー(43)
(着装された複数のリング(44)の自重と糸張力のバラン
スによる摩擦接触角の変化で張力付加と張力制御を行う
テンサー)、あるいは、セラミックなどによる2組の櫛
状の摩擦抵抗体を嵌合状に組合わせ、スプリングなどで
この噛合せ力を設定して、この間に糸条を走行させるゲ
ート式テンサー等が用いられる。
用ボビンの回転速度に依存するので、この生産性向上の
ためにカバリング速度を速くすることが行われてきてい
る。さらにまた、得られる被覆弾性糸の高性能化のため
に15デニール以下のような極細糸をカバリング用に用
いることも行われてきている。
ング用パッケージを用いたのでは、カバリング工程の高
速化やカバリング糸の細繊度化に伴い、カバリング時の
糸切れが増加するという大きな問題が生じていた。特
に、回転速度が30,000rpm以上、40,000rpm程度のように
高速となっていくと、糸切れの頻発によりカバリングを
行うことすら困難であった。
ョンドライブによる鍔付きボビンの回転速度を一定にし
ているだけであるので、実際に糸条が巻上げられる速度
は、巻上げにつれて変化する巻層の直径の変動に伴って
変化してくる。このボビン直径の変動の程度は、糸条繊
度、巻取張力、およびパッケージ径やパッケージフォー
ムという給糸パッケージ条件などによってかなりばらつ
くので、一定時間の巻上げを行っても、巻上げられたパ
ッケージ間の糸長は大きくばらつき、通常5%程度の糸
長差が存在していた。即ち、ボビン繰り機による従来法
では、鍔付きボビン上に巻上げる糸長を一定に制御する
ことが困難であった。
ける加工終了時がその糸長差分だけ異なってくるので、
多数錘を一斉にスタートし一斉に終了するシステムで運
転するカバリング工程では、空運転、あるいは被覆用糸
の残糸屑糸の発生、その屑処理などの問題が生じる。即
ち、短い糸長のパッケージに合せて一斉終了すると、残
りのパッケージの残糸が全て屑糸となりボビン上の屑糸
量は大きいもの(平均数%程度)となる。逆に、長い糸
長のパッケージに合せて終了すると、残糸量の問題は解
消するが、逆に、カバリング糸がなくなった錘で芯糸の
弾性繊維がそのまま巻取られむだに消費されることにな
るし、しかも、空運転で機械の運転効率が低下する。
2個用いるダブルカバリング工程の場合においては、同
一錘のパッケージ間でも発生する。
る前に停機して糸継ぎし、再スタートするという巻足し
方式もあるが、糸継ぎのための手間や時間的ロスが生じ
るし、しかも、カバリング工程のみならず得られたカバ
リング弾性糸の編成工程においても、糸継ぎ目部での糸
切れトラブルが多発するという別の大きな問題が生じて
くるので、有効な解決手段とはなっていない。
バリング糸を細繊度化したりしても、カバリング工程に
おける糸切れを少なく抑えることが可能なカバリング用
パッケージを製造する方法の提供を主たる目的とする。
なカバリング用パッケージを製造する方法の提供を別の
目的とする。
下のポリアミドフィラメント糸を1.04倍以上に延伸
し、引続いて、カバリング用鍔着きボビンにリング撚糸
巻上げし、パッケージ表面平均硬度が93度以上のカバ
リング用パッケージとする延伸・撚糸巻上げによるカバ
リング用パッケージの製造方法(請求項1)、および、
延伸、撚糸巻上げの開始から、一定時間の巻取終了時あ
るいは一定長の延伸糸の巻取終了時に、前記延伸、撚糸
巻上げを自動的に停止させる請求項1記載の延伸・撚糸
巻上げによるカバリング用パッケージの製造方法(請求
項2)からなる。
いて、1.04倍以上の延伸を行うこと、その原糸とし
て伸度が80%以下のナイロンフィラメント糸を用いる
こと、および、延伸−撚糸巻上げされたパッケージの表
面平均硬度を93度以上とすることが重要である。
巻上げ終了時あるいは巻上げ糸条長でもって制御すると
いう手段を、さらに用いることとするものである。
フィラメント糸は伸度が80%以下の糸条であることが
必要であり、また、延伸操作性からして40%以上の伸
度を有することが好ましい。上記原糸用糸条は、上記伸
度値を有すれば、高速紡糸法により製糸されたポリアミ
ド糸、紡糸後引続いて延伸することにより製糸されたポ
リアミド糸、または、紡糸後一旦巻取った後に延伸した
ポリアミド糸のいずれであってもよいが、なかでも、得
られるカバリング糸の均一性の面から高速紡糸法によっ
