JPH0640356Y2 - エンジンのタイミングチェーン装置 - Google Patents

エンジンのタイミングチェーン装置

Info

Publication number
JPH0640356Y2
JPH0640356Y2 JP9033588U JP9033588U JPH0640356Y2 JP H0640356 Y2 JPH0640356 Y2 JP H0640356Y2 JP 9033588 U JP9033588 U JP 9033588U JP 9033588 U JP9033588 U JP 9033588U JP H0640356 Y2 JPH0640356 Y2 JP H0640356Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
balancer
timing
elastic body
tensioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9033588U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0211255U (ja
Inventor
博一 田窪
一雄 諫山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP9033588U priority Critical patent/JPH0640356Y2/ja
Publication of JPH0211255U publication Critical patent/JPH0211255U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0640356Y2 publication Critical patent/JPH0640356Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば、クランク軸にキー嵌合した原動ス
プロケット(クランクプーリ)でタイミングチェーンお
よび被駆動スプロケットを介してバランサシャフトを駆
動するようなエンジンのタイミングチェーン装置に関す
る。
(従来技術) 従来、上述例のエンジンのタイミングチェーン装置とし
ては、例えば、特開昭63−21312号公報に記載の装置が
ある。
すなわち、クランク軸にクランクプーリとしての原動ス
プロケットを嵌合する一方、クランク軸上方で、かつシ
リンダブロック両側部に左右のバランサシャフトを設
け、これら左右のバランサシャフトを駆動する被駆動ス
プロケットと、上述の原動スプロケットとの間にタイミ
ングチェーンとしてのバランサチェーンを張架すると共
に、上述の各被駆動スプロケット間におけるバランサチ
ェーンのチェーンラインの上方には揺動レバー式のテン
ショナを、また右側の被駆動スプロケットと原動スプロ
ケットとの間における張り側のバランサチェーンのチェ
ーン走行路には定位置固定のチェーンガイドを、さらに
左側の被駆動スプロケットと原動スプロケットとの間に
おける緩み側のバランサチェーンのチェーン走行路には
定位置固定のチェーンガイドをそれぞれ配設したエンジ
ンのタイミングチェーン装置である。
このエンジンのタイミングチェーン装置は上述の揺動レ
バー式のテンショナを上方位置からの少ない変位代によ
り、バランサチェーンの張力調整を行なうことができる
利点がある反面、テンショナおよびチェーンガイドに設
けたラバー厚、ラバー硬度が一定であるため、特にバラ
ンサチェーンの緩み側においてチェーンの揺れによる共
振が生ずる問題点があった。
上述のチェーンの共振を抑制するためには、緩み側のチ
ェーンガイドに別途アジャスタ機構を付加することが考
えられるが、この場合にはタイミングチェーンガイド装
置が複雑かつ大型化する問題点がある。
(考案の目的) この考案は、上方位置からの少ないテンショナの変位に
よりタイミングチェーンの張力調整を容易に行なうこと
ができるのは勿論、緩み側のチェーンガイドにおける弾
性体の変位代を向上させることで、チェーンガイド装置
を何等複雑化、大型化することなく、上述の緩み側にお
けるチェーンの共振抑制を図ることができるエンジンの
タイミングチェーン装置の提供を目的とする。
(考案の構成) この考案は、クランク軸により被駆動スプロケットを2
個以上駆動させるタイミングチェーンを備えると共に、
クランク軸上方に位置する被駆動スプロケット間のチェ
ーンライン上方に、一端を支点とする揺動レバー式のテ
ンショナを配設したエンジンのタイミングチェーン装置
であって、上記タイミングチェーンの緩み側に、該タイ
ミングチェーンとの当接部分に弾性体を設けた定位置固
定のチェーンガイドを設けると共に、上記テンショナの
タイミングチェーンとの当接部分に弾性体を設け、上記
テンショナ側の弾性体硬度を高く、チェーンガイド側の
弾性体硬度を低く設定したエンジンのタイミングチェー
