JPH0639680A - 倣い曲面のデジタイジングデータ測定方法 - Google Patents

倣い曲面のデジタイジングデータ測定方法

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JPH0639680A
JPH0639680A JP4218688A JP21868892A JPH0639680A JP H0639680 A JPH0639680 A JP H0639680A JP 4218688 A JP4218688 A JP 4218688A JP 21868892 A JP21868892 A JP 21868892A JP H0639680 A JPH0639680 A JP H0639680A
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JP
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curved surface
movement
amount
measurement
tracer head
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JP4218688A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Matsuura
仁 松浦
Tetsuji Okamoto
哲治 岡本
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 格別の演算装置を不要とし、かつ、倣い曲面
を適確に測定する。 【構成】 スタイラスを倣い曲面に当接させてトレース
開始点P0=Q0における倣い曲面の傾きθxzを測定し、ト
レーサーヘッド6の移動方向M1が傾きθxzと一致するよ
うに所定の移動量Δxに対するZ軸方向の移動量z1を算
出し、移動目標位置P1にトレーサーヘッド6を移動させ
て偏差ε1を測定する。以下、Qi 点において、所定の
移動量Δxに対するZ軸方向の移動量zi+1 をzi+1 =
Δzi +2・εi −εi-1 により算出し、Δxおよびz
i+1 の値に基いてトレーサーヘッドを次の目標位置Pi+
1 に移動させモデル実位置Qi+1 とトレーサーヘッド移
動位置Pi+1 との間の偏差εi+1 を解消する。送りに必
要とされる演算処理を単純化して高価な演算装置を不要
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、倣い曲面のデジタイジ
ングデータ測定方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】トレーサーヘッドのスタイラスを倣い曲
面に当接させ、スタイラスに発生している各軸方向の変
位量を逐次検出して倣い送り制御を行うことにより、ト
レーサーヘッドと倣い曲面との相対位置関係を一定に保
って倣い曲面のデジタイジングデータを収集する倣い曲
面のデジタイジングデータ測定方法が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のデジタイジング
データ測定方法で使用されていた倣い送り制御では、ス
タイラスに発生している変位量のX軸成分,Y軸成分,
Z軸成分の各々を検出して所定周期毎に高速デジタル演
算を行うことにより自乗計算および平方根の計算等を含
む複雑な処理でスタイラスの合成変位量を算出し、スタ
イラスの合成変位量と予め設定された基準変位量との間
の偏差を解消するために必要とされる接線速度成分や法
線速度成分を求める。更に、これらの速度成分を三角関
数を用いた複雑な演算式でX,Y,Zの各軸に割り付け
ることによりトレーサーヘッドを駆動してトレーサーヘ
ッドと倣い曲面との相対位置関係を一定に保つようにし
