JPH0640858U - ガスクロマトグラフ用恒温槽 - Google Patents
ガスクロマトグラフ用恒温槽Info
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- JPH0640858U JPH0640858U JP8167892U JP8167892U JPH0640858U JP H0640858 U JPH0640858 U JP H0640858U JP 8167892 U JP8167892 U JP 8167892U JP 8167892 U JP8167892 U JP 8167892U JP H0640858 U JPH0640858 U JP H0640858U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 恒温ブロック及びセルの温度勾配を極力なく
しセル内の設定温度を安定させるガスクロマトグラフ用
恒温槽を提供すること。 【構成】 断熱材3を充填した外槽1内に内槽2と予熱
ブロック9とを配置し、前記内槽2内に恒温ブロック4
とセル固定ブロック5を配置し、該恒温ブロックと前記
予熱ブロックには同一のヒ−タ8を別個に接触させて配
置し、更に前記セルにはサンプルガス用の管路12とリ
ファレンスガス用の管路13とをいずれも前記予熱ブロ
ック9を通して接続したガスクロマトグラフ用恒温槽。
しセル内の設定温度を安定させるガスクロマトグラフ用
恒温槽を提供すること。 【構成】 断熱材3を充填した外槽1内に内槽2と予熱
ブロック9とを配置し、前記内槽2内に恒温ブロック4
とセル固定ブロック5を配置し、該恒温ブロックと前記
予熱ブロックには同一のヒ−タ8を別個に接触させて配
置し、更に前記セルにはサンプルガス用の管路12とリ
ファレンスガス用の管路13とをいずれも前記予熱ブロ
ック9を通して接続したガスクロマトグラフ用恒温槽。
Description
【0001】
この考案は、ガスクロマトグラフ用の恒温槽、特に熱伝導度検出器で用いられ る恒温槽に関する。
【0002】
ガスクロマトグラフで用いられる検出器の一つに熱伝導度検出器(TCD)が ある。この検出器は図4に示すように、ヒ−タ8で一定温度に保持された金属ブ ロック14に二つの管路12、13(サンプル側とリファレンス側)を持ち、そ れぞれ小容量のセル6内にフィラメント(図示せず)を設置してブリッジ回路を 構成しこれらに電流を流しておき、サンプルとリファレンスにそれぞれ同じ種類 のキャリヤガスを流すようになっている。この場合同一のキャリヤガスが流れて いる状態では一定の割合で熱が奪われて一定の平衡状態を保つが、ここへサンプ ル側にのみカラムで分離されたある種の成分ガスが流入して来るとガスの熱伝導 度の差によりサンプル側から奪われる熱量が異なり平衡状態が崩れ、この時フィ ラメントの抵抗変化を見ることによりサンプルを検出するものである。
【0003】
上記するように、ヒ−タ8を持った一つの恒温ブロック14にカラム恒温槽1 0に突き出したジョイント11とこのジョイント11とセル6とをつなぐ管路1 2と13(サンプル側とリファレンス側)及び該セル6を接触させて一定温度( 例えば110°C)に保とうとする。しかし実際にはカラム恒温槽10とセル1 1の温度は異なり、図4にも示すようにセル6部において、例えば100°Cか ら110°Cの温度勾配が生じ一定に保つことは困難である。また、カラム恒温 槽10は内部温度を変化させる場合もあるのでセル6内の温度を一定に安定させ ることは難しい。更に、セル6内の温度は外部からの温度変化の影響を受けて温 度勾配が生じることもある。
【0004】 この考案はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とする所は恒温 ブロック及びセルの温度勾配を極力なくしセル内の設定温度を安定させ、更に外 部からの温度変化の影響をなるべく受けないようにしたガスクロマトグラフ用恒 温槽を提供することにある。
【0005】
即ち、この考案は上記する課題を解決するためにガスクロマトグラフ用恒温槽 は、断熱材を充填した外槽内に内槽と予熱ブロックとを配置し、前記内槽内には 断熱材を充填すると共に恒温ブロックとセル固定ブロックを配置し、前記恒温ブ ロックと前記予熱ブロックとには同一のヒ−タを別個に接触させて配置し、更に 前記セルにはカラム恒温槽側から配管されるサンプルガス用の管路とリファレン スガス用の管路とをいずれも前記予熱ブロックを通して接続したことを特徴とす る。
【0006】
ガスクロマトグラフ用恒温槽を上記手段とした時の作用について添付図(図1 乃至図3)を参照して説明する。 恒温ブロック4に設置したヒ−タ8を温度センサ7を見ながら制御して恒温ブ ロック4及びセル固定ブロック5を所定温度(例えば110°C)に設定する。 この場合ヒ−タ8の先端部に接触させた予熱ブロック9も設定温度になるが、温 度勾配は該予熱ブロック9部分のみに生じ、該予熱ブロック9とは別個に設置さ れた恒温ブロック4やセル固定ブロック5は温度勾配が出来ずに一定温度に安定 する。即ち、図3に示すようにセル6の温度(110°C)とカラム恒温槽10 の温度(100°C)との温度差によって生じる温度勾配は予熱ブロック9内に のみ留めて置くことが出来る。また、セル6を配置した恒温ブロック4及びセル 固定ブロック5は二重に断熱されているので外気の影響を受けにくく設定温度も 安定する。
【0007】
【実施例】 以下、この考案の具体的実施例について図面を参照して説明する。 図1はこの考案の一実施例のガスクロマトグラフの熱伝導度検出器(TCD) 用恒温槽(以下、TCD用恒温槽とする)の平面図であり、図2は正面図である (いずれも断面を示す)。 1は外槽であって内部には断熱材3を充填し、更にこの断熱材3の内部に内槽 2が配置してある。そして更に内槽2の中にも断熱材3を充填すると共に該断熱 材3の中に恒温ブロック4と内部にセル6を収納したセル固定ブロック5とを配 置してある。このセル固定ブロック5と恒温ブロック4とは一体に密着させてあ るが該セル固定ブロック5はセル6の熱容量を大きくするためのものである。 前記恒温ブロック4にはヒ−タ8を設置すると共に温度を測定し制御するため の温度センサ7(通常は白金センサ)が設置してある。