て得られたポリアミド糸が好ましい。
上)に延伸される。さらにその上、リング撚糸巻上げさ
れ、巻上げられたパッケージの表面平均硬度が93度以
上であるので、高速カバリング時でも糸切れの生じない
カバリング用パッケージとすることができる。93度以
上というパッケージ硬度水準は、巻取時張力等を適正化
することにより得ることができる。例えば、延伸倍率
1.1倍、巻取り撚数13t/mとし、巻始めから巻終わ
りまでの平均巻取張力を0.15g/d程度以上とする等
の条件を採用すればよい。巻取り張力は、巻取り部への
給糸ロールの下流部での張力でほぼ代表することができ
る。
ム・プラスチック硬度計C型(高分子計器(株)製)を
用いて測定すればよい。
ング用パッケージを製造する工程の一例を示す概略図で
ある。
ル(4、5)を経て糸条(Ya)を一定速度で引き出し、延伸ゾ
ーン(6)により所定倍率に延伸する。ドローロール(7)の
表面速度はフィードロール(5)の送り出し速度に対し
1.04倍以上の高速度としてあるので、この間で1.
04倍以上に延伸される。延伸された糸条は、ガイド
(9)、さらに、リング(12)上を滑走するトラベラ(11)を
経て、回転する鍔付きボビン(10)に巻上げられる。巻上
げの際、リング(12)はこのボビン(10)の上下鍔部の間を
往復し、均一にボビン巻きが行われる。
は、軸受けを介して架台上で支えられ(図示なし)、走
行しているベルト(14)によって駆動ドラム部で回転が付
与されている。また、スタート時の緒糸巻取り用とし
て、ウエストスプールが設けられていてもよい(図示な
し)。
部、延伸部、リング部、およびトラバース部はナイロン
糸等の延伸撚糸装置として使われている装置構造を流用
することができる。なお、これらの機構において、各部
のガイド類の汚れ、磨耗、ローラ類の回転性、表面状
態、リング・トラベラの滑走性およびトラベラ磨耗など
についての適宜な管理は通常のナイロン糸延伸工程の場
合と同様に行なえばよい。
して高速回転させるスピンドル部(軸受け、ベルトから
の受動ドラムを含む)は、カバリング装置のボビン挿着
スピンドル部と同様の装置構造でもって構成すればよ
い。これにより、挿着するボビンはカバリング装置と同
一回転速度水準でも十分に追従可能であり、機械装置の
低コスト化が可能となる。
バリング用ボビンを巻上げるための装置は簡単に準備す
ることできる。
る工程の概略を示すものであって、それぞれ側面図、正
面図である。ここで、カバリング用パッケージは、符号
(10)で示されている。
工程の概略を示すものであって、それぞれ側面図、正面
図である。ここで、カバリング用パッケージは、符号(1
0′)、(10″)で示されている。
に示す図であり、それぞれ、シングルカバリング弾性
糸、ダブルカバリング弾性糸を示す。芯糸をなす弾性フ
ィラメント糸(Yu)の回りを被覆用糸(Ya)、(Ya′)、(Ya″)
が1方向にのみ、あるいは重畳して2方向に巻付き、弾
性フィラメント糸(Yu)の表面を覆っている。
り、弾性フィラメント糸のパッケージ(21)が回転して弾
性フィラメント糸(Yu)が給糸され、第1デリベリロール
(24、25)により1.5倍程度にプレドラフトされる。こ
の弾性フィラメント糸はさらに第2デリベリロール(32、
33)によってトータルドラフト3倍程度のドラフトに受
け、その状態(Yu′)でカバリングゾーン内に入る。
ケージ(10)による1重のカバリングが、また、第3図の
ダブルカバリング工程では2個のカバリング用パッケー
ジ(10′、10″)による2重のカバリングが行われる。こ
の場合、これらパッケージ(10、10′、10″)を挿着する
スピンドル(30、30′、30″)は駆動ベルト(28、28′、2
8″)と摩擦ドラム(29、29′、29″)との摩擦によって回
転される。そして、カバリング用ボビン(10、10′、1
0″)を挿着するスピンドル(30、30′、30″)はそれぞれ
の固定フレーム(26、26′、26″)にそれぞれの軸受部(2
7、27′、27″)と共に固定されている。ダブルカバリン
グ工程では、2本の駆動ベルト(26′、26″)は互いに反
対方向に走行して、2個のスピンドル(30′、30″)の回
転方向を互いに反対方向とさせている。