ていた。そのため、きめ細かな倣い制御を行うためには
高速処理専用の演算装置が必要となり、制御装置全体の
コストが割高となる欠点があった。また、処理能力の不
十分な演算装置を用いて複雑なデジタル処理を行わせよ
うとすると1周期の処理時間が増大して倣い制御が粗雑
化する。また、倣い制御の粗雑化を防止するために送り
速度に制限が設けられたりして、正確なデジタイジング
データを稠密に測定することが困難となる。そこで、本
発明の目的は、格別の演算装置を必要とすることなく、
倣い曲面のデジタイジングデータを適確に測定すること
のできる倣い曲面のデジタイジングデータ測定方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による倣い曲面の
デジタイジングデータ測定方法は、以下の工程(a)か
ら(e)により倣い曲面のデジタイジングデータを測定
することにより前記目的を達成した。 (a)スタイラスを倣い曲面に当接させ、スタイラスの
合成変位量に基いてスタイラス当接位置における測定移
動方向に対する倣い曲面の傾きを測定すると共に、スタ
イラス位置とスタイラスの変位量より倣い面のデジタイ
ジングデータを求め記憶する工程、(b)トレーサーヘ
ッドの移動方向が工程(a)で求めた傾きと一致するよ
うに、測定移動方向の所定の移動量に対する該測定移動
方向に直交する方向の移動量を算出し、移動目標位置を
求めてトレーサーヘッドを目標位置に移動させる工程、
(c)トレーサーヘッドの目標位置への移動完了で、測
定移動方向に直交する検出方向のスタイラスの変位量か
ら倣い曲面の実位置とトレーサーヘッド現在位置との偏
差を求め、倣い曲面の実位置を倣い曲面のデジタイジン
グデータとして記憶する工程、(d)直前に求めた2つ
の倣い曲面の位置を結ぶ直線上を測定移動方向に前記所
定移動量移動するときに該測定移動方向に直交する検出
方向の移動量を求め、該移動量に前記工程(c)で求め
た偏差を加算して測定移動方向に直交する方向に対する
移動量を算出し、該算出された移動量と測定移動方向の
所定の移動量で移動目標位置を求めてトレーサーヘッド
を目標位置に移動させる工程、(e)トレーサーヘッド
現在位置が測定移動方向の倣い完了位置に到達するまで
工程(c)及び(d)の工程を繰り返し実行する工程。
【0005】また、前記工程(d)の代りに、直前に移
動した測定移動方向の所定移動量に対する測定移動方向
に直交する方向の移動量に、前記工程(c)で求めた偏
差の2倍の値を加算して、さらに、1つ前に求めた偏差
を減じて測定移動方向に直交する方向に対する移動量を
算出し、該算出された移動量と測定移動方向の所定の移
動量で移動目標位置を求めてトレーサーヘッドを目標位
置に移動させる工程を実施することにより、同様の目的
を達成した。
【0006】
【作用】図3はX−Z平面を倣い平面としてデジタイジ
ングデータを測定する場合を例にとって本発明による倣
い曲面のデジタイジングデータ測定方法の作用原理を説
明する作用原理図である。
【0007】まず、スタイラスを倣い曲面に当接させ、
スタイラス位置とスタイラスの合成変位量に基いてスタ
イラス当接位置、即ち、トレース開始点であるP0=Q
0における倣い曲面の位置を求め、デジタイジングデー
タとして記憶すると共に、スタイラス変位量に基づい
て、X軸方向に対する倣い曲面の傾きθxzを測定し、
トレーサーヘッドの移動方向M1が傾きθxzと一致す
るように、X軸方向の所定の移動量Δxに対するZ軸方
向の移動量Z1=Δxtanθxzを算出し、移動目標
位置P1を求めてトレーサーヘッドを目標位置P1に移
動させる〔以上、工程(a),(b)〕。
【0008】次いで、トレーサーヘッドが目標位置P1
へ移動完了した時点で、トレーサーヘッド位置P1とZ
軸方向のスタイラスの変位量ε1から倣い曲面の実位置
Q1の位置を求め、この位置を実位置Q1のデジタイジ
