JPH0640393U - ベーンポンプ - Google Patents
ベーンポンプInfo
- Publication number
- JPH0640393U JPH0640393U JP8142892U JP8142892U JPH0640393U JP H0640393 U JPH0640393 U JP H0640393U JP 8142892 U JP8142892 U JP 8142892U JP 8142892 U JP8142892 U JP 8142892U JP H0640393 U JPH0640393 U JP H0640393U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vane
- cam ring
- vane pump
- rotor
- attracted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 騒音、無駄なエネルギの消費、温度の上昇等
の問題を発生させることなく、低温始動時の始動性を高
めることが可能なベーンポンプを提供することを目的と
する。 【構成】 ベーン7を磁力によりカムリング1に吸着さ
れるように構成したものである。
の問題を発生させることなく、低温始動時の始動性を高
めることが可能なベーンポンプを提供することを目的と
する。 【構成】 ベーン7を磁力によりカムリング1に吸着さ
れるように構成したものである。
Description
【0001】
本考案は、ベーンポンプに係り、特に、寒冷地等における低温始動時において も、ベーンが正常に突出されるように工夫したものに関する。
【0002】
ベーンポンプは、例えば、図4及び図5に示すように構成されている。すなわ ち、カムリング1が配置されていて、このカムリング1の内周側にはロータ3が 回転可能に設置されている。上記ロータ3の外周部には複数個のスリット5が周 方向等間隔に形成されていて、それら複数個のスリット5内には、ベーン7が径 方向に向かって出没可能に収容されている。
【0003】 上記構成において、ポンプ停止時には図4に示すような状態にある。すなわち 、全てのベーン7はスリット5内に収容された状態にある。これに対して、ポン プが始動すると、ロータ3の回転によって、各スリット5内に収容されているベ ーン7は、遠心力によって図中矢印で示すように径方向外側に突出し、隣接する ベーン7との間を区画してベーン室としている。そして、ロータ3の回転によっ て、ベーン室の容積が増大していき、吸込ポートに連通するベーン室内に作動油 が吸入される。そのベーン室がロータ3の回転により吐出ポートに連通すると、 ベーン室の容積が減少することにより、作動油が吐出されることになる。
【0004】 ところで、寒冷地等における低温始動時には、作動油の粘性抵抗が大きくなる ために、スリット5内に収納されたままの状態になることがある。この場合には 、ベーン室が各々区画されないので、吸込・吐出工程がなされず、ポンプ機能が 発揮されないという問題があった。そこで、従来の場合には、吐出ポートに連通 していて吐出圧力が導入される背圧部(ベーン7の後方空間)の圧力を高める手 段がとられており、それによって、ベーン7をカムリング1に押し付けるように していた。
【0005】
上記従来の構成によると次のような問題があった。すなわち、上記したように 、背圧部の圧力を高めて、ベーン7をカムリング1に押し付けるようにした場合 には、無負荷時においても背圧が上昇することになり、それによって、騒音が発 生したり、無駄なエネルギを消費してしまったり、温度が上昇してしまうという 問題が生じていた。
【0006】 本考案はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、騒 音、無駄なエネルギの消費、温度の上昇等の問題を発生させることなく、低温始 動時の始動性を高めることが可能なベーンポンプを提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するべく本願考案によるベーンポンプは、カムリングの内周側 にロータを回転可能に配置し、このロータの外周部に複数個のベーンを出没可能 に配置してなるベーンポンプにおいて、上記ベーンを磁力によりカムリングに吸 着されるように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
すなわち、ベーンを磁力によりカムリングに吸着されるように構成し、それに よって、寒冷地等における低温始動時にあっても、ベーンが突出してカムリング に当接し、ベーン室を確実に区画するようにしたものである。
【0009】
以下、図1を参照して本考案の第1実施例を説明する。尚、従来と同一部分に は同一符号を付して示しその説明は省略する。本実施例の場合には、ベーン7と カムリング1の両方を磁化して、ベーン7がカムリング1側に磁力により吸引さ れる構成にしたものである。尚、図1中磁化したことを示す意味で、ベーン7と カムリング1の表面部分に斜線を施している。
【0010】 上記構成によると、各ベーン7は、磁力によって、カムリング1側に吸引され た状態となるので、寒冷地等における低温始動時にも、正常にベーン室が形成さ れることになる。よって、寒冷地等における低温始動時における始動性を高める ことができる。又、この場合には、従来問題となっていた騒音の発生、無駄なエ ネルギ消費、温度の上昇といった問題はないものである。
【0011】 次に、図2を参照して第2実施例を説明する。この実施例の場には、ベーン7 の内部に永久磁石101を埋設したものである。すなわち、前記第1実施例の場 合には、ベーン7の表面の全部が磁化されているので、微細な金属粒子等がベー ン7の表面に付着することが懸念される。そのような問題を緩和させるために、 上記のような構成にしたものである。よって、前記第1実施例と同様の効果を奏 することができるとともに、作動油中の微細な金属粉等の付着を少なくすること ができる。
【0012】 次に図3を参照して第3実施例を説明する。この場合には、ベーン7の先端部 の表面のみに永久磁石103を取付けたものであり、上記第2実施例の場合と同 様の効果を奏することができる。
【0013】 尚、本考案は前記各実施例に限定されるものではない。例えば、ベーンとカム リングの少なくとも一方を磁化すればよく、又、ベーンとカムリングの少なくと も一方に永久磁石を取付ければよい。要は、磁力によってベーン7がカムリング 1に吸着される構成であればよい。
【0014】
以上詳述したように本考案によるベーンポンプによると、ベーンを磁力により カムリングに吸着されるように構成したので、寒冷地等における低温始動時にあ っても、ベーンは確実にカムリング側に突出することになり、ベーン室が確実に 区画されて、吸引・吐出工程が正常に行われることになる。
【図1】本考案の第1実施例を示す図でベーンポンプの
一部を拡大して示す断面図である。
一部を拡大して示す断面図である。
【図2】本考案の第2実施例を示す図でベーンの一部を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】本考案の第3実施例を示す図でベーンの一部を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】従来例の説明に使用した図で停止時のベーンポ
ンプの断面図である。
ンプの断面図である。
【図5】従来例の説明に使用した図で起動時のベーンポ
ンプの断面図である。
ンプの断面図である。
1 カムリング 3 ロータ 7 ベーン 101 永久磁石 103 永久磁石
Claims (1)
- 【請求項1】 カムリングの内周側にロータを回転可能
に配置し、このロータの外周部に複数個のベーンを出没
可能に配置してなるベーンポンプにおいて、上記ベーン
を磁力によりカムリングに吸着されるように構成したこ
とを特徴とするベーンポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8142892U JPH0640393U (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8142892U JPH0640393U (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ベーンポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640393U true JPH0640393U (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=13746106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8142892U Pending JPH0640393U (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ベーンポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640393U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015169074A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-09-28 | 株式会社南安精工 | マイクロポンプ |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP8142892U patent/JPH0640393U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015169074A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-09-28 | 株式会社南安精工 | マイクロポンプ |
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