ィラメント糸(Yu′)は中空のカバリング用スピンドル(3
0)の中を通り、回転しているカバリング用パッケージ(1
0)から供給されるポリアミド糸(Pa)によって巻き被覆さ
れて、シングルカバードヤーン(Ys)となって第2デリベ
リロール(32、33)に引取られ、さらにガイドバー(34)を
経てトラバースガイド(35)によって綾振りされ、駆動ロ
ール(36)により回転するシングルカバードヤーンパッケ
ージ(38)に巻取られる。なお、このカバードヤーンパッ
ケージはボビンチャック(37)により支軸されて回転して
いる。
(Yu)は中空のカバリング用スピンドル(30′、30″)の中
を通り、回転している下巻きカバリング用パッケージ(1
0′)からのナイロン糸(Pa′)によって下巻き被覆され、
次いで、回転している上巻きカバリング用パッケージ(1
0″)からのナイロン糸(Pa″)によって上巻き被覆されて
ダブルカバードヤーン(Yw)となり、上記同様にダブルカ
バードヤーンパッケージ(39)に巻取られる。
ン6フィラメント糸、ナイロン66フィラメント糸のゆ
に、カバリング用糸として用いられるフィラメント糸で
あればよい。
は、25,000rpm以上、さらには、30,000〜40,000rpmと逐
次高速化されてきているが、請求項1の方法をとること
により、カバリング時における糸切れを少なく抑えるこ
とが可能となる。
ングボビンの高速回転によってパッケージ上の糸緩み発
生が大きくなり、緩んだ糸条が、高速回転による空気層
の摩擦、乱流に巻込まれ、単糸の分離や単糸の絡み合い
を生じるためではないかと考えられる。そして、パッケ
ージ上の糸緩みは、カバリング用ボビンの回転による糸
条自体の遠心力に伴って発生する張力付加によって生
じ、その張力付加は回転速度の2乗に比例した水準で発
生する。例えば1.5倍の回転速度であれば2.25倍
の張力付加が生じ、2倍の回転速度であれば4倍の張力
付加が生じる。このように、カバリング工程が高速する
程、糸緩みが生じ易い状態となるとみられる。
いて、伸度80%以下のポリアミドフィラメント糸に
1.04倍以上の延伸を与えた上でリング撚糸法によっ
て93度以上の高いパッケージ硬度として巻上げること
とすることにより、上記糸切れの問題を解消するもので
ある。
度80%以下のポリアミド糸に1.04倍以上の延伸を
与えておくことは、巻取部において歪回復が生起し、そ
の一部は巻取り過程での収縮となって現れるが、残りは
ボビン上に巻上げられた後の収縮現象や収縮応力発生現
象として現れ、巻取糸の糸張力相応以上の収縮やボビン
上張力を生じ、ボビン上での糸張力レベルは極めて高
く、ボビンの巻き高度は大幅に高い水準が得られる。な
お、倍率が1.04倍以下の場合では、遅延収縮現象が
小さく、ボビン上での糸収縮や糸応力発生が不足して十
分な効果が得られない。また、原糸の伸度が80%を越
える場合も同様に十分な効果が得られない。
のために大きな張力を付加して巻上げる方法もあるが、
その張力付加部の前後における張力比が大きくなって、
ここでの糸条の擦過が大きなものなり、逆に糸条の単糸
割れや単糸たるみあるいは単糸切れのトラブルが増加す
る。これらの点から付加する張力には限界があり、実際
上、パッケージ硬度は90度程度までしか上げることが
できなかった。しかも、大きな張力付加による糸条の擦
過は、糸条の集束性低下も引起すので、集束性の高い糸
条を巻上げることが難しい。このように、従来法では、
十分に高い硬度のパッケージとすること、集束性が十分
に高い糸条のパッケージとすることが困難である。
が得られる。即ち、一定回転速度の給糸ロールと延伸ロ
ールとにより延伸された糸条が一定速度でリング撚糸巻
取りに供されるという請求項1の方法により、巻取糸糸
長の制御が容易となる。さらにその上、請求項2の方法
により、巻取りの時間または巻取糸長さを一定とするシ
ステムとして、繰返し生産を行うことによって、多数錘
の錘間や繰返し生産品間による糸長変動が極めて小さく
なり、定長性の優れたパッケージとすることができるの
である。定時間巻きは、電圧変動や装置負荷の状態によ
り多少の速度変化を生ずるが、その定長性は許容される
水準内に納まる。この定長性の点では、定速給糸された
糸条がローラ部の回転数指定制御による一定糸長制御方
式が好ましい。