ングデータとして記憶する〔工程(c)〕。次に、実位
置Q0,Q1を結ぶ線上をX軸方向に所定量Δx移動し
たときのZ軸移動量ΔZ2を求め該移動量ΔZ2に前記
偏差ε1を加算して移動量Z2(=ΔZ2+ε1)を求
め、X軸方向にΔX、Z軸方向にZ2だけ移動させる目
標位置P2にトレーサヘッドを移動させる〔工程
(d)〕。
【0009】トレーサヘッドが目標位置P2に移動完了
したときのZ軸方向のスタイラスの変位量である、倣い
曲面の実位置Q2とトレーサーヘッド現在位置P2との
間の偏差ε2を求めて倣い曲面の実位置Q2を求め、こ
の位置Q2をデジタイジングデータとして記憶し〔工程
(c)〕、実位置Q1,Q2を結ぶ線上をX軸方向に所
定量Δx移動したときのZ軸移動量ΔZ3を求め該移動
量ΔZ3に前記偏差ε2を加算して移動量Z3(=ΔZ
3+ε2)を求め、X軸方向にΔX、Z軸方向にZ3だ
け移動させる目標位置P3にトレーサヘッドを移動させ
る〔工程(d)〕。
【0010】以下、工程(c)及び工程(d)をトレー
サーヘッド現在位置が測定移動方向の倣い完了位置に到
達するまで以下繰り返す。これにより、図3に示すよう
に、トレーサヘッドはP0よりP1,P2,P3…と移
動し、倣い曲面の実位置Q0,Q1,Q2,Q3…がデ
ジタイジングデータとして記憶されることになる。以上
のように、本発明は、測定移動方向であるX軸方向にi
回目に所定量Δx移動させるとき、前回(i−1)に所
定量Δx移動させたときの移動開始時と完了時の倣い曲
面の実位置Qi-2 ,Qi-1 を結ぶ線を倣い曲面のその時
の傾きとしてi回目における移動位置を求め、デジタイ
ジングデータを得るものである。
【0011】また、図3において、三角形P2Q1C2
と三角形Q1Q0C1は合同であるから、 Δz2=P2C2=Z1+ε1 位置P1から位置P2への移動時のZ軸方向の移動量Z
2は、 Z2=Δz2+ε1=Z1+2ε1 また三角形P3Q2C3と三角形Q2Q1C2は合同で
あるから、 Δz3=P3C3=Δz2+ε2 位置P2から位置P3への移動時のZ軸方向の移動量Z
3は、 Z3=Δz3+ε2=Δz2+2ε2 =Z2+2ε2−ε1 よって位置Pi-1 からPi の移動時のZ軸方向の移動量
Ziは、次の1式のようになる。
【0012】 Zi=Zi-1 +2εi-1 −εi-2 …(1) ただし、Z1=Δxtanθxz、ε0 =0である。
【0013】前記1式より、位置Pi-1 に移動した時の
移動量Zi-1 とその時のタイラスのZ軸変位量(偏差)
εi-1 及びその1つ前に求めたタイラスのZ軸変位量
(偏差)εi-2 により次の移動位置Piを求めることが
できるものである。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は一実施例の倣い制御装置の要部を示すブロ
ック図である。倣い制御装置は制御手段としてのマイク
ロプロセッサ1を有し、マイクロプロセッサ1には、測
定対象となるモデルを載置したテーブル(図示せず)の
駆動制御やトレーサーヘッド6による倣い制御等を実施
するためのシステムプログラムを格納したROM3や、
測定結果の記憶および演算データの一時記憶等に用いら
れるRAM4、並びに、X,Y,Z各軸の駆動源となる
サーボモータMx,My,Mzを駆動制御するための軸
制御器8,9,10、および、手動データ入力装置2が
バス7を介して接続されている。トレーサーヘッド6
は、モデルの倣い曲面との接触によりスタイラスに発生
している各軸方向の変位量を検出するための差動トラン
スや、差動トランスからの出力をA/D変換するための
A/D変換器等を備えた通常の接触型トレーサーヘッド
であり、A/D変換された各軸方向の変位量Ex,E
y,Ezの値が入出力回路5を介してマイクロプロセッ
サ1に入力されるようになっている。
【0015】図5および図6はROM3に格納された
「デジタイジングデータ測定処理」のためのプログラム
