JPH0639816A - 集積回路基板の穿孔用当板 - Google Patents
集積回路基板の穿孔用当板Info
- Publication number
- JPH0639816A JPH0639816A JP19334792A JP19334792A JPH0639816A JP H0639816 A JPH0639816 A JP H0639816A JP 19334792 A JP19334792 A JP 19334792A JP 19334792 A JP19334792 A JP 19334792A JP H0639816 A JPH0639816 A JP H0639816A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- plate
- integrated circuit
- circuit board
- patch
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- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、この種の当板としての厳しい条件
を満たし、しかも低価格で、焼却処分によっても公害問
題が起こらない木質繊維板製の当板を提供することを目
的としたものである。 【構成】 木質繊維中に長さ５〜１５mmの合成繊維を２
〜７％（重量比）混合して原料繊維とし、これによって
所望厚のマットを抄成した後、常法に従って熱圧成板す
る前又は後に、架橋型の合成樹脂で表層を硬質化処理す
ることを特徴とした集積回路基板の穿孔用当板である。
を満たし、しかも低価格で、焼却処分によっても公害問
題が起こらない木質繊維板製の当板を提供することを目
的としたものである。 【構成】 木質繊維中に長さ５〜１５mmの合成繊維を２
〜７％（重量比）混合して原料繊維とし、これによって
所望厚のマットを抄成した後、常法に従って熱圧成板す
る前又は後に、架橋型の合成樹脂で表層を硬質化処理す
ることを特徴とした集積回路基板の穿孔用当板である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ＩＣ、Ｌ．Ｓ．Ｉな
どの集積回路の基板に穿孔加工を施す際に専用される木
質繊維板製の当板に関する。
どの集積回路の基板に穿孔加工を施す際に専用される木
質繊維板製の当板に関する。
【０００２】
【従来の技術】集積回路基板（以下単に「基板」とい
う）には、通常５０００個／尺2 もの細い孔（０．２〜
１．０mmφ）を貫設するものとされているが、その方法
は、１又は複数枚の基板を重ねて当板上に載置し、上か
ら６０．０００r.p.m 級の高速ドリルで穿孔するもので
ある。
う）には、通常５０００個／尺2 もの細い孔（０．２〜
１．０mmφ）を貫設するものとされているが、その方法
は、１又は複数枚の基板を重ねて当板上に載置し、上か
ら６０．０００r.p.m 級の高速ドリルで穿孔するもので
ある。
【０００３】一方、この際に使用される当板は、厚さが
０．５〜３．０mmの薄板であって、穿孔時に基板にバリ
が発生するのを防止するため、適当な硬度（スプリング
式ショアーＤ型硬度計で６５以上）が要求される他、切
削屑が微粉末になるような当板では、穿孔後に行われる
基板のメッキ工程で不具合を生じ、又、ドリルの高速回
転によって、約２００℃に帯熱する当板から、素材の溶
出があったり、当板原料のｐＨが中性でなかったりする
と、基板の腐蝕や変色の原因となることなどから、この
種の当板には、厳格な条件が課せられいたものである。
０．５〜３．０mmの薄板であって、穿孔時に基板にバリ
が発生するのを防止するため、適当な硬度（スプリング
式ショアーＤ型硬度計で６５以上）が要求される他、切
削屑が微粉末になるような当板では、穿孔後に行われる
基板のメッキ工程で不具合を生じ、又、ドリルの高速回
転によって、約２００℃に帯熱する当板から、素材の溶
出があったり、当板原料のｐＨが中性でなかったりする
と、基板の腐蝕や変色の原因となることなどから、この
種の当板には、厳格な条件が課せられいたものである。
【０００４】そこで従来技術におけるこの種の当板とし
ては、高圧熱硬化性樹脂の積層板が広く使用されていた
のである。
ては、高圧熱硬化性樹脂の積層板が広く使用されていた
のである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な合成樹脂の積層板では、当板としての諸条件は満足で
きるものの、使い捨ての原料としては高価である上、ワ
ンユースで日常大量に使い捨てられる当板は、これを焼
却すると多量の有害ガスが発生して公害問題に発展する
ことは必至であり、その廃棄処分に困惑するという課題
があった。
な合成樹脂の積層板では、当板としての諸条件は満足で
きるものの、使い捨ての原料としては高価である上、ワ
ンユースで日常大量に使い捨てられる当板は、これを焼
却すると多量の有害ガスが発生して公害問題に発展する
ことは必至であり、その廃棄処分に困惑するという課題
があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような実状に鑑み、
本発明は、この種の当板としての厳しい条件を満たし、
しかも低価格で、焼却処分によっても公害問題が起こら
ない木質繊維板製の当板を提供することを目的としたも
のである。
本発明は、この種の当板としての厳しい条件を満たし、
しかも低価格で、焼却処分によっても公害問題が起こら
ない木質繊維板製の当板を提供することを目的としたも
のである。
【０００７】即ち、常法で得た木質繊維中に、長さ５〜
１５mmの合成繊維を２〜７％（重量比）の割合で混合し
て原料繊維とし、これを気流中に浮遊させた状態で接着
剤を塗布した上、アジテータを内蔵した乾式フォーミン
グ機によって、所望厚のマットを抄成した後、常法に従