2%のナイロン6フィラメント糸(10.1デニール、
7フィラメント)を得た(No.1)。高速紡糸法で紡糸
速度等を調整することにより、伸度が55%あるいは7
6%のナイロン6フィラメント糸(10.1デニール、
7フィラメント)を得た(それぞれNo.2、3)。
伸−撚糸巻上げ装置を用い、延伸倍率1.04倍、ドロ
ーロール速度1.000m/分、スピンドル回転速度12,000r
pm、平均の巻取張力0.24g/d、巻上げ時間148分
20秒(一定)の条件で延伸、撚糸巻上げし、カバリン
グ用パッケージとした。
80mm、巻量160gであった。
その結果(平均値、範囲)を第1表に示した。
し、ポリウレタン弾性糸20デニールを3.2倍伸長状
態、下巻きのボビン回転速度36,000rpm、巻き付け数2,4
00t/m、上巻きのボビン回転速度30,600rpm、巻き付け数
2,040t/m、カバリング速度15m/分の条件でダブルカ
バリングを行った。このダブルカバリングは160錘の
うちの10錘のカバリング用ボビンの巻糸がなくなった
時点で終了とした(約6.5日間)。
し、160錘・1日あたりの発生頻度でもって表した。
また、カバリング終了時点で残糸のあるカバリング用ボ
ビンの糸量を測定し、その最大値および平均値でもって
表した。それら結果は第1表に示すとおりであった。
メント糸を、第5図に示す従来法により、平均巻取張力
0.3g/d(リングテンサーの調整による)、巻き速度
500m/分(一定)、巻上げ時間288分(一定)の
条件に設定して巻替えしてカバリング用パッケージ(1
61.6g巻き)とした。そして、上記同様にダブルカ
バリングを行った。
合では、パッケージの表面硬度が高く、カバリング時の
糸切れは、1台(160錘)あたり0.25〜0.31
回/日と、従来法に比し著しく少なかった。さらに、カ
バリング終了時の残糸量も平均0.2%程度と少なく、
従来法による場合(No.4)の1/10以下であった。
ジの表層硬度が低く、カバリング糸の糸切れが多く、し
かも、糸巻長のばらつきも著しく大きかった。
ント糸を得た。その糸繊度は、後の延伸後に12.0デ
ニールとなる値とした。この原糸の生産性を、12.0
デニール糸を紡糸する際の生産性を基準にして比較した
値(生産性比率)を第2表に示した。
伸、撚糸巻上げ装置を用い、延伸倍率1.10〜1.4
0倍、ドローロール速度1.000m/分、巻取ボビン回転
速度12,500rpm、平均の巻取張力0.18g/d、巻取糸量
が325gとなる巻取時間(一定)の条件で延伸、撚糸
巻上げし、カバリング用パッケージとした。
115mm、巻量325gであった。
その結果(平均値、範囲)を第2表に示した。また、そ
の糸質の測定値、および、延伸後の糸条繊度と原糸繊度
との両値から算出した、実効延伸倍率と実効巻取速度と
の値も併せて示した。
し、ポリウレタン弾性糸20デニールを3.2倍伸長状
態、S巻付けのボビン回転速度34,000rpm、S巻付け数
1,700t/m、カバリング速度20m/分の条件でシングル
カバリングを行った。このシングルカバリングは224
錘のうちの10錘のカバリング用ボビンの巻糸がなくな
った時点で終了とした。
び残糸量を、実施例1同様に測定し、それら結果は第2
表に示した。
ージの表面硬度が高く、カバリング時の糸切れは著しく
少なく、さらに、カバリング終了時の残糸量も少なかっ
た。さらに、本発明法によると、原糸の生産効率を高く
することができるし、しかも、紡糸時の糸繊度が太くな
ることにより、製糸時のハンドリング性が向上し、生産
收率も改善する傾向にあった。
工程における糸切れを少なく抑えるために有効であり、
カバリング工程の高速化やカバリング糸の細繊度化にも
十分対応することができる。
分だけ、供給原糸の繊度、伸度を高めとすることができ
るので、原糸の製糸が容易となる。即ち、細繊度カバリ
ング用パッケージを比較的太めの原糸から製造でき、原
糸製糸工程およびパッケージ製造工程が容易化されて生
産性が向上する。
部分を流用して適宜組合せることにより比較的簡単に準
備できる装置により実施することができるので、工業的
実施が容易であり、しかも、カバリング用パッケージ
を、単糸割れ、単糸たるみ、単糸切れというトラブルや
集束性低下という弊害を引起こすことなく、安定的に製
