JP2577345Y2 - ガスクロマトグラフ用恒温槽 - Google Patents

ガスクロマトグラフ用恒温槽

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JP2577345Y2
JP2577345Y2 JP1992081678U JP8167892U JP2577345Y2 JP 2577345 Y2 JP2577345 Y2 JP 2577345Y2 JP 1992081678 U JP1992081678 U JP 1992081678U JP 8167892 U JP8167892 U JP 8167892U JP 2577345 Y2 JP2577345 Y2 JP 2577345Y2
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JP
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temperature
thermostat
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constant temperature
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JP1992081678U
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JPH0640858U (ja
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文人 北村
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Shimadzu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ガスクロマトグラフ
用の恒温槽、特に熱伝導度検出器で用いられる恒温槽に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガスクロマトグラフで用いられる検出器
の一つに熱伝導度検出器(TCD)がある。この検出器
は図4に示すように、ヒ−タ8で一定温度に保持された
金属ブロック14に二つの管路12、13(サンプル側
とリファレンス側)を持ち、それぞれ小容量のセル6内
にフィラメント(図示せず)を設置してブリッジ回路を
構成しこれらに電流を流しておき、サンプルとリファレ
ンスにそれぞれ同じ種類のキャリヤガスを流すようにな
っている。この場合同一のキャリヤガスが流れている状
態では一定の割合で熱が奪われて一定の平衡状態を保つ
が、ここへサンプル側にのみカラムで分離されたある種
の成分ガスが流入して来るとガスの熱伝導度の差により
サンプル側から奪われる熱量が異なり平衡状態が崩れ、
この時フィラメントの抵抗変化を見ることによりサンプ
ルを検出するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記するように、ヒ−
タ8を持った一つの恒温ブロック14にカラム恒温槽1
0に突き出したジョイント11とこのジョイント11と
セル6とをつなぐ管路12と13(サンプル側とリファ
レンス側)及び該セル6を接触させて一定温度(例えば
110°C)に保とうとする。しかし実際にはカラム恒
温槽10とセル11の温度は異なり、図4にも示すよう
にセル6部において、例えば100°Cから110°C
の温度勾配が生じ一定に保つことは困難である。また、
カラム恒温槽10は内部温度を変化させる場合もあるの
でセル6内の温度を一定に安定させることは難しい。更
に、セル6内の温度は外部からの温度変化の影響を受け
て温度勾配が生じることもある。
【0004】この考案はかかる課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とする所は恒温ブロック及びセルの
温度勾配を極力なくしセル内の設定温度を安定させ、更
に外部からの温度変化の影響をなるべく受けないように
したガスクロマトグラフ用恒温槽を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は上記す
る課題を解決するためにガスクロマトグラフ用恒温槽
は、断熱材を充填した外槽内に内槽と予熱ブロックとを
配置し、前記内槽内には断熱材を充填すると共に恒温ブ
ロックとセル固定ブロックを配置し、前記恒温ブロック
と前記予熱ブロックとには同一のヒ−タを別個に接触さ
せて配置し、更に前記セルにはカラム恒温槽側から配管
されるサンプルガス用の管路とリファレンスガス用の管
路とをいずれも前記予熱ブロックを通して接続したこと
を特徴とする。
【0006】
【作用】ガスクロマトグラフ用恒温槽を上記手段とした
時の作用について添付図(図1乃至図3)を参照して説
明する。恒温ブロック4に設置したヒ−タ8を温度セン
サ7を見ながら制御して恒温ブロック4及びセル固定ブ
ロック5を所定温度(例えば110°C)に設定する。
この場合ヒ−タ8の先端部に接触させた予熱ブロック9
も設定温度になるが、温度勾配は該予熱ブロック9部分
のみに生じ、該予熱ブロック9とは別個に設置された恒
温ブロック4やセル固定ブロック5は温度勾配が出来ず