って、熱圧成板する前又は後に架橋型の合成樹脂で、表
層の硬質化処理を行うという手段を用いた。
１５mmの合成繊維を２〜７％（重量比）の割合で混合し
て原料繊維とし、これを気流中に浮遊させた状態で接着
剤を塗布した上、アジテータを内蔵した乾式フォーミン
グ機によって、所望厚のマットを抄成した後、常法に従
って、熱圧成板する前又は後に架橋型の合成樹脂で、表
層の硬質化処理を行うという手段を用いた。
【０００８】
【作用】本発明は、当板の原料繊維の大部分が木質繊維
で構成されているが、これに極めて嵩高い合成繊維を少
量配合したことで、その合成繊維が板材中に広く分散し
て木質繊維を包括し、穿孔に際して切削屑の微粉末化を
防止するという作用を果たす他、表層に硬質化処理を施
したことにより、当板に要求される充分な硬度が得られ
るという作用を有する。
で構成されているが、これに極めて嵩高い合成繊維を少
量配合したことで、その合成繊維が板材中に広く分散し
て木質繊維を包括し、穿孔に際して切削屑の微粉末化を
防止するという作用を果たす他、表層に硬質化処理を施
したことにより、当板に要求される充分な硬度が得られ
るという作用を有する。
【０００９】又、原料繊維の大部分を木質繊維とした本
発明の当板は、ｐＨを中性に保つと同時に、これを焼却
した場合でも有害ガスの発生する可能性を極端に少なく
抑え得るという格別の作用を有するものである。
発明の当板は、ｐＨを中性に保つと同時に、これを焼却
した場合でも有害ガスの発生する可能性を極端に少なく
抑え得るという格別の作用を有するものである。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の構成を実施例に基づいて更に
詳述するに当たり、先づ、厚さ０．５〜３．０mmという
極薄繊維板の一つの成型手法について述べると、常法に
よって得た木質繊維中に、ポリエステル、ポリプロピレ
ン若しくは、ポリエチレン樹脂等から得られる長さ５〜
１５mm、好ましくは１０mm前後の合成繊維を重量比で２
〜７％配合して原料繊維とする。
詳述するに当たり、先づ、厚さ０．５〜３．０mmという
極薄繊維板の一つの成型手法について述べると、常法に
よって得た木質繊維中に、ポリエステル、ポリプロピレ
ン若しくは、ポリエチレン樹脂等から得られる長さ５〜
１５mm、好ましくは１０mm前後の合成繊維を重量比で２
〜７％配合して原料繊維とする。
【００１１】この原料繊維を気流ブレンダーと称する装
置内に導入し、気流中に浮遊させた状態で適量の尿素
系、酢酸ビニル系若しくはゴム系等の接着剤を塗布し、
これを直接又はフィーダー付ビンに一時貯えた後に、ア
ジテータを内蔵したフォーミング機に風送して、そのア
ジテータゾーンで攪拌しつつ繊維をフォーミングベルト
上に均一に落下、堆積させることで、平面的な重量のバ
ラツキが少ない所望厚（熱圧成板した際に０．５〜３．
０mmとなるマット厚）のマットを抄成するものである。
置内に導入し、気流中に浮遊させた状態で適量の尿素
系、酢酸ビニル系若しくはゴム系等の接着剤を塗布し、
これを直接又はフィーダー付ビンに一時貯えた後に、ア
ジテータを内蔵したフォーミング機に風送して、そのア
ジテータゾーンで攪拌しつつ繊維をフォーミングベルト
上に均一に落下、堆積させることで、平面的な重量のバ
ラツキが少ない所望厚（熱圧成板した際に０．５〜３．
０mmとなるマット厚）のマットを抄成するものである。
【００１２】次に、このようにして抄成されたマットを
常法に習って熱圧成板する前又は後に、架橋型の合成樹
脂で表層を硬質化処理する際の２〜３の実施例について
述べる。
常法に習って熱圧成板する前又は後に、架橋型の合成樹
脂で表層を硬質化処理する際の２〜３の実施例について
述べる。
【００１３】（その１）上記マットに尿素樹脂の溶液を
樹脂の固形分にして、５〜１５ｇ／尺2 になるように撒
布した上、熱盤温度１３０℃、圧締圧力１０kg/cm2、圧
締時間１．５分で熱圧して、表層を硬質化した当板を製
作した。この当板はスプリング式ショアーＤ型硬度計で
測定した硬度（以下、単に「ショアー硬度」という）が
６５〜６８であった。
樹脂の固形分にして、５〜１５ｇ／尺2 になるように撒
布した上、熱盤温度１３０℃、圧締圧力１０kg/cm2、圧
締時間１．５分で熱圧して、表層を硬質化した当板を製
作した。この当板はスプリング式ショアーＤ型硬度計で
測定した硬度（以下、単に「ショアー硬度」という）が
６５〜６８であった。
【００１４】（その２）上記マットを温度１６０℃、圧
力８kg／cm2 、時間２分で熱圧成板した後に、その表面
または表裏両面にメラミン樹脂の溶液を樹脂の固形分で
５〜１５ｇ／尺2 になるように塗布して７０℃前後の室
内で４〜６分間乾燥し、再度１８０℃の熱盤で加熱加圧
して表面処理し、ショアー硬度７５〜８２の当板を得た
ものである。
力８kg／cm2 、時間２分で熱圧成板した後に、その表面
または表裏両面にメラミン樹脂の溶液を樹脂の固形分で
５〜１５ｇ／尺2 になるように塗布して７０℃前後の室
内で４〜６分間乾燥し、再度１８０℃の熱盤で加熱加圧
して表面処理し、ショアー硬度７５〜８２の当板を得た
ものである。
【００１５】（その３）上記マットを温度１２０℃、圧
力１２kg／cm2 の熱盤で１．５分間熱圧成板した後、ポ
リエステル又はウレタン樹脂の溶液を樹脂の固形分にし
て５〜１５ｇ／尺2 になるように塗布して熱風又は紫外
線を照射して乾燥、硬化させることにより、ショアー硬
度が７４〜８０の当板を得たものである。
力１２kg／cm2 の熱盤で１．５分間熱圧成板した後、ポ
リエステル又はウレタン樹脂の溶液を樹脂の固形分にし
て５〜１５ｇ／尺2 になるように塗布して熱風又は紫外
線を照射して乾燥、硬化させることにより、ショアー硬
度が７４〜８０の当板を得たものである。
【００１６】以上記載した各実施例の当板は、いずれも
比重が０．８〜１．１で、これを実際の基板穿孔に使用
したところ、当板としてのすべての機能を発揮すること