造することができる。
容易であって、定長性が良好なカバリング用パッケージ
を製造することができる。従って、カバリング工程にお
けるカバリング機の稼動性が向上し、カバリング用糸の
屑糸量、ポリウレタン弾性糸の屑糸量および作業者の手
間などを全て少なく抑えることが可能となる。
ング用パッケージを製造する工程の一例を示す概略図で
ある。 第2図(イ)、(ロ)は、シングルカバリング弾性糸を製造す
る工程の概略を示すものであって、それぞれ側面図、正
面図である。 第3図(イ)、(ロ)は、ダブルカバリング弾性糸を製造する
工程の概略を示すものであって、それぞれ側面図、正面
図である。 第4図(イ)、(ロ)は、カバリング弾性糸の糸形態を模式的
に示す図であり、それぞれ、シングルカバリング弾性
糸、ダブルカバリング弾性糸を示す。 第5図(イ)、(ロ)は、フリクションドライブによるボビン
繰り機によって、ポリアミドフィラメント糸を鍔付きボ
ビンに巻替えする従来法の概略を示すものであって、そ
れぞれ側面図および正面図を示す。 [符号の説明] 1:原糸パッケージ 4、5:定速供給部(フィードロールとセパレートロー
ル) 12:リング 10、10′、10″:鍔付きボビン、カバリング用パッケー
ジ Ya:糸条(ポリアミド糸) Yu:弾性フィラメント糸
Claims (2)
- 【請求項1】伸度が80%以下のポリアミドフィラメン
ト糸を1.04倍以上に延伸し、引続いて、カバリング
用鍔着きボビンにリング撚糸巻上げし、パッケージ表面
平均硬度が93度以上のカバリング用パッケージとする
ことを特徴とする延伸・撚糸巻上げによるカバリング用
パッケージの製造方法。 - 【請求項2】延伸、撚糸巻上げの開始から、一定時間の
巻取終了時あるいは一定長の延伸糸の巻取終了時に、前
記延伸、撚糸巻上げを自動的に停止させることを特徴と
する請求項1記載の延伸・撚糸巻上げによるカバリング
用パッケージの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21967489A JPH0641346B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 延伸・撚糸巻上げによるカバリング用パッケージの製造方法 |
KR1019900013185A KR0145180B1 (ko) | 1989-08-25 | 1990-08-25 | 연사권취에 의한 커버링용 패키지의 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21967489A JPH0641346B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 延伸・撚糸巻上げによるカバリング用パッケージの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0383769A JPH0383769A (ja) | 1991-04-09 |
JPH0641346B2 true JPH0641346B2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=16739199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21967489A Expired - Fee Related JPH0641346B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 延伸・撚糸巻上げによるカバリング用パッケージの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0641346B2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-25 JP JP21967489A patent/JPH0641346B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0383769A (ja) | 1991-04-09 |
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