に一定温度に安定する。即ち、図3に示すようにセル6
の温度(110°C)とカラム恒温槽10の温度(10
0°C)との温度差によって生じる温度勾配は予熱ブロ
ック9内にのみ留めて置くことが出来る。また、セル6
を配置した恒温ブロック4及びセル固定ブロック5は二
重に断熱されているので外気の影響を受けにくく設定温
度も安定する。
【0007】
【実施例】以下、この考案の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1はこの考案の一実施例のガス
クロマトグラフの熱伝導度検出器(TCD)用恒温槽
(以下、TCD用恒温槽とする)の平面図であり、図2
は正面図である(いずれも断面を示す)。1は外槽であ
って内部には断熱材3を充填し、更にこの断熱材3の内
部に内槽2が配置してある。そして更に内槽2の中にも
断熱材3を充填すると共に該断熱材3の中に恒温ブロッ
ク4と内部にセル6を収納したセル固定ブロック5とを
配置してある。このセル固定ブロック5と恒温ブロック
4とは一体に密着させてあるが該セル固定ブロック5は
セル6の熱容量を大きくするためのものである。前記恒
温ブロック4にはヒ−タ8を設置すると共に温度を測定
し制御するための温度センサ7(通常は白金センサ)が
設置してある。
【0008】次に、外槽1内には前記した内槽2の他に
予熱ブロック9が前記ヒ−タ8の端部に接触するように
配置され加熱されるようになっている。更に該予熱ブロ
ック9は外槽1からカラム恒温槽10へかけて突き出る
ように配置されたジョイント11に接触するように設置
してある。
【0009】以上のように外槽1及び内槽2内に配置さ
れたセル固定ブロック5内に収納されたセル6には、カ
ラム恒温槽10及びジョイント11側から配管されるサ
ンプルガス用の管路12とガス供給ボンベ側から配管さ
れるリファレンスガス用の管路13とがいずれも前記予
熱ブロック9を通して接続してある。
【0010】このガスクロマトグラフTCD用恒温槽は
以上のような構成からなるが、次にその作用について説
明する。恒温ブロック4に設置したヒ−タ8を温度セン
サ7を見ながら制御して恒温ブロック4及びセル固定ブ
ロック5を所定温度(例えば110°C)に設定する。
この場合ヒ−タ8の先端部に接触させた予熱ブロック9
も設定温度になるが、温度勾配は該予熱ブロック9部分
のみに生じ、該予熱ブロック9とは別個に設置された恒
温ブロック4やセル固定ブロック5は温度勾配が出来ず
に一定温度に安定する。即ち、図3に示すようにセル6
の温度(110°C)とカラム恒温槽10の温度(10
0°C)との温度差によって生じる温度勾配は予熱ブロ
ック9内にのみ留めて置くことが出来る。また、セル6
を配置した恒温ブロック4及びセル固定ブロック5は二
重に断熱されているので外気の影響を受けにくく設定温
度も安定する。
【0011】
【考案の効果】この考案のガスクロマトグラフ用恒温槽
は以上詳述したような構成としたので、カラム恒温槽と
セルとの間に生じる温度勾配を予熱ブロック部分にのみ
留めることが出来る。また予熱ブロックを設置したため
恒温ブロックには温度勾配が無くなり一定温度に保つこ
とが出来る。更内槽をアルミ製とすることにより若し外
部からの熱の変化が伝わって来てもこの内槽部分で均一
になって全体に伝わることになり内槽内に局所的な温度
勾配を作らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のガスクロマトグラフTCD用恒温槽
の平面図である。
【図2】この考案のガスクロマトグラフTCD用恒温槽
の正面図である。
【図3】この考案のガスクロマトグラフTCD用恒温槽
におけるセルとカラム恒温槽との温度差によって生じる
温度勾配を示す図である。
【図4】従来のガスクロマトグラフ用恒温槽の正面略図
とセルとカラム恒温槽との間の温度差によって生じる温
度勾配を示す図である。
【符号の説明】
1 外槽 2 内槽 3
断熱材 4 恒温ブロック 5 セル固定ブロック 6
セル 7 温度センサ 8 ヒ−タ 9
予熱ブロック 10 カラム恒温槽 11 ジョイント 12 サンプルガス管路 13 リファレンスガス管路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材を充填した外槽内に内槽と予熱ブ
    ロックとを配置し、前記内槽内には断熱材を充填すると
    共に恒温ブロックとセル固定ブロックを配置し、該恒温
    ブロックと前記予熱ブロックには同一のヒ−タを別個に
    接触させて配置し、更に前記セルにはカラム恒温槽側か
    ら配管されるサンプルガス用の管路とリファレンスガス
    用の管路とをいずれも前記予熱ブロックを通して接続し
    たことを特徴とするガスクロマトグラフ用恒温槽。
JP1992081678U 1992-10-30 1992-10-30 ガスクロマトグラフ用恒温槽 Expired - Lifetime JP2577345Y2 (ja)

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JPH0640858U JPH0640858U (ja) 1994-05-31
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