の概略を示すフローチャートであり、以下、テーブルの
X−Y平面上にモデルを載置してモデル上面の倣い曲面
の形状を測定する場合を例にとって本実施例における倣
い制御装置の処理動作を説明する。図2はモデル上面の
倣い曲面形状の輪郭の一例(より厳密にいえば、Y=Y
sで規定される平面とモデル上面の倣い曲面との交線)
を示す概念図である。
【0016】まず、オペレータは、X−Y平面に対して
形状の測定範囲を規定するリミットの値Xs,Ys,X
e,Yeを手動データ入力装置2を介してRAM4に設
定し(図4参照)、更に、測定移動方向とピック方向な
らびにピックの刻み幅を設定入力して、マイクロプロセ
ッサ1に「デジタイジングデータ測定処理」を開始させ
る。なお、図2および図4に示す例では測定移動方向を
X軸の向き、また、ピック方向をY軸の向きとしてい
る。
【0017】「デジタイジングデータ測定処理」を開始
したマイクロプロセッサ1は、まず、軸制御器8,9を
介し各軸のサーボモータMx,Myを駆動してトレーサ
ーヘッド6を直線X=Xsと直線Y=Ysの交点に移動
させた後、サーボモータMzに移動指令を出力してトレ
ーサーヘッド6をZ軸方向に微小量だけ下降させ(ステ
ップS1)、スタイラスの各軸方向の変位量Ex,E
y,Ezの値を読み込んで合成変位量Eの値を求め、こ
の合成変位量Eが予め設定された所定の基準変位量に到
達しているか否かを判別する(ステップS2)。合成変
位量Eが基準変位量に到達していなければ、スタイラス
の先端がモデルの倣い曲面に当接していないか、もしく
は、当接していたとしても十分な当接力が確保されてい
ない状態を意味するので、マイクロプロセッサ1は再び
ステップS1の処理へと移行し、以下、合成変位量Eが
基準変位量に到達するまでの間、ステップS1およびス
テップS2の処理を繰り返し実行してトレーサーヘッド
6を徐々に下降させてゆく。
【0018】そして、ステップS2の判別結果が真とな
ってスタイラスがモデルの倣い曲面に十分に当接したこ
とが確認されると、マイクロプロセッサ1は曲面実位置
記憶レジスタRx,Ry,Rzの各々に各軸の軸制御器
8,9,10の現在位置記憶レジスタの値を設定すると
共に(ステップS3)、レジスタRx,Ry,Rzの値
の各々をトレース開始点P0=Q0のデジタイジングデ
ータとしてRAM4のデータ記憶ファイルに保存する
(ステップS4)。次いで、マイクロプロセッサ1は現
時点で読み込まれているスタイラスの各軸方向の変位量
Ex,Ezの値に基いてトレース開始点であるP0=Q
0におけるX軸方向に対する倣い曲面の傾きθxzに対
応する値tanθxzを求め(ステップS5)、トレー
サーヘッド6の移動方向M1が傾きθxzと一致するよ
うにX軸方向の所定の移動量Δx(設定値)に対するZ
軸方向の移動量Δxtanθxzを算出し、この値を分
配量記憶レジスタZCOM.に設定する一方、分配量記憶レ
ジスタXCOM.には所定の移動量Δxを設定し、1つ前に
求めた偏差を記憶する前回偏差記憶レジスタRεを0に
初期化する(ステップS6)。そして、マイクロプロセ
ッサ1は分配量記憶レジスタXCOM.およびZCOM.の値に
基いて各軸の軸制御器8,10を介してサーボモータM
x,Mzにパルス分配を実行し、目標位置P1までトレ
ーサーヘッド6を移動させる(ステップS7)。
【0019】次いで、マイクロプロセッサ1はZ軸方向
のスタイラスの変位量を読み込み、該変位量とZ軸方向
の基準変位量との関係から倣い曲面の実位置Q1とトレ
ーサーヘッド現在位置P1との間の偏差ε1を求め(ス
テップS8)、トレース開始点P0=Q0の位置を示す
X軸成分の値を記憶した曲面実位置記憶レジスタRxの
値に所定の移動量Δxを加算する一方、トレース開始点
P0=Q0の位置を示すZ軸成分の値を記憶した曲面実
位置記憶レジスタRzの値に分配量記憶レジスタZCOM.