ン装置であることを特徴とする。
(考案の効果) この考案によれば、上述の被駆動スプロケット間のチェ
ーンライン上方に設けた揺動レバー式のテンショナの他
端を上方から調整操作すると該テンショナはその一端を
支点として変位するので、上方位置からの少ないテンシ
ョナの変位によりタイミングチェーンの張力調整を容易
に行なうことができる。
しかも、緩み側のチェーンガイドにおける弾性体硬度を
テンション側の弾性体硬度に対して低く設定し、この緩
み側チェーンガイドの弾性体変位代を大きくしたので、
チェーンガイド装置を何等複雑化、大型化することな
く、上述の緩み側におけるタイミングチェーンの共振抑
制を図ることができ、また該弾性体の摩耗を低減させる
ことができる効果がある。
(実施例) この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はエンジンのタイミングチェーン装置を示し、第1
図において、エンジン1の出力軸としてのクランク軸2
にクランクプーリ3をキー嵌合する一方、上述のクラン
ク軸2の上方で、かつシリンダブロック4の両側部には
被駆動スプロケットとしてのアイドラプーリ5と、バラ
ンサプーリ6とを配設している。
上述のクランクプーリ3、アイドラプーリ5およびバラ
ンサプーリ6はそれぞれスプロケットにより構成し、こ
れら各プーリ3,5,6間にはバランサチェーン7を張架し
ている。
上述のアイドラプーリ5は第2図に示す如く第1ヘリカ
ルギヤ8および第2ヘリカルギヤ9を介して一方のバラ
ンサシャフト10を駆動し、また上述のバランサプーリ6
は、他方の同軸上のバランサシャフト11を駆動する。
ここで、上述のアイドラプーリ5および第1ヘリカルギ
ヤ8は鋼材製の支軸部材12に片持ち支持させている。
すなわち、シリンダブロック4に固定ボルト13を用いて
上述の支軸部材12を取付け、この支軸部材12の外周カラ
ー14を介して第1ヘリカルギヤ8およびアイドラプーリ
5を遊嵌し、上述の第1ヘリカルギヤ8のキー溝8aにア
イドラプーリ5のキー5aを係合し、かつアイドラプーリ
5の外端面と固定ボルト13の頭部13aとの間に潤滑性の
高い粉末材よりなる焼結合金製のスラストプレート15を
介設することで、上述のアイドラプーリ5および第1ヘ
リカルギヤ8をエンジン本体としてのシリンダブロック
4に片持ち支持させている。
このように構成すると焼結合金製スラストプレート15の
潤滑性によりスラスト規制部Aの耐焼付性の向上を図る
ことができる。
また、上述の第1ヘリカルギヤ8に常時噛合する第2ヘ
リカルギヤ9は、バランサシャフト10の端面にセットボ
ルト16およびノックピン17を用いて固定するが、このバ
ランサシャフト10の端面と第2ヘリカルギヤ9のエンジ
ン本体側の面との間にも上述同様の焼結合金製のスラス
トプレート18を介設し、スラスト規制部B,Cの耐焼付性
を向上させつつ、簡単な構造でギヤ8,9駆動の反転を図
るように構成している。
さらに、上述の第1、第2の各ヘリカルギヤ8,9のギヤ
噛み合い音の放射を防止するため前述のアイドラプーリ
5の直径を同軸上の第1ヘリカルギヤ8の直径よりも大
径に設定している。
このため、従来のタイミングマークの目視確認が不可と
なるので、第2ヘリカルギヤ9の反噛合側正面に第1図
に示す如くタイミングマークM1を形成すると共に、シリ
ンダブロック4の対応部にタイミングマークM2を形成し
て、バランサチェーン7組付後におけるフロント側より
のタイミング確認を容易にしている。
また上述のアイドラプーリ5にタイミングマークM3を、
バランサチェーン7の対応部にタイミングマークM4を、
シリンダブロック4の対応部にタイミングマークM5をそ
れぞれ形成し、これらの各マークM3,M4,M5によりタイミ
ングを符合させるように構成している。
さらに、上述のクランクプーリ3にタイミングマークM
6,M7,M8を、バランサチェーン7の対応部にタイミング
マークM9,M10を、シリンダブロック4の対応部にタイミ
ングマークM11をそれぞれ形成し、これら各マークM6〜M
11によりタイミングを符合させるように構成している。
さらに、また前述のバランサプーリ6にタイミングマー
クM12を、バランサチェーン7の対応部にタイミングマ
ークM13を、シリンダブロック4の対応部にタイミング
マークM14をそれぞれ形成し、これら各マークM12〜M14
によりタイミングを符合させるように構成している。
なお、上述のバランサチェーン7の各タイミングマーク
M4,M9,M10,M13は図示の便宜上、チェーンリンクにハッ
チングを施して示した。
ところで、第1図に示す如く、被駆動スプロケットとし
てのアイドラプーリ5とバランサプーリ6との間のバラ
ンサチェーン7のチェーンライン上方には、一端を支点
19、他端を自由端とする揺動レバー式のテンショナ20を
配設している。
この揺動レバー式のテンショナ20は、金属製ガイド板21
の支点19側の一端をほぼリング状に曲げて略リング部21