が確認された。
比重が０．８〜１．１で、これを実際の基板穿孔に使用
したところ、当板としてのすべての機能を発揮すること
が確認された。
【００１７】因みに、上記マットを常法とされる熱盤温
度１２０〜１８０℃、圧締圧力８〜１２kg/cm2、圧締時
間１〜２分で熱圧成板し、表層の硬質化処理を施さない
もののショアー硬度は５５〜５８であった。
度１２０〜１８０℃、圧締圧力８〜１２kg/cm2、圧締時
間１〜２分で熱圧成板し、表層の硬質化処理を施さない
もののショアー硬度は５５〜５８であった。
【００１８】
【発明の効果】本発明に係る極薄木質繊維板製の当板
は、軽量である上、各部に比重むらがなく、寸法安定性
にも優れ、当板に要求させる全ての条件を満たしたもの
である。
は、軽量である上、各部に比重むらがなく、寸法安定性
にも優れ、当板に要求させる全ての条件を満たしたもの
である。
【００１９】従って、従来の高圧熱硬化性樹脂積層板か
らなる当板に比べて、著しく安価であり、しかも焼却し
ても有害ガスの発生が殆どないから、大量に消費される
使い捨ての当板として最適であるなどの顕著な利点を齎
らすものである。
らなる当板に比べて、著しく安価であり、しかも焼却し
ても有害ガスの発生が殆どないから、大量に消費される
使い捨ての当板として最適であるなどの顕著な利点を齎
らすものである。
Claims (1)
- 【請求項１】木質繊維中に長さ５〜１５mmの合成繊維を
２〜７％（重量比）混合して原料繊維とし、これによっ
て所望厚のマットを抄成した後、常法に従って熱圧成板
する前又は後に、架橋型の合成樹脂で表層を硬質化処理
することを特徴とした集積回路基板の穿孔用当板。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4193347A JP2725228B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 集積回路基板の穿孔用当板 |
| TW81106169A TW204387B (en) | 1992-03-13 | 1992-08-04 | Method of making a thin fiber plate |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4193347A JP2725228B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 集積回路基板の穿孔用当板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0639816A true JPH0639816A (ja) | 1994-02-15 |
| JP2725228B2 JP2725228B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=16306392
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4193347A Expired - Lifetime JP2725228B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-06-26 | 集積回路基板の穿孔用当板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2725228B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104210009A (zh) * | 2013-06-05 | 2014-12-17 | 北京林业大学 | 一种控制纤维板断面密度分布的方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5772804A (en) * | 1980-10-25 | 1982-05-07 | Sadashige Tokushu Goban Kogyo | Manufacture of woody board material with high hardness layer |
| JPH03246008A (ja) * | 1990-02-24 | 1991-11-01 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 畳床用木質繊維板 |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP4193347A patent/JP2725228B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5772804A (en) * | 1980-10-25 | 1982-05-07 | Sadashige Tokushu Goban Kogyo | Manufacture of woody board material with high hardness layer |
| JPH03246008A (ja) * | 1990-02-24 | 1991-11-01 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 畳床用木質繊維板 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104210009A (zh) * | 2013-06-05 | 2014-12-17 | 北京林业大学 | 一种控制纤维板断面密度分布的方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2725228B2 (ja) | 1998-03-11 |
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