の値と偏差ε1を加算して各レジスタRx,Rzの値を
実位置Q1を示す値に更新し(ステップS9)、各曲面
実位置記憶レジスタRx,Ry,Rzの現在値をトレー
ス点Q1のデジタイジングデータとしてRAM4のデー
タ記憶ファイルに保存する(ステップS10)。
【0020】次いで、マイクロプロセッサ1は分配量記
憶レジスタZCOM.の現在値に偏差ε1の2倍の値を加算
すると共に、前回偏差記憶レジスタRεの値を減じて次
の移動Δxのために必要とされるZ軸方向の分配量を算
出し、この値を分配量記憶レジスタZCOM.に再設定する
(ステップS11)。そして、前回偏差記憶レジスタR
εに今回測定した偏差ε1を設定する(ステップS1
2)。
【0021】作用の項でも説明したように、図2および
図3におけるトレース開始点P0=Q0から実位置Q1
までの区間の倣い曲面の実際の傾きθは、X軸方向の所
定の移動量Δxに対し、ステップS7におけるZ軸方向
の変位ZCOM.にステップS8で測定された偏差ε1を加
算した値によって示される。従って、トレース開始点P
0=Q0から実位置Q1までの区間の倣い曲面の実際の
傾きθが次の移動区間である倣い曲面の実位置Q1から
Q2までの区間で継続しているものと仮定すれば、ステ
ップS7におけるZ軸方向の変位ZCOM.にステップS8
で測定された偏差ε1の2倍量を加算し、前回偏差記憶
レジスタRεに記憶された1つ前の偏差(なお、前回偏
差記憶レジスタRεは初期設定で初めは0に設定されて
いる)を減じた値を、分配量記憶レジスタZCOM.に再設
定して次の区間Δxに対する分配処理を行うことによっ
て、トレース点Q1で生じた偏差ε1を次の移動区間の
終点P2で解消することができる。倣い曲面の実位置Q
1がトレーサーヘッド現在位置P1よりも下に位置した
場合、および、倣い曲面の実位置Q1とトレーサーヘッ
ド現在位置P1とが一致した場合もこれと同様である。
【0022】次いで、マイクロプロセッサ1は軸制御器
8の現在位置記憶レジスタの値が測定移動方向であるX
軸に対して設定されたリミットの値に達しているか否か
を判別するが(ステップS13)、達していなければ、
再びステップS7へと移行してステップS7〜ステップ
S10までの処理を繰り返し実行し、分配量記憶レジス
タXCOM.およびZCOM.の値に基いて各軸のサーボモータ
Mx,Mzにパルス分配を実行し、目標位置P2までト
レーサーヘッド6を移動させ、Z軸方向のスタイラスの
変位量に基いて倣い曲面の実位置Q2とトレーサーヘッ
ド現在位置P2との間の偏差ε2を求め、実位置Q1の
位置を示すX軸成分の値を記憶した曲面実位置記憶レジ
スタRxの値に所定の移動量Δxを加算する一方、実位
置Q1の位置を示すZ軸成分の値を記憶した曲面実位置
記憶レジスタRzの値に分配量記憶レジスタZCOM.の値
と偏差ε2を加算して各レジスタRx,Rzの値を実位
置Q2を示す値に更新し、各曲面実位置記憶レジスタR
x,Ry,Rzの現在値をトレース点Q2のデジタイジ
ングデータとしてRAM4のデータ記憶ファイルに保存
する。
【0023】前述したように、トレース開始点P0=Q
0から実位置Q1までの区間の倣い曲面の傾きθが実位
置Q1からQ2までの区間で継続していれば、この時点
で倣い曲面の実位置Q2とトレーサーヘッド現在位置P
2との間の偏差ε2が0となるが、実際の倣い曲面はX
軸方向の位置変化により曲率が様々に変化するため、一
般には、実位置Q1からQ2までの区間の傾きがトレー
ス開始点P0=Q0から実位置Q1までの区間の傾きθ
と一致することはなく、実位置Q1からQ2までの区間
の移動完了時点で新たな偏差ε2が生じることとなる。
そこで、マイクロプロセッサ1はステップS11の処理
