JPH0640921U

JPH0640921U - 眼鏡

Info

Publication number: JPH0640921U
Application number: JP076661U
Authority: JP
Inventors: 継太郎吉井
Original assignee: 株式会社吉井商会
Priority date: 1992-11-06
Filing date: 1992-11-06
Publication date: 1994-05-31

Abstract

(57)【要約】【目的】激しい運動や誤って落としたり踏んだりし
も、ブリッジやテンプルなどが折れ曲がる等の永久変形
を来たすことがない眼鏡を提供することにある。【構成】ブリッジの両側にレンズを装着したレンズ枠
と、各レンズ枠の両側に耳掛部を設けたテンプルとを備
えてなる眼鏡において、前記ブリッジ、レンズ枠及びテ
ンプルを合金にて一体成形し、これら合金の全部もしく
は少なくともテンプルを含む一部を超弾性合金としたこ
とを特徴とする眼鏡。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、眼鏡、特に超弾性合金を使用した眼鏡に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、近視者、遠視者あるいは乱視者が正常に文字や物を読んだり見たりすることを補助するための眼鏡には、２つの眼鏡レンズと、これらの２つの眼鏡レンズを保持するレンズ枠と、レンズ枠をつなぐブリッジと、前記各レンズ枠にヒンジを介して取り付けられたテンプルと、このテンプルと一体に設けられた耳掛部とからなり、その眼鏡には各種形状のものに特定のデザイン及び構造が施されている。また、前記眼鏡レンズには、その表面に染色を施した色眼鏡レンズつき眼鏡も提供されている。さらに、近年ではこのような本来の目的とは別に、アクセサリーとしても位置ずけられ、ファッション性を重視して、眼鏡レンズやフレームを多様にデザイン化したものも見受けられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらいずれの眼鏡も、激しい運動や誤って落としたり踏んだりした場合には、その衝撃によりブリッジやテンプルが折れ曲がることがあり、折れ曲がった眼鏡を元に戻そうとしても素人では直すことができず、また玄人でも直らない場合には損傷部を取り替えるか再度眼鏡を買い換えなければならず、不便であるだけでなく省資源の上からも好ましくなかった。

【０００４】そこで、本考案はこれらの不都合に着目してなされたものであり、その目的は、激しい運動や誤って落としたり踏んだりしても、ブリッジやテンプルなどが折れ曲がる等の永久変形を来たすことがない眼鏡を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的に鑑みてなされたものであり、その要旨はブリッジの両側にレンズの一部又は全部を装着したレンズ枠と、各レンズ枠の両側に耳掛部を設けたテンプルとを備えてなる眼鏡において、前記ブリッジ、レンズ枠及びテンプルを合金にて一体成形し、これら合金の全部もしくは少なくともテンプルを含む一部を超弾性合金とした眼鏡にある。

【０００６】前記超弾性合金としては、ニッケルとチタンの合金、他に低コストのものとして銅・亜鉛・アルミニウム合金、鉄・マンガン・シリコン合金等を用いることもでき、これらの合金をある温度範囲（例えば３５０℃〜４００℃）で熱処理することにより、常温で使用中に弾性限界を超えて大きく変形させても、その力を緩めると元の形状に戻るものをいう。

【０００７】

【作用】

本考案の眼鏡を構成するブリッジ、レンズ枠及びテンプルの全部もしくは少なくともテンプルを含む一部を超弾性合金としているため、激しい運動や誤って落としたり踏んだりしても、ブリッジやテンプルが折れ曲がってしまうことなく、容易に元の形状に復元する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。

【０００９】本考案の眼鏡は、図１に図示するように、一対のレンズ１と、２つの該レンズ１の外周を保持するレンズ枠２と２つの該レンズ枠２を連結するブリッジ３と各レンズ枠２に取り付けたテンプル４とを一体成形したフレームとで構成される。

【００１０】レンズ１は、近視者、遠視者あるいは乱視者の視力に応じ設計され、紫外線などの外光から目を保護したり、ファッション効果を得るために、レンズ表面に染色を施したり、種々の形状に設計することもできる。

【００１１】レンズ枠２、ブリッジ３、テンプル４は、ニッケルとチタンの合金で形成され、使用者の輪郭に合わせて調整できるように該ブリッジ３と、レンズ枠２とテンプル４の境界部は形状記憶させていない。また、その他の部分は誤って落したり踏んだりしても、テンプルが折れ曲がってしまうことなく、容易に元の形状に復元する。

【００１２】テンプルが折れ曲がる等の歪みを来たしても、加熱することにより容易に復元することができるように形状記憶させている。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の眼鏡は、ブリッジ、レンズ枠及びテンプルのうち少なくともレンズ枠とテンプルとの境界部のヒンジを除いて、その他の部分の一部又は全部を形状記憶合金として一体成形するため、激しい運動や誤って落としたり踏んだりしてブリッジやテンプルが折れ曲がっても、熱によって容易に復元することができるので、曲折部の取り替え、あるいは無用な買い換えをすることをなくする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の眼鏡の一実施例を示した全体斜視図で
ある。

【符号のつ説明】

１レンズ２レンズ枠３ブリッジ４テンプル

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ブリッジの両側にレンズを装着したレン
ズ枠と、各レンズ枠の両側に耳掛部を設けたテンプルと
を備えてなる眼鏡において、前記ブリッジ、レンズ枠及びテンプルを合金にて一体成
形し、これら合金の全部もしくは少なくともテンプルを
含む一部を超弾性合金としたことを特徴とする眼鏡。