【0008】 次に、外槽1内には前記した内槽2の他に予熱ブロック9が前記ヒ−タ8の端 部に接触するように配置され加熱されるようになっている。更に該予熱ブロック 9は外槽1からカラム恒温槽10へかけて突き出るように配置されたジョイント 11に接触するように設置してある。
【0009】 以上のように外槽1及び内槽2内に配置されたセル固定ブロック5内に収納さ れたセル6には、カラム恒温槽10及びジョイント11側から配管されるサンプ ルガス用の管路12とガス供給ボンベ側から配管されるリファレンスガス用の管 路13とがいずれも前記予熱ブロック9を通して接続してある。
【0010】 このガスクロマトグラフTCD用恒温槽は以上のような構成からなるが、次に その作用について説明する。 恒温ブロック4に設置したヒ−タ8を温度センサ7を見ながら制御して恒温ブ ロック4及びセル固定ブロック5を所定温度(例えば110°C)に設定する。 この場合ヒ−タ8の先端部に接触させた予熱ブロック9も設定温度になるが、温 度勾配は該予熱ブロック9部分のみに生じ、該予熱ブロック9とは別個に設置さ れた恒温ブロック4やセル固定ブロック5は温度勾配が出来ずに一定温度に安定 する。即ち、図3に示すようにセル6の温度(110°C)とカラム恒温槽10 の温度(100°C)との温度差によって生じる温度勾配は予熱ブロック9内に のみ留めて置くことが出来る。また、セル6を配置した恒温ブロック4及びセル 固定ブロック5は二重に断熱されているので外気の影響を受けにくく設定温度も 安定する。
【0011】
この考案のガスクロマトグラフ用恒温槽は以上詳述したような構成としたので 、カラム恒温槽とセルとの間に生じる温度勾配を予熱ブロック部分にのみ留める ことが出来る。また予熱ブロックを設置したため恒温ブロックには温度勾配が無 くなり一定温度に保つことが出来る。更内槽をアルミ製とすることにより若し外 部からの熱の変化が伝わって来てもこの内槽部分で均一になって全体に伝わるこ とになり内槽内に局所的な温度勾配を作らない。
【図1】この考案のガスクロマトグラフTCD用恒温槽
の平面図である。
の平面図である。
【図2】この考案のガスクロマトグラフTCD用恒温槽
の正面図である。
の正面図である。
【図3】この考案のガスクロマトグラフTCD用恒温槽
におけるセルとカラム恒温槽との温度差によって生じる
温度勾配を示す図である。
におけるセルとカラム恒温槽との温度差によって生じる
温度勾配を示す図である。
【図4】従来のガスクロマトグラフ用恒温槽の正面略図
とセルとカラム恒温槽との間の温度差によって生じる温
度勾配を示す図である。
とセルとカラム恒温槽との間の温度差によって生じる温
度勾配を示す図である。
1 外槽 2 内槽 3
断熱材 4 恒温ブロック 5 セル固定ブロック 6
セル 7 温度センサ 8 ヒ−タ 9
予熱ブロック 10 カラム恒温槽 11 ジョイント 12 サンプルガス管路 13 リファレンスガス管路
断熱材 4 恒温ブロック 5 セル固定ブロック 6
セル 7 温度センサ 8 ヒ−タ 9
予熱ブロック 10 カラム恒温槽 11 ジョイント 12 サンプルガス管路 13 リファレンスガス管路
Claims (1)
- 【請求項1】 断熱材を充填した外槽内に内槽と予熱ブ
ロックとを配置し、前記内槽内には断熱材を充填すると
共に恒温ブロックとセル固定ブロックを配置し、該恒温
ブロックと前記予熱ブロックには同一のヒ−タを別個に
接触させて配置し、更に前記セルにはカラム恒温槽側か
ら配管されるサンプルガス用の管路とリファレンスガス
用の管路とをいずれも前記予熱ブロックを通して接続し
たことを特徴とするガスクロマトグラフ用恒温槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992081678U JP2577345Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ガスクロマトグラフ用恒温槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992081678U JP2577345Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ガスクロマトグラフ用恒温槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640858U true JPH0640858U (ja) | 1994-05-31 |
JP2577345Y2 JP2577345Y2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=13753017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992081678U Expired - Lifetime JP2577345Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ガスクロマトグラフ用恒温槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577345Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP1992081678U patent/JP2577345Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2577345Y2 (ja) | 1998-07-23 |
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