で再び前記と同様に式1の処理を行い、次の移動のため
に必要とされる分配量を算出して、この値を分配量記憶
レジスタZCOM.に再設定し、前回偏差記憶レジスタRε
の値を更新して(ステップS12)、ステップS13の
判別処理を実行した後、再びステップS7の処理へと移
行して分配処理を実行することとなる。即ち、ステップ
S7〜ステップS12の処理は、トレーサーヘッド6を
X軸方向に所定の移動量Δxだけ移動させた段階で、当
該移動区間Qi-1 からQi における倣い曲面の実際の傾
きに対応するZ軸方向の変位ZCOM.+εを検出し、当該
移動区間における倣い曲面の実際の傾きが次の移動区間
Qi からQi+1 でも継続しているものと仮定して、次の
移動区間の終点における倣い曲面の実位置Qi+1 とトレ
ーサーヘッド6の移動完了位置Pi+1との間の偏差を0
とすべく、次の移動区間Qi からQi+1 の所定の移動量
Δxに対するZ軸方向の変位量Zi+1 を式1で算出し、
εi およびZi+1 の値に基いてトレーサーヘッド6を次
の目標位置Pi+1 に移動させるための処理である。
【0024】以下、マイクロプロセッサ1は、軸制御器
8の現在位置記憶レジスタの値がX軸に対して設定され
たリミットの値に達するまでの間、ステップS7〜ステ
ップS13の処理を繰り返し実行し、トレーサーヘッド
6をモデルの倣い曲面に沿ってX軸方向に移動させなが
ら所定の移動量Δx毎に倣い曲面の実位置を測定してR
AM4のデータ記憶ファイルに順次保存してゆく。
【0025】そして、X軸に対して設定されたリミット
の値に軸制御器8の現在位置記憶レジスタの値が到達し
てステップS13の判別結果が真となると、Y軸に対し
て設定されたリミットの値に軸制御器9の現在位置記憶
レジスタの値が到達しているか否かを判別するが(ステ
ップS14)、達していなければ、マイクロプロセッサ
1はスタイラスの各軸方向の変位量Ey,Ezの値に基
いて、ピック方向であるY軸に対する倣い曲面の傾きθ
yzに対応する値tanθyzを求め(ステップS1
5)、トレーサーヘッド6の移動方向が傾きθyzと一
致するようにY軸方向の所定の移動量Δy(設定値)に
対するZ軸方向の移動量Δytanθyzを算出し、こ
の値を分配量記憶レジスタZCOM.に設定する一方、分配
量記憶レジスタYCOM.には所定の移動量Δyを設定して
(ステップS16)、移動量記憶レジスタYINC.および
前回偏差記憶レジスタRεの値を初期化する(ステップ
S17)。次いで、マイクロプロセッサ1は、分配量記
憶レジスタYCOM.およびZCOM.の値に基いて各軸のサー
ボモータMy,Mzにパルス分配を実行して目標位置ま
でトレーサーヘッド6を移動させ(ステップS18)、
移動量記憶レジスタYINC.に所定の移動量Δyを加算し
て移動方向切り替え後の移動距離を更新記憶する(ステ
ップS19)。
【0026】次いで、マイクロプロセッサ1は、Z軸方
向のスタイラスの変位量に基いて倣い曲面の実位置とト
レーサーヘッド現在位置との間の偏差εを求め(ステッ
プS20)、曲面実位置記憶レジスタRyの値に所定の
移動量Δyを加算する一方、曲面実位置記憶レジスタR
zの値に分配量記憶レジスタZCOM.の値と偏差εを加算
して各レジスタRy,Rzの値をトレーサーヘッド現在
位置に対応する倣い曲面の位置を示す値に更新し(ステ
ップS21)、各曲面実位置記憶レジスタRx,Ry,
Rzの現在値を倣い曲面のデジタイジングデータとして
RAM4のデータ記憶ファイルに保存し(ステップS2
2)、分配量記憶レジスタZCOM.の現在値に偏差εの2
倍の値を加算すると共に、前回偏差記憶レジスタRεの
値を減じて次の移動Δxのために必要とされるZ軸方向
の分配量を算出し、この値を分配量記憶レジスタZCOM.