aを形成し、この略リング部21aをボルトにより構成した
支点19に巻回枢支する一方、ガイド板21の自由端を逆U
字状に曲げて目盛22を付設した押圧部21bを形成し、こ
の押圧部21bを固定ボルト23に対して上方から押圧操作
可能に構成している。
また、上述のガイド板21のチェーンラインと対応する下
面には、弾性体としての断面が門形のラバー24を取付
け、このラバー24の略中央部に剛性の高いスペーサ25を
介設する凹部24aを形成してるいる。
そして、バランサチェーン7の上述のチェーンラインと
ラバー24の凹部24aとの間にスペーサ25を介設し、上述
の押圧部21bを上方から所定の押圧力たとえば15kg/cm2
程度で押圧操作し、適宜のテンション調整位置において
固定ボルト23で上述の押圧部21bを締結固定した後に、
上述のスペーサ25を除去してテンション調整を行なう。
さらに、バランサプーリ6とクランクプーリ3との間に
おける張り側のバランサチェーン7のチェーン走行路に
は、弾性体としてのラバー26とガイドプレート27とを備
えた定位置固定の張り側チェーンガイド28を設ける一
方、アイドラプーリ5とクランクプーリ3との間におけ
る緩み側のバランサチェーン7のチェーン走行路には、
弾性体としてのラバー29とガイドプレート30とを備えた
定位置固定の緩み側チェーンガイド31を設けている。
しかも、上述のテンショナ20側のラバー24硬度および張
り側チェーンガイド28のラバー26硬度を例えば硬度90の
高い値に設定し、緩み側チェーンガイド31のラバー29硬
度を例えば硬度80の低い値に設定している。
このように上述の緩み側チェーンガイド31における硬度
をテンショナ20側および張り側チェーンガイド28のラバ
ー硬度に対して低く設定し、この緩み側チェーンガイド
31のラバー29変位代を大きくしたので、バランサチェー
ン7における緩み側の振動に対する追従性が向上し、こ
の結果、上述の緩み側におけるバランサチェーン7の共
振抑制を図ることができ、また嵌ラバー29の摩耗を低減
することができる効果がある。
加えて、上述のアイドラプーリ5とバランサプーリ6と
の間のバランサチェーン7のチェーンライン上方に設け
た揺動レバー式のテンショナ20は、他端の押圧部21bを
上方から調整操作すると一端の支点19を中心として変位
するので、上方位置からの少ないテンショナ20の変位に
よりバランサチェーン7の張力調整をモーメントを利用
して容易に行なうことができ、メンテナンス性の向上を
図ることができる。
以上要するに、バランサチェーン7の共振抑制と、張力
調整の容易化との両立を図ることができる効果がある。
この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の被駆動スプロケットは、実施例のアイドラプ
ーリ5およびバランサプーリ6に対応し、 以下同様に、 タイミングチェーンは、バランサチェーン7に対応し、 チェーンガイドは、緩み側チェーンガイド31に対応し、 弾性体は、ラバー24,29に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
例えば動弁系駆動用のタイミングチェーンその他のタイ
ミングチェーンに上記構造を適用してもよいことは勿論
である。
また、上述の弾性体としては、ラバーのみ、ラバーに代
えてプラスチックのみ、或はプラスチックとラバーとを
配設場所によって選定して用い、硬度を変えるように構
成してもよいことは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、 第1図はエンジンのタイミングチェーン装置を示す正面
図、 第2図は第1図のII−II線に沿う部分拡大断面図ある。 2…クランク軸、5…アイドラプーリ 6…バランサプーリ、7…バランサチェーン 19…支点、20…テンショナ 24…ラバー、29…ラバー 31…緩み側チェーンガイド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸により被駆動スプロケットを2
    個以上駆動させるタイミングチェーンを備えると共に、
    クランク軸上方に位置する被駆動スプロケット間のチェ
    ーンライン上方に、一端を支点とする揺動レバー式のテ
    ンショナを配設したエンジンのタイミングチェーン装置
    であって、 上記タイミングチェーンの緩み側に、該タイミングチェ
    ーンとの当接部分に弾性体を設けた定位置固定のチェー
    ンガイドを設けると共に、 上記テンショナのタイミングチェーンとの当接部分に弾
    性体を設け、 上記テンショナ側の弾性体硬度を高く、チェーンガイド
    側の弾性体硬度を低く設定したことを特徴とする エンジンのタイミングチェーン装置。