に再設定する(ステップS23)。そして、前回偏差記
憶レジスタRεに今回測定した偏差εを設定する(ステ
ップS24)。
【0027】次いで、マイクロプロセッサ1は、軸制御
器9の現在位置記憶レジスタの値がピック方向であるY
軸に対して設定されたリミットの値に達しているか否か
を判別するが(ステップS25)、軸制御器9の現在位
置記憶レジスタの値がY軸に対して設定されたリミット
の値に達していなければ、更に、移動量記憶レジスタY
INC.の値が予め設定されたピックの刻み幅に達している
か否かを判別する(ステップS26)。そして、移動量
記憶レジスタYINC.の値がピックの刻み幅に達していな
ければ、マイクロプロセッサ1は再びステップS18へ
と移行してステップS18〜ステップS26までの処理
を繰り返し実行し、分配量記憶レジスタYCOM.およびZ
COM.の値に基いて各軸のサーボモータMy,Mzにパル
ス分配を実行し、目標位置までトレーサーヘッド6を移
動させて移動量記憶レジスタYINC.に移動方向切り替え
後の移動距離を更新記憶し、Z軸方向のスタイラスの変
位量に基いて倣い曲面の実位置とトレーサーヘッド現在
位置との間の偏差εを求め、曲面実位置記憶レジスタR
yの値に所定の移動量Δyを加算する一方、曲面実位置
記憶レジスタRzの値に分配量記憶レジスタZCOM.の値
と偏差εを加算して各レジスタRy,Rzの値をトレー
サーヘッド現在位置に対応する倣い曲面の位置を示す値
に更新し、各曲面実位置記憶レジスタRx,Ry,Rz
の現在値を倣い曲面のデジタイジングデータとしてRA
M4のデータ記憶ファイルに保存する。
【0028】以下、マイクロプロセッサ1は、移動量記
憶レジスタYINC.の値が予め設定されたピックの刻み幅
に達するまでの間、ステップS18〜ステップS26の
処理を繰り返し実行し、トレーサーヘッド6をモデルの
倣い曲面に沿ってピック方向であるY軸方向に移動させ
ながら所定の移動量Δy毎に倣い曲面の実位置を測定し
てRAM4のデータ記憶ファイルに順次保存してゆく。
【0029】次いで、移動量記憶レジスタYINC.の値が
ピックの刻み幅に達したことがステップS26の判別処
理で検出されるか、または、Y軸に対して設定されたリ
ミットの値に軸制御器9の現在位置記憶レジスタの値が
到達していることがステップS25の判別処理で検出さ
れると、マイクロプロセッサ1は、測定移動方向を反転
した後(ステップS27)、再びステップS5の処理へ
と移行し、以下、トレーサーヘッド6をモデルの倣い曲
面に沿って測定移動方向であるX軸の負の方向に移動さ
せながら所定の移動量Δx毎に倣い曲面の実位置を測定
してRAM4のデータ記憶ファイルに順次保存してゆ
く。
【0030】以下、同様にして、マイクロプロセッサ1
は、軸制御器8の現在位置記憶レジスタの値がX軸に対
して設定されたリミットの値に到達する毎に(ステップ
S13)、トレーサーヘッド6の移動方向を測定移動方
向からピック方向に切り替えて倣い曲面の実位置を測定
し、その結果をRAM4のデータ記憶ファイルに順次保
存すると共に(ステップS15〜ステップS26)、移
動量記憶レジスタYINC.の値がピックの刻み幅に達した
ことを確認する毎に(ステップS26)、測定移動方向
を反転して(ステップS27)、同様の処理によりトレ
ーサーヘッド6を測定移動方向に沿って移動させて倣い
曲面の実位置を測定し、その結果をRAM4のデータ記
憶ファイルに順次保存してゆく(ステップS5〜ステッ
プS13,図4参照)。
【0031】最終的に、軸制御器9の現在位置記憶レジ
スタの値がピック方向であるY軸に対して設定されたリ
ミットの値に達してステップS14の判別結果が真とな
ると、X=Xs,Y=Ys,X=Xe,Y=Yeの4直
線によって規定された領域内の倣い曲面に対する形状デ
ータの測定が全て完了し、マイクロプロセッサ1は「デ
ジタイジングデータ測定処理」を終了する。
【0032】以上に述べたように、本実施例におけるデ
ジタイジングデータ測定方法は、形状測定に必要とされ
る倣い送りの制御に際して自乗計算や平方根の計算およ
び三角関数等の複雑な演算処理を必要とすることなく、
単に、倣い曲面の実位置とトレーサーヘッド現在位置と
の間のZ軸方向の偏差εおよび前回偏差記憶レジスタR
εの値に基いて分配処理を実行するだけで適確な倣い送
りを行うことができるので、倣い制御に必要とされる演
算処理を短時間の内に行うことができ、高速演算に格別
に適したマイクロプロセッサおよび周辺装置を用いなく
ても、通常のマイクロプロセッサにより倣い制御を行っ
て形状データを収集することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明による倣い曲面のデジタイジング
データ測定方法は、自乗計算や平方根の計算および三角
関数等の複雑な演算処理を排除し、倣い制御の送りに必
要とされる演算処理を単純な加減演算によって実現した
ので、高速処理に適した高価な演算装置を用いなくても
倣い曲面のデジタイジングデータを適確に、また、稠密
に測定することができ、倣い制御装置全体の製造コスト
を引き下げることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の倣い制御装置の要部を示すブロック
図である。
【図2】倣い曲面形状の輪郭の一例を示す概念図であ
る。
【図3】本発明による倣い曲面のデジタイジングデータ
測定方法の作用原理を説明する作用原理図である。
【図4】測定移動方向およびピック方向の一例を示す図
である。
【図5】倣い制御装置によるデジタイジングデータ測定
処理の概略を示すフローチャートである。
【図6】デジタイジングデータ測定処理の概略を示すフ
ローチャートの続きである。
【符号の説明】 1 マイクロプロセッサ 3 ROM 4 RAM 5 入出力回路 6 トレーサーヘッド 7 バス 8,9,10 軸制御器 Mx,My,Mz サーボモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程(a)から(e)よりなる倣
    い曲面のデジタイジングデータ測定方法。 (a)スタイラスを倣い曲面に当接させ、スタイラスの
    合成変位量に基いてスタイラス当接位置における測定移
    動方向に対する倣い曲面の傾きを測定すると共に、スタ
    イラス位置とスタイラスの変位量より倣い面のデジタイ
    ジングデータを求め記憶する工程、(b)トレーサーヘ
    ッドの移動方向が工程(a)で求めた傾きと一致するよ
    うに、測定移動方向の所定の移動量に対する該測定移動
    方向に直交する方向の移動量を算出し、移動目標位置を
    求めてトレーサーヘッドを目標位置に移動させる工程、
    (c)トレーサーヘッドの目標位置への移動完了で、測
    定移動方向に直交する検出方向のスタイラスの変位量か
    ら倣い曲面の実位置とトレーサーヘッド現在位置との偏
    差を求め、倣い曲面の実位置を倣い曲面のデジタイジン
    グデータとして記憶する工程、(d)直前に求めた2つ
    の倣い曲面の位置を結ぶ直線上を測定移動方向に前記所
    定移動量移動するときに該測定移動方向に直交する検出
    方向の移動量を求め、該移動量に前記工程(c)で求め
    た偏差を加算して測定移動方向に直交する方向に対する
    移動量を算出し、該算出された移動量と測定移動方向の
    所定の移動量で移動目標位置を求めてトレーサーヘッド
    を目標位置に移動させる工程、(e)トレーサーヘッド
    現在位置が測定移動方向の倣い完了位置に到達するまで
    工程(c)及び(d)の工程を繰り返し実行する工程。
  2. 【請求項2】 前記工程(d)の代りに、直前に移動し
    た測定移動方向の所定移動量に対する測定移動方向に直
    交する方向の移動量に、前記工程(c)で求めた偏差の
    2倍の値を加算して、さらに、1つ前に求めた偏差を減
    じて測定移動方向に直交する方向に対する移動量を算出
    し、該算出された移動量と測定移動方向の所定の移動量
    で移動目標位置を求めてトレーサーヘッドを目標位置に
    移動させる工程を実施する請求項1記載の倣い曲面のデ
    ジタイジングデータ測定方法。
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