JP9033588U 1988-07-06 1988-07-06 エンジンのタイミングチェーン装置 Expired - Lifetime JPH0640356Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9033588U JPH0640356Y2 (ja) 1988-07-06 1988-07-06 エンジンのタイミングチェーン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9033588U JPH0640356Y2 (ja) 1988-07-06 1988-07-06 エンジンのタイミングチェーン装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0211255U JPH0211255U (ja) 1990-01-24
JPH0640356Y2 true JPH0640356Y2 (ja) 1994-10-19

Family

ID=31314860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9033588U Expired - Lifetime JPH0640356Y2 (ja) 1988-07-06 1988-07-06 エンジンのタイミングチェーン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0640356Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5719255B2 (ja) * 1973-12-15 1982-04-21
JP4992781B2 (ja) * 2008-03-24 2012-08-08 マツダ株式会社 エンジンのタイミング系の組付け方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0211255U (ja) 1990-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5222917A (en) Tensioner lever having an i-shaped section
US6612952B1 (en) Blade tensioner having spring blade cantilevered from distal end of arm
US4553509A (en) Chain drive of a reciprocating-piston internal combustion engine
CA2360521C (en) Tensioner device
JPS61261607A (ja) 内燃機関の開弁時期調節装置
US4040305A (en) Device for tensioning a chain
JP2000161073A (ja) 内燃機関用チェ―ン駆動装置
FR2420649A1 (fr) Amortisseur de chaine de distribution pour moteur a combustion interne
US3707092A (en) Drive chain for driving shafts on wheels, especially for camshaft drives of internal combustion engines
JPS63140808A (ja) 弁の制御時間を調整する調整装置
US5846150A (en) Guide posts for guiding and damping chain movement
US20100160098A1 (en) Chain driving system
JPH0640356Y2 (ja) エンジンのタイミングチェーン装置
JPH01114919U (ja)
US7946939B2 (en) Slippage prevention mechanism for toothed endless torque transmission member
US20030125144A1 (en) Blade-type chain tensioner system
US7220196B2 (en) Chain drive for an internal combustion engine
US3475982A (en) Belt-type drive with adjustable pulley tensioner
JPH07247858A (ja) 内燃機関の動力伝達機構
JPS622347Y2 (ja)
JPH07117129B2 (ja) 頭上カム軸式エンジンのチエ−ンガイド
JPS6317887Y2 (ja)
EP1036956A2 (en) Mechanical chain tensioner
US3438360A (en) Engine camshaft chain drive
JP2000136863A (ja) カムチェーンガイドの取付構造